校長雑感ブログ

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5月7日(水)日常会話で避けたい「3D接続詞」と脳にダメージを与える言葉

〇4連休が終わりました。昨日は雨でしたがおおむね過ごしやすい陽気が続きました。みなさんどんな休日を過ごしたのでしょうか?今日からまた通常の学校生活が再開します。規則正しい生活をこころがけ、4月の疲れを今月に持ち越さないようにしましょう。

〇特に3年生は明日から2泊3日の修学旅行(奈良・京都方面)があります。明朝も増尾駅に5時半に集合し、7時51分東京駅発の新幹線に乗車します。夜も早めに就寝して体調を整えてください。

〇今日は朝のうちに宿泊先へ荷物を事前に送るためにトラックへの積み込みと午後に最終確認の集会を行います。

〇精神科医の西多昌規氏は日ごろから、言葉を前向きに「変換」することを提言されており、特に「3D接続詞というのを使わないようにする」と本で書かれています。

〇3D接続詞というのは、「でも」「だって」「どうせ」の3つです。こういう言葉を使っていると、同じ言葉を使う者が集まってくるそうで、「ネガティブな口癖の人同士が集まって、不満ばかりの人生になる」と指摘されています。

〇さらに西多氏は、「でも」「だって」「どうせ」の3D接続詞が出そうになったら、「そうですね」「なるほど」「その通りです」など、肯定的な接続詞を使うようにと指摘しています。こちらはその頭文字からSNS接続詞となります。

〇日常の会話においてまずは相手を決して否定しないことから入り、相手の気持ちに寄り添いつつ共感していくということでしょう。そうすれば当然その後の会話もスムーズになり、良好な人間関係になっていくことは簡単に理解できます。

〇私も人に言われないと自分の口癖を認識していないことが多く、この本を読んだ際、もう一度自分の言動を一日かけて振り返りました。するとやはり無意識にいくつかの言葉を発しており、「その言葉にあとから自分の気持ちが引きずられているのでないか?」と思いました。

〇生きていると瞬間的にいろいろな気持ちがわいてきますが、前述のように自分の言う言葉によってその後の気持ちが左右されるのは、とても不合理でマイナスな気がしますので、できるだけ避けようと思っています。

〇同じようなことが、「疲れた」という言葉にもあるようです。北海道で笑華尊塾の代表をしている塩谷隆治氏は、もとは高校で15年間教師を勤めてから塾を開かれ方です。その塩谷氏自身が昔、ある講演会に出席した中で、「一番脳にダメージを与える言葉は何か?」という問いに対し、講師から「それは『疲れた』という言葉です」と教えてもらったそうです。

〇塩谷氏は、当時野球部の指導をなさっていたので、それを聞いて部の中で「疲れた」という言葉を生徒たちが使うのを禁止にして、その代わりに「充実している」という言葉に置き換えるように指導したというのです。

〇そういえば私も自宅に帰った際、たまに「ああ疲れた」と言っている日があることを思い出しました。無意識で言っている場合が多いですが、言った日は言わない日に比べて、何となく寝るまでの時間を無駄にダラダラ過ごしている気がします。

〇普段から言葉に気をつけていく方がよさそうです。

須藤昌英

5月2日(金)身体的技能や芸術表現をする教科と「こどもの日」

〇今日は午後に市内小中学校教員一斉研修が行われるため、3時間授業&給食で下校です。あいにく天気は雨ですので、室内で安全に過ごすようにお願いします。

〇市内小中学校教員の一斉研修は、年に3回あり、今日がその1回目です。そもそも教員には研修の義務があると法律で定められています。参考までに、

「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法9条)(研修)」とあります。

〇具体的には昨今の最新の教育に関する内容の研修を積み重ね、人間としての素養を高めたり、教員としての指導力を向上させたりすることにより、生徒たちの学びの質が高まるようにしていきます。

〇5日は国民の祝日の一つ、「こどもの日」です。この日は古来から「端午の節句」として、子どもの健やかな成長を願う行事が行われていたという歴史があります。つまり日本人が子どもを大切な存在としてきた証でもあるそうです。

〇有名な解剖学者の養老猛司氏は過去の講演の中で、「本来の教育は、身体を使って表現することでした。もともとインプットの学習とアウトプットの表現は一緒だったのですが、近代教育ではそれを分離してしまいました。昔の『文武両道』は、その2つ(学習と表現)がもとは1つであることを示しており、それがサイクルを描いて回っていないといけないのです」とおっしゃっています。

〇先日まで書いた5教科(国・数・英・社・理)は、高等学校の入試科目となっており、成績などへの関心も高くなっています。一方で音楽・美術・保健体育・技術・家庭などの教科を、通称「技能(表現)教科」などと呼んだりします。

〇私は先ほどの養老氏の話に関連しますが、前者が「主に文字や数字を使っていろいろな概念の理解を深めること」に対し、後者は「手や足などの自分の身体を使って何かをかたちにしていくことだ」思っています。

〇まさに別表の各5教科は、それぞれのねらいをもって、生徒たちの感性を豊かにするために、日々の授業を行っています。生徒も他の人と比較するのではなく、自分なりの作品制作や表現活動を行っているので、表情が豊かに見えます。

〇中学期はちょうど「子どもと大人の中間」にあたる時期です。子ども時代は「感性」で生きていることが多いですが、それが大人へと成長するにつれて、「理性」の部分が増えてきます。

〇つまり教科で考えると、感性の「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」と理性の「国語・社会・数学・理科・英語」の2つに分けられます。もちろんこの2つに優劣はありません。

〇各教科は別図のようにネットワークでつながっています。簡単に言えば知識などを積み上げていくもの(想像性)と技能を身につけてスキルアップするもの(創造性)がありますが、それは学びに向かう力の育成という目的は共通しています。

〇「こどもの日」を契機に、感性を育てる教科の大切さにも目を向けてもらい、明日からの4連休あけからも生徒たちには授業に楽しく参加してもらいたいと思います。

須藤昌英

 

 

 

5月1日(木)疑いをもつことの大切さ

〇5月に入りました。この時期の紫外線は強いですが、湿度はまだ低いので、木陰ではさわやかに過ごすことができます。ただHPのトップにも書きましたが、適度な水分補給は必要で、のどが渇く前に飲む習慣が大切です。生徒には休み時間に自分の水筒を活用するように指導しています。

〇連日のニュースでは、2回目の就任後100日を過ぎたアメリカ大統領のこれまでの発言を受け、日本を含めた世界各国の対応が詳しく報じられています。

〇足元のアメリカ本国でも様々な意見が飛び交っているらしく、国のリーダーに賛成する側と反対する側の分断が進んでいます。インターネット等による情報量の多さと速効性が、今後ますます様々な影響を及ぼすことでしょう。

〇3年が過ぎたロシア・ウクライナ情勢やまもなく2年が経とうとしているイスラエル・パレスチナ紛争についても、停戦の話は出ますが完全な終息にはまだまだ時間がかかりそうです。

〇正直に言えば両方ともどちらの国の言い分にどれだけの正当性があるかも、よくわからないことばかりです。特に過去の長い歴史がからんでいますので、現況を伝えるニュースだけではその裏まで見えないということでしょう。

〇また多くのメディアが伝えていることが、どれだけの中立性が保たれているのか?どこかの国の思惑で事実が歪曲されているのではないか?などの疑問で頭の中がいっぱいです。情報を受け取る我々の真実を見極める力は問われています。

〇国民性を表す有名なジョークがあります。紹介します。

「沈み始めた船から、乗客を速やかに脱出させるため、船長が海に飛び込むよう指示する時の言い方が相手の出身国によってまったく違う。米国人には『飛び込めば英雄です』、英国人には『飛び込めば紳士です』、ドイツ人には『飛び込むのが規則です』、イタリア人には『飛び込めば女性にもてます』、フランス人には『飛び込まないでください』、そして日本人には『みんな飛び込んでいますよ』だ。」

〇もちろんジョークですが、それぞれの国民性の特徴をよくあわらしていると思います。特に私たち日本人については、大きくうなずいてしまいます。

〇以前のコロナ禍でも、「同調圧力で仕方なく」や「皆がそうしているから」だけで、マスクを外せない日本人が話題になりました。また日ごろから疑いをもたすに報道を鵜呑みにする日本人が多いことも世界との比較でたびたび話題になります。

〇私も含めた日本人の「奥ゆかしさ」を決して否定するつもりはありませんし、むしろ大切にしたいと思っています。一方で当たり前を疑うことで、違うアプローチや価値を見つける思考方法を「クリティカルシンキング(批判的思考)」と言います。

〇変化の激しいこれからの時代を生きていく生徒たちには、自分で考え、他の人と意見を交わした上で、ある程度の根拠をもって判断していこうとする力を身に付けてほしいと願います。

須藤昌英

4月30日(水)子育て中のカラスと人間の子育て

〇4月が今日で終わります。土中に赴任してあっという間の1か月でした。この1か月で土中があるこの増尾地域の様子や本校生徒の特徴も大まかですが把握しつつあります。

〇世間ではゴールデンウイーク中ということもあり、朝の出勤の方々の数も少ないように感じます。ただ学校はカレンダー通りに教育活動を行います。

〇学校裏の林に今、カラスが群れています。何匹かは通路の屋根まで入り込んで、人間の姿を見ると一斉に飛び立ちます。こちらも驚くのでお互い様ですが、生徒たちが恐怖感を抱かないか・・不安です。

〇調べてみるとカラスの繁殖期は3月~7月で、春には公園の高木、街路樹、電柱などに巣を作りはじめ、特に5~6月は、カラスのヒナ鳥の巣立ちの時期に当たり、親鳥はヒナを守るため、特に神経質になるそうです。

〇人が巣やヒナに近づくと親鳥は、大きな声で「カッカッ」と鳴き、頭上を鳴きながら飛ぶ、枝などをつつくなどして威嚇します。それでも気づかずに人が近づくと、頭の近くをかすめて飛んだり、時には頭を蹴るなどして攻撃したりすることがあります。

〇実際に娘が高校生の時に自転車通学をしている最中に、カラスに頭をつつかれた(幸い怪我まではいきませんでした)ことを本人から聞きました。その後娘はカラスを見ると、今でもその時のことを思い出すようで、一種のトラウマになっています。

〇とにかくカラスの行動をよく観察して、適切な距離を保つことだと思います。巣立ったばかりの幼鳥が、上手く飛べず一時的に地面に下りてしまうこともありますので、親ガラスを刺激しないように、近づかないようにしましょう。

〇小児科医師及び発達脳科学者で、文教大学教授の成田奈緒子さんは、多くの著書がありますが、それらに一貫して主張しているのは、「子育て=脳育て」ということです。

〇子どもの脳(特に前頭葉)を「順序良く、バランスよく」育てる作業が大切で、脳を育てるとは、「神経細胞(シナプス)を増やすこと」だそうです。

〇「脳育て」を家づくりに例えると、2階建ての家をイメージし、その1階は、「からだの脳(朝起き、就寝、睡眠、食べる、排せつ、呼吸、体温維持等)」で、2階が「おりこうさん脳(会話、読書、学習、運動等)」と表現されています。

〇家と同様に2階をつくるにはまずはしっかりとした1階部分をつくることだそうです。その上で、あとから2階部分はゆっくりとつくればいいとなれば、やはり規則的な生活を優先させることが最優先です。よく言われ使い古された言葉ですが、結局「早寝・早起き・朝ごはん」が大切で、特にこのゴールデンウイーク中はそれが乱れがちになるので要注意です。

〇そして中学校時代は、論理的で人間的な思考ができるようになり、さらに抽象的な概念・言語を使って表現したりするようになります。ご家庭で最近、お子さまの言っていることが、「今までよりも『屁理屈』のような言い訳をすることが増えたのでムッとする・・」や「昨日言っていたことと今日の言い分がまったく違うので困惑している・・」などの様子があるとすれば、それが人にとって重要な成長の過程だと理解してあげてください。

〇今日と明日も保護者面談を行います。ご家庭でのお子様の様子を担任等にお伝えください。本人への声掛けの際に参考にさせていただきます。

須藤昌英

 

4月28日(月)英語の目的は話せることではない・・・?!

〇国語や数学にそれぞれの世界観があるように、世界の共通語と言われる英語も、近年は小学校の外国語活動が活発になっているお陰で、少しずつ生徒達にはその特性などは理解されていると思います。

〇英語を含む外国語科の目標は、「簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝えあったりするコミュニケーションを図る資質・能力を育成すること」となっています。

〇よく「コミュニケーション能力」を考えるうえで最も大切なことは、「双方向のもの」であり、相手への伝達だけでなく、「相手からの情報をいかに上手に(正確に)受け取るか」という観点も持っていなければならないと言われます。

〇しかし世間では、すでに高機能でコンパクトな翻訳機はたくさん出回っており、外国へ行くにもそれをもっていけば、大抵のことは困ることはない時代になっています。

〇ではなぜ、英語を学習するのでしょうか?もちろんさきほどのコミュニケーションのツールとして、英語は日本語よりもある面は適していると思います。でもそれだけでしょうか?

〇これも私の私見にすぎませんが、私自身も中学校から英語を勉強し始めて、やはり英語の文法に馴染むのに時間がかかった記憶があります。当時はよく「S主語、V動詞、O目的語、C補語」を組み合わせた5文型をひたすら覚えましたが、それまでどうしても日本語との違和感が頭から離れませんでした。ところがある日突然その霧のようなものが晴れて、しっくりと英文が見えるようになったのは、今でも忘れられません。

〇そしてさらに、例えば日本語との一番大きな違いである、主語の次に動詞がくるのも、「これも悪くないな」と思うようになりました。と同時に、逆に日本語の奥ゆかしさなどの良い面も、両者の比較によってより明確になりました。実際に英語を日本語へ、日本語を英語に直す際、その感覚が一番役に立ちました。

〇生徒達には、互いにコミュニケーションをとりながら、英語と日本語のそれぞれの良さを自分なりに感じてほしいと思って、各学年の英語の授業を参観しています。

須藤昌英

本校のALT(外国語アシスタントティーチャー)

【名前】Cyril Sean Ortiz Buhat(サイリル ショーン オーティーズ ハット)

【出身国】フィリピン

【特技・趣味】バスケットボール

       アニメを描くこと ギターの演奏

【メッセージ】私の国のお祭りや伝統的な食べ物・服装について、お話ししたいと思います。スポーツが好きなので、生徒の皆さんと一緒にバスケットボールをしたいです。また一緒に音楽も楽しめたら・・と思います。気軽に話しかけてください。

 

4月25日(金)仮説を立ててそれを実証していく力(理科の学習)

〇理科に関しては、先日の「中学生のころの学習は一つのきっかけ」の中で、私が中学生で理科の授業で「四季がどうして生まれるか」を習ったことについて書きました。実はそれは第2分野(生命や地球に関する自然の事物・現物を対象)になります。もう一つの第1分野(物質やエネルギーに関する自然の事物・現物)で、こちらは第2分野よりも生徒の好き嫌いが分かれるようです。

〇理科のある先生に、「どのような気持ちで授業に臨んでいますか」と尋ねたところ、「自然の不思議さとか、面白さとか、そういうものを伝えたい。こういうことを知識として持っていたら、豊かな生活になるということを伝えたい。また社会に出て、いろいろな人生を送っていく中で、未知の課題が出てきたときに、観察・実験を通して得てきた課題を解決していく能力というのは、そこできっと発揮されるのではないだろうかという期待も持ちながら、授業をしている。」と答えてくれました。

〇私も理科の学ぶ過程の中に、仮説や予想を立て、自分の問いを追求し、それをみんなに説明したいために、実験・観察をするというところが大切ではないかと思っています。この力は社会に出てからもよく使われるもので、成功しても失敗してもその原因を考え、そこからまた新しいアイデア(仮説)を立てていく・・この繰り返しは、どんな職業でも本質的に同じではないかと思います。

〇いずれにせよ、実験や観察などには安全性の確保が欠かせません。そのため柏市では年間を通して理科室での授業は、理科教育支援員さんのバックアップ(実験の準備、教材の提供など)を受けて、特に安全面に最大の配慮をしています。

〇昔は植物や動物などを調べる際には、図書室などの大図鑑を広げていましたが、近年のICT技術の発達で、タブレットで検索すれば最新の情報を写真付きで閲覧することができます。しかしやはり実物を手で触ったり顕微鏡で観たりすることは、それ以上に自分の五感をフル稼働させていきますので、欠かすことはできません。

〇最近の傾向として、大学の理科系学部への進学希望者が減っており、科学技術分野の研究開発の担い手不足や科学技術教育の質の低下といった科学への多岐にわたる悪影響を及ぼす可能性があります。本校生徒でも「科学好き」が増えることを期待しています。

須藤昌英

 

4月24日(木)「数学が苦手」の原因として考えられること

〇一昨日のブログで、国語の学習が全学年とも「詩」から始まっているとお伝えしましたが、同様に数学では全学年が「数と式」の領域から始めています。

〇数学の学習内容は、大きく「数と式」「図形」「関数」「データの活用」の4領域から成り立っています。最初の「数」と「式」は、数学全体の下支えをしていますので、当然のこと最初に学習します。

〇まず「数」についてですが、数学では学年が進むほど「新しい数」を定義し、その世界をひろげていきます。中1ではまず、マイナス符号のついた数を初めて学習します。でもこれはまだ身近に気温や成績などに使われているので、理解しやすいです。

〇ところが中3になると、「2乗するとある数になる数のもとの数」いわゆる平方根(√:ルート)というあまり馴染みのない数が登場します。昔授業で数学を教えていた際、よく生徒から「何でルートのついた数なんかでてくるの?」と質問を受けました。

〇疑問を持ったら素直に質問してみることはとても重要ですので、いつもどうやって説明しようかと悩んでいましたが、結局最後いつも「数学の世界を広げ、応用範囲をひろげるためには、どうしても新しい数が必要で、それがないと数学は発展していかないのだよ。疑問はとても大切だけど、まずは慣れるようにしてごらん。するといつのまにかその新しい数が自分に馴染んでくるから・・」と答えてきました。

〇次に「式」ですが、これはいわゆる「文字を使った式」のことで、算数と数学の違いの究極はここにあります。小学校では□を使った式で、「□のなかにはいろいろな数が入ることができるよ」と説明していますが、その□の代わりに、文字という抽象性の高い記号を使うことにより、式を形式的(アルゴリズム)に扱うようにできるようになります。

〇要するに式を計算する課程をより簡単し、「その結果として得られた最後の式から何がいえるのか?またその先は何を考えればよいか?」に意識を集中させやすくすることをねらっています。

〇いずれにせよ、数学に苦手意識をもっている生徒は一定数いますが、原因の一つが、「数学の独特の世界に違和感をもっていること」と私は経験上感じています。生徒には、「例えば旅行で、アメリカに行ったとしたら、その国の文化や風習にある程度合わせた上で、観光や食事を楽しむよね。数学もそれと同じで、数学の国の文化や風習にまずは慣れ、楽しむまでいかなくても、『まあ、こんなものか』くらいに思っていればいいよ」と話していました。

〇「郷にいれば郷にしたがえ」が今の生徒に通じるかわかりませんが、とにかく学習では「習うよりも慣れろ」の一面もあります。

須藤昌英

 

4月23日(水)社会科は人々の営みがメインテーマ

〇中学校の社会科は、「地理」「歴史」「公民」の3つの分野があり、主に前の2つは1~2学年に、並行して学び進めます。その後3学年で「公民」を学ぶのが一般的です。

〇まず地理分野は世の中で起こっている現象について、様々な角度から体系的に学習する分野です。今存在している文化や産業が、そもそもどのようにしてかたち作られたのかを学びます。最近では、少子化など「人」に焦点を当てた現代社会の諸問題について、地理の分野でもよく取り扱います。そのことから他の科目と比べて、非常に実用性の高い科目といえます。地理的なことを理解することが、自分自身の生活に、あるいは地域社会の課題解決に直接役に立ちます。

〇次に、歴史分野は今ある政治体制や文化を正しく理解するために、まずは過去にさかのぼって背景を知る分野です。例えばウクライナとロシアやイスラエルとパレスチナなどの状況を理解するには、それぞれの国民性やこれまでの経緯を学習することは必須でしょう。また用語の暗記にとどまらず、ものごとの流れにふれるなかで、物事の因果関係を学ぶことにもなります。そうすることで、先人たちの成功や失敗から、問題の原因の特定や解決策のヒントを学べます。よく昔から「未来を考えるには、歴史から学べ」とも言われています。

〇最後の公民分野は、「法律」「政治」「経済」などの現代社会のしくみや在り方について学びます。特に最近は、SDGsの理念から、持続可能な社会という視点から、環境問題や少子化問題における社会保障や財政の問題について考えさせる問題も取り上げています。学習指導要領には、「グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力を育成する」という大きな目標が掲げられており、これを読むと思わず私たち大人も「本当に自分はそこまで達しているか?」と振り返ってしまいます。

〇分野は違いますが、これらに共通するのは、「すべて人の生活や営みから派生している」のであり、最後は自分の生活にどのように活用していくかだと思います。自然科学と社会科学をつなぐ、重要な科目です。生徒たちの興味を喚起する授業を行っています。

須藤昌英

 

4月22日(火)国語科の詩の学習のねらい

〇柏市から我孫子市に移り住んで25年になります。我孫子市は大正から昭和にかけての昔、「北の鎌倉」と呼ばれていたほどで、今でも自然が多く残っています。

〇手賀沼と我が家の間には、田んぼと小さな山の林があり、春の田んぼからは蛙の声、夏の林からはうるさいほどの蝉の鳴き声が聞こえ、年間を通して四季を身近に感じます。

〇最近は朝の五時前から、鶯の「ホーホケキョ」の鳴き声が聞こえ、気分良く起床しています。耳を澄ましていると、その他に「ケキョ」とか「ホヶキョ」とか「グチュグチュ」のように鳴くことがあり、それがある一定のリズムをもっているような気がします。

〇リズムと言えば、今週から正規日課の授業が始まり、各学年の国語はそれぞれ「詩」の学習から入っています。1学年は金子みすゞの「ふしぎ」、2学年は吉野弘の「虹の足」、3学年は谷川俊太郎の「春に」と有名な詩人ばかりの作品を味わっています。

〇詩に取り組むことを通して、表現方法や作者の気持ちの変化などを自分や友達の考えを出し合い、読み取っていく過程を全学年共通で行っています。

〇詩を読み慣れることで、国語に必要不可欠な力が養われます。その力は、「映像化力」と呼ばれ、目の前に詩の情景をイメージしていく力だそうです。中学生は驚異的に語彙を増やしていく年代なので、美しい日本語も味わってもらいたいです。

〇「詩を難しい」と感じる人が多いのは、少しの言葉で表された世界を、十分につかみとれないのが一つの原因らしいです。生徒たちには教科書だけにとどまらず、図書館で詩集を借りて読むなど、これからの人生で繰り返し自分のイメージづくりに努めてもらいたいです。

〇授業での詩の学習では、詩の基本的な構成要素(題名、連、表現技法など)を理解し、詩の解釈や読解力を高めることや詩をより深く理解するために、作者の背景や詩の持つ意味を考察することも大切にしています。

〇詩は言葉を美しく響かせ、感情や思想を豊かに表現するという特徴があります。またリズムや韻律があり、それが魅力のひとつです。

須藤昌英

 

4月21日(月)正規日課開始&ミラーニューロン(共感)

〇週末の土曜・日曜日は、各部活動の春大会が行われ、いくつかの試合を応援してきました。生徒が自分が好きなことを日ごろから鍛錬し続けてきた種目に、精一杯取り組む姿は観ていていつも感動させてもらいます。

〇今日から正式な時間割での学校生活が始まります。一週間の授業時数は29コマで、その中に9教科+総合的な学習の時間+道徳+学級活動が組まれています。年間は35週間が標準ですので、1年間に1015時間、3年間で3045時間の授業があります。

〇教科を担任する先生によって、授業の進め方は特徴があるので、まずはその説明や評価の方法も具体的な例をあげて行います。教科書はもちろん副教材(ノート、ワーク、ドリル等)もその使い方に徐々に慣れていくことでしょう。「初心忘るべからず」のことわざにあるように、一年間の積み上げを大切にしてほしいです。

〇数年くらい前、「ミラーニューロン(鏡のような神経細胞)」という言葉(概念)を知りました。人間など高等な霊長類の脳には、「ミラーニューロン」という細胞があり、これによって、お互いに相手の行動をわが身のことのように置き換えることができるのだそうです。

〇たとえば、相手が笑っているのを見ていると、ミラーニューロンを通してなんとなく自分も楽しい気分になるというのです。逆に、相手が怒っているのを見ると自分も怒りたくなるというはたらきをするそうです。

〇人間の「共感」は、この「ミラーニューロン」が関わっており、子どもはどこか親に似たように育っていくのは、ミラーニューロンの働きです。私も息子2人と娘1人を育ててきました。3人とも成人して、もう親の影響など及ばないと思いますが、幼いころから一緒に住んでいた事実は今でも変わりません。少しおそろしい気もします。

〇昔から「子どもは親の鏡」ということわざがありますが、「生徒は教員の鏡」という面もあると思います。あらためて我々教職員が、「襟を正していかねば・・・」と思います。

須藤昌英

4月18日(金)探究心は学習のきっかけ&避難訓練

〇昨日くらいから外では暑さを感じますが、まだ湿度が低いので室内では快適に過ごせています。ただ週末は夏日に近くなる予報もあり、「まだ4月なのに・・。先が思いやられる・・。」などの声が聞こえてきそうです。最近の日本の四季はそのバランスを崩し始めているとも言えます。

〇「四季がどうして生まれるか」については、50年前に私が中学生の理科の授業で学んだことを今でも鮮明に覚えています。当時「なるほど何にでも根拠はあるのだな!」と強く印象に残ったのです。

〇その要点は、「地球は地軸を傾けて太陽を一年かけて回る。その傾きがあることで、一年間の間に地球が太陽に向かう部分が異なっていく。地表にあたる太陽の角度が変わり、そのため地球には日本のような美しい四季が生まれた。」ということなのです。なるほどある程度傾いているから、四季が生まれたのです。確かに地球儀も傾いて作られており、そのことにも意味があったのです。

〇更に、「しかも地球は、コマのようにきれいな軸を保ちながら回っており、もし軸が安定せずにドッタンバッタンしながら回っていたら、ある時は北極のような寒さ、またある時は赤道直下の灼熱の地になるなど、美しい四季どころか大変な気候の変化にさらされていたはず。」らしいのです。

〇実際に火星という星は、地軸が安定していないので、生物が生きていくには厳しい環境にあるということを大人になってから知りました。そして「なぜ地軸が安定しない」というと、火星を回っている衛星がとても小さくて、地軸を安定させるほどの力が無いそうです。

〇その点、地球を回っている衛星の月ですが、大きさは地球のおよそ四分の一だそうで、かなり大きいことが地球にとって良い影響があります。空に浮かぶ月を見ていると、地球の四分の一もあるとは想像できませんが、地球と月の関係が深いことは、大人になっても自分の視野を広げてくれました。

〇その他月の引力によって、海の潮の満ち引きがあることはよく知られています。月の引力で地球の海水が引っ張られ、それが人間の出生や息を引き取ることにも大きく関わってきていることは、驚きです。何はともあれともあれ、月のおかげで、地球は地軸を安定させることができ、穏やかな四季の移ろいがあります。

〇このように、中学生の学習が一つの起点となり、大人になっても物事を考えていく視点や学び続ける姿勢を身に付けていけるのではないでしょうか。来週から正式日課が始まります。いろいろな授業の中で、生徒たちが身近な問題や疑問に感じることに、興味関心をもってもらいたいものです。

 〇6校時は全校生徒で避難訓練を行いました。こちらは同じく地球の内部がマントルなどの流動物で埋め尽くされており、その影響で定期的に大きな地震がくることへの対処を確認するものです。

〇全員真剣に取り組んでいました。日頃から「万が一はないだろう」ではなく、「万が一はあり得る」との危機意識をいつも持つことが大切だと思います。若い教員の話に耳を傾けていました。

〇ご家庭でも、自宅に使い避難場所の確認や災害備蓄品等について話し合ってみてください。

須藤昌英

 

 

 

4月17日(木)「遺伝子オン」で生きる&年度始保護者会

〇4年前にお亡くなりになった、筑波大学名誉教授の村上和夫先生はバイオテクノロジーの権威でしたが、何冊かの本で、わかりやすく「私たちに人間の無限の可能性」を遺伝子の視点で教えてくれています。私も若いころに一度だけご本人の講演を拝聴したことがあり、感動したことを今でも覚えています。要点だけ少し紹介します。

〇一個の細胞内の遺伝子がもつキャパシティー(潜在能力)は、とても大きく、かりに遺伝子のもつ全能力を100とすれば、その3%から5%くらいしか私たちは用いていないと言われています。

〇この「遺伝子のスイッチをオン」にして生きていけば、これまでとは違う新たな自分をつくっていけるのです。たとえば新年度の進級や進学で、環境が変わったり違う先生や友達に出会ったりすることによって、遺伝子は比較的簡単に「スイッチオン」になります。

〇特に人との出会いが「スイッチオン」の欠かせない要因であり、どんな出会いであっても「この出会いが自分にすごい結果を呼ぶかもしれない」と期待していいのです。

〇また環境というと「いい環境」と「悪い環境」という考え方がすぐに出てきますが、「スイッチオン」のためには、環境の善し悪しよりも、まず「変える」ということをだけが必要です。自分が行き詰っていると感じるとき、あるいは自分をもっと成長させたいようなときは、環境を変えてみる価値は大いにあります。

〇強い意志や使命感をもつことも遺伝子を「スイッチオン」にしますし、他を利する生き方も遺伝子をオンにします。特に他を利する生き方をしていると、ネガティブ・ストレス(欲・競争・出世・憎む・恨む・陥れる等)から無縁でいられるので、健康にもよいしいつも元気いっぱいでいられます。

〇人間は不思議なもので、同じ苦労でも自分の欲得でやるときは、こだわりが強いので結構疲れますが、純粋に人のためと思ってやるときは、なぜか生き生きわくわくできる経験がきっと誰にでもあります。

〇このように科学者が言うことには説得力がありますし、私も経験上から「素直な人は伸びる」という言葉の「素直」とは、「今の自分を大切にし、将来の自分に期待する」心情をもてることではないかと思ってきました。そして素直な人は、常に「感謝の心」も備えもっています。

〇生徒達には素直な心で自分の遺伝子をオンにしてもらいたいです。前任校では全校生徒にそのような話したことがありましたが、今度土中でも機会をみて話してみようと思います。

〇午後は今年度初の保護者会を開催します。全体会では教育課程の説明や教職員の紹介を行います。

須藤昌英

 

4月16日(水)虹のかけはし&正しい生活習慣の大切さ

〇昨夕の退勤時、西の空は異様に赤い夕焼けだったのに対し、東の空には大きくてしかも完全な半円型の虹がかかっていました。思わず写真を撮りましたが、同じように道路に多くの人たちが珍しそうにスマホを虹に向けていました。

〇調べると、

「虹は、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れる」

「光は波長によって屈折率が異なるので、「赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫」の7色に分かれる」

「虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現する。太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向(対日点)から常に42度の角度を保って現れるため、太陽が高い位置にある時は虹は出づらく、太陽が低い位置にある方が虹が出現しやすくなる」とありました。

〇幼いころはよく見た記憶がありますが、最近はほとんど見ていなかったので、少し得した気分になりました。昔から「虹を見ると幸せになる」と言われるように、虹が幸運の象徴とされており、7色そのものが幸福感を呼び起こす作用があるようです。

〇ただ虹はそんなに長い時間は存在せず、昨日もせいぜい20分程度でスッと消えてしまいました。帰宅すると近所に住んでいる4歳の孫娘が来ていたので、「虹見た?」と聞いたところ残念ながら見ていなかったようで、写真を見せてあげました。それから「本物が見たい!」と言っていましたが、さて次はいつ見られることか・・・?

〇五木寛之氏の『大河の一滴』という本の中に、数年前にお亡くなりになったC・W・ニコル氏のから五木氏が聞いた話があります。この時期に参考になると思います。

〇ニコル氏が南極へ探検に行ったときの話で、五木氏が「南極などの極地では、長いあいだテントを張って、くる日もくる日も風と雪と氷のなかで、じっと我慢して待たなければいけないときがある。そういうときに、どういうタイプの連中がいちばん辛抱づよく、最後まで自分を失わずに耐え抜けたか。」と尋ねると、ニコル氏は、「それは必ずしも頑健な体をもった、いわゆる男らしい男といわれるタイプの人ではない」と言ったとの内容です。

〇「ではどんなタイプの人か」と再び尋ねると、ニコル氏は、「南極でテント生活をしていると、どうしても人間は無精になるし、そういうところでは体裁(ていさい)をかまう必要がないから、『身だしなみなどということはほとんど考えなくてもいい』ようになってしまう。ところが、そんな中であっても、なかにはきちんと朝起きると顔を洗ってひげを剃り、一応、服装をととのえて髪もなでつけ、顔をあわせると『おはよう』とあいさつし、物を食べるときには『いただきます』と言う人もいる。そしてこういう社会的なマナーを身につけた人が、厳しい生活環境のなかで最後まで弱音を吐かなかった」という話でした。

〇過酷な南極のテント生活ほどではないにしても、この時期は大人も子どもも環境が変わり、気せわしく生きています。そういうときであっても、朝起きる時に起きて、きちんと身だしなみをととのえて、お互いに挨拶をするということは大事だとあらためて思います。

〇私達が何気なく毎日を過ごしていることの約四十%が「習慣」によって成り立っているといわれます。もし、習慣をまったく身に付けていないとどうなってしまうのか。朝起きて夜眠るまでの行動一つ一つに、「さて今日はどちらにしようか」とすべてその時に判断をしなければなりません。

 〇例えば朝の洗顔で「今日は右側と左側の歯のどちらから磨こうか?」などと一回一回考えていません。毎日の繰り返しであれば、いちいち考えなくても昨日までと同じことをすると思います。

〇そのように特に考えなくても自動的に行動を起こすことが「習慣」です。人間は「習慣」によって生かされている、まさに「習慣の動物」と言えます。

〇学校は学ぶ場でありますが、それ以外にも、良い生活習慣を身に付けることができ、よき生活習慣を身につけていることが、どんな時にも自分自身を守ることになるのではないでしょうか。

須藤昌英

【スポーツテストに取り組み3年生】

 

4月15日(火)新緑の季節&新入生歓迎会

〇ホームページの冒頭にあるように、本校の裏側(西側と北側の二面)は斜面林となっており、新緑が目にやさしく映っています。「緑」は、自然と直結した色で、そのみずみずしさで私たちは心身ともにリラックスすることができます。

〇「森林浴」といわれるように、木立にあるマイナスイオンによって、疲労やストレスの軽減及びリフレッシュ効果があります。木々の間からは、いろいろな鳥のさえずりも聞こえ、とても恵まれた環境に本校はあります。

〇ALT(外国語アシスタントティーチャー)のショーンさんも、その美しさに共感していました。新緑は英語で「Fresh green」ですので、まさに「いきいきとした生命力」を感じ取ることができます。人間も中学校時代が一番生命力に富んでいる時期です。

〇午後は生徒会主催の新入生歓迎会が体育館で開かれました。吹奏楽部の演奏で1年生が入場し、主なプログラムは、部活動紹介、全校合唱(校歌)、1年生お礼の言葉、部活担当からの連絡でした。

〇1年生は入学式とは違って少しリラックスしながらも先輩たちの姿を前のめりになって見ていました。放課後からは「体験入部・仮入部」が始まります。

須藤昌英

 

4月14日(月)大阪関西万博&1年生給食開始

〇2025年日本国際博覧会が昨日開幕しました。4月13日(日)~10月13日(月)で2800万人の入場者を目指しているようです。3月までの前任校では、6月に修学旅行の1日目に万博にいくスケジュールですので、「もしかしたら行けるかも・・?」と少し期待していましたが、土中に転任となりましたので、それだけは残念です。

〇「万博」として私の記憶に残っている一番古いのは、昭和45年の大阪万博です。当時私は小学校1年でしたので、「面白そうだな、行ってみたいな」と思ってはいましたが、結局その機会はありませんでした。その後大学生の頃につくば万博が開催されましたので、何度か行きました。

〇今回の万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」で、公式ホームページには次のようにあります。引用します。

「私たちのいのちは、この世界の宇宙・海洋・大地という器に支えられ、互いに繋がりあって成り立っている。その中で人類は、環境に応じて多様な文化を築き上げることにより、地球上のいたるところに生活の場を拡大した。その一方で、人類は、利己を優先するあまり、時として、自然環境をかく乱し、さらには同じ人類の他の集団の犠牲の上に、不均衡な社会を作り上げてきてしまったのも事実である。そして今、生命科学やデジタル技術の急速な発達にともない、いのちへの向き合い方や社会のかたちそのものが大きく変わりつつある。」

〇「多様性」もしくは「ダイバーシティ」という言葉を最近よく耳にします。私自身も職員会議で、「生徒の多様性を尊重していき、可能な限りその生徒にあった『オーダーメイド』の教育を模索していきましょう」などと教職員に説明しています。

〇大切なのは、それを耳障りのよい「キャッチフレーズ」で終わらせてはいけないと思います。オックスフォード英語辞典によると、多様性(diversity)は、「互いに非常に異なる多くの人や物の集まり」と定義されています。

〇様々な立場や考えの違う人へ配慮や理解を示すことで、お互いを尊重しあい、調和のある場所を一緒につくっていきたいものですが、特に日本は、社会の多様性が見えにくい国と言われています。

〇日常生活の中でも、自分とは意見の異なる人と出会うことはたくさんあり、そのたびに相手を拒否したり遠ざけたりしたのでは、自分も内向きになりますし、周囲にも良い影響を与えません。

〇まずは大人の私たちから、意識を変えていく必要があると感じます。ただ、難しいことではなく、相手に接する際には、その相手の中に自分には及ばない点を一点見つけるようにする、つまり自然と相手を尊重(リスペクト)しようとする意識をもつことだと思います。

〇以前に読んだ本の中に、「多様性は社会的、経済的活力の源泉である」とありました。土中もそういう意味では、「多様性の宝庫」です。今週も各学年別の特別日課(個人写真撮影、発育測定、スポーツテストなど)ですが、今日から1年生も給食が始まります。

〇中学校の給食は小学校よりもカロリーや量も多くなり、最初は戸惑うかもしれません。また器の数や大きさも大きくなるので、配膳の勝手も慣れるまでに時間がかかることでしょう。給食は学校生活の中でもホッとできる時間ですので、少し緊張感をといてたくさん食べてもらいたいです。

〇午後は全校集会で、学校生活の流れや約束、生徒会活動などについて確認しました。特に登下校の交通安全や不審者対応、熱中症を意識した服装選びや清掃活動は、この時期に再度確認しておくことが大切です。素晴らしい参加態度でした。

須藤昌英

 

4月11日(金)全学年がそろいました&新発見「土中校歌・第三番」

〇昨晩の雨は「花散らしの雨」となり、桜の花びらが地に落ちてしまいました。桜の花が散るのを見るといつもその「潔さ」に感心します。人間は過ぎてしまったことをいつまでもクヨクヨしてしまいますが、桜は単純に「咲いたら散る」こと、つまり「前だけ向いて進んでいく」ことだけを意識している気がします。

〇昨日の入学式を終え、今日から1~3学年がすべてそろいました。やはり学校は主役の生徒たちがそろうと活気にあふれます。ただし1年生の給食は来週から開始ですので、今日だけ午前中日課になります。みんな一生懸命に中学校生活に慣れようと頑張っていました。

〇ホームページの「学校概要」にも「土中校歌」があり、歌詞のほかに音声でも聴くことができます。創立79年の伝統を感じさせる歌で、私もこの数日で何とか覚えることができました。

〇作詞が館山一子氏となっており、学校運営協議会の方に「土小の校歌も同じ館山一子さんが作詞しているんですよ」と教えていただきました。同じ地域の小中学校で、同じ人が作詞をしているのはとても珍しいことです。

〇赴任して校長室を整理していましたら、「柏と文学」という小冊子を見つけました。めくってみると、館山一子さんのページがあり、その略歴に「歌人、明治二十九年生まれ、東葛飾郡土村(現在柏市)に生まれる。大正八年歌人窪田空穂に師事し『国民文学』に作品を発表する。のちに『郷土』を創刊し、同誌の主宰として活躍する。昭和四十二年歿す。享年七十二年」とあります。

〇そして最後のページに「土小学校校歌」と「土中学校校歌」が刑されていますが、なんと土中校歌には3番があったことがわかりました。せっかくですので3番だけ紹介します。

三 われらの日々の研鑽に  未開の宝庫ひらくべく

  謙虚に学び堅く持し   優しく援け担いつつ

  豊かに伸びて倦まざらん

〇どうして3番が歌われなくなったのかは不明ですが、何となくもったいない気がします。来年の創立80周年に向けて、全校生徒に紹介し、彼らが了承するならば今後は3番も歌っていこうか・・・と考えています。

須藤昌英

 

4月10日(木)第79回入学式

〇午後2時から体育館において、第79回入学式で79名の新入生を迎えました。入場から退場まで、緊張した表情をしていましたが、その後の学級活動と記念撮影では、少しずつ笑顔が見え始めました。

【校長式辞の主旨】

七十九名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そしてようこそ土中学校へ。皆さんの入学を在校生及び教職員一同、心より歓迎します。

今、担任の先生から呼名され、返事をしていた皆さんの姿を見ていましたが、「ドキドキの不安」とともに、「ワクワクの期待」も入り混じっていることがよくわかりました。今も緊張している人が多いですね。

この瞬間の心を忘れないでください。明日からは、先輩である2年生や3年生との一緒の生活が始まります。でも彼らもそれぞれ1年前や2年前は、皆さんとまったく同じ気持ちでこの場にいたのです。

人間にとって「経験する」ことが最も大切です。今の不安は、優しい先輩や親身になって指導してくれる先生方によって、すぐに安心感に変わります。しかしそれは、先輩や先生方も、皆さんと同じような経験を過去にしてきたからこそ、皆さんの不安が、手に取るようにわかるからです。

本校は昭和二十二年に創立しましたので、第1回新入生は、現在九十歳くらいになっています。今年の三月までの卒業生は、合計で一万四百人を超えています。

今日からは一緒に学習をはじめ学校行事・部活動を通して、これまでの土中の歴史をさらに発展させていきましょう。

入学にあたり、中学生としての心構えを3つお話しします。

中学校生活は、皆さんのこれからの人生にとって、重要な意義を持った三年間です。したがって、その時その時に、どうやって過ごしていくかを真剣に考えることが大切です。

まず学習では、算数が数学、図工が美術、体育が保健体育、家庭科が技術・家庭科になります。また英語も教科として本格的に始まります。

世の中はあらゆる分野で飛躍的に進歩しており、それに対応するには、「何を知っているか」だけではなく、「何ができるのか」が問われてきます。つまり、単に知っているだけでなく、その知識はどんな背景をもち、どこで使われるのかまでをイメージできてこそ、はじめて「生きて働く知識」となります。

一例を挙げます。皆さんは、小学校5年生で、三角形の面積を求める式を学習しましたね。そう、【底辺】×【高さ】÷2です。では、その公式はどうやって導き出されたのでしょうか?

近くの人と話し合ってみましょう。在校生の皆さんも復習です。どうぞ。

いかがですか?アイデアが浮かびましたか?まったく同じ三角形をもう一つ、逆さにしてくっつけると、2つ合わせて平行四辺形になります。平行四辺形の面積は、【底辺】×【高さ】ですから、そのちょうど半分が、三角形1つ分の面積になるのでしたね。

公式は単なる結果であり、それが導き出される過程(プロセス)が重要です。中学校の学習では、公式を覚えていることより、どうしてその公式が成り立つのかを、自分の言葉で説明できることの方が重要です。そういう力こそ、皆さんに身に付けてほしいと考えています。

さらに授業では、先生の話や友達の考えを聞いた上で、自分ではどう考えるかを発表したり、書いたりすることを大切にしています。それを3年間積み上げていくと、学力の中で一番大切な「学び続ける力」が身についてきます。授業に積極的に参加することを期待しています。

よく世間では、先ほどのように学んだ結果を「学力」と呼びますが、本来「学力」とは、「学」と「力」のあいだに、「び続ける」という字が入って、「学び続ける力」のことなのです。

次に、中学校には様々な活動が用意されています。総合的な学習、体育祭・合唱フェスティバル・校外学習・部活動などです。このような活動を通して、自分の力を大いに伸ばしてください。一心不乱に取り組んでいる姿は輝いて見え、やりきることで自分に自信が持てます。

最後に、このような学習やその他の活動を充実させるには、互いに相手を認め合い、支え合う関係を築くことが必要です。「気持ちのよい挨拶をされた」「不安な時に励ましてもらった」「自分の悩みを聞いてもらえた」など、友達や仲間に勇気づけられ、次の一歩を踏み出せるのが人間です。

ところで中学生ですから、今まで以上に世の中へ目を向けていきましょう。最近ではミャンマーで大きな地震が発生し、多くの方々が亡くなり、今でも救助されない方もいます。またアメリカ大統領の関税政策の影響が世界中に拡大し、株価が乱高下しています。その他世界中で戦争や紛争が続いており、悲しい思いをしている人は数え切れません。

皆さんはたまたま平和な日本に生まれましたが、日本でも過去に地震や津波などの天変地異が絶え間なく起きており、日本だけが世界からの影響を避け、今の幸せを継続できることはできません。

大切なことは視野を広げ、わからないことは自ら学びに向かい調べたり、また先ほどのように他の人と対話して問題の解決をはかろうとしたりすることです。学校の授業は社会で起きていることと密接につながっています。楽しく学び、世の中の出来事を探求していきましょう。

須藤昌英

4月9日(水)入学式練習・準備

〇本年度から市内一斉に小学校42校と中学校21校の入学式を同一日に行うことになりました。そのため今日は入学式前日練習と準備を行い、明日の午前中は通常授業(ただし学年内特別日課)となります。

〇本校は在校生(新2年・3年)も式に参加しますので、心を込めた準備とあたたかい雰囲気の当日になるように願っています。まず入学式の流れを全体で確認し、その後メイン会場の体育館と教室の飾りつけを行いました。

〇私もこれまで市内で6校の中学校に勤めたことがありますが、これほど準備をスムーズに、しかも嫌々ではなく楽しそうに、力をあわせて行っていた学校はあまり記憶にありません。「心が優しい生徒が大勢いるな」と思いました。

〇数ある美しい日本語の一つに、「寿ぐ」があります。読み方は「ことほぐ」で、別に「言祝ぐ」と書くこともあります。意味は字のごとき「言葉で祝う」「お祝いを述べる」「喜びを言う」などです。

〇特に「ほぐ」は、よい結果が得られるように、祝福のことばを唱えるという意味です。たとえば「新年を寿ぐ」といった場合に使われています。

〇私は初めてこの言葉を知った時、字から受けるイメージもそうですが、その読み方から「春の陽気によって人の心が和らぐ」と似た感覚があるなと思いました。

〇少し調べますと、この「ことほぐ」は、古くから使われていた語で、『古事記』などにも用例が見られるそうです。日本の言霊(ことだま:ことばにあるとされていた霊力)思想を反映した語であろうといわれており、ことばには発せられたことばの内容どおりの状態を実現する力があるというものだそうです。

〇明日の入学式に向けて、入学を寿ぐ「校長式辞」を作成しています。本番では全職員を代表して、心を込めて読みたいと思います。

須藤昌英

 

4月8日(火)自立・自律とタンポポ

〇今日は朝から学級活動、学年集会、身体測定など、生徒たちは忙しくスケジュールをこなしています。清掃活動も淡々と行い、「おはようございます」や「こんにちは」のあいさつも中学生らしくさわやかです。また給食も始まりますので、新しい教室で食べることは、新鮮さがあることでしょう。

〇昨日の始業式では、坂村真民(1909~2006)氏の「タンポポ魂」という詩を紹介しつつ、私から生徒へ「桜の花は見上げてみるので余計にきれいに感じますが、それに比べて足元にはいつくばるように咲いている蒲公英(タンポポ)は、地味な感じがするかもしれません。ただタンポポは踏まれた方が強くなる性質があり、一説によるとわざと踏まれるような場所で育っているそうです。」と話しました。

〇タンポポはキク科の多年草で、一年でその生を終えるのではなく、深く土の中に根を張り、冬の寒さにもじっと耐えて咲きます。東京大学名誉教授で国際政治学者の猪口孝氏は、その著書「タンポポな生き方」の冒頭で次のように書いています。引用します。

「『生き方』を考える時、私がいつも思い浮かべるのはあの黄色い花、タンポポです。春に家の近くを歩いていると、塀と道路の狭い隙間や、ヒビの入ったアスファルトの割れ目などから、ヒョロリと首を持ち上げて咲くタンポポを見ることができます。その姿は明るく健気で、『頑張っているね』と思わず声をかけたくなります。(途中略)

踏みつけられても立派に花を咲かせ、次世代につなげるタンポポのような生き方は、青春を生きる人たちにはピッタリだと思います。青春を生きる人とは、年齢が若い人ばかりではありません。よりよい人生の意味を考える人すべてです。先生も親も、教育関連の人も含めた多くの人を指すのです。」

〇中学生には「自ら主体性をもつ」ようにしてほしいと願っています。そのためには、まずは私も含めて大人である教職員が「ただの自立からその先の自律」へと意識を変えていくことが大切です。「自立」は、「他人に頼らず、自分で独立した状態」ですが、「自律」は、「自分で考え、行動の主体となった状態」です。どちらも先ほどのタンポポの姿がオーバーラップしてきます。

〇さらに猪口先生は続けます。

「『あなたは自分の性格で好きなところはどんなところですか?』これなら答えられるかもしれません。では、『あなたの欠点と思われるところは?』について考えてみてください。こんなふうに少しずつ自分を分解して考えていくと、自分の輪郭がはっきりしてきます。なぜ自分のことを知る必要があるのかというと、誰でもいつかは自分の力で生きていかなければならないからです。そのときに、自分のことがわからなければ『自立』できません。(途中略)

他人にいわれなくても、自分がどんな人間かを自分で知るためには、まず何かをやってみることです。自分で何かをやろうとしたら、うまくいかなかった、次に方向を変えたらうまくいった、というように行動を重ねることで、だんだん自分の傾向がわかってきます。その傾向が個性と呼ばれる核となるものなのです」

〇私も経験がありますので、生徒が「失敗したくないから・・」と尻込みする気持ちはわかります。でもそれは、「失敗は悪いこと、効率が悪いこと、恥ずかしいこと」という固定観念があるからです。そして生徒の固定観念は、そのほとんどが大人や社会の影響によるものです。

〇従来の日本の学校では生徒たちに、「効率よく学ばせる」ことを最優先してきた経緯があります。生徒はある意味でその「犠牲者」になっていましたが、これからはそういう状況からはやく脱却しなければなりません。たとえ失敗してもその原因を探しているうちに、修正して再チャレンジしたくなるのが「生徒の本性だ」と私は思います。

〇タンポポからも学ぶべきことはたくさんあります。冒頭に書いた生徒の活動の様子を見ながら、私も『頑張っているね』とつぶやいています。

須藤昌英

4月7日(月)着任式・始業式

〇いよいよ生徒たちが登校し、新学期が始まりました。着任式では私も含め12名の職員が自己紹介で挨拶しました。私は「土中の環境は北と西側に木立があり、まるで森林浴がいつでもできる素晴らしい立地だと思います。先生方にも言いましたが、もしイライラしたら木の方に向かって深呼吸してみてください。きっと気持ちも落ち着くと思います」と話しました。

〇続く始業式では、「思い込みは危険」の話を中心に、特に友達と接する時に「あの人は~だ」などの決めつけをせず、いろいろな方向から多面的に理解できるように・・と呼びかけました。大人も子どもも人間関係で苦労することは同じですので、まずはこの新学期という再スタートの時期を新しい出会いを楽しんでもらいたいと思います。

〇その後生徒たちは、新しいクラス編成の発表や教室の移動を行いました。どの顔も進級したことで明るい表情でした。

須藤昌英

 

4月4日(金)新年度の最終準備

〇久しぶりに朝から太陽の光がそそぎ、青空が目にさわやかにうつっています。気持ちのよい朝です。週末はあちこちでお花見をする人々でにぎわうことでしょう。

〇月曜日の令和七年度始業式を前に、職員は準備に追われています。教室内の机や椅子、ロッカーや及び下駄箱を確認したり、生徒が使用する際に迷わないようにしたり、臨時日課の学習内容や正規日課になってからの教科担当を決めたり。また各種のお便りを作成・印刷や10日の入学式の準備も始めています。

〇正直に言うと、本来はこの年度はじめの時期はもう少し時間の余裕が欲しいところです。ただ「4月5日が始業式」というのは、「柏市小中学校管理規則」という柏市の条例で定められており、今年はたまたま5日が土曜日なので7日が始業式となっているのです。

〇もしこれを改正するとなれば、教育委員会事務局が議案として柏市議会に提出し、承認を得なければなりません。この規則の制定が昭和39年ですので、すでに60年たとうとしています。生徒や教職員の負担軽減からも、今後も引き続き、柏市の校長会と教育委員会事務局の間で検討していく予定です。

〇5年前の春にコロナ禍になって始めたものに、自宅近くの畑をかりての「野菜づくり」があります。ちょうど当時、たまたまご近所の方が「もううちは出来ないから、今かりている畑を引き続いてやりませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけです。

〇最初は、「土いじりでもすれば日頃のストレスを解消できるかな」くらいの気持ちでしたが、初夏になると、ナスやキュウリ、トマトなどは予想以上に収穫できたことから、その面白さにはまってしまいました。

〇土を耕すのは無心に身体を動かせばいいのですが、特に真夏の朝や夕方に水をあげるのは大変で、それだけで汗びっしょりになります。でも丹精込めるほど、野菜は「正直」なので、すくすくと成長してくれます。

〇野菜と生徒を一緒にするのはとても失礼ではありますが、それ以来「教育(共育)も野菜作りも本質は同じかな」と思うようになりました。生徒の元々もっている力を信じ、必要に応じて水や養分を与えてあげる。肝心なのは今の生育状態をよく観察することで、そこから想像力を働かせて、適度に手をかけ、愛情を注いでいくことです。

〇以前にテレビでアフリカのケニアにあるサバンナで、水を求めて大移動するシマウマの集団を観察した番組を観たことがあります。シマウマの子どもは、大移動する前に、必ず母親と一緒に走る練習をします。人間の「鬼ごっこ」のように、母親と追いかけっこしながら、周囲を遊びながら走ります。

〇「遊び」としての「訓練」をせず、群れとして集団移動をする際、川を渡るときに自分勝手に行動したのでは、ワニに襲われて命を落としてしまう可能性があります。大切なのは、脳の深い部分に危険からの逃避や仲間との集団行動に関する重要性が刷り込まれることだそうです。

〇学校での学習や生活で考えると、理性とか意識などの表層の部分で理解するだけですと、刷り込みの度合いが弱いままです。シマウマの子どものように、「遊びとしての走る練習」をしていない生徒は、学校での生活(特に人間関係)を窮屈に感じた際、そこで踏ん張ろうとする意欲が出てきません。

〇始業式まであと2日、お子様のエネルギーが蓄積されているか、ご家庭で様子を見て適宜お声掛けをお願いします。

須藤昌英

【第1校舎の窓からの桜】

 

4月3日(木)新年度の変更点について

〇今年度の年間活動計画について、1年を前期と後期の2つにわけて行っていくことに変更します。生徒たちには新学期に、保護者の皆様にも17日の保護者会で詳しく説明させていただきます。

〇「柏市立小学校及び中学校管理規則第19条」では、「学校教育法施行令第29条第1項の規定による学期は、第1学期(4月1日から7月31日まで)、第2学期(8月1日から12月31日まで)、 第3学期(1月1日から3月31日まで)とする」とあります。

〇もちろん本校は柏市の学校ですので、上記の原則で運営しており、従来の「三学期制」を「前期・後期制」に変更するというのは、法律を変えて行うということではありません。あくまでも一年間の区切りを便宜上「前期と後期」としただけであり、それにより各教科の成績を算定する時期や学校行事等が従来と異なってくるということです。

〇来週にはホームページにて「令和7年度年間予定表」を掲載会いますので、ご確認ください。ただし今後これらの予定を変更する場合には、あらためてご連絡しますのでご了承ください。

〇具体的には7月の一学期終業式がなくなり、夏季休業の前日まで授業を行い、授業時数を確保します。そして10月の初旬までを前期とします。その週末は祝日も含めた3連休になります。翌週からは後期となりますが、同様に12月の二学期終業式がなりなり、冬季休業の前日まで授業を行い、3月は年度の修了式で一年間をしめくくります。

〇そのことから学校行事も少しずつ時期がずれたりします。特に定期テストの回数や時期が変更され、通知表も年二回となります。また各教科では今まで以上に単元テストや小テストを細かく実施し、生徒の学びの定着を測ることを検討しています。

〇授業時間の確保の観点から柏市の中学校でもこの前期・後期制が増えており、本校でもこの数年間、検討を重ねてきました。その上で2年後の創立80周年を見据え、この4月から変更することとしました。

〇今から40年くらい昔の昭和時代は、土曜日に3~4時間授業があるのが一般的でした。私も20歳代の頃は、土曜日の午前中は授業を行い、弁当を食べた後の午後は部活動の指導をしていました。

〇その後社会全体の週休2日の流れを受けて、公立の小中学校にも徐々に土曜日休みが浸透してきました。2002年度から完全週休2日制になった結果、年間の総授業時間数が40日間ほど減少し、それにともなって授業数の不足や学校行事の大幅な取りやめなど、さまざまな課題が表面化しました。

〇それを受けて、2003年に中央教育審議会が教育課程の適切な実施と課題を解決するために提唱したのが二学期制の導入です。そうした経緯によって、授業時間を確保するために前期・後期制を導入する学校が増加しました。

〇二学期制にすると、先ほどのような変化がありますが、特に「総合的な学習」は継続的な学習が必要とされており、その授業時間を確保しやすくなります。また三学期制の場合は三学期が他の学期よりも短く、継続した学習が難しいことが課題でした。前期・後期制にすることで問題解決型の継続した学習がおこないやすくなります。

〇ただ特に来年に高校受験を控えた中学3年生は、これまでと違うスケジュールとなりますので、三者面談等で困ったことがないか確認したり、学習へのモチベーションが下がらないように指導したりしていきます。

須藤昌英

【東側から通用門を見上げる】

 

4月2日(水)新年度を迎えるにあたり

〇4月になってあちらこちらの桜の花は満開ですが、昨日からの寒さと雨が季節を逆戻りさせています。ただそのおかげで花は長持ちするので、週末の天気回復を待ちたい気持ちです。

〇私が教員になった昭和の終わりは、3月に桜の花が咲くことはありませんでした。4月の中旬に満開になることもしばしばで、むしろ入学式に咲いていればラッキーくらいだったことを覚えています。

〇普段の学校ですとグラウンドやテニスコート、武道場や体育館から、各部活動の練習する声が響き渡っていることでしょうが、今はひっそりしています。

〇昼食後雨が止みましたので、初めて通用門から坂道をくだってみました。土中の桜は控えめなのか、まだ7分咲きくらいでまだ多くのつぼみが残っています。

〇坂下にコンクリートの屋根に守られたお地蔵さんがあり、石碑には「明和8年(1771年)」とありますので、今から250年前に建立されたことがわかります。江戸時代の中期のこの地の様子は想像できませんが、当時から今土中があるこの丘の付近は、人々の生活の中心であったことがわかります。

〇教員として一番の喜びは、自分の好きなことを極めようとする生徒の姿を目の前にみることができ、それによってこちらも学ぶべき点が多いことです。「教えることは教えられること」は我々教員の中では昔から言い伝えられていますが、理科の「作用・反作用」に似ていると思います。

〇学校概要の校長挨拶に「己事究明」という言葉があります。もとは「自分とは何かを明らかにしていくこと」の意ですが、自分と向き合い自分らしさを見つめていくことは、中学生という青年前期にはとても重要であると思います。そこから将来自分がどんな形で周囲や社会に貢献していけるかを模索し、自己肯定感を高めていくのです。

〇世の中は常に「便利さ」を追求し、コンビニでは何時でも欲しいものが手に入り、わからないことはスマホで検索すれば、必要な情報が得られます。ただその「便利さ」に慣れると、面倒なことを避ける傾向が現代人にはあります。

〇逆にある程度の「不便さや窮屈さ」があるから、それを克服しようと自分の能力が引き出され、成長できるということを今こそ大人も生徒も再認識していく必要があります。

〇これから始まる学校生活で注意しなければならないのは、「集団に働く『バイアス(bias):偏りや偏見や先入観』です。特に狭い学級集団で考えてみると、「アンコンシャスバイアス:直訳『無意識の偏見』」が顕著になってきます。具体的には同じ環境で同じ集団の中で一定期間生活していると、知らず知らずの間に各個人の意識に刷り込まれる「価値観の偏り」が発生します。

〇例えば、「〇〇さんはいつも~のような行動をしている」とか「〇〇くんは~が好きなようだけど~は苦手なようだ」のように、その人の個性や特徴を言葉にして表します。これも決して悪気があるわけではなく無意識なのですが、これが少し危険です。

〇集団の中で様々な「思い込み」や「決めつけ」などが強くなると、その集団内で過ごすことに不快や不安に感じる生徒も出てきます。それによりコミュニケーションの価値を損なったり、人々の信頼関係をお互いに低下させ、正しい関係の構築を妨げたりするおそれがあります。

〇人は一人では生きていけませんが、中学校時代は他の人と適度な距離感を保ちながら生きていく術を身につける時期でもあります。

須藤昌英

【通用門坂下のお地蔵様】

 

4月1日(火)土中に着任しました

〇今日は寒い雨模様となりましたが、心は躍るような晴れやかな気持ちで、土中学校に着任しました。今年度から私も含めて13名の職員が、「チーム土」の一員として働くことになりました。

〇朝、校長室で一人ひとりに千葉県教育委員会からの「辞令」を交付しました。校長にとって、職員は「人材」ではなく、「人財」です。職員の力を最大限に引き出すことが、生徒の学びを支援することにつながります。

〇続いて職員室で職員へ自己紹介をし、早速最初の職員会議を行い、今年度の目指す方向性を確認しました。校長としては1年間のテーマを「学び成長し続ける土中」としたいと思っていますが、まだ生徒たちに会っていないので、数週間は学校の様子を観察したいと思います。

〇教員には、授業担当や学級担任などの役割に加え、学校全体を運営する係り分担(校務分掌と呼んでいます)を割り当てています。このことは「学校全体を支えている」という意識を醸成し、一つの組織として仕事をしていくことにつながります。下記が一例です。

・教務部(年間計画、月計画、週計画、学校行事、教科経営、日課表など)

・研究部(校内授業研修計画、各年代に必要な研修の推進など)

・生徒指導部(生徒の生活のきまり、一日の生活の流れ、生徒へ寄り添った支援など)

・管理部(施設管理、環境美化、備品管理など)

・庶務部(教科書管理、学籍管理、各種会計、各種証明など)

〇上記に加えて、学年ごとの会議もありますので、今日は朝から夕方まで会議尽くしでした。同じ中学校でも運営していることは異なるので、前任校との違いを頭にいれることで精一杯の一日でした。

〇本日から課業日を中心に、校長からみた土中の様子やその日に気づいたことなどを発信していきます。あまり期待なさらず、どうぞご気楽にお読みください。また気がついた事があれば学校へご連絡くださればありがたいです。

〇辞書では調べると、「雑感」とは「雑多な感想」のことであり、まとまりのない感想のことです。普通、文章や口頭で感想を述べる時は一旦頭の中で話をまとめて、整理してから述べますが、それとは逆に、思いつきのままにまとまりのない文章となるので、校長の雑感とさせていただきます。

〇「ブログ」という用語は、「Web log」(ホームページの履歴の意味)から派生した言葉であると言われています。そこからブログという言葉は、明確に決められた使い方をされているわけではなく、このホームページに日記風の情報を掲載していきたいと思います。

〇前任校でも「毎日の様子を書くという意識」をもって校内を巡回していますと、「これは生徒たちの大きな成長面であり、保護者や地域の方々にお知らせした方がよいだろう」などの気づきがよくありました。

〇外からみるとわからないいわゆる学校内の裏事情なども、伝えられる範囲で書いていきます。「こんなことをホームページに書いてあるけど、実際にはどうなの?」等、お子様との会話のきっかけにしてください。

〇赴任した1日目が終わりました。新しいメンバーで同じ方向を向いて生徒たちのために働くことは、何よりもやりがいを感じます。帰りの車の中では、心地よい疲労を感じました。生徒たちが登校してくるのが楽しみです。

須藤昌英

【職員玄関前の花壇】

 

 

校長室より 3学期がスタートしました。

令和6年になりました。本年もよろしくお願いいたします。

 令和6年を迎えた0時ごろにテレビを見ていましたが、今年が穏やかな年でありますようにと願うアナウンスが流れ、睡魔とともに聞き流して翌日を迎えました。

 夕方知人の家に向かう途中で緊急地震のアラームがスマホから流れ、テレビでも大きく報道され、これはただ事ではないなと感じました。その後様々な情報を聞くにあたり、本当に多くのことを考えさせられました。

ご親戚やお知り合いが被災されたりなどあると思います。お見舞い申し上げます。

  昨日の始業式では、生徒一人一人が顔を上げて立派な態度で臨んでいました。心の中には、今回の災害や事故などまたは、休みが終わってしまった・・など複雑な心の中の生徒もいたことと思います。

 それでも前を向き、生徒会代表者の3学期の決意などにしっかりと耳を傾けていました。私の方からは、各学年に期待することを話し、特に3年生には進路を決定するとの強い思いをもってみんなで頑張ってほしいと話しました。

  3学期は、本校の最大行事である第77回卒業証書授与式が3月8日(金)に予定されています。3学年全員、そして保護者の皆様、学校運営協議会の方などを招き実施できるようにと、大きな災害が起きると考えてしまいます。インフルエンザ、コロナなど感染症の心配もあります。引き続き感染予防もよろしくお願いいたします。

校長室より 11月も終わります。

早いもので、2学期もスタートし残すところ1か月弱となりました。

今学期は、2年生の林間学校、1年生の校外学習、合唱フェスティバルなど

感染症の影響を受けたものもありましたが、おかげさまで無事に終えることができました。

 

生徒は一つ一つの行事を経験し、その中で教師や友達と議論を様々に行いながら

成長をしています。

 

学習面においては、自主学習ノート(土の音)を活用し積極的に取り組んでる生徒も多く

見受けられ、主体的に学習に取り組む態度も向上してきています。

また、知識として覚える学習とともに、その知識や資料などをどのように

活用をしていくかといった、思考・判断・表現といった部分が今後も求められてきます。

本校においても、学校教育活動全般、各行事、授業などを通して培っていきたいと

考えています。

 

1年生は先日終わった校外学習の振り返りを行いながら、今後に生かす活動に取り組んでいます。

2年生は12月5日に控えた職場体験学習に向けて、様々な取り組みを行っています。

本校においても、体験学習を実施するのは久しぶりになりますが、きっと良い経験をして

学校に戻ってきてくれることと思います。

3年生は、いよいよ本格的に受験の準備に入ってきました。校長による面接においても

多くの生徒が、自分の将来、進路進学について自分の考えを伝えることができました。

今後も学習が続きますが、体調管理を第一に自分の目標に向けて、焦らず、コツコツと

継続して取り組んでもらいたいと思います。

 

今後とも、ご理解ご協力をよろしくお願いたします。

 

校長室より  9月1日(金)

 異例の暑さの8月が終わり、2学期の始業式が無事に終了いたしました。

 おかげさまで、大きな事故もなく2学期をスタートすることができました。夏休みは、暑さが起因とする悲しい事故も全国で起こり、心が痛みました。まだまだ、暑さが続く予想も出ていますので、引き続き学校、家庭、地域で連携し注意をしていけたらと思います。

 

 さて、2学期のスタートに際し以下の話を生徒にいたしました。2学期は1学期以上に様々な教育活動に取り組み、生徒の成長を支えていきたいと思います。来週には早速、学力テスト、薬物乱用防止教室、避難訓練など行われます。引き続き、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 2学期に向けて、始業式の話

 

夏休みはどうでしたか?

一人一人に忘れられない思い出ができていれば、それが大きな財産になりますね。そしてこの夏休みで、今までと大きく環境などが変わった人もいると思います。例えば2年生は、部活動において3年生が引退し、二年生が部活動の中心になりました。1年生も練習できる時間が増えたことと思います。

3年生は本格的に自分の進路に向け、高校見学や学習に意欲的に取り組んだ人が多くいると思います。

 さて、今日から2学期が始まりますが、本校の学校教育目標を知っていますか? 「人間性豊かな生き生きとした生徒」ですね。

でもこれは、とってもふわっとしていて、難しいですよね。それで、本校では目指す生徒像として3つあります。

1.          自ら考え創造する生徒

2.          誠実で思いやりのある生徒

3.          健康でたくましい生徒

この3つですね。そして、もちろん3つ全て大事ですが、この中で昨年から継続しているのが、1番目をより具体化した

 

「よく話を聞き、自分の頭で考え、相手に伝わる言葉で説明する」です。

 1学期の授業や行事の中でも、ずいぶんこういった場面があったことと思います。これからは、物事を自分で考え創造し、それを仲間と協働して取り組んでいくことが求められてきます。

ぜひこのことを意識して2学期を送ってほしいと思います。

2学期はまさに今年度の中心の学期になります。学校においては授業をはじめ行事などにおいてもみんなが考え発信し、協働する場面を先生方にたくさん作っていただいています。ぜひみんなも前向きに取り組んでほしいと思います。

 

校長室より

6月に入り、暑さも厳しくなってまいりました。

 学校の方は、体育祭が終了後、生徒会を中心に生徒総会を実施しました。コロナ禍の中で全員が一堂に集まることが難しかったのですが、今年度は無事実施することができました。

 全校生徒が参加する中で、生徒会が中心になり、各委員会の委員長、部活動の部長などが今年度の活動方針などを立派に伝えることができました。また、生徒会の進行もとてもスムーズで審議を見守った一人一人の生徒が良い経験をすることができました。

 

 6月19日から二泊三日で3年生は修学旅行(京都・奈良方面)を実施いたしました。準備段階から実行委員を中心に、全員が各部会に所属し、修学旅行を成功させるために力を注いできました。

 その結果当日の3日間は様々なことを経験しながら、とても良い学習をすることができました。実際の寺社を見学したり、座禅体験を行ったり、班の仲間やクラス・学年の中で様々な意見などを伝えあったりしながら、充実した3日間を過ごすことができました。

この貴重な経験が3年生を一回り成長させたことと思います。

 

いよいよこれから本格的な夏を迎えます。本校においてはそれにそなえ、食育教育の一環として、大塚製薬より熱中症アドバイザーの方を招いて熱中症対策の講演会を実施しました。

 生徒は、熱中症のしくみや、その対策などを具体的に聞き学習いたしました。このことを踏まえながら、この暑い夏を過ごしてほしいと思います。

 

6月17日(土)はPTA除草作業に多数の方に参加をしていただきありがとうございました。この日はかなり暑い中での作業となりましたが、お陰様で校庭もすっきりきれいになりました。

 

 6月も間もなく終わり1学期末を迎えますが、多感な中学生の時期ですので、これからも様々なご理解ご協力をお願いすることと思いますが、よろしくお願いいたします。

校長室より 体育祭を終えて

第77回体育祭は雨天のため本日に延期となりましたが、おかげさまで無事に終えることができました。

開催にあたり、地域の皆様には練習期間も含め、ご理解ご協力いただいたことに感謝申し上げます。

 

さて、体育祭に臨む本校生徒の姿勢には大変感心をさせられました。練習段階から、各競技に向けて意欲的に取り組み、時にはみんなで意見を出し合い、どのようにすればより良い演技、結果が得られるのか工夫をしていました。

当日の競技においても、一人一人真剣に取り組み、また体育祭を盛り上げようと3年生を中心に自然発生的な応援も素晴らしいものでした。

 

開閉会式でも生徒には伝えましたが、この経験は成長のために大いに生かせることと思います。

 

5月23日には今年度最初の中間テストが終了いたしました。生徒にはすでに答案が返却をされております。特に1年生は中学校初めてのテストを終え、取組段階などを含めて今後に生かす経験ができたはずです。

結果だけにとらわれず、次に生かすための方策を自分で考え、時には友人や周囲の大人に相談するなど、自ら行動に移すことができるようになってほしいと思います。また本校においても指導してまいりますので、ご家庭でのご協力もよろしくお願いいたします。

校長室より 連休を明けて。

 5月になり、連休も終わりました。生徒の様子を見ていると、以前と変わらず学習や部活動に前向きに取り組んでいるように見えます。特に授業態度においては、ほとんどの生徒が集中して授業を受ける姿には感心させられます。大変すばらしいと思います。

 

 ただ、ご家庭でしか見せない表情や態度もあると思います。現在行っている保護者面談を通して、様々なお子様の様子を教えていただけると、学校としても支援の一助とすることができ助かります。よろしくお願いいたします。

 

 来週は本校において、学校運営協議会(コミュニティスクール)を実施予定です。これからの学校においては、生徒の成長のため学校以外の様々な資源が必要となってきます。その大事な一つとして地域との連携が挙げられます。

 週末においての部活動の地域移行も9月より始まってまいります。部活動ガイドラインによって以前よりも家庭や地域で過ごす時間が長くなってきました。様々な場面で地域において、生徒を見守り育んでもらえればと思います。

 

6月2日(金)には体育祭も予定をしております。保護者の皆様にも、ぜひ生徒の学校での活動を見てもらいたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

校長室より 令和5年度のスタートです。

この4月より柏第二中学校より着任いたしました井上 隆広です。まだまだ不慣れですが1年間よろしくお願いいたします。

 

さて、1学期も3週間ほどが過ぎましたが、お子様の様子はいかがでしょうか。少しずつ疲れが出てくることと思います。様子を見ていただければと思います。

 

学校の方も始業式・入学式を終え3学年がそろい、本日より正規日課を開始いたしました。4月当初の慌ただしさも終え、少しずつ本来の学校活動が始まってきました。この間に新入生歓迎会、全校集会など、各活動に生徒一人一人が意欲的に取り組んでいました。また、週末には各部活動において春季大会も始まり、日ごろの成果をしっかりと発揮することができています。

 

さて、保護者会、入学式でもお話ししましたが、今年度も土中学校においては、昨年度より継続をして

生徒目標は、「人の話をよく聴き、自分の頭で考え、相手に伝わる言葉で説明する」

     「いじめは決して許さないこと」

の2点を生徒に話をしていきます。

 

全校生徒226名を教職員37名でしっかり支えていきます。

令和5年度よろしくお願いいたします。

校長室より②(26)2つのご招待

 令和5年3月10日(金)の第76回卒業証書授与式を終え,3年生が中学校を巣立ちました。1・2年生だけの学校になった土中は,これまでとは何かが違い,寂しいです。先日,ひまわり学級の生徒さんから【ひまわり春の会】に誘われました。

 

 ひまわり学級の生徒さんのお箏演奏による「さくらさくら」で満開の桜を愛でている気分になりました。また,ひまわり学級の皆さんが作ってくれたみたらしだんごをおいしくいただきました。一人一人に向けて高橋先生がたててくださった抹茶は,甘いお菓子にぴったりのコクのある味わいでした。河津桜はすでに散っていますが,卒業生がひまわり学級の生徒を見守ってくれているような温かな雰囲気の調理室でした。

 ひまわり学級の生徒の皆さんの音楽演奏を楽しむ姿から,粘り強くお箏の練習に取り組んだ話も聞いて,このお茶会はとびきり素敵な1時間に感じました。和を感じ,まったりとした気分になりました。ひまわり学級の皆さん,ありがとうございました。

 

 そして,栄養士の藤井先生から給食室見学のご招待をいただきました。毎月,私たち管理職と栄養士さんは,細菌検査を行って,生徒の給食の安全提供に努めています。実際は,調理員さんの調理の頑張りはなかなか見ることができないので,とても貴重な体験でした。まずは白衣に着替え,帽子もかぶり,そして,コロコロ(粘着テープ)で白衣をきれいにします。衛生マニュアルで決められた方法で手をきちんと洗い,アルコール消毒し,ようやく調理室に入ることができます。調理員さんが黙々とそしてきびきびと働いています。オムライスは4回に分けて,具材とご飯を混ぜ合わせています。腰をいれて,きれいに具材が合わさるように混ぜるのは大変です。重労働です。スープは灰汁をしっかりとり,澄んだスープになります。具材をよくかき回し,『おいしくなあれ』と味見をしつつ,作っていらっしゃいました。85度で1分間の加熱で,食材,食器類,調理器具等すべてが殺菌されていることに驚きました。今年度は,学校全体でキャリア教育を柱に,教育活動を進めてきましたが,改めて自分の仕事以外はなかなか知らないものだと思います。だからこそ,たくさんお話をして,学校で働く人の仕事を知ることが大事だと思います。皆さんの仕事内容を知ることで,おいしさも倍増します。アレルギー対応で各教室を栄養士さんと回りましたが,生徒の皆さんがもりもり食べていてくれると嬉しい気持ちになります。いつもおいしい給食をありがとうございます。次年度もよろしくお願いします。

校長室より②(25)3年生とともに(2)

 2月28日(火)は,全校が3年生のために,感謝の気持ちを表す,三年生を送る会が行われました。3年ぶりの全校が体育館に集まり,同じ空間で,3年生への感謝の気持ちを表しました。

 

 限られた時間で練習し,リハーサルで臨んだ本番。私も当日をとても楽しみにしていました。吹奏楽部の演奏で3年生が入場してくると,温かな雰囲気が体育館中に広がりました。体育館に入る前の1年生の廊下や窓の壁の装飾,各学級を表現するポスター,体育館のバルーンの装飾が3年生への感謝の気持ちを盛り上げました。2年生が作った招待状を手に堂々と入場してくる姿が立派でした。

 

 生徒会が作った写真の動画を見て,私の知らない1年生の頃の皆さんに驚きました。6月入学,マスク生活,12月の体育祭等,話には聞いていましたが,どれだけ制限された生活を送ってきたか,困難さを思い,ハッとしました。

 

 1年生の踊りあり,クイズあり,2年生の部活動を交えた動画も工夫が凝らされており,プロが作ったのではないかと思うほどのクオリティでした。また,3年生の【反応の良さ】にびっくりしました。一生懸命に発表する後輩を盛り上げる3年生は本当に素敵だと思います。2年の合唱も美しいハーモニーを響かせ,体育館がさらに温かな雰囲気に包まれました。

 そして3年生からの後輩へのメッセージでは,各学級の雰囲気があり,後輩へ伝えたい気持ちがよくわかりました。

 

 3年生を送る会後の3年生の特別日課での卒業式練習は,さらに卒業する気持ちが入っていました。1・2年合同練習も,初めてとは思えない集中力でした。3年生への感謝の気持ちがあるからこその盛り上がりです。また,卒業式予行も,適度な緊張感あり,整然とした予行でした。在校生には,【姿勢】【拍手】【合唱】,3年生には,【姿勢】【歩く姿】【返事】の3点をそれぞれにお願いしました。本番は,さらに本校生徒の格好良い姿がみられることと思います。

 

  今日は,3年生の学年集会にお招きをいただきました。3年生の先生方の話をしっかり聞く姿は,未来の自分に向き合う立派な姿に見えました。素敵な時間をありがとうございました。

 

 午後は,1・2年生が懸命に卒業式の準備をしていました。学校にとっても,第76回卒業証書授与式は,【チーム土中】をお見せする一大行事です。

 卒業生の巣立ちの時を在校生,先生方,保護者の皆さん,学校運営協議会の皆さんとともにお祝いしたいと思います。3年生の皆さん,よろしくお願いします!

校長室より②(24)3年生とともに(1)

 3年生が公立入試かを終え,土中に戻ってきました。挑戦を終えた3年生は,とても穏やかな様子です。金曜日の給食のデザートは,【いよかん】でした。3年生の入試結果に【いい予感】を願ってのメニューだそうです。栄養士の藤井先生の心遣いです。こんな楽しい3年生へのエールもあるのですね。3年生は,今週から中学校生活最後の2週間を過ごします。一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。

 

 3年生の英語の授業で,学校を英語で紹介する課題が出され,いくつかの作品を中田先生が見せてくれました。3月20日(月)に新入生体験入学がありますので,この英文をとおして,新入生が土中のことに興味を持ってくれると嬉しいです。①生徒や先生以外の校内にいる仲間(?)のこと,②先生のこと ③全校体制の駅伝部のこと です。入学したら,自分の目で確かめてみてください。

 

①    Our school has a nice view.  We have a lot of nature here.  The view from the window is so beautiful.  In addition, we can find many kinds of bugs in our school and some bugs often come to our classroom.  We study with bugs.

 

②    I’m going to introduce our nice teachers. First, Mr. A is really kind, and sometimes tells us jokes.  He is a forgetful, but he knows a lot about cyanobacteria. Second, Mr. B is my science support teacher.  He often teaches us science politely and extra lessons for us. Third, Mr.C is my English teacher.  He talks with us and gives us some advice.

 

③    I’m going to talk about Ekiden club.  All students that want to join the team gather for the competition or our own health only in summer and winter.  Our teachers and students are friendly.  So our team is loved by every student in our team.  You can enjoy running even if you don’t like running.

 

  明日は,三年生を送る会があります。去年は事前に録画したビデオを3年生だけが体育館に集まり,視聴しました。3年生の喜ぶ姿は印象に残っていますが,今年は全校が一堂に集まり,開催します。直接顔を合わせることで,3年生への感謝の気持ちが伝わり,1・2年生の成長した姿を3年生に実感してほしいと思います。

校長室より②(23)第4回学校運営協議会&公立入試1日目

 2月15日(水)の午後 第4回学校運営協議会を開催しました。準備委員会から数えると5回にわたり,土中のために,委員の皆さんから貴重なご意見をいただきました。3学期の現在,3年生は自分の進路に向けて,1・2年生は3年生を送る会や卒業式にむけて,頑張っていること,学校評価分析結果を説明しました。委員の皆さんから頂いたご意見をいくつか紹介します。

 

 〇交通安全について

   土中周辺は,年々交通量が増えています。交通ルールは,生徒だけでなく,保護者・教職員を含めた大人 

  が率先して見本を見せたいものです。

 

 〇自転車の乗り方について

   保険加入やヘルメット着用の努力義務について話題になりました。土中では,PTAの補助により,貸し出し用の 

  ヘルメットを常備し,部活動の遠征の際に使用することとしていることをお伝えました。

 

〇キャリア教育について

   2月に1年生に向けて,職業人講話を行い,3名の講師のお話を真剣に聞くことができました。次年度以降は, 

  準備期間を設けるとともに,生徒にも準備段階から関わらせる提案をいただきました。小学校から行っている,キ 

  ャリアパスポートとの関わりをもう少し意識させたいと思います。

 

 〇もっと入りやすい学校について

   セキュリティを踏まえつつ,開かれた学校を目指す難しさが話題になりました。防犯の観点からも,【見やす

  く・入りにくい】環境が必要であるとのご意見もいただきました。学校公開を活かして,保護者はもちろん,地域

  の方に生徒の様子を見ていただける機会を設定しながらも,校内の安全について指導していきます。

 

 本校の学校運営協議会の会議にオブザーバーとして参加してくださった学校教育課の皆さんからは,土中のことを自分ごとで考えてくださる本校学校運営委員の素晴らしさ,そしてこれからも【子供が喜び,保護者も喜び,教職員が感謝】する,土中学校運営協議会を目指してほしいと激励していただきました。学校運営協議会委員からの学校関係者アンケートや第2回学校評価分析結果を活かして,全教職員とともに令和5年度学校経営(案)を作成してまいります。

 

 今日から,3年生が千葉県公立入試に挑んでいます。2日間にわたる入試において,これまでの努力の成果を発揮してほしいと心から願っています。3年生の皆さん!頑張って!!

校長室より②(22)2月7日(火)&2月8日(水)の出来事

 2月7日(火)の午後 学校運営協議会の間野委員に紹介いただき,1年生に向けて,3名の講師の方に職業人講話をお願いしました。幼稚園の先生,グラフィックデザイナー,パイロットの職に関する内容を3名のプロからお聞きしました。とてもわかりやすく,生徒が興味を持てる内容でした。話をよく聞き,一生懸命にメモをとる生徒の姿は素敵でした。

また,20分の講話の後の質疑応答では,活発に質問する様子から,3学期に生徒の皆さんへお願いした【伝える力+反応する力】を感じることができました。1年生の皆さん,よくがんばりました。

 3名の講師の方のお話の前に,委員の間野さんはキャリア教育コンサルタントであり,「キャリア教育とは?」の説明をしていただきました。【自分らしく,強く生きていくこと】そして,学校を含めた今の経験一つ一つを通して,【自分で感じる,考える,選択する】ことが一人一人のそれぞれのキャリアにつながるということでした。でも,【自分の好き勝手に生きていくことではないこと】も話されていました。改めて,【教科の学び】と【キャリアの学び】をとおして,知識や経験の引き出しを増やして,自分の人生を切り開いてほしいと思います。

 

 また,同日,車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾さんの引退会見がありました。増尾西小・土中出身の偉大な先輩であり,四大大会とパラを全制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成した方です。「最高のテニス人生を送れた。一番の思い出は,東京パラリンピックでの金メダル。やり切ったと思える現役生活。やり残したことはない。」と清々しい記者会見でした。翌日の新聞に一面広告が掲載しありました。【11歳の国枝慎吾さんへの言葉】と書かれたメッセージです。校長室までの廊下に掲示しましたので,ぜひご覧ください。

 

 2月8日(水)に,3年生の公立高校の出願が無事に終わりました。予定通りの電車やバスに乗れなかったり,1時間近く教室で待つことになったり,それぞれにドラマがあったようです。でも一度高校に行ってみたことで,一安心したことでしょう。各自が受検番号を手に入れ,いよいよ2月21日(火)・22日(水)の2日間の受検です。試験が行われる午前中から実力が発揮できるように,体調管理をお願いします。

 

 今週は,寒空の中,元気に挨拶運動に励む生活委員の姿がありました。ありがとうございます。明日の午後は,積雪の予報もあります。寒さ対策をしつつ,全校254名とともに元気に2月を過ごしたいと思います。

校長室より②(21)1月の土中 【反応する力】  

 

 1月はあっという間でした。明日から2月です。1月は,生徒の皆さんの元気な歌声が響いていました。特に帰りの会の時間帯の歌声が素敵です。3年生を送る会に向けた取り組みに感謝です。3年生の男子が音楽室で,集まって歌う姿も素敵でした。【花になれ】の歌詞がとても素敵だと音楽の佐藤先生が教えてくださいました。1・2年生の皆さんも,確認してみてください。

 

  3年生の1月は,まさに受験シーズンでした。面接を控えている生徒の中には,「もう一度校長面接をお願いします!」と自分一人で頼んでくる生徒がいました。この主体的な姿にうれしくなりました。まだまだ不安な気持ちはあると思いますが,【今】を大事に過ごしていきましょう。

 

   また,3年生からのバトンを受け取った1・2年生は,市内の新人駅伝で男女2チームが参加しました。選手一人一人が自分の実力を発揮した走りでした。

   廊下を見ると,書き初めが掲示されています。一人一人の文字に個性が光ります。【日本】の学校の風物詩です。金賞・銀賞・銅賞を受賞された皆さん,おめでとうございます。

 

   そして2年生の性教育では,生命誕生をテーマに話がありました。自分を大切にして,自分のイライラの原因などを改めて感じることができました。私がうれしかったのは,【講師の方の話を聞く態度】はもちろん,講演の後の質疑応答で,積極的に一人一人が講師の方に質問し,講演内容をより深めていた姿です。私が始業式にお話しした【反応する力】を感じた一場面でした。講師の方も,講演後の校長室で2年生の素直な反応に嬉しそうに話されていました。学校外の方をうれしい気持ちにするのは,職場訪問と同じです。

 

 1月26日(木)は,3年ぶりの新入生保護者会を対面で行いました。多数の保護者の方にご参加いただき,熱心に話を聞いて頂きました。4月11日(火)の第77回入学式で新入生の皆さんと会えることを楽しみにしています。PTAの方のPTA活動の紹介もサポートする保護者の役割と連携の良さを感じました。ありがたいお話をいただきました。

 

 2月2日(木)・2月3日(金)は学年末テストです。これまでの学習の成果を活かし,頑張ってほしいと思います。

校長室より②(20)3学期よろしくお願いします

 17日間の冬休みも終え,3学期が始まりました。体育館での始業式の生徒の姿からは,新年を希望溢れる気持ちを感じました。今年は卯年です。全校生徒,先生方みんながジャンプアップして,飛躍の1年にしたいと思います。

 

 始業式にお話しした内容は次のとおりです。1月4日(水)の校庭を見ると,特設駅伝部の自主練習に多くの生徒が参加していました。清々しい気持ちになりました。「みんな,頑張れ!」と平凡な言葉ではありますが,心の中でかけていました。令和4年度も残り3か月。1・2年生は52日,3年生は43日。学校評価の結果分析を行いつつ,どのような3学期にしようか考えて,今日を迎えたことを伝えました。

 

 全校生徒の皆さんに,2学期の自分の頑張りを認め,3学期の【準備】の冬休みだった人に,手を挙げてもらいました。全校生徒にお願いしたことは,【伝える力】に加え,【反応すること】です。【反応すること】とは何かを具体例をあげて伝えました。例えば,挨拶をされたら,挨拶を返すことも【反応】です。また,授業が終わり,振り返って分からなかったら,「分からないから教えてほしい」と友達や先生に聞いたり,端末で調べたりするということも【反応】の一つと考えます。家庭学習の「土の音」は,やるだけでなく,ひと工夫もお願いしました。

 また,終業式の各学年の代表のことばから,1年生の皆さんには【時間の意識】,2年生は【リーダーの呼びかけがなくても行動できる】,3年生は【自分の入試が終わってもまだの人への配慮】をお願いしました。私は,引き続き,【自ら挨拶をする,自ら行動する,生徒や先生方とコミュニケーションを図る】一年にするという私の思いを伝えました。感染症対策は講じつつ,全校の皆さんで,この3学期を乗り切りたいと思います。

 

 生徒会長の伊藤さんからは,小さいことでも目標達成のための努力を忘れずに,挑戦することで成長を感じる3学期にしてほしいと全校生徒に向けた話もありました。全校生徒に向けたエールに感じました。

 

 始業式前に,新しい栄養士の藤井さんの紹介も行いました。明日からの給食がとても楽しみです。

 

 全校生徒の皆さん,保護者の皆さん,先生方とともに,創立76年目の令和4年度3学期を頑張ります。よろしくお願いいたします。

校長室より②(19)2学期ありがとうございました

 77日間の2学期が今日で終わりました。終業式の前に,たくさんの表彰を行いました。生徒の皆さんがスポーツだけでなく,理科の論文・読書感想文・書道など,様々活躍したことを実感しました。表彰された皆さんを全校生徒が拍手で祝福できたことをうれしく思います。

 

 2学期の終業式では,始業式でお願いしたことを確認するお話しから始めました。

1年生の皆さんには,【友達や先輩,そして先生方と協力して,活動する・勉強する】ができたかどうか,2年生の皆さんには,【自分自身を見つめ直し,自分の強みを見つける】ことができたかどうか,そして3年生の皆さんには,【自分の夢に向けて,一人一人が成長する】ことができたかどうかを確認しました。学年を追うごとに,手を挙げてくれる人が増えた印象があります。

 

  コロナ前に戻ってきて保護者をはじめ,集う場所もオープンになり,うれしいことも増えた半面,いろいろ悩むこと,困ったこともでてきたかもしれません。【失敗を恐れず,挑戦した人】にのみ成長が感じられることがあります。ワールドカップで盛り上がった日本ですが,PK戦の末の結果は喜びだけでなく,思い通りにならない悔しさも感じました。でも,ある有名選手が話したPK戦に挑んだからこそ,見える景色があるものです。【失敗を恐れず挑戦】した今学期の自分の頑張りを認め,3学期の【準備】の冬休みにしてほしいことを伝えました。

 

 学年代表の生徒の堂々とした姿も心に残りました。各学年の代表は自分の学年の成長を伝えつつ,1年生は,【時間の意識】,2年生は,【リーダーの呼びかけがなくてもできる】,3年生は,【入試が終わってもまだ入試のある人への配慮】が3学期の目標であるとの話がありました。その目標達成に向けて,頑張ってください。

 

 久しぶりの校歌も心に残りました。谷中先生から卒業式を見据えたお話がありました。3月10日の卒業式は,全校生徒が一堂に会し,保護者の皆様とともに,3年生の巣立ちをお祝いしたいと考えています。

 

 17日間の冬休み,感染症対策を講じつつ,全校生徒の皆さん,保護者の皆様,元気に過ごしてください。また,小島先生,横瀬先生から自転車のヘルメット着用,保険加入の話もありました。安全にも気を付けてください。全校生徒の皆さん,保護者の皆様,今年もありがとうございました。新年を希望溢れる気持ちをもって迎えたいと思います。

校長室より②(18)健康でたくましい生徒  

 

  2学期の給食最終日の献立は,【牛乳,ロールパン,フライドチキン,マセドアンサラダ,コーンポタージュ,生リンゴ】でした。一つ一つをよく噛んで,おいしくいただきました。

  調理員の皆さん,給食の調理をありがとうございました。日に日に寒くなりましたので,調理室の作業はどれだけ寒かったことでしょう。毎日の報告書を調理員さんから受け取りますが,生徒の皆さんの残さいが少ないと,とてもうれしそうな表情です。人をうれしくすることは,とても素敵なことです。来学期もできるだけ給食を残さず,いただきましょう。給食委員会の皆さんの協力にも感謝です。

  2学期は,週1回 柏市教育委員会 中山先生が手伝いに来てくださり,無事に給食提供を行うことができました。中山先生,本当にありがとうございました。

  19日(月)に実施した,2学期末の保護者会でお願いしたことは,【2点】です。

 保護者の皆様に学校を見ていただく機会が増えたことは,とても喜ばしい反面,コロナ禍の2年間を経た子どもたちはいろいろストレスや不安を感じることがあったかもしれません。お子さんから2学期を振り返る話をじっくり聞ける【時間の確保】をお願いしました。今年度学校経営の柱としている【伝える力】をお子さんが発揮する良い機会をご家庭でも与えてください。また,保護者の方から,【頑張ったこと】【成長したこと】をお子さんにして褒め伝え,3学期が希望をもって迎えられるように,ご支援をお願いします。

 

  生徒指導主任からは,穏やかな学校生活の様子が伝えられました。外遊び,室内でも生徒同士が仲良く過ごしているとの話がありました。これも日ごろの保護者の皆さんの子育てのおかげです。ありがとうございます。保護者の皆さんと共有したいのは,【タオル・ハンカチ持参】【感染症対策】【自転車のライト点灯やヘルメット着用のお願い】そして【SNSの扱いへの注意喚起】でした。ご家庭でも一言触れてください。

 

   また,PTA副会長から,今後のPTA活動についてお話がありました。今年度も,除草作業,高校説明会のお手伝い,林間学校・修学旅行の業者選定など,保護者代表のPTA役員の皆さんにはお世話になりました。学校は,教職員だけでは子供たちを健全に育成することはできません。ぜひ,保護者・教職員・地域の皆さんが手を携えて,生徒254名を大切に育くんでいきたいと思います。

 

 12月に入り,1・3年生は性教育を学習しました。また,20日(火)は,食育にも取り組みました。ヤクルトから講師をお招きし,【おなか元気教室】が開催されました。本校の目指す生徒像の一つに,【健康でたくましい生徒】があります。今日学んだことを,生徒の皆さんは,自分のものとし,自分だけでなく,ご家族みんなが笑顔で元気に過ごせるように,お家で話題にしてください。新型コロナウイルスやインフルエンザに負けない体づくりを心がけましょう。

 

校長室より②(17)人権週間と一流選手の話

 学校公開の授業参観をありがとうございました。たくさんの方,中には小学生の姿はありました。ありがとうございました。中学生の様子はどうだったでしょうか。中学生への憧れや希望の気持ちをもって,進学してくれることを願っています。

 

 12月は,4日から人権週間です。【自分を大切にする,そして相手を大事にする】強化週間です。皆さんの代表である生徒会の2名が,柏市いじめ防止サミットに参加しました。昇降口などに掲示してあるポスターのように,「【い じめ】と【いじり】のさかいめ」がテーマでした。本校から参加した二人からは,【「感じ方」「受け取り方」「考え 方」は,人それぞれである】という話がありました。とても大事な考え方だなあと感心しました。また,他校の生徒とよい交流があり,刺激を受けたとも話していました。今週月曜日に学校生活アンケートの時間もありました。これからも,自分と相手のことを考え,皆が学校生活を楽しく過ごすにはどうしたらよいかを生徒の皆さんと考えたいと思います。

 

 さて,先日 NPO法人柏市国際交流協会30周年の記念講演として,プロ車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾選手のお話を聞きました。皆さんご存知の通り,昨年は東京2020パラリンピックで優勝,今年はウインブルドンで優勝し,車いすテニス選手として初の生涯グランドスラムを達成し,生涯ゴールデンスラムのいz業を成し遂げた方です。国枝選手の口から,増尾西小・土中出身であることを直接お聞きして,とても親しみを感じました。

  お話を聞いて,車いすテニスを始めたきっかけや,プロになるターニングポイントは,【出会い】や【チャンスをつかみ取る力】だったのだと思います。国枝選手はその時々でチャンスを手にし,夢に向かって,進んでいたからこそ,今があるのだと感じます。そして,次のステージに進むには,【チーム=仲間の存在】が大事だともお話しされていました。今,3年生は進路に向かって一人一人が奮闘しているのですが,学級の仲間との絆も大事にしてほしいと思います。

 

 今日は,昨年度までの学校図書館指導員の岡部先生が書写指導に来てくださいました。土中生の成長を喜ばれていました。そして,3年生の皆さんから元気をもらったとお話をされていました。これも【良き出会い】の一つですね。

 

 早いもので,12月もあと2週間です。これまで以上に,一日一日を大切に過ごしたいと思います。

朝晩,寒くなってきました。手洗い,換気,そして心身の成長のために,全校で【健康でたくましい生徒】を目指していきましょう。

校長室より②(16)初冬の読書

 下校時間も16:30となり,あっという間に外は暗くなります。安全に気を付けて,まっすぐ帰宅しましょう。また,コロナの第8波という心配なニュースがあり,学校公開をしながら,ちょっぴり心配な気持ちが広がっています。生徒の皆さん 感染症対策は引き続き行っていますか。手洗い,換気,そして健康な体の維持のための良質な睡眠をお願いします。また,学校では,バランスの良い豊富な栄養素の配慮のある給食が提供されていますが,残さず食べてくれると栄養士さんも調理員さんも大喜びです。さて,9月から産休に入っていた栄養士の坂巻先生が無事に元気な女の子を出産しました。母子ともに元気だそうです。おめでとうございます。新たな命がすくすく育つことを心から願っています。

 

 さて,先週はひまわり学級で過ごす中で,生徒が選んだ絵本を一緒に読む機会を得ました。スペンサー・ジョンソンの「プレゼント」,イヴォンヌ・ヤハテンベルフの【とくべつな一日】そして,宮西達也の「おまえ うまそうだな」の三冊です。

 絵本の結末の奥深さに驚かされます。絵をよ~く見ると細かな描写から,ラストの余韻へといろいろと考えさせられました。良い時間をひまわり学級の生徒と過ごすことができました。

 本校は学校図書館指導員の青木先生が火曜日・水曜日・金曜日に勤務されています。学校図書館を利用してください。

 

 今年の私の目標「本を読み,皆さんに紹介」を行います。

 一冊目は,坂木 司さんの「シンデレラ・ティース」。題名通り,歯医者さんを舞台に繰り広げられるお話です。昨年度,生徒の皆さんに紹介した「和菓子のアン」の作者と同じ方です。歯医者さんがちょっぴり苦手な主人公が,患者さんと対応する中で成長する姿は「和菓子のアン」に通じます。

 

 二冊目は,杉田 敏さんの「英語の新常識」です。NHKビジネス英語の講師を長年務められた方です。英語は一律変わらないわけではなく,時代とともに変わる言語であることを実感する本です。生の英語の面白さがわかる本です。

 

 そして,三冊目は,足達 光夫さんの「つぶやきエッセイ 真白な秋Ⅱ」です。足達さんは本校の元PTA会長さんです。職場訪問でお世話になった足達商会のお話,土小・土中の校歌の話など,「へえ~」と感心したり,考えさせられたりしました。

 今回は私が読んだ本を紹介しました。生徒の皆さんは,月曜日・金曜日の朝読書で何の本を読んでいますか。本の紹介に校長室に来てくれたら,うれしいなあ。

校長室より②(15)暦の上で冬到来 青い鳥とともに  

 

 一昨日は,442年ぶりの皆既月食と惑星食同時観測しました。ご家庭で冬の天体ショーを楽しまれたことでしょう。

 さて,2学期は保護者・地域との連携を深めるための準備であるように思います。コロナ対策を講じつつ,合唱フェスティバル,学校公開を保護者の方にご覧いただきました。また,ふるさと協議会の文化祭でのポスター掲示,青少協による研修とボッチャ体験など,少しずつ地域との絆を深めています。

 加えて,今年度,本校は,コミュニティ・スクールになっています。11月7日(月)に第3回学校運営協議会を開催し,委員の皆さんと学校評価の観点や2年生職場訪問等,活発なご意見をいただきました。特に,キャリア教育の一環として,28か所の事業所を紹介していただき,2年生は職場訪問での話題は大いに盛り上がりました。事前訪問を含めて,本番も,緊張感いっぱい,学びが多い職場訪問でした。事業所の皆さんから,生徒のマナー・質問内容について,たくさんのお褒めの言葉をいただきました。19日(土)土曜参観の5時間目の職場訪問の生徒によるプレゼン発表会が楽しみです。

 

 さて,HPのトピックスにも掲載しましたが,10月31日通用門近くで青いセキセイインコを3年生が保護してくれました。飼い主さんに戻すまでの2日間,職員室で元気な声を聞かせてくれました。見つけてくれた3年生,職員室でお世話をしてくださった先生方,皆さん一人一人の優しさが,小さな【命】を守りました。改めて,【命】の尊さを実感しました。

 

 そこで,【幸せの青い鳥】のお話を思い出しました。

チルチルとミチルは、いつも近所のお金持ちの家にあこがれて暮らしていました。魔法使いのおばあさんは「青い鳥」という難題を二人に託し、探させますが、どんなに遠くに旅をしても「青い鳥」を手に入れることはできませんでした。懐かしい我が家に帰ると、家の中に自分たちが飼っていた「青い羽をもつハト」がいることに気づきました。遠くばかり追い求めて手に入らない「青い鳥」を捜しまわりましたが、実は幸せの青い鳥は自分の家の中にいたのでした。幸せと言うのは、案外自分のすぐ近くにあって、そしてそれに気づくには、自分の心の持ちようが重要だということを教えてくれた物語でした。

 

 飼い主さんから,セキセイインコのピーちゃんが元気に過ごしていることをお聞きしました。やはりお家が一番なのですね。【普段】を大切に,【周りの人】に優しく接したいなあと思います。皆さんの【青い鳥】は何ですか。

校長室より②(14)スポーツの秋・芸術の秋・学習の秋

 11月が始まりました。朝晩の寒さが厳しくなり,冬服の制服も増えてきました。10月は学校行事が目白押しでした。土中生徒の活躍を紹介します。

 

前回紹介した市内駅伝に参加した,男女2チームともに,タスキをつなぎ,完走しました。254名の全校生徒数で,男女2チームが参加するのは,とても素晴らしいことです。ありがとうございます。当日 私は応援には行けませんでしたが,選手の皆さんは,楽しそうで,元気いっぱいでした。お疲れ様でした。そして,このパワーを東葛駅伝につなげてくれました。昭和22年創立の土中の一年後の昭和23年に始まった伝統ある東葛駅伝。73校の選手が沿道を駆け抜けました。1区の岩田さん,付き添いの原さんに声をかけ,7区の川島さんにこぶしでエールを送り,10区の若林さんがトラックを疾走する姿を応援しました。56位で完走しました。夏休みからの40名強の仲間がともに頑張った成果です。応援をありがとうございました。

 

 3年ぶりの柏市小中音楽発表会は,1・2年だけの吹奏楽部での参加でした。増尾駅から歩いて文化会館へ行き,公園でお昼をいただき,秋の暖かな日差しを感じるひと時を経て,文化会館の大きなホールで,素敵な演奏を行いました。演奏後は,他校の演奏のお手伝いです。吹奏楽部の成長を感じた半日でした。

 

 学校運営協議会の皆さんの協力により実施できた職場訪問です。2年生が28か所の増尾近隣の職場にわかれて,様々な方にお世話になりました。廊下には生徒の職場訪問を通しての感想が掲示されています。働くことを意識した時間だったようです。本校生徒たちに貴重なお話をしてくださった皆さんに感謝です。11月19日(土)5校時に各班が1年生に発表しますので,お時間がありましたら,御覧ください。ご協力いただきました皆様,ありがとうございました。

 

 そして 10月最後を飾る,合唱フェスティバル。昨年からずっと保護者の方に鑑賞していただきたいと思いながら,ようやく実現した保護者の方とともに時と空間をともにした合唱フェスティバルです。1年生の【丁寧な歌声】,2年生の【成長を感じる歌声】,3年生の【熱い思いのある歌声】を生で感じていただきました。ありがとうございました。生徒は良き発表者,保護者は良き鑑賞者でした。素敵な時間に私も感動しました。【合唱っていいな】で締めくくった私からの話でした。10月は改めて,3年生の存在の大きさを感じました。伝統を1・2年生につないでくれた3年生って素晴らしいなあと思います。

校長室より②(13)秋がやってきました!  

 

 10月7日(金)は,88年ぶりの冬を思わせる寒さで、なおかつ雨が降り,風邪をひく方はいませんでしたか。今週は全校が中間テスト,そして3年生は実力テストもあり,本当につかれたことでしょう。特に,男女テニス部の皆さんは,新人戦の個人戦や団体戦があり,テスト勉強も大変な2週間でした。

 

 9月は,あっという間に過ぎ,早くも10月を迎えました。9月は予定していた避難訓練,スケアードストレイト自転車交通事故防止教室,命を大切にする集会等【命】にかかわる行事を無事に実施することができました。生徒の皆さんと一緒に【命】にかかわることを考えた9月でした。

 

 1年生の皆さんと一緒に,9月22日(木)に校外学習に川越へ行ってきました。心配された雨も吹き飛ばし,晴天の中,班別行動を楽しみました。出発式で私からお願いした【協働】を心がけ,皆で無事に帰ってきました。廊下には狐のお面が飾ってあります。10月後半の学校公開で保護者の皆様にご覧いただきたいと思います。

 

 そして久々の体育館で開催された生徒会選挙。立候補者も推薦者も254名の生徒と先生方を前に,とても緊張していました。信任された生徒会の皆さん,そして各委員会の2年生の委員長さん,これからの土中をよろしくお願いします。応援しています!

 

 また,保護者の皆様,夏休みに実施予定だった9月の三者面談へのご理解ご協力に感謝しています。生徒の皆さんも,保護者の皆さんも,悩んでいること,困っていることを先生方と共有し,次の11月につながる話し合いができたでしょうか。【生徒も先生も一人で抱えない】が合言葉の土中です。これからも,遠慮せず,相談してください。

 

 最後に,9月30日(金)に柏市中学校駅伝大会・ロードレース大会が行われました。男女2チームが参加し,自分たちの持てる力を発揮しました。10月15日(土)は,三年ぶりに東葛駅伝が行われます。PTAの皆さんが購入してくださった新しいユニフォームが生徒の頑張りを後押しします。松戸から野田への10区間の駅伝です。70年以上続いている,伝統ある駅伝に向けてあと7日!駅伝部の皆さん,頑張ってください。

校長室より②(12)2学期が始まりました!

 9月1日(木)始業式を迎えました。新しい2名の友達を迎え,253名の生徒と38名の先生方との77日間の2学期が始まりました。私から各学年にお願いをしました。

 

 1年生の皆さんには,9月22日に予定している川越の校外学習に向けて,体調管理に心掛け,日々過ごしてほしい。そして,【友達や先輩,そして先生方と協力して,活動する・勉強する】2学期にしてほしいということ。

 

 2年生の皆さんには,3年生の先輩の姿からバトンを受け取り,1年はあっという間であること。皆さんが土中の中心になるので,【自分自身を見つめ直し,自分の強みを見つける】2学期にしてほしいということ。

 

 3年生の皆さん,部活動・コンクール・コンサートで見せてくれた粘り強さに感謝の気持ちを伝えました。特に,千葉県チャンピオンとして関東大会に出場した,卓球部の石塚さんは,とても立派な姿であったこと。3年生は,【自分の夢に向けて,一人一人が学習に集中する】2学期にしてほしいこと。

 

 学校全体としては,【伝える力】を育んでいくため,私も生徒や保護者,先生方に伝わるように,分かりやすく,心に残るような話を心がけたいと考えていること。今週,第1回学校評価の分析結果を保護者あてに配付しました。その分析結果を踏まえて,学校経営を進めていきます。

 

 また,来週から,夏休みに実施予定だった三者面談を全校で行います。生徒の皆さんも,保護者の皆さんも,悩んでいること,困っていることがあるかもしれません。【生徒も先生も一人で抱えない】が合言葉の土中です。遠慮せず,相談してください。

 

 先週末の野球部,特設水泳部の新人戦をスタートに,今週末は陸上部の新人戦があります。また,柏市小中学校科学展がさわやかちば県民プラザで行われます。1・2年生の選手の皆さん,夏休み中に課題に取り組んだ皆さんの頑張りを応援したいと思います。

 

 来週から 体操服登校から夏服・冬服の移行期間となります。今一度,服装を整え,学習に真剣に取り組む2学期を過ごしてほしいと思います。

校長室より②(11)明日から2学期が始まります

 長いと思っていた夏休み42日間も今日で終わります。生徒の皆さん,保護者の皆様,先生方 元気でお過ごしでしょうか。

 明日の始業式を前に,1学期の終業式にお願いした夏休みの合言葉の2つを確認します。

 

①自分の頭で考え,行動する。

②命を大切にする。

 

 部活動も新しいチームになり,早朝から駅伝部,校庭の部活動,体育館の部活動,そして吹奏楽部,卓球部等,2年生が中心になり,1年生とともに一生懸命に活動しています。7月に行われた3年生の強い思いのこもった最後の試合・最後のコンクールをへた1・2年生に,3年生の願いがつながっています。

 

 夏休みも,先生方は研修による自己研鑽,2学期の準備に大忙しでした。加えて,新チームの試合もあり,すでに2学期が始まっている感じがします。

 8月19日(金)には,土中学校区の土小・増尾西小2校と小中連携の研修を行いました。柏市教育委員会児童生徒課の石井統括リーダーから,【小中9年間を見通し,児童生徒像を踏まえた,これからの教員にのぞむこと】をテーマに,教育施策の今についてお話をいただきました。私たち教職員の言動の生徒に与える大きさを改めて振り返ることができました。ありがとうございました。また,各校の特色ある教育課程等について,小中の先生方と学び合いをすることができました。改めて,小中学校の共通点・違いを知り,とても新鮮でした。

 また,柏市中学校英語発表会も開催されました。昨年度はスピーチの部だけでしたが,今年度は各学年暗唱の部もあり,本校からは3名の生徒が出場しました。夏休み中もALTや先生方と練習を頑張っていました。生徒の真剣なまなざし,発表態度,いずれも素晴らしかったです。他校の生徒と競い合い,自分を高める発表会となったことでしょう。他の生徒の皆さんも,夏休みにしかできない活動がより自分自身の大きな成長につながったことと思います。

 

 御協力をいただきましたにもかかわらず,新型コロナウイルス感染症の第7波は高止まりの状況です。2学期も感染症対策を講じつつ,1年生の校外学習,合唱フェスティバル,学校公開等を進めていきます。今一度,皆さんで基本的な感染症対策=毎日の健康観察,手洗い,換気,場面に応じた適切なマスク着用をこころがけていきましょう。

 ては,明日9月1日に会えることを楽しみにしています。

校長室より②(10)夏休み前半終了

 記録的な豪雨で被災してる方がニュースで取り上げられています。改めて,全国の皆さん,お見舞い申し上げます。そして,まさかと思っていた世界の紛争が身近に感じられる毎日です。新型コロナウイルスとの戦いも続いています。 

 幸せなことに,土中では,駅伝チームをはじめ,各部活動が練習に励んでいます。英語発表会に向けて,ALTの先生とブラッシュアップしている生徒もいます。素敵な夏の姿です。

 

 早いもので,8月前半の練習が終わります。8月1日から新チームの練習を再開しましたので,1・2年生の皆さんには,物足りない日数だったかもしれません。それでも,新チームの頑張る様子を見ると,3年生が【良い伝統】を残してくれたことがわかります。最後の試合・コンクール・コンサートに臨む姿で,【良い伝統】を残してくれました。ありがとうございました。

 

 本校卒業生の国枝慎吾さんがウインブルドンで優勝し,生涯ゴールデンスラムを達成されました。おめでとうございます。東京オリンピック・パラリンピックで,一度は燃え尽き症候群になりながら,もう一度テニスがうまくなりたい気持ちで,ウインブルドンを優勝されたことを話されていました。スポーツでも,音楽でも,勉強でも全ての原点は,【うまくなりたい】【わかりたい】という本人の強い気持ちなのだと思いました。自分の進路に向き合っている3年生の皆さん,粘り強く頑張ってください。

 

 また,宿題の進み具合はいかがですか。私もラジオ体操,読書,英語の勉強等,自己研鑽のため考えていた計画の三分の一も達成できず,自分にちょっぴりがっかりしています。でも,もう一度自分の夏の計画を練り直しました。生徒の皆さんも,夏休み前に立てた計画をもう一度【振り返り】,【再スタート】を切ってほしいと思います。

 

 8月9日(火)中学生関東大会(卓球)個人の部に,本校の石塚さんが【千葉県のチャンピオン】として,出場します。千葉で行われる関東大会での活躍を心から願っています。

 

 それでは生徒の皆さん,元気に夏休みを過ごしてください。夏休み後半にお会いしましょう!