校長雑感ブログ

7月15日(火)台風接近に伴う判断について

〇一昨日の日曜日の未明に小笠原諸島近海で発生した今回の台風5号は、関東地方にまっすぐ近づいてきました。そのためあっという間に接近した印象があります。最近は台風の発生時期が早まり、発生数も多くなっていますが、ここまで短い時間で接近してくる台風は初めてであり、昨日の朝は少し焦りました。

〇朝のうちに管理職と教務主任や各学年の主任で会議を行い、午前中に情報を収集・整理し、午後から生徒たちを「給食後早く帰宅させるか」、逆に「台風が通り過ぎるまで学校に留め置くか」の判断を下すことを確認しました。

〇台風で臨時休校や臨時早退(下校時刻の変更)の処置をとる基準は、主に気象庁から「特別警報」または「暴風警報」が発令されているかどうかです。今回はそこまでの警報がなかったのと近隣の小中学校の動向を鑑み、昼休みを短くして5校時後30分だけ早く下校することにしました。

〇校長としては、特に給食をその日の判断でとめることは、できるだけ避けなければなりません。調理員さんは早朝6時前から準備をし、生徒が食べる時間に何とか間に合うようにしてくれています。急に調理をやめたりすれば、多くの食材が廃棄となります。また午後から生徒を帰宅させるにも、給食を食べさせてから・・とほとんどの校長が考えています。

〇朝からパソコンで気象庁の雨雲レーダーをズーと凝視し、並行してテレビもつけっぱなしにして、台風の進路と進行速度を確認しました。「9時現在で台風5号は、銚子市の南南東約210キロを1時間におよそ35キロの速さで北へ進んでいます。千葉県や茨城県など関東の一部が風速15メートル以上の強風域に入りました。」とテレビが報道したので、「2時に生徒たちを下校させても、そこまで大きな危険性はないだろう」と最終的に私が判断しました。

〇最近は海水温の上昇が台風のエネルギー源となる水蒸気の量を増やし、より強力な台風を発生させやすくなっています。シグフィ―でもお知らせしましたが、今後も同じような台風が来た場合、生徒の帰宅後は外出は控え、通塾等の場合でも、安全面についてご家庭でお子様に、十分に注意を促してからにしてください。

〇またもし台風が通り過ぎた後もその影響が残り、明朝に登校する生徒の安全が確保されないとご家庭で判断されましたら、安全を優先してください。安全が確認してから登校しても、遅刻扱いにはしません。

〇今日も線状降水帯の発生予報があり、強風はありませんが降水量に注意して、生徒の下校を見守ります。

須藤昌英

【台風5号の進路予報と降水量の情報画面】