サーバー室のとなりから

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中学校の情報モラル授業開始

   ITアドバイザーによる中学校2年生全学級での情報モラル授業が17日の酒井根中学校から始まった。昨年から始まったこの巡回授業、今年も市内全中学校の2年生全学級で展開される。内容は昨年のものをベースに少し改訂されている。

  今年度は授業を保護者にも公開しており、酒i井根中でも何名かの参観者があった。この授業だけを参観に来校されるということは、それだけ保護者の関心も高いといえよう。

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高等小学読本巻3第14課 望遠鏡と顕微鏡

   明治44年発行、巻3から第14課「望遠鏡と顕微鏡」をとりあげる。望遠鏡で千分の1の近さから見たのと同じになること、300年前に発明され、ガリレオが改良して太陽の斑点や月に山があることを明らかにし、その後も改良され続け、新天体の発見も続いていると簡潔に書かれている。

   顕微鏡は望遠鏡の発明後間もなく発明され、蚊の口や蝶の鱗粉の拡大結果がどう見えるかが述べられ、粘土1立方cmの中に150億の動物の遺体のあることも興味ある内容である。顕微鏡を使い病原体のバクテリヤが明らかになった。これを受けて15課は「バクテリヤ」である。詳細なイラストも載っている。

      

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授業前半と後半の相違は?

   小学校の授業時間は45分である。その授業を前半か後半のどちらかしか参観できなかった場合、丸ごと1時間見た場合と比べどれ位違うのだろうか。いや前半と後半で授業はどんな相違があるのだろうか。

   そんな疑問を指導主事からいただいて、昨年、26年度のフランダース授業分析結果を見直してみた。初任者8名の小学校算数授業の前後半比較である。いつものように教師発言率と生徒活動率に注目し、8名の結果を棒グラフのペアで示した。グラフは左から右へ、1時間分の教師発言率の低→高へ並べてある。

   教師発言率では後半増加が3人、減少が5人、平均増加率12.5%、減少率11.3%で後半減少する傾向がわかる。生徒活動率では後半増加が4人、減少が3人、同じ1人、平均増加率14.0%、減少率12.0%で後半増加する傾向がみられた。これだけの結果から一般的なことは言えないが、授業の定量分析は興味深い。

   

   算数以外の教科ではどうなのだろうか、疑問は尽きない。

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高等小学読本巻2第13課 廃物利用

   明治39年発行の文部省著作『高等小学読本2』、定価は7銭5厘と表示。この「第13課 廃物利用」を取り上げてみる。おはなの家に屑屋が来て、紙屑やぼろ、がらすを買っていった。おはなは母に、屑屋は買って何にするのかと聞く、という導入である。「がらす」はカタカナではなくひらがなで書かれている。

   母は屑問屋に売られ、製紙場やがらす製造場に運ばれ、紙や「らんぷのほや」のなるとおはなに話す。再利用されるので屑籠などに集めることを教える。この他に何があるのかとおはなは問う。くさった酒は酢に、貝殻は焼いて石灰にすることなどを答える。リサイクルというと今風だが、100年以上も前の教科書に載っていたことに驚きを感じる。

   全20課の目録は、秋の野山、種子の散布、イチョー、阿倍仲麻呂、助船、海ノ話、浦島子、紫式部、税処敦子、名古屋城、わが陸軍、聯隊旗、廃物利用、製紙、源為朝、一谷の戦(1)、一谷の戦(2)、アイヌ、二人の旅人と熊、笠置落

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明治43年の高等小学読本巻1

  30年程前に教育研究所に寄贈された古い教科書について昨年紹介した。その中で興味がわいた「読本」から一冊とりあげた。明治43年発行の『高等小学読本巻1』である。

明治36年に教科書が国定化され、明治40年には義務教育が4年から6年に延長された後の教科書である。尋常小学校6年を終えて進学する高等小学校、現在の中学校用に相当する教科書である。

写真で目次の一部を示したが、内容が実に幅広い、この巻1には第1~30課ある。例えば、

第3課の「真の知己」は走れメロスのような話であり、道徳の教材に使えそうである。

第5課の「布哇通信」はハワイからの便りで当時の島の様子がよくわかっておもしろい。

第7課の「頼山陽」ではその一生がコンパクトにまとまり、人となりがよくわかる伝記である。

第9課の「武器の変遷」は弓、刀、槍、鉄砲、機関銃、飛行機と武器を通して歴史が概観できる。

所々にリアルな挿絵もあり、読んでいて飽きない楽しい教科書である。全教科領域を網羅した、総合的な学習の明治版といえよう。ただ、読めない漢字も出てくるのが難点である。当時の生徒は読めたのだろうか。

巻2も読みたくなった。

12課以降は、ペートル大帝、風、太田道灌、都会と田舎、水遊び、資本、盲啞学校、言語、熱帯地方の果樹、象狩、伝染病、馬の忠義、万里の長城、共進会の模様を報ずる手紙、四季の月、盗人を誡む、害虫と益虫、スパルタ武士、母の愛

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情報教育担当者連絡会

   年2回開催される情報教育担当者連絡会の1回目が13日青少年センターで開かれ、市内各校の担当者が出席した。前半は教育研究所の指導主事からICTの活用実態、研修講座等の報告や実践事例の紹介、今年度の機器等のリプレイスについて報告された。後半はITアドバイザーからの連絡が細かになされ、ネットワークトラブルへの対応をウチダエスコの中野さんが話された。さらにポプラディアネット活用についてポプラ社のプレゼンがあった。

最後に9地区に分かれて、小中高で情報交換し連携の糸口作りを図った。情報モラルと授業でのICT活用に関して情報交換がなされ、各代表の報告で締めくくられた。初めて担当になった先生にも頑張ってほしい。

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教育の情報化推進委員会開催

  今年度第1回目の「教育の情報化推進委員会」が12日沼南庁舎で開かれた。委員会では今年度リプレイスされる学校のPC等の基本仕様や研修内容等が検討された。文科省の「学校における教育の情報化に関する調査結果」では市内小中学校とも活用が前年度より進んだことが紹介された。また、次年度以降、各学校のHP作りを円滑にすすめるためのコンテンツマネジメントシステム(CMS)についても時間をかけて協議した。

  この委員会の始まりは昭和までさかのぼる。平成1年1月、この委員会が調査したアンケート(柏市内小学校33校、中学校14校)の結果は、パソコンを活用していると答えた学校は小学校23校(69.7%)中学校12校(85.7%)、活用教職員数は小学校1051人中231人(22。0%)、中学校574人中174人(30.3%)である。

当時、パソコンを何に使っていたのだろうか。各学校に導入されたパソコン1~2台、活用ソフトはワープロ(オアシス)、表計算(マルチプラン)が大半で、これに成績処理や健康管理ソフトが少し使われていた。先生方は台数増や研修の充実を切望し、パソコン通信をしたいという要望も若干見受けられた。いわゆる校務処理が主であり、i日常の授業で活用することなど夢の時代であった。

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円福寺「岩本石見守」の石碑

   前回は「千葉県神社」碑にふれたが、この碑の右(写真の右端)に小金牧にかかわる石碑がもう一つある。この碑は江戸時代、小金牧を管理した「岩本石見守」を讃えるものである。当時、柏を含めた広大な小金牧には軍馬等として育てられたは野馬がいて、時に田畑との境の野間土手を乗り越えて馬が入り込んで村人を困らせた。

寛政5年(1793)に幕府の命を受け、野馬増産などの改革を小金牧で行った岩本石見守は村人に牧内の木で炭焼きを奨励するなど善政をしいた。石見守を讃える碑は流山や野田にもある、いつか訪ねてみたい。


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「千葉県神社」碑近くに筆子碑も

   昨年度、沼南庁舎にある郷土資料室で柏市制60周年記念の企画展「小金牧」が開かれ、そこに「千葉県神社」碑が紹介されていた。千葉県が神様としてまつられた?興味がわいた。小金牧を開拓したものの,何度訴えても土地が自分たちの手に入らなかったのを県が仲介し、開拓者76人に1人に2反ずつ分けてもらえたことへの感謝碑である。12月大青田の円福寺にあるというので見に出かけた。明治14年8月建立の本物に接し身が引き締まった。

   その境内で筆子碑に出会った。25年近く前、この寺で3基のうち2基見つけたが、一つ見つけられなかったものである。「眞光法師」と刻まれた石の台座にたくさんの筆子名、正面と右側だけで25名、左側は隣の墓石に接していてわからない。1790年、寛政2年の碑である。逆に25年前見つけた2基は整理されたのか、発見できなかった。庁舎からは遠い円福寺だが・・載せる。

    
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ITA・新年度多忙のスタート

   学校への訪問はまだ始まらないが、この時期のITA(アドバイザー)は市内小中学校全児童生徒の進級処理を行なっている。学校でパソコンを使うための欠かせない準備だ。作業は単調でも3万人の更新は大変である。中には難しい漢字の児童生徒もいたり、転出入も多く苦戦している。

   来年度からは各学校のHPづくりも改善されてITAの関わりは軽くなる方向だが、今年は例年通り、各校の要請に基づき更新作業が進められている。学校に顔は出さなくてもITAは庁舎4階で奮闘している。

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宝寿院(布瀬)の筆子碑

   旧沼南町の筆子碑を訪ねる旅も最終、手賀沼を見下ろせる台地に宝寿院がある。川﨑さんの本には4基あると記されているが3基しか見つからなかった。古い順に写真を左から並べる。

   左端は「法印明秀」宝暦8年(1758)、中央は「法印宥賢」文化13年(1816)。右端は「鈴木先生」大正3年(1914)である。最も新しい碑でも100年前、左端は250年以上前の石である。今の教育と比べるのは無茶だが、250年以上も残る記念碑を建ててもらえる教育ができているだろうか。

         

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地蔵堂(布瀬)の筆子碑

   沼南庁舎からは車で15分、布瀬にある地蔵堂墓地の筆子碑を訪ねた。墓地の掃除をしているおじさんに会った。「筆子中」という墓石を探す姿にけげんな顔をされた。天保2年(1831)の筆子碑(右写真)がある墓地は代々続く地区で一番古い家だそうだ。戒名は「円鏡浄心清信士」と刻まれている。もう1基(下写真中央)は、先の碑より一回り大きく、同じく台座に筆子中とある。「孝順法師」と正面に大きく彫られ弘化2年(1845)の建立である。

   この碑を見る前に手賀にある興福院の住職墓地と旧手賀教会前にあるはずの筆子碑を探したが発見できなかった。墓が整理された時の消失したのかもしれない。


 

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福寿院(高柳)の筆子碑

   前回の高柳・善龍寺から数100mの所にある福寿院である。隣の幼稚園から園児の声がにぎやかに聞こえてくる。本堂は茅葺で趣があり、その右手に堂々と筆子碑は建っていた。

  善龍寺の筆子碑は300年以上も前の元禄期だったが、福寿院の碑は明治10年(1877年)なので台座に刻まれた多数の筆子名もはっきり読める。補教試補渡来高盛、補教試補とはどんな役だったのだろうか。

  台座の筆子名は高柳村が多いものの、塚崎村や土村の文字もある。学校ができる前、近くの村からも学びに来ていた様子がわかる。筆子たちの学習意欲は今以上に高かったのかもしれない。

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久しぶりの筆子碑(善龍寺・高柳)

   小中学校は今日が修了式、26年度の三学期が終わります。

少し前、半年ぶりに庁舎近くの筆子碑を探しに出かけた。庁舎の南西、高柳の善龍寺である。本堂前の五葉松で有名だが、筆子碑は隣接の住職墓地にあった。墓石は整理されて新しい立派な墓石が並ぶ。筆子碑はその奥にひっそりと建っていた。元禄10年(1697年)とあるので市内でも最も古いものといえよう。
古さゆえ刻まれた文字が読みにくい、川﨑さんの本の記録と照らし合わせて納得するかたちとなった。 

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小中学校HPアクセス数、月10万回

   今年度も残りわずかとなったが、市内小中学校のホームページアクセス数は昨年よりやや減ったものの平均月10万回である。カウンターを設けていない学校が3校あるので小中59校の合計数である。

   月別の変化はグラフの通りだが、8月の夏季休業中にぐっと少なくなるのは毎年同じ傾向である。長期休業中は記事がほとんど更新されないことが原因であろう。「更新すれば見てくれる、記事が古いままだと見てくれない」ということを如実に証明している。3月は16日までの数である。
          

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タブレットPC研究は続く

    今年度で中原小での一人一台タブレットPC研究は終了したが、大津一小は次年度も引き続き研究を継続する。去る4日。その大津一小で5年生社会科「自然災害を防ぐ」の授業公開があった。今まで調べたことをタブレットPCで整理し、これを大型ディスプレイ上に各自が転送し、この画面を取り出し、拡大しながら学級で情報を共有するという流れの授業である。3~4人の班員が班で選んだ災害テーマに沿って対策を発表した。まだ機器やソフトで扱いにくい点もあったが児童はうまく操作していた。

授業後の研究協議では武蔵大・中橋教授の講演があり、定まった答を追う授業の協同学習、定まった答えのない授業での協調学習、という視点が心に残った。今日の授業は後者である。

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ICT夢コンテストでITアドバイザー受賞

   平成26年度JAPET&CEC成果発表会「教育の情報化」推進フォーラム、ICT夢コンテスト2014、において教育研究所ITアドバイザーが応募した「全ての子どもに情報活用能力を身につける巡回授業プロジェクト」が審査委員長特別賞を受賞した。その表彰式と発表が6日、国立オリンピック記念青少年センターで行われITA5名全員が出席し、田中ITAが発表を行なった。

昨年度まで小学校1年生「はじめてのパソコン」と3年生「初めてのローマ字入力」は、ほぼ市内全小学校で授業を行ってきたが、今年度は5年生「プレゼンテーション」、6年生「情報モラル(スマホ)」さらに中学校2年生「情報モラル(SNS)」の授業を全校全学級で展開した。この柏市での取り組みを紹介、応募した結果が認められ今回の受賞となった。この事業の実施において学校の協力を欠くことはできない、改めて感謝するとともに次年度以降、一層連携を深め取り組みたいと考えている。

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手賀の丘(片山)の筆子碑

   秋の彼岸も過ぎた9月の終わりに教育研究所の何名かと手賀の丘公園に出かけた。そこにある「深山平左衛門勝正」の筆子碑を訪ねるためである。この碑は明治14年に建てられたもので台座には48人の筆子たちの名が刻まれている。高さは2メートルを超える。

   碑文に詳しく平左衛門勝正のことが記されている。師は岩井村の勝矢家から片山村深山家の養子にきた人らしい。前回取り上げた龍光院(岩井)筆子碑、勝矢義八郎の祖先が勝正なのだろうか。

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龍光院(岩井)の筆子碑

  今回は将門神社で知られている岩井の龍光院である。この寺は将門神社と隣接している。この東側にあるこんもりと樹木におおわれたなかに勝矢家の墓地があり、そこに1基筆子碑がある。墓石側面に俗名、勝矢義八郎という名がはっきり刻まれている。台座には筆子中と大きく書かれ、一目でわかるのはありがたい。
                        

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教師発言率に対する先生方の思い込み

先日、小中学校の先生方15名が参加した研修会でこんな質問をする機会があった。

「小学校の授業271回を分析した結果、授業中の教師発言率の最大値は何%、最小値は何%あったと思いますか」予想は10%きざみで回答していただいた。その結果、最大値は90%、最小値10%がそれぞれ約半数で多数となった。教師は授業中そんなにしゃべっているのだろうか。
実際の分析結果は最大値が62.5%、最小値0%だったことを話すと一様に驚きの声が上がった。先生方は自分は授業中しゃべり過ぎていると思い込んでいる。実際の教師発言率を知ることは授業改善において欠かせないことがわかるだろう。なお、平均値は27%である。「実態をつかんでスタートを」そんな願いを短冊に書きたい。

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分析者による誤差(フランダース授業分析)

   久しぶりにフランダース授業分析をとりあげる。今回は分析する人が違った場合に結果がどの程度異なるかである。この分析法では15のカテゴリーを分析者が自分で判断して記録するから、判断に迷う場合も生じる。例えば、生徒の発言を単純な応答とみるか考えた応答とみるかでカテゴリーは変わる。

   長年にわたり分析してきた者と最近始めた者で同一の授業を見て分析した結果の言語比率グラフを示す。これまで常に注目してきた「教師発言率」と「生徒活動率」の誤差を比較するとプラスマイナス2%に収まることがわかる。500回を超える者でも10回程度の者でもこの程度なら本法の信頼性は高いといえよう。


 

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最新型の自転車を、車内広告⑬

   この東武野田線車内広告シリーズも今回で一区切り、最後は前回東京五輪が開催された昭和39年の車内広告である。最新型の自転車というがポスターからそれを知るのはちょっと難しい。皇太子献上モデルも展示されていると書かれているがどんな自転車だったのだろう。

   変化の激しい時代のなかで50年前ははるかかなたという感じだが、温故知新、不易なものもあることを忘れたくない。東武野田線がアーバンパークラインになるのも変化だが、平成も26年目、いい年でありたい。

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ギャンブル広告は定番、車内広告⑫

  競馬、競輪、ボート、オートレースなどの公営ギャンブルの広告は当時の定番ポスターだった。ここには船橋競馬(昭和29年)と宇都宮競輪(昭和31年)の広告を載せたが沿線各地で開催されるレース案内が頻繁に車内に掲示された。昔からギャンブルは人間にとって魅惑的なものであるが、はまり過ぎない心がけが大事あろう。そろそろこの前回東京五輪の頃の車内広告シリーズも終わりが近づいた。

  今週で二学期が終わる。この冬の情報活用講座は24,25日の二日間開かれる。例年通りのパワーポイントとムービーメーカーに加え、iPadの活用、新校務支援の活用講座もある。


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今も昔もハイキング、車内広告⑪

  関東の私鉄沿線にある新緑のハイキングコースを紹介する映画鑑賞会の案内広告である。終戦後10年もたたないのにハイキングコース紹介の映画が上映されるということは世の中も落ち着きブームがすでにあったということだろう。

  丹沢、秩父、尾瀬、富士五湖、日光・・・五月の薫風に誘われて出かけようという気持ちにさせられる。伊勢丹の五月人形の文字とぴったり合うポスターである。

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沿線の催し物ずっと、車内広告⑩

   沿線の催し物の車内広告は乗客の増加にもなるので鉄道会社もうれしいだろう。東武鉄道の今の目玉は何といっても東京スカイツリーだが世界の観光地、日光を忘れてはならない。その日光で毎年行われ、ニュースでも度々取り上げられる行事が強飯式である。

   終戦後12年しかたっていない昭和32年4月にこの車内広告が出ている。伝統行事に対する人々の思いの深さを感じる。

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リサイクルで洋服を、車内広告⑨

   今でこそリサイクルというとエコにつながるので新しささえ感じるが、前回東京五輪の10年前、昭和29年にはこんな車内広告があった。大手のデパートが堂々とこうしてアメリカの服をリサイクル販売していたのである。

  中古服、改造服という言い方は時代を感じさせる。まだまだ国産の衣類はいいものが手に入らなかったのだろう。

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今ではデジカメで動画だが、車内広告⑧

   今ではデジカメで簡単に動画が撮れるが、前回の東京オリンピックの頃は一般の人が動画を撮ろうとしたら8ミリフィルムをカメラにセットし、撮影後フィルムを現像し、8ミリ映写機で映すという方法しかなかった。カメラも映写機もフィルムもそろえると相当な金額になった。

  そこでメーカーは普及を図るためにこのようなコンテストを企画したのであろう。昭和32年、一等は3万円が賞金だと書いてある。

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炭屋、油屋、今は死語、車内広告⑦

    灯油の車内広告である。灯油を炭屋、油屋でお求め下さいとある。油屋は今ではガソリンスタンドだろう。炭屋はもうないだろう。米屋が炭や練炭を扱っていた記憶があるから、炭屋は米屋に引き継がれたのかもしれない。学校の冬の暖房は石炭ストーブが主流だった頃である。

   この車内広告の掲出期限が昭和31年3月6日迄であることが中央のスタンプ印でわかる。

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乗降人員調査のお願い、車内広告⑥

    車内広告には鉄道会社のこんなものもあった。どの駅で何人乗って、どこで何人降りるかという調査をすべく、乗車時に駅員から調査票を受け取り、下車駅で駅員に手渡した。今では自動改札になっているから乗降人員も自動的に集計され、日々の状況がつかめるようになっているのだろう。

前回の東京五輪の4年前、昭和35年当時の東武野田線は2両編成、木の床には油がしかれ、蛍光灯でない電球の照明もあったと記憶している。

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炊飯器、いや電気釜、車内広告⑤

   前回の東京オリンピックの開会式が49年前の今日、10月10日だった。今は体育の日が第二週の月曜日になったが、それ以前は五輪開会式の10日が体育の日だった。

この開会式4年前、昭和35年の車内広告、東芝の電気釜である。 40万台突破記念セールで一等は50万円。薪を燃やして釜で炊いていたご飯、燃料が薪から電気に変わったのだから電気釜、ガスを使うとガス釜であった。

  電気の気の字が、メでなくて米になっている。また、隣のタイムスイッチの宣伝も時代を感じさせる。電子炊飯器だけでなく今ではあらゆる家電製品がマイコン制御になっている。当時は想像すらできなかった。

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新聞が1か月150円、車内広告④

   今の新聞にカラー写真は当たり前だが、長い間、白黒のみであった。そこで、見出し文字が赤くなっただけでも目を引いた。色刷りの新聞はこうして宣伝するほどに新鮮味があった。

   1部買うと5円、1か月では150円で購読できるとある。今の20分の1以下の値段には驚く。この車内広告をのせて走った東武電車、昭和31年3月、前回の東京五輪まで8年余の頃である。


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助けられた犬

   震災発生後、人間だけでなく動物も大きな影響を受けた。そんな中,、相馬で保護されたペットの一匹の犬を他県のボランティアの方がずっと世話をしているのを知った。犬が特に好きというわけではなかったが、骨と皮ばかりの状態を見るに見かねたという。2年たってようやく体重も増え、元気になってきた。PTSDの症状があって夜を怖がり、なかなか人になつかなかったという。犬の名を聞くと相馬で保護されたから「ソーマ」君と教えてくれた。

  相馬で唯一保護された犬、そんな犬と分かれてこの旅を終えた。ソーマ君の写真はあの消防車同様、のせずにイラストにした。ここでは触れなかったが、この地には福島第一原発の放射能汚染も重くのしかかっている。


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水門のここまで津波が

   名取川にある水門に津波がここまできたという表示がされている。防波堤の高さをはるかに越えていて、住宅地や農地が海水に浸かった時のすさまじさを痛感させられる。今、川面は穏やかに、きれいな水が流れている。でもまたいつか自然は牙をむくのだろうか。

  ゆりあげ地区から仙台空港方面への道は大型ダンプカーがひっきりなしに行き来している。災害復旧で護岸や道路を工事する資材運搬の車両である。復興は時間もお金もかかるが、あの無人の学校ににぎやかさは戻るのだろうか。

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写真撮影は禁止です

   名取市ゆりあげ地区にある消防署の建物もお寺の本堂同様に無人でぽつんと建っている。シャッターが開いていて中に消防自動車が一台とまっている。その車体には「写真撮影禁止」の張り紙、もちろん写真は写さなかったが、トラブルがあったのだろうか。

  近くの学校も無人、この広い住宅地が消えたのだから児童生徒もいない。小高い小さな山の上に新しい神社の屋根が銅色に輝き、唯一復興の兆しを感じた。

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相馬から名取へ

  東日本大震災のニュースで仙台空港が津波で飲み込まれていく様子は今も生々しく記憶に残っている。その仙台空港の北、名取市ゆりあげ地区に足をのばした。相馬で見たのと同じ光景がより広大になって目に入ってきた。

   ぽつんとお寺の本堂が壊れた姿で建っている。その本堂に隣接する墓地は骨壷を収める土台だけが一面に顔を見せている。 壊れた本堂の前には首が取れた仏像や生花が並べらている。手を合わせるしかない。

  大型観光バスや語り部タクシーもゆっくり走って行く。自分も観光客?いやそんなつもりはないが・・・

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海岸近くは目立つが

   津波では真っ先に海岸近くが被害を受けた。人間が作った建物は見る影もなく破壊され、丈夫な建物も外形をかろうじてとどめているに過ぎない。そのわきに青く葉を茂らせている松の姿にほっとする。 陸前高田の一本松によく似た姿が相馬の原釜海岸にもある。

   朝早く、数日前に完成し、鍵が渡された「明神前災害公営住宅」46戸内を歩いた。まだほとんど入居していない。平屋と2階建ての2種類、抽選だという。ここが戸建の復興住宅としては岩手・宮城・福島の3県で最初のものだ。

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土台しか残っていない

 

   桜満開の中村神社から相馬港の方に向かう。
景勝地、松川浦に近づく,、原釜地区は一面に視界が開ける。家はなく、住宅の土台だけが残って広がっている。震災のがれきがきれいに片付いているので遠くまで見渡せる。その広さが津波の大きさを思い起こさせる。

   震災発生時から2年、何もせずただニュースでしか知ろうとしなかった自分に後ろめたさを感じる景色である。遠くの少し高い所に黒い墓石がたくさん並んでいる。震災で亡くなった方のために新しく建てたのだろう。

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福島県相馬を訪ねて

   東日本大震災の被災地、相馬市を訪ねる機会があった。そこで感じたことを何回か綴ってみる。 写真は市の中心部、中村神社の桜である。訪ねたのは4月中旬、柏では葉桜になってしまったが、相馬は丁度満開であった。相馬といえば「野馬追」で有名だが、その一連の行事の起点がこの神社だという。

   桜を背にした石灯籠、よく見ると上部の石がずれているのがわかる。2年前の震災の証拠だろう。これが震災地相馬で最初にカメラのシャッターを切った1枚となった。

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楽しさ率と理解率の相関

  中学校理科17単元の生徒アンケート結果から楽しさ率と理解率の相関関係を調べてみた。その結果はグラフのようになった。 傾向線をエクセルで引いてみると図のようになる。

この直線の式は 理解率=楽しさ率ー20 と表せる。

この式では、生徒の楽しさ率(5と4の割合)が100%になっても理解率(5と4の割合)は80%で頭打ちになるということである。授業の限界を示すものだろうか。


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楽しさ・理解率は学級が違うとどうなるか

  グラフは中学1年理科の「楽しさ率」、「理解率」の単元ごとの生徒アンケート結果である。当時、6クラスを担当していた。「楽しさ率」で1クラスだけ他よりぐんと低いが、それ以外の5クラスを比べても20%位の差がある。「理解率」では6クラスで20~30%の差が見られる。同じように授業をしているが、これだけの差ができるのが現実である。

  学級差を少なくする、特に低い学級に手立てを考える。必要なことであるが、その手段としてICTは効果的だと思う。このアンケートは20年以上も前のもので、ICTなど考えられない時代のものだが、今ならば使える手段となった。
    

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楽しさ率や理解率の男女差は?

  授業中の様子や定期テストなどから中学生では男子より女子の方が理科が苦手だといわれている。ではこの調査結果では男女差はどのようになっているだろうか。多くの理科教員の感じ方と一致するであろうか。また、差があるとしたらどれ位あるのだろうか。

   グラフをみると楽しさ率も理解率も女子がほとんどの単元で男子を下回っているのがわかる。中には30%近く下回っている単元もある。ICT活用は女子に対して特に必要だろう。

 


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楽しさ率、理解率の低い単元は?

   全部の単元でICTを使うには準備にそれなりの時間もが要であり、難しいだろう。では優先的に活用すべき単元は何だろうか。生徒にとって楽しさ率や理解率が低い単元、まずそこから活用するべきだろう。ではこのアンケート結果からどんな単元が楽しさ率や理解率が低いだろうか。

楽しさ率年月T% 理解率年月W%
3生物61.6 63.2  3磁界と電流61.9 40.0
1力63.1 60.2  1力60.139.8
3磁界と電流61.9 60.0  1力63.1 39.8
1力60.156.2  2天気の変化61.337.6
2天気の変化61.355.9  3イオン61.5 37.0
     17単元を率の高い順に並べ替えた時、下位になる5単元を表示した。楽しさ率と理解率で若干違うが、力、磁界と電流、天気の変化は共通である。優先的にICTを活用する単元といえるだろう。こうしたアンケート結果をもとに効率的に活用単元を選ぶことができる。
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理解率の変化に規則性は

    楽しさ率は年度を通してみると一学期から三学期に向って下がる傾向がみられた。では理解率についてはどうだろうか。楽しさ率は感情的な因子であり、知的な理解率とは全く違う気もするが、似ている気もする。

   1986年度の3年生理解率の変化は他の年度と違って、学期が進むにつれて上昇傾向がみられる。高校受験を意識して学習に力が入った結果だろうか。しかし、他の3年度は楽しさ率と似て減少傾向がある。両率は似た変化をしているといって差し支えなかろう。


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どれ位生徒は授業をわかったと感じているか

    授業の目標に「わかる授業」をあげる場合は多い。ここではあえて「楽しい授業」を先に取り上げrたが、今回は同じアンケートから捉えた中学校理科17単元終了後の生徒の感じた理解度の分布を紹介する。

   5はよくわかった、4はわかった、3はどちらともいえない、2はわからなかった、1は全然わからなかったを示している。

   ここで5+4の割合を、「楽しさ率」と同様に考えて「理解率」と定義する。単元差がかなりあるが、その規則性は次回考える。

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楽しさ率の変化に規則性は?

   前回の中学校理科、17単元終了後の生徒アンケートの結果から求めた「楽しさ率」は分布状況から見て一定とはいえない。では変化に何らかの規則性はあるのだろうか。そこで「楽しさ率」を各年度ごとに区切って学習順、つまり4月から3月で並べたグラフを作ってみた。この結果から、中学校理科の楽しさ率は学期が進むにつれて毎年度、低下する様子が認められる。今の中学生の実態に合うかどうかは改めて調査が必要だが・・・

   ICTは年中使うにと越したたことはないが、集中的に使うとしたら年度の後半、これからの時期である。

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どれ位生徒は授業を楽しいと感じているか

    前回示したアンケートで、「とても楽しかった」5、「楽しかった」4、どちらともいえない」3、「つまらなかった」2、「とてもつまらなかった」1として中学校理科、4年間の17単元における楽しさの分布を表したものが右のグラフである。なお、単元の頭についた数字は学年である。

    このグラフは上から1年(6クラス)、2年(6クラス)、3年(4クラス)、1年(5クラス)で学習した単元の順番に並んでいる。各単元とも170~250名位の調査人数である。

   この5と4の割合(%)を「楽しさ率」と定義する。

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授業改善のポイントをさぐる

   今、活用型学力と言われるが、生きる力、新学力観の延長上にある。知識理解中心ではなく、通知票や要録に示された4~5の観点をバランスよく身につけることだろう。

   学校を卒業して大人になってから「楽しかったなあ」と思い出せる授業をしたいものだ。中身はすっかり忘れてもその印象は学ぶ意欲につながるからである。反対に大人になって授業を思い出し「○○だけは勉強したくない」となれば最悪、再び学ぶ気にはならない。活用型学力どころではない。

   これから何回か、生徒による簡単な授業アンケートの結果を紹介したい。このアンケートは古いものだが、例えばICTを効果的に使うための授業改善ポイントがわかるかもしれない。当時ICTなど夢の世界であったが、今の生徒の実態と似たものがあれば参考になるにちがいない。アンケートは次のような簡単なものであり、授業中、5分程度で実施できる。

   

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5分遅れなら何とかなるが

   

   授業開始がどれ位遅れたら影響が出るだろうか。授業内容で異なろうが、昨年度ITアドバイザーが行った同内容コンピュータリテラシー5人の授業結果からみると5分が限度10分だとカバーできないようだ。

   授業はチャイムで始め、チャイムで終わる。休み時間に食い込まない。子どもの気持を考えれば授業の大前提ではないだろうか。たとえ開始が遅れても終わりはチャイムと同時、いやできれば少々余裕をもって終わりたいものだ。  そのために授業内容を絞りこむ。授業改善の芽がそこから生まれると思う。

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十数回でも百回でも

   フランダース授業分析の結果をフェイス・ダイヤグラムで表す方法がある。授業を受けている児童生徒の身になって教師主導であれば耳が大きくなり、口は小さくなる。生徒主体であれば耳は小さくなり、目や口は大きくなる。

   しかし、この顔図を作るには多くの分析結果から言語比率を5段階基準表にする必要がある。25年以上前に中学校理科13回分で作った基準で描いた中一理科授業(1984年、昭和59年)の顔図を載せる。

  当時、気がかりだったのは13回分で基準表を作って信頼性はあるのかということだった。その後、分析数が100回を超えたので新基準で作り直してみた。目がやや垂れ気味になった以外はあまり変らないことがわかった。13回と105回の結果で作った基準表の差がこんなには小さいとは、新発見である。

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春は遅いけれど

   昨27日20時の地震速報、岩手では震度5弱、千葉県は震度2だったが、昨年の大地震の余震が1年以上たっても収まってない。いかに巨大な地震であったか改めて思い知らされる。余震がこれほど長い間続くとは・・・。

   余震の収束も遅いが、今年は寒い日も続く。昨年の東日本大震災の翌日に満開だった散歩道の河津桜、今日28日、2分から3分咲きだ。

  サーバー室に新しく校務処理用サーバーのラックが入り、机を移動した.ので少し雰囲気が変った年度末である。

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授業分析の結果10(理科の学年・経年変化)

   これまで授業の学年変化や経年変化をみてきたが、前回取り上げた理科について小学校から中学校まで一貫してどんな変化があるかを調べてみたのが今回のグラフである。分析当初は生活科はなく小学校低学年で理科が行われていたので若干データがある。なお、学年内では右ほど新しいデータである。

  青い線は教師発言率を示すが、各学年内では右にいくほど下がる傾向がある。この下がる傾向は中学校で著しい。一方、ピンクの線は生徒活動率だがこの変化は教師発言率と逆で右、つまり最近になるほど上がる傾向が見られる。このことから新学力観に基づく理科授業が小学校から中学校の全学年でも進んでいるといえる。なお、  今回で授業分析の結果シリーズは終了である。

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柏の葉小のホームページ

    この春に開校する「柏の葉小学校」のホームページができて半年が過ぎようとしている。建設経過の写真が載っているので進み具合がわかる。昨年11月にホームページができてから月ごとのアクセス数をグラフにしてみた。

   月を追うごとにアクセス数がふえているのがわかる。保護者や先生方の関心が高まっている証拠といえるだろう。2月の市内小中学校のHPアクセス数の平均は2078回、柏の葉小学校は平均値を超えている。もうすぐ開校の4月がやってくる。

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昨年度と似た傾向が

   各学校でコンピュータ関係のトラブルが生じ、保守をウチダエスコに依頼した件数が2月で昨年の回数を超えた。今年度は新規導入は見送られたので昨年より全部の機器が1年、年をとったわけだが、件数は少し増える程度になりそうだ。

   詳しい数をみると今年度は小学校が155件、中学校が62件の計217件が2月までの数だ。昨年度は小学校131件、中学校69件の計200件だった。

   導入年度が古いほど故障や修理が増えそうだが、昨年度の結果はそうならなかった。今年度の結果もよく似た傾向である。現在最も導入年度が古い平成18.19年度分が意外に故障知らずなのである。それに比べて20年度は最もトラブルが多い。年度による製品差が大きい?

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授業分析の結果9(理科の経年変化)

  今回は授業分析数の一番多い理科についてその経年変化をみる。教師発言率と生徒活動率が年を追うごとにどのように変わっただろうか。いろいろ言葉を並べるよりもまずグラフを見ていただこう。

 

  小学校の理科授業は9年間、中学校は29年間の変化である。黒い直線は教師発言率、赤は生徒活動率の傾向線を示している。両者とも新学力観に基づく授業への移行を表す結果になっている。教師が発言をおさえ、生徒に考えさせ、活動させる形の授業が行われつつある。中学校は期間が長いだけに変化がよくわかる。

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情報教育担当者集まる

   去る10日、各学校の情報教育担当者が沼南庁舎に集まった。指導主事やITアドバイザーから説明がいろいろあったが、質問が多かったのは通知票作成ソフトを切り替える件だった。次年度で今の「あゆみ」を終了し、25年度からは新しくネットワークで利用する形のものになる。また、J-Kids全日本小学校ホームページ大賞に選ばれた大津第二、中原、花野井、光が丘の4校の紹介もあった。県内で10校選ばれたうちの4校が柏市とはうれしい。県代表は印西・小倉台小である。

ITアドバイザーからも細かな連絡があったが、中心は小学校のコンピュータリテラシーの授業計画の説明だった。ITアドバイザーオンライン(ITAO)に載っている、リテラシー、情報モラル、そしてFlash教材の紹介がされた。学校でこのITAOに先生方が気軽にアクセスしてほしい。きっと授業改善のヒントが見つかると思う。

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月まではやはり遠い?

   9日の早朝、6時半過ぎ、西空に満月が出ていた。満月の左に秩父から奥武蔵の山々、そして富士山もくっきり見えた。こうした景色をながめていると富士も月も同じような距離感である。しかし、実際の月までの距離ははるかに遠い。それを実感するのはなかなか難しい。そこで実際の地球や月の大きさ、距離を縮尺した模型が役立つ。20億分の1に縮めると地球は6.5mm、月は1.7mm位の大きさになる。この二つをどれ位離せば模型ができるだろうか。

そんなことがわかるアニメションをパワーポイントで作ってフラッシュ教材にのせたので開いてみてほしい。


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授業分析の結果8(授業の学年変化)

  今回は学年変化が見られなかった例を取り上げる。グラフは小学校算数の授業である。データは少々古いが、分析数を増やすのは簡単ではない。この例でも丸7年かかっている。算数は学年による変化が少ない授業だということがわかったのは興味深い。

       

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今でも使えるのかな

   30年近くも前の雑誌を処分しようと思って手をつけだした。ぱらぱらめくると懐かしい授業プリントがでてきた。自ら考えた原子記号の暗記法である。当時、中学2年生の理科授業で使ったものだが、今でも役に立つのだろうか。Au(金)とS(硫黄)は借り物だが、他はオリジナルである。

  このITアドバイザーオンラインに「Flash教材」コーナーができたが、そこにアップしてみるのもいいかもしれない。そう思って、見直すと改良点がいくつもでてきた。今の中学生に受け入れてもらえるとうれしいのだが・・・。

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教育長、新春に語る

   日本教育新聞の1月9日号に3人の教育長の座談会記事が載った。川崎市、豊島区、そして柏の河合教育長の3人が「地域からの教育改革」をテーマに話したものだ。この記事で河合教育長が柏の教育の特色を語った。 教育長は柏の学校教育で次の4点に注目している。

・学校図書館の「学習情報センター化」による調べ学習

・ICTによるわかりやすい授業の展開

・幼保小が連携した特別支援教育

・家庭の教育力の向上

サーバー室はもちろんICT活用が中心だが、学習情報センター化を目指す学校図書館も広くはICT活用に含まれる。従って教育長がいかにICT活用を学校教育の重要課題と捉えているかがわかる。 


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授業分析の結果7(授業の学年変化)

    新年明けましておめでとうございます。三学期が今日からスタート、授業分析結果はもう少し続きます。

授業は学年が上がると変わるのだろうか。変わる場合も変わらない場合もある。今回は変わった例を取り上げる。小学校のコンピュータリテラシーを育成する授業である。授業変化を今まで取り上げた教師発言率と生徒活動率で見る。

   グラフを見る前にまず予想してみよう。小学校低学年では児童の活動が高学年より多いだろうか、少ないだろうか。生活科的に考えれば活動が増えるだろうし、そこまで任せられる段階でないなら教師の発言や指示が多くなるかもしれない。分析した授業は平成元~4年度の「ロゴライター」を利用したリテラシー育成が多く含まれる。


 

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人気のあった冬季情報活用研修講座

   26日に行われた冬のコンピュータ研修に午前46名、午後48名の申し込みがあった。このうち半数は午前午後の両方を受講された。たくさん申し込んでいただいたので当日は小学校と中学校に分け、旭東小学校と柏第五中学校のコンピュータ教室をお借りして研修に臨んだ。快く会場を提供していただいた両校に感謝したい。

   講座内容は、午前がパワーポイント、午後がフォトストーリーである。写真は小学校会場の様子であるが、満席に近い状況で研修が行われ、ITアドバイザーさんはいつも以上に指導に熱が入った。初任者は今回のパワーポイントの成果を生かして報告を仕上げてほしい。三学期、フォトストーリを見た子どもや保護者が涙する姿が目に浮かぶ。

   東日本大震災のあった今年がもう少しで終わります。来年がいい年でありますように・・・。

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寒いけど、寒いから

 今月は天体ショーが続いた。10~11日の皆既月食と14~15日のふたご座流星群である。寒さをこらえて夜空を見上げるには踏ん切りが必要、見てどうなる?という考えでは観望できない。損得勘定の話ではないから。

  そうはいっても寒い。そこで皆既月食は時間を決め、ちょっとずつ三回外に出た。21時46分の欠け始め、次が22時30分で半分欠けたとき、そして皆既月食で赤茶色になった月を23時40分、視力の下がった目でも十分楽しめた。38万kmの彼方にあるとは思えない親近感が月にわいた。

   ふたご座流星群の14日、夕方はまだ曇空、天気予報は夜になれば晴れるというが21時過ぎても雲はかかったままだ。早々にあきらめて寝たが、たまたま1時15分トイレに起きた。上着をはおってベランダから屋根へ、。月明かりで条件は悪いが、一つでも流れるのを見たら寝よう。オリオン座の左上を流れた? 少しあやふや、もう一つ、もう一つと7~8個見て1時40分室内に戻った。どこにでるかわからない緊張感が何ともいえない。月よりずっとずっと近い数100km上空を流れるが不思議とオリオンと同じ距離に感じる。寒くて、乾燥し、晴れたから見えた自然の贈り物である。

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授業分析の結果6(教師発言率と生徒活動率)

   前回は生徒活動率を取り上げたが、この生徒活動率と以前に取り上げた教師発言率との間にはどんな関係があるだろうか、今回はこの両者の相関関係を見る。教師がしゃべり続ければ生徒の活動時間は当然短くなるから両者の間には負の相関が予想できる。

   相関関係をつかむにはエクセルグラフの散布図を使うと便利である。小中学校別に相関図を示す。さらにウィンドウズ7版では傾向線の式も表示できる。グラフから「生徒活動率=100-1.3×教師発言率」で傾向線の式が求まる。教師発言率をどれ位にすれば生徒活動率がどれ位になるか予想できる。


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初めてのローマ字入力

   3年生が初めてローマ字入力をするコンピュータリテラシー授業をみる機会があった。両手の各指を所定の位置において「あいうえお」をキー入力する。ITアドバイザーの細かな指示で、か行、さ行とローマ字入力が進む。練習直後のテストで全問当たると「いぇい!」という歓声があがる。実に楽しそうだ。

   難しかったのは「自分の名前」をローマ字入力し漢字に変換することだ。特に通常の漢字変換では出てこない名前の児童は苦労する。最近の名前は実に凝っていて、先生が読めない場合も多い。でも、漢字で自分の名前を画面に出したいもの、挙手した児童の所へ、ITアドバイザーも担任もコンピュ-タ室をあちこち動き回る。名付けた親はこんなことを予想しただろうか。時間等で 漢字変換をカットする場合もある。授業のゴール「キーボー島アドベンチャー」の入口まで導くのがITアドバイザーの役目だ。

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授業分析の結果5(生徒活動率)

   無言の生徒の活動を生徒作業率と定義し、これに生徒発言を加えたものを生徒活動率という。この両者には小中とも正の強い相関がある。新学力観でいう生徒の活動を高めるということはこの生徒活動率を高めることである。 では授業における生徒活動率の平均値はどれ位になるだろうか。

   生徒活動率の平均値は、小学校が65.0%、中学校が56.0%である。これは教師発言率の約2倍にあたる。今回も分布図を示す。 このグラフから小学校の分布の山が中学校より高い方にずれているのがわかる。これは小学校の授業における児童の活動時間が中学校より明らかに多いことを示している。

 

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授業分析の結果4(生徒積極発言率)

   生徒 発言の中で積極的に発言している割合はどれ位だろうか。積極的かどうかは発言内容が賛成や反対意見など考えた結果であるか否かで判断する。従って授業における児童生徒の思考状況を知る目安にもなる。

   分析からは生徒積極発言率の小中学校平均値は、小学校が63.6%、中学校が51.2%である。小中ともに発言の半分以上は積極的なものである。教師の予想以上に子どもたちはよく考えて発言しているといっていいだろう。

   生徒積極発言率の分布図を見ると、小中ともに5%未満が大きなピークになっているが、それに加えて70%以上の部分に授業数が集中しているのがわかる。小中学生は授業中、よく考えて発言している。

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授業分析の結果3(生徒発言率)

   今回は生徒発言率である。教師が授業時間中、平均で1/4~1/3しゃべっていることを考えたとき、児童生徒はどれ位発言しているのだろうか。もちろん平均値での話で考えるが、教師より少ないことは予想できよう。

   生徒発言率の平均値は、小学校は10.7%、中学校は8.3%である。教師発言率の平均値が小学校26.5%、中学校33.7%であるから、児童は教師の40%、生徒は教師の24%にあたる。小学生は教師の半分以下、中学生は1/4しか発言していない。

今回も平均値ではわからない分布状況をグラフで示す。児童生徒の授業における活動は発言を伴わないものもあるが、これについては稿を改めたい。

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授業分析の結果2(教師発問率)

   今回は教師発問率の分析結果である。前回、教師は1時間の授業で平均1/4~1/3しゃべっていることがわかったが、この教師発言の中で発問にどれ位時間を使っているかが教師発問率である。 小学校では中学校より発問が細かく、回数が増える。一方、中学校では一回の発問が長く なることが多い。この回数と一回の長さがどう影響するのであろうか。

   小学校の平均値は16.4%、中学校は9.4%である。小学校は中学校の2倍近い。とはいうものの小学校でも教師発言全体の2割に満たない。中学校では1割に満たない。教師はこのごく少ない時間で生徒に問いかけるわけだから、発問を吟味することの重要さが納得できる。今回もより詳しい実態がわかるように分布図を示す。


 

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授業分析の結果1(教師発言率)

   学校生活の中心である授業、その授業を分析した結果をこれから何回かにわたって載せたい。まず初回は教師発言率である。45分、50分の授業で教師は何%位しゃべっているのだろうか。もちろん教科内容や学年によって大きく差があるのは当然である。ここでは小中学校とも全教科を含む、小学校271回、中学校227回の授業分析結果から話を進める。

   授業分析はこの30年間にわたって柏や東葛飾を中心に筆者が少しずつ行ったものである。小中学校の授業における教師発言率の平均は何%位だろうか。また小中学校で平均はどれ位違うのだろうか。

   小学校の平均は26.5%、中学校の平均は33.7%である。予想より多い、いや少ないだろうか。教師は1コマの授業で4分の1から3分の1しゃべっているのが平均の姿である。平均値では分からない詳しい教師発言率の分布は図を見てほしい。自分の授業は何%位にあるのだろうか。

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富士とスカイツリー

サーバー室は沼南庁舎4階にある。この4階中央廊下の端にある窓から富士山と東京スカイツリーがよく見える季節になった。白い雪の帽子をかぶった富士の左に建設中のスカイツリー、高さは500m位になったという。この風景は写真では味わいが伝わらない、まだ冷たさの残る朝、自分の目でみるのがいい。

市内小中学校の校歌には多く富士や筑波が歌詞に入っている。学校のどこから富士や筑波が見えるか、そのポイントを探しあてた時はちょっと感動である。コンピュタ画面を見て疲れた目を休めるのに富士や筑波を探してはどうだろう。間近に山がない関東平野の真ん中、サーバー室からは風早北部小の右手に筑波も見える。

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周年記念誌の電子化

今年度、柏市内で創立30周年を迎えた小中学校が6校ある。10年、30年、50年は特に区切りの周年行事がどの学校でも計画される。計画に必ず含まれる周年記念誌は編集委員会を中心に多くの人の協力が結晶しできあがる。

そんな苦労のいっぱいつまった記念誌だが、年を経ると棚の中で眠ったままになることも多いのではないだろうか。一冊も残ってないということはないとは思うが、100周年を迎えた時にさてどうだろう。

今、書籍の電子化が話題だ。周年記念誌を各学校にあるスキャンスナップで取り込み電子化してみよう。一冊だけ裁断機で閉じた背の部分を切り落とし、100ページ(50枚)位なら3分で両面同時に読み込み、PDFファイルにしてくれる。

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ドングリにもいろいろあるように

              

秋になっていろいろなドングリが目につくようになった。植物に詳しくなければみんなまとめてドングリと言ってしまう。

コンピュタを含んだ情報機器を校務や授業で活用する先生方をドングリに例えては申し訳ないが、抜きん出て活用している先生は一部の先生だろう。多くの先生方は、情報機器どころではないかもしれない。

そんな中、e黒板なら私、デジカメならあの先生、理科ねっとわーくなら彼、エクセルなら事務室、情報モラルは・・・それぞれが得意分野をもっていると学校全体が活性化する 。一点突破で少し違うドングリをめざしてみよう。

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電源が入ってなければ

学校がコンピュータ関係のトラブルで業者に点検や修理を依頼した連絡票が委員会にあがってくる。その中に「○○が起動できない」というトラブルがある。そして業者の対応に「電源を入れて回復、動作良好」というメモが書かれている。

「インターネットがつながらない」というトラブルでもその原因が「ハブの電源コンセントが抜け、電源が入っていない」というものがある。どんな電化製品でもスイッチが入ってなければ動くはずはない。コンピュータも例外ではない。だが、コンピュータは特別というふうに思っている人はいないだろうか。

起動トラブル時、まずは電源が入っているかどうか、コンセントからプラグが抜けていないかどうかを確かめてみよう。

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