柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

第10回学校図書館指導員研修

学校図書館指導員WEB研修が,3/16(火)にTeamsを使って行われました。
リーダーも沼南庁舎大会議室に集まり,発表をしました。
主な内容は以下のとおりです。
①学校図書館を活用した授業例の紹介
②小・中学校の実践報告
③オリエンテーション実技研修
④諸連絡


①笹間コーディネーターより,
学校図書館指導員の支援の様子や図書館を活用した授業について,豊富な写真で紹介がありました。



【各リーダーの発表】
②小学校は田中北小の「AIとのくらし」の実践と「年間図書館活用報告」を,中学校は柏中学校の「中2 総合 SDGs」の授業実践と「四季の掲示物」の紹介がリーダーよりありました。


③オリエンテーション実技研修では,小学校全学年の流れを紹介。その後3年生向けのブックトーク実演がありました。
 4年生国語の単元「分類をもとに本を見つけよう」を例に,具体的な資料を用いての発表を行いました。
  中学校のオリエンテーションでは,分類番号と奥付の確認をした後,文豪ブックトークの実演がありました。



Teamsを使っての研修も回を重ねる毎にスムーズに進行しています。
全体で集まっての研修はまだまだ難しいですが,一つ一つの研修を大切に,
今だからこそできる実践を学校図書館から発信していきましょう。




本は心の栄養です 柏第八小学校

柏第八小学校学校図書館は、第一図書室・第二図書室・情報センターがあります。


第一図書室 
中・高学年向けの読み物の本が置いてあります。

カウンター前ではソーシャルディスタンスを守って並びます。

並ぶときの足形は,飼育委員会さんの力作!!(どうぶつ足形)



第二図書室 低学年向けの読み物の本が揃っています


畳の部屋でくつろぎながら本を読むことができます。
1年生も静かに一人で本を読むことが上手になりました。


八小図書委員会はみんなに本に興味を持ってもらえるように,
イベントを開催し,日々忙しく活動しています。

今年はコロナ感染対策として,感染症についてわかりやすい絵本を作成しました。

一クラスに一冊を配布して感染症を予防しようと呼びかけました。

秋の読書フェアでは,毎年恒例のPOP大賞を実施。


今年も沢山の応募がありました。全校生徒の投票により,1位・2位・3位を決め,
校長先生賞・教頭先生賞・図書委員会賞も発表しました。


全校児童にたくさん本を読んでもらえるように,
図書委員会は常にきれいな図書室をめざして,毎日の本の整理も頑張っています!!

コロナ対策のため,今までのような学校図書館の使い方は出来ませんが,
新しいルールを守りながら,毎日の読書活動を続けていけるよう,
「本は心の栄養」を合言葉にして,読書で心を豊かにすることを目指します。

 

学びと読書を支える学校図書館   風早中学校

立70年以上,伝統ある風早中学校の図書館はB棟3階の端にあります。

スペースは広くありませんが,両サイドの窓から光が入り,明るい図書館です。


 入り口の展示は1年生が国語で作成したPOPです。

芥川龍之介の作品の世界にひきこまれます。


★学習センターとして

 3学期は全学年,図書とインターネットを活用して学習しました。

 1年生は林間学校で行く「福島県」,2年生は「職業」,3年生は理科で「天体」を調べました。

コロナ感染予防のため,図書は教室に運び,自分の席で集中して取り組んでいます。

★情報センターとして

 風早中の学校図書館には定期購読している新聞があります。図書委員が今年度の記事から気になるニュースをピックアップしました。


新型コロナウイルス,戦後75年,環境問題,SNSの使い方など・・・。図書館には様々な情報が集まっています。


★読書センターとして

 風早中学校は,小学校からの「読書の記録ファイル」を大切に引き継いでいます。朝読書や家庭で読んだ本の記録は9年分に!

 3年生は国語の時間に,小学校からの読書の記録を振り返り,15歳までの「人生の3冊」を選びました。 


懐かしい本を再読する生徒も・・。思い出も一緒によみがえります。


これからも「学び」と「読書」を支える学校図書館づくりを続けていきます。


今,出来ることを 柏第二中学校図書館

 学級数24,生徒数約770名の柏第二中学校は,市内でも最大規模の中学校になります。
そんな二中の図書館は,校舎2号館の2階,職員室のほぼ真上に位置します。
 
 今年度は,図書館の利用前後に手指の消毒をしたり,密にならないように声掛けをしたり,図書委員さんの仕事も様変わりしました。全ての返却本は開館日でも廊下の返却BOXを利用しています。もちろん,通常の貸出や本の整理はしっかり行います。秋の文化祭には,新刊本のPOPを制作し展示しました。

 昨年度までに比べ,図書館を使った授業時間数は減ってしましましたが,資料をいつでも利用できるように準備しています。複数冊ある本にはナンバーリングし,ケースに入れてすぐに教室へ運べる状態です。
 みんなが毎日通る廊下の棚を整理し,本を展示するスペースを増やしました。部活動の本や,3年生に向けた入試関連の本が飾られています。

 三学期の始めに,図書館内のリニューアルを行いました。配架を見直し,分類記号順に本を並べ替えました。窓際の棚から0類・1類・2類~9類まで,時計回りにスッキリ並べられています。これなら初めて二中図書館に来た人でも,どこに何の本があるのかすぐに分かります。

 制限が多い今,その中でも出来ることをみつけて図書館は動き続けます。
一日も早く,みんなが安心して自由に図書館を利用できる日がくるように,願ってやみません。

第3回司書教諭・学校図書館指導員合同研修

 今年度初となる司書教諭と学校図書館指導員の合同研修が1/19(火)に行われました。
 コロナ禍のため例年のように一堂に会することはできず,各校から参加するWeb研修となりました。

 主な内容は,【学校図書館の活用について】と【著作権について】でした。



【学校図書館の活用について】
 柏市では小・中学校(計63校)すべてに司書教諭と学校図書館指導員が配置されており,学校図書館,ICT環境の整備が進んでいます。その恵まれた環境を子どもたちの学びと成長に活かせるよう,司書教諭の役割について指導主事の鈴木先生からお話がありました。
・司書教諭と学校図書館指導員は学校図書館活動を支える両輪である
・学校図書館活用のインフルエンサーとして,勤務校の先生方に働きかける

 また,昨年度の学校図書館活用のデータが示され,授業で学校図書館を活用した回数(1校あたり)は,小学校788回,中学校153回でした。
 今年度もコロナ禍の中ではありますが,各校で知恵を絞って子どもたちの学びに寄り添っています。


【著作権について】
 「知っておこう!著作権」と題して,学校図書館コーディネーターの笹間先生より講義がありました。事前に寄せられた質問をふまえた演習問題形式のワークシートが配られ,司書教諭と学校図書館指導員は相談しながら課題に取り組みました。
 研修後には,「実際の教育活動で生じる事例が取り上げられていて,とても勉強になった」,「丁寧な解説があり,抑えるべきポイントがわかった」,「ほかの先生方にも知らせたい」などの声が聞かれました。
 今後はオンライン授業の活用など,ますます著作権を理解した取り組みが求められることと思われます。著作権に関する意識を高めるよい機会となりました。

 年度末には,司書教諭,学校図書館指導員ともに「学校図書館活用実践報告」の提出があります。それぞれ冊子にして新年度に配布される予定です。お互いの実践例を参考に学び合い,切磋琢磨していきましょう。