柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

学びと癒しの空間 柏第四中学校

柏第四中学校の学校図書館は,校舎1階廊下の突き当たり,教室からは少し遠い静かな場所に位置しています。
日当たりがよく,暖かな光の中,素敵なBGM(2階の音楽室からの歌声や演奏)を聞きながら読書を楽しむことのできる学校一の癒し空間です。


学校図書館の入口には,図書委員によるおすすめ新着図書のPOPを貼ったボードがあります。
4月には1年生がボードの前で足をとめて,「あ、○○もある!小学校の図書館とはちがうね。」など話す姿がありました。



中に入ってまず目に入るのは,先生方のおすすめ本・指導員のおすすめ本のコーナーです。
先生方のおすすめ本はPOPつきで紹介しています。



そのほか,文豪ストレイドックス人気に合わせた「今、文豪が熱い!」と題した文豪コーナー,受験に出典された作品・受験情報誌・問題集を並べた3年生受験コーナー,季節に合わせた展示コーナーなどを設けています。
 


新着図書展示会は,夏と冬の年2回開催しています。
国語の時間をつかって,味見読書も行います。
普段は手にとらない分野の本に目を通す貴重な機会になっています。
この活動を続けていくことで,生徒たちが物語以外の図書にも興味をもってくれるようになることを期待しています。
新着図書の貸し出し初日は,普段は利用者が多いとは言えない四中図書館も来館者で大変賑わい,貸し出し手続きを待つ行列が廊下にまであふれることもあります。


昨年度は,国語・理科・美術の授業で図書館利用がありました。
1年生の国語の授業では,芥川龍之介の「鼻」で読書会を開催し,生徒たちは普段とは違った友達の意見を聞くことができ,楽しい時間となりました。

また,今年度の図書館オリエンテーションでは,2・3年生はミニビブリオバトルを体験しました。
初めてビブリオバトルを体験した生徒がほとんどでしたが,時間いっぱい話そうとがんばっていました。
こちらも友達の新しい一面をみることができた時間となり,生徒たちが書いた感想も,熱意に満ちたもの,深く考えたものが多くみられました。
各クラスのチャンプ本(「一番読みたい本」に選ばれた本)は,夏の新着図書として購入予定です。


柏四中の一番の自慢は,ボランティアによる読み聞かせが行われていることです。
中学校で実施しているのは珍しいと思われますが,有志の保護者の方々により10年以上も続けられています。
地域の方にも支えていただいて,生徒たちの豊かな読書活動が実現しており,図書館指導員として嬉しく思います。


ひとりゆっくり静かに本に没頭するもよし,友達と1冊の本を囲んで談笑するもよし,勉強するもよし,それぞれの生徒がそれぞれの過ごしかたでくつろげる学校図書館をめざし,今日も扉を開けています。

2017年度 スタート!

2017年度 第3回目の学校図書館指導員研修。

来年度,柏市では中学校1校が新設される予定です。
そのピカピカの学校図書館に並ぶ本の選書作業をおこなっています。
各教科ごとの担当にわかれ,授業に必要な本を話し合いながら決めていきます。
責任を十分に感じながらも来年度の開館に向けてワクワクしながら取り組んでいます。


 

午後からは,‘学び,変わる,図書館から!-学校図書館を使った楽しくて力がつく授業をめざして-’をテーマに,司書教諭・理科教育支援員・学校図書館指導員の合同研修会をおこないました。

岩田指導主事より,学校図書館活用についてお話しがありました。
今年度は‘調べ学習を楽しんで力がつく授業をしよう!’を重点目標とし,授業での調べ学習の作品や夏休みの自由研究等,調べる学習コンクールへの参加を試みます。


白百合女子大学非常勤講師の中村伸子先生をお迎えし,「調べ学習の進め方-自らの疑問を解決できる子ども達を育てる-」をテーマにご講演いただきました。

子どもと読書の現状,調べ学習のステップの仕方,支援のポイント,そして‘小さい調べるの積み重ね’‘自らの疑問を解決できる力を身につけること’その力は一生続く力!という事を,実践例を交えてお話しいただき,大変有意義な時間となりました。


その後,司書教諭と合同で“授業実践プロジェクト”につての話し合いをおこないました。
9年間を通して子どもたちをどう支援し,力をつけていくか,中学校区単位で集まり話し合います。今年度は6学区19校が実践発表を行う予定です。


今年度も,知識も心も満たされる図書館であるように,学校図書館指導員全員で力を合わせ全力で支援していきたいと思っています。

 

第10回学校図書館指導員研修会

 3月21日,今年度最後の研修会が行われました。
受付では,学校図書館の活用を記録した冊子が2部ずつ配布されました。
(司書教諭編 / 学校図書館指導員編)
指導員編は,対象学年 / 教科ごとにまとめられているので,今後の授業支援に
大いに役立つことでしょう。

 午前中は,恒例の実践発表。小学校2グループと中学校グループに分かれて
実施しました。発表後の質問タイムには,活発な質疑応答が繰り広げられました。




 

 ランチタイムはおいしいお弁当にデザートも付いて,大満足。
残念ながら,2名の指導員が退職されることになりました。
個性溢れるお別れの挨拶に,しんみりとした気分はどこへやら・・
会場は笑いの渦に包まれました。お二人の新しいステージを
応援したいと思います。ありがとうございました。








 午後は中澤コーディネーター,中島アドバイザー,岩田指導主事より講評を
いただきました。「言葉の力や感性を養成する仕事」に携わっていることを
再度,心に留めつつ,来年度に繋げていきたいと思います。

本を身近に。酒井根東小図書館

★酒井根東小学校の「オープンよみきかせ」は、毎学期行われる楽しいイベントです。
先生方が書いた本の紹介文はいつも力作ぞろい!
本のイメージに合わせて筆を使ったり、絵を描いたり、
見ているだけでも楽しくなる作品ばかりです。
子どもたちは紹介文を読んで、聞きたい本の教室に向かいます。
どの先生が読んでくれるのかは、教室でのお楽しみ。
オープン読み聞かせで紹介された本を図書室に置くと、
たちまち人気の一冊となります。

★今年度は蔵書点検がありました。


酒井根東小図書館の本はおよそ1万冊。
16名の保護者の方の力をお借りして、すべての本の点検を行いました。
バーコードを一つひとつ読み取る作業の後には、本の整備作業も手伝って頂きました。
みなさんの手早さには驚くばかり。
「楽しかったです」「またやりたいです」という言葉まで頂戴し、本当に有難かったです。
今後も保護者の方の力をお借りしながら、
子どもたちにとって居心地のいい図書館を作っていきたいです。

★今年度、図書委員会は2つの読書イベントを企画・運営しました。

 
2学期は本を読んで動物パズルを完成させていくという読書イベント、
3学期は読書ビンゴでした。
図書委員さんたちは、アイディアが豊富で仕事も早く、いつも助けてくれました。
来年度も図書館とみんなをつなぐ架け橋になってほしいと願っています。

★子ども司書さんも、酒井根東小図書館には欠かせません。
3学期の読書イベント中には、昨年度と今年度の子ども司書さんのボランティアさんが
お題の本を探せずに困っている下級生のお手伝いをしてくれました。


図書館でのおはなし会も開いてくれました。
子ども司書として学んだ知識を、来年度もぜひみんなに還元していってほしいです。

★3月7日、6年生が奉仕活動として図書館の掃除に来てくれました。
本棚の上や中、窓のサッシなど、普段できない隅々まで心を込めて掃除をしてくれました。

まもなく卒業式。
6年間の間に、読書や調べ学習、読書会など本との思い出はどのくらいできたでしょうか。
中学生になると、勉強や部活で忙しくなると思いますが、
中学校でも学校図書館を利用して、小学校にはなかった本とぜひ出会って下さいね。

1年生から5年生の皆さん、
来年度もたくさん本を読みましょうね。
これからも楽しい本との出会いがたくさんありますように。

「季節はめぐり春になります」 豊四季中学校

豊四季中学校の図書館は2階にあり、窓から、たわわに実るみかんの木や、かぶなどの畑が見えます。音楽室の近くに位置し、子ども達の歌声や、吹奏楽の演奏が聞こえてきます。

図書館の本棚には、いろいろな分野の本があり、6人がけのテーブルが8つならび、授業でもよく活用されています。

 

<オリエンテーション>

春のオリエンテーションでは、国語の授業を1時間ずつ使って、全学年で行いました。

図書館の利用の仕方を確認、日本十進分類の復習をし、1年生は、「本との出会い」のシート、2,3年生は、「調べ学習型」のシートで、図書館の本を使って答えを探していく活動をしました。



ブックトークでは、カナダの作家 ルーシー・モード・モンゴメリー著「赤毛のアン」を紹介しました。

豊四季中学区(旭小・二小・豊四季中)は、「四季の貯本箱」という読書記録を小中学校の9年間を通して行っています。4月のオリエンテーションでは、「四季の貯本箱」への記録も呼びかけました。



<新刊展示会>

秋には新刊展示会を1,2年生は、国語の時間を1時間ずつ使って行いました。3年生は1週間、昼休みを利用して行いました。




新刊展示会では、全学年の図書委員さんが新刊本を一冊ずつ読み、POPを作成し、展示しました。
1,2年生の図書委員さんは、各クラスの国語の新刊展示会の授業中に自分のクラスのみんなの前でブックトークをしました。








POP作り、ブックトークの原稿作り リハーサルなど、連日、放課後 残って図書委員さん一生懸命がんばりました。とても素敵なPOPができ、楽しいブックトークをして、紹介した本にとても興味を持ってもらいました。ブックトークした本に予約がたくさん入り、順番に貸出しました。


今年は、1年生の国語の先生からのリクエストで、「近代文学コーナー」のテーブルも作ってほしいということで、近代文学コーナーのテーブルも一つ作りました。味見読書では、どのテーブルでも、一生懸命本を読む子どもたちの姿が印象的でした。

<コラボ給食>

豊四季中学区の旭小・二小・豊四季中では、秋にコラボ給食ということで、本に出てくるメニューを一つ決めて(3校共通のメニューです)給食に出してもらっています。
夏頃から、3校(旭小・二小・豊四季中)の司書教諭の先生と図書館指導員の話し合いがあり、二学期に栄養士の先生方とも相談し行われました。

今年は「赤毛のアン」に出てくる「ブラマンジェ」を出してもらいました。兄弟(姉妹)で共通のメニューの話題が、お家でも出たそうです

<授業での活用>
豊四季中学校の図書館は、授業でも活用されています。
1
年を通して、社会・理科・国語・英語・家庭科・総合学習(林間学校・職業体験の事前学習など)その他、本を使った授業が図書館や教室でたくさん行われています。
1年生では、理科の「動物」「植物」「火山」についての調べ学習を図書館で行いました。
2年生では、社会「元禄 化政文化」「関東 近畿 中部地方 四国地方」など歴史や地理の調べ学習後、新聞作り、林間学校 職業体験の事前学習も図書館で本を使って行いました。



2月後半から3月半ばにかけて、1年生国語では、「震災から学ぶこと」というテーマで、いろいろな資料(東日本大震災の関連の図書や新聞記事)を読み、自分たちでまとめた新聞を作り、発表しあうという学習をしています。
今回もたくさんの小中学校の図書館から、図書を貸出してもらって、震災に関連する図書を集めることができました。
各学校の図書館指導員の皆さま、いつもご支援いただき、ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いします。