校長雑感ブログ

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6月24日(火)自転車の反則金制度が始まります

〇自転車の交通違反に対して反則金の納付を通告する取締りについて、政府は反則金の額を決定し、来年4月1日から適用されることになりました。

〇対象は16歳以上で、違反行為と反則金としては「携帯電話使用(ながら運転)が1万2千円」「信号無視が6千円」「逆走や歩道通行などの通行区分違反は6千円」「イヤホンを装着し不適切な音量で音楽を聴いたり傘をさしながら運転が5千円」「並んで走行したり二人乗りが3千円」などとなっています。

〇これまで車の反則金はありましたが、初めて自転車に向けての反則金ですので、浸透するまで時間がかかるかもしれません。また中学生は対象外ですが、3学年の生徒は卒業後(来年の4月以降)はすぐに16歳になりますので、適用対象になります。

〇特に「自転車の歩道通行」については、「車道を走るのが危険なので仕方なく歩道を走行している」とか「ただ単に歩道を通行しただけで反則金はおかしい」といった意見も一般の方々から多いようです。

〇そこで警視庁は、自転車は原則として車道通行とする一方、13歳未満や70歳以上が運転する場合や、車道の交通量が多く事故の危険性が高い場合は歩道も通行できるという現在のルールを示しました。

〇私も週末に時々自転車に乗りますが、車道を走行する場合と歩道を走行する場合の判断に迷うことがあります。少なくとも歩道を走行する際には、できるだけ歩道中の車道寄りのコースで、すぐに停止できる「徐行」の速度を守るようにしています。

〇逆に車を運転している場合には、横断歩道を自転車で走行している人の様子を注意深く見るようにしています。できればその人と目があって、「私は渡りますよ、いいですか」「わかりました、どうぞ」のようなアイコンタクトがとれるのが理想です。

〇本校は自転車通学者がいませんが、前任校も前々任校も多くの自転車通学者がいて、毎日交通事故がないように願っていました。放課後や休日に乗る場合もあるので、反則金があるなしにかかわらず今から気を付けてほしいです。

須藤昌英

 

6月23日(月)2学年保健体育

〇6月になり屋外での体育の授業は、十分な暑さ対策をして行っています。授業前後の体調確認の徹底、適宜の水分補給の指示などが欠かせません。金曜日は運よく曇り空で少し風も吹いていましたので、比較的身体への負担が少ない中で取り組んでいました。

〇陸上競技の一つの種目である「走り幅跳び」の特性は、「助走のスピードを生かして力強く踏み切り、遠くに跳ぶことを競争したり、記録に挑戦したりすること」であり、生徒はそのことを楽しみながら50分間運動をしています。

〇授業者は3つの観点で評価項目を設定します。

(1)関心・意欲・態度

自分の記録を伸ばすために、教え合い、励まし合いながら意欲的に学習に取り組むことができているか。

(2)思考・判断

自分の力に合った課題をもち、練習方法を工夫しながら学習に取り組むことができているか。

(3)運動の技能

助走や踏み切り、空中動作、着地についてのポイントや練習方法を理解し、より遠くへ跳ぶために必要な技能を身に付けることができているか。

〇ご覧のように「何m跳んだか」の結果だけでなく、自分として「自分と向き合いながらどんな工夫をしたか」のプロセスを重要視しています。結果だけで評価されるのであれば、毎日練習している陸上競技部の生徒が有利であることに間違いありません。

〇ある生徒は調べ学習の中で、アメリカの元陸上競技選手のマイク・パウエルの跳躍画像をみて、その後独り言のように「マイク・パウエル」を繰り返しつぶやいていました。きっと自分の跳躍の理想形として、深くイメージしたかったのだと思います。

〇保健体育を苦手とする生徒もいますが、その原因は単に運動が苦手というよりも、「何秒で走ったか」や「何m跳んだか」などの記録で他の生徒との比較が明らかになってしまう面も大きいと思います。

〇他人との比較ではなく、さきほどのマイク・パウエルをイメージした生徒のように、「自分の理想にどれだけ迫ることができたか?」を大切にしてもらいたいと感じます。

須藤昌英

 

6月20日(金)高等学校入学説明会

〇昨日の午後、公立3校(県立流山北高等学校・県立柏南高等学校・市立柏高等学校)と私立1校(麗澤高等学校)の副校長・教頭または入試担当の方をお招きし、来年度の入試にむけての説明会を開催しました。

〇主な対象は3学年生徒でしたが、せっかくのよい機会ですので保護者の方にもご案内し、参加してもらいました。

〇冒頭に学年主任の大野教諭から生徒には、「自分を伸ばしてくれる高校に巡り合えたら一番幸せで、充実した高校生活になると思います。でもそのためには自分で高校について調べなければなりません。今日のような説明会や入学体験会などへも自分で足を運んだり、本やインターネットで調べたりすることも重要です。今日と明日がそのきっかけになればいいと思います」と話しました。

〇3年生にとって義務教育9年間の最後の今年は、各生徒の進路先(進学先の高等学校の選択を含む)を決めることに、学校をあげて取り組んでいきます。そのためにこの時期から、来春の入試の情報をあらゆる方法で集めています。大きく分けると公立と私立になりますが、例えば同じ私立高校といっても入試の方法は千差万別ですので、正しい情報を得ることは欠かせません。

〇大切なのは、生徒本人が今の自分をどのように捉え、進路先で何がしたいのかを自分の言葉で言えるようになることです。もちろん今の時点で言える生徒もいますが、大半はこれから卒業までの10カ月でじっくりと考えることになります。

〇3学年生徒は、2学期に校長と一人ずつ面接練習を兼ねての面談を行います。その際は、「自分の好きな事や得意なことは何ですか?」「卒業までに学びたいことや身につけたいことはなんですか?」などの質問を私からしていきます。そしてその生徒の回答に対して、「それはどうしてですか?もう少し詳しく教えてください」と追質問をします。

〇ポイントは上手に答えられることよりも、まずは自分の気持ちを率直に言うことができるかです。「私の希望は~です」や「私がそう思う理由は~です」と答えられることが理想ではありますが、その前に自分が悩んだり迷ったりしていることを正直に話すことができるようにしてもらいたいです。

〇そのために普段の授業の中で、自分の考えをもってそれをクラスメイトに説明するというスキルを身につけることを積み重ねていくと良いでしょう。

〇今日は公立2校(県立流山高等学校・県立柏陵高等学校)私立1校(日本体育大学柏高等学校)、専修学校1校(野田鎌田学年高等専修学校)を予定しています。

須藤昌英

 

6月19日(木)2学年家庭科

〇2年生は家庭科の時間で、ざっくりと荷物が入り、様々な場面でとっても便利なトートバッグを制作しています。一口にトートバッグと言っても、サイズや形などはいろいろですが、生徒たちは世界で一つだけのマイバックを楽しそうに作成していました。

〇中学校の家庭科のねらいの一つは、「健康・快適・安全で豊かな食生活、衣生活、住生活に向けて考え、工夫する活動を通して、食生活、衣生活、住生活に関する知識及び技能を身に付け、これからの生活を展望して、それらの課題を解決する力を養い、衣食住の生活を工夫し創造しようとする実践的な態度を育成する」ことがあります。

〇授業では各自で自分の作業をすすめていますが、途中でクラスメイトとお互いの作品を見せ合うことで、新しいアイデアを思い浮かべている場面をみかけます。新しいことを「創造」をする際には、自分だけでなく友達の「想像」を借りたり貸したりることも重要だと感じます。

〇家庭科以外でも普通教室ではなく特別教室で行う際には、多くの道具があったりその教室独自の使用ルールがあったりあします。生徒たちには「安全第一」の意識を持たせつつ、その教室で精一杯自分の作業に集中してもらいたいと思っています。

須藤昌英

 

6月18日(水)生徒総会は民主的手続きを学ぶ場

〇昨日は生徒総会を実施しました。外は猛暑でしたが、午後の体育館内は空調のお陰で快適でした。ここまで今年度の生徒総会に向けて、生徒会総務が作成した議案書を各クラスで「学級討議」してきました。生徒総会では各クラスからの賛成・反対、質問・修正案などを集約し、最後に全生徒から拍手による承認を得ました。

〇議長として3年生の工藤さんと森さんが選ばれ、生徒たちは手元のタブレット型端末で議案書を見ながら参加しました。議案書の内容は次のようになっています。

議案1 令和6年度生徒会活動報告(生徒会活動 委員会)

議案2 令和6年度生徒会決算報告            

議案3 令和7年度生徒会・委員会・部活動活動計画(総務 委員会 部活動)

議案4 令和7年度生徒会予算案            

確認 生徒会規約および生徒会選挙管理規定

〇質疑応答がありました。主な質問として、

「制服にリボン・ネクタイがないのはどうしてですか?」

「登下校中のジャージ着用は可能ですか?」

「自転車通学がないのはどうしてですか?」

「今年から前期・後期制になったのはどうしてですか?」などがあり、担当の生徒や教員が回答しました。

〇最後に私から講評を話しました。

今日まで生徒会総務、委員長、部長の皆さんご苦労様でした。今日の生徒総会は民主的な手続きに従って行われました。「民主主義」ということを辞書で調べてみると、「すべての人が対等な立場で、自分の意見を根拠づけて主張し、議論し、お互いの納得できる合意点を探ることを重視する考え方」とあります。将来皆さんはこの土中を卒業して、日本という民主主義に立脚した国で活躍をしていきます。社会人として、収入を得るのと同じくらいに大切なのは、自分の義務を果たしたり、他人と協力して社会をよりよくしていこうとしたりすることです。この生徒総会は、そのための練習の一つです。民主主義を日本は戦争で負けたアメリカから学びました。今年戦後80年ですので、日本の民主主義はたった80年の歴史しかありません。しかし今、お手本としてきたアメリカでは、トランプ大統領の強引な政策をめぐり、国民が二分化されているのを皆さんもニュースで見たことがあるでしょう。片方は「強いリーダーでアメリカを再び偉大にしてほしい」ですが、もう片方は「民主主義のアメリカに王様はいらない」と主張しています。もし土中の生徒会長が「僕がすべて決める」などと独裁主義的な人だったら、皆さんはどう感じるでしょうか?これからも土中は民主主義的な学校であってほしいです。1年に1回、全校生徒が集まって、これからの自分たちの学校づくりについて話し合うことは大変重要であり、今日は一人ひとりが真剣に参加していました。最初に生徒会長も話していましたが、このような学校全体について考える場に参加するには、全員が「当事者意識」をもつことが大切です。今の学校生活を「もう少しこうするともっと良くなる」や「新しくこれを始めたらどうかな」などとの視点で、これからも自分たちの生活を見つめなおしてください。そしてさらにみんなで承認した今年度の方針や計画は、全員が意識を高くして実行していくことも重要です。今後は学年や学級でもし課題が出てきたら、今日のような民主的な手法で話し合いを行って、解決の方法を模索してください。

〇学校は生徒会活動を「自治活動」として位置づけ、生徒による自分たちの生活に関わる課題を解決するために行う大切な活動として扱っていきます。

須藤昌英

 

 

6月17日(火)千葉県立柏南高等学校学校運営協議会

〇昨日は学区にある県立柏南高校の第1回学校運営協議会に出席してきました。以前から土中の校長は、柏南高校の学校運営協議会委員の一人として指名されておりますが、私は初めての参加でした。

〇前任校の富勢中では、やはり同じく学区の県立柏高等学校の学校運営協議会委員でしたが、同じ市内の高等学校でもやはり雰囲気は多少なりとも違っているように感じました。

〇会議に入る前に校内見学及び授業参観をさせてもらいました。高校へ着いたときはまだ昼食と昼休み中でしたが、高校は給食がありませんので、各自が好きな場所で手作りのお弁当や菓子パンなどを食べていました。

〇昼休みでも音楽室では合唱部が自主練習をしていました。我々に気が付くと、日ごろから練習している3曲の合唱を聴かせてくれました。心が洗われるようなきれいな歌声でした。

〇また昼休みでも3年生の半数くらいの生徒は、次の時間の予習をしていました。さすがに受験生ともなると意識が高いと感じました。実際に進路指導室の前の廊下にはズラリと、たくさんの大学のパンフレットが並べられており、進学を希望する生徒が多いようです。

〇授業に入ると先生の指示で、各自がもっているスマホで資料等を参照するので画面が小さく、少し見にくい様子がありました。中学校で全員に貸与されているタブレット端末がいかに見やすいかをあらためて感じました。

〇運営協議会では、柏南高校の今年度の学校運営方針について、校長及び副校長先生から説明がありました。特に9月に行うスポーツフェスタは、熱中症対策として、今年度初めて午後から夕方(午後7時半)の時間帯で行うこと(ナイター体育祭)を試行するとのことでした。

〇昨日からまた急に暑くなりましたので、高校でも暑さへの対策は同じように最優先のようです。ただ中学校は今年から体育館に空調が入りましたので、そのことを知っている柏南高校の校長先生は「うらやましいです」と言っていました。

〇柏南高校は今年創立50周年を迎え、11月に柏市民文化会館で記念式典があるようです。私も招待をうけていますので、参列する予定です。

須藤昌英

6月16日(月)「絶対にあきらめない」

〇先日の12日は、第77回関東甲信越地区中学校校長会が千葉市で開催され、参加してきました。その中で、銚子電気鉄道 代表取締役 竹本勝紀氏の「絶対にあきらめない」という題の記念講演会がありました。

〇竹本氏は私よりも1歳上の63歳で、税理士から13年前に銚子電鉄の代表取締役に就任したという異色の経歴をもっています。銚子電鉄は1923(大正12)年に開業し、102年の歴史があります。JR銚子駅から外川駅までの総延長6・4キロ、最高時速40キロ、平均速度(評定速度)約20キロの鉄道です。

〇私も以前に二度乗車したことがありますが、銚子のキャベツ畑をゆっくりと走行し、何の変哲もない路線ですが多くの観光客が利用していました。その裏には血のにじむような企業努力があることが、これまでもたびたびマスコミに取り上げられていますので、少しは知っていましたが、直接的に竹本氏の話を聞いて、参考になることが多かったです。

〇講演内容を要約します。

1998年、数百億円の債務を抱え親会社が倒産。銚子電鉄の存続も危ない事態におちいりました。そこで考えたのが「ぬれ煎餅」の製造販売でした。銚子には有名な醤油メーカーがあり、この醤油を使用したぬれ煎餅を製造する会社が2社ありました。そのうちの1社に煎餅の作り方を習いに行ったのです。ぬれ煎餅の製造販売がことのほか評判を得て、売上は2億円に達しました。その頃の本業の売上は1億1000万円。四半世紀前に鉄道屋から煎餅屋さんになった訳です(笑)。

その後も当時の代表取締役が横領で逮捕されるなど、苦難が続きました。経営は綱渡りの後がない事態で、苦肉の策で経理課長が公式サイトへ「ぬれ煎餅買ってください! 電車修理代を稼がなくちゃいけないんです!」と書き込みました。これが反響を呼び、一気に注文が殺到。オンラインショップが大ブレイクしました。2回のぬれ煎餅ブームから学んだこと、それはデジタルの世界の向こう側で人と人は繋がっているということでした。

銚子電鉄は乗って楽しい日本一のエンタメ鉄道を目指しています。エンターテインメントとはおもてなし。銚子に来られたお客様をもてなし、それが地域のお客様への小さな恩返しだと思います。心の通ったファンづくりがリピーター獲得につながるのではないでしょうか。

ローカル鉄道の使命は①地元住民の移動手段②観光客の移動手段③地域の広告塔・情報発信基地。昨今、強く意識しているのは③です。この使命を果たせなければ、市場から淘汰されると考えています。銚子電鉄がこの町にあってよかった、「ありがとう銚子電鉄」と言ってもらえる会社を目指す、いわばこれが我が社の経営理念です。

〇90分間の講演でしたが、途中で笑いがあり、あっという間でした。また代表取締役が自ら電車の運転免許を取得し、時々実際に営業運転をしていることを聞き、「生涯チャレンジし続けること」の良い手本となりました。

〇たび重なる苦境に対し、25名の全社員があきらめずにそれぞれのアイデアを出しあいながら乗り越えてきたことは、会社経営と学校経営は異なりますが、その本質は同じだと感じました。

須藤昌英

 

 

 

6月13日(金)3学年理科

〇3学年の理科は第1分野の「水溶液とイオン」を学習しています。まず水溶液の電気伝導性を調べる実験を行い、溶けている物質には電解質と非電解質があることを教えました。

〇例えば砂糖や食塩など身近な物質の水溶液や、塩酸やうすい水酸化ナトリウム水溶液、塩化銅水溶液などに炭素電極を入れ、適切な電圧をかけ、水溶液には電流が流れるものと流れないものがあることを実験から見いださせ、水溶液に溶けていた物質を電解質と非電解質に分類できることを理解させています。

〇また電気分解の実験を行い、イオンの存在及びイオンの生成が原子の成り立ちに関係することを理解させています。例えば、うすい塩酸や塩化銅水溶液などの電解質の水溶液を電気分解する実験を行い、陽極と陰極に物質が生成することから、電解質の水溶液中に電気を帯びた粒子が存在することに気付かせ、イオンの概念を形成させるようにしています。

〇さらにイオンの生成と関連して、原子は電子と原子核からできていることを扱い、その際原子核は陽子と中性子からできていることも教えています。イオンを表す記号としてイオン式も新しく学んでいます。

〇今回はそれらの実験を通して、イオンについてモデル的に再思考をする授業でした。理解を深めるために、友達に説明したり逆に相手の説明を聞いたりしていました。話す、聞く、書く、読むなどの言語活動は、理科以外のどの教科にも必要です。

須藤昌英

 

6月12日(木)キャリアパスポートについて

〇平成30年より文部科学省がすべての小・中・高校生を対象に導入した「キャリア・パスポート」に関する授業を、昨日行いました。講師をキャリアコンサルタントの間野さんとサクランナーの坂本さんにお願いしました。

〇そもそも「キャリア・パスポート」とは、児童生徒が小学校から高等学校までのキャリア教育に関わる諸活動について、特別活動の学級活動を中心として、各教科等と往還し自らの学習状況やキャリア形成を見通したり振り返ったりしながら、自身の変容や成長を自己評価できるよう工夫されたポートフォリオ(学習成果物の記録)のことです。

〇キャリア教育はややもすると就業体験や進路指導といった狭いものとして捉えられがちですが、本来、自らのキャリア形成のために必要な様々な汎用的能力を育てていくものであり、学校の教育活動全体を通して行うものです。

〇学習指導要領の特別活動においては、「学校、家庭及び地域における学習や生活の見通しを立て、学んだことを振り返りながら、新たな学習や生活への意欲につなげたり、将来の生き方を考えたりする活動を行う際に、児童生徒が活動を記録し蓄積する教材等を活用すること」と示されています。

〇またその記述や自己評価の指導にあたっては、教師が対話的に関わり、児童生徒一人一人の目標修正などの改善を支援し、個性を伸ばす指導へとつなげながら、学校、家庭及び地域における学びを自己のキャリア形成に生かそうとする態度を養うよう努めなければなりません。

〇生徒たちは小学校からの記録を見返し、自らの学習状況やキャリア形成を振り返ったりして、自己評価を行うとともに主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐことにつながりました。

〇講師が参考として、学年職員一人ひとりのキャリアデザインについてインタビューしてくださり、生徒たちはそれに真剣な表情で耳を傾けていました。

【使用した「私のエントリーシート2025」にある8項目】

1 私の好きな音楽・本 

2 自分を色で表すと(その理由も)

3 私の機嫌が悪くなるスイッチは

4 私の得意なもの(ただし勉強以外)

5 あの頃の憧れの職業

6 私の性格

7 私のやる気スイッチの場所

8 十年後の自分はこんな感じ(その理由も)

〇生徒たちは自分でエントリーシートに記入し、その内容をお互いに紹介しあっていました。自分を見つめつつ、友達の気持ちも大切にしていく有意義な時間でした。

須藤昌英

 

6月11日(水)2学年理科

〇2学年の理科は第1分野の「化学変化」を学習しています。中学校2年ではここまで、物質の酸化や還元の実験を行い、酸化や還元が酸素の関係する反応であることを理解させています。

〇実験では、金属を酸化したり金属の酸化物を還元したりして生成する物質を調べることを通し、酸化と還元は酸素をやりとりする逆向きの反応であることに気付かせるようにしています。

〇また日常生活や社会と関連した例として、酸化では金属がさびること、還元では鉄鉱石から鉄を取り出して利用していることなどを扱います。

〇本時のねらいは化学変化によって熱を取り出す実験を行い、化学変化には熱の出入りが伴うことを見いださせることです。それにより身近な例として、アルコールの燃焼やカイロなど日常生活や社会で利用されているものを取り上げ、学習の興味・関心を高めるように配慮しています。

須藤昌英