柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

自ら調べ、学ぶ意欲の育成をめざす学校図書館  逆井中学校

 逆井中学校の図書館は、別館の3階にあります。蔵書は約14,000冊あり、今年度は615名の生徒と教職員が利用しています。

 

 

 室内の窓ガラスには、地域の図書ボランティアの方々が季節に合った果樹のシール(現在は枇杷の木)を貼ってくださり、おだやかで落ち着いた室内になっています。

 

  

 

【授業での活用】

 学校図書館オリエンテーションを行い、逆井中学校の図書館の仕組みを確認し、図書館を利用しています。

 1年生の国語「ベンチ」、2年生の総合「林間学校・福島県調べ」、国語「夢を跳ぶ」では、本とクロムブックを併用して調べ学習を行っています。

 3年生の国語「ビブリオバトル」の授業では、多くの生徒が図書館の本を使って発表を行っています。授業終了後に、チャンプ本の展示を予定しています。

 

【図書委員会の取り組み】

 

 

 5月初旬より感染防止対策用のカバーをなくしました。広々とした台でスムーズに貸出返却ができるようになりました。

 今年度はコロナ前の活動に戻し、週3日(火・水・木曜日)の昼休みと放課後に図書館を開館しています。今年度が始まったばかりですが、来館者数・貸出冊数は前年度の同じころより大幅に増え、活気も戻りつつあります。

 

 

 図書委員会では、委員全員で2種類のPOPの作成をしています。

 1つは、先生のおすすめ本紹介です。今年度逆井中学校に着任された先生方にインタビューして、先生のおすすめ本を伺い、POPを作成します。図書館ではPOPと合わせておすすめ本の展示も行っています。

 もう1つは、新着本のPOP作成です。毎年POPのある本は貸出が多い傾向があるため、図書委員の力作と一緒に展示しています。

 

 

 引き続き感染防止に気をつけながら、授業に、読書に、学校の様々な場面で図書館を利用できるように、図書館づくりを行っていきます。

 

 

 

第1回司書教諭・学校図書館指導員合同研修

5/23(火)沼南近隣センター大ホールにて第1回司書教諭・学校図書館指導員合同研修が実施されました。

①学校図書館担当羽山指導主事より、今年度の柏市学校図書館活用についての講義が行われました。今年度の重点目標は「調べる学習」の充実です。柏市学校図書館が作成している「パスファインダー」と柏市立の小中学校全生徒が利用することができるポプラ社の電子百科事典「Sagasokka!」の具体的な活用方法を学びました。

②学校図書館コーディネーター笹間先生より司書教諭と学校図書館指導員の役割についての講義をいただきました。各学校が作成している学校図書館全体計画の実現に向けて、司書教諭と学校図書館指導員がそれぞれの役割を理解し、車の両輪となって機能することが大切である、ということが理解できました。

③足立区教育委員会 学校図書館スーパーバイザー NPO法人学校図書館実践活動研究会 理事 藤田利江先生より「学校図書館の活性化を図る~調べる学習 基本のスキル~」のテーマで講演していただきました。調べることが楽しいと思えることが大切であり、そのためには何を調べるかの課題設定、問いを自ら立てて取り組むことが重要であることをワークショップに取り組みながら体験しました。

 

【ワークショップに取り組む様子】

【調べたことを共有する様子】

 

たくさんの学びを得た充実した研修でした。参加者からは「すぐに授業に活用したい」との声が聞かれました。「調べる学習」の充実に向けて63校の新たな取り組みがスタートします。

研修会場2階では、柏市学校図書館がお世話になっているTRC図書館流通センター主催の「子どもの力 図書館のためのブックフェア2023」が開催されており、研修前後に司書教諭・学校図書館指導員がたくさんの本を手に取る姿が見られました。

 

楽しく読もう!楽しく調べよう! 風早北部小学校

風早北部小学校は,柏市の沼南庁舎の近くにある,児童数674人の小学校です。

図書館は教室のある校舎とは別の建物にあり,座って読むことの出来るじゅうたんの部屋と調べ学習をする時に便利なテーブルがある部屋,二つの部屋がつながって一つの図書館になっています。

 新学期になり,オリエンテーションや新しい図書委員による委員会活動が始まりました。

〈オリエンテーション〉

図書館の使い方や本の場所を学ぶ学年。おすすめカードを書いて他学年に本を紹介する学年。調べ学習に役立つサイトについて学ぶ学年。みんな一生懸命に取り組んでいました。今年度も読書活動や調べ学習などで,たくさん図書館を利用してくれるといいなと思います。

 〈委員会〉

昨年度は,並んで待っているときも楽しめるクイズを作成したり,読み聞かせを大画面で行ったりと大活躍でした。今年度も「昨年を超えるぞ!」と気合十分。早速,自己紹介カードに取り掛かっていました。

 

楽しく読んで,楽しく学べる図書館を目指してみんながんばっている風早北部小学校図書館です。 

 

 

小さな学校 大きな学び 手賀東小学校

 令和5年4月、豊かな自然に恵まれた手賀東小学校の新しい一年が、全校児童69名でスタートしました。新しい学年での最初の図書の授業は、オリエンテーションです。

 学校図書館のきまりやマナーを「手賀東小学校図書館 利用ガイド」で振り返りました。裏面は「学校図書館地図」になっています。昨年3月に新しい書架が入って、配架が少し変わりました。「新しい場所は覚えられるかな?」「わかるよ~」「本当? ではゲームをするよ!」

 

「本の背表紙に貼られた分類ラベルを大きくしたカードを渡すよ、さぁその3桁の数字から本を探すことができるかな?」すぐに書架に向かう人、助け合って探す人、ひっかけ問題にひっかからないスゴ腕の人、それぞれ体を使って本の場所を覚えました。友だちが探した本の発表を聞きました。最後は「利用ガイド」にラベルと題名を書き写しました。

 柏市学校図書館の令和5年度の重点は「調べる」活動の充実です。調べ学習に使う本が、日本十進分類法の3桁の数字の順に並んでいること、その数字に意味があることなどに触れ、知りたい情報にたどりつく力をつけられるよう、楽しく学べるしかけを提案していきたいと思います。

 またオリエンテーションでは担任の先生から、おすすめの本の紹介もありました。

 小学生のときに夢中になったシリーズの熱いブックトークがあったり、頭をやわらかくするクイズを一緒に考えたり、本のテーマについて話し合ったり、その本がクラス全体を一つにしてくれるような素敵な時間になりました。

 オリエンテーションが終わったら、「学校図書館3つのやくそく覚えてる?」「本のラベルど~れだ?あみだ」「先生方がおすすめしてくれた本」を廊下に掲示しました。

 さて5~6年生の教室では、日光修学旅行にむけてオリエンテーションがありました。昨年の鎌倉も、一昨年の日光も、子どもたちが自分で計画をたてるのが手賀東流。校長先生と担任の先生方から、修学旅行の目的やねらいについてお話があったあとに、図書館指導員から、情報収集に役立つ参考図書の紹介をしました。

 さっそく、本やインターネットで調べたことを、クラスルームのジャムボードで共有していきます。様々な資料を使いこなし、情報を管理するスキルを身につけて、充実した修学旅行になりますように!

 同じ日に「読書へのアニマシオン」の時間も始まりました。

 昨年度から行われている、1~2年生を対象にした読書活動の時間です。「へんしんことば」を考えたり、五七五のリズムを楽しんだり、「本のおたのしみぶくろ」を作ったりしました。今年度最初のアニマシオンは「まちがいをおしえて!『11ぴきのねこ』」です。2回目はわざと間違えて読みます。全員が集中してお話を聞き、そして大笑いしながら、本の世界を楽しみました。

 創立150年という柏市で最も長い歴史と伝統のある手賀東小学校。小規模校ならではの、一人一人に丁寧に向き合える良さを活かし、濃厚な読書活動や、最先端の情報学習を支援できる、そんな学校図書館でありたいと、気持ちを新たにしています。

初任者研修・第1回 学校図書館指導員研修

【初任者研修】
 4/5(水)に今年度採用学校図書館指導員の初任者研修が実施されました。
 学校図書館担当羽山指導主事より、勤務の心得や学校図書館の1年についての講義の後、学校図書館コーディネーターの笹間先生から「学校図書館指導員として大切にすること」と題し授業支援についての講義をいただき、学校図書館アドバイザーより学校図書館の実務について、柏市学校図書館ITサポート員の本間さんから進級処理、学校図書館オンラインの利用等についてをお話いただきました。 
  初任者は3時間の研修を終え、翌日から柏市学校図書館指導員として勤務校での業務が始まりました。

【第1回 学校図書館指導員研修】
 4/6(木)、Webにて学校図書館指導員研修が実施されました。

・学校図書館コーディネーターの笹間先生から、学校図書館の活用推進について講義をいただきました。
 今年度の重点は「調べる」活動の充実です。

 学校図書館は情報活用の場所であり、教科と結びついた読書の支援が重要であること、
「読む」力をつけるには、授業の中で学習の目的をもって様々な「読み」を体験することが大切だと確認しました。

「調べ学習」をサポートする資料や制度がパワーアップしました
(「学校図書館の活用」からダウンロードできます) 

 

・大野アドバイザーより、学校図書館指導員の実務についてお話をいただきました。

 今年度も「ハンドブック」を活用して業務をすすめます

 

 「調べ学習」を支援するために、学校図書館指導員ができること、求められることを確認しました。

 

63名の学校図書館指導員と指導課の先生方とのつながりをいかして、学校図書館の活用推進に力を尽くします。