柏市学校図書館紹介blog

2022年12月の記事一覧

第5回 学校図書館指導員全体研修

12/12(月)沼南庁舎にて、全体研修が実施されました。

①授業実践研修

柏中学校で行われた国語の授業実践について、

担当された国語科の三浦佳菜子先生に報告をしていただきました。

「読書を通して知識を広げ、考えを深める授業を作る

 ~『薔薇のボタン』ノンフィクションの世界~」

教科書教材を学習後、たくさんのノンフィクションの本に触れ、

ビブリオバトルにつなげる実践でした。

学校図書館指導員としてどのような授業支援が必要とされているのか

学ぶことができました。

 

②グループワーク 「R5年版 学校図書館活用単元例〈柏モデル〉」改訂

今年度行った授業支援の情報を持ち寄り、来年度に向けての改訂作業を行いました。

 

 

 学校図書館を活用した授業づくりに生かしてほしいと思います。

 

③グループワーク 選書検討会

 今年度2回目の選書検討会です。情報交換することで

 自校の選書をより良いものにしていきます。

「来年度はこういうことを学びたい」という研修の希望もたくさんでました。

 

短時間の研修でしたが、対面で行うことで得られる情報も多く

実りの多い研修となりました。自校で生かしていきたいと思います。

学習に活きる学校図書館をめざして 富勢西小学校

 今年度、富勢西小学校は、創立40周年を迎えました。柏市北部の自然豊かな場所にあり、
全校児童は175名。全学年1クラスです。小規模校ならではの学年を越えたつながりがあり、
児童は明るく元気で素直です。
 図書館は2階にあります。向かいには2年生、1年生の教室があり、気軽に立ち寄って
くれます。
 昨年度、図書館のいすとカーテンが新しくなりました。

 今、図書館内に展示している「百舌鳥のはやにえ」です。百舌鳥は冬に備えて、餌を枝に
さして干物を作るそうです。干からびた蛙が枝に刺さっています。昨年の冬に、校庭で児童が
見つけたものです。図鑑と共に展示したところ、さまざまな反響がありました。

 

【めざせ!年間一人70冊】

 校長先生から、学校図書館だより4月号に「本は心の栄養です。本をたくさん読みましょう!
1年間に70冊以上が目標です。」とメッセージをいただきました。昨年度は残念ながら一歩
及ばず、68冊でした。今年度はリベンジに燃えています。
 年度初めの図書委員会では「みんなに年間70冊の本を読む目標を達成することができるよう
声をかけたい」という意見が出てきました。今年度は達成できそうです。

 

【本を身近に】

 富勢西小学校では、一回の貸出で一人3冊借りられます。3冊のうち1冊は、国語教科書
掲載本か今月学習している本のコーナーから借ります。今月学習している本には、国語だけでは
なく、算数、理科、社会、道徳、家庭科といった全教科の本を集めています。普段は手に取ら
ないような本も多く、でも読んでみたら「意外とおもしろかった」と言ってくれることも。

 また今年度、学校図書館の本を各クラスに持っていく学級文庫を始めました。学校図書館を
利用した際に、児童が学級文庫として読みたい本を選び、図書委員が本を持っていきます。
図書委員は大活躍です。学級文庫は、すきま時間に読まれています。
 昨今、読書離れが進んでいると言われていますが、本が身近にある取り組みを今後も続けて
いきたいです。

 おはなし給食の取り組みも紹介します。
 栄養士の先生の協力のもと、本の中にでてくる食べものが、実際の給食のメニューになります。
図書委員の読み聞かせを録画して、当日の給食の時間に、児童は見ながら食べます。おはなし
給食の本は「読みたい」という児童が絶えません。いつもは残しがちなメニューも、おはなし
給食になると不思議と食べてくれます。
 児童も先生もにっこりの楽しい取り組みです。

 

【ICT活用】

 今年度、富勢西小はGIGAスクール研究校2年目です。Sagasokka!(さがそっか!)の活
用も始まりました。
 3年生では、国語で「絵文字を説明する」という授業で使いました。児童は本、インターネ
ット、Sagasokka!とさまざまな資料を駆使し、ワークシートを作成していました。

 

 本をたくさん読み、本を身近に感じながら、学習ではICTと併用して本を活用していく。

学習に活きる学校図書館を目指して、これからも富勢西小は、変化をしながら取り組んでいきます。