サーバー室のとなりから

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スクラッチ検証授業の実施

 29年度柏市内小学校4年生全学級でのプログラミング教育実施のため、実証授業が10月からいくつかの小学校で行われている。スクラッチと呼ばれるプログラミング言語を使った2時間の授業である。25年前、平成の始めに田中北小や旭東小で1年生から6年生まで行なったロゴライターによるプログラミングを懐かしく思い出す。
 授業では1時間目にネコが往復するアニメーションの作り方を学び、2時間目はそれを応用してネズミがチーズを取りに行き、それをネコが邪魔するアニメーションを作る。
 前半の1時間と後半の1時間のフランダース授業分析結果をグラフに示す。前半は教師主導、後半は生徒主体の授業であることがはっきり出ているのがおもしろい。
  
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逆さま、イカサマじゃないの

 イカの絵を描いて下さいと言われたら、まず三角形のヒレ、その下に縦長の楕円形、そして下に足(腕)を10本つけるのが普通だろう。
 中学校2年生理科の教科書にイカの解剖が載っている。その教科書のイカはいわゆる足(
腕)が上になっている。「えっ!逆じゃないの」と教科書を見て生徒は思わないのだろうか。
 明治43年に発行された尋常小学理科書、国が初めて発行した6年生用国定教科書の挿絵も下の写真のように足が上になっている。イカの足は頭の上に付き、頭の下に内臓、いわば胴が付いている。頭足類といわれるゆえんである。100年以上も前から教科書は変わっていない。この不思議さが授業で生徒に伝わっているのだろうか。
 
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日本語の標準語化を知る

 先日、NHK1chで「歴史秘話ヒストリア」を見た。明治時代に日本語の標準語化に取り組んだ話である。300諸藩からなる日本の国には様々な方言があって、日本人同士でも言葉が通じなかった。そこで、ひらがなだけ使おうとか、ローマ字がいいとかいや日本語をやめて英語にしようとか様々な論議があった。上田万年は東京山の手の言葉を標準語にすべく努力し、教科書、文部省唱歌にも取り入れられた。漱石の『吾輩は猫である』も標準語で書かれた。
 この番組で「尋常小学校読本巻1」が取り上げられた。小学校1年生が初めて出会う教科書の言葉が「イス」「エダ」だ。なぜイス(椅子)とエダ(枝)なのか疑問に思っていた。イとエが方言で混じり、通じないための対策、納得である。江戸っ子はシとヒの区別ができない、別のページで「シカ」「ヒト」で扱われている。明治40年ごろの日本の実態である。
   
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初任者もICT機器利用

 最近、中学校初任者の授業をいくつか参観する機会があった。なかなかICT機器を授業で使うのは経験を積んだ先生でも難しいものがあるが、特別教室でプラズマ電子情報ボードを利用し、パワーポイントでの自作資料を使ったり、教室に常設されたプロジェクタで教科書の本文を拡大表示させ、朱筆を加えるなどの授業をみることができた。
 授業案を考えるだけでも大変ななかでICT機器の利用を念頭においてくれているのは嬉しい限りである。まず、使ってみることが活用への第一歩である。
  
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酸とアルカリの中和

 中学校理科の学習で分かりにくいものの一つが「イオン」である。そのイオンに+と-の二種類があり、その代表的なものがプラスの水素イオン、マイナスの水酸化物イオンである。そう言葉で聞いても確かに難解である。そこで原子・分子模型を変形して、イオンも表すといい。教科書にも載っているが、デジタル教科書ではないので動きはない。動いてくれたらずっとイメージしやすいのに、そこで作ったのがこの教材である。やがてデジタル教科書には類似のものが載るだろう。
  
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人体の血液循環

 昭和の時代、心臓から全身に送り出され、心臓に戻ってくる血液循環の授業で、教科書の図で血液が動いたらいいのになあといつも思った。その後パソコンが登場したが、とてもベーシックなどというプログラミングソフトでアニメなど作れる代物ではなかった。
 パワーポインントでアニメーションができると教職員夏季情報活用講座で6年前に習った。真っ先に作りたかった人体の血液循環モデル、パラパラ漫画形式で作ってみた。出来栄えは決していいとは思えないが満足できた。自分の作品には他にない愛着がある。
  
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教室に分子模型

 夏休みの研修会場となった小学校の教室で目を引いた掲示物があった。さまざまな分子模型の図である。子どもたちが好きなものを選んでイラストを描いて紹介している。中学生でもここまで分子模型に触れることはないだろうから、この子たちにとっては貴重な経験になったと思う。原子・分子の世界を学ぶことが今ほど学力の基礎として必須な時代はないのだが・・・。
  
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天気記号を覚えよう

 近頃は雨の降り方も片寄っていて、日本の各地で短時間に大量の雨が降る。気象に興味を持ってもらうには天気図がわかるといい。その手始めが天気記号を覚えることだろう。
 世の中で◎〇△を評価に使うことがあるが、◎は一番いい印である。ところが天気記号ではどうだろうか。いい天気とは晴や快晴をさすから、さしずめ記号は◎かと思いきや、曇りの記号である。〇が快晴、世の常識とは違っている。それが面白いのかもしれない。
   
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夏季情報活用講座終わる

 柏市教職員夏季情報活用講座、8日間16講座が無事終了した。前半4日間は7月28日にまとめたので、今回は8月に行われた後半4日間の講座をふり返ってみる。
 後半は前半にはなかった、今話題のスクラッチを使ったプログラミング教育、各校に導入されているコミュニケーションツールのコラボノート、ここ数年続いているLINE研修、動画コンテンツが豊富なNHK for Schoolが加わった。また、情報モラルとタブレット端末活用は7月と同じ内容であったが、免許更新講座を兼ねたため参加者は多くなった。先生方の要望の強いエクセル講座も上級、中級をそれぞれ一回ずつ開いた。
 受講者数は7月が186名、8月が157名、合計343名であった。昨年より二日間短い実施であったが全受講者数は8名少なくなっただけであった。二学期に研修成果を活用してほしい。
  
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夏季情報活用講座前半終わる

 7月21,22,26,27日で4日間の講座が終わった。内容はワード、エクセル、ムービーメーカー、パワーポイント、情報モラルそしてタブレット端末の活用と多彩であった。
 受講者総数は186名、今年もワードやエクセルという校務での活用に希望が集まり、両講座で99名に達した。また、情報モラルとタブレット端末活用は教員免許更新講習を兼ねた講座であり、最新の情報を学ぶことができた。
 筆者が一番印象に残ったのは、パワポ講座の家庭科「包丁の部位名」をランダムに答えるスライドだった。これはフラッシュ教材として理科で応用できると考え、早速、原子記号で試みた。パワポの奥深さに感動!講座に感謝である。8月の4日間、後半の研修も楽しみである。
    
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