柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

★読むよろこび 学ぶよろこび柏第五小学校★

 柏五小は、国道16号に面して建つ都会の学校です。
学級数は32を有する大規模校で、図書室は低学年用と高学年用に
分かれています。
 今年度から、たくさんの心に残る本と出会うことを目的として
「読書の木」を始めました。


目標冊数を達成すると「読書の木」に花が咲きます。

 図書委員は5・6年生合わせて23人で、おすすめ本のポップの作成
図書新聞、図書クイズ作りなどに挑戦中です。


図書室の並びが3年生ということもあり、調べ学習に多く利活用されています。

 ひとりに一冊ずつ図鑑を手に取り、めざす答えを見つけると、「あった!」と
あちこちから歓声があがります。調べるおもしろさを知ると、休み時間にも
図書館に来るようになります。

 季節のコーナーではカイコの飼育もしています。関連本も展示し、わからないことを
すぐに調べられるようにしています。

 
 これからの予定は夏休み前に、第一回目の新刊展示会を予定しています。
新しい本を手に取って、目をキラキラさせている子どもたちの顔が楽しみです。

学びと癒しの空間 柏第四中学校

柏第四中学校の学校図書館は,校舎1階廊下の突き当たり,教室からは少し遠い静かな場所に位置しています。
日当たりがよく,暖かな光の中,素敵なBGM(2階の音楽室からの歌声や演奏)を聞きながら読書を楽しむことのできる学校一の癒し空間です。


学校図書館の入口には,図書委員によるおすすめ新着図書のPOPを貼ったボードがあります。
4月には1年生がボードの前で足をとめて,「あ、○○もある!小学校の図書館とはちがうね。」など話す姿がありました。



中に入ってまず目に入るのは,先生方のおすすめ本・指導員のおすすめ本のコーナーです。
先生方のおすすめ本はPOPつきで紹介しています。



そのほか,文豪ストレイドックス人気に合わせた「今、文豪が熱い!」と題した文豪コーナー,受験に出典された作品・受験情報誌・問題集を並べた3年生受験コーナー,季節に合わせた展示コーナーなどを設けています。
 


新着図書展示会は,夏と冬の年2回開催しています。
国語の時間をつかって,味見読書も行います。
普段は手にとらない分野の本に目を通す貴重な機会になっています。
この活動を続けていくことで,生徒たちが物語以外の図書にも興味をもってくれるようになることを期待しています。
新着図書の貸し出し初日は,普段は利用者が多いとは言えない四中図書館も来館者で大変賑わい,貸し出し手続きを待つ行列が廊下にまであふれることもあります。


昨年度は,国語・理科・美術の授業で図書館利用がありました。
1年生の国語の授業では,芥川龍之介の「鼻」で読書会を開催し,生徒たちは普段とは違った友達の意見を聞くことができ,楽しい時間となりました。

また,今年度の図書館オリエンテーションでは,2・3年生はミニビブリオバトルを体験しました。
初めてビブリオバトルを体験した生徒がほとんどでしたが,時間いっぱい話そうとがんばっていました。
こちらも友達の新しい一面をみることができた時間となり,生徒たちが書いた感想も,熱意に満ちたもの,深く考えたものが多くみられました。
各クラスのチャンプ本(「一番読みたい本」に選ばれた本)は,夏の新着図書として購入予定です。


柏四中の一番の自慢は,ボランティアによる読み聞かせが行われていることです。
中学校で実施しているのは珍しいと思われますが,有志の保護者の方々により10年以上も続けられています。
地域の方にも支えていただいて,生徒たちの豊かな読書活動が実現しており,図書館指導員として嬉しく思います。


ひとりゆっくり静かに本に没頭するもよし,友達と1冊の本を囲んで談笑するもよし,勉強するもよし,それぞれの生徒がそれぞれの過ごしかたでくつろげる学校図書館をめざし,今日も扉を開けています。

2017年度 スタート!

2017年度 第3回目の学校図書館指導員研修。

来年度,柏市では中学校1校が新設される予定です。
そのピカピカの学校図書館に並ぶ本の選書作業をおこなっています。
各教科ごとの担当にわかれ,授業に必要な本を話し合いながら決めていきます。
責任を十分に感じながらも来年度の開館に向けてワクワクしながら取り組んでいます。


 

午後からは,‘学び,変わる,図書館から!-学校図書館を使った楽しくて力がつく授業をめざして-’をテーマに,司書教諭・理科教育支援員・学校図書館指導員の合同研修会をおこないました。

岩田指導主事より,学校図書館活用についてお話しがありました。
今年度は‘調べ学習を楽しんで力がつく授業をしよう!’を重点目標とし,授業での調べ学習の作品や夏休みの自由研究等,調べる学習コンクールへの参加を試みます。


白百合女子大学非常勤講師の中村伸子先生をお迎えし,「調べ学習の進め方-自らの疑問を解決できる子ども達を育てる-」をテーマにご講演いただきました。

子どもと読書の現状,調べ学習のステップの仕方,支援のポイント,そして‘小さい調べるの積み重ね’‘自らの疑問を解決できる力を身につけること’その力は一生続く力!という事を,実践例を交えてお話しいただき,大変有意義な時間となりました。


その後,司書教諭と合同で“授業実践プロジェクト”につての話し合いをおこないました。
9年間を通して子どもたちをどう支援し,力をつけていくか,中学校区単位で集まり話し合います。今年度は6学区19校が実践発表を行う予定です。


今年度も,知識も心も満たされる図書館であるように,学校図書館指導員全員で力を合わせ全力で支援していきたいと思っています。

 

第10回学校図書館指導員研修会

 3月21日,今年度最後の研修会が行われました。
受付では,学校図書館の活用を記録した冊子が2部ずつ配布されました。
(司書教諭編 / 学校図書館指導員編)
指導員編は,対象学年 / 教科ごとにまとめられているので,今後の授業支援に
大いに役立つことでしょう。

 午前中は,恒例の実践発表。小学校2グループと中学校グループに分かれて
実施しました。発表後の質問タイムには,活発な質疑応答が繰り広げられました。




 

 ランチタイムはおいしいお弁当にデザートも付いて,大満足。
残念ながら,2名の指導員が退職されることになりました。
個性溢れるお別れの挨拶に,しんみりとした気分はどこへやら・・
会場は笑いの渦に包まれました。お二人の新しいステージを
応援したいと思います。ありがとうございました。








 午後は中澤コーディネーター,中島アドバイザー,岩田指導主事より講評を
いただきました。「言葉の力や感性を養成する仕事」に携わっていることを
再度,心に留めつつ,来年度に繋げていきたいと思います。

本を身近に。酒井根東小図書館

★酒井根東小学校の「オープンよみきかせ」は、毎学期行われる楽しいイベントです。
先生方が書いた本の紹介文はいつも力作ぞろい!
本のイメージに合わせて筆を使ったり、絵を描いたり、
見ているだけでも楽しくなる作品ばかりです。
子どもたちは紹介文を読んで、聞きたい本の教室に向かいます。
どの先生が読んでくれるのかは、教室でのお楽しみ。
オープン読み聞かせで紹介された本を図書室に置くと、
たちまち人気の一冊となります。

★今年度は蔵書点検がありました。


酒井根東小図書館の本はおよそ1万冊。
16名の保護者の方の力をお借りして、すべての本の点検を行いました。
バーコードを一つひとつ読み取る作業の後には、本の整備作業も手伝って頂きました。
みなさんの手早さには驚くばかり。
「楽しかったです」「またやりたいです」という言葉まで頂戴し、本当に有難かったです。
今後も保護者の方の力をお借りしながら、
子どもたちにとって居心地のいい図書館を作っていきたいです。

★今年度、図書委員会は2つの読書イベントを企画・運営しました。

 
2学期は本を読んで動物パズルを完成させていくという読書イベント、
3学期は読書ビンゴでした。
図書委員さんたちは、アイディアが豊富で仕事も早く、いつも助けてくれました。
来年度も図書館とみんなをつなぐ架け橋になってほしいと願っています。

★子ども司書さんも、酒井根東小図書館には欠かせません。
3学期の読書イベント中には、昨年度と今年度の子ども司書さんのボランティアさんが
お題の本を探せずに困っている下級生のお手伝いをしてくれました。


図書館でのおはなし会も開いてくれました。
子ども司書として学んだ知識を、来年度もぜひみんなに還元していってほしいです。

★3月7日、6年生が奉仕活動として図書館の掃除に来てくれました。
本棚の上や中、窓のサッシなど、普段できない隅々まで心を込めて掃除をしてくれました。

まもなく卒業式。
6年間の間に、読書や調べ学習、読書会など本との思い出はどのくらいできたでしょうか。
中学生になると、勉強や部活で忙しくなると思いますが、
中学校でも学校図書館を利用して、小学校にはなかった本とぜひ出会って下さいね。

1年生から5年生の皆さん、
来年度もたくさん本を読みましょうね。
これからも楽しい本との出会いがたくさんありますように。