校長雑感ブログ

8月5日(月)夏の数学学習会(県立柏高校の生徒さんたちのサポートを受けて)

〇先週の月から金曜日まで、各日9時から11時までの2時間(5日間で合計10時間)、県立柏高校の生徒さんたちに来校してもらい、3年生の希望者50名が数学に絞った学習会を行いました。

〇この学習会はコロナ禍前から始まっており、今年は数年ぶりになります。3年生はじっくりと問題と向き合い、疑問点や解法のコツなどを近くにいる高校生に気軽に質問していました。

〇県立柏高校の生徒さんは、この時期に富勢小にも行って希望者に算数を教えており、生徒一人一人に優しく教えている姿が印象的でした。学区にこのような高校生がいることは、とても恵まれていると思います。

〇数学には、「数と式」「図形」「関数」「統計」の4領域があり、最初の「数」と「式」が、その他の3領域の下支えをしている構造があります。ですから今回も主に「数の計算(整数・小数、分数、正負の数、平方根など)」や「文字式・方程式」を中心に個別学習を行いました。

〇私もかつて数学を教えていた頃は、数学に苦手意識をもっている生徒を分析し、その生徒はどこでつまずいているかを見極めようとしていました。そして苦手の原因の一つが、数学の独特の世界に違和感があり、それに慣れるまでにはどうしても個人差があるということです。でもその違和感は誰にでもある当然のこととですので、私は生徒たちには、「数学という国へ旅行したつもりで、その数学の文化や風習に徐々に慣れ、楽しむくらいに思っていればいいよ。焦りは禁物です。」と話していました。

〇そういう意味では、今回は高校生にサポートしてもらい、10時間みっちりと数学と向き合った経験は、必ずこれから先にプラスに働くと思います。それは学習習慣の面でも、数学だけではなく、他の教科の復習などに応用できますので、9月までの4週間、暑いですが自分のペースで取り組んでもらいたいと願っています。

〇初日には、県立柏高校の校長先生にも中学生の真剣な姿を見てもらい、お褒めの言葉をいただきました。いずれにせよ高校生にとっても貴重な時間を中学生のために使ってもらったことに、心から感謝申し上げます。

須藤昌英

【旧PC室】

【図書室】