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校長雑感ブログ
7月17日(金)夏季休業前全校集会
〇本日で1学期70日(1学年は67日)が終わります。これから3校時の全校集会で生徒たちにはまず、先日講演したもらった瀬畠ドクターへ、数人の生徒が質問をしていたので、その回答を伝えます。また、10月30日に行う創立80周年記念集会で、本校卒業生で東京大学大学院教授の國分功一郎氏と行う「哲学対話」のテーマを、全校生徒からアンケートで募ることの説明をします。集まったテーマ案は生徒会役員たちと検討し、いくつかの案をつくり、それを9月に國分氏へお知らせしていく予定です。
〇最後に8月31日までの夏季休業中は、「暑さ対策」「規則的な生活」「好きなことを極める」を優先し、9月1日に笑顔で登校するように話します。1学期、ありがとうございました。
須藤昌英
7月16日(木)夏季休業前保護者会
〇昨日は暑い中ですが、午後から保護者会を行いました。ご参加いただき、ありがとうございました。また受付にて、生徒たちが作成した「つちのすけキーホルダー」を購入していただき、ありがとうございました。生徒たちも喜んでいました。
〇私からは、先日行ったドクターの講話の概略やその後のドクターとのやりとり、生徒の体力・学力等を下支えする基盤としての「非認知能力」について、1学期を振り返りながら話をさせてもらいました。その後生徒指導担当から、夏休みの過ごし方について、特に自転車事故の防止、SNSでのトラブル発生の危険性などを説明させてもらいました。
〇全体会終了後、1学年の保護者の皆様には、来年度の林間学校についてアンケートをとる目的などを説明しました。まず「林間学校の目的と教育的位置付け」「2泊3日か1泊2日か日帰りか」「長野県か群馬県か福島県か」「費用の上限はどの程度か」などの懸案部分(諸経費の高騰やクマの出没など)を校長から説明しました。その後学年主任から各項目について、3つの旅行業者から提示されている現時点での内容を紹介しました。昨日、参加されずにその内容を知りたい方は、学年職員にお問合せください。またアンケートは、20日(月)までにご回答ください。今月中に案を固めていきます。
須藤昌英
7月15日(水)声に出して読みたい「論語」
〇日中の猛暑は大変だと感じますが、西ヨーロッパを記録的な熱波が襲い、欧州連合(EU)加盟27カ国で暑さが原因とみられる死者数が1万650人に達したというニュースに衝撃を受けています。またそれによりフランス、スペイン、英国などでは電力供給が途絶え、学校が休校となっているそうです。
〇一説によると、西ヨーロッパなどの先進国で熱波による死者が多い最大の理由は、冷房設備(エアコン)の普及率が圧倒的に低いことや社会インフラや文化が急激な高温化に追いついていないことだそうです。冷房設備(エアコン)の普及率は、フランスで約25%、ドイツで約19%と低く、日本の約9割に比べて大きな差があります。その2国では、原子力発電を停止や廃止しており、その影響で電力供給が不安定だたり価格が高騰したりすることがその一因であるかもしれません。
〇日本は3.11東日本大震災で原発事故を経験したのにもかかわらず、今後も原発依存を継続していく方向であり、そのおかげで電力をまかなっているという矛盾があります。複雑な気持ちにもなりますが、とりあえず週末から長い夏季休業に入りますので、生徒たちにとって健康で楽しく充実した日々になることを祈っています。
〇昨日は1学期最後の給食でした。メニューは「夏野菜カレー(なす、ズッキーニ、ピーマン、トマト、ジャガイモ、人参、玉ねぎ)、ひじきと青大豆のサラダ、すいか、小魚、牛乳」でした。多くの野菜を煮込んでいて、美味しいカレーライスでした。
〇昨日の「寺子屋」の話で、よく使われていた書物は、論語でした。論語は古代中国の思想家・孔子の教えや弟子たちとの会話をまとめた書物で、人としてどう生きるべきかという道徳や、思いやりの心(仁)、人間関係を良くする教えが詰まった、いわば「人生の教科書」といえる古典です。
〇中学生でもわかりやすい論語の言葉がいくつかあります。
・故(ふる)きを温(あたた)めて新(あたら)しきを知れば、以(もっ)て師(し)為(なる)べし【温故知新(おんこちしん)】➡「昔の学習や経験を振り返ることで、新しい発見やアイデアが生まれる」という意味。テスト勉強の見直しや、過去の失敗を次に活かす大切さを教えてくれます。
・過(あやま)ちて改(あらた)めざる、これを過(あやま)ちという➡「間違えること自体が悪いのではなく、間違えたと気づいたのに直さないことこそが本当の失敗である」という意味。失敗を素直に認めて次に繋げる姿勢が学べます。
・学びて思わざれば則ち罔(くら)し、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し➡「教科書を丸暗記するだけで自分で考えないと身につかないし、逆に自分で妄想するだけで本から学ばないと独りよがりで危険になる」という意味です。インプットと自分で考えることのバランスの大切さを伝えています。
〇学習、人間関係、部活動など、多くの悩みに直面する中学校生活において、2500年以上前の孔子の言葉は具体的なヒントを与えてくれると思います。以前に明治大学文学部の齋藤孝教授の「声に出して読みたい論語」や「14歳からの論語」という本が、人気を博しました。とてもわかりやすく書かれています。その他にも論語に関する本は多くありますので。夏季休業に1冊でも読むことをおすすめします。
須藤昌英
7月14日(火)音響性聴覚障害と江戸時代における寺子屋
〇若者の「イヤホン難聴」という問題は、以前から話題になっていました。大きな音量で長時間にわたって、音楽や動画を聴き続けることで発症する、「音響性聴覚障害」として心配されています。スマートフォンで音楽・動画・ゲームを楽しむのは良いのですが、大音量と長時間使用で、若者が将来的に中高年になったときに、高齢者並みの難聴になる可能性が高いそうです。
〇世界保健機関(WHO)によると、世界の12〜35歳の若者のおよそ半数にあたる11億人が、将来的に難聴になるリスクにさらされていると警鐘を鳴らしています。これは耳の奥にある音を感知する細胞「有毛細胞」が強い振動で破壊されることが原因のようです。ただし一度壊れた有毛細胞は再生しないため、失われた聴力を戻すことはほぼ不可能なのがこわいです。また少しずつ進行するため初期段階では気づきにくく、他人の話を聞き返したり、高音域が聞き取りにくくなったりすることで初めて異変を自覚するケースが多いそうです。
〇対策としては、音量を最大音量の60%程度におさえ、60分間聴いたら、10分間の休憩をとることが良いそうです。またイヤホンやヘッドホンの周囲の雑音(騒音)を打ち消し、静かな環境で音声を聴けるようにする「ノイズキャンセリング機能」は、若者のイヤホン難聴予防において、周囲の騒音に合わせて無意識に音量を上げすぎるのを防ぐために非常に有効な機能として推奨されています。
〇私も昔、ウォークマン(1979年発売)が出てきた頃は高校生でしたので、お小遣いを貯めて購入しました。そのあたりからそれまでのラジカセのように、スピーカーで音を出してみんなで聴くことから、イヤホンやヘッドホンを利用して個人で楽しむ形に変化してきたのを覚えています。どちらが好ましいとは言えませんが、イヤホンなどの使用で、個人の世界への没入がしやすくなったことが、音響性聴覚障害の一因であることは間違いないでしょう。将来の生活にかかわることなので、気をつけてもらいたいです。
〇1872年(明治5年)に学制公布があり、それから154年が過ぎ今日まで、近代的な学校教育制度が続いています。その前提には、江戸時代の庶民の学校である寺子屋が、全国の都市や農村にあったとされています。その数は歴史的文献の記録で残っているだけでも約15,000〜16,500校、それに未記録のものを含めると、5万〜7万校以上あったようです。
〇幕末の有名な話として、次々に外国人が日本に入ってきた時、一般庶民が読み書きを出来ること(高い識字率)を見て、驚いたといいます。「貧しい人々まで普通に本を読んでいる光景が、当時の西洋国家ではありない」と、外国人には感じたという記録が残っています。
〇今の日本には、小学校が約1万8,000校、中学校は約9,000校ですので、合わせても約2万7,000校ですので、いかに江戸時代の寺子屋が多くあり、庶民の教育を行っていたかがわかります。当時は寺子屋の他に私塾や藩校などあり、主にそこでは「読み書きソロバン」、つまり文字の習得や計算などを教えていました。
〇学区内にも、14世紀創建の「増尾山 少林寺」や17世紀創建の「医王山 万福寺」があります。それぞれ数百年の歴史があり、きっと昔は近隣の子どもたちを集め、教育を施していたことでしょう。土中の80年の歴史は、足元にも及びません。
〇同じ教育の場としても寺子屋などは、今の学校とは全く違うシステムでした。 今の学校は、全国統一の同じカリキュラムを通し、資本主義社会の担い手を育てることが中心です。しかし寺子屋や私塾などでは、「人の生き方」を教えていました。
〇学習方法も同じテキストや教科書を順に追って学ぶわけではなく、その子の能力や性格の違いから師匠(先生)によってテキストの別の部分から課題を与えられる形式でした。今の大学のゼミに少し似ています。また課題となる書籍があると、全員で声を出して正確に読む「素読」を行ったり、その本のテーマから、「講釈(書物の言いたいことは何か、深読み)」をしたり、「会読(生徒のグループ内で講釈をしあう)」したりしていました。
〇その中で、「私はこう思う」と表現したり自分で問いを立てたりするなどのまさに今の授業で重視されている資質・能力を育成していました。ある本には、「今の学校は子どもに良かれと考えてあれやこれやと支援しているが、そのことで我々は人に教わるのに慣れすぎているのではないか?」と指摘しています。昨日の「わからないことは良くないこと?」にも通じますが、わからないことを考え続けることも大切で、それを江戸時代の寺子屋でも実践されていたということに、感慨を受けました。
須藤昌英
7月13日(月)「わからないこと」は良くないこと?
〇今月に入り、9月以降に行われる各種駅伝大会(柏市中学校駅伝、東葛飾駅伝、新人駅伝など)に向けての合同トレーニング(個人の希望制)が始まっています。火曜日から金曜日、比較的涼しい早朝7時からトラック走を中心に、まずは自分の体力強化を目指しています。また部活動ごとの参加も可としており、仲間と励まし合いながら、取り組んでいます。走ることは心肺機能の向上を促すことなどから、すべてのスポーツの基本です。
〇中学生の長距離走練習における熱中症対策は、段階的な体調管理、適切な水分・塩分補給、環境の調整を徹底することが極めて重要です。長距離走は体温が上昇しやすく、中学生は体力や暑さへの耐性に個人差が大きいため、指導者と生徒が一体となった予防が欠かせません。特に明日以降は急に暑くなることもあるので、適宜走る距離を短縮したり、休憩時には日陰で風通しのよい場所を選んだりしています。参加する場合には、前日の十分な睡眠の確保と朝ごはんを食べることをお願いします。
〇突然ですが、ある時誰かに「あなたの話はわかりやすかったです!」と言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。どこか褒められているように感じて、誰でもうれしい気持ちになるのではないでしょうか。私自身を振り返ってみても、過去に数学を教えていて生徒から、「先生の今日の授業、わかりやすかったです!」と言われて、天にも昇るほど?うれしかった記憶があります。
〇しかし「それって本当に喜んでいいのか?」と思いたくなる研究が公表されています。2019年にアメリカのアリゾナ大学やブラウン大学などの共同研究により、「学習効率がもっともよいのは、学習者が100%の内容を理解できたときではなく、約85%を理解でき、残り15%は理解できなかったとき」ということがわかったらしいのです。ただ普通はそれを聞いても、「それってどういう事?」という疑問が残ると思います。私も最初はそうでした。
〇要するに「わからないところが少しあるからいいのだ」ということです。たとえば、何かの難しい説明を初めて聞いた生徒は、「えっ、先生、何言っているのだろう?わからない!」となるでしょう。けれども教員は説明した後に、「それに関する別のエピソードがあります」や「ではその問題演習をやってみましょう」と言います。当然、生徒は完全に理解できていないから、その後も「うーん・・?」と頭を抱え、うなりながら必死に考えたり友だちと教え合ったりすることでしょう。
〇その際、その生徒が簡単に「わからなくてもそのままでいいや」とあきらめたら当然そこで終わってしまいますが、多くの生徒たちは、何とか問題が解決できるように、ノートを見返したり、教科書を見返したり、先生に質問したりします。この遠回りともいえる過程の中で、あるとき「あっ、わかった!」「なるほど、そういうことか!」という瞬間が訪れます。しかしその瞬間がいつやってくるのかは誰にもわからないのが難点です。ただそうやって自分で理解を求め、自分でつかみ取ったものは「本物の力」となるというのが、研究した大学の見解のようです。
〇私も「確かにそうだな」と感じました。もしかして「わかりやすい、よくわかった」というのには、大きな落とし穴かもしれません。例えば歴史博物館に行って、昔の人の書いた巻物などを見ても、何となく読めるものもあれば、読めないものもあります。簡単に読めると、かえって記憶に残っていない場合があります。素通りしてしまうような感じです。ところが読めないとなると、その場で調べたり考えたりします。そうやって調べて、ようやく読めて意味がわかったときには感動しますし、むしろ忘れません。
〇逆転の発想ですが、「わからないこと」というのは尊いものかもしれません。「わからないこと」がある状態は、人間の創造性や成長の源泉となる尊いものとも言えます。現代は効率の良さや正解だけが重視されるからこそ、「分からない」という余白にはそれ以上の重要な価値が隠されている可能性があります。
〇実際に答えがわかっていないからこそ、あらゆる自分の考え(仮説や想像)を巡らせることができます。そしてそもそも分からない未知の知識や領域があるからこそ、人は「知りたい!」という強い好奇心や情熱を抱き続けるのだと思います。いずれにせよ自分は何も分かっていないこと(無知)を自覚することは、他者の意見に耳を傾け、世界をより深く受け入れる謙虚さにつながるのではないでしょうか。
〇1学期も今週で終了です。毎日の授業で疑問に思ったことやモヤモヤしていることと再度向き合い、ことによっては来週からの夏季休業中に、じっくりと調べたり考えたりすることも大変良いと思います。わからないことをじっと抱えてあたためることも、大人になる一歩です。
須藤昌英
R3 校長室より
校長室より(36)令和3年度 皆さんに感謝!
3月24日(木)3学期の表彰式・修了式・辞校式を体育館で行いました。まん延防止等重点措置が解除となり,1・2年生が一堂に集まり,式を行えることはとても素晴らしいことです。私から生徒の皆さんにお願いしたことは2つです。
1 コロナ対策(マスク着用・手洗い・三密回避・換気 そして健康観察)を怠らず,【元気】に登校してほしいこと
2 【希望】を胸に始業式を迎えてほしいこと
また,最後の学級活動では,担任の先生方からどのようなお話をいただいたでしょうか。そして,辞校式では,8名の先生方とのお別れがありました。本校では、235名全生徒を全職員35名で指導して,今年度の教育活動を進めてきました。どの先生一人でも土中にいないと、今日の日を迎えられなかったと改めて感謝しました。人事異動とは,先生方にとってキャリアップ=成長の機会です。新しい職場でのご活躍を心から願い,紹介しました。
1年の国語の授業での熱心な指導,バレーボール部員との練習など【献身的に】学校を支えて頂いた先生。3学年主任として,一人一人を大切に接する【気配り】あふれる先生。授業も野球も学級経営も生徒への思い溢れる【熱い指導】を行ってくださった先生。朝の登校時の生徒の皆さん一人一人にかける一言の【優しさ】溢れる先生。新任の先生を【温かく見守り】,励まし,ご指導いただいた先生。毎日の美味しい給食、調理員さんとの連携、安心安全な給食を提供するための【プロ意識】あふれる先生。学校図書館において,読書や人生の【楽しさ】を教えてくださった先生。面談が終わっても,生徒の様子を気に掛ける【優しさ】と専門家としての【的確なアドバイス】をいただいた先生。
どれだけ感謝の気持ちを伝えても足りないです。お一人一人のお話を涙しながら,しっかり聞く土中の生徒の姿に感動しました。先生方,本当にお世話になりました。そして,ありがとうございました。
給食は,3月23日に終わりました。ごちそうさまでした。皆さん,オムライスの日を覚えていますか。生徒の皆さんが配膳しやすいように,ビニールから卵をはがしてから折り畳み,一枚一枚ずらして配缶してくださっていましたね。その丁寧な仕事にプロ意識を感じます。このように,皆さんには見えない場所で生徒の皆さんを支える方は,学校にたくさんいらっしゃいます。改めて感謝して,令和4年度を迎えたいものです。
この【校長室より】をお読みいただき,ありがとうございました。土中の生徒の頑張りを少しでも紹介出来たら嬉しいです。これまでの保護者の皆さんの協力・指導に感謝します。次年度,76年目の土中もよろしくお願いします!
出席停止の感染症にかかったら、こちらをご確認ください。
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