柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

発見があり,学べる図書館を目指す 柏第三中学校

 柏三中の図書館は,校舎3階の角にあります。
第1図書館には,主に0類から7類の本,第2図書館には8類・9類の本が置かれています。
柏三中入口

【三中図書館のゆるキャラ「かぶ太郎」】
 第2図書館では,「かぶ太郎」がみんなを待っていてくれます。
今年はリニューアルし,物語をダイジェスト版にまとめました。
この「かぶ太郎」が誕生したのは5年以上前ですが,今年も学習図書委員が作成する
「図書通信」にイラストや4コマ漫画で登場しています。
かぶ太郎

【授業でも使われています】
 今年度のビックイベントといえば,MMG(みんなでつくる魅力ある学校)です。
2年 国語では,「平家物語」の教科書以外の6つの物語をグループに分かれて,調べ,みんなに発表しました。
それ以外では,1年生は「ベンチ」「蜘蛛の糸」を学んだ後に,POPや帯を作成しました。
3年生では「奥の細道」で,自分の好きな俳句を見つけ,歌の意味を調べたり,イラストを描いたりしています。
第2図書館入口

【今年もやります 本の福袋】
学習図書委員が考えたテーマに沿った本が入っています。
たくさんの生徒が借りてくれると嬉しいです。
本の福袋

【今年 初イベント 本のおみくじ】
本のおみくじ
 本の福袋の次は「本のおみくじ」です。図書館指導員の簡単な提案に,学習図書委員が色を添えてくれました。
おみくじの内容も個性が出ています。選んだ人が幸せになるといいです。
おみくじの内容を一部ご紹介。
「この本を選んだあなたは 末吉です。この本はささいなことではありますが,自分の知らなかったことが明らかになります。
その隠されたところを上手く使い,他人に役立てるようにがんばれば,きっといいことが起こるでしょう。」
「この本を選んだあなたは 小吉です。この本は,文芸部のお話で,俳句が好きでない人でも読んでいくうちに俳句の楽しさや
面白さが伝わってくると思います。今年は俳句を作ってみるといいでしょう。」

学習図書委員の活動として「学習図書委員による給食タイムブックトーク放送」は,5年以上続いています。

目から耳から今年もいろいろな方向から,たくさんの本と触れ合える,知識が広がる学校図書館を目指します。

知識とワクワクがいっぱい! 十余二小図書館

 十余二小図書館は昨年度新しい建物に引っ越しました。
二方向に窓があり日光が入るため,とても明るく広い図書館です。
休み時間は子どもたちでいっぱい!
ノートと筆箱を持ってきて友達と相談しながら調べものをしている子,じっくり読書を
する子,友達と1冊の本を仲良く読んでいる子,思い思いに自分の時間を過ごしています。

図書委員会ではビブリオバトルを行い,自分が選んだ本のPOPを作りました。
図書館は色とりどりのPOPでいっぱい! 図書委員のおすすめ本は大人気です。

新刊展示会では先生が新刊の中からおすすめの本を選んでくださいました。
おすすめコメントを書いた小さなPOPを表紙に貼り付け,そのまま貸出しています。
先生のおすすめ本も大人気です。


6年生子ども司書が給食とのコラボ「おはなし給食」で「11ぴきのねことあほうどり」の
読み聞かせをしました。お話に出てきたコロッケがその日の給食に・・・美味しかったことでしょう。


図書の時間は床に座って小さくまとまり,図書館指導員の読み聞かせを聞きます。
挿絵が見やすいのはもちろんのことですが,肩をつき合せて座ることで友達の反応を身近に
感じることができ,お話の世界をより楽しむことができます。
1年生が動物園に校外学習に行く前に「つんつくせんせいどうぶつえんにいく」の読み聞かせを
しました。次の図書の時間,お話に出てきたバクを見たことをニコニコ話してくれました。
図書館指導員としてこの上なく嬉しい瞬間です。


これからも十余二小の子どもたちに知識とワクワクを届けるお手伝いができるよう,
心をこめて丁寧に仕事をしたいと思います。

第8回・第9回学校指導員研修会

平成30年11月19日(月)に第8回の研修会が行われました。
  
 ①「みんなでつくる魅力ある学校」の実践報告
 ・富勢東小学校 2年生道徳:おせわになっている人「じぶんがしんごうき」
    周りの方への感謝の気持ちを育てるために、読書会の支援や
    事前に行った並行読書の話を聞きました。

 ・田中北小学校 4年生国語:「物語を書こう」
    プロミングツールを使用し物語制作を行ったことを、実際の作品や
    パワーポイントなどを見ながら話を聞きました。

 ・大津ヶ丘第一小学校
    ICTと学校図書館活用を4年計画で行っているため、すべての学年で
    学校図書館の利活用が盛んな様子が伝わってきた報告でした。
 ②分類基礎講座
 私たち学校図書館指導員にとって、最も重要な分類について話を聞きました。
 知っているようで知らなかったことなども、改めて確認することができ貴重な
 時間となりました。

 ③外部研修会参加報告
 荒川区立赤土小学校で行われた「2018学校図書館研修講座」の参加報告を
 聞きました。
 テーマは「司書教諭と学校司書の連携による図書資料を活用した授業」
 柏市の研修に留まらず、外部の研修に参加し新しい風にあたることは大変
 刺激になります。
 
 ④ワークショップ
 ・授業に活用できるアニマシオンの実践と体験

・「これはのみのぴこ」谷川俊太郎/作   ・宮沢賢治のブックトークを聞き
 絵本の読み聞かせを聞いて、       クイズに答えます。       
 バラバラになったカードを
 並べ替えます。

その他にも俳句や「エルマーのぼうけん」、「わすれられないおくりもの」の
アニマシオンの実践、郷土資料の展示が行われ盛りだくさんな研修となりました。

平成30年12月10日(月)に第9回の研修が行われました。今年最後の研修になります。

 
①帝京大学教育学部教授 鎌田和宏先生講演会
  「新学習指導要領時代の教育と学校図書館」について心強いお話を
  聞くことができ、大きな力で背中を押された気持ちになりました。
  改めて身を引き締め学校で活かしていきたいです。
 

 ②「調べる学習コンクール」報告
  柏市でも昨年度から取り組み、今年度第2回となった報告がありました。
 
 ③おすすめ本の紹介
  今年度購入した本の中からおすすめの調べ学習、読み物を持ち寄り
  紹介しました。

    今年も研修で多くのことを学び吸収しました。
    来年も学校図書館に良い風が吹きますように。良い年をおむかえください。

藤心小学校図書館へようこそ!

 まわりを緑に囲まれ,自然たっぷりの藤心小学校。児童数は432名。図書館は1階,職員室の向かいの別棟(2部屋)です。

 こちらは調べ学習用,子どもたちが自分の席でゆっくり本を読める部屋です。
今は窓際に,2年生が「アンデルセン童話」を読んで作った,切り絵を飾っています。



 
 こちらは9類の本メインの部屋です。子どもたちはみんな,楽しそうに本を選んでいきます。
新着本が入った際に,何冊か表紙をガーランドにして飾ってみました。すると,「やきざかなののろい」が大人気に。
また,11月中は「4年生おすすめの新美南吉の本」を,4年生が作成したPOPとともに展示しました。
お兄さん・お姉さんのPOPにひかれて,本を手に取る低学年児童の姿が見られました。
次は,5年生のPOPがお目見えする予定です!


 「休み時間は外で元気に遊びましょう!」が合言葉の”藤っ子”ですが,毎日,遊びに行く前に本を返して借りていく子や,
移動の時間がもったいないと本棚の前に座り,時間を忘れて読み続ける子など,常連さんが沢山います。


 そんな藤心小図書館の今年度のテーマは「森の図書館」。
図書委員の5・6年生がテーマと取り組みを決めて,木や花などの図書館装飾を作りました。
取り組みとして決めたのが,読んだ本の冊数にあわせて葉が増え,紅葉していく,「読書の木」です。


 こちらは、保護者のみなさんに見てもらいやすいよう,1階廊下に掲示しています。
また,葉が紅葉した後は殿堂入り!2学期も終わりに近づき,子どもたちの写真も増えてきました。


 最後に。藤っ子の読書好きを支えてくれるのが,本を沢山読んでくれる担任の先生をはじめ,ボランティア団体の”きらきらさん”です。


きらきらさんは,毎週木曜日の朝の読み聞かせ活動をはじめ,
11月に行われた「藤っ子まつり」では,”ちか100かいだてのいえ”を公演してくださいました。


藤っ子の読書活動は,沢山の人に支えられています。ありがとうございます!
これからも,子どもたちに寄り添える図書館でありたいと思っています。

学校図書館はみんなの憩いの場~手賀中学校~

<全職員のおすすめ本>
 図書館前の廊下ではおすすめ本を手にした先生方の写真が迎えてくれます。総勢28名!おすすめ本は館内の特設コーナーで手に取ることができます。先生や友人から薦められた本は「読んでみよう!」と思うもので,貸し出し率が上がります。

<昼休みの光景>
 約7000冊を所蔵する図書館は明るくすっきりとした空間です。昼休みには本を借りる生徒のほかに,勉強したり折り紙をしたりする生徒もいて思い思いに過ごしています。
 また,新聞とタブレットPCが置かれているため(タブレットPCはICTの先生来校日のみ),新聞やネット検索で興味のある情報に触れることができ好評です。多い日には全校生徒(77名)の約半数が来館することもあります。


<新聞の活用>
 今年度から千葉日報のほかに一般紙(読売新聞の朝・夕刊)を購読しています。国語の授業では,投書欄に投稿したり,気になる記事を切り抜いて意見を書いたりして活用しています。また,Tボラ(図書ボランティア)の生徒が昼休みに新聞をチェックし,気になる記事を切り抜きます。切り抜いた記事は一言コメントをつけて廊下のパーテーションに貼っています。旬の話題やスポーツの話題,地元ネタなど目のつけどころはさまざまです。


<授業に本を取り入れる>
 1年生の国語では“動物に関する本”を読んで本の帯を作成しました。学校図書館で本を選ぶ際には,物語だけでなくペットとしての動物や福祉に携わる動物など,いろいろなジャンルの本があることに気づいたようです。心に残った一文を引用して作った帯を見せ合いながら班の中でブックトークをし,本の魅力を伝えあいました。
 そのほかの教科でも,図書館指導員が授業に入って単元に関する本を紹介すると,生徒たちは休み時間にその本を手に取って読んでいます。自分から「知りたい」と思う気持ちを引き出す力が,本にはあるのだと感じます。


<図書委員会主催のビブリオバトル>
 1クラス2名ずつ,計6名の図書委員。日々の貸し出しのほかにも「ビブリオバトルの実施」という大仕事があります。10月には校内ビブリオバトルを行い,5名の生徒が競う中,全校でチャンプ本を選びました。投票には玉入れ用の玉を使用するのが手賀中流です。
 また,11月の麗翔祭(文化祭)では,4名の生徒がさらに磨きをかけた発表を披露しました。「紹介された本を読んでみよう」,「ビブリオバトルに挑戦してみたい」という声も聞こえてきました。このイベントで心を動かされて,手賀中学校の読書活動がさらに活発になることを願っています。