校長雑感ブログ

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7月4日(木)3学年英語「使役動詞(meke let help have」

〇「英語なんてどうして学ばなければならないの?」と思いながら、普段から授業を受けている生徒も多いかもしれません。もちろん高校入試の科目にあるから・・も一つの答えかもしれませんが、それだけでは、手元に翻訳機をもっていれば、外国人とも会話ができるこの時代に、苦労?して学習する意義にはなり得ません。

〇「生徒の言語能力」について、中央教育審議会答申では、「言葉は、学校という場において子供が行う学習活動を支える重要な役割を果たすものであり、全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となるものである。したがって、言語能力の向上は、学校における学びの質や、教育課程全体における資質・能力の育成の在り方に関わる課題」であると指摘しています。

〇このことを踏まえれば、中学校の英語科における言語の役割として、創造的・論理的思考の側面、感性・情緒の側面、他者とのコミュニケーションの側面があること、特に他者とのコミュニケーションに焦点を当てて指導することが重要だと思います。

〇取り扱う語数についても、小学校で学習する 600 ~ 700 語に加え、中学校では1600 ~ 1800 語程度となり、様々な文型や文法を身に付けて、話す・読む・書くなどのスキルを増やしていきます。

〇さすが3年生の授業です。導入からアクティビティまで、教師はナビゲーターに徹していても、自分たちで自主的に学んでいる姿が、「いつも通り」だとわかります。

須藤昌英

 

7月3日(水)2学年数学「連立2元一次方程式」

〇算数から数学に変わって1年3カ月。2年生は連立方程式を学んでいます。正式名称は、「連立二元一次方程式」で、1年次との違いは、未知数が2つ入った方程式を扱います。

〇1年次では、一元一次方程式について、その中の文字や解の意味を理解し、その解き方を考察することや具体的な場面で活用することについて学習しています。

〇2年次では、これらの学習の上に立って、二元一次方程式とその解の意味や二元一次方程式を連立させることの必要性と意味及び連立二元一次方程式の解の意味を理解し、解を求めることができるようにします。さらに、連立二元一次方程式を具体的な場面で活用することができるようにすることまで行います。

〇前述のように、一元一次方程式を活用する場合には、事象の中の数量の関係を式に表現するとき、一つの変数しか用いることができませんでした。しかし、日常の具体的な場面においては、一つの変数よりは二つの変数を用いた方が式に表しやすい場合が多いため、連立二元一次方程式を活用することにより、問題解決が容易になることが多いのです。

〇連立二元一次方程式を活用するに当たっては、一元一次方程式の活用と同様、方程式を活用して問題を解決するための知識を身に付けるとともに、解決過程を振り返り、得られた結果を意味付けたり活用したりしようとする態度を養うことが大切です。

〇特に立式の段階においては、数量の関係を捉えて、例えば、個数の関係、代金の関係、長さの関係、時間の関係、重さの関係など、ある特定の量に着目して式をつくるようにしたり、捉えた数量を表や線分図などで表してその関係を明らかにしたりすることも有効です。

〇また、方程式を用いて、具体的な問題を解決するに当たっては、着目する数量によって様々な方程式が立てられることや、変数の数と方程式の数が一致していることが方程式の解が一通りに定まるために必要であることなどに気付き、一元一次方程式や連立二元一次方程式を見通しをもって的確に活用することができるようにします。

〇私の経験からも、生徒の数学への好き嫌いは、このあたりから分かれていくことが多いので、丁寧に指導しています。

須藤昌英

 

7月2日(火)新札発行と生徒の学び

〇明日より、約20年ぶりの新しい紙幣が発行されます。この新札発行は、最新の3D印刷などの偽造防止技術を採用しつつ、日本の文化や歴史を反映したデザインが特徴だそうです。世界を見渡すと、日本における偽札印刷は極端に少なく、たまに偽造された紙幣が見つかったニュースを見るくらいです。

〇このように日本では、紙幣のデザインが数十年にわたりほとんど変わらず、生徒達も今の使用している紙幣に変わった後に生まれていますので、今回の変化は初めての経験です。ただ新札が私たちの手元にくるのはしばらく経ってからだと思います。

〇私なども昔は百円札や五百円札がありましたので、特に五百円玉が出てきたときには、その大きさにびっくりした思い出があります。また二千円札はなぜかあまり人気がでませんでしたが、私は二千円札に思い入れが少しありました。

〇それは幼いころによく遊んだ「人生ゲーム」の中では、二千ドル札があり、「何で日本には二千円札がないのだろう?」と不思議に思っていましたところ、実際にそれが現実になったからでした。今回は二千円札が無いのが残念です。

〇算数・数学的には、千円札と二千円札の両方で、色々な金額の組合せを考えるのは学習効果があります。例えば5千円の品物を支払うのに、千円札5枚か二千円札1枚と千円札3枚か、または二千円札2枚と千円札1枚にするかなどは、多面的な考え方に寄与します。

〇また発行される新しい紙幣は、経済や社会に新しい風をもたらすと期待されています。 新札の発行には、経済活動の活性化や国際的な信用度の向上という目的もあります。

〇ただ現在は、電子マネーが普及し、私なども買い物では現金を使うことが少なくなりました。生徒達には、この機会に電子マネーと現金との違いにも自分の考えをもってもらいたいです。

〇新札に登場する人物についても、生徒が興味をもって調べてくれることを期待します。その中で、日本の歴史や文化・美術などにも関心が広がってくれば、ますます生徒の学びが広がります。

千円札の北里柴三郎:日本の細菌学の父と称される科学者。感染症の予防と治療に大きな貢献を果たした。千円札の表面には、彼の肖像、裏面には、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)」が描かれている。

五千円札の津田梅子:日本の女性教育の先駆者。女子英学塾(現・津田塾大学)の創設者で、多くの女性に教育の機会を提供した。五千円札の表面には、彼女の肖像、裏面には、古事記や万葉集でも親しまれている花「フジ(藤)」が描かれている。

一万円札の渋沢栄一:日本の実業家であり、生涯に約500もの企業の創設に関わった。日本経済の発展に大きく寄与した。一万円札の表面には、彼の肖像、裏面には、「赤レンガ駅舎」として親しまれた歴史的建造物(重要文化財)の東京駅(丸の内駅舎)が描かれている。

〇このように学校での学びと社会生活とがつながりをもったとき、初めて「いつでも使える知識・技能」になるのだと思います。

須藤昌英

 

7月1日(月)第1回授業参観&柏市総合体育大会開始

〇一昨日の土曜日、三年生の最後の大会である総合体育大会が始まりました。ソフトテニスの大会で富勢グランドに行くと、今年初めての蝉の鳴き声を聞きました。本格的な夏の到来です。

〇1年生は初めての総体でしたが、先輩の真剣に戦う表情や姿を目に焼き付けていました。私も一緒に応援しました。

〇金曜日は雨が強い中にもかかわらず、ご参観いただきました保護者のみなさま、ありがとうございました。生徒たちの学びの姿をライブで見ていただくのが、家庭と学校の連携の土台となります。次の機会も是非お越しください。

 【寄せられた感想より:抜粋】は、トップページに掲載しています。ご覧ください。

 須藤昌英

 

 

6月28日(金)新着本展示会(味見読書)

〇今、全クラスの国語の時間を使って、図書委員会の司会進行により、新着本を並べての「味見読書(いろいろな新着本を手に取る)」を行っています。

〇最初に図書委員から説明があり、1テーブル5分ずつ6テーブルを班ごとにローテーションします。一つの本をじっくりと読むのではなく、料理を味見するように、気になる本をチェックしていく活動です。

〇今後もスマホやタブレット等で得る情報はますます増えていくでしょうが、そうなるとなおさら、紙の本や雑誌の価値も見直されています。私も日頃から本を手にとった質感やパラパラとページをめくる感覚は、手から脳に伝わり、読んだり見たりしている文字や写真などが、より現実味を帯びて目から入ってくるように感じています。

〇生徒達には、本とデジタル機材をハイブリットに使いこなしていける能力が十分にあると思っています。それぞれの長所を意識して、時と場合に応じて使い分けしていけば良いと思います。

〇例えば、興味のあることをデジタル機器でみかけたならば、それに関する専門書を図書館で調べる・・などは、効率的でしかも深い学びに向かっていくことでしょう。

〇本好きの人を見ると、どこか表情や佇まいに「知性」を感じるのは私だけではないと思います。生徒と本との出会いのきっかけも学校は担っています。

 須藤昌英

 

6月27日(木)いじめ防止授業(1学年)

〇昨日の午前、スタンドバイ株式会社の中台眞治先生をお迎えして「いじめを許容しない集団の雰囲気を醸成するため授業」を1学年全クラスで実施しました。

〇「私たちの選択肢」という教材をもとに、いじめなどで困っているときに自分自身や周りの友人などがSOSを出すことが大切だということをみんなで考えました。

〇本校は主に近隣の4つの小学校からそれぞれ複数の新入生があり、4月からの学校生活を一緒に送っています。この3カ月は、まだお互いに相手の様子を観察することも多かったと思いますが、そろそろ本音を言い合う時期になります。

〇柏市では、全中学生に、STANDBYアプリの活用をすすめています。STANDBYでは、報告・相談者はスマートフォンやタブレットのSTANDBYアプリから、専門の相談員に匿名で報告・相談することができます。

〇匿名で報告・相談できるため電話やメールよりもハードルが低く、いじめやハラスメント等の早期発見、早期対応だけでなく、より風通しのよい学校づくり、職場づくり等様々なシーンで活用できます。

〇スタンドバイ株式会社代表取締役の谷山大三郎氏は、私が以前に市教委に勤務していたときにも一緒に仕事をさせてもらっていたので、よく存じています。スタンドバイ株式会社のHPに掲載されている彼のメッセージを引用します。

「『助けたいとき、助けてほしいとき、いつでもどこでも報告・相談できる環境をつくる』、これがスタンドバイ株式会社のビジョンです。私は幼少期いじめを受けていました。また友人がいじめを受けているのを見かけても自分がいじめの対象になることを恐れて何も言えなかったことがありました。社会人になった後に仕事がうまくいかず、会社を長期で休む経験もしました。過去の自分に対する悔しさや情けなさが原体験となり、同じような思いをする児童や生徒、社会人を一人でも減らしたいと思い、スタンドバイ株式会社を立上げました。そしてビジョン実現のために、いじめに関する様々なテーマを扱った授業開発及び授業実践、企業向けの研修、友人や自分を助けたいと思ったとき、環境を変えたいと思ったときに信頼できる人にいつでも報告・相談ができるプラットフォーム「STANDBY」の普及に取り組んでおります。おかげさまでたくさんの方に支えられ、年間10万人以上の方に活用いただくまでになりました。今後もさらに発展し、誰もが心理的安心を感じて毎日を過ごせる、悩みや不安を抱いたときに信頼できる人に相談できる、仲間のため自分のために今いる環境をよくしたいと思ったとき行動できる、そして一人一人が自分らしく生きられる社会を目指し、活動を行ってまいります。」

〇どのクラスの生徒も真剣に取り組んでいました。

須藤昌英

 

6月26日(水)富勢中学校区特別支援学級合同交流会

〇昨日あすなろ1組の1年生7名で、富勢西小学校へ徒歩でうかがい、交流会を行いました。残念ながら富勢東小は参加できませんでした。活動内容は、小中学生で協力しての「ポテトチップスづくり」でした。各班に試食させてもらいましたが、どれも美味しくできていました。

〇作業途中に小学生から「さすが先輩」と言われて、まんざらではない様子だったり、最後に担当してくれた先生に「美味しかったです。今日はありがとうございました」と自主的にお礼を言う姿に、相手の先生が「中学生だとそういうことも言えるのですね」と感激していたりと、和やかな雰囲気でした。

〇私も4月からこの3カ月、7名の1年生と毎日、朝や給食の時間に話をしてきましたので、それぞれの個性はほぼ把握できています。そしてその成長ぶりにもびっくりしています。これからがまた楽しみです。

須藤昌英

 

6月25日(火)3学年確認テスト

〇昨日、3年生は確認テストを受けていました。5教科を一日で取り組むのは、体力勝負の面が強く、終わってほっとしている様子でした。

〇ではなぜ確認テストを行うのでしょうか。毎年実施される高等学校入試は、出題範囲が中学校3年間と広く、その対策が必要です。まず現在の自分の実力がどのくらいあるのかを把握し、次にそれを徐々に底上げしていくために、「自分の強み」はもっとのばし、逆に「自分の弱み」を補っていくことが必要です。そのためあらかじめ出題範囲が定められた定期テスト等ではなく、入試に近い形の「確認テスト」を行います。

〇例年ですと、3年生は夏季休業あたりから計画的に1・2年生の復習を行っていきます。時間をかけてじっくりと自分のペースで取り組んでほしいと思いますが、実際に今回の「確認テスト」も、ほぼ7~8割程度が1・2年生の内容です。多くの生徒が、昨年の2年生の内容はまだ記憶にあっても、一昨年の1年生の内容になると怪しい・・というのが本音かもしれません。

〇1・2年生の内容が統合的に出題されている問題には、大半の生徒はまだ慣れていないので、最初は混乱してしまうことがあります。ただ、終わってからきちんと「確認テスト」の解き直しをしなければ意味がありません。 中1と中2の復習をすれば、自然と知識が整理され、得意な教科はさらに強化され、その逆に苦手な教科への意識が薄まっていくはずです。また過去2年間の復習をすることで、それが今行っている授業にもいきてくることは間違いありません。

〇もちろん結果が返されると、「出来た」「出来なかった」と一喜一憂することもありますが、このテストの本当の目的は、自分の復習が足りない部分を明確にしたり、それをもとに復習計画の見直しをしたりすることです。あまり結果だけにこだわり過ぎない方が良いと思います。むしろ「瞬間風速」のようなものだと自覚しましょう。そしてその「風速」を「これから上げていくぞ!」と前を向きましょう。

〇冒頭にも書きましたが、5教科(各50分)を一日で行いますので、集中力を持続するにはいわゆる運動の体力とは別の「勉強に向かう体力」が必要です。これは簡単に言えば気持ちを持続させるための基礎ですので、そのためには普段から食べる、寝るなどの生活習慣を整え、身体の調子を安定させることが重要です。

〇3年生の奮闘ぶりを見て、「頑張れ!」と心の中で応援していました。

須藤昌英

 

6月24日(月)夏至と梅雨入り

〇一昨日は夏至でした。ご存じのとおり、「夏至」とは、二十四節気のうちの一つで、「太陽の中心が夏至点を通過し、北半球では一年の中で昼の時間が最も長く、夜の時間が最も短くなる日のこと」です。

〇一日の中で昼間が一番長いこの時期は、花や草の成長が著しいです。校長室前のプランターで育てているミニトマトも青い実をつけていますが、間もなく積算温度があがると、真っ赤に色づきます。

〇植物と同様に、初夏からは我々人間にとっても思い切って、いろいろなことにチャレンジできるような気持ちになります。おそらく身体の細胞が活発化し、その影響が心理面でもプラスに働いているのでしょう。

〇また同じ日に関東地方は、「梅雨」入りしました。これまでで3番目に遅い梅雨入りのようですが、ますます湿気が多くて不快な日々が増えます。これを何とか乗り越えていかなければなりません。

〇一番活発な時期だからこそ生徒たちの学校生活にも、これまで以上に注意を払っていきます。特に「熱中症」は即いのちの危険にかかわります。熱中症に特に注意が必要なのは、体が暑さに慣れていない状態で、暑い日が続くこれからのタイミングと言われています。本格的な暑さを迎える前に、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」をすることが大切です。

〇「暑熱順化」ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症になる危険性が高まります。暑熱順化には個人差もありますが、数日から二週間程度かかります。また、一度暑熱順化ができていても、数日暑さから離れると暑熱順化の効果は薄れてしまいます。

〇再度のお願いになりますが、登校時の適切な服装(長袖などはさける)、帽子の着用や日傘の使用、水筒持参(冷水、スポーツドリンクや麦茶、経口補水液などでミネラル分)、睡眠時間の確保(夜更かしをさける)などをご家庭で指導してください。

須藤昌英

 

6月21日(金)令和6年度教育実習終了

〇先月から3~4週間にわたって取り組んできた実習生4名(全員が本校卒業生)が、本日をもって実習を終了します。「教育」という仕事を身をもって体験し、それぞれの「学び」があったようです。

〇教育実習は大学で履修する単位ですが、我々にとっては、大切な後輩を育てる意味もあります。来月に行われる千葉県の教員採用試験で、見事合格し、来年からは同僚として一緒に働けることを願っています。

須藤昌英

 

 

6月20日(木)1学期期末テスト

〇ホームページのトップに、各学年の出題範囲表を掲載していますが、生徒は授業の中で、各教科担任から出題範囲に関するさらに細かい説明を聞いています。昨日もテスト前に提出するノート、ワークなどを職員室に届ける生徒も複数いました。また1学年では放課後に数学と英語の補習に自主的に参加している生徒も多かったです。

〇特に1年生は、入学して初めての定期テストです。小学校にはなかった「定期テスト」に対して、不安を感じる1年生も少なくないと思います。例年教室をまわると、少し緊張した顔で、真剣に取り組んでいます。

〇期末テスト準備として、4月からの授業内容を教科書やノート・ワークを使って復習しています。これは記録したことと自分の記憶をすり合わせたり、より正確な記憶を強化したりする作業といえます。1年生も2学期以降は、テスト準備の仕方に慣れることでしょう。

〇かつて私も教科担任として数学を教えていた頃は、生徒によく「定期テストが終わって、その答案用紙を参考に丁寧に復習することが重要で、一番勉強になるよ」と話していました。ただ自分もそうでしたが、人間はそれまで集中して取り組んだことや結果通りにならなかったことをすぐに振り返るのは、案外気乗りのしないものです。

〇繰り返しますが、定期テストの復習を行うのは記憶の鮮明な間が適しており、できればテストの当日が理想です。しかし、定期テストを採点するのに相当の時間がかかり、すぐには返却できませんので、少なくとも答案用紙が返ってきた時が最後のチャンスといえます。

〇定期テストの復習は、「どこが間違っていたのかの確認⇒正しい答えを知るなどの間違い直し」が中心になります。また間違えたところを確認する際は、問題を解いている時の自分が、「どの程度自信を持って解答していたか」を思い出しながら行うことがよいようです。

〇特に「これはできた!」と思っていたのに結果が不正解だった場合は、正確な知識の定着ができていないことになります。私の経験上も、そこをできるだけはやく改善しないと、その後も同じミスを繰り返す原因になります。

〇ただ今日と明日は「テストが終わった」という解放感があるので、問題用紙を再度見る気にはならないと思います。来週からのテスト返しで、しっかり見直しをしてほしいです。ガンバレ!富中生!!

【テストの朝の正門】

 

〇東京大学大学院の池谷裕二教授(薬学者、脳研究者)は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」で、次のような指摘をしています。

「人の脳の海馬という部分は、神経細胞の結合をつくる役割を果たしていており、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。一日のうちに、新しい知識をあまりにもたくさん詰め込むのは避けたほうがよいですし、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的です。」

〇さらに、「心理学者ビネーは、脳は入力よりも出力を重要視しています。海馬に『この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば』」と判断させること、つまり「詰込み型」よりも「知識活用型」の方が効率的だということです。ならば教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解く復習法の方が良いでしょう。」

〇要するに、授業で得た知識をただ漫然と覚えようとするだけでなく、口で言ったり手で書いたり、問題集でおさらいすることで、短期記憶の中から繰り返しアウトプットしたものだけが、長期記憶となり、すぐに忘れにくいものになっていくようです。

〇生徒たちの努力が実を結びますように・・と祈っていますが、むやみやたらに復習するのではなく、上記のようなポイントを押さえた方法を試してほしいと思います。

須藤昌英

 

 

6月19日(水)柏市のすべての児童生徒に身に付けさせたい資質・能力

〇20世紀の天才理論物理学者のアルベルト・アインシュタインは、「学校で習ったことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ。」という言葉を残しています。私は昔、この言葉を初めて知ったとき、その意味について深く考えたことを今でもはっきりと覚えています。

〇学校では教科書を中心に授業を行っていますが、それは生徒が学ぶために、効率よく配列・整理されているからです。するとその延長で、生徒及び我々大人も、一般の知識なども順番立てて学べるものだと思いこんでいるふしがあります。しかし当然のことですが、社会に出ればいつどこに、何かを学べる材料があるのかは誰にもわかりません。

〇生徒が学校を卒業してからも困らないように、教育の本質とは、教わった内容だけではなく、それを自分なりに解釈したり統合・分析したりすることができる資質・能力だと思っています。

〇そもそも学校で学習したことをすべて覚えている人はほとんどいません。もし内容を忘れてしまったとしても、その調べ方や考え方などを覚えていけば、疑問の答えにたどりつくことができます。調べ方や考え方を覚えているとは、過去の体験が経験となり、感覚として身体が覚えている状態だと私自身の経験から明言できます。あらためてまた、アインシュタインの言葉をかみしめています。

〇柏市も「第2次柏市教育振興画(~令和7年度)」の中で、この変化の激しい時代を生きていく生徒に、最低限身に付けて欲しい力を設定しています。それを4つの力(コンセプト、チャレンジ、コミュニケーション、コントロール)を「4つのC」と銘打っています。先ほどのアインシュタインの言葉のような教育の実現が、「4C」に込められています。

〇本校も毎年2学期に行う「柏市学力・学習状況調査(生徒アンケート)」を分析し、生徒一人ひとりの強みと弱みをはじめ、学級・学年・学校・学区全体、そして柏市全体の強みと弱みを,同じ尺度で測れるようにしています。

〇明日から期末テストですが、これはあくまでも知識の定着を測るものです。しかしその準備をする中で、生徒たちは、4つの力を徐々に蓄えていると信じています。

須藤昌英

 

6月18日(火)水泳実習

〇6月なのにはやくも気温が30℃を超えるような日がありますが、そんな日にはプールで保健体育の授業を受けている生徒たちは楽しそうです。

〇水泳の内容は、クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライなどから構成されます。浮く・進む・呼吸をするなどのそれぞれの技能の組み合わせによって成立している運動で,それぞれの泳法を身に付け、続けて長く泳いだり、速く泳いだり、競い合ったりする楽しさや喜びを味わうことのできる運動です。

〇小学校の低学年から「水慣れ遊び・浮く・もぐる遊び」の学習をしており、中学校ではこれらの学習を受けて、泳法を身に付け、効率的に泳ぐことができるようにすることが求められています。したがって,記録の向上や競争の楽しさや喜びを味わい、泳法を身に付けることができることを目指しています。

〇また、水泳の学習に積極的に取り組み,ルールやプールでのマナーを守ることや分担した役割を果たすことなどに意欲をもち,健康や水中での安全に気を配るとともに,技術の名称や行い方などを理解し,課題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにすることが大切です。

〇練習の際に、水中で手を持つなど仲間の学習を補助したり、泳法の行い方などの学習課題の解決に向けて仲間に助言したりしようしています。そのため、仲間の学習を援助することは、自己の能力を高めたり、仲間との連帯感を高めて気持ちよく活動することにつながったりします。

〇最後には水の中で自由に遊ぶ時間も用意しています。各学年とも来月まで天気の良い日は、プールからの歓声が響くことでしょう。

須藤昌英

 

6月17日(月)3学年社会「戦後のGHQの占領政策の変更」

〇近代史を教えるのは難しいと言われます。それは特に日本が第一次世界大戦から第二次世界大戦の終結までにどのような動きをしたのか、そしてその後今を生きる我々に直接的な影響のある内容が目白押しだからだと思います。

〇人類への惨禍経済の世界的な混乱と社会問題の発生、昭和初期からの我が国の政治・外交の動き、中国などアジア諸国との関係、欧米諸国の動き、戦時下の国民の生活などを基に、軍部の台頭から戦争までの経過と、二度の大戦が人類全体に惨禍を及ぼしたことを理解することは、我々大人にとっても繰り返し学び返す必要があります。

〇3年生は今、我が国が第二次世界大戦後の混乱の中から民主的な文化国家を目指して再建と独立の道を歩み、冷戦など世界の動きとの関わりの中で、経済や科学技術の急速な発展を成し遂げたあたりを学習しています。さらに冷戦終結後のグローバル化が、一層加速する中で、日本の役割の在り方が問われることとなったことを理解することが必要です。

〇例えば、「第二次世界大戦後の日本は『新しい日本』と表現されることがあるが,その理由を説明しよう」、「国際社会で日本の役割が大きくなったと考えられるのは,どのような点であろうか」などの課題(問い)を設定することで、社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせて、その課題について、多面的・多角的に考察,表現できるようにすることが大切です。

〇広い視野に立ち、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を育成することは、社会科全体の目標です。

須藤昌英

 

6月14日(金)1学年技術科「木工制作」

〇この時期の技術室やその廊下には、いつも木材の香りが漂っています。木の香りは精神を落ち着ける作用もありますので、その影響もあり、生徒たちは淡々と自分の作業に取り組んでいます。

〇技術科では、材料と加工の技術の見方・考え方を働かせた実践的・体験的な活動を通して、生活や社会で利用されている材料と加工の技術についての基礎的な理解を図り、それらに係る技能を身に付け、材料と加工の技術と生活や社会、環境との関わりについて理解を深めることをねらいとしています。

〇また加えて生活や社会の中から材料と加工の技術に関わる問題を見いだして課題を設定し解決する力、よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、適切かつ誠実に材料と加工の技術を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成することも重要視しています。

〇日本人の歴史と文化は、木材を利用してきた歴史と文化と言っても過言ではありません。縄文時代、弥生時代から現代に至るまで、木は様々なかたちで私たちの生活に関わってきました。生活の基盤となる住宅、生活道具、工芸品など、それぞれの時代の生活文化や生活様式を代表するものの多くが木製だったことで、我々にも大変馴染みの深いものです。

〇同じキットを使いますが、制作するものは14種類から生徒が自分で選んでいます。完成までの過程をたどりながら、身近な木工品にも関心が広がるとよいと感じています。

須藤昌英

 

6月13日(木)生徒総会

〇一昨日の5,6校時に、今年度の生徒総会を行いました。前半は各学級にて、学級委員または学級議長が司会を務め、「昨年度の活動及び今年度の予算案」を議事として、質問や意見・その返答の後、採決しました。

〇後半は体育館へ全員が移動し、「今年度の活動方針・計画」を議題として、学級討議で出た質問や意見・その返答の後、採決しました。また第6号議案(他学年の廊下の歩行を認めてほしい)の提案もあり採決し、可決されました。この結果を受けて、さらに詳しく検討していきます。

〇1年に1回の生徒総会ですが、自分たちの学校を自分たちで過ごしやすい空間にしていく・・・、このプロセスが「民主主義」を身近に感じる経験となります。民主主義の本質は多数決ではなく、すべての人が対等な立場で自分の意見を根拠づけて主張し、討議し、お互いに納得できる合意点を探るとことにあります。

〇ですから対話の技術は、民主主義のためのスキルでもあり、そのスキルのポイントは、「問題となっている事実を具体的に特定する」、「人間の思考のバイアス(思い込み)を知る」、「相手の要求を明確化する」、「建設的な質問をする」等です。

〇人は時として、他人の意見をよく聞かずに切り捨てることがあります。「個性尊重」は、まずは相手の考えや意見をありのままに聞き、自分との考えとの相違点や共通点を浮かび上がらせることからはじまります。決して対話や討議は、相手を打ち負かせたり人と人とを分断したりすることではないことを、生徒達にも感じてもらいたいです。

須藤昌英

6月12日(水)1学年美術「表現活動:作品制作」

〇美術の最初の目標は、身の回りの対象や事象を捉える造形的な視点について理解するとともに、意図に応じて表現方法を工夫して表すことができるようにします。自然の造形や美術作品などの造形的なよさや美しさ、表現の意図と工夫、機能性と美しさとの調和、美術の働きなどについて考え、主題を生み出し豊かに発想し構想を練ったり、美術や美術文化に対する見方や感じ方を広げたりすることができるように工夫しています。

〇楽しく美術の活動に取り組み創造活動の喜びを味わい、美術を愛好する心情を培い、心豊かな生活を創造していく態度を養いつつ、意図に応じて表現方法を工夫して表すこととは、発想や構想をしたことを基に、表現の意図に応じて技能を応用したり、表現方法を工夫したりして、更に美しい、面白いなどの表現を創意工夫して表すことも目指しています。

〇生徒の取り組みを見ていると、創造的に表す技能の育成は美術の創造活動にとって重要であり、生徒一人一人の個性が光っていて、楽しいです。

須藤昌英

 

6月11日(火)2学年家庭科「ハーフパンツ制作」

〇2年生は、生活を豊かにするための布を用いた製作として、ハーフパンツを個人で作っています。ここでは課題をもって、製作する物に適した材料や縫い方、用具の安全な取扱いに関する基礎的・基本的な知識及び技能を身に付けると共に、資源や環境に配慮して製作計画を考え、製作を工夫することができるようにすることをねらいとしています。

〇生活を豊かにするための布を用いた製作とは、身の回りの生活を快適にしたり、便利にしたり、さらに資源や環境に配慮したりするなど、自分や家族、地域の人々の生活を豊かにする物を製作することです。布を用いた製作は、生活に役立つばかりではなく、家族や地域の人々との関わりを深めたり、生活文化への関心を高めたり、持続可能な社会の構築について考えたりすることにつながり、生活を豊かにするための営みに係るものです。

〇また製作を通して、自分自身が豊かな気持ちになることに気付くことができるようにするとともに、衣服等の再利用など布を無駄なく使うことが、資源や環境への配慮につながることを理解し、製作を工夫することができるようにします。

〇さらに用具の安全な取扱いについては、ミシンの使用前の点検、使用後の手入れとしまい方、簡単な調整方法について理解し、適切にできるようにします。またミシンの操作については、姿勢や動作が作業の正確さや能率に関係すること、作業環境の整備が安全に影響することなどにも触れるようにしています。

〇一方でアイロンの取扱いについては、日常着の手入れとの関連を図り、布に応じた使い方ができるようにするとともに、火傷等に留意し、使用中、使用後の安全指導の徹底を図るようにしています。

〇私なども日頃から、自分の着るワイシャツやズボンなどをアイロンやズボンプレッサーなどを使って整えることをしていますが、彼らも社会人になった際には、この経験が役にたつことでしょう。

 須藤昌英

 

6月10日(月)3学年理科「作用・反作用」

〇理科は自然の事物・現象を学習の対象とする教科です。「自然の事物・現象に関わり」は、生徒が主体的に身近な問題を見いだすために不可欠であり、学習意欲を喚起する点からも大切なことです。「理科の見方・考え方を働かせる」のうち、「見方・考え方」は学びの本質的な意義の中核をなすものであり、理科の学習においては、この「見方・考え方」を働かせながら,知識及び技能を習得したり、思考・判断・表現したりしていくものであると同時に、学習を通じて、「理科の見方・考え方」が豊かで確かなものとなっていくと考えられます。

〇また今日の授業のように、「見通しをもって観察・実験を行うこと」は、観察・実験を行う際、生徒に観察・実験を何のために行うか、観察・実験ではどのような結果が予想されるかを考えられることなどであり、観察・実験を進める上で大切です。さらに広く理科の学習全般においても、生徒が見通しをもって学習を進め、学習の結果、何が獲得され、何が分かるようになったかをはっきりさせ、一連の学習を自分のものとすることができるようにすることが重要です。

〇毎回生徒の立場で授業を受けていますが、生徒がよく反応する内容や意外にそうでもない場面を観察すると大変面白く、あっという間に50分が過ぎていきます。理科は特に生活経験と結びつけて考えることができるので、新しい発見やこれまでと違った見方を私自身が実感しています。

須藤昌英

 

6月8日(土)高等学校入学説明会

〇昨日の午後、公立3校(市立柏高等学校・県立柏高等学校・流山北高等学校)と私立2校(日本体育大学柏高等学校・東洋大学附属牛久高等学校)、通信制1校(おおぞら高等学校)の教頭または入試担当の方をお招きし、来年度の入試にむけての説明会を開催しました。主は3学年生徒対象でしたが、よい機会ですので保護者の方にもご案内しました。

〇義務教育9年間の最後は、各生徒の進路先(進学先の高等学校の選択を含む)を決めるのに、学校あげて取り組んでいきますが、大切なのは、生徒本人が今の自分をどのように捉え、進路先で何がしたいのかを自分の言葉で言えるようになることです。もちろん今の時点で言える生徒もいますが、大半はこれから卒業までの10カ月でじっくりと考えることになります。

〇3学年生徒は、2学期に校長と一人ずつ面接練習を兼ねての面談を行います。その際は、「自分の好きな事や得意なことは何ですか?」「卒業までに学びたいことや身につけたいことはなんですか?」などの質問を私からしていきます。上手に答えられることよりも自分の気持ちを素直に言うことができるかをアドバイスするつもりです。

須藤昌英

6月7日(金)柏市標準制服モニター開始

〇今週から、来年度に本格導入が予定されている柏市の統一のブレザータイプの制服が、モニターに募集して当選した生徒に無償配付(卒業時に柏市に返却し、リサイクルにまわす)され、着心地などのアンケートをフィードバックしてもらうことが始まりました。

〇3年1組の松原さんに感想を尋ねると、「ブレザーは普段から着ることに慣れていないし、さらに肩幅が少し窮屈な感じで、ショルダーバッグが背負いづらいです」と教えてくれました。なるほどと思いました。その他の感想は、市教委がアンケートを求めてくると思いますので、よろしくお願いします。

〇来年の入学式は、これまで通りの制服に、この第三の制服が加わります。もし知り合いで来年度に入学予定のお子さんがいる場合は、この秋以降は制服の採寸が始まると思いますので、選択の参考になるようなお声をかけていただきたいと思います。

〇また、市教委から先日のモ ニ ター募集 の結果、定 数 に 満 た な い 制 服 の タ イ プ 及 び サ イ ズ があ っ たとのことです。そのため、 該 当 タ イ プ 及 び サ イ ズ の 2 次 募 集 を 行うという知らせがと届きました。 学 校 連 絡 シ ス テ ム s i g f y で、以下のような 通 知がいきますので、もしご希望があればご応募ください。尚、前回と同様に、当 選 確 定 後 の 制 服 タ イ プ や サ イ ズ 変 更 は で き ないそうですので、ご 注 意 く だ さ い 。

須藤昌英

6月6日(木)3学年国語「古文(おくのほそ道)」

〇中央教育審議会答申においては、「我が国の言語文化に親しみ、愛情を持って享受し、その担い手として言語文化を継承・発展させる態度を小・中・高等学校を通じて育成するため、伝統文化に関する学習を重視することが必要である。」とされています。

〇中学校の古典の授業は、小学校での学習を踏まえ、中学校においても引き続き親しむことを重視し、その表現を味わったり、自らの表現に生かしたりすることに重点を置いて内容を構成しています。

〇第 1 学年では、古典には様々な種類の作品があることを知ることを、第 2 学年では、古典に表れたものの見方や考え方を知ることを、第3 学年では、長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うこと重視しています。

〇特に音読するなどして、我が国の伝統的な言語文化の世界に親しむことで、その美しさに3年生あたりは気づいていると思います。

須藤昌英

 

林間学校第三日目を振り返って

二泊三日の林間学校が終わりました。標高1,500mの亀屋ホテルを中心に生徒たちと過ごしてきましたが、朝晩は高原のさわやかな空気で、ホテルから見える白樺湖の湖面や緑の山々が輝いていました。昨年の川越市街での校外学習では、見知らぬ土地で、力を合わせて取り組む姿がありましたが、今回もそれ以上の成長が見えました。校長としては、生徒の成長する姿の影には、日頃の職員のアシストがあることを知っていますので、職員にも感謝しています。金曜日からの学校生活にもきっと良い影響があると確信しています。私もこれまで60回?を超える宿泊行事の生徒引率をしてきましたが、正直ここまでスムーズに160名を越える団体が行動したのは経験はありません。生徒たちには、旅行費用やお小遣いを君たちのために喜んで出してくれた保護者に、3日間の報告を自分からしてほしいと思います。ホームページに掲載した写真をもとに、本人の話をじっくりと聞いてあげてください。ありがとうございました。

須藤昌英 

6:15 起床

○今朝も快晴、気温8℃。本当にこの子たちは、天気に恵まれています。松本さんの館内放送「おはようございます。」で、最終日がスタートしました。

林間学校第二日目を振り返って

生徒たちは就寝時間には、各部屋で静かに消灯しました。林間学校の二日目は、予想していた降雨にはならず、天気に恵まれました。生徒たちにとって、本物やプロフェッショナルに触れる貴重な体験学習を終えることができ、良かったと感じています。特に終わりには、お世話になった農家の方々と別れを惜しむような発言が多く聞かれました。「すごく楽しかった」や「これまでにない良い経験ができた」など、よほど貴重な時間だったのだと思います。受け入れてくれたほっとステイ方々に、感謝しています。特に皆さん「素直でいい生徒さんですね」と声をかけていただき、校長として嬉しく思いました。キャンプファイアでの最後の学年合唱は、素敵な歌声で、久しぶりに心が洗われました。明日も帰路の中で、牧場体験ががあります。学校のメインは授業ですが、今後も一つひとつの授業が、生徒が将来にわたって学び続けるきっかけになるようにしたいとあらためて思いました。須藤昌英  

18:10 キャンプファイヤー

○お待ちかねのキャンプファイアです。白樺湖に夕闇がせまってきました。火之神とその精霊による点火の儀式のあと、フォークダンスで歓声をあげています。最後は、オクラホマミキサーです。良い思い出になることでしょう、アンコールの声が止まず。フィナーレは「コスモス」を学年合唱しました。打ち上げ花火はサプライズです。

9:20  各農家に到着  12:00 昼食

○体験学習のはじまりです。昼食はバスでお弁当を配付しました。バスにお世話になる農家の方々が乗り込み、道案内をして下さいます。農家さんのある茅野市の説明してくれます。このあたりは、縄文の遺跡があるそうです、各班でバスを降りて農家さんへ向かいます。何を体験するかは、その農家さんにおまかせです。

7:00 朝食

○朝食はホールで全員でいただきます。健康観察では、寝不足からか冴えない顔も数人見かけます。ただしっかり食べないと今日をのりきれません。

林間学校第一目を振り返って

林間学校の初日が終わりました。朝の出発式で私から生徒たちには、「今から今晩の就寝時間まで、何かトラブルが起きても、自分たちで話し合いをして解決の方法を模索して下さい。そのとき、もし助けがほしければ、先生方に相談しましょう」と話しました。夜のクラス会議にすべて出席しましたが、どのクラスも係や班の話し合いが、生徒の間で活発に行われ、普段の授業と同じく、リーダーを中心に積極的な面が多く見られました。その反面、生徒の就寝時間後の23時から行った職員の打ち合わせでは、ウオークラリー、飯ごう炊さん、学年レクリエーションなどすべての場面で、どれも重大な病気ではありませんでしたが、複数の体調不良者が発生し、養護教諭が一日中対応に追われたことが、報告され、明日の課題となりました。明日は雨も一時期ふる予報なので、本日以上に安全面に気を配っていきます。須藤昌英

19:00 体育館集合 学年レク

○ホテル内に戻ると、みんな「あったかい!」と叫んでいました。さすがに高原の夜は冷えます。明日のキャンプファイアも防寒着が必要です。今夜はお腹がいっぱいとなったところで、学年レクリエーションを行います。内容は、マルバツクイズとボール運びゲームです。クラスの仲間を大きな声で応援する様子は、微笑ましいものです。ここまで動けば、疲れて夜は寝てくれるといいのですが。

16:30 炊事場に集合 飯盒炊爨開始

○ゆっくり休む間もなく、カレーライスづくりに入ります。炊事場は屋根があるので、雨でも問題はありません。ただし例年ですと、一年生の時に、カレーライスづくりを校外学習で行っていますが、昨年は川越市のフィールドワークにかえたので、さて上手く出来るでしょうか?楽しみです。カレーができたら、かつをのっけて、かつカレーにします。ご飯の芯があったり、逆に水分が多くてペチャペチャだったり、「やった!」「残念!」など、イロイロは本音が聞けます。

13:40 ウォークラリー開始 終了

○ホテルをスタート地点とし、白樺湖周辺を班で歩きます。地図を見ながら、みんなで途中の謎解きクイズにも答えます。体力と知力が試されます。周辺の山から、カッコウの鳴き声が響いています。高原の情緒を生徒も楽しんでいます。ウオークラリーが終わりましたら、雨が降り始めました。なんとラッキーなことでしょう。

6月2日(日)第2学年林間学校事前指導

〇明日から2泊3日、2年生は長野県白樺湖方面へ林間学校に行きます。

第1日目 6月3日(月)

6:15 係生徒集合

6:30 生徒集合

6:35 出発集会三旗掲揚台前 1組は体育館側(雨天時は体育館)

6:50 バス乗車

7:00 バス出発

7:25 バスレク

8:15  三芳PA到着  トイレ休憩

8:30  おやつ

9:45 横川SA到着 トイレ休憩

11:20 女神湖到着 写真撮影 昼食

12:40 ホテル到着 

13:00 入館式

13:30 ウォークラリー開始

15:30 ウォークラリー終了

16:00 炊事場に集合 飯盒炊爨開始

18:45 飯盒炊爨終了

19:05 体育館集合 学年レク

20:00 入浴・お土産・学級会

21:30 リーダー会・就寝準備

22:15 消灯

第2日目 6月4日(火)

6:15 起床

7:00 朝食

8:00 ほっとスティ(農村体験)開始式

8:40 バス出発

9:20  各農家に到着 

12:00 昼食

15:30 終了・バス出発

15:50 ホテル到着

16:00 お土産購入

17:30 夕食

18:10 キャンプファイヤー

20:00 入浴・お土産・学級会

21:30 リーダー会・就寝準備

22:15 消灯

第3日目 6月5日(水)

6:15 起床

7:00 朝食

8:15 退館シキ

8:40 バス出発

9:00  鷹山ファミリー牧場到着 

12:00 バーベキュー

13:00 写真撮影・バス出発

15:00 横川SA到着 トイレ休憩

16:30 三芳PA到着  トイレ休憩

18:00 学校到着・解散

〇明日からの3日間、上記のスケジュールに沿って、生徒の様子をアップしていきます。お楽しみに。

須藤昌英

 

6月1日(土)ゴミゼロボランティア活動(3学年)

〇一昨日の放課後、3年生のボランティア95名で、学区内のゴミを拾って歩く活動を行いました。目的を2つに定めました。

 1 地域の中にある学校の生徒として、自分達の住んでいる町を綺麗にし、愛着と誇りをもてるような中学生になる。

2 水曜日の「ノー清掃デー」を継続するためには、日頃からゴミを落としたり汚さないようにしたりする意識を育て、来年度は週2回の「ノー清掃デー」を可能とする。

〇当日は、一緒に歩いていただいた保護者の皆様、ふるさと協議会会長の涌井様、柏市議会議員の上橋様にもお越しいただき、教育実習生も参加しました。特に上橋様は、本校卒業生でもあり生徒に積極的に声をかけて頂きました。

〇生徒は各クラスで5コース(約2㎞)に分かれ、安全に気を付けながら、瓶、缶、ペットボトル、不燃物などを拾い、分別しました。特に吸い殻が多いことが、生徒の印象に残ったらしいです。

〇今月27日(木)は、2年生が行う予定です。保護者の皆様の見守りもお願いします。

須藤昌英

 

 

5月31日(金)2学年国語「文章の要約と間違いやすい漢字」

〇来週から林間学校を行う2年生は、最後の準備を進めつつ、授業にも前向きに取り組んでいます。今日で5月も終わりですが、来月の期末テストについても、意識を高くもって授業に参加していると思います。

〇国語科の指導内容は、系統的・段階的に上の学年につながっていくとともに、螺旋的・反復的に繰り返しながら学習し、資質・能力の定着を図ることを基本としています。当然ですが、1 回 1 回の授業で全ての学びが実現されるものではなく、単元や題材など内容や時間のまとまりの中で、学習を見通し振り返る場面をどこに設定する、グループなどで対話する場面をどこに設定する、生徒が考える場面と教師が教える場面をどのように組み立てるなどを工夫しています。

〇文部科学省の諮問機関である国の中央教育審議会答申において、「小学校低学年の学力差の大きな背景に語彙(ごい)の量と質の違いがある」と指摘されています。語彙は全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となる言語能力を支える重要な要素です。このため、語彙を豊かにする指導の改善・充実を図っています。

〇語彙を豊かにするとは、自分の語彙を量と質の両面から充実させることです。具体的には、意味を理解している語句の数を増やすだけでなく、話や文章の中で使いこなせる語句を増やすとともに、語句の意味や使い方に対する認識を深め、語感を磨き、語彙の質を高めることができます。

〇また普段の読書からも、自分の好きな作家の言い回しが自然に身に付くなども生徒は経験していることでしょう。日本語を自在に使いこなせると、各教科で得た知識を「活用できる知識」に昇華していくことができます。

須藤昌英

 

 

5月30日(木)3学年数学「多項式の応用」

〇修学旅行が終わり、3年生は本格的に学習に取り組んでいます。来月の期末テストは、進学にも大きな比重をもっていることは、本人たちも自覚しており、真剣さが増しているのがわかります。

〇数学は、多項式に関して、式の展開と因数分解をセットで学んでいます。特に因数分解の公式は、一次式の乗法や式の展開の公式の逆であることを理解し、その方法を見いだすことができるように配慮したり、式の展開の公式や因数分解の方法の理解を深めるために数の計算と関連付けて,そのよさを実感できるようにしたりしています。

〇数学でも自分の解き方と友達の解き方をお互いに説明しあうことが、学びを深める最良の方法です。

須藤昌英

 

 

5月29日(水)1学年保健体育「陸上競技(リレー)」

〇昨日は雨でグラウンドが使用できず、体育館で男女合同で行いました。1時間目でしたが、授業開始5分前には体育館に集合・整列が完了していました。2人の指導者も「入学した時よりも時間を守るなど、著しく成長しています」と私に教えてくれました。

〇短距離走・リレーでは、自己の最大スピードを高めたり、バトンの受渡しでタイミングを合わせたりして、個人やチームのタイムを短縮したり,競走したりできるようにします。

〇滑らかな動きとは、腕振りと脚の動きを調和させた全身の動きであり、タイミングを合わせるとは、次走者が前走者の走るスピードを考慮してスタートするタイミングを合わせたり、前走者と次走者がバトンの受渡しでタイミングを合わせたりすることです。

〇指導に際しては,走る距離は、短距離走では 50〜100 m 程度、リレーでは一人 50〜100 m 程度を目安としますが、生徒の体力や技能の程度やグラウンドの大きさに応じて弾力的に扱うようにします。

〇私が見ていても、最初の段階よりも自分たちで話し合って練習していくと、明らかに上手になっていくことがわかります。生徒たちの力は絶大です。

須藤昌英

 

5月28日(火)1学年音楽「アルトリコーダーと鑑賞」

〇1年生はまだアルトリコーダーを配付していませんでしたので、昨日配付していました。みんな嬉しそうにもらっていました。本格的な練習は次時からになります。

〇本時のメインは、鑑賞です。音楽のよさや美しさを味わって聴くとは、曲想を感じ取りながら、音や音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、音楽の構造や背景などと関わらせて捉え直し、その音楽の意味や価値などについて自分なりに評価しながら聴くことです。

〇音楽表現を創意工夫したり、音楽のよさや美しさを味わって聴いたりするためには、音楽を形づくっている要素や要素同士の関連を知覚し、それらが生み出す特質や雰囲気を感受しながら、知覚したことと感受したこととの関わりについて考えることが必要です。その過程においては、音や音楽及び言葉によるコミュニケーションを図り、音楽科の特質に応じた言語活動を適切に位置付けられるよう指導を工夫しています。

〇音楽の鑑賞は、音楽を聴いてそれを享受するという意味から受動的な行為と捉えられることがありますが、音楽科における鑑賞領域の学習は、音楽によって喚起されたイメージや感情などを、自分なりに言葉で言い表したり書き表したりして音楽を評価するなどの能動的な活動によって成立します。

〇音楽のよさや美しさなどについて、言葉で表現し他者と伝え合い、論じ合うことが音楽科における批評です。このように自分の考えなどを表現することは、本来、生徒にとって楽しいものと言えます。ただし,それが他者に理解されるためには、客観的な理由を基にして、自分にとってどのような価値があるのかといった評価をすることが重要となります。

〇ここに学習として大切な意味があるのです。評価の根拠をもって批評することは創造的な行為であり、それは漠然と感想を述べたり単なる感想文を書いたりすることとは異なる活動です。このような学習は,音楽文化に対する理解を深めていくとともに,生徒が自らの感性を豊かに働かせて,その音楽のよさや美しさなどを一層深く味わって聴くことにつながっていきます。

〇一緒に見ていた実習生は、「私が中学校の頃は、聴いて自分で感想を書いただけで、班で話し合うなどはありませんでした。びっくりしました」と感想を述べていました。

須藤昌英

 

5月27日(月)2学年理科「第1分野:金属の燃焼」

〇小学校では、6年生で「燃焼の仕組み」について学習しています。そして2年の本単元では、物質を加熱したときの変化には固有の性質と共通の性質があることを学習中です。ここでは、熱や電流によって物質を分解する実験を行い、分解して生成した物質から元の物質の成分を推定できることを見いださせることが最終のねらいです。

〇例えば,化合の実験としては,金属が酸素や硫黄と結び付く反応のように,反応前後の物質の色や形状などの違いが明確なものを取り上げます。また化合して生成した物質を調べる方法を考えさせる際には、既習の物質の調べ方や物質の性質を活用させるように配慮します。

〇なお、硫黄等を用いた化合の実験では有害な気体が発生することもあるので,実験室内の換気に十分注意したり、火の扱いには気を抜かないようにしたりと安全配慮を優先しています。

須藤昌英

 

5月26日(日)学区3小学校運動会

〇昨日、学区にある小学校3校(富勢小、富勢東小、富勢西小)にお邪魔しました。暑さも心配されましたが、少しカラッとした気候で、熱中症の心配もなく、3校の児童のみなさんは、楽しそうに取り組んでいました。数年後には、富勢中学校に来て、体育祭を盛り上げてくれることでしょう。

〇本校の体育祭は、10月4日(金)に行う予定です。昨年までとは異なり、ウィークデーですが、午前中のみの競技(給食有り)の予定です。秋の週末は、部活の新人戦やクラブの大会等も多く、ウィークデーの方が、生徒が参加しやすいという条件を優先します。ご理解をお願いします。

須藤昌英

【富勢小】

【富勢東小】

【富勢西小】

5月24日(金)2学年社会「ルネサンスと宗教改革」

〇歴史的分野の学習に関しては、社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせることで、時代の転換の様子や各時代の特色を考察したり、歴史に見られる諸課題について複数の立場や意見を踏まえて選択・判断したりするという目的があります。またそれを用いることによって生徒が獲得する知識の概念化を促し,理解を一層深めたり,課題を主体的に解決しようとする態度などにも作用したりします。

〇今回の中世ヨーロッパ史は、中学生にとっては日本史以上に縁遠い部分がありますが、日本にイエズス会のザビエルが来日したことを生徒は小学校で既習しており良く知っています。そして「なぜザビエルが日本に来たか」の背景を理解するためには、今日の授業が重要な意味をもっています。

〇広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を身に付けることを目指すことは、社会科及び各分野に共通するねらいとなります。生徒は自分で調べ、考え、仲間と意見交換していました。

須藤昌英

 

 

 

5月23日(木)2学年理科「第2分野:気象観測」

〇小学4年生で、天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること、5年生で、天気の変化は雲の量や動きと関係があることについて学習しています。

〇中学校では、継続的な気象観測を通して、様々な気象現象の中に規則性があることを見いだして理解させるとともに、観測方法や記録の仕方を身に付けさせることがねらいです。例えば、時間の変化に伴う気温や湿度などの気象要素間の関係を見いだす課題を設定し、それを検証するために、観測の場所や器具、期間、間隔について観測の計画を立てさせ、観測記録から分析して解釈させ、各気象要素間に関係があることを見いだして理解させます。

〇その際、例えばデータの連続性を補うため、温度計、湿度計、気圧計などの活用を図ることも考えさせます。また、アメダス(AMeDAS;地域気象観測システム)などの地域の気象情報を自らの観測結果に加えて考察させることも考えられます。

〇なお、気象観測は、前線の通過が予想されるときや季節に特徴的な天気がみられるときを利用して継続的に行い、観測の技能を身に付けさせ、生活に身近な理科の知識を活用するような姿勢をもたせたいです。

須藤昌英

 

修学旅行第三日目を振り返って

前日指導の集会では、私から生徒たちに「この修学旅行に関しては、ほぼ何も心配はしていません。ただあえて一つだけ言うとすれば、皆さんには十分に楽しんでもらいたいと思う一方で、二泊三日の合計60時間がすべて楽しい時間ばかりというわけにはいかないことは、理解して下さい。なぜなら集団でしかも学校以外の不慣れな場所で、活動や生活をするということは、裏を返せば、まったく気を抜く時間がない(一人の時間がない)ことになります。つまり全員がそれぞれある程度の我慢をしたり窮屈な思いをしたりすることも当然ながら出てくるからです。ましてや160名の生徒を私も含めてたった12名の職員で引率しますので、皆さんへのお願いとして、当日発生したトラブルに対して、まず自分たちで問題解決を図ってほしい」と伝えました。また「その問題解決をリーダー一人に任せっぱなしにせず、その他の人がリーダーを支えるフォローアーとして自覚して下さい。特にトラブルが起きても、その場はあえて黙っていて、あとから『本当は私は~だと思っていた』だけは避けてほしい。それは一生懸命やっている仲間に失礼にあたると思います」と続けました。生徒たちがその事をどこまで意識してくれたかは、今は把握できませんが、明日の代休明けの金曜日から、この二泊三日で彼らの成長した面をみるのが楽しみです。
三日間、ありがとうございました。帰りましたらどうぞお子様のお土産話を、めいっぱい聞いてあげてください。
須藤昌英 

8:00~京都市内クラス別行動(体験学習を含む)

○二泊三日お世話になったホテルの方に実行委員がお礼を言い、バスに乗り込みます。天気は晴れで暑くなりまさが、クラス別行動でも思い出が出来ることでしょう。主な体験場所、見学地は、京菓子作り、陶器絵付け、東映太秦映画村、北野天満宮(ご祈祷)、清水寺参拝、嵐山周辺散策、伏見稲荷、平等院、東寺などです。   

三 日 目  5月22日( 水 ) 6:30起床  7:00朝食 荷物整理

○ホテルの東側には鴨川、西側には京都御所があります。今朝は生徒の起床の前に御所に行ってきました。今、NHKの大河ドラマでは、紫式部や平安貴族について扱っていますが、まさにその舞台です。広大な敷地から朝日をみましたが、千二百年の歴史をしみじみと感じ取りました。間もなく起床時間です。朝食のあとは、部屋の片付けと荷物の送り出しです。

修学旅行第二日目を振り返って

朝から天候に恵まれました。鴨川から比叡山がよく見え、朝日に生徒の安全を祈りました。生徒たちのグループ別行動は少し予定の時間よりもスタートがおくれましたが、その後は順調てした。しかし午後からは、初夏の日差しが少しずつ生徒の体力を奪っていきました。特にホテルには朝から緊急用のタクシーを待機させていましたが、一人の女子生徒を急遽ホテルに搬送し、涼しい保健室で様子をみました。軽い熱中症だと思います。また有名な観光スポットは、日本人よりも外国人の方がはるかに多いなど、普段とは全く異なる状況で戸惑ったこともあったようです。グループによっては、事前に調べておいた昼食の飲食店が廃業または休業日だったりと、なかなか予定通りにはいきませんでした。しかし終わってみると、水分補給を適宜行うなどの意識の高さや時間を守ろうとする行動など、能楽堂の体験学習も含め、よくかんばりました。夕方の宿への帰着時には、どのグループも疲れた表情はありましたが、その後部屋で寝込むことはありませんでした。明日はクラス別行動ですので、昨日と今日の経験いかし、無事に学校に戻れるようにしたいと思います。須藤昌英

22:30消灯

○学年集会では、疲れたいるのでしょう、目を赤くしたりトロンとした眼差しをしたりしている生徒も複数いました。ゆっくりと休んで明日も元気に乗りきっていきたいです。部屋のスリッパもきちんとそろえられていました。

修学旅行第一日目を振り返って

一年前の林間学校では、長野県の八子ケ峰周辺で、山歩きや農業体験を通し、雄大な自然に触れつつ、仲間との心の交流に楽しさを感じながらの二泊三日でした。そして今回の舞台は、かつて日本の中心として栄え、多くの寺社仏閣、国宝、重要文化財、伝統文化や美しい風景を今に伝える奈良・京都です。生徒たちには、古都の「自然」「風物」「人情」等が醸し出す「雰囲気や情緒」を味わい、そこから私たち日本人の心が大きく影響を受けていることを少しでも感じてもらいたいと今朝から願っています。特に朝の集合時は雨にもかかわらず、お互いに声を掛け合って行程を進めていたのには、感心ました。夕方宿に入った生徒の様子を見ると、大きく体調を崩すこともなく、仲間と楽しそうに過ごしていました。生徒の就寝後に行った職員の打ち合わせでは、各クラス会議の内容や一日の生徒の様子から、成長している面とさらに成長してもらいたい点を洗い出しました。明日は終日、京都市内のグループ行動になります。彼らの主体性を見守り、必要に応じて引率職員でサポートしていきます。須藤昌英

21:20就寝準備

○今朝は4時台に起きていることもあり、疲労がたまっています。明日のためにも、ゆっくりと寝てもらいたいです。昨年も夜寝られずに、昼間に体調をくずした生徒がいました。布団を敷いて、歯磨きして、楽しい夢を。21時45分消灯。

10:48近鉄奈良着

○京都や奈良の天気は晴れで、初夏の日差しがまぶしいです。電車の中では本を読んだり話したりとリラックスしていました。奈良公園は外国人観光者でごったかえしています。