校長日記

2022年9月の記事一覧

校長日記: 黒板で絵のリレー

黒板は、明治初期にアメリカ経由で持ち込まれたと言われています。

手賀東小の創立は、明治5年度ですので、開校された頃から黒板があったのでしょう。

150年経った今でも、黒板は健在です。

毎日、教師や子供が板書(教育用語で黒板に文字や絵をかくこと)しています。

 

しかし、最近は教室環境が劇的に変わってきました。

教師がプロジェクターを使って資料を提示したり、子供たちが1人1台端末の画面を投影したりすることが多くなってきています。

もしかすると、いずれはホワイトボードや電子黒板に替わり、教室から黒板がなくなっているかもしれません。

 

だからというわけでもないのですが、子供たちに黒板で表現活動をさせてみたいと思いました。

たまたま、担任がいない時間があったので、3年生と6年生といっしょに「絵のリレー」をしてみました。

「絵のリレー」は、元の絵から思いついたイメージを、どんどんつなげていくものです。

思っていた以上に子供たちは喜び、黒板いっぱいに絵がつながっていきました。

 

日本で初めて、当時神聖なものであった黒板を児童に開放したと言われる熊谷元一さんが撮影した写真を、長野県で見たことがあります。

昭和30年頃の子供たちが生き生きと黒板に落書きをしていました。

現代の手賀東小の子供たちも、黒板にお絵かきをするのは大好きなようです。(校長 佐和)

校長日記:休み時間のできごと

休み時間の教室の様子を見回っていると、6年生の教室に何名か残っていたので、

「外で遊ばないの?」と聞くと、

「友達と勉強を教え合っている」とのこと。

答えを教えるのではなく、丁寧にやり方を教えている姿は、まるで教師のようでした。

教えている子供も、教えてもらっている子供も楽しそうです。

 

その途中で、

「児童会のクラスルーム(ネット上)の入り方が分からないので、教えてください。」

と、3年生がはいってきました。

すると、すぐにそばに駆け寄って、分かりやすく教えていました。

 

「分からないから教えて」と友達に言えるのは、日ごろから信頼関係があるからだと思います。

全校児童が仲の良い手賀東小の子供たちを見ていると、心が温かくなります。(校長 佐和)