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7月3日(水)2学年数学「連立2元一次方程式」
〇算数から数学に変わって1年3カ月。2年生は連立方程式を学んでいます。正式名称は、「連立二元一次方程式」で、1年次との違いは、未知数が2つ入った方程式を扱います。
〇1年次では、一元一次方程式について、その中の文字や解の意味を理解し、その解き方を考察することや具体的な場面で活用することについて学習しています。
〇2年次では、これらの学習の上に立って、二元一次方程式とその解の意味や二元一次方程式を連立させることの必要性と意味及び連立二元一次方程式の解の意味を理解し、解を求めることができるようにします。さらに、連立二元一次方程式を具体的な場面で活用することができるようにすることまで行います。
〇前述のように、一元一次方程式を活用する場合には、事象の中の数量の関係を式に表現するとき、一つの変数しか用いることができませんでした。しかし、日常の具体的な場面においては、一つの変数よりは二つの変数を用いた方が式に表しやすい場合が多いため、連立二元一次方程式を活用することにより、問題解決が容易になることが多いのです。
〇連立二元一次方程式を活用するに当たっては、一元一次方程式の活用と同様、方程式を活用して問題を解決するための知識を身に付けるとともに、解決過程を振り返り、得られた結果を意味付けたり活用したりしようとする態度を養うことが大切です。
〇特に立式の段階においては、数量の関係を捉えて、例えば、個数の関係、代金の関係、長さの関係、時間の関係、重さの関係など、ある特定の量に着目して式をつくるようにしたり、捉えた数量を表や線分図などで表してその関係を明らかにしたりすることも有効です。
〇また、方程式を用いて、具体的な問題を解決するに当たっては、着目する数量によって様々な方程式が立てられることや、変数の数と方程式の数が一致していることが方程式の解が一通りに定まるために必要であることなどに気付き、一元一次方程式や連立二元一次方程式を見通しをもって的確に活用することができるようにします。
〇私の経験からも、生徒の数学への好き嫌いは、このあたりから分かれていくことが多いので、丁寧に指導しています。
須藤昌英