文字
背景
行間
サーバー室のとなりから発信です
明治22年の高等小学読本「勉強」
高等小学読本巻4第3課「勉強」、原文はカタカナ表記だが、ひらがなで書き出しから紹介すると。
「汝等は、此後、学校を退きて、他の業務に従事すとも、決して読書を廃すべからず、又学校にて、既に十分、知識を得たるにより、更に勉強せざるも可なりと思うべからず。これまで、汝等の学びし所は、ただ教育の端緒なり、決してこれにて完全せりというにあらず、これなお家屋の基礎の如し、その上に宏大な家屋を建築するは、汝等、将来の勉強にあるなり」
何とも含蓄ある内容ではないだろうか。長々と教員がしゃべるよりもこの短い文章の説得力は大きい気がする。学校を卒業してからは「読書」を先生の代わりに学べというのである。怠けずに時間を見つけて学ぶこと、どんな職業についてもいえる。最後に「勉むべき時にはよく勉め、遊ぶべき時にはよく遊ぶことが業務を全うする最良法」と結んでいる。
明治22年の高等小学読本「駱駝」
今回は前回の「火の話」の次巻3第19課「駱駝」を取り上げる。挿絵と本文で生徒はラクダについて相当の知識を興味深く身につけるだろう。珍しい動物をぐっと身近に感じるに違いない。
確かに牛や馬は世界中にいるが、駱駝は熱帯地方の砂漠にしかいない。その砂漠で生きていくためのいろいろな特徴が端的につづられている。背中のコブの正体や胃の不思議な構造、それゆえ人間に狙われる危険さなど面白い内容が詰め込まれている。
ホームページ移行準備始まる
27年度は柏二小、大津一小、高柳中の3校でCMSを使ったホームページが試行されている。この方式への移行を円滑にはかるための研修が全校を対象に先週行われた。今までのホームページのよさを残しつつ、内容や更新が一層進むよう期待したい。
明治22年の高等小学読本「火の話」
今回は、明治22年10月に発行された高等小学読本巻2第4課「火の話」をとりあげる。
この課はこんな書き出しで始まる。「昔の人は、火を五行(木火土金水)の一となし或いは、四大(地水火風)の一となせり。然れども、火はもと水土の如き実体にあらず、只一の体が、他の体に変化する時に、現わるる有様なり」今の理科の教科書と比べて哲学的なにおいがするではないか。原文はカタカナ表記である。
この読本には他にも、理科に関する課が多く入っている。例えば、猫の話、氷の話、砂糖の製造、根の話、山と河の話、象の話1・2、植物の増殖、葉の形状、二つの息1・2等である。全34課ある中に三分の一が理科に関するものであることに驚く。読本で理科に興味をもった子も多かったことだろう。
タブレットPCを算数の図形で
去る15日、柏二小で、ちば「授業練磨の公開日」、4年生の算数の授業が公開された。授業はL字形の図形の面積を求めるものである。できるだけ少ない切り方で長方形に変形し面積を計算する。手元には児童一人一人に3枚の図形を印刷した紙とタブレットPCが配られ、個人、グループ、全体で求め方を追究した。
この授業でタブレットは切る、移動、回転を簡単にする上で有効だった。それ以上に今回の授業で興味をひいたのは、発表方法だった。一番先に面積の求め方の「式だけ」を発表者が伝える。これを知った他の児童がその方法をいろいろ考えて発表、最終的に発表者がこういう方法ですというのである。求め方を淡々と述べ、最後に式を出すやり方にはないコミュニケーションを大事にした授業となった。他校でも参考になるやりかただろう。
|
※上記一部は市内専用サイトです
|
※動画コンテンツは
柏市内教職員専用サイトです