校長日記

2022年11月の記事一覧

校長日記: 秋のいろどり

養老渓谷や柏の葉公園、本土寺など千葉県内には紅葉で人気な場所がたくさんあります。

でも、手賀東小の秋の景色も、とても美しいです。

遠くに筑波山が見えますし、様々な木々や草花が秋を彩っています。

自然豊かな学校ですので、子供たちにも身近な自然を楽しんでほしいと思います。(校長 佐和)

校長日記: 校長室で指導された思い出

校長室にいると、

「校長先生、面白い実験をしているから、見に来て!」

と、3年生が窓から声をかけてくれました。

いっしょに行くと、虫めがねで日光を集める実験でした。

日光を集めたところは熱くなり、段ボール紙から煙が出て、穴も開きます。

 

その様子を見ながら、自分が小学生の頃の出来事を思い出しました。

理科室の掃除をしていた時のことです。

当時は、先生が学校でたばこを吸うことが許されていた時代です。

理科室に灰皿があり、そこにたばこの吸い殻をみつけました。

とても晴れていた日でしたので、

「もしかしたら、虫めがねでたばこに火が付くかも・・・」

と、思いつき、さっそく男子の友達数名と実験を始めました。

灰皿に残っているたばこの紙の白い部分を黒いペンで塗り、数人の友達と一斉に虫めがねで日光を集めると、思っていた通り白い煙がのぼってきました。

「やったぞ!」

と、思った瞬間、理科室のドアが開き、いつもは来ないはずの担任の先生がはいってきました。

おそらく、女子が言いつけたのでしょう。

 

担任の先生にこっぴどく叱られたのはご想像の通りですが、

「校長先生にも、叱ってもらいます!!」

と、校長室に連れていかれたのでした。

校長先生は、集会の時くらいしか見たことがなく、どうなってしまうのかとても不安な気持ちでいっぱいでした。

校長室のフカフカのソファーに座ると、

「君は児童会の子だよね?」

「はい。」

「理科好きなの?」

「はい。」

「灰皿の中でやったの?」

「はい。」

「でも、万が一、火事になると困るからダメだぞ。」

「はい。」

 

大声で怒鳴られるのかと思っていたので、少し拍子が抜けた気分でした。

怖くて校長先生の顔を見ることもできなかったので、どんな顔で話されていたのか分かりませんが、その時は、

(校長先生って偉い人だなぁ)

と、なぜか感心したのを覚えています。

 

今、自分の学校で、同じことが起こったら、校長としてどう対応するでしょう。

絶対に学校で火事を起こすわけにはいかないですが、もともとは教職員が残していた吸い殻ですので、子供だけの責任にはできません。

担任がしっかり指導したので、これ以上厳しく言う必要はないかもしれません。

子供の理科への関心や、好奇心は育てたい。

など、いろいろと考えて悩みます。

 

状況が異なるでしょうから、 答えはでませんが、子供を指導することって、本当に難しいですね。

50年くらい前のことを忘れないのですから。

念のため、タバコに火をつけて、吸うつもりではなかったことは、付け足しておきます。

あくまで、理科の実験のつもりでした。

校長先生、担任の先生、ごめんなさい。(校長 佐和)

校長日記:今年度も研究論文が入賞できました

2年ぶりに、公益財団法人日本教育公務員弘済会千葉支部が主催する教育実践研究論文に応募し、「優秀賞」をいただくことができました。

今回の論文の主題は、「子供と保護者に選ばれ・満足される学校を目指して~学校存続をかけた小規模特認校の挑戦~」です。

柏市小規模特認校の手賀東小に着任してからの5年間の取組をまとめたものです。

着任後3年間は、学区内の児童数が激減する中、学区外からの児童はなかなか増えませんでした。

そこで、新たに、「1人1台端末による最先端の教育」を手賀東小の特色としたことで、起こった変化とその理由を分析したものです。

論文が公開されましたら、改めてお知らせいたします。

 

また、令和2年度には、千葉支部で「最優秀賞」をいただいています。

https://www.nikkyoko.or.jp/images/business/research/pdf/no27.pdf

令和3年度は、日教弘教育賞(全国)で「優秀賞」をいただいています。

https://www.nikkyoko.or.jp/images/business/research/pdf/no27.pdf

論文を書くことは、これから行おうとする教育に対して明確なビジョンを持ち、その結果についてきちんと振り返ることで、教育実践を見直し、改善を図ることにつながると考えます。

正直、論文を書くための時間を生み出すことはたいへんですが、今後もチャレンジしていきたいと思っています。(校長 佐和)

校長日記:デジタル推進委員に任命されました

デジタル庁より、デジタル推進委員の任命状をいただきました。

「デジタル推進委員は、デジタル機器やサービスに不慣れな方にきめ細かなサポートなどを行うことで、社会全体として、デジタル社会の利便性を誰一人取り残されず享受できる環境を作っていくための取組(デジタル庁のHPより)」です。

私は学校現場にいますので、教職員の働き方改革でデジタル化を進めていきます。

また、これからの変化の激しい社会を生きていく子供たちに、デジタル技術は不可欠です。

これからも効果的、効率的にICTを活用する学びの場を充実していきます。(校長 佐和)

校長日記: 皆既月食を楽しみました

11月8日は埼玉県の久喜市の小学校に呼ばれていました。

車で行ったので、その帰り道にちょうど皆既月食が見られました。

運転しながらでは危ないですし、よく見えないので、途中のコンビニ等に何度も車を停めて観察と撮影をしました。

月の左下から欠け始め皆既月食が始まり、赤銅色に染まった美しい月に目を奪われました。

翌朝、子供たちと出会うと、皆既月食のことを話してくれる子供がたくさんいました。

手賀の方がきっと美しい月を見上げることができたのではないかと思い、出かけていたことが少し残念です。(校長 佐和)