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明治22年の高等小学読本「勉強」
高等小学読本巻4第3課「勉強」、原文はカタカナ表記だが、ひらがなで書き出しから紹介すると。
「汝等は、此後、学校を退きて、他の業務に従事すとも、決して読書を廃すべからず、又学校にて、既に十分、知識を得たるにより、更に勉強せざるも可なりと思うべからず。これまで、汝等の学びし所は、ただ教育の端緒なり、決してこれにて完全せりというにあらず、これなお家屋の基礎の如し、その上に宏大な家屋を建築するは、汝等、将来の勉強にあるなり」
何とも含蓄ある内容ではないだろうか。長々と教員がしゃべるよりもこの短い文章の説得力は大きい気がする。学校を卒業してからは「読書」を先生の代わりに学べというのである。怠けずに時間を見つけて学ぶこと、どんな職業についてもいえる。最後に「勉むべき時にはよく勉め、遊ぶべき時にはよく遊ぶことが業務を全うする最良法」と結んでいる。
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