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7月16日(水)今学期最後の給食(校長の「サラメシ」)
〇今年の3月までNHKでは、「サラメシ」というドキュメンタリー番組を放送していました。私は前から好きな番組の一つで、ナレーターは俳優の中井貴一さんでした。14年間も続いた番組でしたので、終了したときは残念でした。
〇その番組の副題には「ランチをのぞけば 人生が見えてくる 働くオトナの昼ごはん それが『サラメシ』」とあり、サラリーマンなどの働く人が、お昼ご飯に何を食べているのか?をリポートする番組でした。
〇私は番組の中で紹介されている食事のメニューよりも、それを食べている人がどんな仕事をしてどんな気持ちで働いていたり、なぜその昼食を選んだか?などの話を聞くのが好きでした。なぜならそこからその人の普段の仕事なりやその苦労、さらにはやりがいなどを想像できるからです。
〇特に興味深いのは、私と同じくらいの年齢の方々が何を好んで食べているのか、若い新入社員などが仕事の緊張を昼食でほぐすところなどが見てわかるからでした。そして「人間ってみんなだいたい同じだな!」となぜかホッとする時が多かったです。
【3月で放送終了した「サラメシ」のHP画面】
〇私たち教職員の「サラメシ」は、生徒と一緒に食べる給食です。確か数年前の「サラメシ」で、東京都の小学校の校長を取り上げた時がありました。そこでも取り上げられていましたが、校長の仕事の一つに「検食」があります。
〇「検食」は「学校給食法」に明記されていて、生徒が給食を食べる30分前までに、学校の責任者(校長)が事前に喫食し、人体に有害となる異物の混入がないか、調理過程において加熱等が適切に行われているか、食品の異味・異臭等の異常がないか、一食分として量が適当か、味付け・香り・色彩等が適切かを検査するものです。
〇そして検食を行った時間、検食者の意見や検食の結果を「検食記録簿」に記入しなければなりません。私も気づいたことなどの一言コメントを書いて栄養士ともその内容を会話しています。
〇書く内容は、大抵は「ごはんとこの主菜、副菜の組み合わせがいいです。」といったことで、たまに味付けについての感想も書きますが、こちらは調理の素人ですから、記録の意義を考えれば少なくとも自分の好みが前面に出ないように気をつけています。
〇4月からここまで衛生管理の面では問題はありませんので、安心しています。栄養士と調理の委託業者には感謝しています。特に先月からは猛暑の中、それを上回る暑さの調理室での作業は、過酷でした。直接言う機会がほとんどないので、検食記録簿へは、調理員の皆さんへの感謝の気持ちもこめています。
〇私以外の職員の多くも給食を楽しみにしており、先ほどのように食べることで緊張がほぐれ、また午後の授業を頑張ろうと思うようです。もちろん我々も給食費を支払っていますが、昨年の「サラメシ」で紹介されたある会社の社食でもワンコイン(番組内では中井貴一さんもその安さを絶賛していました)でしたので、1食409円は破格と言えます。何よりも季節ごとに温かいものや冷たいものを食べられることが有難いと感じます。
〇私が昭和の終わりに初任の教員としてスタートしてから数年間は、柏市の中学校で給食はまだ始まっておらず、生徒も職員も全員弁当持参でした。当時私が自分の弁当を食べ終わるのを見ると、生徒が寄ってきて「先生、これ食べる?」と自分の弁当を分けてくれることもありました(ただ、今はそれも衛生面からできません)。
〇それをきっかけにその弁当を作ってくれた家族の話を聞いたり、その生徒とお互いの食の好みについてよく話したものでした。まだ私も20歳代の若さでしたので、当時はいくらでも食べられる頃でした。しかし時には食べ過ぎて、午後の授業がきつかったこともありました。今思うと、懐かしい思い出です。
〇今年度から給食費が公会計化となり、柏市に直接支払うことになりました。保護者も教職員も原則「口座振替」となりました(ただし口座振替手数料は柏市が負担します)。すでに手続きは終わっていると思いますが、これで学校側の事務が少し軽減できたことも大きいです。
〇今日は夏季休業前の最後の給食ですので、生徒たちにもたくさん食べてほしいです。それにしても、番組の「サラメシ」が再開されないか・・と密かに期待しています。
須藤昌英
【本日のメニュー:夏野菜カレーライス、ひじきと青大豆のサラダ、すいか、小魚、牛乳】
*9月にはコロナ禍後、久しぶりの「給食試食会」を行います。現在案内中です。今週末まで申し込みができますので、よろしくお願いします。
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