サーバー室のとなりから

2015年6月の記事一覧

大津一小でICT授業公開

   今年度も「ワンダースクールプロジェクト」の公開授業が6月29日大津一小で展開された。一人一台のタブレットPCを使ったICT授業である。6年生社会科「武士の世の中へ」、元との戦いについてどちらが勝利したのかを考える上でタブレットと大型画面を往復させて情報提供がなされた。日本が勝ったか、元が勝ったかの予想分布もタブレットから大型画面にさっと表示され、3~4名の班員とのやりとりを効果的に支えた授業であった。
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中学校の情報モラル授業開始

   ITアドバイザーによる中学校2年生全学級での情報モラル授業が17日の酒井根中学校から始まった。昨年から始まったこの巡回授業、今年も市内全中学校の2年生全学級で展開される。内容は昨年のものをベースに少し改訂されている。

  今年度は授業を保護者にも公開しており、酒i井根中でも何名かの参観者があった。この授業だけを参観に来校されるということは、それだけ保護者の関心も高いといえよう。

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高等小学読本巻3第14課 望遠鏡と顕微鏡

   明治44年発行、巻3から第14課「望遠鏡と顕微鏡」をとりあげる。望遠鏡で千分の1の近さから見たのと同じになること、300年前に発明され、ガリレオが改良して太陽の斑点や月に山があることを明らかにし、その後も改良され続け、新天体の発見も続いていると簡潔に書かれている。

   顕微鏡は望遠鏡の発明後間もなく発明され、蚊の口や蝶の鱗粉の拡大結果がどう見えるかが述べられ、粘土1立方cmの中に150億の動物の遺体のあることも興味ある内容である。顕微鏡を使い病原体のバクテリヤが明らかになった。これを受けて15課は「バクテリヤ」である。詳細なイラストも載っている。

      

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授業前半と後半の相違は?

   小学校の授業時間は45分である。その授業を前半か後半のどちらかしか参観できなかった場合、丸ごと1時間見た場合と比べどれ位違うのだろうか。いや前半と後半で授業はどんな相違があるのだろうか。

   そんな疑問を指導主事からいただいて、昨年、26年度のフランダース授業分析結果を見直してみた。初任者8名の小学校算数授業の前後半比較である。いつものように教師発言率と生徒活動率に注目し、8名の結果を棒グラフのペアで示した。グラフは左から右へ、1時間分の教師発言率の低→高へ並べてある。

   教師発言率では後半増加が3人、減少が5人、平均増加率12.5%、減少率11.3%で後半減少する傾向がわかる。生徒活動率では後半増加が4人、減少が3人、同じ1人、平均増加率14.0%、減少率12.0%で後半増加する傾向がみられた。これだけの結果から一般的なことは言えないが、授業の定量分析は興味深い。

   

   算数以外の教科ではどうなのだろうか、疑問は尽きない。

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高等小学読本巻2第13課 廃物利用

   明治39年発行の文部省著作『高等小学読本2』、定価は7銭5厘と表示。この「第13課 廃物利用」を取り上げてみる。おはなの家に屑屋が来て、紙屑やぼろ、がらすを買っていった。おはなは母に、屑屋は買って何にするのかと聞く、という導入である。「がらす」はカタカナではなくひらがなで書かれている。

   母は屑問屋に売られ、製紙場やがらす製造場に運ばれ、紙や「らんぷのほや」のなるとおはなに話す。再利用されるので屑籠などに集めることを教える。この他に何があるのかとおはなは問う。くさった酒は酢に、貝殻は焼いて石灰にすることなどを答える。リサイクルというと今風だが、100年以上も前の教科書に載っていたことに驚きを感じる。

   全20課の目録は、秋の野山、種子の散布、イチョー、阿倍仲麻呂、助船、海ノ話、浦島子、紫式部、税処敦子、名古屋城、わが陸軍、聯隊旗、廃物利用、製紙、源為朝、一谷の戦(1)、一谷の戦(2)、アイヌ、二人の旅人と熊、笠置落

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