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8月27日(火)夏季休業中の2個目の台風に備えて
〇台風10号の進路予想が変化し、明後日29日頃に九州の西から上陸の可能性が高まっています。その後中国・四国・近畿・東日本へ “自転車並み”の速度で列島を縦断する予報があります。こうなると 影響が長引くおそれもあり、大雨・暴風・高波・高潮に警戒を要するようです。
〇前回の台風7号は、予想よりも右寄りにコースがずれましたので、大きな被害は受けませんでした。しかし今回は、台風の進路方向右側になる可能性もあり、以前のようにはいかないことも考えられます。接近したら部活動を中止し、事前に校舎周辺の飛びやすい物は中へ入れ、大きな木々もあるので、枝などが飛散しないように予防策を考えています。
〇台風の発生は春に赤道付近から始まりますが、夏になると発生する緯度が高くなり、日本上空に張り出す太平洋高気圧のまわりを回って、北上する台風が多くなります。気象庁によると、8月は発生数では年間で一番多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路をとることが多く、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通るようになります。このとき秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあるそうです。
〇注意する必要があるのは、台風本体だけはなく、台風の影響で台風が接近する前に、次々と発生する発達した積乱雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞し、線状に伸びる強い降水域(線状降水帯)が発生することです。この線状降水帯による顕著な大雨によって、近年になり毎年のように数多くの甚大な災害が生じています。
〇先日も利根川の橋を渡る際、茨城方面の空の西から東上面に、ピッタリと雲の下の部分がきれいに横に並んだ小さな積乱雲の列を見ました。これは理科で習いますが、上昇気流で持ち上げられた水蒸気がその同じ高さで一斉に雲粒になるからで、斧でスパッと横に切ったように雲の底辺が平らで、とても神秘的な雲の風景でした。夏にしか見られないものを見て、その時は嬉しかったです。
〇ただこのような雲が巨大化すると、短時間に大量の雨量をもたらすので、こわいです。そして線状降水帯はその発生の予想が難しいことがあり、その理由としては、いまだその発生メカニズムに未解明な点があるからだそうです。備えを万全にしておくしかありません。
〇夏季休業の最終週ですが、ご家庭でもお子様の安全に配慮していただき、来週からの新学期に備えてください。
須藤昌英
【気象庁のホームページより】