サーバー室のとなりから

寒いけど、寒いから

 今月は天体ショーが続いた。10~11日の皆既月食と14~15日のふたご座流星群である。寒さをこらえて夜空を見上げるには踏ん切りが必要、見てどうなる?という考えでは観望できない。損得勘定の話ではないから。

  そうはいっても寒い。そこで皆既月食は時間を決め、ちょっとずつ三回外に出た。21時46分の欠け始め、次が22時30分で半分欠けたとき、そして皆既月食で赤茶色になった月を23時40分、視力の下がった目でも十分楽しめた。38万kmの彼方にあるとは思えない親近感が月にわいた。

   ふたご座流星群の14日、夕方はまだ曇空、天気予報は夜になれば晴れるというが21時過ぎても雲はかかったままだ。早々にあきらめて寝たが、たまたま1時15分トイレに起きた。上着をはおってベランダから屋根へ、。月明かりで条件は悪いが、一つでも流れるのを見たら寝よう。オリオン座の左上を流れた? 少しあやふや、もう一つ、もう一つと7~8個見て1時40分室内に戻った。どこにでるかわからない緊張感が何ともいえない。月よりずっとずっと近い数100km上空を流れるが不思議とオリオンと同じ距離に感じる。寒くて、乾燥し、晴れたから見えた自然の贈り物である。