サーバー室のとなりから

カテゴリ:授業改善のポイント

どれ位生徒は授業をわかったと感じているか

    授業の目標に「わかる授業」をあげる場合は多い。ここではあえて「楽しい授業」を先に取り上げrたが、今回は同じアンケートから捉えた中学校理科17単元終了後の生徒の感じた理解度の分布を紹介する。

   5はよくわかった、4はわかった、3はどちらともいえない、2はわからなかった、1は全然わからなかったを示している。

   ここで5+4の割合を、「楽しさ率」と同様に考えて「理解率」と定義する。単元差がかなりあるが、その規則性は次回考える。

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楽しさ率の変化に規則性は?

   前回の中学校理科、17単元終了後の生徒アンケートの結果から求めた「楽しさ率」は分布状況から見て一定とはいえない。では変化に何らかの規則性はあるのだろうか。そこで「楽しさ率」を各年度ごとに区切って学習順、つまり4月から3月で並べたグラフを作ってみた。この結果から、中学校理科の楽しさ率は学期が進むにつれて毎年度、低下する様子が認められる。今の中学生の実態に合うかどうかは改めて調査が必要だが・・・

   ICTは年中使うにと越したたことはないが、集中的に使うとしたら年度の後半、これからの時期である。

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どれ位生徒は授業を楽しいと感じているか

    前回示したアンケートで、「とても楽しかった」5、「楽しかった」4、どちらともいえない」3、「つまらなかった」2、「とてもつまらなかった」1として中学校理科、4年間の17単元における楽しさの分布を表したものが右のグラフである。なお、単元の頭についた数字は学年である。

    このグラフは上から1年(6クラス)、2年(6クラス)、3年(4クラス)、1年(5クラス)で学習した単元の順番に並んでいる。各単元とも170~250名位の調査人数である。

   この5と4の割合(%)を「楽しさ率」と定義する。

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授業改善のポイントをさぐる

   今、活用型学力と言われるが、生きる力、新学力観の延長上にある。知識理解中心ではなく、通知票や要録に示された4~5の観点をバランスよく身につけることだろう。

   学校を卒業して大人になってから「楽しかったなあ」と思い出せる授業をしたいものだ。中身はすっかり忘れてもその印象は学ぶ意欲につながるからである。反対に大人になって授業を思い出し「○○だけは勉強したくない」となれば最悪、再び学ぶ気にはならない。活用型学力どころではない。

   これから何回か、生徒による簡単な授業アンケートの結果を紹介したい。このアンケートは古いものだが、例えばICTを効果的に使うための授業改善ポイントがわかるかもしれない。当時ICTなど夢の世界であったが、今の生徒の実態と似たものがあれば参考になるにちがいない。アンケートは次のような簡単なものであり、授業中、5分程度で実施できる。

   

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5分遅れなら何とかなるが

   

   授業開始がどれ位遅れたら影響が出るだろうか。授業内容で異なろうが、昨年度ITアドバイザーが行った同内容コンピュータリテラシー5人の授業結果からみると5分が限度10分だとカバーできないようだ。

   授業はチャイムで始め、チャイムで終わる。休み時間に食い込まない。子どもの気持を考えれば授業の大前提ではないだろうか。たとえ開始が遅れても終わりはチャイムと同時、いやできれば少々余裕をもって終わりたいものだ。  そのために授業内容を絞りこむ。授業改善の芽がそこから生まれると思う。

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