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統計、死亡者の年齢別円グラフ

    明治44年発行の高等小学読本巻3、第30課「統計」に載った円グラフが目を引き付けた。

   明治41年の死亡者の年齢別統計を円グラフで示している。60歳以上の死亡者の割合と0~1歳で亡くなった子の割合がほぼ同じであることに驚いた。しかもこの両者で死亡者の半数を占めている。100年以上過ぎた現在の栄養状況や医療の進歩を実感する。
   

  巻3の第1~32課の目録は、皇后陛下十二徳の御詠、日本の風土、博物館、奈良、源平藤橘、感情、ナポレオン(1)、ナポレオン(2)、鏡、神社、ほととぎす、月光の曲、空の景色、望遠鏡と顕微鏡、バクテリヤ、小袖曾我、青年会、天然記念物、新聞紙、夏の暁、柳生宗矩、推薦状・就職通知、租税、西洋雑話、朝鮮略史、保険、古武士の意気、服装、釈迦、統計、本居宣長、興国の民

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リプレイス研修あと2校

   今年度11校の小学校で行われている情報機器等の更新、これらを活用するためのITアドバイザーによるリプレイス研修が残すところ2校になった。5年たつと世界が全くといっていいほど変わる。実物投影機だけでもコンパクトになり、機能も充実、解像度も上がって鮮明である。

   今回普通教室に常設されたプロジェクターは電子黒板機能が内臓され、位置合わせの作業をすることなく電子黒板になるのは先生方にとって大きなメリットだ。デジタル教科書の活用が一気に進む原動力になろう。昨年までのリプレイス校は残念がるに違いない。まだまだ機器もソフトも進化しつづけている。

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円福寺隣には大青田小学部・碑

   大青田の円福寺に隣接して妙見神社があるが、その境内に「大青田小学部」と刻まれた大きな石碑がある。以前に述べた千葉県神社碑や筆子碑、岩本石見守碑もさることながらこの大きな碑は明治の学制発布後の様子を知るうえで貴重な教育遺産である。

   この碑の前面には長文が刻まれ、筆者の読解力では十分な把握ができないが、円福寺を借りた学校が生徒増で狭くなり、新しく明治16年に学校を建てた当時の状況がわかる。碑は明治22年(1889)3月建立である。

   神社の境内には宝暦(1750~)年間の「天神宮」もある。筆子碑と同様に筆子たちによって建てられた石宮である。柏の最北、大青田にこれだけ江戸時代からの庶民教育の歴史を知ることができる碑がまとまっていることは驚くべきことである。ぜひ訪ねてほしい。

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リプレイス研修始まる

   今年度は小学校11校で情報機器等の更新、リプレイスが実施される。夏休みを中心に準備を進め、新しい機器が学校に収められたが、使用できるようになるのはこのリプレイス研修終了後である。

   研修は放課後14日の富勢小から始まった。先週4校、今週2校で半分終了、最新機器が使用可能となる。前回リプレイスは22年度、この5年で情報機器はハードもソフトも一段の進歩を遂げた。今回の小学校11校で全部の小学校にデジタル教科書(算数と社会)が入ったので市内どこに転勤しても使えるようになった。もちろん各教室にプロジェクターも常設が完了し環境が整った。

   今年の注目は昨年度から導入したPC教室の児童用パソコンの画面部分が取り外せて、タブレットになり、PC教室外へ持ち出せることである。なお、普通教室で無線LANをつないで児童全員の画面を一覧できる等の機能を持つ「授業支援ソフト」は今年度初めて導入された。中原小や大津一小で先駆的に行われた研究がこれで広がる。

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夏の情報活用講座をふり返って3

    毎年、情報モラルに関する講座は必ず設けているが、なかなか受講希望者が増えないのが課題である。昨年から小学校6年生と中学校2年生市内全学級でITアドバイザーによる情報モラルの授業を実施しているのも先生方の手がつけにくい分野であろうとの配慮がある。

   今年の講座は2コマ、各学校で利用可能な広教の「事例で学ぶネットモラル」と西田校長先生の「みんなで取り組む『情報モラル』」であった。

   前者は最新版が出ているが、柏市で使えるのは旧版である。しかし、当日配付されたテキスト最新版は増し刷りOKということなので、使用希望がある場合は教育研究所に問い合わせてほしい。

   西田校長先生には毎年講師をお願いしているが、今年も講座内容を吟味、工夫いただき、今回は参加者4~5人の3班に分け、ワークショップ形式で双方向の講座となった。身近にこのような講師がいることに深く感謝したい。

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