令和7年度 土中学校 校長挨拶&学校経営グランドデザイン                        
 
 本年度柏市立富勢中学校から赴任しました須藤昌英です。1年間どうぞよろしくお願いいたします。
4月7日より、新2学年89名、新3学年60名で始業式を行い、4月10日の入学式では、79名の新入生を迎え、合わせて全校生徒228名、教職員37名で、創立79周年目をスタートします。
学校の第一の使命は、生徒がどの様な状況であっても主体的に行動できる、「自立性・自律性」を養成することです。換言すればそれは、一人の人間として今を生きていることの意味や自己の尊厳を自覚し、「自分の生活も他人の生活も大切にする」ということです。
本校では、そのための知識と技術と行動力を養うための授業や活動(いわゆる教育課程)を用意しており、これらを体系的に履修することで、現代社会の様々な課題に応え得る「生きる力」を身につけることを目指しています。
生徒が自己肯定感を獲得するためには先ず自分自身を見つめ、自分の置かれた状況を客観的に把握する、すなわち自分を知ること「己事究明」が必要です。自分を見つめることで、自らの長所や関心事、短所や足りない素養が明確化され、目的意識を持って学習することが出来るようになると信じます。
また自分を知ることで、友人など他者の長所や個性も理解出来るようになり、自分の立場や利益「自利」だけで物事を考えるのではなく、他者の立場や利益を慮る心「利他」も育成され、自らの人生に社会的役割や意義を見出すことも可能になるでしょう。
こうした人こそが、まさに変化が加速度を増し、複雑で予測困難な社会で自らの人生を生きていける人材です。再度になりますが、本校の「ミッション」は、こうした人材を育成すること、すなわち「自己を知り、他者を受け入れ、社会に貢献する人間を育成すること」に他なりません。
本年度はあらたに創立80周年に向け、「学び成長し続ける土中」をメインテーマに掲げます。そしてその見本となるのが、教職員の学び続ける姿です。
昨今話題となっている教員の「働き方改革」の本質は、教員が単に楽になることではありません。勤務時間外の時間的余裕が出来た分、自分の研究や趣味を追求し、それを生徒への指導に還元していくことです。生徒は教員が生き生きとしている姿から必ず何かを感じ取ります。その一つが「自分も好きなことに没頭して取り組んでみたい」となってくれることを切に願います。
社会のつながりの中で学ぶことで、生徒たちは、自分の力で人生や社会をよりよくできるという実感を持つことができます。このことは、生徒たちが困難を乗り越え、未来に向けて進む希望や力になります。そのため、本校は一番身近な社会である土地域と連携・協働した教育活動を充実させることを目指してきました。これからもよりよい学校教育を通じて、よりよい社会を創るという目標を学校と地域とで共有していきます。
ご支援とご協力をよろしくお願い致します。
                                柏市立土中学校第28代校長 須藤 昌英