サーバー室のとなりから

2011年10月の記事一覧

授業分析の結果2(教師発問率)

   今回は教師発問率の分析結果である。前回、教師は1時間の授業で平均1/4~1/3しゃべっていることがわかったが、この教師発言の中で発問にどれ位時間を使っているかが教師発問率である。 小学校では中学校より発問が細かく、回数が増える。一方、中学校では一回の発問が長く なることが多い。この回数と一回の長さがどう影響するのであろうか。

   小学校の平均値は16.4%、中学校は9.4%である。小学校は中学校の2倍近い。とはいうものの小学校でも教師発言全体の2割に満たない。中学校では1割に満たない。教師はこのごく少ない時間で生徒に問いかけるわけだから、発問を吟味することの重要さが納得できる。今回もより詳しい実態がわかるように分布図を示す。


 

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授業分析の結果1(教師発言率)

   学校生活の中心である授業、その授業を分析した結果をこれから何回かにわたって載せたい。まず初回は教師発言率である。45分、50分の授業で教師は何%位しゃべっているのだろうか。もちろん教科内容や学年によって大きく差があるのは当然である。ここでは小中学校とも全教科を含む、小学校271回、中学校227回の授業分析結果から話を進める。

   授業分析はこの30年間にわたって柏や東葛飾を中心に筆者が少しずつ行ったものである。小中学校の授業における教師発言率の平均は何%位だろうか。また小中学校で平均はどれ位違うのだろうか。

   小学校の平均は26.5%、中学校の平均は33.7%である。予想より多い、いや少ないだろうか。教師は1コマの授業で4分の1から3分の1しゃべっているのが平均の姿である。平均値では分からない詳しい教師発言率の分布は図を見てほしい。自分の授業は何%位にあるのだろうか。

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