サーバー室のとなりから

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授業分析の結果10(理科の学年・経年変化)

   これまで授業の学年変化や経年変化をみてきたが、前回取り上げた理科について小学校から中学校まで一貫してどんな変化があるかを調べてみたのが今回のグラフである。分析当初は生活科はなく小学校低学年で理科が行われていたので若干データがある。なお、学年内では右ほど新しいデータである。

  青い線は教師発言率を示すが、各学年内では右にいくほど下がる傾向がある。この下がる傾向は中学校で著しい。一方、ピンクの線は生徒活動率だがこの変化は教師発言率と逆で右、つまり最近になるほど上がる傾向が見られる。このことから新学力観に基づく理科授業が小学校から中学校の全学年でも進んでいるといえる。なお、  今回で授業分析の結果シリーズは終了である。

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柏の葉小のホームページ

    この春に開校する「柏の葉小学校」のホームページができて半年が過ぎようとしている。建設経過の写真が載っているので進み具合がわかる。昨年11月にホームページができてから月ごとのアクセス数をグラフにしてみた。

   月を追うごとにアクセス数がふえているのがわかる。保護者や先生方の関心が高まっている証拠といえるだろう。2月の市内小中学校のHPアクセス数の平均は2078回、柏の葉小学校は平均値を超えている。もうすぐ開校の4月がやってくる。

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昨年度と似た傾向が

   各学校でコンピュータ関係のトラブルが生じ、保守をウチダエスコに依頼した件数が2月で昨年の回数を超えた。今年度は新規導入は見送られたので昨年より全部の機器が1年、年をとったわけだが、件数は少し増える程度になりそうだ。

   詳しい数をみると今年度は小学校が155件、中学校が62件の計217件が2月までの数だ。昨年度は小学校131件、中学校69件の計200件だった。

   導入年度が古いほど故障や修理が増えそうだが、昨年度の結果はそうならなかった。今年度の結果もよく似た傾向である。現在最も導入年度が古い平成18.19年度分が意外に故障知らずなのである。それに比べて20年度は最もトラブルが多い。年度による製品差が大きい?

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授業分析の結果9(理科の経年変化)

  今回は授業分析数の一番多い理科についてその経年変化をみる。教師発言率と生徒活動率が年を追うごとにどのように変わっただろうか。いろいろ言葉を並べるよりもまずグラフを見ていただこう。

 

  小学校の理科授業は9年間、中学校は29年間の変化である。黒い直線は教師発言率、赤は生徒活動率の傾向線を示している。両者とも新学力観に基づく授業への移行を表す結果になっている。教師が発言をおさえ、生徒に考えさせ、活動させる形の授業が行われつつある。中学校は期間が長いだけに変化がよくわかる。

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情報教育担当者集まる

   去る10日、各学校の情報教育担当者が沼南庁舎に集まった。指導主事やITアドバイザーから説明がいろいろあったが、質問が多かったのは通知票作成ソフトを切り替える件だった。次年度で今の「あゆみ」を終了し、25年度からは新しくネットワークで利用する形のものになる。また、J-Kids全日本小学校ホームページ大賞に選ばれた大津第二、中原、花野井、光が丘の4校の紹介もあった。県内で10校選ばれたうちの4校が柏市とはうれしい。県代表は印西・小倉台小である。

ITアドバイザーからも細かな連絡があったが、中心は小学校のコンピュータリテラシーの授業計画の説明だった。ITアドバイザーオンライン(ITAO)に載っている、リテラシー、情報モラル、そしてFlash教材の紹介がされた。学校でこのITAOに先生方が気軽にアクセスしてほしい。きっと授業改善のヒントが見つかると思う。

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月まではやはり遠い?

   9日の早朝、6時半過ぎ、西空に満月が出ていた。満月の左に秩父から奥武蔵の山々、そして富士山もくっきり見えた。こうした景色をながめていると富士も月も同じような距離感である。しかし、実際の月までの距離ははるかに遠い。それを実感するのはなかなか難しい。そこで実際の地球や月の大きさ、距離を縮尺した模型が役立つ。20億分の1に縮めると地球は6.5mm、月は1.7mm位の大きさになる。この二つをどれ位離せば模型ができるだろうか。

そんなことがわかるアニメションをパワーポイントで作ってフラッシュ教材にのせたので開いてみてほしい。


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授業分析の結果8(授業の学年変化)

  今回は学年変化が見られなかった例を取り上げる。グラフは小学校算数の授業である。データは少々古いが、分析数を増やすのは簡単ではない。この例でも丸7年かかっている。算数は学年による変化が少ない授業だということがわかったのは興味深い。

       

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今でも使えるのかな

   30年近くも前の雑誌を処分しようと思って手をつけだした。ぱらぱらめくると懐かしい授業プリントがでてきた。自ら考えた原子記号の暗記法である。当時、中学2年生の理科授業で使ったものだが、今でも役に立つのだろうか。Au(金)とS(硫黄)は借り物だが、他はオリジナルである。

  このITアドバイザーオンラインに「Flash教材」コーナーができたが、そこにアップしてみるのもいいかもしれない。そう思って、見直すと改良点がいくつもでてきた。今の中学生に受け入れてもらえるとうれしいのだが・・・。

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教育長、新春に語る

   日本教育新聞の1月9日号に3人の教育長の座談会記事が載った。川崎市、豊島区、そして柏の河合教育長の3人が「地域からの教育改革」をテーマに話したものだ。この記事で河合教育長が柏の教育の特色を語った。 教育長は柏の学校教育で次の4点に注目している。

・学校図書館の「学習情報センター化」による調べ学習

・ICTによるわかりやすい授業の展開

・幼保小が連携した特別支援教育

・家庭の教育力の向上

サーバー室はもちろんICT活用が中心だが、学習情報センター化を目指す学校図書館も広くはICT活用に含まれる。従って教育長がいかにICT活用を学校教育の重要課題と捉えているかがわかる。 


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授業分析の結果7(授業の学年変化)

    新年明けましておめでとうございます。三学期が今日からスタート、授業分析結果はもう少し続きます。

授業は学年が上がると変わるのだろうか。変わる場合も変わらない場合もある。今回は変わった例を取り上げる。小学校のコンピュータリテラシーを育成する授業である。授業変化を今まで取り上げた教師発言率と生徒活動率で見る。

   グラフを見る前にまず予想してみよう。小学校低学年では児童の活動が高学年より多いだろうか、少ないだろうか。生活科的に考えれば活動が増えるだろうし、そこまで任せられる段階でないなら教師の発言や指示が多くなるかもしれない。分析した授業は平成元~4年度の「ロゴライター」を利用したリテラシー育成が多く含まれる。


 

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人気のあった冬季情報活用研修講座

   26日に行われた冬のコンピュータ研修に午前46名、午後48名の申し込みがあった。このうち半数は午前午後の両方を受講された。たくさん申し込んでいただいたので当日は小学校と中学校に分け、旭東小学校と柏第五中学校のコンピュータ教室をお借りして研修に臨んだ。快く会場を提供していただいた両校に感謝したい。

   講座内容は、午前がパワーポイント、午後がフォトストーリーである。写真は小学校会場の様子であるが、満席に近い状況で研修が行われ、ITアドバイザーさんはいつも以上に指導に熱が入った。初任者は今回のパワーポイントの成果を生かして報告を仕上げてほしい。三学期、フォトストーリを見た子どもや保護者が涙する姿が目に浮かぶ。

   東日本大震災のあった今年がもう少しで終わります。来年がいい年でありますように・・・。

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寒いけど、寒いから

 今月は天体ショーが続いた。10~11日の皆既月食と14~15日のふたご座流星群である。寒さをこらえて夜空を見上げるには踏ん切りが必要、見てどうなる?という考えでは観望できない。損得勘定の話ではないから。

  そうはいっても寒い。そこで皆既月食は時間を決め、ちょっとずつ三回外に出た。21時46分の欠け始め、次が22時30分で半分欠けたとき、そして皆既月食で赤茶色になった月を23時40分、視力の下がった目でも十分楽しめた。38万kmの彼方にあるとは思えない親近感が月にわいた。

   ふたご座流星群の14日、夕方はまだ曇空、天気予報は夜になれば晴れるというが21時過ぎても雲はかかったままだ。早々にあきらめて寝たが、たまたま1時15分トイレに起きた。上着をはおってベランダから屋根へ、。月明かりで条件は悪いが、一つでも流れるのを見たら寝よう。オリオン座の左上を流れた? 少しあやふや、もう一つ、もう一つと7~8個見て1時40分室内に戻った。どこにでるかわからない緊張感が何ともいえない。月よりずっとずっと近い数100km上空を流れるが不思議とオリオンと同じ距離に感じる。寒くて、乾燥し、晴れたから見えた自然の贈り物である。

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授業分析の結果6(教師発言率と生徒活動率)

   前回は生徒活動率を取り上げたが、この生徒活動率と以前に取り上げた教師発言率との間にはどんな関係があるだろうか、今回はこの両者の相関関係を見る。教師がしゃべり続ければ生徒の活動時間は当然短くなるから両者の間には負の相関が予想できる。

   相関関係をつかむにはエクセルグラフの散布図を使うと便利である。小中学校別に相関図を示す。さらにウィンドウズ7版では傾向線の式も表示できる。グラフから「生徒活動率=100-1.3×教師発言率」で傾向線の式が求まる。教師発言率をどれ位にすれば生徒活動率がどれ位になるか予想できる。


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初めてのローマ字入力

   3年生が初めてローマ字入力をするコンピュータリテラシー授業をみる機会があった。両手の各指を所定の位置において「あいうえお」をキー入力する。ITアドバイザーの細かな指示で、か行、さ行とローマ字入力が進む。練習直後のテストで全問当たると「いぇい!」という歓声があがる。実に楽しそうだ。

   難しかったのは「自分の名前」をローマ字入力し漢字に変換することだ。特に通常の漢字変換では出てこない名前の児童は苦労する。最近の名前は実に凝っていて、先生が読めない場合も多い。でも、漢字で自分の名前を画面に出したいもの、挙手した児童の所へ、ITアドバイザーも担任もコンピュ-タ室をあちこち動き回る。名付けた親はこんなことを予想しただろうか。時間等で 漢字変換をカットする場合もある。授業のゴール「キーボー島アドベンチャー」の入口まで導くのがITアドバイザーの役目だ。

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授業分析の結果5(生徒活動率)

   無言の生徒の活動を生徒作業率と定義し、これに生徒発言を加えたものを生徒活動率という。この両者には小中とも正の強い相関がある。新学力観でいう生徒の活動を高めるということはこの生徒活動率を高めることである。 では授業における生徒活動率の平均値はどれ位になるだろうか。

   生徒活動率の平均値は、小学校が65.0%、中学校が56.0%である。これは教師発言率の約2倍にあたる。今回も分布図を示す。 このグラフから小学校の分布の山が中学校より高い方にずれているのがわかる。これは小学校の授業における児童の活動時間が中学校より明らかに多いことを示している。

 

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授業分析の結果4(生徒積極発言率)

   生徒 発言の中で積極的に発言している割合はどれ位だろうか。積極的かどうかは発言内容が賛成や反対意見など考えた結果であるか否かで判断する。従って授業における児童生徒の思考状況を知る目安にもなる。

   分析からは生徒積極発言率の小中学校平均値は、小学校が63.6%、中学校が51.2%である。小中ともに発言の半分以上は積極的なものである。教師の予想以上に子どもたちはよく考えて発言しているといっていいだろう。

   生徒積極発言率の分布図を見ると、小中ともに5%未満が大きなピークになっているが、それに加えて70%以上の部分に授業数が集中しているのがわかる。小中学生は授業中、よく考えて発言している。

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授業分析の結果3(生徒発言率)

   今回は生徒発言率である。教師が授業時間中、平均で1/4~1/3しゃべっていることを考えたとき、児童生徒はどれ位発言しているのだろうか。もちろん平均値での話で考えるが、教師より少ないことは予想できよう。

   生徒発言率の平均値は、小学校は10.7%、中学校は8.3%である。教師発言率の平均値が小学校26.5%、中学校33.7%であるから、児童は教師の40%、生徒は教師の24%にあたる。小学生は教師の半分以下、中学生は1/4しか発言していない。

今回も平均値ではわからない分布状況をグラフで示す。児童生徒の授業における活動は発言を伴わないものもあるが、これについては稿を改めたい。

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授業分析の結果2(教師発問率)

   今回は教師発問率の分析結果である。前回、教師は1時間の授業で平均1/4~1/3しゃべっていることがわかったが、この教師発言の中で発問にどれ位時間を使っているかが教師発問率である。 小学校では中学校より発問が細かく、回数が増える。一方、中学校では一回の発問が長く なることが多い。この回数と一回の長さがどう影響するのであろうか。

   小学校の平均値は16.4%、中学校は9.4%である。小学校は中学校の2倍近い。とはいうものの小学校でも教師発言全体の2割に満たない。中学校では1割に満たない。教師はこのごく少ない時間で生徒に問いかけるわけだから、発問を吟味することの重要さが納得できる。今回もより詳しい実態がわかるように分布図を示す。


 

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授業分析の結果1(教師発言率)

   学校生活の中心である授業、その授業を分析した結果をこれから何回かにわたって載せたい。まず初回は教師発言率である。45分、50分の授業で教師は何%位しゃべっているのだろうか。もちろん教科内容や学年によって大きく差があるのは当然である。ここでは小中学校とも全教科を含む、小学校271回、中学校227回の授業分析結果から話を進める。

   授業分析はこの30年間にわたって柏や東葛飾を中心に筆者が少しずつ行ったものである。小中学校の授業における教師発言率の平均は何%位だろうか。また小中学校で平均はどれ位違うのだろうか。

   小学校の平均は26.5%、中学校の平均は33.7%である。予想より多い、いや少ないだろうか。教師は1コマの授業で4分の1から3分の1しゃべっているのが平均の姿である。平均値では分からない詳しい教師発言率の分布は図を見てほしい。自分の授業は何%位にあるのだろうか。

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富士とスカイツリー

サーバー室は沼南庁舎4階にある。この4階中央廊下の端にある窓から富士山と東京スカイツリーがよく見える季節になった。白い雪の帽子をかぶった富士の左に建設中のスカイツリー、高さは500m位になったという。この風景は写真では味わいが伝わらない、まだ冷たさの残る朝、自分の目でみるのがいい。

市内小中学校の校歌には多く富士や筑波が歌詞に入っている。学校のどこから富士や筑波が見えるか、そのポイントを探しあてた時はちょっと感動である。コンピュタ画面を見て疲れた目を休めるのに富士や筑波を探してはどうだろう。間近に山がない関東平野の真ん中、サーバー室からは風早北部小の右手に筑波も見える。

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周年記念誌の電子化

今年度、柏市内で創立30周年を迎えた小中学校が6校ある。10年、30年、50年は特に区切りの周年行事がどの学校でも計画される。計画に必ず含まれる周年記念誌は編集委員会を中心に多くの人の協力が結晶しできあがる。

そんな苦労のいっぱいつまった記念誌だが、年を経ると棚の中で眠ったままになることも多いのではないだろうか。一冊も残ってないということはないとは思うが、100周年を迎えた時にさてどうだろう。

今、書籍の電子化が話題だ。周年記念誌を各学校にあるスキャンスナップで取り込み電子化してみよう。一冊だけ裁断機で閉じた背の部分を切り落とし、100ページ(50枚)位なら3分で両面同時に読み込み、PDFファイルにしてくれる。

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ドングリにもいろいろあるように

              

秋になっていろいろなドングリが目につくようになった。植物に詳しくなければみんなまとめてドングリと言ってしまう。

コンピュタを含んだ情報機器を校務や授業で活用する先生方をドングリに例えては申し訳ないが、抜きん出て活用している先生は一部の先生だろう。多くの先生方は、情報機器どころではないかもしれない。

そんな中、e黒板なら私、デジカメならあの先生、理科ねっとわーくなら彼、エクセルなら事務室、情報モラルは・・・それぞれが得意分野をもっていると学校全体が活性化する 。一点突破で少し違うドングリをめざしてみよう。

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電源が入ってなければ

学校がコンピュータ関係のトラブルで業者に点検や修理を依頼した連絡票が委員会にあがってくる。その中に「○○が起動できない」というトラブルがある。そして業者の対応に「電源を入れて回復、動作良好」というメモが書かれている。

「インターネットがつながらない」というトラブルでもその原因が「ハブの電源コンセントが抜け、電源が入っていない」というものがある。どんな電化製品でもスイッチが入ってなければ動くはずはない。コンピュータも例外ではない。だが、コンピュータは特別というふうに思っている人はいないだろうか。

起動トラブル時、まずは電源が入っているかどうか、コンセントからプラグが抜けていないかどうかを確かめてみよう。

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