サーバー室のとなりから

カテゴリ:いろいろコメント

タブレットPCを算数の図形で

   去る15日、柏二小で、ちば「授業練磨の公開日」、4年生の算数の授業が公開された。授業はL字形の図形の面積を求めるものである。できるだけ少ない切り方で長方形に変形し面積を計算する。手元には児童一人一人に3枚の図形を印刷した紙とタブレットPCが配られ、個人、グループ、全体で求め方を追究した。

   この授業でタブレットは切る、移動、回転を簡単にする上で有効だった。それ以上に今回の授業で興味をひいたのは、発表方法だった。一番先に面積の求め方の「式だけ」を発表者が伝える。これを知った他の児童がその方法をいろいろ考えて発表、最終的に発表者がこういう方法ですというのである。求め方を淡々と述べ、最後に式を出すやり方にはないコミュニケーションを大事にした授業となった。他校でも参考になるやりかただろう。

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リプレイス研修始まる

   今年度は小学校11校で情報機器等の更新、リプレイスが実施される。夏休みを中心に準備を進め、新しい機器が学校に収められたが、使用できるようになるのはこのリプレイス研修終了後である。

   研修は放課後14日の富勢小から始まった。先週4校、今週2校で半分終了、最新機器が使用可能となる。前回リプレイスは22年度、この5年で情報機器はハードもソフトも一段の進歩を遂げた。今回の小学校11校で全部の小学校にデジタル教科書(算数と社会)が入ったので市内どこに転勤しても使えるようになった。もちろん各教室にプロジェクターも常設が完了し環境が整った。

   今年の注目は昨年度から導入したPC教室の児童用パソコンの画面部分が取り外せて、タブレットになり、PC教室外へ持ち出せることである。なお、普通教室で無線LANをつないで児童全員の画面を一覧できる等の機能を持つ「授業支援ソフト」は今年度初めて導入された。中原小や大津一小で先駆的に行われた研究がこれで広がる。

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夏の情報活用講座をふり返って3

    毎年、情報モラルに関する講座は必ず設けているが、なかなか受講希望者が増えないのが課題である。昨年から小学校6年生と中学校2年生市内全学級でITアドバイザーによる情報モラルの授業を実施しているのも先生方の手がつけにくい分野であろうとの配慮がある。

   今年の講座は2コマ、各学校で利用可能な広教の「事例で学ぶネットモラル」と西田校長先生の「みんなで取り組む『情報モラル』」であった。

   前者は最新版が出ているが、柏市で使えるのは旧版である。しかし、当日配付されたテキスト最新版は増し刷りOKということなので、使用希望がある場合は教育研究所に問い合わせてほしい。

   西田校長先生には毎年講師をお願いしているが、今年も講座内容を吟味、工夫いただき、今回は参加者4~5人の3班に分け、ワークショップ形式で双方向の講座となった。身近にこのような講師がいることに深く感謝したい。

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夏の情報活用講座をふり返って2

   この夏の講座でキーワードとなった言葉がある。「コミュニケーション力」である。恥ずかしながら準備段階では気付かなかったのだが、コミュニケーションに注目した講座が並んでいたのだ。

   まず佐和教頭先生が講師となった「スレート型PC・iPad活用」講座、講座名からは想像しにくいが、タブレット端末もツールの一つとしてコミュニケーション力を対話、交流、討論、説得の4段階で実体験する内容だった。参加者は2~3人ずつ9つのグループに分かれ、自己紹介、県名当て、国名当て、町のPR用プレゼンなど段階を踏んで学んだ。ホワイトボードの利用も印象に残った。

   さらに毎年定番化された「コラボノート」もJR四国から講師を招いて、画面上で15名近くがコミュニケーションを深めた。夏休みの思い出、動物のことわざ、節電対策、そして班新聞作りと内容は多彩だった。

   ニュースで話題になるLINEだが、講座ではLINEの講師から静岡大学と共同開発したコミュニケーションに目を向ける児童生徒用授業案を実体験した。今後大規模なアンケート調査を行い、改訂版を作るという。

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夏の情報活用講座をふり返って1

    夏休みが終わり、二学期がはじまりました。このブログも再開です。7月から8月、10日間にわたり20コマ実施された「柏市教職員夏季情報活用研修講座」が先月28日終了、何回かに分けてふり返ってみたい。

 前半の5日間は毎年参加の多いエクセルとワードの講座である。エクセルは全5コマ、初級2回、中級2回、上級1回である。筆者も受講者となって毎年参加しているが、ITアドバイザーは少しずつテキストを改訂してくれているので毎年発見がある。今年の一番の収穫は上級講座のマクロが理解できたこと。1年たてば忘れてしまうに違いないが、あの時分かったという感覚は残ると思う。

ワードは基礎と応用の2コマ、特に活用の差し込み文書はエクセルと連携する楽しい内容が今年も展開された。他にムービーメーカー、パワーポイント、Teコンパスの講座が各1コマあった。受講者は5日間で241名、まだまだ校務処理での要望が根強い証拠である。

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