校長雑感ブログ

8月12日(月)パリオリンピックが終わって(自宅から投稿)

〇7月26日に開幕し、今朝の閉会式まで行われたパリ大会は連日、日本勢の活躍が報じられました。金メダル20個を含むメダル数は45個で、アメリカと中国に続き3番目に多いそうで、驚いています。

〇日本は人口では、アメリカの2分の1、中国の13分の1ですので、その割合から考えてもビックリする結果です。ただ、戦争当事者のロシアが参加していませんので、これは政治的な面から残念というか仕方ないのかもしれません。

〇今回は日本のお家芸でも活躍がありましたが、新種目やあまり見たことのない種目でも、世界を相手に堂々と戦っている姿が印象的でした。お家芸で連続してメダルを獲得することも確かに難しいですが、これまでメダルを獲得していなかった種目で日本初ということは、手本となる日本人がいないということで、これもすごいことだなと思いました。

〇私的には、馬術等が行われたヴェルサイユ宮殿の庭、フェンシングの試合があったグラン・パレ、マラソンのパリの市街地などは、まるで映画のような景色で、前回の日本大会とはちょっと違い、ヨーロッパの歴史を感じました。

〇3年前の東京大会は、コロナ禍から無観客でしかも猛暑と大変な状況だったのを思い出しました。特にマラソンを観に行こうと考えていた直前に、札幌にコースが変更になったのは、とても残念でした。

〇私は当時、柏市教育員会で柏市医師会と連携し、子どもたちに接する教職員の新型コロナワクチン接種を優先にする計画を実行する仕事をしていましたので、今となれば「そんなこともあったな・・」と懐かしく思います。

〇若い頃に学級担任をしているクラスには、学級だよりを発行していました。その題名は「みんな一番」でした。今回のオリンピックを観ていて、本当に多種多様な種目で、それぞれの選手が心身を鍛えた素晴らしい演技・競技がありました。もちろん全員がメダルを取れるわけではありませんが、クラスの中では全員が一人ひとり必ず、自分好きなことや得意なことを持っていることを担任は発見できる立場にあります。

〇学習やスポーツだけではありません。普段から見えないところでクラスの為に何かをしてくれる生徒、常にどんな相手にも接する態度を変えずに優しい生徒、クラスでは目立たなくても家庭では兄弟の面倒をよくみている生徒など、担任にしか知りえない生徒たちの光っている面をできるだけ知らせたいというのが、学級だよりの目的でした。

〇富勢中には現在、1年生から3年生まで500名強の生徒がいます。校長としては、担任ほどではないにせよ、できる範囲で各生徒の良さを把握しようとしています。もちろん担任や学年の職員からの情報が一番ですが、時にはたまたま近くにいる生徒に自分から声をかけ、「この生徒はどんなことを考えているのだろうか?」と興味をもつことも心掛けています。

〇この夏季休業中も、市や県、関東レベルの総合体育大会やコンクールに足を運びました。先日も柔道女子の関東大会があり、宿泊で神奈川県まで生徒の引率・監督をしてきました。教員38年間で初めて、柔道の監督を経験しましたが、実際は日頃から指導してくださっているコーチの方がいたので、ただ見守るだけの役割でした。しかし待ち時間に他の多くの試合を観戦し、あらためてスポーツの素晴らしさを実感しました。

〇今回の結果は惜敗でしたが、この女子生徒は県大会で優勝した段階ですでに、お盆明けの全国大会(長野県)へのエントリーが決まっています。負けて泣いている本人には「今日はゆっくり休んで、明日から全国大会へ向けての再調整をガンバレ」と伝えました。今も練習を継続しています。

〇オリンピックも終わり、9月2日の2学期始業式で、生徒たちとの再会を楽しみにしています。

須藤昌英