校長室より

2022年11月の記事一覧

校長室より②(16)初冬の読書

 下校時間も16:30となり,あっという間に外は暗くなります。安全に気を付けて,まっすぐ帰宅しましょう。また,コロナの第8波という心配なニュースがあり,学校公開をしながら,ちょっぴり心配な気持ちが広がっています。生徒の皆さん 感染症対策は引き続き行っていますか。手洗い,換気,そして健康な体の維持のための良質な睡眠をお願いします。また,学校では,バランスの良い豊富な栄養素の配慮のある給食が提供されていますが,残さず食べてくれると栄養士さんも調理員さんも大喜びです。さて,9月から産休に入っていた栄養士の坂巻先生が無事に元気な女の子を出産しました。母子ともに元気だそうです。おめでとうございます。新たな命がすくすく育つことを心から願っています。

 

 さて,先週はひまわり学級で過ごす中で,生徒が選んだ絵本を一緒に読む機会を得ました。スペンサー・ジョンソンの「プレゼント」,イヴォンヌ・ヤハテンベルフの【とくべつな一日】そして,宮西達也の「おまえ うまそうだな」の三冊です。

 絵本の結末の奥深さに驚かされます。絵をよ~く見ると細かな描写から,ラストの余韻へといろいろと考えさせられました。良い時間をひまわり学級の生徒と過ごすことができました。

 本校は学校図書館指導員の青木先生が火曜日・水曜日・金曜日に勤務されています。学校図書館を利用してください。

 

 今年の私の目標「本を読み,皆さんに紹介」を行います。

 一冊目は,坂木 司さんの「シンデレラ・ティース」。題名通り,歯医者さんを舞台に繰り広げられるお話です。昨年度,生徒の皆さんに紹介した「和菓子のアン」の作者と同じ方です。歯医者さんがちょっぴり苦手な主人公が,患者さんと対応する中で成長する姿は「和菓子のアン」に通じます。

 

 二冊目は,杉田 敏さんの「英語の新常識」です。NHKビジネス英語の講師を長年務められた方です。英語は一律変わらないわけではなく,時代とともに変わる言語であることを実感する本です。生の英語の面白さがわかる本です。

 

 そして,三冊目は,足達 光夫さんの「つぶやきエッセイ 真白な秋Ⅱ」です。足達さんは本校の元PTA会長さんです。職場訪問でお世話になった足達商会のお話,土小・土中の校歌の話など,「へえ~」と感心したり,考えさせられたりしました。

 今回は私が読んだ本を紹介しました。生徒の皆さんは,月曜日・金曜日の朝読書で何の本を読んでいますか。本の紹介に校長室に来てくれたら,うれしいなあ。

校長室より②(15)暦の上で冬到来 青い鳥とともに  

 

 一昨日は,442年ぶりの皆既月食と惑星食同時観測しました。ご家庭で冬の天体ショーを楽しまれたことでしょう。

 さて,2学期は保護者・地域との連携を深めるための準備であるように思います。コロナ対策を講じつつ,合唱フェスティバル,学校公開を保護者の方にご覧いただきました。また,ふるさと協議会の文化祭でのポスター掲示,青少協による研修とボッチャ体験など,少しずつ地域との絆を深めています。

 加えて,今年度,本校は,コミュニティ・スクールになっています。11月7日(月)に第3回学校運営協議会を開催し,委員の皆さんと学校評価の観点や2年生職場訪問等,活発なご意見をいただきました。特に,キャリア教育の一環として,28か所の事業所を紹介していただき,2年生は職場訪問での話題は大いに盛り上がりました。事前訪問を含めて,本番も,緊張感いっぱい,学びが多い職場訪問でした。事業所の皆さんから,生徒のマナー・質問内容について,たくさんのお褒めの言葉をいただきました。19日(土)土曜参観の5時間目の職場訪問の生徒によるプレゼン発表会が楽しみです。

 

 さて,HPのトピックスにも掲載しましたが,10月31日通用門近くで青いセキセイインコを3年生が保護してくれました。飼い主さんに戻すまでの2日間,職員室で元気な声を聞かせてくれました。見つけてくれた3年生,職員室でお世話をしてくださった先生方,皆さん一人一人の優しさが,小さな【命】を守りました。改めて,【命】の尊さを実感しました。

 

 そこで,【幸せの青い鳥】のお話を思い出しました。

チルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの家にあこがれて暮らしていました。魔法使いのおばあさんは「青い鳥」という難題を二人に託し、探させますが、どんなに遠くに旅をしても「青い鳥」を手に入れることはできませんでした。懐かしい我が家に帰ると、家の中に自分たちが飼っていた「青い羽をもつハト」がいることに気づきました。遠くばかり追い求めて手に入らない「青い鳥」を捜しまわりましたが、実は幸せの青い鳥は自分の家の中にいたのでした。幸せと言うのは、案外自分のすぐ近くにあって、そしてそれに気づくには、自分の心の持ちようが重要だということを教えてくれた物語でした。

 

 飼い主さんから,セキセイインコのピーちゃんが元気に過ごしていることをお聞きしました。やはりお家が一番なのですね。【普段】を大切に,【周りの人】に優しく接したいなあと思います。皆さんの【青い鳥】は何ですか。

校長室より②(14)スポーツの秋・芸術の秋・学習の秋

 11月が始まりました。朝晩の寒さが厳しくなり,冬服の制服も増えてきました。10月は学校行事が目白押しでした。土中生徒の活躍を紹介します。

 

前回紹介した市内駅伝に参加した,男女2チームともに,タスキをつなぎ,完走しました。254名の全校生徒数で,男女2チームが参加するのは,とても素晴らしいことです。ありがとうございます。当日 私は応援には行けませんでしたが,選手の皆さんは,楽しそうで,元気いっぱいでした。お疲れ様でした。そして,このパワーを東葛駅伝につなげてくれました。昭和22年創立の土中の一年後の昭和23年に始まった伝統ある東葛駅伝。73校の選手が沿道を駆け抜けました。1区の岩田さん,付き添いの原さんに声をかけ,7区の川島さんにこぶしでエールを送り,10区の若林さんがトラックを疾走する姿を応援しました。56位で完走しました。夏休みからの40名強の仲間がともに頑張った成果です。応援をありがとうございました。

 

 3年ぶりの柏市小中音楽発表会は,1・2年だけの吹奏楽部での参加でした。増尾駅から歩いて文化会館へ行き,公園でお昼をいただき,秋の暖かな日差しを感じるひと時を経て,文化会館の大きなホールで,素敵な演奏を行いました。演奏後は,他校の演奏のお手伝いです。吹奏楽部の成長を感じた半日でした。

 

 学校運営協議会の皆さんの協力により実施できた職場訪問です。2年生が28か所の増尾近隣の職場にわかれて,様々な方にお世話になりました。廊下には生徒の職場訪問を通しての感想が掲示されています。働くことを意識した時間だったようです。本校生徒たちに貴重なお話をしてくださった皆さんに感謝です。11月19日(土)5校時に各班が1年生に発表しますので,お時間がありましたら,御覧ください。ご協力いただきました皆様,ありがとうございました。

 

 そして 10月最後を飾る,合唱フェスティバル。昨年からずっと保護者の方に鑑賞していただきたいと思いながら,ようやく実現した保護者の方とともに時と空間をともにした合唱フェスティバルです。1年生の【丁寧な歌声】,2年生の【成長を感じる歌声】,3年生の【熱い思いのある歌声】を生で感じていただきました。ありがとうございました。生徒は良き発表者,保護者は良き鑑賞者でした。素敵な時間に私も感動しました。【合唱っていいな】で締めくくった私からの話でした。10月は改めて,3年生の存在の大きさを感じました。伝統を1・2年生につないでくれた3年生って素晴らしいなあと思います。