サーバー室のとなりから

明治22年の高等小学読本「駱駝」

   今回は前回の「火の話」の次巻3第19課「駱駝」を取り上げる。挿絵と本文で生徒はラクダについて相当の知識を興味深く身につけるだろう。珍しい動物をぐっと身近に感じるに違いない。

   確かに牛や馬は世界中にいるが、駱駝は熱帯地方の砂漠にしかいない。その砂漠で生きていくためのいろいろな特徴が端的につづられている。背中のコブの正体や胃の不思議な構造、それゆえ人間に狙われる危険さなど面白い内容が詰め込まれている。