柏市学校図書館紹介blog

2023年6月の記事一覧

自ら調べ、学ぶ意欲の育成をめざす学校図書館  逆井中学校

 逆井中学校の図書館は、別館の3階にあります。蔵書は約14,000冊あり、今年度は615名の生徒と教職員が利用しています。

 

 

 室内の窓ガラスには、地域の図書ボランティアの方々が季節に合った果樹のシール(現在は枇杷の木)を貼ってくださり、おだやかで落ち着いた室内になっています。

 

  

 

【授業での活用】

 学校図書館オリエンテーションを行い、逆井中学校の図書館の仕組みを確認し、図書館を利用しています。

 1年生の国語「ベンチ」、2年生の総合「林間学校・福島県調べ」、国語「夢を跳ぶ」では、本とクロムブックを併用して調べ学習を行っています。

 3年生の国語「ビブリオバトル」の授業では、多くの生徒が図書館の本を使って発表を行っています。授業終了後に、チャンプ本の展示を予定しています。

 

【図書委員会の取り組み】

 

 

 5月初旬より感染防止対策用のカバーをなくしました。広々とした台でスムーズに貸出返却ができるようになりました。

 今年度はコロナ前の活動に戻し、週3日(火・水・木曜日)の昼休みと放課後に図書館を開館しています。今年度が始まったばかりですが、来館者数・貸出冊数は前年度の同じころより大幅に増え、活気も戻りつつあります。

 

 

 図書委員会では、委員全員で2種類のPOPの作成をしています。

 1つは、先生のおすすめ本紹介です。今年度逆井中学校に着任された先生方にインタビューして、先生のおすすめ本を伺い、POPを作成します。図書館ではPOPと合わせておすすめ本の展示も行っています。

 もう1つは、新着本のPOP作成です。毎年POPのある本は貸出が多い傾向があるため、図書委員の力作と一緒に展示しています。

 

 

 引き続き感染防止に気をつけながら、授業に、読書に、学校の様々な場面で図書館を利用できるように、図書館づくりを行っていきます。

 

 

 

第1回司書教諭・学校図書館指導員合同研修

5/23(火)沼南近隣センター大ホールにて第1回司書教諭・学校図書館指導員合同研修が実施されました。

①学校図書館担当羽山指導主事より、今年度の柏市学校図書館活用についての講義が行われました。今年度の重点目標は「調べる学習」の充実です。柏市学校図書館が作成している「パスファインダー」と柏市立の小中学校全生徒が利用することができるポプラ社の電子百科事典「Sagasokka!」の具体的な活用方法を学びました。

②学校図書館コーディネーター笹間先生より司書教諭と学校図書館指導員の役割についての講義をいただきました。各学校が作成している学校図書館全体計画の実現に向けて、司書教諭と学校図書館指導員がそれぞれの役割を理解し、車の両輪となって機能することが大切である、ということが理解できました。

③足立区教育委員会 学校図書館スーパーバイザー NPO法人学校図書館実践活動研究会 理事 藤田利江先生より「学校図書館の活性化を図る~調べる学習 基本のスキル~」のテーマで講演していただきました。調べることが楽しいと思えることが大切であり、そのためには何を調べるかの課題設定、問いを自ら立てて取り組むことが重要であることをワークショップに取り組みながら体験しました。

 

【ワークショップに取り組む様子】

【調べたことを共有する様子】

 

たくさんの学びを得た充実した研修でした。参加者からは「すぐに授業に活用したい」との声が聞かれました。「調べる学習」の充実に向けて63校の新たな取り組みがスタートします。

研修会場2階では、柏市学校図書館がお世話になっているTRC図書館流通センター主催の「子どもの力 図書館のためのブックフェア2023」が開催されており、研修前後に司書教諭・学校図書館指導員がたくさんの本を手に取る姿が見られました。