サーバー室のとなりから

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新聞が1か月150円、車内広告④

   今の新聞にカラー写真は当たり前だが、長い間、白黒のみであった。そこで、見出し文字が赤くなっただけでも目を引いた。色刷りの新聞はこうして宣伝するほどに新鮮味があった。

   1部買うと5円、1か月では150円で購読できるとある。今の20分の1以下の値段には驚く。この車内広告をのせて走った東武電車、昭和31年3月、前回の東京五輪まで8年余の頃である。


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助けられた犬

   震災発生後、人間だけでなく動物も大きな影響を受けた。そんな中,、相馬で保護されたペットの一匹の犬を他県のボランティアの方がずっと世話をしているのを知った。犬が特に好きというわけではなかったが、骨と皮ばかりの状態を見るに見かねたという。2年たってようやく体重も増え、元気になってきた。PTSDの症状があって夜を怖がり、なかなか人になつかなかったという。犬の名を聞くと相馬で保護されたから「ソーマ」君と教えてくれた。

  相馬で唯一保護された犬、そんな犬と分かれてこの旅を終えた。ソーマ君の写真はあの消防車同様、のせずにイラストにした。ここでは触れなかったが、この地には福島第一原発の放射能汚染も重くのしかかっている。


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水門のここまで津波が

   名取川にある水門に津波がここまできたという表示がされている。防波堤の高さをはるかに越えていて、住宅地や農地が海水に浸かった時のすさまじさを痛感させられる。今、川面は穏やかに、きれいな水が流れている。でもまたいつか自然は牙をむくのだろうか。

  ゆりあげ地区から仙台空港方面への道は大型ダンプカーがひっきりなしに行き来している。災害復旧で護岸や道路を工事する資材運搬の車両である。復興は時間もお金もかかるが、あの無人の学校ににぎやかさは戻るのだろうか。

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写真撮影は禁止です

   名取市ゆりあげ地区にある消防署の建物もお寺の本堂同様に無人でぽつんと建っている。シャッターが開いていて中に消防自動車が一台とまっている。その車体には「写真撮影禁止」の張り紙、もちろん写真は写さなかったが、トラブルがあったのだろうか。

  近くの学校も無人、この広い住宅地が消えたのだから児童生徒もいない。小高い小さな山の上に新しい神社の屋根が銅色に輝き、唯一復興の兆しを感じた。

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相馬から名取へ

  東日本大震災のニュースで仙台空港が津波で飲み込まれていく様子は今も生々しく記憶に残っている。その仙台空港の北、名取市ゆりあげ地区に足をのばした。相馬で見たのと同じ光景がより広大になって目に入ってきた。

   ぽつんとお寺の本堂が壊れた姿で建っている。その本堂に隣接する墓地は骨壷を収める土台だけが一面に顔を見せている。 壊れた本堂の前には首が取れた仏像や生花が並べらている。手を合わせるしかない。

  大型観光バスや語り部タクシーもゆっくり走って行く。自分も観光客?いやそんなつもりはないが・・・

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海岸近くは目立つが

   津波では真っ先に海岸近くが被害を受けた。人間が作った建物は見る影もなく破壊され、丈夫な建物も外形をかろうじてとどめているに過ぎない。そのわきに青く葉を茂らせている松の姿にほっとする。 陸前高田の一本松によく似た姿が相馬の原釜海岸にもある。

   朝早く、数日前に完成し、鍵が渡された「明神前災害公営住宅」46戸内を歩いた。まだほとんど入居していない。平屋と2階建ての2種類、抽選だという。ここが戸建の復興住宅としては岩手・宮城・福島の3県で最初のものだ。

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土台しか残っていない

 

   桜満開の中村神社から相馬港の方に向かう。
景勝地、松川浦に近づく,、原釜地区は一面に視界が開ける。家はなく、住宅の土台だけが残って広がっている。震災のがれきがきれいに片付いているので遠くまで見渡せる。その広さが津波の大きさを思い起こさせる。

   震災発生時から2年、何もせずただニュースでしか知ろうとしなかった自分に後ろめたさを感じる景色である。遠くの少し高い所に黒い墓石がたくさん並んでいる。震災で亡くなった方のために新しく建てたのだろう。

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福島県相馬を訪ねて

   東日本大震災の被災地、相馬市を訪ねる機会があった。そこで感じたことを何回か綴ってみる。 写真は市の中心部、中村神社の桜である。訪ねたのは4月中旬、柏では葉桜になってしまったが、相馬は丁度満開であった。相馬といえば「野馬追」で有名だが、その一連の行事の起点がこの神社だという。

   桜を背にした石灯籠、よく見ると上部の石がずれているのがわかる。2年前の震災の証拠だろう。これが震災地相馬で最初にカメラのシャッターを切った1枚となった。

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楽しさ率と理解率の相関

  中学校理科17単元の生徒アンケート結果から楽しさ率と理解率の相関関係を調べてみた。その結果はグラフのようになった。 傾向線をエクセルで引いてみると図のようになる。

この直線の式は 理解率=楽しさ率ー20 と表せる。

この式では、生徒の楽しさ率(5と4の割合)が100%になっても理解率(5と4の割合)は80%で頭打ちになるということである。授業の限界を示すものだろうか。


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楽しさ・理解率は学級が違うとどうなるか

  グラフは中学1年理科の「楽しさ率」、「理解率」の単元ごとの生徒アンケート結果である。当時、6クラスを担当していた。「楽しさ率」で1クラスだけ他よりぐんと低いが、それ以外の5クラスを比べても20%位の差がある。「理解率」では6クラスで20~30%の差が見られる。同じように授業をしているが、これだけの差ができるのが現実である。

  学級差を少なくする、特に低い学級に手立てを考える。必要なことであるが、その手段としてICTは効果的だと思う。このアンケートは20年以上も前のもので、ICTなど考えられない時代のものだが、今ならば使える手段となった。
    

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