校長雑感ブログ

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6月10日(火)柏市のすべての児童生徒に身に付けさせたい資質・能力と土中の強みと弱み

〇20世紀の天才理論物理学者のアルベルト・アインシュタインは、「学校で習ったことを一切忘れてしまった時に、なお残っているもの、それこそ教育だ」という言葉を残しています。数年前に私はこの言葉を初めて知ったとき、その意味について深く考えたことを今でもはっきりと覚えています。

〇学校では教科書を中心に授業を行っていますが、それは生徒が学ぶために、効率よく配列・整理されているからです。するとその延長で、生徒や大人も、一般の知識なども順番立てて学べるものだと思いこんでいるふし?があります。しかし当然のことですが、社会に出ればいつどこに、何かを学べる材料があるのかは誰にもわかりません。

〇生徒が学校を卒業してからその後一生涯困らないように、教育の本質とは、教わった内容だけではなく、それを自分なりに解釈したり統合・分析したりすることができる資質・能力を身につけさせることだと思います。良く言われる「学力」とは、学んだ内容を把握する力のことではなく、その内容を通して思考する力のことです。

〇そもそも学校で学習したことをすべて覚えている人はほとんどいません。もし内容を忘れてしまったとしても、その調べ方や考え方などを覚えていけば、疑問の答えにたどりつくことができます。調べ方や考え方を覚えているとは、過去の体験が経験となり、感覚として身体が覚えている状態だと私自身の経験から明言できます。あらためてまた、アインシュタインの言葉をかみしめています。

〇柏市は「第2次柏市教育振興画(~令和7年度)」の中で、この変化の激しい時代を生きていく生徒に、最低限身に付けて欲しい力を設定しています。それを4つの力(コンセプト、チャレンジ、コミュニケーション、コントロール)を「4つのC」と銘打っています。先ほどのアインシュタインの言葉のような教育の実現が、「4C」に込められています。

〇2週間後から前期中間テストがあります。これはあくまでも現時点での「知識の定着」を測るものですが、その準備をする中で、生徒たちは4つの力を徐々に蓄えていると信じています。

〇特に一番必要なのは、「続ける資質・能力」です。失敗しながらも試行錯誤しながら自分にあった学習方法を少しずつ身につけ、ある程度の期間そのことを継続してみること。

〇学習だけでなく何事も続けるポイントは、生徒自身が人から教わった方法ではなく、自分なりの方法をもっているかどうかです。1年生はまだまだこれからですが、上級生になればなるほどその傾向が高まります。

須藤昌英

 

6月9日(月)第79回体育祭

〇先週の体育祭は、青空で日差しもありましたが適度に風も吹き、耐え難い暑さではありませんでした。そのおかげで競技で大きな怪我をしたり熱中症などで体調を崩したりする生徒もなく、無事に終わりホッとしています。

〇生徒たちは朝から張り切って取り組み、自分の出場する競技だけでなく、仲間や先輩・後輩の応援をするなど、全校行事として楽しんでいました。特に1年生は初めての体育祭の雰囲気を実感したことでしょう。

【開会式:校長の話】

生徒の皆さんおはようございます。よかったですね、晴れましたね。お待たせしました。いよいよ令和7年の体育祭本番です。私はここまでの皆さんの練習や準備の様子をみてきて、今何の心配もしていません。ただ1点、一昨日と昨日と真夏のような暑さで今日も同じのようです。そのため全員が疲労蓄積の状態だと思います。疲労がたまると、ケガをしやすくなったり、特に怖いのが脱水症状から頭痛、吐き気、めまいにもなりやすくなったりします。もし重症化すると痙攣(けいれん)を起こしたり、意識を失ったりすることもあります。中学生ですので、水分補給を細目にしたり帽子をかぶったりと、まずケガと熱中症だけには自分で自分のケアを行ってください。それでも具合が悪い場合には、我慢せずにはやめに申し出てください。

目標と目的の話をします。ちょっと聞いてみます。実行委員長高橋さん、あなたの体育祭での目標は何ですか?そうですね。今回のスローガンである「力~ワンパワー~」をみんなで目指すことですね。同じように、総合優勝をとるために全力で参加することも良いと思います。ただ例え総合優勝できても、そのうれしい気持ちはせいぜい次の日くらいまでです。そんなに長続きするものではありません。

一方でこの体育祭の目的を2つ紹介します。1つ目はまずこれまでの体育の授業の延長(発表)として、体力強化と各競技のスキルアップがあります。2つ目が人間関係づくり(きずなつくり)です。1,2年生はクラス替えしているので、いつもとは異なる友達の新しい面を発見できるでしょう。また3年生はクラスは変わりありませんが、お互いに最上級生となった友達の新たな再発見をしてみましょう。きっとそれが来週からの生活にいかされると思います。

ご来場の保護者及び地域の皆様、本日は誠にありがとうございます。生徒には応急的に応援席に遮光ネットを屋根として設置しましたが、グラウンドには日影がありません。体育館を空調を入れたままで解放しますので、体調に留意して本日はお時間の許す限り、躍動する生徒たちの姿をどうぞご覧ください。

さて生徒の皆さん、準備はいいですか?自信はありますか?それでは「土中スピリット」を保護者や地域の皆様にお見せしてください。皆さんの躍動する姿がすべての大人を感動させます。頑張っていきましょう!

〇終わってみると、青組が総合優勝でした。表彰式で落ち込んでいる赤組の生徒たちには、「君たちが真剣に取り組んだからこそ青組も本気になって取り組んだので、残念な気持ちはわかりますが、また頑張りましょう」と声をかけました。

〇学校公開及び体育祭にご来校していただき、ありがとうございました。今週から梅雨の時期に入ります。生徒の体調管理をお願いします。

須藤昌英

 

 

 

6月6日(金)体育祭前日準備

〇昨日の前日準備は、午後2時から行われました。本朝、係生徒を中心に会場を完成します。

〇本日の体育祭のプログラムについては、ホームページのトップで確認してください。

〇午前8時30分開会式、午前11時55分閉会式の予定です。真夏日の予報ですので、暑さ対策をしてご来校ください。

須藤昌英

 

6月5日(木)体育祭予行練習

〇昨日は当初の予定では朝から体育祭に向けた予行練習を行うつもりでしたが、火曜日の大雨でグラウンド状態がよくないため、時間を遅らせて午前11時から行いました。

〇予行練習を行う一番の目的は、係になっている生徒たちが実際の動きを確認することです。体育祭実行委員及び生徒会役員以外の主な係は、

・放送・救護・招集・用具・記録・得点・出発合図・決勝審判 などがあります。

〇すべての行事は見えないところで多くの係分担をする生徒たちがいることで成立します。よく「裏方がいるから表舞台でスターが活躍できる」といいますが、体育祭もまさにその通りだと思います。

〇表向きには競技などに取り組む生徒たちの姿ばかり目立ちますが、その裏で表舞台を支えている生徒たちも大勢いることも知っていただき、当日はそれにも注目してください。

〇予行を終えた後、係別会議の中に当日に向けた改善点を洗い出し、修正や再度の確認を加えました。我々教職員は、表や裏で活躍する生徒たちのサポートに徹していきます。

須藤昌英

 

6月4日(水)前期中間テスト3週間前

〇雨があがり、今日は体育祭の予行練習を行います。ただし明後日の体育祭当日までは気温があがり、真夏日30℃になる予報が出ていますので、熱中症予防が最優先になります。

〇一方で今日は前期中間テストまで残り3週間となります。生徒たちには主に4月からの授業内容を復習し、テストの準備に入るように指導しています。特に1年生は初めての定期テストで、テスト範囲を計画的に復習する経験はこれまでありませんので、丁寧に指導しています。

〇授業をみてまわっているとよく生徒たちから、「私はあまり覚えることが得意ではありません」とか、逆に「僕は自分で覚えやすい方法を考えて勉強しています」という声を聞きます。要するに生徒たちの意識も「授業で学んだことを正確に記憶し、それをいつでもどこでも再生できるようにする」ということを重視しているということです。

〇ところで「記憶」とは、脳科学的に言えば「脳内で新たな神経回路が形成されること」だそうで、ヒトの脳には、一説には一千億個もの神経細胞があるようです。

〇そして記憶を大きく2つにわけると、「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があり、短期記憶とは「脳の中に短期的に記憶しておく能力のこと」で、情報を一時的に保管することです。それに対して、長期記憶は「情報を長期的に記憶すること」で、テストに向けてはこちらの比重が高いです。

〇人間の記憶とパソコンの仕組みはよく似ているそうで、パソコンで例えると、短期記憶がRAM(パソコンの中のデータを活用しパソコンにデータ保存するための領域)、長期記憶がHDD(パソコンの中にたくさんのデータを保存しておくための領域)に当たります。

〇東京大学大学院の池谷裕二教授(日本の薬剤師、薬学者、脳研究者)は、著書「受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法」で、次のような指摘をしています。参考になりますので、少し長いですが引用させてもらいます。

「人の脳の海馬という部分は、神経細胞の結合をつくる役割を果たしていており、『短期記憶から長期記憶』へと情報をつなげる中期記憶を担っています。海馬に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。一日のうちに、新しい知識をあまりにもたくさん詰め込むのは避けたほうがよいですし、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的です。」

「心理学者ビネーは、脳は入力よりも出力を重要視していると指摘します。海馬に『この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば』と判断させること、つまり『詰込み型よりも知識活用型』の方が効率的だということです。ならば教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集を何度も解く復習法の方が良いでしょう。」

「ポイントは、『脳を上手くダマす』ことです。短期間の間に、同じ情報が何度も脳に入ると、海馬は『こんなに短期間のうちに何度も入ってくる情報なら必要なものに違いない!』と勘違いします。つまり、一定期間の間に何度も復習を繰り返すことで勉強した内容が長期記憶になるということです。」

〇要するに、授業で得た知識をただ漫然と覚えようとするだけでなく、口で言ったり手で書いたり、問題集でおさらいすることで、短期記憶の中から繰り返しアウトプットしたものだけが、長期記憶となり、すぐに忘れにくいものになっていくようです。

〇生徒にはテスト範囲表が間もなく配付されます。自分の得意な教科を中心に復習するか、苦手な教科に重点的に取り組むか、生徒たちには自分のやりやすい方法を見つけてもらいたいと思います。

 須藤昌英

 

 

6月3日(火)生徒の視点で授業をみるとわかること

〇今週は学校公開で保護者や地域の方々に授業参観をしてもらっています。参観された印象はいかかでしょうか?

〇先月までに11人の先生の授業を順次紹介してきました。教科や学年はそれぞれ異なりますが、4つのステップ(見出す、調べる、深める、まとめ上げる)で授業を展開していることは共通です。

〇私が1時間の授業を通して、生徒の視点で授業に参加していると、生徒の表情やしぐさ、思わず発するつぶやきなどから、その授業への興味関心や理解の度合いがある程度わかります。

〇そんなときには、次のような「あ、い、う、え、お」のような生徒の反応がよく見られます。ただしこれらは、授業をしている教員がすべて把握することは難しく、外から客観的に授業を観察している人の方がわかりやすいものです。そしてそれらを授業が終わった後に、授業者に伝えるのも私の役目です。

須藤昌英

6月2日(月)キャムデン高校とのオンライン国際交流

〇柏市はオーストラリアのキャムデンと平成9年に友好都市協定を結んでいます。そのつながりをいかし、2年生は田中先生の指導のもと、キャムデン高校とオンラインを結び、交流活動を行っています。

〇キャムデンについて少し調べると、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の東海岸近くに位置する町で、羊毛やワイン、石炭の生産を主な産業としているようです。日本からは飛行機で約9時間。時差は、夏期で2時間、冬期は1時間となっています。

〇オンラインで行うメリットは、場所や時間を選ばずに世界中の人と交流できること、費用が安く済むこと、そして相手の国や学校の様子を知り互いに認め合うこと、それが身近な多様性の理解へつながります。

〇交流授業では、あらかじめ用意しておいた質問を英語で話しかけ、相手に答えてもらいます。はじめにお互いにあいさつ代わりに、「氏名と年齢」を交換します。

「I am ~. I am 14 years old.」

〇次に英語で相手に質問を投げかけます。

「あなたはどんな科目を学んでいますか?」

「そちらの学校では給食がありますか?何を食べていますか?」

「そちらの学校は何時に終わりますか?」

「オーストラリアではどのくらい長期休業がありますか?」など

〇最後にお礼と別れのあいさつを交わします。

「Thank you,very much.Nice talking with you. Goodbye.」

〇キャムデンの高校生も自主的に日本語を学んでいるだけあって、ある程度聞き取りやすい日本語を使いこなしていました。本校の生徒たちにもよい経験になっています。

須藤昌英

 

5月30日(金)1学年数学

〇小学校算数科では、第4学年までに数量の関係や法則などを数の式や言葉の式、□、△などを用いた式で簡潔に表したり、式の意味を読み取ったりすることや公式を用いることを学習しています。さらに第5学年では簡単な式で表されている関係についてその関係の見方や調べ方を学び、第6学年では数量を表す言葉や□、△などの代わりにaやxなどの文字を用いて式に表したり、文字に数を当てはめて調べたりすることを学習しています。

〇それを受けて中学校数学科において第1学年では、数量の関係や法則などを文字を用いて式に表したり,式の意味を読み取ったり文字を用いた式の計算をしたりして、文字を用いることのよさについて学習します。

〇指導に当たっては、小学校算数科における学習の状況に十分配慮し、文字のもつ一般性について丁寧に取り扱い、文字に対する抵抗感を和らげながら漸次理解することができるようにしていきます。

〇生徒たちは自分が理解したことを友達に伝えたり教えたりしながら、お互いの理解を深めていきます。この場面で教員は教えあいが活発になるような促しを行い、つまずきを抱えている生徒へ個別の指導をしています。

〇「数学が苦手」と思っている生徒も、「わかると楽しい!」経験を積みあげていき、少しでも苦手意識が薄まるといい・・と思ってみています。

須藤昌英

 

5月29日(木)2学年社会

〇中学校の歴史的分野における生徒に身につけさせたい「歴史的な見方・考え方」としては、「社会的事象を時期・推移などに着目して捉え、類似や差異などを明確にしたり事象同士を因果関係などで関連付けたりする」ことがあります。

〇我が国の歴史の大きな流れを世界の歴史を背景に、各時代の特色を踏まえて理解するとともに、いろいろな資料から歴史に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるように指導しています。

〇またこれらの視点に着目した課題(問い)に導かれて、課題を追究したり解決したりする活動が展開されています。その際例えば「いつ(どこで,誰によって)おこったか」「前の時代とどのように変わったか」「どのような時代だったのか」「なぜ,おこった(何のために行われた)か」「どのような影響を及ぼしたか」「なぜそのような判断をしたと考えられるか」「歴史を振り返りよりよい未来の創造のために、どのようなことが必要とされるのか」などの見方・考え方に沿った考察を導き出すようにしています。

〇生徒たちは教科書やタブレット内に収納されている資料を活用し、「単元を貫く問い」や「今日の学習課題」に迫ろうと学んでいました。

須藤昌英

 

5月28日(水)2学年英語

〇今年のALT(外国語アシスタントティチャー)は、Mr.Sean(ショーン先生)で、主担当の英語科教員と協力し、生徒にわかりやすく英語の楽しさを教えてくれています。

〇英語の授業では、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う対話的な言語活動を一層重視しており、言語の使用場面や言語の働きを適切に取り上げています。特に単語、文法事項などの言語材料と言語活動とを効果的に関連付けて指導することを重視しています。

〇今時の授業でも、「あなたが週末に友達と一緒に出掛けるように誘う」という基本文型を習い、実際に自分なら「誰を、どこに、何をするために誘うか?」を考えて、ペアで練習しあっていました。

〇昔の英語の授業のように、教科書の文を徹底的に理解するだけでなく、常に生活の中でのコミュニケーション力を育てるようなカリキュラムが組まれています。

 須藤昌英

 

5月27日(火)実力テスト(1・2学年)と3学年数学

〇1年生と2年生は1校時~5校時に、実力テストを受けています。

実力テストとは、定期テストや単元テストとは別に、生徒の学力(主に知識・理解)を測定するためのテストです。この時期ですので、まだ新学期になっての授業ではなく、2年生は昨年度1年生として学習した内容、1年生は小学校6年生の内容(国語・数学・英語・理科・社会の5教科)から出題されます。または基本問題から応用問題まで幅広く出題され、生徒が現時点でもっているいわゆる「実力」を測定するものです。

〇特に1年生は5時間連続のテストを受けたり、問題用紙と解答用紙が分かれ(解答用紙のみ回収する)たりするのが初めてですので、終わった時には相当疲れた表情をしていました。

〇定期テスト(中間テストや期末テスト)と異なり、実力テストは出題範囲の明確な指定がないので、前もって準備することは難しいですが、知識・理解の定着のためには、日ごろから復習を繰り返す以外にありません。

【1学年】

【2学年】

〇3年生は文字式の学習の中で、式の展開や因数分解を学び終わりました。今日の授業はその応用として式による数の性質の証明に入っています。この学習では計算よりもその道筋を明らかにすることが必要ですので、少し苦手な生徒もいます。「習うより慣れろ」の面もあるので、これも先ほどと同様に、小さな復習を繰り返してもらいたいです。

 須藤昌英

5月26日(月)体育祭練習開始と2学年国語

〇来月6日に行う体育祭に向けて、全校での練習を開始しました。金曜日はまだそれほど暑くもなく助かりましたが、今後は梅雨入りしたり真夏日があったりと天候に悩まされることもあるでしょうが、何とか生徒の体調が崩れないように、様々な配慮をしながら当日まで練習と準備をすすめていきます。

〇国語の教科書に掲載されている文書は、大きく2つに分けると、「小説的な文章(物語など)と説明的文章(論説など)」になります。

〇そのうち説明的な文章の解釈に関しては、①文章の中心的な部分と付加的な部分や事実と意見などとを読み分け、要約したり要旨をとらえたりすること、②文章全体と部分との関係や例示の効果について考えること、③文章の論理の展開の仕方をとらえることの3つがあります。

〇なお文章の解釈とは、文章に書かれた内容を理解し意味付けることであり、今までの読書経験や体験などを踏まえ、内容や表現を想像、分析、比較、対照、推論などによって相互に関連付けて読んでいきます。文章の内容や構造を理解したり、その文章の特徴を把握したり、書き手の意図を推論したりしながら、読み手は自分の目的

や意図に応じて考えをまとめたり深めたりしていきます。

〇2年生は富士山がただ高いだけでなく、水の恵みを人々に与えていることを読み取っていく授業を行っています。これによりいろいろな視点で物事をみる力を身につけることができるようになると思います。

 須藤昌英

 

5月24日(土)音楽鑑賞教室

〇一昨日の5・6校時に体育館において、千葉交響楽団による「音楽鑑賞教室」を実施しました。千葉交響楽団は、千葉県唯一のプロオーケストラであり、これまでも千葉県内の音楽文化の創造を使命として、地域に根ざした音楽活動を基本に千葉県内を中心として音楽活動を行っています。

【千葉交響楽団のホームページより】

生のオーケストラの迫力に感動する少年、少女の輝く瞳は私たちの活動の原動力ともなり、音楽家としての最大の喜びです。明日の日本を担う青少年に音楽を通じ、心の豊かさを育んでほしいと願っています。耳になじみのあるクラシック音楽や、音楽の授業の鑑賞曲から、映画音楽、アニメの音楽まで幅広いプログラムをそろえております。また、鑑賞だけではなくオーケストラの伴奏で歌ったり、その歌の指揮を生徒・先生にしていただいたり、吹奏楽部などが、オーケストラと一緒に合同演奏することもできます。

〇冒頭に交響楽団の紹介もかねて私から全校生徒に向けて、話を3点しました。「今日来ていただいているのは、プロフェッショナルの演奏家の方々です。プロが真剣に自分の仕事と向き合う姿や本物のオーケストラの演奏を目の前で観たり聴いたりすることは、皆さんにとって一番の学びになります。またあとで紹介があると思いますが、オーケストラには様々な楽器があります。そしてそれぞれが独自の音色を奏でます。皆さんを楽器に例えると、この土中学校は228人ですから、228通りの楽器が集まって一つの学校になっていると考えられます。みんな同じ楽器ではオーケストラになりません。「みんな違ってみんないい」のです。土中も千葉交響楽団に負けないようなハーモニーをつくっていきましょう。最後にこの鑑賞会をこれから皆さんが生涯を通して音楽に親しむきっかけにしてください。私も毎年ではありませんが、2~3年に一度、妻に誘われてクラッシックコンサートに行きますが、毎回感動します。生の音が身体にしみこんでくる感覚です。皆さんも機会があったら是非行ってみてください。

〇演奏が始まると、生徒たちは食い入るように聴き入っていました。クラシックから現代曲までありましたので、楽しんでいました。午後のゆったりとした時間が流れていました。

〇途中に指揮者体験コーナーがあり、指揮者の田中一嘉氏の指導を受けて、斎藤小春さん(1年)、幸村真澄さん(2年)、米山涼さん(3年)が「ハンガリー舞曲第5章」を指揮しました。指揮者が変わると同じ曲でもイメージが大きく変わることがわかりました。

〇また土中校歌を千葉交響楽団の演奏に合わせて全校生徒で歌いました。こちらの指揮は、山田結心さん(3年)が行い、これまでにないほどの素晴らしい歌声でした。

〇全校生徒を代表して、軍司漱摩さん(3年)が「このような貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。」とお礼の言葉を述べました。

〇プロの迫力ある演奏を生で聞いて、ある生徒は「みんな聞いたことのある曲ばかりで面白かったし、感激しました」と感想を教えてくれました。この生徒の中からは将来、自分でチケットを購入し、オーケストラホールに足を運ぶ人もいることでしょう。

須藤昌英

5月23日(金)2学年美術

〇2年の生徒たちは「ゼンタングル」を使った作品制作に取り組んでいます。「ゼンタングル」とは、白い正方形などの用紙(タイル)に黒いペンや鉛筆で点、直線、曲線の組み合わせからなる「タングル(tangle)」と呼ばれるパターンを描いていきます。「点、直線、曲線を描くだけ」という点から、専門的な技術や絵画経験がなくても楽しめるアートです。評価されています。

〇中学校学習指導要領には、美術科の目指す方向性として、「創造性をはぐくむ造形体験の充実を図りながら、形や色などによるコミュニケーションを通して、生活や社会と豊かにかかわる態度をはぐくみ,生活を美しく豊かにする造形や美術の働きを実感させるような指導を重視する」と書かれています。

〇50分間、生徒たちは自分の作品と正面から向き合っていました。その真剣な表情は、ちょっとした芸術家のようでした。作品完成が楽しみです。

須藤昌英

 

 

 

5月22日(木)3学年保健体育

〇まだ5月というのにすでに真夏日に近い暑さの中、3年生は来月の体育祭練習も兼ねて、グラウンドで体育の授業を受けています。チャイムが鳴る前に準備運動を自主的に行い、号令のあいさつも大きな声が響いていました。

〇中学校の保健体育は、心と体をより一体としてとらえることを重視しつつ、生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現することを目指しています。

〇中学生の実態として、運動に興味をもち活発に運動をする者とそうでない者に「二極化」していたり、生活習慣の乱れやストレス及び不安感が高まったりしている現状があるといったデータがあります。

〇心肺機能はこの中学生時期に一番成長・発達しますので、楽しんで運動に取り組み、結果として丈夫な身体を得るのが理想です。

須藤昌英

 

5月21日(水)1学年英語

〇1年生は本格的な英語の授業に週4時間取り組んでいます。英語の学習においては、語彙や文法等の個別の知識がどれだけ身に付いたかも大切ですが、生徒の学びの過程全体を通じて、それらの知識・技能が実際のコミュニケーションにおいて活用され、思考・判断・表現することを繰り返すことを通じて獲得されることにより、学習内容の理解が深まることの方がさらに重要です。

〇今回の授業でも、英語の歌を歌ってネイティブな発音にふれたり、ペアで疑問文の定型文(ターゲットセンテンス)をお互いにインタビュー形式で繰り返させたりすることで、まずは「文字よりも音での定着」を目指していました。またその一方で、辞書を使いこなすことも大切なスキルで、電子辞書もありますが基本の紙の辞書に親しむことが上達の一歩です。

〇例年1年生をみていると、最初は照れくさくて消極的な参加態度でも、徐々に慣れて楽しそうにアクティビティをする姿に変化していきます。

〇グローバル化がますます進む社会で、生徒たちには将来、外国籍の方々とも堂々と話したりコミュニケーションがとれる大人になってもらいたいです。

須藤昌英

5月20日(火)1学年国語

〇すべての教科のベースとなる国語の学習は、「話すこと・聞くこと・書くこと・読むこと」から成り立っています。そのうち「読むこと」は、書かれた文章をおおまかに「事実と意見」と分けてみることが重要です。

〇中学校学習指導要領国語編には、次のような詳細が示されています。「説明的な文章は,例えば,文章の中心となる部分とそれを支える例示や引用などの付加的な部分とが組み合わされていたり,事実を述べた部分と意見を述べた部分とで構成されていたりする。文章の中心的な部分と付加的な部分,事実と意見との関係などについて叙述を基に捉えるとは,このような説明的な文章の特徴を踏まえて読み,その理解が恣意的なものとならないよう,叙述を基にその構造

を適切に捉えることである。具体的には,段落ごとに内容を捉えたり,段落相互の関係を押さえたりしながら,更に大きな意味のまとまりごとに,文章全体における役割を捉えることが重要である。また,書かれている事実が書き手の意見とどのような関係にあるのかなどを捉えることが,文章の内容を正確に理解することにつながる。

〇教科書には内容を読み取ることに適した様々なジャンルの題材が多く掲載されており、生徒は国語に対する関心を高め、実生活で生きてはたらく国語の能力と、我が国の言語文化を享受し継承・発展させる態度を身につけつつあります。

 須藤昌英

 

5月19日(月)1学年理科

〇1学年の理科は第2分野の「生物」を学習しています。理科室で本物の教材を使用して学ぶことで、生物全体のイメージを持たせるようにしています。

〇中学校学習指導要領理科編には、次のような詳細が示されています。「身近な生物についての観察,実験などを通して,いろいろな生物の共通点と相違点に着目しながら,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けたり、生物を分類するための観点や基準を見いだして表現したりすることができるように指導する。」

〇植物や動物は身近な題材ですので、自然科学に興味や関心をもつ入口になってもらいたいです。

須藤昌英

 

5月15日(木)16日(金) 出張中

〇16日は、文部科学省の各課の課長から国教育に関する政策や予算などの説明がありました。特に次期の学習指導要領の方向性を、直接担当の課長から聞けたのが参考になりました。持ち帰り学校運営に活かしたいと思います。

〇本日と明日、全日本中学校校長会総会に参加するため、東京の代々木にある国立オリンピックセンター記念青少年総合センターへ行っております。そのためブログはお休みさせていただきます。

5月14日(水)課題解決型授業と1学年音楽

〇本日より授業の様子を1時間の流れがイメージできるように、ポイントだけを押さえ4コマで伝えていきます。4コマはいわゆる「起・承・転・結」で、別の言葉で表現すると「見出す、広げる、深める、まとめあげる」です。

〇「見出す」の段階ではその授業の課題を把握し、1時間の見通しを持たせることを大切にします。ゴールはどこかをイメージし、主体的に授業に参加させるようにします。

〇「広げる」では、まず与えられた課題に対して自分で考えたり調べたりすることをさせます。つまり課題に対して「当事者意識」をもたせ、試行錯誤を通して自分なりの答えをもつようにします。

〇「深める」では、自分の考えと友達との考えを出し合う交流や対話をさせます。このことによりそれぞれの考えの違いや共通点が明確になり、いろいろな角度から課題を見つめることができます。

〇「まとめ上げる」では、1時間の授業でわかったこと、自分の考えが最初と最後ではどう変わったかの振り返り、さらに次時にはどのようなことを学ぶのかのイメージをもたせます。

〇教科ごとに身につけさせたい資質能力や学習内容は異なりますが、上記の4ステップはすべての授業で共通です。来月の2日~5日までの学校公開における授業参観でも、起承転結の流れを意識して参観して頂くと、担当教師のねらいがわかってくると思います。

〇昨日は1学年の音楽を参観しました。私は生徒になったつもりで、生徒の表情の変化やつぶやきを拾いました。長年の癖でどうしても教員の立場で授業をみることが多いですが、あえて生徒の学びの視点に立つことで、その授業の本当の姿がみえてきます。

須藤昌英

 

 

 

5月13日(火)「主体性をもつ」について

〇これまでの40年近い教員人生を振り返ると、中学生にとって「自ら主体性をもつ」ことは最重要な成長課題であると感じています。大きな可能性を秘めている彼らにとって、挑戦したことにたとえ失敗したとしても、その失敗を通して次への意欲を高めていくことが大切です。

〇そもそも人間は、例えれば「紙切れ一枚でも他人から持たされて持っていると思うと重たく感じる」ものです。ところがこれが「家族や信頼できる人の為に持つ荷物となると、どんなに重たい荷物でも軽々と持っていける」となるのではないでしょうか?要するにある行動をするのに、どんな意識をもって取り組むかによって、まったく別の感情をもつことになります。

〇この雑感ブログも、人に言われたから仕方なく、意識として「やらされてやる」となれば苦痛しかありません。「なぜ学校の様子を毎日伝える必要があるのか?」「果たしてどれくらいの人がこれを読んでいるのか?」などと心の中で毎日逡巡し、だんだんとやる気が失せていくと思います。

〇ただ単純に「学校の様子や生徒の成長面を校長の視線から綴っていこう」とだけ意識していれば、見たことや聞いたことをそのまま伝えるだけですので、そんなに負担には感じません。これもある意味「主体性をもってやっていくこと」であり、それによって少なくとも苦痛にはならないことをのぞみつつ、片意地はらずに続けていけます。

〇これまで東京都の公立中学校校長や横浜創英中学・高等学校の校長を歴任し、現在も執筆活動を続けている工藤勇一氏は、著書の中で、次の指摘をされています。引用させてもらいます。

「学校の最上位の目的が『子どもたちに社会で生きていく力を見につけてもらうこと』であり、3つの資質「自律」「尊重」「創造」を育てていくに当たって、もっとも重要なのが、Agency(当事者意識)である。当事者意識をもった子どもたちが社会で出ていくことで、幸福な社会が実現される。しかし、日本の子どもの当事者意識の低さ(これは大人も同様)は、極端な受け身の思考回路となり、『社会や国の未来も自分の幸せも、周囲の誰かがどうにかしてくれるはずだ』『問題が発生したり自分が不幸になったりしたら、それは周囲の大人のせいだ』となってしまう。教育を含め、日本の社会全体がサービス産業化し、大人は子どもに手をかけすぎている面がある。そのことで、子どもによる自己決定の機会がなく、自分で考えたり新しいことに挑戦したりする姿勢が育たない。サービスを過剰に与えられた子どもは、「より良いサービス」を求め、「サービスの質」に不満をもち、『あの先生の授業は教え方が悪い』『あの担任のせいでうちのクラスはまとまらない』と人に原因をなすりつけていく。最も心配なのは、自律できない→自分のことが嫌い(劣等感が強い)→他人を尊重できないの構図ができあがり、社会性どころか自己肯定感まで下げてしまう。」

〇いかかでしょうか?日本人がよかれと思い子どもへ教育してきた負の一面を厳しく指摘されています。学校の本当の役割や子どもの「自律・自立・自主性」を伸ばすためには、何が必要で何が不要なのか?これまでも考え続けてきましたが、校長として今日一日もう一度再考してみたいと思います。

須藤昌英

5月12日(月)「関心・感心・貫心」

〇土曜日までの修学旅行を終え、今日は3年生は代休です。修学旅行のしおりに私から次の言葉を掲載しました。

●これまで皆さんが懸命に準備を進めてきた令和7年度修学旅行が今、始まろうとしています。この校外学習の舞台は、かつて日本の中心として栄え、多くの寺社仏閣、国宝、重要文化財、伝統文化や美しい風景を今に伝える奈良・京都です。古都の「自然」「風物」「人情」等が醸し出す「雰囲気や情緒」は、他の地方では感じ取ることのできない独特なものです。私たち日本人の心がそこに凝縮されているようにも思えます。ぜひ皆さんの若い感性で伝統的な日本文化を感じとって下さい。きっと新しい発見の連続だと思います。また事前学習で得た知識等を古都でのフィールドワーク(知識と体験をつなぎあわせる)を通して、「生きて働く知識」に変化させて下さい。「古いものの中に新しさを見出していく感覚」を身に付けることは、品のある大人になる条件ともいえます。この2泊3日の行程は、3学年の生徒とそれをサポートする先生方との団体行動が中心です。思いやりを持ち、各自の責任を果たしながら交流を深めましょう。旅の忘れがたい思い出として、友達や先生方とのふれあいも多くあります。寝食を共にし、学校生活では気づけなかったお互いのよい面を見つけあい、そして語り合って下さい。最後にこの修学旅行を実りあるものにするために、尽力してきた実行委員会の皆さん、本当にご苦労さまです。本番もどうぞよろしくお願いします。「土中生としての誇り」を胸に、さあ出発しましょう。

〇今年のスローガンは、「関心・感心・貫心」でした。しおりには、「関心:たくさんのことに興味をもつ。感心:事前学習や体験で理解を深め、心を動かす。貫心:責任をもち、決めたルールを最後まで貫く」と書かれています。彼らの3日間の様子をみて、それぞれほぼ達成できていたように思います。

〇班別行動での思い出はそれぞれですが、学年として参加した体験学習が3つあります。1日目の「舞妓鑑賞」、2日目の「能体験」、そして3日目の「座禅体験」です。内容は異なりますが、それぞれの道に懸命に取り組んでいる講師の姿や言動は、生徒たちの心に響いたことは共通しています。

〇舞妓さんはまだ十代の女性で、中学卒業後新潟から京都に来て、格式のある芸の道に日々精進しています。彼らと年齢が近いので最後の質問コーナーでは、稽古の大変さや衣装の特徴などを熱心に質問していました。舞妓さんから「生徒さんたちは熱心に話を聞いてくれてうれしかったです」と言葉をもらいました。

〇能の家元さんは、能の普及の為これまで大勢の修学旅行生を受けいていますので話も上手で、室町時代から淡々と続いている能の歴史や源義経などを題材にした演目をわかりやすく説明してくれました。近年の増加する外国人の方々に説明するため、この数年ご自身で懸命に英語を習得されているようですが、「私も中学生の頃は英語から逃げていましたが、必要であればこの私でも習得できます。皆さんも必ずできますよ」とメッセージをくれました。

〇圧巻だったのは臨済宗大本山の宗務総長さんの90分間の座禅体験でした。私よりも6歳ほど年齢は上ですが、体格もよくその声が大きなお堂の中で響き渡っていました。座禅をする前に、過去のオリンピックや災害(阪神淡路大震災、東日本大震災)の話を通し、「今君たちがこうして当たり前のように修学旅行に来て、この天龍寺で座禅していることは決して『当たり前ではない』ことを朗々と話されました。最後は「要するに『できるか、できないか』ではなく、『やるか、やらないか』だ。君たちはもう何でもできる力を備えもっている。しっかりと生きていくんですよ」と結んでいました。座禅に入ると自ら警策という長い棒で、背中に「喝」をいれてもらう生徒が続出し、大きなお堂のあちこちから、「バシッ」という乾いた音が聞こえていました。

〇このように本物(オーセンティック)に触れることが、中学生にとって何よりも大切な経験となることを再確認した2泊3日でした。明日からの3年生の成長に期待します。

須藤昌英

 

 

修学旅行3日目を振り返って  

今朝は昨日の西本願寺と同じく宿の近くにある東本願寺に、今日の無事を祈願するため、朝の6時前に参拝しました。いよいよ最終日の始まりです。今日は昨日までと異なり、二クラス一緒に動く行程ですが、宿からバス、座禅体験とスムーズでした。集団として成長していると感じます。出発前日の集会では、私から生徒たちに「私はこの修学旅行に関しては、ほぼ何も心配はしていません。ただ皆さんには十分に楽しんでもらいたいと願いつつ、二泊三日合計60時間すべて楽しい時間だけというわけにはいかないことは、理解してもらわなければなりません。 学校以外の慣れない場所で、活動や生活をするということは、裏を返すと全く気を抜く時間がない(一人の時間はない)ことになります。また問題が起きた際に、その問題解決をリーダー一人に押し付けて孤立さたりせず、その他の人がリーダーのフォローアーとしてしっかり頑張って下さい。 お互いに話し合いをした上で、必要に応じて近くの大人に助けを求めて下さい」と投げかけました。生徒たちがその事をどこまで意識してくれたかは、今は確認できませんが、来週の代休明けの火曜日から、この二泊三日で彼らの成長した面をみるのが楽しみです。三日間、ありがとうございました。帰りましたらどうぞお子様のお土産話をたっぷり聞いてあげてください。須藤昌英

嵐山着・座禅体験【天竜寺】

○朝一番の嵐山はまだそれほど観光客もなく、清々しい空気で満ちています。写真は渡月橋を背景に撮ります。天竜寺では和尚さんの法話と座禅体験をしました。庭は室町時代のままです。

嵐山へバス乗車・出発

○お世話になった若みや旅館さんに挨拶し、外へ出ました。帰りは荷物が多いので、気をつけて歩きます。今日の移動手段は、貸し切りバスです。運転手さんとガイドさんにも挨拶して出発です。嵐山に着いたら嵐山の渡月橋でクラス写真撮影です。

朝食

○最終日を元気に過ごすには、まずはしっかり食べることです。今朝は洋食です。パンはお代わりできます。

修学旅行2日目を振り返って 

曇り空の朝でした。宿の近くの西本願寺に生徒の起床前に参拝し、一日の安全を祈りました。 生徒のグループ別行動は予定の時間よりも少しはやくスタートしました。その後も大きなトラブルの連絡もなく、シルバーガイドさんに支えられ、ほぼ計画とおりにいきました。私も一日フリーパス券を使ってバスや地下鉄を乗り継ぎながら巡回しました。もし急病人などが出た場合は、タクシーで迎えに行こうと待機していましたが、その機会はありませんでした。昨日は軽い熱中症の生徒が一人いましたが、午後からは雨ということもあり、涼しくて助かりました。とにかく昨日の反省をいかして、よくかんばりました。夕方の能体験場所への集合もどのグループも疲れた表情はありましたが、時間通り全班がそろいました。素晴らしいです。冬青庵能舞台は、ビルの谷間にある日本家屋の中ですが、簡素ですが立派な能舞台があり、まさに「the 京都」とでもいうべき異空間でした。生徒たちもその雰囲気を堪能していることが、端からみていてもよくわかりました。宿でもみんなで使う部屋をいかにキレイにするかなどの工夫をしたり、食事の食べ残しを減らそうとしたりと団体を意識した行動がありました。明日は学年単位の動きになりますので、今日の経験いかし、無事に学校に戻れるようにしたいと思います。須藤昌英

消灯

○1日歩き回りよく食べ、疲れてよく寝られることでしょう。お休みなさい。

宿に帰着・夕食

○地下鉄で宿まで移動しました。夕食の準備です。昨日よりも時間が遅い夕食ですので、お腹がすいていることでしょう。メニューはすき焼きとイチゴロールケーキです。たくさん食べて下さい。特に男子の食欲は旺盛で、女子から肉をもらって食べつくしました。

能体験【冬青庵能舞台】

○烏丸丸太町近くの能舞台に集合しました。ここで能の体験学習を行います。まず能舞台に掛かれている松、竹、梅の由来や舞台の下にある瓶などの装置について説明がありました。能の主人公は幽霊のことが多く、能の筋書きはあの世から幽霊がやってきて騒動を起こすパターンが主流です。また能面の男女別の特徴の詳細とその背景は奥深いものがあります。最後に今日の能の衣装は、350万円で、最低でも二人の人がサポートしないと着られないそうです。楽器と唄いもくわわり、要するに能は室町時代のミュージカルだとの結論でした。質問コーナーでは、「衣装や刀の重さは?」「舞って回転する意味は?」「声の出し方は?」「一回の公演の台詞はどのくらい?」など、昨日と同じく生徒たちの積極的な姿勢がありました。

2日目班行動

○京都市内を一日フリーパス券を使って周ります。金閣寺、清水寺は、東京原宿なみの混雑です。予報通りに正午過ぎから雨がふりだしました。昼食後もがんばってほしいです。

京都市内班別行動開始

○曇り空で涼しい風が心地よいです。班ごとにシルバーガイドさんについてもらい宿をスタートです。気をつけていってらっしゃい。

朝食

○大広間ての朝食。健康観察も兼ねて、どのくらい食べているかも気になります。今朝は和食ですが、しっかりと食べてもらいたいです。

修学旅行1日目を振り返って

昨年の林間学校では、長野県で山歩きや農業体験を通し、雄大な自然に触れながら、仲間との心の交流に楽しさを感じる二泊三日でした。今年は伝統文化や美しい風景を今に伝える奈良・京都が彼らの学びの舞台です。生徒たちには、古都の「自然」「風物」「人情」等が醸し出す「雰囲気や情緒」を味わい、そこから私たち日本人の心に大きな影響を受けていることを少しでも感じてもらいたいと当初から願っています。朝の集合時は早朝でしたが、お互いに声を掛け合って行程を進めていた姿に感心しました。夜の職員の会議では、生徒主体の各会議の内容や一日の生徒の様子から、成長している面とさらに成長してもらいたい点を洗い出しました。 明日は京都市内のグループ行動になります。午後からの雨の予報が気になりますが、安全に帰ってきてもらいたいです。須藤昌英

リーダー会議

○学級会議の内容をふまえ、クラスや部会のリーダーが集まりました。特に明日は雨の予報もあり、班で丸一日京都市内を散策するので、注意事項を確認しました。

学級会議

○1日を通しての成果と課題を話し合いました。明日の活動に向けて、前向きな意見が多くありました。

舞妓鑑賞

○再び大広間に集まり、舞妓さんのお話と舞いを鑑賞しました。踊りで四季を表現するなど京都らしさが一層感じられる体験でした。質問コーナーでは、「なぜ顔を白くぬるのですか?」「舞妓の稽古で一番大変だったことは何ですか?」「なぜ舞妓を目指したのですか?」「一曲につきどのくらい練習するのですか?」「舞妓さんはどんな人がなれるのですか?」「髪をゆうのにはどのくらいかかりますか?」「京都出身の方が多いのですか?」「髪を必ず黒染めするのですか?」など多彩な疑問が出されました。舞妓クイズでは正解者には賞品がありました。

夕食

○全員が揃って大広間で夕食です。朝から1日歩いて疲れもありますが、たくさん食べて下さい。

1日目班行動

○京都と奈良は五月晴れの気持ちの良い天気です。今日はガイド役はいないので、班全員で協力して目的地を目指します。予想してはいましたが、近鉄奈良駅を降車した9割の人が外国の方でした。昼食場所も事前に調べて探しています。果たして何を食べているのでしょうか?