校長日記

校長日記 令和4年度

校長日記:教育の情報化フォーラム登壇

3月3日、教育の情報化フォーラムが3年ぶりの対面での開催となりました。

私は、情報活用能力育成の模擬授業のお手伝いをしました。

大阪、名古屋、札幌に続いて今年度4回目のセミナー参加となります。

情報活用能力は、学習指導要領で「学習の基盤となる資質・能力」の1つに位置付けられたことにより,校内研究のテーマとして扱う学校が増えてきました。

手賀東小の研究では、情報活用能力育成を意識して学習することで、端末の活用頻度が大きく変化することも分かっています。

「学び方を学ぶ・身につける」ために、情報活用能力の育成は欠かせません。

200名近い参加希望があったそうですが、情報活用能力を意識した学習が全国に広まっていくことを期待しています。(校長 佐和)

https://www.japet.or.jp/com-edu-forum/2022/

 

 

校長日記:【教職員向け】教職員研修会のお知らせ(本日)

 

2月21日、22日の2日間、柏メディア教育研究会のオンライン実践発表会を行っています。

当日の参加もできますので、希望される方はご連絡ください。

昨日も、柏市だけでなく、市外や他県からのご参加がありました。

また、次の回も企画していますので、興味がある先生方はご連絡ください。(校長 佐和)

校長日記: プログラミングの授業をしました

先週のことですが、5年生にプログラミングの授業をしました。

算数の正多角形をプログラミングでかく活動です。

昨年度の全国学力・学習状況調査に出題されましたが、全国的に正答率がよくなかった内容です。

まず、正方形のかき方を考えました。

「辺の長さがすべて等しい」「角の大きさがすべて等しい」という正多角形の性質に着目し、「繰り返し」の命令を使うと便利なことを発見できました。

次に、正三角形をかこうとしましたが、うまくいきません。

辺の数は3でいいのですが、角度を60にすると外に開いたままになってしまうのです。

ここで、教師の出方が問われます。

私は、いろいろな学校でこの授業を何十回も見ているのですが、教師が教えてしまうケースをよく目にしてきました。

プログラミング教育は、プログラミング的思考といわれる、論理的な思考力を育てるためにあります。

ですので、子供が困っているからといって教師がやり方を説明してしまっては、子供たちは考えなくなってしまうのです。

教師が親切すぎることは、子供たちの学びのチャンスを奪うことになりかねません。

 

今回は、大きな定規や分度器を用意し、子供自身が動いて考えさせました。

「まっすぐ行って、60°って、自分が行きたいところと違うよ」

「行きたいのはあっちだから、角の大きさではなく、回す角度だから‥‥」

うまくかけなかった理由や、どうすれば良いのかもわかり、バグを修正して最終的には、正百角形をかくことができるようになりました。

毎日、子供たちの授業の様子を見て回っているのですが、自分で授業をするのは、とても楽しい時間です。(校長 佐和)

校長日記: アウトプットとインプットいっぱいの1週間

先週は、アウトプットとインプットする機会に恵まれた1週間でした。

学校の実践や自分の研究を発表する場(アウトプット)は、これまでの活動の成果や反省をはっきりさせ、「次はこうしたい」というアイディアが生まれます。

他校の実践を参観する場(インプット)は、新しい情報を得て、「自校でもこういうことをしたい」というヒントをもらえます。

どちらも、来年度に向けた構想を練る上で、とても貴重な体験となりました。

関係者の皆様に、感謝申し上げます。

 

2月3日(金) 厚木市立小鮎小学校 校内研修会 講師

管理職(校長先生、教頭先生のどちらも)が、より良い学校作りにたいへん意欲的で、リーダーシップを発揮されていました。そのため、研修に参加されていた先生方も、「自分事」として熱心に取り組んでくださいました。プログラミング教育に関する実習も盛り上がりました。

2月4日(土) 熊本市立五福小学校 公開研究会 参加

昨年度も参観させていただきました。アップルのクックCEOが参観されたことでも有名になりました。本田校長先生の、学校内外のたくさんの人材をつなぎ、学校の教育力を高める姿はとても参考になります。 子供たちが目的をしっかりもって端末を活用している姿が印象的でした。

2月6日(月) 千葉県農業協同組合中央会 学童農園・食育支援事業活動検討会 発表

今年度、手賀東小が実践した、農業体験活動とICT教育を融合させた取組を発表しました。発表の後は、たくさんの質問を受け、手賀東小の「食農教育」と「ICT教育」を融合させる取組に関心を猛者ってもらえたようです。学力テストだけでは現れない、非認知能力を育むことの大切さを改めて感じました。 

2月7日(火) 日本体育大学柏高等学校 

授業参観現国と数学の授業を参観しました。高校でのICT活用が急速に進んでいることに驚きました。教師の説明はほとんどなく、動画や友達との対話で学びが進められていました。そのなかで、自然に教科書やノートも使われています。小学校でも取り入れることができそうなことを考えていきます。 

2月9日(木) 多古町教職員研修会 講師

多古町の全教職員を対象に講演をしました。1人1台端末がなぜ始まったのか、そして、どんな教育を目指すのかについて、本校の事例も紹介しながら話しました。多古町委員会や学校の先生方は、手賀東小にもお出でくださっています。これからも情報交換をさせていただきながら、「創造性を育む学び」を広げていきたいと考えています。 

2月10日(金) 柏市1人1台端末を活用した実践報告会

柏市で2年間研究を進めている、「1人1台端末を活用した 情報活用能力の育成」の成果について、3名の先生に発表をしてもらいました。各実践のコメント等を務めました。教科や校種は異なりますが、学びの基盤となっている「情報活用能力の育成」を視点とした発表は、オンラインで参加した市内の先生の参考になったものと感じます。

 

校長日記:多古町から視察

千葉県教育長の視察の翌日、28日に千葉県多古町からの視察がありました。

木川教育長をはじめ教育委員会の皆様と、全校(4校)の先生方です。

全クラスをまわり、ICTを駆使して主体的に学んでいる手賀東小の子供たちの姿を見ていただきました。

たくさんの方が教室に来ても、全く動じないのが手賀東小の子供たちです。

いつも通り、自分の課題解決に向けて、自分の力で取り組んでいる姿をたくましく感じました。(校長 佐和)

校長日記: 千葉県教育長が視察にみえました

千葉県教育委員会 教育長の冨塚昌子様が手賀東小の視察にみえました。

昨年度から、プログラミングコンテスト(Cygames presents CHIBA CODER CUP)の審査員としてご一緒させていただいているご縁で、お越しいただくことになりました。

手賀東小は、2018年度から全国に先駆けて1人1台端末を活用した教育に力を入れており、その実際の姿をご覧いただきました。

1年生から6年生までの全クラスをまわり、どの教室でも子供たちにやさしく声をかけてくだいました。

千葉県の教育力向上に、少しでもお役に立てればありがたいです。(校長 佐和)

 

校長日記: 冬至に柚子

今日は、冬至です。

「冬至に柚子湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」と言われています。

今年も手賀東小の柚子の木には、たくさんの実がなったので、トゲに注意しながら収穫しました。

1人5個ずつ配ることができました。

柚子湯に入って、この冬も元気に過ごしてくれることを祈っています。(校長 佐和)

校長日記: 手賀の朝日を見られる幸せ

この時期は、通勤の途中で太陽が登ってきます。

今日も6時50分頃、一つ井戸を通ると、赤く染まった空から、太陽が現れました。

思わず車を停めて、眺めてしまいます。

ここのところ、晴れている日は毎日のように朝日の写真を撮っています。

こんなすばらしい景色を見て一日を始められることは、本当に幸せです。(校長 佐和)

校長日記: CHIBA CODER CUP 2022審査員

 

今年度で2回目の開催となるCHIBA CODER CUP 。

今年のテーマは「みんなのための『あったらいいな』」。

身の回りのちょっとした不便を解決するツールや、あったら面白いと思うゲームを募集したところ、千葉県内から236件もの応募がありました。

最終審査に進出した5名がファイナルプレゼンテーションを行い、審査会の模様がチバテレミライチャンネルにて放送されました。

プログラミングのアイディアやスキルの高さはもちろんですが、ぜひ見ていただきたいのはプレゼンテーションです。

自分の作品の良さを知ってもらうために、どの子も熱意のあるすばらしい発表をしています。

ぜひ、動画をご覧ください。

少し残念だったのは、昨年は2名いた、柏からの最終審査会進出者がいなかったことです。

また、これまでの2回、女子の進出はひとりもいません。

動画を参考にして、来年は手賀東小からも最終審査会進出者がたくさん出てくれたら嬉しいです。(校長 佐和)

 

Cygames presents CHIBA CODER CUP 2022 ファイナルプレゼンテーション【チバテレ公式】

https://www.youtube.com/watch?v=VH4jaoxjbDI

 

受賞作品(プログラミング)をやってみたい方はこちらから

https://www.chiba-tv.com/info/detail/64644

 

校長日記: 子供はやる気と勇気がある

今月も、一輪車検定を行いました。

15名ほどの児童が合格しました。

そのなかに、合格できなくても、何度も挑戦している子供がいました。

失敗して転んでも、すぐに立ち上がります。

転倒することを怖がっている様子は、まったく見られませんでした。

 

私は一輪車に乗れないので、「乗れたら気持ちいいだろうなあ」と思うことがあります。

一方で、「もう無理だろう」とあきらめてしまっています。

一輪車と同様に、ピアノやそろばん、鉄棒などは、大人になると習得が難しいといわれます。

でも、時間をかけて練習さえすれば、大人になってはじめても、ある程度できるようものもあるはずです。

そうは思っても、やっぱりケガが怖いので、一輪車にはチャレンジできそうもありません。

その代わり、子供たちがいろいろなことにチャレンジできる場を多く設定し、やる気と勇気を称え、励ましていこうと思います。(校長 佐和)

校長日記: 朝霧はワクワクします

今朝は、朝霧でした。

自宅から、手賀に近づいてくると、どんどん霧が濃くなっていく感じです。

学校に着いても、まだ校庭は真っ白です。

 子供たちの登校や教職員の通勤は、心配なのですが、朝霧の日は、ワクワクします。

幻想的な感じも好きですし、朝霧の日は、一日中好天となると言われているからです。

朝霧(朝靄)は、放射冷却によって、引き起こされます。

夜間に空気中の水蒸気が冷やされて、地表付近に沈んでいるのですが、夜明けの太陽光で地表が暖められて、朝霧が発生するのです。

この放射冷却現象がおきる場合は、高気圧が強くなっているので、よく晴れるのですね。

朝は真っ白な世界なのに、少し時間が経つときれいな青空を見られると思うと、良い一日になりそうな気がします。(校長 佐和)

校長日記:大学生からインタビュー受ける

過日、中学生が来校し、インタビューを受けたことを話しました。

今回は、開智国際大学の学生から、オンラインでインタビューを受けました。

教育学部の初等教育専攻の学生なので、将来、小学校の先生を目指している皆さんです。

調査目的は、

「教育現場におけるプログラミング教育の実施にあたっての現状や児童に及ぼす影響を明らかにする」

ことだそうです。

プログラミング教育の現状や課題、評価の在り方などについて、1時間ほどの会議でした。

教育に興味を持ち、しっかり学んでいる学生が、教師になってくれるのは嬉しいことです。

数年後は、どこかの学校で教師として活躍してくれていることを楽しみにしています。(校長 佐和)

校長日記:この骨、何の骨?

数日前、2年生の男子数名が、校長室に駆け込んできました。

「骨を見つけた!」と大騒ぎです。

手賀東小のシンボルツリーである大王松の近くを掘っていて、偶然、見つけたそうです。

「なんの骨?」と聞かれたのですが、私には分かりません。

でも、そこで終わらないのが、手賀東小の子供たち。

外部の専門的な知識を持った方のところに行き、骨を見てもらったところ、

「イノシシの子供の骨」だと分かったそうです。

「学校にイノシシが来たのかな? でも他の骨はみつからないよ。」

「じゃあ、鳥が運んできたのかな?」

「くちばしでは重くて持てないから、鷹が足でつかんだのかも?」

など、いろいろと推測していました。

好奇心がいっぱいで、自然体験を通して発見した課題を、自分たちの力で解決しようとする子供たち。

手賀東小の子供たちは、すばらしい!(校長 佐和)

校長日記: 秋のいろどり

養老渓谷や柏の葉公園、本土寺など千葉県内には紅葉で人気な場所がたくさんあります。

でも、手賀東小の秋の景色も、とても美しいです。

遠くに筑波山が見えますし、様々な木々や草花が秋を彩っています。

自然豊かな学校ですので、子供たちにも身近な自然を楽しんでほしいと思います。(校長 佐和)

校長日記: 校長室で指導された思い出

校長室にいると、

「校長先生、面白い実験をしているから、見に来て!」

と、3年生が窓から声をかけてくれました。

いっしょに行くと、虫めがねで日光を集める実験でした。

日光を集めたところは熱くなり、段ボール紙から煙が出て、穴も開きます。

 

その様子を見ながら、自分が小学生の頃の出来事を思い出しました。

理科室の掃除をしていた時のことです。

当時は、先生が学校でたばこを吸うことが許されていた時代です。

理科室に灰皿があり、そこにたばこの吸い殻をみつけました。

とても晴れていた日でしたので、

「もしかしたら、虫めがねでたばこに火が付くかも・・・」

と、思いつき、さっそく男子の友達数名と実験を始めました。

灰皿に残っているたばこの紙の白い部分を黒いペンで塗り、数人の友達と一斉に虫めがねで日光を集めると、思っていた通り白い煙がのぼってきました。

「やったぞ!」

と、思った瞬間、理科室のドアが開き、いつもは来ないはずの担任の先生がはいってきました。

おそらく、女子が言いつけたのでしょう。

 

担任の先生にこっぴどく叱られたのはご想像の通りですが、

「校長先生にも、叱ってもらいます!!」

と、校長室に連れていかれたのでした。

校長先生は、集会の時くらいしか見たことがなく、どうなってしまうのかとても不安な気持ちでいっぱいでした。

校長室のフカフカのソファーに座ると、

「君は児童会の子だよね?」

「はい。」

「理科好きなの?」

「はい。」

「灰皿の中でやったの?」

「はい。」

「でも、万が一、火事になると困るからダメだぞ。」

「はい。」

 

大声で怒鳴られるのかと思っていたので、少し拍子が抜けた気分でした。

怖くて校長先生の顔を見ることもできなかったので、どんな顔で話されていたのか分かりませんが、その時は、

(校長先生って偉い人だなぁ)

と、なぜか感心したのを覚えています。

 

今、自分の学校で、同じことが起こったら、校長としてどう対応するでしょう。

絶対に学校で火事を起こすわけにはいかないですが、もともとは教職員が残していた吸い殻ですので、子供だけの責任にはできません。

担任がしっかり指導したので、これ以上厳しく言う必要はないかもしれません。

子供の理科への関心や、好奇心は育てたい。

など、いろいろと考えて悩みます。

 

状況が異なるでしょうから、 答えはでませんが、子供を指導することって、本当に難しいですね。

50年くらい前のことを忘れないのですから。

念のため、タバコに火をつけて、吸うつもりではなかったことは、付け足しておきます。

あくまで、理科の実験のつもりでした。

校長先生、担任の先生、ごめんなさい。(校長 佐和)

校長日記:今年度も研究論文が入賞できました

2年ぶりに、公益財団法人日本教育公務員弘済会千葉支部が主催する教育実践研究論文に応募し、「優秀賞」をいただくことができました。

今回の論文の主題は、「子供と保護者に選ばれ・満足される学校を目指して~学校存続をかけた小規模特認校の挑戦~」です。

柏市小規模特認校の手賀東小に着任してからの5年間の取組をまとめたものです。

着任後3年間は、学区内の児童数が激減する中、学区外からの児童はなかなか増えませんでした。

そこで、新たに、「1人1台端末による最先端の教育」を手賀東小の特色としたことで、起こった変化とその理由を分析したものです。

論文が公開されましたら、改めてお知らせいたします。

 

また、令和2年度には、千葉支部で「最優秀賞」をいただいています。

https://www.nikkyoko.or.jp/images/business/research/pdf/no27.pdf

令和3年度は、日教弘教育賞(全国)で「優秀賞」をいただいています。

https://www.nikkyoko.or.jp/images/business/research/pdf/no27.pdf

論文を書くことは、これから行おうとする教育に対して明確なビジョンを持ち、その結果についてきちんと振り返ることで、教育実践を見直し、改善を図ることにつながると考えます。

正直、論文を書くための時間を生み出すことはたいへんですが、今後もチャレンジしていきたいと思っています。(校長 佐和)

校長日記:デジタル推進委員に任命されました

デジタル庁より、デジタル推進委員の任命状をいただきました。

「デジタル推進委員は、デジタル機器やサービスに不慣れな方にきめ細かなサポートなどを行うことで、社会全体として、デジタル社会の利便性を誰一人取り残されず享受できる環境を作っていくための取組(デジタル庁のHPより)」です。

私は学校現場にいますので、教職員の働き方改革でデジタル化を進めていきます。

また、これからの変化の激しい社会を生きていく子供たちに、デジタル技術は不可欠です。

これからも効果的、効率的にICTを活用する学びの場を充実していきます。(校長 佐和)

校長日記: 皆既月食を楽しみました

11月8日は埼玉県の久喜市の小学校に呼ばれていました。

車で行ったので、その帰り道にちょうど皆既月食が見られました。

運転しながらでは危ないですし、よく見えないので、途中のコンビニ等に何度も車を停めて観察と撮影をしました。

月の左下から欠け始め皆既月食が始まり、赤銅色に染まった美しい月に目を奪われました。

翌朝、子供たちと出会うと、皆既月食のことを話してくれる子供がたくさんいました。

手賀の方がきっと美しい月を見上げることができたのではないかと思い、出かけていたことが少し残念です。(校長 佐和)

校長日記:中学生からインタビューを受ける

柏から都内の私立中学校に通う中学校2年生が、私のところに取材に来ました。

テーマは、「ICTを活用した教育」についてです。

・ICTをどう使っているのか

・ICTを使う効果は

・問題点は

など、新聞社や雑誌の方のインタビューと変わらない内容でした。

私のことも、ネットでみつけてくれたそうですし、私が監修した書籍も事前に読んでくれていていました。

実際に会いに行くことで、ネットや書籍ではわからないたくさんのあると学びがあると思います。

手賀東小では、情報活用能力の育成や創造性を育む学びを推進していますが、さすがに子供ひとりでのインタビューはまだ行っていません。

社会科の学習の一環だそうですが、すばらしい教育をしている中学校だと思います。

どんなレポートにまとめてくれるか、楽しみです。