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令和2年度 校長室より

あけぼの山への校外学習

 11月12日、2年生があけぼの山への校外学習を実施、私も同行しました。この日は朝からどんよりとした曇り空、加えて冷たい空気…思わず上着を1枚着込みました。雨は降らないとの予報ですが、「寒いかな…」そんな心配だけがありましたが、2年生は全員参加でみんな元気です。今日は生活科の学習も兼ねていて「働く人を見つけよう」というめあてがあります。東門から出てまずは特別養護の施設や企業の野球練習場など、立ち止まって担任教諭が確認していきました。「来たことある!」「幼稚園の頃、ここで太鼓をたたいた」などと、子供たちの興味は思いのほか高い様子です。布施新町を通り、富勢東小入口道路からあけぼの山公園へと進みました。布施新町は25年前に勤務していた富勢東小の学区です。家庭訪問をした子供の家もあり、懐かしさを感じながら歩きました。当時はイチゴ園やミカン園はなかったので、私も興味津々でした。「来たことある!」公園に入っての子供たちの第一声です。公園にはとみせ幼稚園の小さい子達がいましたが、曇り空のせいもあり、閑散としていました。その理由はもう一つ。あんなにきれいだったコスモスがありません。コスモス畑がきちんと耕されて、春に楽しませてくれるチューリップ畑の形になっていました。区画ごとに色のテープが貼られていて、「ここには○色のチューリップ」ということがわかります。数名の方々が球根を植える穴を器具で開けていました。広い畑一杯に咲き誇っているチューリップしか見たことのない子供たちがほとんどでしょう。こんなふうにしてコスモスが終わり、次のチューリップのために時間をかけて準備をしていく…とても貴重な光景を見た気がしました。2年生が3年生になる春、あけぼの山のチューリップを見た時、きっとこの日の光景を思い出してくれることを期待したいと思います。時折陽射しもあり、寒さは余り気にならず、待ってましたのお弁当&おやつタイムでは子供たちの笑顔が弾けました。往復1万3千歩とのこと。結構歩いた子供たちでしたが、頑張って歩き通しました。交通量が多い道路の歩行も、2列から1列になり、気をつけながら歩いていて、「3年生に近づいている2年生」をたくさん実感し、嬉しくなりました。保護者の皆様、様々な準備をありがとうございました。
 「第3波」「感染者が増加」と、不安を感じる状況になっています。柏市内でも学校内での感染者が発生し、報道されました。想定していたこととは言え、やはり不安が募ります。「冬場であっても換気は必要」「やはりマスク着用と手洗い、3密回避に健康管理」という」見出しも多く見られます。これから寒さが増す時期になりますが、エアコンである程度暖めてからの換気開始、常時開の窓を減らしつつ、休み時間には換気タイム、そう取り組んでいきたいと思います。学校生活の中で心配なのは、子供たち同士が密になることと、給食中の食べ方です。必要のない密着を避ける、給食中、同じ方向を向いて食べてはいるものの、始めに比べておしゃべりは増えてきました。この2点については子供たちに再確認しながら、意識を高めていきたいと思います。ぜひ家庭でも声かけをお願いします。このような状況ではありますが、昨日「12月12日は授業参観日」という手紙を配付しました。感染防止策を講じての実施なので、保護者の皆様にもご協力いただくことが多くなると思います。また今後の状況と学年活動の内容を踏まえて、参観方法についてはお知らせいたします。どうぞよろしくお願いします。

 


 

4年生の特設クラブ体験

 朝の空気が冷たく感じる毎日になりました。登校指導に行く際にも、手袋を考えるほどです。実際は陽射しの暖かさもあって、必要はないのですが、身体全身で「冬近し」を感じるようになりました。「だいぶ、寒くなりましたね。風邪をひかないように気をつけましょう」朝の見守りをしてくださっている地域の方と、そんな季節の挨拶を交わすようにもなりました。
 今週火曜日、10日の朝から4年生の特設クラブ体験を始めました。希望する4年生は7時20分に登校し教室へ、7時半からの練習に参加しています。密集を考慮し、運動部は2クラスずつ分けて、交互に実施しています。運動部は30mほどの距離を、走ったり、スキップしたり、変則ダッシュをしたり、担当教諭の指示を聞きながら運動を繰り返していました。昨日は吹奏楽部が活動している音楽室へ。並べられた椅子に23名の4年生が座っています。吹奏楽部の体験活動は実際に吹いて音を出すというのは難しいので、上級生の、パートごとによる演奏を聴く内容でした。まるで4年生のためのミニコンサートです。昨日はパーカッションパートが披露し、4年生は興味津々の表情で見入って、聴き入っていました。実際に吹いたり、たたいたりはしなくても、「自分もあんなふうになりたい!」という思いは募るでしょうね。今週の体験を経て、希望する子供は入部し、活動に参加することになります。音楽も運動も、今年はいつもとは違う活動になっていて、目標を決め、それに向かって取り組むことが難しいのですが、それでも子供たちは練習に参加し、元気に活動しています。「継続は力なり」を形にしていくため、様々工夫しながら、子供たちの意欲に応えていきたいと思います。
 学校でのボランティア活動を紹介します。この日も吹奏楽部の活動には1名、朝から参加してくださっていました。運動部の活動にも1名、参加してくださっています。子供たちを見守り、声かけ、先日はイチョウの木から落ちた銀杏の実をほうきで掃いてくださっていました。今週火曜日は環境整備で草取りや校庭清掃、体育をしていた2年生が「ありがとうございます!」と、嬉しい関わりもあったようです。その他にも校舎内の清掃や消毒、図書室の本の整理整頓や修繕など、今までに数回、または定期的に数回、ご協力いただいています。本当にありがとうございます。「消毒って大変ですね」「学校は広いし、古いし、掃除は大変」という声かけもしてくださいました。学校の実情を見ていただき、理解していただくことは嬉しいことです。またお子様が富勢小に通っているわけでもないのに、募集案内を見て応募されたり、「将来子供が富勢小に通うので」ということで参加していただいている方もいます。皆さんのこのような活動は間違いなく、学校にとって助かることですし、子供たちにとってもとても良い環境になっています。「学習支援」に応募された方も多くいますが、まだ活動ができていません。どのような形が良いのか検討し、お願いをしていきたいと考えています。PTA活動ができない今年ということでの取組でしたが、それとは別に学校や子供たちへの支援ということで、今後も継続していけたら本当に助かります。反省と見直しをしていきながら今後もどうぞよろしくお願いいたします。

11/7 立冬

 日に日に冷え込む朝を感じながら学校に向かいましたが、気がつくとこの辺りの樹木も色づいてきたようです(先日の日光の東照宮のようにはいかないですが…)。校庭のイチョウの銀杏落下はもう少し、続くでしょうか。校庭でも紅葉を楽しめる樹木は数本ありますが、それも楽しみになってきました。今日は立冬。暖かな陽射しの中、紅葉を楽しむことは良いのですが、朝夕は肌寒さを感じるようになりました。先日、学校のエアコンも暖房運転を前にフィルター交換を実施し、準備を進めています。「寒さの中の換気」が話題になっています。今までは教室の両側の窓を開けるということで取り組んできましたが、寒くなると同じようには行きません。「部屋を暖めてから換気を始める、常時開閉は対角の窓、30分に1回の換気」そのような取組をニュース番組で紹介されていました。新しい生活様式の仕方を冬用にマイナーチェンジが必要ですね。考えて行きたいと思います。
 今週5日には、来年度入学する子供たちを対象に、就学時健康診断を実施しました。予定人数は99名です。今年はいつもとは違い、5年児童のサポートはなく、密集を防ぐために時間差受付を実施して、保護者同伴で各教室を回りました。人が集まる場面はなく、また子供たちの側にはお家の方がいるので安心、とても落ち着いた雰囲気の中、実施できました。5年生にとって来年度、6年生として関わるための準備という機会はなくなってはしまいますが、「こんなふうに実施することもできるんだ」感染症の影響による新たな気づきでした。入学まで5か月です。今日は子供たちがいない教室を回りましたが、「4月からはここで勉強するんだ」というちょっとした印象を持ってもらうと良いかな、それを少しずつ膨らませて欲しいな、そう思いました。
 校外学習は来週12日の2年生で、全学年実施することになります。校外学習へのワクワク感は何とも言えないものがありますが、毎週そんな場面を持つことはなかなかできません。毎日実施する授業の中でも子供たちが「ワクワクする、楽しい場面」を持ってもらうために、職員は日々努力しています。先日、4年生の国語の授業を参観しました。自由に創造して、短い物語を作るという内容でしたが、子供たちの書きたい意欲にあふれた、子供たちと担任教諭のワクワク感が伝わる楽しい授業でした。1番良かったと思うのは、担任教諭が例として準備した物語を、ワクワク感一杯で子供たちに紹介、それが子供たちに伝わっていったところです。担任教諭の楽しい表情を子供たちは見逃さなかった…そう感じました。授業を通して楽しいことを考え続けられるのは教員としての大事な資質であり、誰もが得意とするところです。その自分の力をどのように形にしていくか、それが授業前の大事な準備です。「『今日の授業のどこが楽しかった?』という問いかけを授業後にしてみてはどうか。それを繰り返していくことで、子供たちが「楽しさ」という視点で授業を振り返り、主体的に学ぶことにつながる」4年生の授業から感じたことを、先日、職員にはそう伝えました。「授業も楽しいんだ!」そう感じられる子供たちにしていきたいと思います。
 今日、明日は気温が高いとのことですが、来週は低温が続くようです。寒暖の差から風邪を引くことは多いと思います。健康管理には十分に気をつけていきましょう!

秋の日光街道を楽しむ!

 「今年は修学旅行は無理だと思っていたのに、このように行けるとは思わなかった。楽しかった!」到着の会で実行委員の女児は話しました。ただ、楽しかったことだけではなく、6月からの学校再開に立ち戻り、コロナ禍の中、学校行事等は中止の連続、その中で揺れに揺れた6年生の気持ちが痛いほど伝わってきました。この子は毎朝、「校長先生、おはようございます」と、名前付きの挨拶をずっと続けている子です。影響され続ける教育活動の中でも淡々と受け止めながら確実に成長を遂げているのでしょう。日帰りではありますが修学旅行が実現し、実行委員になり、楽しく過ごした後にしっかりとまとめられる…本当に立派だと思いました。予定よりも1時間以上遅れて到着、保護者の皆様の中には来校され、遅れるので自宅に戻り、再度来校という方が多かったと聞きました。その上、到着の式までお付き合いいただき、本当に申し訳ありません。「ぜひ、到着の会を!」という担任の熱意と日光で1日、一緒に過ごした子供たちを見て「これは最後まで見届けていただきたい」思いが強く、19時を過ぎた遅い帰宅になりました。早い集合時刻に始まり、遅い帰宅、そして様々な準備、保護者の皆様、本当にありがとうございました。
 子供たちと満喫した秋の日光・東照宮。「今日1日だけ」という状況が、何でも吸収しようと観察眼がフル回転したような感じでした。まずはバスの中。1組から4組まで5~6名ずつ23名が混合で乗車、2号車は担任は不在で私と本田教諭の2人、そしてバスガイドさんと運転手さんと27名で過ごしました。担任の代わりは本田教諭が務めましたが、一度も「ほら、聞いて!」「静かに!」という注意は学校に戻るまでありませんでした。みんなが担任の話をしっかりと聞き、反応してくれるのです。本当に安心できる雰囲気でした。東照宮や日光街道散策でのグループ行動でも、「待っていようよ」「そうだね、待ってるよ」そんな会話が随所にあり、他を気遣う姿にとても微笑ましく、嬉しくなりました。神橋から東武日光駅までが散策ルートでしたが、これは何と言っても子供たちのお目当てでした。「この店でこれを買う。ここで買った物はここで食べる」と、学校ではイメージを膨らませながら計画してきました。その際、想定外であったのは同じ思いの他人がいて、並ぶということです。プリンのお店でも。ラスクのお店でも、そして団子屋さんでも人は一杯。密を避けながらも、何としても計画実行と整然と並び、本当に嬉しそうな顔ばかりでした。時々小雨が降る天候でしたが、アイスクリームやかき氷まで…かき氷の値段は何と700円。「氷が違う、本当に美味しかった!」と興奮気味でした。途中途中に立っている我々は傘を差しましたが、子供たちには必要なく、雨なんか全く気にならない様子でした。帰りのバス内での感想コーナーでも、「友だちとの買い物が楽しかった!」が2/3、わずかではありましたが、「紅葉が素敵だった」「下調べをしての東照宮、世界遺産に触れて良かった」という感想もあり、ホッとしました。この日ばかりは世界遺産も、プリンの魅力にはかなわなかった…そんな感じかもしれません。
 到着の会で岡﨑教諭が子供たちに2つのことを話しました。1つ目は周囲への感謝、2つ目は
この経験をこれからの学校生活に活かすということです。話を聞く子供たちの様子を見ていて、しっかりと聞き、受け止めている様子がひしひしと感じられて嬉しく思いました。秋の日光と成長した子供たちの姿、そして卒業までの残された日々への期待と、楽しみがこれからも続くことを嬉しく思いながら、1日が終えられました。

11月、明日は修学旅行

 あけぼの山のコスモス、とってもきれいでした!ピンク、赤、白、オレンジ、…単色のコーナーだけでなく、混合のコーナーも。広いあけぼの山公園の中央に、存在感が十分にあります。先週のこと、「あけぼの山のコスモスがきれい!そのため車の渋滞も凄い」という話を聞きました(遅いですよね)。朝、7時前にもかかわらず、近くの駐車場はほぼ一杯です。見に来た人よりも、撮影が目的の方ばかり。絶好のアングルなんだろうなと思われる場所にはカメラが10数台並んでいます。中央にピンクのどこでもドアを発見!この時間帯にも撮影している方は多かったので、きっと日中は並ぶはずですよね。コスモスに風車、横並びの樹木、そして青い空…どこでもドアで、どこかのどかな別世界に行ったような気分になりました。
 10月最終日をきれいなコスモスで締めくくり、いよいよ今日から11月になりました。明日は6年生の修学旅行、日光東照宮への日帰りです。30日(金)は体育館での最終打合せのための学年集会を実施、私も参加して話をしました。7月9日もやはり体育館、目の前の6年生が不安そうな顔で集まっています。「今年の修学旅行は実施しない」という話を淡々と受け止めてくれた子供たちでした。その6年生に対して「日帰り修学旅行だけれど、2日は思い出に残る修学旅行にしようね」と話せる気持ちは、何とも言えない嬉しい気持ちです。『協力して、歴史を学び、思い出に残る修学旅行にしよう』というめあてに対して、雑誌に掲載されていた「ちょっといい話」を紹介しながら、「思い出に残すためには何をするべきか」という話を子供たちにはしました。コロナ禍の中、大勢の人と関わることができるのは6年生ならではです。日帰りということで、訪問先は日光東照宮のみですが、東照宮から東武日光駅までの、日光街道沿いの街並みをグループ散策する時間が設けられています。ここでも多くの方々との関わりはあるでしょう。子供たちの自主性と仲間同士の関わりが求められる場面です。「思い出に残したいのは6年生だけではないよ。先生達も思い出に残したい。そのために全員が考えて過ごすことが大事」そんな話で締めくくりました。「ただ行けば良い」ということだけでなく、「コロナ禍でも子供たちにこんな体験をさせたい」という学年職員の熱意を嬉しく思います。今日までは好天ですが、明日は「曇り一時雨」という予報ですが、気温は思ったほど低くはないようです。祝日の前日でもあり、「東照宮辺りの紅葉は見頃」という情報もあって、車の渋滞や往来の混雑が心配です。「天気が悪いから出かける人が少ないと良いなあ~」、「天候は悪くても、気分が晴れれば良い!」と、勝手な思いになっています。状況に応じて判断し、子供たちにとって貴重な時間となるようにしていきたいと思います。「集合時刻は6時45分」と早く、申し訳ありません。どうぞご理解の上、ご協力ください。
 【逆上がりのコツ】
 30日の17時を過ぎ、暗くなった頃です。戸締まり点検のため、外から校舎を見回っていたところ、逆上がりを練習している母子がいました。思わず私も参加したほど、一生懸命さが伝わってきます。今、体育の学習で鉄棒運動に取り組んでいる学年が多く、休み時間は鉄棒が人気です。その女児は逆上がりを練習していました。「こうしてみようか」ということに対し、本当に一生懸命に練習を続けました。きっとできるようになるはずです。
 技が「できない」状態から「できるようになった」状態になるためにはコツがあり、そのための練習を積み上げていくことが必要です。逆上がりには ○足を振り上げること ○体を引きつけること ○体を巻きつけること が大切で、そのためには台(学校では逆上がり練習補助板)を使っての振り上げ練習や鉄棒に布団干し状態になってから、スイングしながら頭を起こす練習などをしてみると良いでしょう。近くの公園にある鉄棒でもできます。ぜひチャレンジしてみてください。

懇談会への出席、ありがとうございました!


 10月も今日と明日の2日となりました。今月はこの時期初の試みである通知票配付もあり、校外学習も実施するなど、慌ただしい、言い方を変えればアクティブな月だったと思います。目の前の1つ1つをこなし、過ぎてみたらもう月末…来週は11月です。
 ポカポカ陽気になった昨日、今年度初めての懇談会を実施しました。15時から45分間という限られた時間でしたが、ご参加、ありがとうございました。今年度初に加え、短い時間ということもあり、事前にアンケートをとった上でグループトークを入れながらの実施でしたが、いかがだったでしょうか。コロナ禍でいつもと異なる生活を送る子供たちは家庭や学校でどのようにみえているのでしょうか。そのことに視点を当て、「子供に関わる問題を共有する」を目的としたグループトークでした。懇談の様子を見ながら校舎内を回り、若年層職員の学級には教室の中に入って話の様子を聴きました。「ゲームやスマホをどのように与えたらよいか」「宿題や自主学習の与え方」…休校中、家庭で過ごす子供たちから、保護者の皆様が特に強く感じた点なんだろうと思います。話の中では「こうなってほしいんだけど、思うようにならない」「ルールを決めるんだけど、なかなか守らない」「高学年なんだからわかってほしい」と、子供たちへの共通な願いは結構あるようでした。「正解はない」という、保護者の方からの発言もありました。まさにその通りです。学校と家庭では環境が違うし、担任は親のようにはいかないし、学校には周りの目があるし、…大きな違いがあります。「学校ではよそ行きの顔をしている」という発言もありましたが、家が一番ホッとできることを考えれば当然です。
 個々に応じて、タイミングを考えながら継続的に声かけしながら、成長を見守る
きっとこんな姿勢が大事なんだろうと思います。でも、つい言ってしまうことは学校でも家庭でもあります。それを我慢できるか、タイミングを図れるか…とても大事だと思います。伝えたいことはタイミングの良いときにしっかりと伝えないといけません。それで相手に対するこちらの真剣さを伝えることは必要です。昨日の懇談内容については各担任からの報告を待って確認していき、共通な話題については職員間でも共有していきたいと思います。反省点が1つあります。それは保護者の皆様にグループトークの目的を担任から十分に伝えられたかどうかです。そこについても反省し、次回の懇談会にいかしていこうと思います。昨日、欠席された方には各学級で配られた資料をお渡しします。参加された方もそうですが、資料を読んでご不明な点は担任にお尋ねください。それも家庭と学校の大事な連携の1つです。
 今朝のことです。8時20分頃だったでしょうか、体育館付近にいたら高学年男児が遅れて登校、ばったり会いました。「元気?」と声かけすると、一瞬間があって「はい!」という元気な返事。遅れたことは問いませんでした。それが担任ではない私の役割だと思っています。学校には担任とそれ以外の職員がいます。その両者で子供を支えていく…そんなことが学校ならではの関わりだと考えます。そうすることで子供たちは自らの改善点に気づき、修正できていくはずです。そう信じていくと思えば、どっしりと子供たちを見守れるように思います。
 天気予報では「今日は気温が低い」とのことでしたが、やはり肌寒さを感じる日になりそうです。今日は4年生が手賀の丘少年自然の家に出かけました。子供たちの登校はいつもより早く、やっぱり嬉しそうです。きっと今頃は夢中になって、アスレチックをしているでしょう。学校では学べないことをたっぷり体験してきてほしいですね。

今週の学校では…

 先週の土曜日から良い天気が続いています。校長室の窓越しには花壇と鉄棒がありますが、休み時間になると、結構な人数の子供たちが集まってきます。体育の授業で今、鉄棒運動に取り組んでいることもあるのでしょう。逆上がりをしたり、空中前回り(前方支持回転)や後ろ回りを(後方支持回転)をしたり、思うようにできない子は顔を真っ赤にしながら練習しています。花壇に注目している子のめあては虫とりです。目の前に私がいることも気がつかず、トンボをはじめ小さな虫に夢中です。目が合うと「あっ、校長先生!何をしているんですか?」そんな声をかけてくれます。何をするのも良い季節…を時間する秋の一日です。
 27日の火曜日には1年生が生活科の学習を兼ねた校外学習で、北柏ふるさと公園に出かけました。バンダナを首に巻き、リュックサックを背負い、この日の1年生は朝から嬉しそうです。「先生、今日は遠足に行くんだ」「お弁当とおやつを持ってきたよ」と、いつもの挨拶に加え、説明もしてくれました。予報では曇りでしたが、時折陽も差し、活動するには絶好です。この日の目的は「どんぐりや落ち葉を拾い集め、生活科の学習にいかす」ことです。子供たちはたくさん落ちている“秋の自然物”に興奮気味だったとか。様子が浮かびます。美味しいお弁当を食べ、遊び、歩き、そしてお土産を持ち帰り、子供たちは楽しい一日を過ごしました。保護者の皆様、いろいろな準備をありがとうございました。明日の30日は4年生が手賀の丘少年自然の家に出かけて、校外学習を楽しみます。天気も良好で、楽しめるようです。
 この日の学校では保護者の皆様や地域の皆様による除草活動も実施、ボランティア活動に手をあげてくださった20名近い方が校庭のフェンス際付近の草を刈ってくださいました。1時間の活動で、気になっていた校庭の草もきれいになり、スッキリとしました。皆様、ありがとうございました。
 1か月余り使用できなかった正門ですが、校門坂の工事も終わり、本日より使用できることになりました。「やったあ~。学校が近くなった!」そんな子供たちの顔が浮かびます。両側のブロック塀が新しくなり、坂の路面も改修され、なめらかになりました。子供たちはもちろん、保護者の皆様、そして子供ルーム利用の皆様にもご迷惑をおかけしました。ご協力をありがとうございました。本日15時より、学級懇談会を実施します。45分間という短い時間で、内容は限られていますが、何か一つでも共有できることがあればと思います。いろいろと担任に聞きたいことはあるかと思います。それはいつでも電話をいただいたり、来校して直接話していただいたりできますので遠慮なく、お伝えください。どうぞよろしくお願いします。

初めての懇談会

 良い天気になった週末です。土曜日の好天は9月5日以来とか…もう1か月以上前になります。朝から気持ちの良い空気が漂っている感じがしますね。「これが昨日だったら…」そんな声が3年生の子供たちから聞こえてきそうです。昨日は3年生の校外学習で、柏レイソルのホームグラウンド、手賀の丘少年自然の家に出かけました。出発の際には曇天ではありましたが、雨も降らず、「アスレチックできると良いなあ~」そんなことを言いながらも、嬉しそうに出かけた子供たち。14時過ぎに戻ってきた際には小雨も降っていて、「お帰りなさい!」への返答は、「アスレチックできなかったよ…」と悔しそうでした。救いは「お弁当、美味しかった!おやつも楽しかった!」そんな子供たちからの声でした。サッカー場に興奮し、アスレチックは残念でしたが、プラネタリウムにちょい興奮し、お弁当&おやつに大満足の3年生でした。保護者の皆様、お弁当づくりをはじめ、準備をしていただきありがとうございました。
 来週、29日には今年度初めての学級懇談会を実施します。15時から45分間という短い時間の懇談会であり、メール等でお知らせしたように会の内容をある程度、決めさせていただきました。その理由としては次の3点があげられます。
 ①10月に初めての懇談会
 ②45分間の懇談会
 ③今までの懇談会の見直し

 年に数回実施している懇談会ですが、その持ち方については各担任も課題を感じていました。「参加者が少ない」という実態に向き合い。「有意義な懇談会に!」をめざすため、本部役員の方を中心にご意見を伺ったところ、「資料説明という形式が多く、役に立つ情報は得られない」などのご指摘をいただきました。
 29日はコロナ禍の中での、初めての懇談会です。今回は今までの懇談会で多かった、担任による資料説明をやめ、学校と家庭の「子供に関わる上での問題共有」を図るため、お知らせした内容での懇談会にしていきます。その上で時間を有効に使うために、事前にアンケートへのご協力もお願いしています。どうぞご理解の上、ご協力ください。担任には経験豊富なベテラン職員と経験が浅い若年職員がいますが、子供たちと関わっていく上では双方の良さを共有し、連携していく必要があります。若年職員の一生懸命さが子供たちの心に響く場合も少なくありません。懇談会の進め方にしても、若年者は思うようにならないことが多いのは事実ですが、準備をして一生懸命に臨みますので、どうぞよろしくお願いします。
 「協議ではなく、家庭ではわからない集団の中での子供の様子が知りたい」というご意見もあります。細かな場面を取り上げて子供たちの様子を話していくと、担任の一方的な話になり、時間はあっと言う間に過ぎてしまいます。当日配付する資料の中には児童の様子についての記載がありますので、それをお読みいただき、ご不明な点は電話等で、個別に担任と話していただければ細かな様子をお伝えすることができます。限られた懇談時間を有効に使っていきましょう。当日はぜひ、ご参加ください。
 来週は10月も最終週になります。感染症の話題に加え、インフルエンザという言葉もよく目にするようになりました。大事なことは健康観察をしながら体調管理に努めることです。検温&カード提出、マスク着用、うがい&手洗い、そして異常がある場合の休養、…心がけながら、楽しく過ごしたいと思います!

成長を実感、日帰り林間学校

 昨日、今日とまさに秋晴れ!気持ちの良い天候が続いています。昨日はこの好天の下、5年生の林間学校を「手賀の丘少年自然の家」で実施しました。昨年までは群馬県の赤城での実施でしたが、感染症の影響で予定したことは実施できず、日帰りの林間学校を検討、手賀の丘での実施となりました。バスで30分あまりで到着する距離です。朝8時40分に出発して、夜8時40分に学校到着したちょうど半日、子供たちは実に様々な体験をしました。そして随分と成長し、とても嬉しく感じました。
 何と言っても近いことと好天であったことで予定通りの4つのイベントができました。到着して昼食までに1つ、夕飯までに2つ、そして夕飯後に1つと、移動時間を要する場所ではできないことです。子供たちは練習してきたことや計画してきたことに取り組めたことで満足だったでしょう。
 ①少年自然の家周辺のウォークラリー
 ②フィールドアスレチック
 ③創作活動
 ④キャンプファイヤー

 私も子供たちに混じってウォークラリーの行程を歩きました。コマ地図の読み取りに苦戦しながらも残り10コマまでいきましたが、そこで痛恨のミス。子供たちと悔しい思いをしました。畑や森林が広がるのどかな風景の中、「大丈夫?道に迷っていない?」の声かけや挨拶を交わすなど、4㎞ほどのコースでしたが、地元の方々との交流も楽しみました。
 午後の創作活動では2時間、子供たちは七宝焼きや勾玉づくり、篆刻(てんこく)づくりに分かれて、自分の作品作りに夢中になりました。「『これでいい』ということは言いません。限られた時間内で、自分がいいと思うまでやり続けることが大事」と、指導してくださった先生方から言われた子供たち。特に勾玉づくりの子供たちの中には、最後の磨き作業に熱が入り、最後はつるつるに…。できあがった作品を見て、とても嬉しそうにする姿が印象的でした。
 弁当形式の夕飯後は、進行役、ダンス、ゲーム、そして火の神と火の子による点火など、マスクをしながらの練習を繰り返してきたキャンプファイヤーです。6時を過ぎる頃には辺りは真っ暗で、夜空に輝く三日月と星が際立ちます。当然のことですが、学校での練習は昼。真っ暗の中では友だちの顔すらわからず、明かりは目の前のファイヤー…これだけでも盛り上がります。点火の儀式や歌、ダンスにゲーム、子供たちは夢中になって楽しみました。計画し、練習してきたことが、想像以上の良い雰囲気の中で実現し、子供たちは大きな満足感を得られたでしょう。
 林間学校の、子供たちが決めためあては『仲間との絆を深め、楽しい林間学校にしよう』です。開校式で私は、「絆って、わかりやすい言い方をすれば、『お互いを大事に思う、心のつながり』。今日一日、この自然の家で、同じ時間を、同じ思いで全員が過ごすことができるか、試されている」と伝えました。実は子供たち、バスの中では係が話していても口をはさむ、大きな声は出す。到着しての写真撮影の際にも、時間を気にしない、周りを見ない、なかなか動かない、という様子が随所に見られ、担任教諭から指導される場面もありました。でも考えたら仕方ないかもしれません。4月の学級づくりもなく、運動会での集団行動も未経験、大勢で合わせる経験は実に少ない状況での林間学校。「こうやってほしい」と求めても、なかなかできるものではありません。子供たちのそんな様子から、4月から学校や学級の行事を経験し、積み上げることの大切さを実感しました。
 そのような思いでスタートしたこの日でした。夜の7時半を過ぎた頃から始まった閉校式、実行委員の話が始まると、「始まったよ、静かに!」との声かけ。渡部教諭は「キャンプファイヤーからの帰りに『夜の8時過ぎまでこうやって楽しめるのは、施設の人のお陰だよね』と言ってくれた人がいたんだ。先生はとっても嬉しかった」と紹介。井上教諭は「午前中はトイレのスリッパがバラバラだった。でも指摘をしたら、それ以降は自分で気をつけたり、気がついてそろえたりで良くなった。先生は嬉しくなった」と紹介。閉校式の様子は朝の様子とは違った雰囲気になりました。集団生活で子供たちが関わりながら、失敗したり、成功したり、教職員からの指摘で気がついて改善したりして、子供たちの行動は変わっていきました。子供たちの成長ぶりを嬉しく思います。たった1日ではありましたが、貴重な経験の場となりました。
 もう一つ。現在工事中のため正門を利用してのバスの出入りはできない上、感染症の影響により、利用するバスの台数が増えました。そのため、乗り降りする場所を富勢運動場の駐車場をお借りすることになりました。その初日が昨日の林間学校。運動場の職員の方がバスをはじめ車の誘導をしていただき、大変助かりました。また遅い時間にもかかわらず、校庭と運動場駐車場に分かれての引き取りに協力していただいた保護者の皆様にも感謝です。大勢の皆様の支えの中、林間学校が実施でき、その上、子供たちの学びと成長があったことはとても嬉しく思います。皆様、ご協力をありがとうございました。


 

明日から後半へ

 本当に寒かった昨日、皆様どのように過ごされましたか? 気温は12~14℃で、12月頃の陽気だとか。電車に乗り、柏駅周辺に行きましたが、多くの人は冬の装いでした。一気に季節が変わってしまうことはないでしょうが、暑かった盛夏から少し涼しさを感じるようになり秋へ、そして晩秋、冬へと時間は確実に流れていることは実感できます。朝のニュースでは奥日光の紅葉を紹介する映像が流れていました。紅葉があっての冬、もうしばらくは秋を楽しみたいですよね。
 明日から今年度の教育活動も後半に入ります。先週の6年生の授業中、ざわついた雰囲気から切り替えられないので「来週からは6年生の後半、中学生に近づくのにこれでは困る」と指摘すると空気が変わり、いつもの授業風景に戻りました。今の学年の充実期であり、次の学年の準備でもある後半に明日から入ります。
 でも忘れてはいけないのは感染症のこと。週末のニュースでも「感染者数は増えたり、減ったり。一方で重傷者数は高齢者を中心に増。油断できない状況」という報道がありました。数の推移を示したグラフを見ても、この先、減るようになるとは思えません。まだまだ予防のための新しい生活様式を、当たり前にしていかないといけないと言うことです。
 ○毎朝の検温とカード提出
 ○マスクの着用
 ○手洗いの繰り返し

以上の生活様式は継続し、子供たちの“当たり前”にしていきたいと思います。朝、登校の見守りをしていると、「先生、マスクを忘れてしまいました」と、心配そうに訴えてくる子がいます。「保健室に行ってもらえば大丈夫!」と返答していますが、マスクをしている周りの様子を見て、「あっ、しまった!」となるのでしょう。でもそれは、意識していることの現れで、良いことだと思います。感染症の予防については、混雑しているから、大きな声にならないように、給食後のマスク着用など、子供たち自身の行動がかなり意識化されてきました。いつまで続けなければいけないのかは見通せない状況ですが、励ましながら継続していきたいと思います。
 学校内での集団感染予防のためには。各家庭の協力は欠かせません。ご家族の健康状態に異常があった場合や濃厚接触者に特定され場合、PCR等の検査を受けるようになった場合は早めに学校に連絡してください。念のため自宅での休養をお願いする場合もありますが、連絡いただくことで、少しでも万全な対応につながることもあります。
 明日からの後半も、保護者の皆様のご協力をいただきながら、予定していた教育活動に取り組み、子供たちの成長につなげていきたいと思います。

通知票を手渡しました!

 今朝は寒かったですね。思わず上着を着ての出勤になりました。朝の見守り活動もプラス1枚。「先生、今日は厚着だね」と、低学年の男児。よく、見ているなあ~と感心しました。10月も半ば、秋も深まり、いよいよ冬の気配も感じられる時季になりました。
 今日、子供たちに通知票を渡しました。1学期、2学期、3学期という区分けの中、通知票だけは前期と後期の2回なのでわかりにくいかもしれません。「今日で前半は終わり。来週からは後半。前半で頑張ったことは自分をほめて続けていく。課題は取組を考えて頑張り、前進できるようにする」と、各学級の担任から話があったはずです。今までは長期休業を挟んで切り替えてきましたが、今年はそれがありません。1年生は通知票をもらうことは初めてなので、「もらって長期間の休業」という感覚はわからないですよね。2年生以上はそれが当たり前になっていました。特に6年生は5年間、ずっとそうしてきたので違和感はあるようです。それは私たち教職員も同じです。「秋休みがほしい」とは子供たち。土日の2日間を休んだら、いつものような登下校が12月まで続きます。
 今週で今年度の前半が終わり、来週からは後半です。1年生ならば「2年生に近い1年生」となり、6年生は「中学生に近い6年生」になります。来週からですが、日課の一部が変わります。火曜日と木曜日の清掃活動がなくなるため下校時刻が早くなりますので、確認してください。先日もお伝えしましたが、後半は行事も増えることで、子供たちに活動も広がるはずです。準備等でのお願いも出てきますので、どうぞよろしくお願いします。
〈教員の不祥事について〉
 昨日の新聞報道でご存じの方も多いかと思いますが、教員の不祥事が発生し、8件の処分が発表されました。「学校は大丈夫?」そう感じられ、心配になった方もきっと多いでしょう。わいせつ、盗撮、飲酒運転、…同じ教員として複雑で、重たい気分で記事を読み、「申し訳ない」思いになりました。その中には県北西部、つまり東葛飾管内で発生したものもあります。校長会議で河嶌教育長から「なぜ、教員の不祥事が大きく取り上げられられるのかを考えることが大事」という話がありました。これについて職員はどのようにかんがえるのでしょうか?1つは教育の基盤は子供たちと保護者や地域の皆様からの「信頼」にあります。我々の不祥事はその裏切であり、多くの子供や大人を傷つけることになります。基盤は崩壊し、影響は大きくなることは言うまでもありません。もう1つは私たち教員に「相手は子供、これくらいはいい」という意識があるかもしれないと言うこと。学校では許されることで、社会では通用しないことへの認識不足があるかもしれないこと。この2つはすべての教員が不祥事から考えなけれなならないことだと思います。以前、「無断でアイスを食べた生徒を教員が暴行、逮捕」という報道がありました。「えっ、何?」という驚きで記事を読みました。「腹を立てた」「そばにいた教員もその教諭の恐ろしさに止めに入ることができなかった」…とてもショックな記事でしたが、「絶対にあり得ない」と思うだけでは何の解決にはなりません。ではどうしていくことが必要か…富勢小でも起こりうることだと思うことがまず、大事だと考えます。その上で、
 ○全職員で不祥事の事例を共有し、「教員の不祥事が与える影響」について考える
 ○スマートフォン等の通信機器の扱い方についての具体的指導
 ○よりよい職場づくりへの取組
     ・「気兼ねなく、教育談義ができる」職場 
  ・「明るく、風通しがよく、グチが言える」職場

以上、3点については全職員で共有します。「富勢小でも起こりうること」としましたが、同時に「向き合うことで、絶対に起こさないこと」としていきたいと思います。
 来週からは心機一転の後半が始まります。教育の基盤は「信頼関係」ということを肝に銘じ、目標に向かって歩み続ける子供たちに対し、気を引き締めて寄り添っていきたいと思います。

心にゆとりを

 久々に朝から半袖でも過ごせる、爽やかな日になりました。途中、雲がかかって雨が降ってきそうな様子も見られましたが、「今日は晴れの一日」と言えるような日でした。感染症による影響もあって、見合わせていた保護者の皆様による読み聞かせ活動も今月から始まり、今日は2回目です。見守り活動後に外からではありましたが、3年生の教室を覗くと夢中になって聴いたり、見たりする子供たちの表情が目に飛び込んできました。マスク越しではありますが、お母さん方の強弱のある声と目の表情に、子供たちがひきつけられていました。短時間ではありますが、「本を読む」時間を持てることは貴重だと思います。
 校長室入り口の掲示板に、10月の掲示物が貼ってあります。「“読書の秋”楽しもう!」という見出しで、「本当の『頭の良さ』ってなんだろう」(齋藤 孝 著)に書かれている内容を紹介しています。
 ◎さみしいときには本を読もう!
 ◎本気を出して読む!
 ◎遠いむかしの人ともつながれる!
 ◎本を友だちにしたら、きみは一生、ひとりぼっちじゃなくなる!

 以上のようなことを紹介しています。そして最後には「秋は何をやっても夢中になれる季節。たまには本に夢中になってみるのもよいでしょう」と呼びかけましたが…。読み聞かせに取り組んでいただいている保護者の皆様の目的は、子供たちの読書活動を広げ、豊かな心を育むことです。本当にありがたいことです。少しでも本への興味が増し、読書活動が広がるように願いながら、この秋は過ごしていきたいと思います。
 3年生の様子を見てその後、昇降口に行きました。4年生の男の子がクツを整頓しています。以前に「4年生のクツをそろえる取組」を紹介しました。その子は「自分のクツが乱れているから直しに来た。そしたら他の子のクツも乱れていたので直していた」と話しました。「そうか、偉いな。心の余裕が自分以外のクツまで見られるようになったんだね。すばらしいね」とほめ、担任教諭にも伝えました。4年生の取組は自分のクツをそろえることが目的ではなく、その取組を通じて心にゆとりを持ち、そこからできることを広げることです。まさに今日のその子の行為はそのものズバリ!朝からとても嬉しい気持ちになりました。もちろん、そのことを伝えた際の担任教諭も嬉しそうでした。学校では子供たちの観察は本当に大事です。

10月の教育活動

 昨日、今日と肌寒い日が続いています。今日は朝から冷たい雨、最近はマスクをしていても暑さが気にならなくなりました。「スポーツの秋」でもありますが、今週は日曜日まで天候が悪く、アクティブに活動するのはお預けのようです。台風が接近していて、明日、関東地方への影響が最も大きいとか。「備えあれば憂いなし」…しっかりと準備をしていきましょう。
 先日、10月の学校だよりを配付しました。休校から始まった今年度ですが、それでも毎月の学校だよりは発行し続けています。作成しながら今月の行事の多さが印象に残りました。今月は通知票配付があり、「おはなしのへや」も始まり、検査や検診、そして校外学習や懇談会があります。昨年まで実施してきたようにはまだまだいきませんが、学校行事欄が例年のように“満載”という感じになり、何だか嬉しくなりました。7日から3日間続く、進度調整日は今日で最終となりましたが、昨日は6年生を対象に、「租税教室」が行われました。「わたしたちのくらしと税」ということで、税務署の方が指導者になり、「税金」に関する話をしてくださいました。アニメ映像によって「税金のない世界」をまずは体験。救急車や消防車の出動は有料、公園も使えません。何をするにもお金がかかり、お巡りさんもいません。今まで当たり前であった便利な生活は一変し、安全な生活も脅かされました。観ている6年生は結構真剣、「税金がなくなるって、こんなになっちゃうことなの?」という思いになった様子です。学校を建てるには10億円、プールは1億円、「税金による、子供一人にかかる教育費は?」というクイズも出され、子供たちはピンとこない額にもかかわらず、楽しみながら考えていました。教育費の額は100万円とのこと。これに家庭の持ち出し分を加えると、結構な額のお金が注ぎ込まれているんですね。いやいや、明日の日本を背負って立つ、可能性のある子供たち。これくらいは当然ですよね(こんな話から、子供たちのやる気につながれば…!)。授業の最後に登場したのは重そうなジュラルミン製のアタッシュケース。中を開けると、“みほん”と書かれた1億円の札束が出てきました。「な~んだ」と子供たち。でも「ニセ物だけど、重さは1億円と同じ」と聞いて、子供たちは再興味津々。一人一人が実際に持たせてもらって満足な様子でした。教科書だけでは、このような体験はできません。6年生にとってはとても貴重な体験になりました。その他に今月は5年生の日帰り林間学校、1、3、4年生の校外学習が予定されています。子供たちが少しでもワクワク感、ドキドキ感を持ってくれればと思います。
 そして29日は学級懇談会を行います。限られた時間の中での懇談なので、学校としても話題を絞って臨みたいと考えています。事前にお知らせしますので、ぜひご参加いただき、子供たちに関する問題解決、成長につながる今後の取組につなげていきましょう。どうぞよろしくお願いします。



 

学校ボランティアへの応募

 秋晴れが続いていましたが、台風の影響もあってか、今日の午後から雨が続くとのこと。今朝は半袖で十分だったのですが、曇り空になるにつれ、空気がヒンヤリとしてきました。通勤途中のニュースでは「気温が下がり、風邪が流行る時期なのに、今年は風邪をひく人が減少。風邪薬が売れない」と報じていました。これからは日に日に涼しく、寒くなっていく時期で、いつもなら体調管理が難しくなる頃です(今年は1年中、難しいといえますが…)。風邪やインフルエンザが減ることは良いのですが、感染症との兼ね合いは難しいし、大変かもしれません。でも体調管理に気を配りながら、手洗い、マスク着用を継続していきましょう。
 今週5日(月)に、PTAの役員会が行われました。協議の中心はPTA活動における「本部役員のスリム化」についてです。改めて仕事内容を確認してみると、「しなければならないこと」が多く、大変さが際立ちます。なぜ、この取組をするのか?必要なのか?継続してきたことをやめるのはいいのか?…いろいろと議論していきました。子供たちの成長には学校と家庭の連携は必要で、PTA活動は保護者の皆様と連携を図る1つの場であると考えます。その活動を推進する組織作りのためには本部役員は欠かせません。今までの仕事を見直し、保護者の皆様のできる範囲内での協力をしていただけるように、現役員の皆様にはあれこれと意見を出し合っていただきました。ある程度煮詰まってくれば、お知らせしていくことになると思いますので、関心を持ってお待ちください。
 ボランティアの活用も、これまでのPTA活動を見直す上で大事な視点です。9月には保護者の皆様に「学校ボランティアの募集について」の手紙を配付して、また地域の皆様には富勢地域ふるさと協議会から発行されている「ふるさと富勢」を通じて募集をさせていただいたところ、80名を超える方が応募をしてくださいました。本当にありがたく、感謝いたします。ボランティアの内容としては学習支援や図書整理、交通安全指導、花の植え替え、校内清掃及び消毒、ベルマーク活動など、様々な活動があります。そのほとんどの活動に対しての応募があり、とてもうれしく思います。本日午後のことです。地域の方からお電話をいただきました。「『ふるさと富勢』を見て電話をしました。子供たちは3人、富勢小出身で、下の子も30歳超。私は何もできないけれど、清掃と花の植え替えならできるかなと思い、電話をしました」とのこと。我が子の出身校であり、地域にある学校ということへの関心の高さを感じるとともに、「富勢小を大切にしたい」という思いも感じて、とてもうれしくなりました。応募してくださった方には学校より通知をし、一度来校していただこうと考えています。「子供たちのために」という共有できる点をゴールに据えて、PTA活動も、ボランティア活動も考えていきたいと思います。


 

“GIGAスクール”構想

 これは今、文部科学省で進められている教育施策の1つです。GIGA(ギガ)とは「Global and Innovation Gateway for All」からできた言葉であり、次世代に向けた学校及び教育現場での環境整備への取組です。その内容としては、
 ○学校の全学年、すべての子供たちに1人1台の端末を整備
 ○学校に高速通信ネットワーク環境を整備
 ○緊急時のオンライン学習環境の整備

などがあげられ、柏市としては今年の感染症による学校への影響を踏まえて、今年度中に取り組むことになりました。2学期中に学校内のネットワーク整備を行い、3学期中に1人1台の端末が配付さて、各教室に保管されます。これらの環境整備によって、学校での授業、子供たちの学び方がどのように変わるか、想像できるでしょうか?
 現在、各担任は教室に整備されたICT(Information and Communication Technology 情報通信技術)機器を使って授業を進めています。子供たちがPCを使うのは環境が整っているPC室のみで、使用割り当てがあり、使いたくても使えないときがあります。PC室での授業はシステムやデータを使って学びであり、楽しみな時間です。それがこの取組により、いつでも必要な時に、鉛筆やノートのように、自分に割り当てられた端末のシステムやデータを使って学べるようになるのです。そんな子供たちの姿を、教室の子供たち全員が端末を手にして学習する姿をぜひ想像してみてください。
 となると、問題なのは「どのように授業の中で端末を使っていくか」ということになります。授業の指導者が利用できる1人1台の端末を、どのような場面で、どのように使っていくのか…これが大きなカギになってきます。この点については教育委員会主催の指導者研修やサポート体制の整備を通じ、問題解決がなされていくはずです。機器の操作はきっと子供たちのほうが速く、使い方も身についていくんでしょうね。子供たちの操作方法と各担任の知識、両者が一緒になって学習が進んでいく…何だかワクワクします。でも子供たちにも必要なことがあります。ゲーム機器として使うのではなく学ぶための道具であること、学ぶ時間と遊ぶ時間の区別をすること、根気よく取り組んだり、考えたりすること。途中で「や~めた!」「面倒くさい!」と言わずに道具を使って最後までやり抜く…この3つを意識して利用すれば、今までとは異なる学びになるはずです。これは劇的な教育環境の変化です。子供たちも、教職員も「学びに責任を持つ」こんな時代になるんでしょう。

つまらない話

 昨日の給食メニューの1つは「お月見だんご」。カップの中に白玉粉で作られたお団子が2つ入っていました。「そうか、今日は中秋の名月だ」そんな思いになりながら食べました。昨日は19時頃の帰宅でしたが、ヒンヤリとした空気の中、お月見をしながら駐車場から自宅まで歩きました。ご家庭ではいかがでしたか?月は話題になりましたか? 昨夜よりも今朝の月のほうが真ん丸でくっきりとのこと、朝起きてさっそく外に出て、今日はお月見からスタートしました。今晩は「E.T.」の映画が放送されるようですが、満月を背景に、カゴにE.T.を乗せた自転車の光景が目に浮かびました(随分昔のこと、子供たちは知っているでしょうか?)。
 10月になりました。今、「はんこ」をなくすことが話題になっていますが、教職員が出勤すると出勤簿に押印することはずっと続いています。その出勤簿はA4サイズ1枚、両面の表になっていますが、4~9月までが片面、10~3月までがもう一方の面になっています。昨日からは新しい面になり、押印しました。何だかんだで始まった今年度ですが、前期が終了し、いよいよ後期の始まりです。
 私の自宅がある地域で、息子と娘が通った中学校の生徒が、相次いで自ら命を絶つという、とても悲しい事件がありました。それも同じ踏切でのことで、9月の中旬と最終日、登校する前と登校後です。今日の夕方から、学校では保護者会が開催されるとのこと。生徒や保護者、教職員の悲しみや動揺、不安を思うといたたまれない気持ちになります。詳細は全くわからないし、憶測で物を言うつもりはありません。ただ日々学校で、同じ子供たちと向き合っている我々です。そのような行為に至った子供たちの心境については考えなければいけないと思っています。突発的にというより、その時までの時間経過の中で、思い通りにいかなかないことがあり、悲観したり、不安になった故の行為だと考えられます。特に今年はいつものような年ではありません。自宅や学校で、子供たちは様々なことを考えたはずです。そう思いながら登校する子供たちを見守り、何か気になることがあれば、学年や全体で共有していくことが大事、ということは昨日、職員には伝えました。私が教師駆け出しの頃、「子供とする、つまらない話が大事だよ」と、先輩から言われたことがあります。髪の毛を切ったとか、どんな番組を見たとか、はまっているゲームは何とか、“つまらない”とは何気ない話という意味です。学校だとつい、できた、できない、やった、やらない、という話が優先されます。その優先順位を我々から崩していくっていうことでしょう。これはきっと家庭でも必要ではないでしょうか? 今朝、遅れてきた高学年児童と一緒に学校に向かいながら、「『E.T.』って知ってる?」と訪ねると「知ってるよ」との返答。「えっ?」とびっくりしながら話が盛り上がりました。その子は遅れたことの気分をやや回復しながら教室に向かっただろうと、その表情から感じました。
 叱られることや失敗することを嫌がる子供がいます。そんな様子を見ていると、叱らないで済ましたり、失敗させないようにしたり、…周囲の気遣いが必要になります。でも、叱られない、失敗しないことはこの先、様々な場面で起こりうること。環境を整えることには限りがあるはずで、乗り越えられるように働きかけていくことが必要だと考えます。強引にではなく、寄り添いながらです。そのためには何気ない、“つまらない話”が必要なのではないでしょうか。そういう意味では、お月見の話から、今夜の「E.T.」鑑賞は良いかもしれませんね。


 

日帰り修学旅行は日光へ

 “秋晴れ”というのは昨日、今日の天候をさすのでしょうね。本当に過ごしやすい日が続いています。依然として休み時間には校庭の利用制限があり、全員が遊ぶことはできませんが、好天続きだと子供たちも安心して遊べるようです。富士山頂では初冠雪ということで、今朝のテレビでは空からの素敵な映像が流され、しばし見とれてしまいました。数日前の夜には氷点下とのこと。このあたりがこれだけ涼しいのですから、富士山頂は寒い!ということは理解できますね。
 今年はバスを利用しての校外学習がいつものようには実施できません。現段階では1、2年生はバスを利用せずに徒歩による地域学習を、3、4年生は市内見学を兼ね、バスを利用しての校外学習を、5年生は「手賀の丘少年自然の家」でに日帰り林間学校を、そして6年生は修学旅行に代わる日帰り旅行を予定しています。6年生については、「歴史に触れる内容を」という希望があり、県内や日光東照宮を含めて検討してきました。9月になり、柏市内や松戸市内の学校も日光への日帰り旅行を実施しています。バス乗車の人数を減らし、バスレクは実施せず、見学先も絞って、昼食時は密を避ける、そしてマスクは着用と、感染を防ぐ策をとっての実施です。様子をうかがいましたが、「東照宮は混雑なし」ということで、団体客(特に外国人)はほとんどいないとのことでした。往復にかかる時間もそれほどではありません。子供たちの様子も好評であったとのこと。以上のような様子と県内施設の状況などを考慮し、検討した結果、「今年の日帰り修学旅行は、11月に日光方面へ」ということにし、昨日6年生には伝え、保護者の皆様にもメールをしました。日程については調整中です。なお6年生だけでなく、他学年の校外学習の詳細については手紙を配付しますので、お待ちください。
 校長室両側の壁の上部には歴代校長の写真が33枚、掲げられています。掲げられる写真の空きスペースは残り1枚のみ。そこで校長室改革として、写真を縮小し、4名で1枚の額に納めようと計画しています。また氏名はわかっているのですが、写真がない先生が3名います。その方も歴代がわかるようにしていきたいと思います。実施予定は冬休み中です。3学期の校長室に注目してください。
 季節の変わり目とともに、気温も低くなっています。体調管理には十分にお気をつけください。明日で9月も終わりです。  

うれしいこと

 2年半、用務員として勤務した佐藤さんが、9月をもって退職することとなり、昨日が最終日でした。企業に長年勤務された後、広報「かしわ」での募集に応募し、富勢小に勤務したとのこと。面接の中で「庭仕事や修繕は何とかなるだろうけど、給食の配膳はどうかな?それが一番心配だった」という話を伺いました。でも2年以上の勤務で慣れたこともあり、得意の草木の手入れや修繕の面では率先して取り組んでいただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。昨日の挨拶の中で、「複数の子供たちから労いの言葉をかけてもらった。嬉しかった!」という話を佐藤さんから伺い、私も嬉しくなりました。きっと担任が「佐藤さんが退職」という話を子供たちにしたのでしょう。それを聞いた子供たち、休み時間や下校の際に佐藤さんを見かけて「ありがとうございました!」と挨拶…声かけした子供たちの気遣いはもちろんですが、担任の気遣いにも感激しました。富勢小には50名を超える職員が勤務しています。「先生」と呼ばれて直接、子供たちに向き合う職員は多いのは当然なのですが、事務室や給食室、校庭や倉庫など、子供たちの目には触れない場所での仕事もたくさんあり、全てが学校を支えています。そう考えたとき、昨日の子供たちの行為はとても嬉しいことです。もう1つ、昨日の朝のこと。小雨が降り続いてはいるものの、傘がなくても気にならないほどでした。でも傘がない中の10数分は、頭が濡れ、ランドセルが濡れてしまいます。高学年の男児が傘なしで登校してきました。頭やランドセルの濡れが気になります。「もう少しで学校、少し急ごう」と声かけすると、小走りになり、正門横の歩道を行きました。その子の姿から「素直さ」を感じ、嬉しくなりました。
 今日は素直な子供たちの、嬉しい一面を紹介しました。

「比べる」という機能

 4連休明けはすっきりとしない天候が続いています。一昨日から昨日にかけての台風12号は心配しましたが、特に影響もなく、通常の教育活動が実施できました。ちょうど1年前には大雨の影響で、「体育館が避難所に」という状況もあったので心配しましたが、よかったです。今朝も朝から小雨状態、昨日以上に気温は低いようで、長袖シャツを着て出勤しました(校舎内ではスイッチが入るのか半袖ですが…)。季節は夏から秋へ、あっという間に変わったように思います。
 そんな小雨の中ですが、今日は校門坂ブロック塀工事に見入ってしまいました。朝から鉄板を敷いた校門坂にクレーン車が設置され、大きなL字型のブロックの塊が運ばれてきて、これだけで「何だろう?」状態です。先週も深く掘られた両側にコンクリートが段々に流し込まれ、「こんな深く掘って、コンクリートを流し込んで、どんな壁ができるの?」と興味津々であったのですが、今日の作業を見て納得しました。クレーン車に吊り上げられた、いかにも重そうなブロック塀が、両側の段々になった部分に置かれていきます。それが合わさっていくと両側に塀ができていきます。今日の絶好の見学場所は西側階段の踊り場で、通行するたびに足を止め、見入ってしまいました。今日設置されたブロック塀だけを見ると、それだけが目立ち、違和感たっぷりなのですが、土がかぶせられ、坂の部分が舗装されると違って見えるのでしょう。予定ではあと1か月、工事は続きますが、完成を楽しみにしていきたいと思います。
 毎月購読している雑誌(月刊プリンシパル)に、教育コンサルタントの品田奈美さんのインタビュー記事があり、印象に残ったので今日は紹介します。「『自分の愛し方』を子ども達に教えよう」という見出しがある記事でしたが、「人目を気にしすぎず、自分を受け入れるためにはどうすればいいのでしょうか?」という質問に対し、品田さんは、
 私が中学生に話していることの一つに、私たちがなかなか自分を愛せないのは、「比べる」という機能の使い方が間違っているというのがあります。「あいつはいいよな」「あの子はかわいいのに」と思ってしまって、「それに比べて私なんて」の意識が満載だと「自分はダメだ」の思考に陥ってしまい、どうしても嫉妬したり、恨んだりしてしまいます。でも、「比べる」という機能は、いい・悪いはどうでもよくて、「これが私」ということを認識するためにあるんですね。
と話し、「比べることによってわかるのは、自分の状態だけ」と指摘しています。
 学校での集団生活でもそうですが、家庭での兄弟姉妹でも、「比べる」ことはついしがちです。「『比べる』という機能の使い方が間違っている」という指摘は特に印象に残りました。大人にはそういうつもりはなくても、子供がそう受け取ってしまうことはあるでしょう。子供たちがそんな受け取りをしないように「比べる」機能について伝え、「これが私、これでいいんだ。大事にしよう」という気持ちになれるようにしたいですね。そうすれば自尊感情は高まっていきます。でも短時間では達成しません。これも「継続は力なり」。我慢しながら、上手にかかわっていくことが必要です。
 連休があり、登校3日間だけの1週間が終わります。季節の変わり目は体調を崩しやすく、今年はそれが大きな心配につながります。ゆっくりと休み、通常の週になり、10月に入る来週を、元気に迎えましょう!

日課の一部を変更

 「猛暑一転 雪化粧」という見出しが今朝の新聞にありました(9/22読売)。富士山に今季初めて雪が積もったとのことです。4連休も最終日、思っていたほどの天気の崩れはなく、晴れ間の多い日が続いています。体を動かすのに最適な陽気です。日本全国、出かける人も多く、ここ数日は渋滞、混雑など、人が多く活動している様子を伝えていました。感染者数も以前と比べたら少なくなっていて、それだけでもホッとします。でもまだまだ油断は禁物で、やるべき感染防止策はしっかりと講じていく必要はあります。
 数日前、柏市内でも児童が感染したとの報道があり、近隣市でも家族の感染が原因で、複数校が休校に入るとの報道もありました。全体数は減ってきてはいるものの、身近なところでの感染が迫ってきている感がします。人との関わりがある以上、感染の可能性はゼロにはなりません。感染を防ぐための取組と感染による影響を減らしていく取組の両方が求められます。感染防止は今まで続けているマスク着用や手洗い、密を避けるなどの行動は継続する、感染した場合には早く回復するように治療を受けることが求められます。最近は家族内感染が多いことが指摘されています。やはり大切なことは早めの対応です。学校全体が休校する際の大きな目安として、濃厚接触者数があげられます。その数を増やさないためには、やはり早めの対応が肝心。体調がいつもと違う場合には「たぶん大丈夫だろう」ではなく、念のために休養する、それがその後の影響を最小限に食い止めていくことにつながります。子供たちが登校した後でも、体調が悪い訴えがあった場合には早めに連絡をさせていただき、迎えをお願いしています。教職員も毎日の検温とカード提出を継続、体調が悪ければ休養…子供たちと同じように対応していきます。子供たちの「検温&カード提出」状況ですが、各学級「0~2名程度」とのこと。「家庭の協力もあり、子供たちの意識も高まっている」とは担任の声です。嬉しいですね。保護者の皆様の支援のお陰です。継続し、子供たちの自力にしていきましょう!
 18日に「後期日程の時間割の変更について」の手紙を配付しました。来月19日から火曜日と木曜日の清掃時間をなくし、下校時刻を30分ほど早めるという内容の手紙です。目的は、
 ①児童に放課後のゆとり時間を確保する
 ②教員の授業準備の時間を確保する

の2つです。今の学校は、感染症の影響により、しなければならないこと、思うようにならないことが多く、子供たちは我慢しながら頑張っています。また10月以降は日没も早まり、子供たちにとっての“ゆとりの時間”は少なくなります。一方の教職員にとってはここ数年の課題として、授業の準備時間の確保があげられています。この2つを見すえ、「時間をどのように生み出すか」について考えたとき、以上のような取組につながりました。今まで続いてきた学校にとっての当たり前を見直す取組の1つです。まずは取り組んでみて、その良し悪しについて検証をし、次につなげていきたいと考えています。詳細は手紙に記載しておりますのでお読みください。年度途中の変更ということで、保護者の皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解の上、どうぞご協力ください。

教育実習

 昨日は朝から暑かった!「もしかしたら外遊びも、体育もできないの?」そんな心配が子供たちにはあったでしょうね。暑さ指数は久々に高く、心配したのですが、何とか無事に過ごすことができました。でも気がつけば9月も後半に入り、朝夕の気温や吹く風の涼しさに秋を感じられるようになりました。
 17日のこと。5年生が稲刈り体験をしました。昨年に引き続き、地域の関根さんのご協力により、今年も実現しました。感染症の影響により、残念ながら田植え体験はできなかったのですが、鎌を使っての刈り取り体験です。残念ながら私は同行できなかったのですが、12時前に戻った子供たちの顔は紅潮し、片道40分程の徒歩と初体験の稲刈りの興奮、そして心地よい(?)疲れが伝わってきました。「全部刈り取れなかったよ」とは子供たち。場所は利根川第1堤防と第2堤防の間に広がる一面の水田です。周りはもう既に機械による刈り取りが終わり、子供たちのために残しておいてくださいました。鎌で刈り取ってすぐに機械で脱穀、残ってしまった稲は機械で刈り取ってくださったそうです。間近で見る機械による刈り取りも、子供たちにとっては印象に残ったことでしょう。半日、こんな体験をした子供たちです。きっと夕飯のごはんはいつもと違った味がしたかもしれませんね。富勢地域ならではの学習に取り組んだ5年生でした。
 今、学校には3名の大学生が教育実習をしていて、1週間と3週間の実習を昨日でほぼ終えることができました。1名は栄養士、2名は教員をめざしての実習です。実習開始の頃はやはり緊張気味でしたが、慣れてくると表情は和みます。「学校には子供たちをはじめ多くの人がいて、コミュニケーションが不安」「教員の仕事量は多いとのこと。なれるかどうか、選ぶかどうかは大きな迷い」そんな話が実習スタート時にはありました。仕事に就くというのは簡単なことではなく、その仕事それぞれの大変さがあるはずです。学校という場所は人との関わりなしでは成り立ちません。たとえ短い実習期間ではあっても、興味を持って挑んでみるか、別な道を選んでみるか、選択する1つの機会になるだろうと思います。17日は教員をめざす2名が算数の授業に挑みました。担任の支援を受けながら数日前から準備をし、緊張MAX状態でこの日を迎えました。わずか45分のために「子供たちにわかってもらいたい」という思いで数日間準備をする…これも教員ならではの仕事です。2人とも落ち着いていて、マスク越しではあるけれど優しい目も随所に見られました。子供たちを自分にひきつける瞬間も何度か見られ、教員としての醍醐味も味わえていたようです。授業後、「子供たちの発言をうまく取り上げられない」「小さな声の発言をどう扱おうか」「あの子にも声かけしたい、この子にも声かけしたい。でも時間が…」そんな反省を述べていました。でもこれは教員にとって永遠の課題です。次から次へと出てくる課題に対して次の手を打ち続けていくこと。これは教員の宿命かもしれません。この2人の最終日は来週23日、実習を終えて何を思うか、ぜひ聞いてみようと思います。
 もう1人は昨日で栄養士の実習を終えました。事務仕事から始まり、調理業務をする給食室での仕事、そして教室で配膳から食する子供たちの様子と、驚くほどたくさんの仕事があります。実習の目的の1つに「講義で学んだことと実際の業務との違いを体験すること」とありますが、中山栄養教諭と過ごすことで、多くを感じ、多くを学んだ様子でした。子供たちとの関わりも、たとえ1週間ではあっても慣れてきたとのこと。そう話す表情が嬉しそうでした。世代交代が進んでいる学校現場では、勤務している若年者の育成とともに、学校現場に勤務する職員のなり手を増やすことが大きな課題です。そのためには職場の魅力を感じてもらうことが必要です。嬉しそうに話す表情に私も嬉しくなり、何だかホッとしました。
 今日から連休が始まります。2学期の始まりから暑い日が続き、外に出られない日も多かった子供たちにとっては、疲れとストレスがたまっているかもしれません。ゆっくりと過ごしながら、時間を有効に使い、気分を一新して欲しいと思います。ただし、感染症への備えだけは忘れずにお願いします!

「脚下照顧」の取組

 涼しい日が続いています。「先週はあんなに暑かったのに…」そう感じている方も多いでしょうね。我が家のエアコンも先週末から使用中断です。このまま終了になるのでしょうか? さすがに多くの子供たちが過ごす教室は子供たちの熱気もあり、エアコンを稼働していますが、暑さ指数を気にせずに校庭で遊べる子供たちはいきいきと活動する今週です。「やったあ、次は外体育だ!」そう言いながら階嬉しそうに階段を降りる子供とすれ違いました。予報では今週末に暑さが復活ということですが、季節は一段と秋に近づいていることは確かです。
 先週のことです。休み時間に4年生の男児が昇降口のくつ箱を点検していました。「何しているの?」と尋ねると「みんなのクツが揃っているか見ています」とのこと。見れば全てのクラスの、ほとんどの子のくつが揃えられています。
 「いつから始めたの?」
 「4年生全体で1学期から始めました」
 「始めてみてどう?」
 「揃えることで気持ちが良いし、全部が揃っているとやっぱり気持ちは良いです」
その子は嬉しそうな表情でそんな返答をしてくれました。放課後、4年生のくつ箱を見ると、上履きもきちんと揃っていました。下履きはくつ箱の縁の部分にかかとを揃え、上履きはつま先部分を箱の奥に合わせているようです。今まで気がつかなかった自分を反省しつつ、とても嬉しくなりました。何だか隣にある6年生のくつも揃っているように見えてきます。
 『脚下照顧(きゃっかしょうこ)』という言葉があります。仏教用語で「自分の足下を見なさい。履き物を揃えなさい」という意味から「履き物を揃えて心のゆとりを持つ。自分の心を見つめる」という戒めとして使います。以前、全校朝会で『脚下照顧』の言葉を子供たちに紹介し、「くつを揃えるわずかな時間が心のゆとりにつながる。これって大事」そんな話をしたことがありました。そんな取組を今、4年生が実践しています。日々、次から次へと様々なことに流されてしまい、自分のことを見つめる機会が思うようにとれないのが現状です。特にこの1年は感染症に影響されることが多く、更にかもしれません。そんな毎日の中で、くつを揃えながら、朝は「よし、今日も一日!」、休み時間後は「次は3時間目!」、急いで校庭に出る際も「よし!くつを揃えて」、下校の際は「一日が終わった!」…そんな自分を見つめる機会はホッとするはずです。そして周りのくつが揃っていることを見るだけでも気分は良くなります。くつを揃えることは心がけ次第で、誰にでもできること。広がっていくことを期待したいですね。ご家庭でも一緒に取り組みませんか?

時間の使い方を見直す

 「“残暑が厳しい”とは今週のような毎日を言うんだろうな」そう感じた1週間でした。陽射しがサンサンという日ばかりでなく、見る見る雲に覆われてきて雨が降ったり、時には雷が鳴り響いたりと、変化が激しい天候でしたが、暑い日が続いた毎日でした。「先生、暑いよ~」「溶けちゃいそう」そんな声を登校中の子供たちから聞いたり、「朝から暑いですね」と職員間で言葉を交わしたりしました。「暑さ指数」も高く、熱中症警戒アラートが発表されて、厳重警戒や危険レベルの暑さが続き、外遊びや体育が中止になることもしばしばで、少し空が曇ってくると「先生、昼休みは外で遊べますか?」と聞きに来る子がいます。「指数の数値が上がったので、外遊びや体育はできません」という放送が流れると、「えーっ!」という声があちこちから聞こえてきます。また「数値が下がったので昼休みは外で遊べます」という放送が流れると、倍以上の「やったあ~!」という反応が聞こえてきました。「校長先生、今日は外で遊べますか?」廊下ですれ違う子から尋ねられることもあり、「どうかな?調べてみるからね」「ごめんね、今日は暑いんだ」と返答していました。とにかく暑さに一喜一憂する1週間でした。「今週の暑さはピーク」との予報もあり、涼しくなることに期待したいと思います。
 感染症による影響もあり、教員の働き方の見直しもあり、今学校では「今まで続いてきたことの見直し」に取り組んでいます。先日のメールでお伝えしたPTA活動の在り方についてもその1つです。私たち教職員にとっての“見直しの視点”は時間の使い方です。子供たちに向き合う時間や授業の準備の時間など、どのように時間の使い方を工夫していくかについて考えています。1例をあげれば、毎日の教育活動に位置づけられている清掃活動。今は週5日間、毎日20分間実施しています。この取組は長年実施されている、定番の活動です。目的は「自分たちが使う校舎をきれいにする」ことですが、やるべきことが多い中、その目的は達成されているでしょうか。富勢小では「あじみ運動」を掲げ、清掃活動への取組を通じて子供たちを育てようとしていますが、反省すべき点も多々あります。高学年の児童(5年生は児童会役員4名)に「清掃時間が減ったら、学校はきれいでなくなるか」について聞いてみました。はじめは戸惑った様子でしたが、「その分、掃除の時間に頑張れば良い」「掃除のないときにきれいにすることを心がければ良い」「減った分、他の活動ができたり、早く下校できたりになれば嬉しい」という声が返ってきました。「きっといい加減な人もいると思うけど、みんなで働きかけてできるようになることを期待したい」そんな声もありました。「子供たちはしっかり考えているし、よくわかっている」と感じ、嬉しくなりました。決まっているからやるのではなく、何のために、どのようにやるのかが大事で、そのことを子供たちにしっかりと伝えること、そして理解し、実践できる子供から学級全体に広げていくことが目的を達成するには必要です。新しいことに取り組む際には、子供たちの意識を踏まえながら、その点をしっかりと考えて行きたいと思います。
 すっきりしない今日の天候です。気温は30℃には届かないと言うことですが、まだまだ暑さはあります。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。暑さの中での1週間、子供たちもきっと疲れたはず。ゆっくりと休んで、元気回復、月曜日には笑顔で会いたいと思います!

「ゆるい学校」!?

 7日の新聞に、「『ゆるい学校』への転換を」(千葉日報 千葉大学教授 藤川大祐 氏)という記事があり、興味を持って読みました。「“ゆるい”って、何でも許しちゃうってこと?」そんなふうに見出しから受け取ったからかもしれません。
 コロナで学校生活全般が見直される中で、私たちは目の前の児童生徒と向き合いながら、学校生活の再構築を進めなければならない。学校現場に身を置く教育研究者の立場で、私たちが目指すべき新たな学校像を一言で言うなら、それは「ゆるい学校」である。
 という藤川先生の考えが述べられており、「ゆるい」という言葉の意味についても、「きっちりと固定されていないのに、つながっている。必要に迫られているわけではいないのに、欲している。細かいことは決まっていないのに、全体としては成り立っている状態」という説明が書かれていました。「ゆるい学校」では、多様な子供たちが誰も排除されず、適切にケアされる。遅刻をした子、落ち着かない子、居眠りをする子がいても頭ごなしに叱られず、「大丈夫か?」と心配される…とも書かれていました。
 「なるほどな」とは読み終えての私の感想です。「何でも許してしまう」という「えっ?」と思うことではなく、子供に寄り添うとか、感染症による子供への影響とか、今まで続いてきた学校の“当たり前”を見直すこととか、「ゆるい学校」という言葉の中に、最近考えていることが全て含まれているように思いました。また子供に向き合うことを職業とする教員に、「今こそ、何ができるか」が問われている気もしました。宿題、掃除はやるべきもの、忘れ物はなくすもの、そして学校は行くもの、…今までは「それが当たり前」で子供たちに接してきました。それが「なぜ宿題をやるのか」「面倒な掃除はなぜ、やらないといけないのか」「学校には行きたくない。なぜ行かないといけないのか」という子供たちに向き合い、説明して理解につなげなくてはいけないのです。“やらされてきた”子供たちが、“やる”子供たちに変化する時なのかもしれません。それには時間と我慢が必要ですし、子供たちに関わる家庭と学校の連携は今まで以上に必要です。家庭は学校での集団生活とは違い、「家庭のルール」であったり、「やるべきもの」として位置づけられていることは多いでしょう。でも必要なことは「やる意味」を子供たちにしっかりと理解させることです。理解して取り組むときの力は大きいはずです。
 「ゆるい学校」については職員とも共有していきたいと思います。記事には「『ゆるい学校』では、学ぶことが強制されない。このため、楽しさによって動機づけがなされるしかない」とも書かれていました。まさにこれこそが私たちの工夫です。長期の休校を経験した子供たちには、動機づけにつながる様々な工夫が必要です。その点はしっかりと確認したいと思います。

子供の成長

 「子供たちって学年が変わるだけで、こんなに成長するんですね。本当にビックリです!」先週、4年生の書写の授業に、ボランティアとして支援していただいた方の言葉です。この方には子供たちが3年生の時、「習字道具を初めて使う子供たちのお手伝いに」ということで、私と一緒書写授業に加わってきました。今年度も3年生の支援をお願いしており、授業が始まるまで4年生の授業に加わっていただくことになりました。昨年の授業始めは道具を並べるだけで大変で、その上、「墨汁を硯に…」という作業が加わると子供たちのテンションは上がります。墨がこぼれた、手についた、墨がなくなっちゃった、…自分ですることが怖くて(?)、なかなか進みません。そんな子供たちに寄り添っていただきました。先週の火曜日は1時間目から4時間目まで授業が続き、4年生全ての子供たちの、“4年生、書写始め”に立ち会いました。道具の使い方はもう手慣れたもので、話はしっかりと聞き、指示通りに墨を準備し、練習が始められます。2月から7か月ぶりの書写授業でしたが、「昨年とは全く違う」を、私も実感しました。「気持ちが変われば行動が変わる」まさに実感しました。「10月になればもう5年生に近い4年生になるんだよな」そんな言葉を子供たちにかけると、背筋がより一層伸びた気がしました。4時間続いての授業で大変だったのですが、「来週も楽しみです!」とニコニコされながら、その方はお帰りになりました。私も楽しみです。
 私は6年生の書写の授業もサポートします。授業に加わる大きな目的は子供たちを知ることで、少しでも理解を深め、3月の卒業につなげていきたいという思いからです。6年生の授業は先週の木曜日で、3時間目から6時間目まで続きました。子供たちとは3年生からの付き合いですが、授業という形で向き合うのは初めてです。
 「3月24日、5年生の修了式に行った辞校式でのこと。みんなの代表の子が『卒業式にも出られず(卒業生を支えられず)、4月から6年生としてやっていけるかとても不安』と言ったことが忘れられない。その上、入学式にも参加できなかった。『6年生をどのように支えていったら良いのか』は私にとっての大きな課題。そんな中、1年生の給食を献身的に支える6年生の姿は本当に嬉しかった!通常の『6年生への道』を歩めなくても、気持ちは立派に6年生だ。3月まで一緒に頑張ろうね」
と、6年生には伝えて授業を始めました。成長した4年生とは違い、一段と落ち着いた雰囲気で、一生懸命に取り組む姿が見られました。6年生レベルの成長感じました。取り組む最初の作品は『歩む』。現状を考えると、子供たちが気持ちを込められる言葉だと感じています。今週は練習、来週は清書となり、おそらく教室に掲示されるはずです。子供たちの思いが込められた『歩む』が並ぶことが楽しみになりました。 

感染したら・・・

 9月2日から始まった校門坂のブロック塀工事ですが、雨が降ったり、猛暑だったりの中、順調に進んでいるようです。両側のブロック塀は撤去され、道路部分のコンクリートもはがされました。今は土が見えていて、整地されています。目立つのはくすの木の根っこの太さです。特に校舎に向かって左側の根っこは坂の部分にはみ出していて、「この根っこの部分はどうなるんだろう?」と思います。100年前に学校の敷地に50本のくすの木が植樹され、今はわずかに数本残っている木の1本です。30年前は隣の富勢運動場で、小学校も中学校も市内陸上競技大会が行われていました。その準備のために訪れる際、運動場の駐車場が使えないと、富勢小の校庭に駐車したのですが、校門坂がくすの木で薄暗く、何か街道でも通過しているような気分になったことを今でも覚えています。地肌が見えている校門坂からそんなことを思い出し、完成後の校門坂が楽しみになりました。
 昨日、文部科学省から子供たちと保護者の皆様向けに、感染症についてのアピール文を両面に印刷して配付しました。感染防止策や感染後の対応について記載されていますのでぜひ、ご一読ください。特に重視すべき点は感染した場合の対応についてです。感染者数は一時に比べれば減っているとは言え、各地によって状況は異なり、柏市でも昨日は多くの感染者が報道されていました。高校のサッカー部や大学のラグビー部の集団感染の報道が以前ありましたが、感染を強く避難する行為や同じ大学ということで教育実習が拒否されることがあったとのことです。子供たちは「感染したらどうしよう」との大きな不安や「家族が感染しても絶対に言わない!」との思いがあるというアンケート結果も紹介されました。今はいつ感染しても不思議ではない状況ですが、感染した後の周りからの対応を考えると大きな不安がある子供たちの様子がうかがえます。昨日のアピール文も子供たちにとっては「感染したらいけない」ととらえている子もきっといるはずです。職員には「言葉を添えて伝える」ことを伝えました。「先生だって感染する」「先生が感染したら、○○と考える」と、言葉を添えることで子供たちは「そうか先生も…」と思うはずです。後は日々積み上げる学級の雰囲気作り。学級の関わりの絶対時間が少ない現状の中、各学級担任は学級づくりには苦労しています。今までとは違う工夫によって少しでも安心感を醸しだし、「失敗しても良いんだ」「先生に相談してみよう」そんな気持ちに子供たちがなれるようにしていくことは大切です。感染症による影響は子供たちにとって想像以上のものがあると言われていますが、せめてそんな学級の中での生活を送っていきたいと思います。ぜひ、ご家庭でもアピール文をとりあげていただき、感染した場合の対応について話し合ってみてください。一概に「こうあるべき」とはいきません。感染症に関して、何かあれば相談していただき、一緒に考えていきたいと思います。
 スッキリしない天候と昨日のような猛暑の中、平常日課の1週間が終わりました。きっと子供たちは疲れたと思います(私も疲れました…)。ゆっくりと休んで元気に、来週を迎えて欲しいと思います!

9月になりました!

 8月から9月へ、今までは長い間、「よし!」という特別な気構えとともに迎えていましたが、今年はそれがなく、既に2学期は始まり、月曜日の次は火曜日という当たり前の流れの中で、「今日から9月なんだ」そんな思いになった昨日、1日でした。蒸し暑さは残るものの、涼しさを感じる昨日、今日です。
 昨日から運動部の朝練習も始まりました。昨日も今日も、7時15分には数名が校庭に集まっています。今までは8時頃、富勢運動場前の横断歩道を通過していた6年生が、朝練習に参加するために校庭にいる…その切り替えのはやさ、凄さにビックリしつつ、成長を感じて嬉しくなりました。「練習が始まるのを楽しみにしていた!」という声も聞かれ、眠そうな顔つきはありません。ここにも当たり前に思うことなく、できる喜びを感じて取り組む子供たちの姿が見られました。
また昨日の下校時から正門通過ができなくなり、給食室搬入口からの登下校も始まりました。今朝のこと、低学年の子から「あの坂をずっと上がっていくのか…」そんな声が聞かれました。ちょうど私が立っている運動場入口から見ると、正門から通用門までの直線が坂になって上っています。校門坂の方がきつい登りなのですが、歩いている子供たちには見えません。通用門までは100m以上はあるでしょうか。子供たちの素直な見方をほほえましく思い、「2か月、頑張ろう!」と声をかけました。昨日の放課後は郵便屋さんの配達時刻でもあったので、「10月末までここからお願いします」と伝えましたが、結構影響はありそうです。通用門付近は見通しが良い場所ではありません。車で来校されることはできる限り控えていただき、やむを得ず来校した場合には、子供や大人の出入りに十分、気をつけていただくことをお願いします。
 市内小学生の感染が報道され、ご存じの方も多いかと思います。全国的な感染者は減少傾向にあるという報道がありますが、感染防止策は継続しなければなりません。特別なことをやるのではなく、手洗いやマスク着用など、子供たちの意識を高めながらの取組継続に努めていきたいと思います。「うつらないためだけでなく、うつさないためのマスク着用」や「給食中のおしゃべりを控える」、そして「小まめな手洗い」など、子供たち自身で取り組み、更に徹底できるようにしていきたいと考えます。毎朝の検温とカードへの記入・提出はどうでしょうか?各家庭では進んで取り組んでいるでしょうか? 「忘れ」たため職員室に来る子どもはここ数日、5~8名と少なくはなっていて、ホッとしています。ただ、 学校では2学期になり、非接触型体温計を各学級に配付し、使用できるようにしたので、「学級で計測」という場合もあるかもしれません。そのあたりは職員に様子を聞きながら、「やらなければ、持って行かなければ」という意識を高める取組をしていきます。どうぞご家庭でも、子供たちへの励ましをお願いします。



 

富勢の自慢、学校の自慢

 東葛飾地区に勤務する教職員向けに『葛飾文芸』という文芸・教育情報誌にがあります。その中に「学校自慢」というコーナーがあり、原稿依頼をされました。まずはその記事を紹介します。
 富勢小学校は柏市北部に位置し、利根川を挟んで茨城県守谷市と接する県境地域にある学校です。昨年、創立から120年目を迎えました。
 富勢村が誕生したのは明治22年ですが、「富勢」という名の由来は、奈良東大寺に残る大仏造像の詔によるとされ、大変縁起の良い、幸せをもたらす言葉とされています。村ができて10年、教育の大切さが広まり、「もっと設備の整った良い学校をつくろう」という考えの人々が力を尽くし、明治33年5月22日、富勢尋常小学校が開校しました。それ以来、この日が学校の創立記念日です。
 校長室には50周年、80周年、100周年の記念誌がありますが、その中には「子供たちの中には学校に来ないで山で遊んでしまう子がいて、それを探しに行くのも私の仕事でした」という歴代校長の談話が記載されています。商工地域、住宅地域としての変化はあっても、昔から延々と続いている農村地域の面影はまだまだ残っていて、自然に恵まれた地域の環境は子供たちの「生きる力」を育んでいます。
 「八朔相撲」や「三世代ふれあい体育祭」などの地域行事や米作り体験の学習など、子供たちと地域との関わりはとても深く、確実に根付いています。富勢という土地や自然に育まれ、いきいきと活動する子供たちを通して、地域の大切さとこれからも発展する可能性を感じながら今年、121年目のスタートを切った子供たちが自慢の学校です。 
         
「へーっ、そうなんだ」という内容もあるでしょうね。富勢小の歴史をぜひ、知ってください。
 「自慢」ということでもう一つ。昨日、富勢中学校で「第1回柏市立富勢中学校区 学校運営協議会」が開催されました。富勢中学校区の4校が「学校運営協議会」を立ち上げたことで、この4校は「コミュニティ・スクール」と位置づけられ、地域と学校の今まで以上に強い連携と協力体制を築いていくことをめざします。そしてその取組が小学校、中学校と歩む子供たちのより大きな成長につなげていくための取組です。30名を超える参加者のいた会議でしたが、その中で「富勢の自慢は何?」という話題をとりあげました。
 ・挨拶が交わせる地域
 ・地域イベントが充実
 ・ちょうど良い田舎感、都会的な田舎(笑!)
 ・子供たちの見守りが充実
 ・温かい人が多い
 ・結構、自然がいっぱい、歴史がいっぱい

以上のことが出されましたが、自慢を考える、あげられた自慢を聞く、委員の皆さんの表情は楽しそうで、「富勢には自慢がいっぱいあるんだ!」そんな誇らしさが伝わってきました。以前、紹介したPTAアンケートでも「地域の見守り」についての感謝に触れた内容もあり、富勢地区ならではの良さがたくさんあると感じます。この環境の良さを子供たちの学びに活かすこと、そして更に発展させていくことを考える出発点の日でした。まずは、保護者の皆様にも「学校運営協議会」に関心を持っていただければと思います。
 昨日も暑かったですが、今日も続くとのこと。くれぐれも体調管理にはお気をつけください。

安心感のある学級

 昨日は本当に暑い日でしたね。いつものように朝、富勢運動場入口に向かいましたが、浴びる陽射しの感じがまず、違いました。まさに“射される”感じがしました。次に子供たちの様子。「先生、暑いよ!」「溶けそうだ!」という声かけの子供が多く、目が合った子供たちもとても辛そうです。今夏になって暑い日はたくさんありましたが、「辛いほどの暑さ」は今日が一番かもしれません。熱中症警戒アラートが千葉県にも出されたことを身をもって感じました。9時の時点で暑さ指数は「危険レベル」になっています。体育と外遊びは中止にし、下校時はマスクを外して帰るように、子供たちに伝えました。私は昼前から出張だったのですが、子供たちの下校時、特に異常は無かったとのことでホッとしました。「今日は本当に暑かったね」家庭ではそんな話題もあったのではないでしょうか。
 27日のこと。柏市のとある会場で「教師と子どもがつくる自信と安心感のある学級」をテーマにした講演会がありました。講師は菊池省三氏です。菊池先生は元教師で、退職されてからは「学級づくり」の実践を、全国の教員に伝えてくださっている有名な先生です。私も菊池先生の実践を雑誌で何度も読んだことがあります。この日私は会場には行かずに、自宅でオンラインによって講演を聴いていました。メモをとりながら聴いたのですが、後でまとめてみるとノート2ページ分、心に響く言葉が並びました。
 ・叱る言葉の中に“ほめ言葉”を入れることが大切だ。
 ・教師にとって大事なのは8割の観察力。
 ・普段の子供たちの、何気ない仕草から看取ること。そこからほめることが大事。
  ・良い学級は子供の観察力を育てることから始まる。
 ・いろいろな子供がいるからダイナミックな話し合いができる。
 ・ほめ言葉は「+(プラス)1」で。
 ・学級を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは担任次第。

と、今、そのノートを見ても、心に響いた言葉が並んでいます。「ほめ言葉は『+1』で」とはどういうことだと思いますか?「ありがとう」だけで終わらず、「○○が嬉しかったよ」「○○してくれて助かった」と、一言、具体的なことを添えると言うことです。それによって子供の気持ちは上がる…なるほどですよね。これは家庭でも使えそうですよ。「学級を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは担任次第」は置き換えると「学校を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは校長次第」となりますよね。気持ちが引き締まりました。夏季日課が昨日で終了、来週からは平常日課となり、2学期も本格的に始まります。子供たちにとっての学校生活の場は学級であり、担任との関わりが中心です。学級には安心感が必要で、それが子供たちには伝わります。菊池先生の数々の言葉を機会を見つけて担任に紹介し、子供たちの観察力が磨かれるようになればと考えています。
 既にお知らせしましたが、来週9月1日から校門坂のブロック塀工事が始まり、正門から玄関にかけて封鎖され、通行ができなくなります。学校への出入りは富勢保育園前の給食室通用門となるので、事故がないよう十分に気をつけ、子供たちにも伝えます。子供ルームへの迎えをはじめ、学校への車の出入りが大幅に制限されますので、ご承知置きください。どうしても車で来校される際には事前に連絡いただきたいと思います。子供たちはこの動線に慣れていませんので、乗り入れの際は“最徐行”でお願いします。
 今日と明日もかなり気温が上がるとのことです。活動の有無にかかわらず、子供たちも、皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

目は口ほどにものを言う

 昨日8月24日、2学期が始まりました。猛暑という感じはありませんでしたが、やはり朝から陽射しは強く、「よし!」と、気持ちを奮い立たせて外に出ました。「校長先生、おはようございます」と、いつもより早い2学期スタートにもかかわらず、いつもと同じ子供たちの挨拶が返ってきます。マスク越しではありますが、目が合う子も多く、朝から子供たちに元気をもらいました。「いつもと違う」光景はもう一つ、子供たちが持つ荷物の量が上げられるかもしれません。いつもの2学期開始の日には自由研究や工作など、休み中に取り組んだ宿題の作品を持ってきますが、昨日はそれがありません。宿題のない夏休み。子供たちはどんな思いで過ごしたのでしょうか? 子供たちから、そして保護者の皆様から、様子をぜひ聞きたいと思います。
 昨日の始業式もオンラインによる各教室での開催でした。私の話は「目は口ほどにものを言う」ということわざを取り上げました。
 4月からマスクをつけた生活がずっと続き、5か月目になりました。当たり前のことですが、マスクで口もとが隠れている皆さんの顔は、やはり“目”が目立ちます。
 5年前のこと。私は目の表面についた余計な皮をはがす手術をしました。お医者さんから「こんな手術ですよ」とは説明はされても、「目を手術するってどういうこと?」と、不安いっぱいでその日を迎えました。手術中もやはり、不安はいっぱいでしたが、前後にいろいろと励ましてくださった看護師さんのマスク越しの目がとても優しく、声かけ以上に思い出します。
 優しく感じられる目と怖く感じられる目。皆さんもそう感じるときがあるのではないですか? 実際にそんな目はないはずです。自分の受け取り方と相手の他人を思いやる気持ちからそう見えるんだと思います。「マスクをしている自分の目は、子供たちにどう見えているのかな?」そんなことを考えながら私は今日、2学期を迎えました。 

 毎朝の検温から始まり、マスク、手洗い、距離をとる…このような生活が今日からまた、始まります。子供たちにとっては「思うようにならないこと」の部分もあり、友だちとのトラブルになることもあるでしょう。でもちょっと気持ちを変える、見方を変えることで理解が進みます。また習慣づいて子供たちの力になっていることもありますので、家庭と連携して励ましていきたいと思います。
 今日から給食も始まり、28日(金)までは夏季日課ということで、低学年は12時半下校(26日、28日は3年生も同様)、3年生以上は15時半下校になります。休み明けの子供たちにはいろいろな不安があるはずです。「何か、いつもと違うな」と感じたら声かけをしていただき、担任にも連絡してください。

2学期が始まります!

 ずっと暑い日が続いていますが、今朝は今までと違い、涼しさを感じます。天気予報でも「ようやく猛暑も…」と話すキャスターの表情もホッとしている感じがします。今年の夏休みは今日と明日で終わり、明後日から2学期が始まります。今日から明日にかけては雨も降るとの予報が出ています。ちょっと気分転換して2学期を迎えるには良いかもしれませんね。
 私も今週の火曜日から、休み明けの仕事始めでした。正直言うと、いつもより「あ~あ、行きたくないな」という思いは強かった気がします。暑さもあり、体が休みになれてしまったこともあり、そしていつもより休みが短いこともあって、きっとそんな気分になったんでしょう。「よし!」と気合いを入れて出勤しました。この1週間、学級で言えば日直にあたる職員は夕方までの1日勤務ですが、それ以外の職員は休暇を継続したり、短時間集まって、学年の打合せをしたり、学級の準備をしたりしながら過ごしました。きっと私だけではなく、それぞれの時間を過ごしながら「よし!」と、気持ちの切り替えをしているはずです。16日間の休みではありましたが、子供たちに関する事故や事件など、緊急な連絡等は今の段階ではなく、ホッとしています。保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの見守りをありがとうございます。今日と明日の2日間も続いてくれることを願います。 
 明後日から2学期が始まりますが、子供たちとっては大きな不安を抱える時期でもあります。学習への不安、友だち関係での不安と、上手くいかなかったことを思い出し、気持ちが前に向かないことが多いのです。数日前にも柏市教育委員会からメールがあったように、ちょっとした子供たちの変化に敏感になり、声かけしたり、話を聞いてやったり、大人の関わりが必要です。ぜひ、今日と明日の2日間は「様子観察」をしてください。そして今までは気がつかなかった、思わぬ成長を感じたら「凄いね!さすが!」そんな関わりができれば、きっと子供たちは自信になるでしょう。また昨日は学校より、以下の内容でメールを発信しました。
 ○感染症対策は継続。検温&カード提出、校舎内でのマスク着用への支援をぜひ!
 ○熱中症対策も継続。水筒持参と手拭き用のハンカチ、タオルの持参をぜひ!

 感染症に関しては連日、様々な状況が報道されていますが、感染症対策が必要なことは変わりません。「検温&カード提出」「マスク着用」「手洗い」「距離の確保」については24日からも継続していきます。子供たちは1学期の生活を通じて、手洗いとマスクについてはかなり習慣化してきており、とても良いことです。新たに生まれた課題として、「洗った手を何で拭くか」が職員から出されました。子供たちはかなりの回数、手を洗います。ハンカチ1枚では足りないこともあります。代わりになるものをぜひ、持たせてください。
 私も4月からマスク着用生活を続け、5か月が終わろうとしています。猛暑の今、マスク着用による不快さを感じていますが、素材によってかなり、感じる暑さも違います。「うつさない・うつらない・とばさない」という点でやはり、マスク着用は欠かせません。まだまだ暑い日が続きますが、ぜひ工夫していただき、子供たちのマスク着用にご協力ください。
 さて残りの「検温&カード提出」「距離の確保」、この2つはまだまだ課題が残っています。「10月までには“0”に近づく1桁に」という目標を掲げています。自分で検温する、自分でカードをランドセルに入れる…子供たちにこの力をつけるため、サポートをお願いします。「距離の確保」はなかなか難しいのが現状です。つい寄ってしまう、ついしゃべってしまう、…子供たちが生まれてきてからずっと続けてきた生活様式なので、変えることは簡単ではありません。声かけの継続で「あっ、そうだった」と意識し、見直すことの繰り返しによって徐々に変化につなげていきたいと思います。
 あれこれとお願いばかりになってしまいました。2学期もご理解、ご協力をお願いすることも多いでしょう。様々なご意見を伺いながら保護者の皆様と連携し、不安な思いを減らし、子供たちの成長に結びつけていきたいと思います。今日、明日と子供たちの様子観察もお願いしましたが、何か気になることがあれば、何でもご相談ください。2学期もどうぞよろしくお願いします。

PTA活動の見直しについて

 「PTA活動に関するアンケート」について、今日は取り上げていきます。このアンケートは1学期末にメール機能を利用して実施、、多くの方に回答をいただきました。ご協力ありがとうございました。今年度は感染症による影響で、例年のようなPTA活動ができない状態です。「これを機会に問題点を出し、見直しをしていこう」ということで、本部役員の皆様と相談し、実施したアンケートです。主な結果をご紹介すると、
○今年度、活動可能なボランティアは?⇒・交通安全指導 ・校内清掃 ※上位2つ
○来年度のPTA活動は?⇒・縮小した方が良い(61%) ・例年通り(31%)
○見直しが必要な専門委員会は?⇒・広報部 ・ベルマーク委員  ※上位2つ
○「広報誌」についてどう思うか?⇒・なくてもよい(27%) ・あった方が良い  (20%) ・学校HPの活用(53%)

 これ以外に、「その他の意見」ということでも多数、記述していただきました。この結果を踏まえて今後のPTA活動はどうあるべきなのか、本部役員の皆様を中心に見直しをしていきたいと考えます。「その他の意見」としてはA4用紙で約9枚に渡るご意見をいただきましたが、読んでみると様々な内容のものがあり、見直しが必要な状況が見えてきました。今日は記述していただいた内容から考えてみたいと思います。
・PTA活動で何度も仕事を休まなければならない。先進的負担は大きい。
・「一度は役員を」となっているが、受けない家庭があり、不公平。
・今の時代に活動が合っているか、見直す良い機会。

 以上のようなご意見は多数ありました。「役員を決める」という作業はどの学校においても、年度始めの大きな課題です。少しでも公平になるよう工夫はするものの、満足までは至らないのが現状です。以前のようにはいかないことを踏まえ、現状に合わせたPTA活動に在り方を考えることが必要です。
・今までのような活動には無理がある。何かしら違う形でできたら良い。
・学校、保護者、地域とのつながりは必要。子供の安全を守る活動は優先すべき。
・PTA活動には必要な活動もあり、その活動を通じて意義も実感している。単純な縮小ではなく、大幅な業務の見直しが必要である。

 「廃止も必要」というご意見もある中、以上のようなご意見からは現状を見直し、良さを残しながら子供たちの成長につなげる必要性を感じます。
・保護者が学校に出入りすることは大事。
・子供が6年間という長い時間を過ごし、心身共に大きく成長する小学校においては先生方と保護者が協力し、子供のために活動することは大切なこと。

 以上のようなご意見もありました。学校の集団の中で生活する子供の姿は家庭とは違う面があり、そこでの気づきは大きな成長につながるはずです。ぜひ保護者の皆様には学校での様子を見ていただきたいし、ご意見も、ご指摘もいただきたいと思います。それが子供たちに関わる職員の成長にもつながります。担任と各家庭だけのつながりだけでなく、PTA活動を通じての関わりも連携する点では大事であり、欠かせないものであると私は考えています。
 今日はアンケートから一部だけを取り上げて、考えを述べました。今まで続いてきたPTA活動を見直すことは容易ではないはずですが、皆様からのご指摘をヒントに見直しに取り組み、それによって子供たちの成長につながるならば進めていきたいと思います。

命の大切さを考える8月

 学校のHPで自分の思いを発信し続けて7年目を迎えていますが、いつも夏休みには考える、考えさせられる時間が多くなります。特に8月は迎え盆、送り盆と、家族が先祖に関わる行事があること、広島、長崎の原爆の日や15日の終戦記念日をはじめとする戦争に関わる出来事、12日は35年前のジャンボ機墜落事故と、この時期は命の重さ、尊さを考えさせられるものです。ちょうど35年前の8月12日、体育の研修で大阪に出かけていた帰りの新幹線の車中で流れた「ジャンボ機墜落」のニュースは今でも覚えています。この事故については35年前のことであり、自分の人生で起きた大きな事故ということで記憶は鮮明ですが、75年前の終戦という出来事は歴史を学校で学び、父親から話を聞き、実際に戦地だった場所に出かけることで、当時の状況を想像することしかできません。
 今朝の新聞には「戦禍 次代へ語り継ぐ」という見出しがあり、記事を読みました。「二度と戦争は起こさない」とは誰もが思うことですが、そのためにはそれぞれの立場で、それぞれが何をしなければならないか、を考えなければなりません。私のように戦争を体験していなくとも、戦後を生きた時代の人間はそれぞれの思いを語り継いでいくことが大事だと思います。
 新聞の見出しを見て、「禍」という文字が目に焼き付きました。「禍」とは「予期せぬ災難、不幸」という意味ですが、今は「コロナ禍」という言い方をされているからです。出来事は全く異なることでも「禍」と向き合い、闘っている点では共通点はあるかもしれません。「コロナ禍」の時代をどう生きていくか、これも次代につないでいかなくてはいけないと感じました。
 お盆の時期ですが、今年はきっと帰省を見合わせた方は多いでしょう。それでも一緒にお墓に行き、先祖を迎えてくる、先祖を送ってくるという行事を行っている子供たちもいるはずです。この時期はできても、できなくてもそんな行事を通して、命について考えながら生きることの良さを改めて思い、これからの励みにしていきたいですね。子供たちにとってどこかに出かけた体験も貴重ですが、身近にある出来事を通じて考えることも、積み重ねることでこれからの活力になるはずです。
 一方で今年も様々な自然災害により、多くの命が奪われました。また日々のニュースの中でも、交通事故や水の事故、そして熱中症による事故など、「命」を考える場面は毎日、向き合わざるを得ない現実もあります。「自分の命は自分で守る」意識をとおして、子供たち自身が防ぐことも大事なことです。夏休みも残り1週間、24日には元気に登校できるよう、一日一日を大事に過ごして欲しいと思います。

「夏休み」を実感すること

 連日“35℃”の気温が各地で記録され、本当に暑い日が続いています。今朝も朝からギラギラとした光が差し込んでいて「今日も暑い!覚悟を」と言われているようです。夕方の天気ニュースでは、「明日は今日より暑い」が繰り返され、「どうなっちゃうの?」と心配になります。皆様、いかがお過ごしですか?子供たちは元気に過ごしていますか?事故や事件に関する連絡はなく、暑さや感染症と闘いながら、元気に過ごしているんだろうとホッとしています。今日は8月15日。お盆休みのはずですが、今年は異例の夏ということで、帰省せずに自宅で過ごされている方々も多いのでしょう。我が家も昨日墓地に行き、迎え盆、家の中はお盆の雰囲気です。
 昨日の朝はウサギの世話や水やりをしに、学校に行きました。校庭の校舎から離れた場所にあったすべり台、ジャングルジム、うんていの遊具が組み合わさっている複合遊具が撤去され、真っ新になっていました。校庭にある遊具は老朽化が進んでいて、診断の結果、「使用不可」な
ものが多く、今後、計画的に撤去が進んでいきます。以前にもお知らせしましたが、校門坂両側のブロック塀は耐震不備ということで、やはり撤去が2学期になると実施されます。ただ遊具に関しては「撤去→代替のもの」というわけにはいかないので、この点については計画していかなければなりません。24日には始まる2学期、子供たちが見慣れた校庭の風景に、大きな変化がありました。
 水やりをしていると、父子がやってきて校庭で野球の練習を始めました。校舎から離れた、校庭奥での練習だったので、何を話しているのかは聞き取れませんが、お互いに声をかけ合いキャッチボールから始めています。きっとお父さんは休みなんでしょうね。昨日も朝から暑かったので、水筒持参での練習です。「異例の夏休み どう過ごす」(8/13読売新聞 本田恵子・早稲田大教授)という記事の中に、「今年は夏休みが短いが、子供が『夏休みを過ごした』と実感できることをしてあげて欲しい」とありました。そうすることで「子供は気持ちを切り替え、2学期に向かっていける」とのことです。昨日の父子の練習は、まさにこれになるんだろうと思います。どこかに出かけなくても夏休みならではのことはできる…残り1週間となった夏休みですが、何か工夫してやってみるのも良いでしょう。
 この特集記事には「夏休みに親が子供と接する際の主なポイント」も掲げられていました・
 ○親も子も1人の時間を作る。いつも一緒は互いに疲れる。
 ○過干渉は避ける。子供の全てを管理しようとしない。
 ○子供にあった学習スタイルを親が提案する(短時間で内容を切り替える)。
 ○目標は子供自身が設定。親は達成できるように調整を。

最後には「子供の年齢や個性によって、できないことだけサポートし、見守ることは『あなたを信頼しているよ』というメッセージにもなる」とありました。やはりこれが難しいですよね。わかってはいるもののつい言ってしまうことは多いでしょう。「見守る=我慢」このことは学校生活においての私たちにもあてはまることです。感染症による大きな影響の中、子供たちは大きな不安の中でも様々考えていることは十分に理解できます。ならば信頼して見守ることもやってみる価値はあるはずです。保護者の皆様も我々教職員も、見守りの実践、取り組んでいきましょう。
 最後に残念な話。飼育小屋入り口近くにはには昆虫が集まってくる大きな樹木(かしわの木)があります。「根元に何かいるかな?」と思ってのことでしょう。昨日はどこからか持ってきたシャベルが出しっ放しになっていました。この光景は何度かあります。反省すべきは「何かいるかな?」という興味からシャベルを見つけてきて掘ることではなく、シャベルを元通りに返さない行為。これも大事な「学び」の1つです。
 今日も暑いですが、頑張って楽しい一日にしていきましょう!

残暑お見舞い申し上げます!

 8月も10日を過ぎると「残暑お見舞い」という気分にはなるのですが、今年はちょっとズレを感じます。それにしても、ここ数日の暑さはまさに猛暑。35℃が何か基準になっている毎日に「昨年はこれが当たり前だったかも」そんなことも思い出しました。皆様、いかがお過ごしですか?貴重な夏休み、子供たちはどのように過ごし始めましたか?お盆ではありますが、平日に休みということで今日から本格的な夏休みと言えるかもしれません。毎日の暑さ対策も十分にして、楽しく、充実した日を過ごして欲しいと思います。
 「勉強が嫌い」と子供が言った言葉が今年はとても印象に残っています。学校がイレギュラーな形で再開し、ズムーズに学校生活に馴染めない子供たちからよく聞いたからかもしれません。「正直だよね」そんな子供たちについて職員間で話したときの感想です。そんなことがずっと頭にあったこともあり、先日、本屋さんで池上彰さんの『なんのために学ぶのか』を見つけ、読みました。「『勉強』という漢字は『強いて勉める』ですから。『勉強しなさい』と言われると反発心が先に立って勉強しなくなるのかもしれません。『学び』という言葉のほうがずっとスマートなのですが、どういうわけか『学びなさい』とは言わないようです」そんな表現があり、「なるほど」と思いました。「勉強が嫌い」と言った子供と算数の学習をしたときのこと。ちょっと工夫して、ブロックを使ったり、カードを使ったりしていくと気づきも多くなり、「わかった!」という時の顔からは「嫌い」という感じは全く受けません。夏季日課中の学習サポートの時の様子も紹介しましたが、「かわった!できた!」という子供たちの表情は満足感一杯です。やはり「やらされる」「やる」の違いは大きく、ここに大人の工夫した支援が必要です。
 今朝の読売新聞に「家庭学習 親の『距離』大切」という見出しの記事がありました。休校中の子供たちがどのように家庭学習に取り組んだか、それを保護者がどう関わり、何を感じたかの特集記事です。「学習に関わってついイライラしたり、子供に怒ったりすることがあった」「親は我が子を叱ってしまいがちで、教師の代わりを務めるのは困難」という保護者の声が紹介されていました。まとめは「焦らず構える」という見出しで、「学習は子供自身が取り組むこと」とあり、子供が勉強嫌いにならないように意識することが大切ともありました。「焦る親の気持ちもわかるが、コロナだから仕方がないと考えれば、楽になるのでは。親の気持ちが変われば、だんだんと子供の学習態度も変わると思います」と、教育評論家の方の意見が紹介されていました。大切なのは「だんだんと」という気構えですよね。すぐに変われば良いのですが、そうはいきません。ゴール設定をした上で、それに向かって歩み続けることです。
 池上さんの本にはこんな表現もありました。「学校の先生になろうと思ったからには、どこかで学ぶことの楽しさや先生の素晴らしさを知るという体験があったはず。自分がどういうときに『勉強するって楽しい』と思ったのか、その原点に帰って、それを子供たちに伝えていけば、子供たちも素直に受け入れられるのではないでしょうか」。家庭での取組の様子を踏まえた上で、学校では私たち教員が実現していく…子供たちに力をつけて行くにはやはり、家庭との連携は欠かせません。職員には伝えたいと思います。
 宿題がない夏休みです。きっと「勉強しなさい」は少なくなるでしょうね。この機会を活用して、子供たちの学習習慣化をめざし、「学びの楽しさ」に触れさせていきましょう。それもきっと子供たちの自信になります。

1学期が終わりました!

 4月6日に始業式をして2か月の休校に入り、6月から学校再開、入学式実施と分散登校開始、「検温する・マスクをする・手洗いをする・3密を避ける」生活を毎日、そして8月6日まで6時間授業(3年生以上)、…やっとの思いで今日の終業式を迎えました。熱中症警戒アラートが出されるほどの暑さで、夏真っ盛りの8月始めです。今日の下校は10時半でしたので、その頃も十分に暑かったのですが、一番の暑い時間帯は避けることができたのかな、と思います。大きな事故やケガ等もなく、無事に終業式を迎えることができました。保護者の皆様のご理解とご協力に感謝します。本当にありがとうございました。
 いつもの終業式なら体育館に集まるのですが、それができません。その上、この暑さ。今日は各教室と校長室、放送室をつなげてのオンラインによる終業式でした。「聞こえたら手を上げてください!」に「はーい!」と反応。順調なスタートでしたが、音が聞こえない、掲示物が見えない、映像が映らないなどの不具合があったり、途中で他のクラスに分散するクラスもあったり、ハプニングはありましたが、何とか子供たちに伝えるべきことは伝えることができました。私の話の中で、6年生代表に1学期の振り返りをしてもらう場面がありました。「4組・○○さん、どうぞ!」という具合いに投げかけると、4名の代表児童は順々に振り返ってくれました・
 ・授業のペースがいつもより速くて大変だったけど、先生や友だちに支えてもらい、何とか乗り切れた。1学期以上に2学期は授業に頑張りたい。
 ・感染症の影響で大変な毎日だったけど、友だちに会えて良かった。
 ・勉強に追いつけるかなと心配だったけど、仲間が教えてくれた。クラスのみんなや先生に感謝している。2学期も楽しみです。
  ・2020年は東京オリンピックがあり、僕たちが6年生になる年。「富勢小120  周年の6年生として頑張りたい!」と思っていたのに。感染症は大切な人や時間を奪ってきた。でもここでくよくよしてはダメ。行事は少なくなったけど、できることを頑張りたい。

 関わることが大幅に制限された生活にもかかわらず、友だちや先生への感謝の気持ちを持てること、我慢することが多い1学期だったのに、できたことを大事に2学期の楽しみとして期待していること、…子供たちの成長を感じ、「さすが6年生!」と、嬉しくなりました。「くよくよしてはダメ!」という言い方は力強く、何か励まされた気がします。                  
 16日間しかない休みですが、大切な夏休み。子供たちには3つのお願いをしました。
①「体温を測る・マスクをつける・手洗いする・密を避ける」生活を休み中も続けて、感染症になら ないための確実な習慣にする。
②自分から計画を立てて、生活する。
③世界の国々に興味を持ち、感染症に立ち向かう勇気につなげる。

 宿題のない夏休みです。時間に流されず、「やりたいこと」と「やらなければならないこと」を区別し、積極的な取組は充実感につながります。子供たちが短い休みを、充実感一杯の休みにするためには保護者の皆様の支えが必要です。ぜひ、声かけをお願いします。しばらく暑い日が続くとのこと。皆様、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。


 

連日の暑さ!

 猛暑…昨年はこの言葉が頻繁に聞かれ、余り気にならなくなるほどであったように思います。この時期ならば当然なのかもしれませんが、梅雨がようやく明けたと思ったら、本当に暑い日が続いています。昨日は1時間目だけの体育館使用は可能だったのですが、暑さ指数が上昇し、2時間目からは体育館での体育、校庭での体育はもちろん、休み時間の外遊びも止めなければならない暑さになりました。今日も風はあるものの、外に出るとムッとするほどの暑さです。今日の子供たちの活動も室内でした。今日は8月6日、夏真っ盛りにもかかわらず、子供たちは学校で頑張りました。本当に立派です。給食も1学期最後でした。先日、給食室の調理業務中に視察したのですが、まだ涼しかった頃でさえ暑い調理現場です。昨日今日の暑さはかなりであったとのこと。調理員のみなさんは、こまめに水分と塩分を補給しながらの調理業務にあたり、無事に給食最終日を終えたとのこと。本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!
 8月6日はご存じのように広島・平和記念式典の日です。感染症の影響で人が集まる式典が中止になっている中、広島は被爆75周年という節目でもあり、感染拡大防止策を行った上で実施するとのことでした。私も教員になって30年以上になりましたが、この日を学校で、子供たちと迎えるのは初めてです。いつもは夏休みのこと、この式典を視聴する児童はいるでしょうか?これは良い機会だと思い、職員には「75年前のこの日にあったことを伝え、広島の方々の思いに触れてほしい。ぜひ検討を」とお願いしました。富勢小には長崎出身の職員がいます。「長崎ではこの日は登校日。平和を願う特別な思いがこの日にはある。今年はこの日を教室で子供たちと過ごせることは良い機会。低学年であれ、触れてみたい」と話してくれました。やはり被爆された方々にとっては6日と9日は何年たっても、特別の日なんだと実感できました。私は長崎には行ったことはないのですが、広島には何度か行き、原爆ドームや平和記念資料館を訪れました。館内の何とも言えない緊張感や8月6日の広島の暑さに触れ、「当時はどんな思いで過ごしたのだろう」という問いかけが頭の中を駆け巡りながら、あちこちと歩いたことをいまだに覚えています。今の子供たちも、将来、何らかの形で長崎、広島との縁ができることもあるでしょう。その時のために、何が起こり、何を考えて人々は過ごしたかに触れてほしいと思います。まもなく9日もやってきます。ぜひ、ご家庭でも話題にしていただき、考える機会にしてください。
 明日は1学期の最終日。体育館での終業式はできないので、各学級と校長室、6年生の教室をつないで、オンラインによる終業式を実施する予定です。今日の「検温&カード忘れ」は18名。明日は少しでも「0」に近づくよう、子供たちを励ましてください!


 

暑い一日!

 「8月に入りました。毎日、最高気温も35℃が当たり前になる暑い日が続いています。保護者の皆様、いかがお過ごしでしょうか?子供たちも元気に、充実した日々を過ごしているでしょうか?」これはちょうど1年前、8/3の書き出しです。PTAバレーボール大会の報告も兼ねていました。35℃までは行かないにしろ、昨日は「やはり8月、夏真っ盛り!」を感じさせられるような陽気でした。朝の登校指導から校庭をぐるっと1周、校門坂の掃き掃除をして約1時間、そうすると汗びっしょりになります。暑さ指数も高かったので、昨日は昼休みの外遊びを見合わせました。1、2年生の下校時も暑かったのですが、「気をつけて、早く帰ろうね」と声かけし、正門から送り出しました。今日と明日、あと2日間、12時半下校が続きます。暑ければマスクを外すこと、寄り道せずに下校すること、何あれば「こども110」の家によることなど、安全に帰れるように声かけをお願いします。
 柏市内の児童生徒が新型コロナウイルスに感染したとの報道がありました。きっと保護者の皆様は様々、心配な方も多いかと思います。該当校の校長先生から昨日、話を伺う機会がありました。やはり初めてということもあり、保健所とのやりとりの話からは緊張感が伝わってきました。家族内での感染ということですが、母親自身の状況の連絡をいただき、「もしかしたら」という思いから万が一の備えができ、助かったという点が印象に残ってます。その連絡の後、母親が発熱、子供たちが発熱と続いていくことを考えると、「家庭との情報共有」はその後の対応にとっては大変役立つことがわかりました。その校長先生が一連の対応を終えて今、一番心配なこととして、感染した子供たちのことをあげていました。周りは理解してくれているのか、その子はいつも通りに登校できるのか、人間関係は大丈夫か、…そんな点を指摘していました。数日前の新聞には「感染者狩り」という見出しでの特集記事を掲載していましたが、感染者だけでなく、マスクをしていない人への攻撃などについてもしばしば、事件が起きていることを目の当たりにします。「他人事ではなく、自分事として考える」とはよく聞きますが、実際の行動としてできるのか。皆様、どのように考えるでしょうか。感染を引き起こした行動はいろいろと問われることはあっても、感染したその人物がどうこう言われることは必要ありません。「憎むべきは感染症」という言葉も耳にします。感染したら、まずは病気を治し、経験から感染しないための行動につなげていく…まずはここから始めたいものです。
 他校で起きたことではありますが、これを活かすことが大事だと思います。「検温、マスク、手洗い、3密を防ぐ」ずっと継続してはいても、100%感染を防げるとは思いません。でも感染防止対策は続けなければなりません。あとは家庭との連携です。今週に入っての検温忘れは「21」「17」。まずは1桁を目指して、子供たちに力をつけていきましょう。そして「念のため」という用心することも大切です。熱中症なのか、感染症なのか、そんなニュースもありましたが、体の変調があれば、慎重になることは大事です。暑い中での登下校が3日間、続きます。何とか無事に過ごし、短いけれど貴重な夏休みを、子供たちと楽しい気分で迎えたいと思います。

8月になりました!

 昨日の朝のこと。低学年の男児が、ちょっと遅れて登校してきました。「おはよう!今日は金曜日、明日は土曜日でお休みだから頑張ろう!」と声かけすると、「うん。明日から夏休みだから」…「ごめん。夏休みはもう1週間、先なんだ。来週もちょっと頑張ろう」「わかった」こんなやりとりがありました。「わかった」という小さな返答からは「そうなんだ、早く夏休みになって欲しいなあ~」そんな気持ちがひしひしと伝わり、申し訳ない思いになりながら、励ますしかできませんでした。7月が終わりました。今日からは8月。子供たちがいつも以上に待ち望んでいる夏休みまで1週間。登校する日数は残り5日です。もう少しです。病気や事故に気をつけて過ごして欲しいと思います。
 昨日の6時間目は、5年生のクラスに数名の職員が加わり、学習のサポートをしました。算数を中心の内容でしたが、子供たちは黙々と頑張っていました。加わる職員は低学年の職員なので、子供たちの様子から普段の担任とは気づくことがいつもとは違います。数字の書き方であったり、ノートの使い方であったり、「なるほどな」と思いながら私も教室で過ごしました。低学年から高学年になるにつれて、効率を考えて省くことはたくさんあると思います。でも「文字を丁寧に書く」ということは省いてはいけないことのはずです。「速く計算する⇒文字が雑になる」と子供たちは仕方ないことと思いがちですが、それによって数字を見誤ったり、うっかりと見落としたりが多く、結局、余計な時間がかかってしまっていました。「急がば回れ」は本当なんですね。その他にも、小数の割り算の際の小数点の移動や「たてる→かける→ひく→おろす」の筆算の基本なども、つい急ぐ余りに間違えてしまうことが多いようでした。また「200の中に60はいくつとれるか」という見当をたてることが苦手で、なかなか割り算が進まない子もいました。指摘をすると、「そうか、わかった!」という反応があります。嬉しいですね。夏季日課の職員が複数加わっての学習は○付けをすること以上に、つまずいている内容を修正していくことであり、間違いを大切にしていく時間です。子供たちに基本の大切さを確認させながら、確実に取り組んでいきたいと思います。
 今週と来週の週末は中学生の運動部の市内大会が実施されるとのこと。市内の各会場でそれぞれの競技が行われるので、各校長先生方は応援計画を立てて市内を回っていくそうです。梅雨明けも近いとのことですので、熱中症には十分気をつけて、頑張って欲しいと思います。今週の検温&カード忘れは20を下まわる日が続きました。ちょっとは前進ですが、まず目指すのは1桁です。来週1週間、子供たちが確実に持ってこられるように支援してください。忘れない子供たちにすることで、一人一人に自信を持たせていきましょう!

感染者が増える中で・・・

 昨日、今日と涼しい日が続いています。7月も明日で終わりなのに、この涼しさは何なんでしょうね。でも今日ほど、セミの鳴き声もひっきりなしに聞こえた日はなかったように思います。校長室前の花壇にはゴーヤやアサガオのつる用のネットがありますが、昼はそこにもセミがとまって鳴いていました。今日の6時間目は6年生の授業に職員が多数参加し、子供たちの学習をサポートしました。分数の計算や比、単位量あたりの量を求める文章問題など、結構難しい内容です。子供たちはそれぞれが自分の課題に取り組んではいるものの、周りを気にすることなく、夢中になって1時間、学習しました。1日の6時間目は疲れと眠気と、誘惑が多いものですが、子供たちは本当に頑張りました。こんな子供たちに私たちは励まされています。
 ここ数日は全国の感染者数が多く、大きな話題になっています。今日も東京都では最多を更新したとか。気にはなりつつも、学校ではやるべきことを地道に取り組むのみです。今日の放課後、職員の打合せがあり、私から「いずれは来る“○○が感染”に備えるために」という話をしました。皆様も新聞等でご覧になり、気になっている方もいらっしゃるでしょうが、柏市や近隣市における感染事例ですが、7月16日から今日までで9例あります。児童や生徒だったり、教員だったり、保護者だったり、先週には柏市役所職員の感染も報道されました。この事例からは4つのことを学べました。
 ○PCR検査は特別なものではない。
 ○学校が休校になるかどうかは状況によって様々である。
 ○家族内感染が多い。
 ○すばやい報告と「念のための行動」が功を奏する場合もある。

 誰も感染しようと思っている人はいません。感染しないように手洗いやマスク、そして検温の取組を継続して取り組んでいます。このような状況で考えるべきことは「児童が、職員が感染したらこうする」という覚悟を持つこと」と、職員には話しました。そして子供たちへの物言いについても気をつけなければなりません。感染者数が多いことを取り上げることで、「感染することは悪いこと」と子供たちが受け止めてしまう場合もあります。感染者への具体的な配慮についても考えていきたいと思います。
 学校は子供たちが多く集まってくる場所であり、インフルエンザの場合もそうですが、拡大するときはあっという間に広がります。それを防ぐためには、
 ○手洗い、マスク着用、そして検温
 ○子供たちの健康管理と早めの対応

を保護者の皆様にお願いしなくてはいけません。ご理解、ご協力をお願いします。
 今日の検温忘れは18名。なかなか一桁への道は近くはないようですが、自分から取り組めるように声かけをお願いします。

7月29日

 傘もささず、暑さも気にせず、マスクをつけていても余り気にせずに子供たちが登校してきた朝でした。この時間、校庭では体育の授業をしていますが、今日は日射しがない上に風も涼しく、子供たちは身体を動かすことを楽しんでいる様子です。昨日までの蒸し暑さや激しい雨という天候ではなく、ホッとする一日です。「もういい加減にしてほしい」これは昨日の朝、雨続きの毎日に対して気象予報士の方が言った言葉です。普段はどんな天候でも淡々と伝えて場面しか見ていないので、「もういい加減に」という言葉からは「気象予報士という立場でも、雨続きにうんざりしてるんだ」という思いが伝わってきたのでとても印象に残りました。それにしても本当によく降る雨です。被害も九州地方から新潟・東北地方へと移り、特に山形県の最上川が氾濫して、大きな被害を受けた映像が流れていました。「こんな大きな被害は何十年ぶりだ」と、呆然とした表情で話す住民の方がいました。実は私の両親も山形出身なので、山形には子供の頃から何度も訪れた所です。山形の夏の暑さも身に染みています。長い梅雨とは言え、来週あたりは関東、東北と明けそうな予報も出ています。となると暑さの中の復旧作業…これもまた大変なことです。新潟、東北地方、そして山形と、お知り合いの方がいらっしゃる保護者の方も多いことでしょう。本当にお見舞い申し上げます。
 学校で一日過ごすと何度か校舎内をグルッと回ることがあります。「学校で一番好きなところはどこですか?」と、子供たちからインタビューされると「廊下です!」と答えています。理由は廊下を歩いているといろいろな子供たちの授業中の様子や声が聞こえてくるからなんです。歩きながら教室をのぞくと、指で周りの子に「校長先生が来た!」と合図したり、ペコリとお辞儀をしたり、ソワソワ落ち着かなくなったり、…その度に指で黒板を指さし、「集中!」と合図をします。音楽室から教室へ戻る学級と遭遇。「○○、手洗いするんだよ」「あっ、忘れた」そんなやり取りがあり、習慣になってきていることに嬉しく思いました。そして6年生の英語ルームでの授業にも参加。黒板には「テスト」と書かれています。ちょうど今日はワークテストの日でした。他教科と同じ大きさのテストが配られ、子供たちは黙って両面に氏名を記入します。最初はリスニングのテストと思いきや、どうやら英語のテストは説明を聞きながら解答を記入していくやり方のようです。途中で退出しましたが、子供たちは黙って、真剣そのものでした。今週も夏季日課で、3年生以上は5時間目、6時間目と授業があり、低学年の担任がサポートに入る学習タイムへの取組も2週目になりました。昨日は4年生が小数のしくみや大きさの学習に取り組み、どのクラスでも何とかわかるようにしようとする姿が見られました。
 今日は7月29日、今週で7月も終わりです。来週まで続く1学期ですが、子供たちはよく頑張っています。「本当ならもう夏休み」という不満顔が感じられない子供たちに私たちが励まされています。「17→17→18」これは今週になっての検温&カード忘れの数です。今朝、検温に並んでいた3人組の一人は「初めて忘れちゃった!」とのこと。その悔しそうな姿からは「忘れないようにする」という気持ちが伝わってきました。「忘れたから検温しに来た」ことが当たり前になっていないことが大事です。減ったとは言え、「10数名」はまだまだ、減らすことができるという証です。子供たちに「大事な物は忘れない」力をつけていきましょう!子供たちをぜひ、励ましてください。

教師の悩み


 4連休も最終日となりました。それにしても「よく降るなあ」と思う毎日です。昨日は時折強く降ったり、長く降り続いたり、雷も鳴ったりと、何だか激しい一日でした。各地で警戒警報が出たり、ニュースで報道されたりと、感染症に加えて今、気になることの1つになりました。熊本を中心とした被災地の方々の気持ちを察するといたたまれない思いになりますね。きっと皆様の中にもお知り合いの方が被災されたり、警報が出ている地域に住んでいたりと、心配な日々が続いている方もいるでしょう。お見舞い申し上げます。そんな中、子供たちはどのように過ごしているでしょうか?事件や事故などの連絡も特になく、雨続きの毎日ではあるものの、無事に過ごしているんだろうとホッとしています。
 家にいることが多いので時間がある連休でした。横になって本を読み、気がつくと居眠りをしている…そんなことで過ごしていたように思います。諸富祥彦先生の『教師の悩み』という本を読みました。諸富先生の講演会に参加したことがある経験、「教師の悩み」という題名もそうですが、「今、教師が、学校がピンチです」という書き出しにひきつけられたこともあり、選びました。諸富先生は長年、「教師の悩み相談」を専門とするカウンセラーとして活躍されていて、講演ではその事例紹介だけではなく、勇気づけてくれたり、元気づけてくれたりと、講演会後には「よし!」という気持ちにさせてくれます。印象に残った内容を紹介します。
○「ほめる」「叱る」よりも「勇気づける」…ほめる、叱るは「上から目線に立ち、それを前提にしたもの。人間は上から目線を感じた時には心は動かされないが、子供の目線に立って「ともに喜んだり、悲しんだり、勇気づけたりする」ことが、子供のモチベーションを高める。
○「担任を持つと言うことは、『子供に嫌われることを覚悟する』こと」…クラスにルールを定着させるためには嫌がられても繰り返しての指導が必要。必要以上の私語を無くすためには「小まめに止める」必要がある。
○「裏切られても、裏切られても、見捨てない」のが教師…何度同じ指導をしてもなかなか聞いてくれない、効果が上がらない時、つい言ってしまいがちな、「どうしてわからないんだ!」「何で約束を破るんだ!」という言葉。この瞬間、子供たちは「自分は先生に見捨てられた」「どうせ先生は期待してはくれないんだ」と思うのです。実は子供たちの問題行動によって問われているのは教師のほうなんです。
 不安なことがたくさんある社会で、学校には様々なことが求められる今、教員の悩みがたくさんあるのは事実です。しかしその悩みは学級担任だけのものではありません。管理職が考えなければならない組織の問題や教職員全てが関わって取り組む体制の問題、そして家庭との連携が必要な問題と、中身をしっかりと把握することの大切さを考えました。ちょっと衝撃的な『教師の悩み』という本でしたが、諸富先生からは勇気づけられた気がします。ちょっと見方を変える、「継続は力なり」を信じての取組、勇気づけることの大切さ、…1学期終了まで明日から2週間ですが、教職員に伝えながら子供たちにしっかりと向き合っていこうと思います。

うれしいこと

 感染症の影響で思うようにできないこと、思うようにならないことが多い中でも、子供たちにとって「うれしいこと」はあります。「今日から早帰りなんだ!」「帰ってゲームしたいな」とは今週月曜日の1・2年生。やはり好きなことができることはうれしいことです。6月からの学校再開が決まり、「やっと学校に行ける!友だちと遊べる!」と再開を前に、そう思った子供たちもいるはずです。「明日からは4連休だ!今日一日、頑張るぞ!」と、子供たちだけではなく大人だってうれしくなります。その他にも誕生日やお正月のお年玉など、プレゼントにも子供たちは喜びを爆発させますよね。今日はもう一つ、子供たちにとっての「うれしいこと」の紹介です。
 今週から夏季日課になり、1・2年生は12時半下校、3年生以上は6時間授業で15時半下校の日課(ただし、3年生は水曜日と金曜日は12時半下校)で過ごしています。「1・2年生は12時半下校なのに、私たちは15時半下校なんて…」そんな高学年の嘆きが聞こえてきそうですが、私の所には全く届いてません。授業時数の確保で仕方がないことを子供たちはしっかりと理解し、取り組んでいる姿には本当に感心しますし、立派だと感じます。そんな日課で月曜日、火曜日と2日間過ごしました。エアコンを利用してはいるものの、ギラギラとした暑さの中の教室とは違い、涼しい陽気だったこともありますが、子供たちは一生懸命に授業に取り組んでいます。夏季日課中の特別な取組として、算数の復習授業があります。6時間目を利用し、月曜日は3年生、昨日は4年生でした。子供たちが下校した1・2年生の担任や担外の職員も各学級に入り、1クラスに担任も含めると4名の職員が入って、課題に取り組んでいる子供たちをサポートします。私も2日間、加わりました。3年生はプリント学習やドリル学習で復習に取り組みます。「わーっ、先生たちがたくさんいる!」とは子供たち。いつもの授業とは違う雰囲気のようです。終わった子が丸付けをしてもらったり、鉛筆が止まっている子には即、「どうした?」の声かけがあったり、つまずきがあったらアドバイスがあったり、流れが止まることはありません。プリントや課題が終わるごとに「よし!」という感じで子供たちの表情には満足感があります。45分でプリント4枚!「いつもだったらこんなに集中して取り組めない。まして6時間目」とは担任です。昨日の4年生は全て角の学習。分度器を使い角の大きさを測ったり、作図をしたり、正確さが求められる大事な学習です。「こんなに先生達がいるんだ。校長先生も」と、4年生も3年生と同じでした。どんどんプリントが進むとは行きませんでしたが、1つずつ丸が増えていきます。「ここは何度?」「どこの角を測ったらよい?」「残りのこの角はどうする?」と、1問1答のやり取りがあちこちで聞こえ、子供たちがうなずく様子が見られます。他の子供たちは黙々と課題に取り組んでいます。夏季日課中はノーチャイムなので、「はい、ここまでで終了!みんな頑張ったね!」と担任が声かけすると、「もう少しやりたかったな!」と子供たち。やりとげた満足感に浸っている様子が見られました。4年生の時は「算数が苦手」という子供たちの情報も職員間で共有し、積極的に関わることもしました。
 楽しい時間や嬉しいプレゼントも良いですが、学校という場所で味わえる「できた!」「わかった!」「終わった!」という達成感、満足感も、子供たちには嬉しいはずです。夏休みが短くなったこの機会に、わずかではありますがほんの些細な嬉しさを感じてもらいたいと思います。今日の5・6年生の子供たちはどんな取組を見せてくれるでしょうか(私は出張で不在なんです)?
 明日からの4連休は子供たちだけでなく、大人もやはりうれしいですね。まだまだ太陽ギラギラとはいかないようですが、蒸し暑さ、雨、…とスッキリしません。体調管理には十分に気をつけながら過ごして行きましょう。それともう一つ。「14」「13」はこの2日間の体温忘れの人数です。減ってはいますが、めざすは1けたです。連休明けの27日、子供たちのちょっとした頑張りで、数を減らせるよう支えてください!

残り3週間です!

 7月も後半になりました。例年なら明日、明後日あたりが梅雨明けとなるところですが、天気予報では「まだ」とのことです。でも昨日の昼頃から久々の太陽が顔をのぞかせ、日射しのありがたさを感じています。昨日は15時過ぎから久しぶりに歩いたり、走ったりしました。近くの森に入るとウグイスが鳴き、ヒグラシが鳴き、生き物たちも今年の気象に面食らっていますよね。夏らしい暑さは今日も続き、目の前に見える校庭では鉄棒や桜の木の影がくっきりとのびていて、体育の時間に走り回る元気な姿も久しぶりに見ることができました。
 今日から夏季日課となり、8/6まで1・2年生(水曜日、金曜日は3年生も)は12時半下校、3年生以上(3年生は月曜日、火曜日、木曜日のみ)は6校時授業で、15時半下校となります。低学年と高学年の時間帯がズレていることもあり、夏季日課の間はチャイムが鳴りません。これにも慣れる必要がありますが、1学期終了までの残り3週間、子供たちと頑張っていきたいと思います。梅雨明けも来週中にはあるでしょうか?となると、熱中症の心配もあります。新聞には「県内6月 救急搬送 前年比倍増284件」「夏のマスク 熱中症注意」という記事もありました。それによると今年は平年よりも気温が高く、8月に暑さのピークを迎え、9月も高温傾向が続くとのこと。「適温の室内で過ごす時間が多く、体が暑さに慣れていないため、体温調節機能が弱まっている」との指摘も掲載されていました。今朝の登校時、そして1・2年生の下校時も、マスクをきちんとしている子供たちですが、やはり晴れると気温も高くなり、「暑いよ!」と訴える子供たちもいました。距離を取りながらおしゃべりを控える」ことを意識しながらマスクを外し、熱中症にならないように気をつけたいものです。ご家庭でも声かけをよろしくお願いします。
 「このまま一緒に登校し続けて良いんでしょうか?」今朝、このような相談を受けました。何度か紹介していますが、まだまだ安心できずに、学校への登校を不安に思っている子供たちがいます。「早く慣れてほしい。何でもなく、登校できている子は多いのに…」そんな不安が大人にはあるでしょう。3月の1か月、そして新年度になっての2か月、子供たちは自宅にいることの安心感をたっぷりと味わいました。今までは味わうことなく、当たり前のように学校に行き、教室での生活に慣れ、5月の連休、そして連休明けの運動会練習に取り組んできた子供たちです。そうならないことは新たな反応が出てきて当然かもしれません。その原因は不安感のはずです。その不安感を取り除くためには、やはり大人の関わりが必要で、1年生ならばなおさらです。できるようになる目標設定を10~11月頃におき、それまでは「寄り添い続ける」と割り切っていったらどうでしょうか。そうすることで保護者の皆様の表情にも元気が出てきて、そんな顔を見る子供たちは安心できるはずです。目標設定の変更も必要になることはあるかもしれませんが、必要なことは見通して余裕を持つこと。とにかく寄り添い続けていきましょう。
 今日は月曜日。今朝の検温忘れは20名でした。減ってはいます、でもまだ20名もいます。よく見る男児がいたので測りながら話をしました。「測ったんだけどお母さんが書き忘れた」とのこと。今朝、測った体温はメモ用紙に自分で記入しています。「お母さんじゃなく、自分で測って、時運で記入できるよね」「うん」というやり取りをしました。忙しい朝です。自分の大事なことは自分でできるようにしていく…この姿勢づくりが大切です。子供たちに力をつけるために応援してください!

久しぶりの歌声

 先週の8日付けで柏市教育委員会から「学校における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」の改訂版が出されました。それによると柏市の感染レベルは「レベル1」とのことです。このレベルは地域の感染レベルを示しており、「レベル2,3」は学校再開後に様々な自粛をしなければならなかった状況であり、「レベル1」になると、適切な感染対策を行った上で実施できる活動も増えてきます。ただし、今後いつ「レベル2,3」に変更されるかどうかはわからない状況ですので、柏市からの情報を注視しながら活動していくことになります。
 今は流しの簡易仕切りは取り外しました。そしてフェイスシールドをつけて歌うことも始めました。先日の午後のこと、元気な歌声が1年生の教室から本当に久しぶりに聞こえてきました。行ってみると子供たちがフェイスシールドを着用し、嬉しそうに歌っています。朝や帰りの歌もマスクやフェイスシールドを着用して、長い時間にならないように歌うということで始めました。また今週からは吹奏楽部の練習もパートを絞り、少人数で朝練習のみ実施しています。今朝は練習の様子をのぞいてみました。10数名の部員が距離をとって音楽室に散らばり、壁向きになるなど対面しないように座って音を出しています。「久しぶりの楽器はどう?」と尋ねると「気分が良い!」と即、返ってきました。子供たちにとっては待ち望んだ時間です。今までは練習時間があってもそれは当たり前、吹いたり、吹かなかったりもしたでしょう。今朝の子供たちからは練習時間を大切にし、音を出すことを楽しんでいるように感じました。
 とはいえ感染症の状況は決して安心できるものではありません。感染者数も多く、不安の声はあがっています。千葉県内においても我孫子市や野田市でも感染による休校の事例もありました。「レベル1」とはいえ、決して気を緩めることなく、マスク着用、手洗い、そして検温実施とカード提出には磨きをかけながら習慣化していく必要があります。そしてもう一つ大切なことは、感染した場合の対応です。拡大防止に努めることは勿論ですが、様々な心のケアも大事だと考えます。見えない感染症との戦いです。保護者の皆様と連携して乗り切っていきましょう。
 「マスクは嫌だなあ」と感じながらちょっとマスクをずらしている子に「ちゃんとマスクしろよ」の声かけ。それが学級でトラブルになった事例がいくつかありました。お互いの気持ちは十分にわかります。でもこれでケンカになり、嫌な気分になるのはつまりません。マスクの大切さを理解しているが故の指摘だと受け止めること。その上にマスクの大変さもお互いに理解し合うこと。それがこの状況から学び、成長することです。またマスク生活の継続、まして暑くなっていく時期にはやはり辛いものです。フェイスシールドの活用を効果的に進めることも頑張れる方法かもしれません。何かあればお話しください。工夫して乗り切っていきたいと思います。なお体調によっては「マスクがとても辛い」という子もいるはずです。そんな場合もぜひ、担任に声かけしてください。
 昨日の放課後のこと。校庭からセミが鳴く声を聞きました。「えっ?」と思いましたが、確かです。涼しい日が続いているので、夏だと言うことを忘れてしまいがちですが、もう7月中旬、夏です。こんなに涼しいとセミも登場するタイミングを逸してしまいまうかな、そんな思いになりました。今朝の検温忘れは12名でした。この調子で来週、月曜日を迎え、少しずつ減らしていきたいですね。子供たちを支えてください。 

来週20日より夏季日課

 雨、雨、雨、…天気予報を見てもここのところ晴れマークが見当たらず、あっても雲に隠れています。ここ数日は気温も低く、蒸し暑さはあるものの、いつもとは違う7月です。「来週にも梅雨明けか…」そんな話も以前は聞かれましたが、なかなか梅雨明けにはならないようです。気がつけば7月も3週目、夏休み気分も盛り上がってくる時期なのですが、今年はそうはいきません。8月7日まで続く1学期、残り4週です。
 7月の「学校だより」でもお知らせしましたが、来週20日から8月6日まで、そして2学期始めの8月25日から28日までを「夏季日課」として、特別日課を組みました。7月後半から8月前半にかけては暑さが厳しく、日中の気温や暑さ指数もかなり高くなります。その暑さを考慮し、1・2年生は4校時日課で12時30分下校、3年生以上は6校時日課で15時30分下校(授業時数を配慮して3年生は水曜日と金曜日は1・2年生と同じ日課)です。特に暑くなる13時から15時過ぎあたりの時間帯の下校を避けました。この日課で子供たちは8月6日まで過ごします。いつもなら夏休み中の期間、感染症の影響とはいえ、どの子も夏休みが短くなることは理解しつつ、「何で学校に来て勉強を…」と思うでしょう。この期間中はランドセルの持ち物を減らし、特に3年生以上は「宿題なし」として「下校後は体を休め、早寝・早起きで健康を保つ」ことを課題にしていきたいと考えています。
 もう1つの取組は、この期間の午後は「自分のペースで学習に取り組む時間」を設定し、算数を中心に苦手な学習を中心にじっくりと取り組む時間を設定しました。3・4年生は週1回、5・6年生は週2回、曜日を決めて低学年の担任も学習アドバイザーとして参加します。計算のつまずきややり方のコツなど、子供たちの理解につながればと思い、「わかった!」「できるようになった!」という、少しでも自信にして1学期を終了し、早めに始まる2学期への意欲につながればと思います。
 「検温実施&健康観察カード提出」、そしてマスク着用、こまめな手洗いと、新しい学校での生活様式が求められ、取り組み始めて5週目となりました。「20名」これは今朝、検温を忘れたり、カードを忘れたりした子供の数です。今週は20前後の数が続いています。始めの頃に比べれば減りました。でもまだまだです。めざすは1けたで、「0」に近い数字。子供たちが「自分から」できるように家庭で、ぜひ支えてください。「継続は力なり」。子供たちの「大切な物を持ってこられる」力にしていきましょう!


 

「自分から、自分で、自分の」

 子供たちが一斉に登校し始めて4週間、約1か月が過ぎました。マスクをしたり、手洗いに励んだり、検温したり、新しい生活への慣れは感じられますか?学校生活を楽しむようになっていますか?表情は明るく、いきいきとしていますか?保護者の皆様は、我が子をどのように感じているのでしょうか?先日職員間で話しました。クラス替えをして4月6日に対面、そこから2か月の休校。「あの子と一緒になった、良かった。あの子と一緒だ、大丈夫かな。あの子はどんな子なんだろう。友だちはできるかな…」きっと、あれこれと気になり、心配し続けてきた子はいるはずです。そして6月になり、分散登校から始まり、2週間、会えない仲間もいて。そして6月15日に全員集合してもマスクをしているため、表情は思うように感じられません。高学年の子供たちは今までの関わりから多くの友だち情報は持っていますが、1年生はともかく、2年生、3年生の中には、クラスの仲間の顔と名前がわからない子もいるはずです。それって不安でしょうね。「まだまだ安心できない子供たちがいる。ここに寄り添うこと」このことは1か月を過ごしての、私たちの大きな課題です。昨日、子供たち全員に、フェイスシールドを配付しました。学級での発表の際、フェイスシールド越しにマスクを外した顔を見せる機会も作れます。ほんの少しでも子供たちの安心感につながるようにしていきたいと思います。
 昨日、県立柏高校で「開かれた学校づくり委員会」が開催され、参加しました。高校の近隣の町会や小中学校の関係者が集まり、「柏高校を良くするために」というのが会の目的です。高校も小中学校と同じ、6月から学校が開催されました。高校生なので感染症の影響を理解し、マスクをつけたり、外したりは自分でできる…当たり前かもしれませんが、小学校との大きな違いです。「県立柏の高校生にとって、学校での学習ができないということは大きな不安。特に1年生の不安は大きく、6月になっての様子は『学校に行って勉強できる、部活動ができる』と嬉しそうな姿が印象的。生徒の中には『自分の学習方法』が確立している子もいて、そういう子にとっては登校できなくても『勉強ができる』と、目標を決めて着実に取り組んでいる。それが土台になり、自信を持って学校の授業にも取り組める」先生がこんな話をしてくださり、とても印象的でした。高校3年生であっても塾や予備校には行かず、自分の学習方法だけで受験に挑む生徒も多いとのこと。さすが高校生!とも思いますが、小学生にも十分にあてはまります。目標の大切さと自分らしさに気づくことの大切さを改めて感じました。以前、休校中の自主学習で、ノートに学習内容をしっかりとまとめた6年生を紹介しましたが、これが“自分の学習方法”にあてはまります。宿題だけでなく、自分から何かをやってみる…そんな姿勢作りをしたいですね。毎日取り組んでいる、検温と健康観察カード提出。これが習慣づいて「忘れない!」状況になれば大きな自信になるはずです。昨日の忘れは8名。月曜日であっても、この数字を続けていって、「0」に近づけていきたいですね。高校生徒違うのは、まだまだ大人の働きかけが必要だと言うことです。「自分から、自分で」という状況を折角、体験している子供たちです。この機会を活かし、学習や忘れ物への取組での成長につなげていきましょう。そのためにも「我が子の良さは何?」そこから始めることが大事だと思います。
 昨日は15時過ぎに学校に戻りましたが、職員室にはたった一人、澤田教諭だけでした。実はオンラインによる「体罰根絶研修」を実施中で、職員は2~3名ずつ、学年毎に教室のPCを利用しての研修に参加しています。澤田教諭の説明を聞いたり、問いかけに答えたり、指示でシートに書き込んだり、今までは一箇所に集まって実施していた内容を分散して取り組んでいました。まずは校内の職員間で、そして学校と家庭を結んでとなれば、子供たちにとっては今までにない「もう一つの学習方法」になるはずです。教職員も現状を活かして挑戦中です!     

修学旅行と林間学校は中止に

 4月、5月の段階では決定せず、状況の変化と様々な意見を集約しながら決定が先送りになっていた行事の決定が、8日の行われた臨時の校長会議で伝えられました。年度始めは「子供たちの気持ちを考えると何とか実現したい」という思いは誰しもあったのですが、年度が始まってからの3か月、感染症の影響の大きさと収束に向かわない状況を目の当たりにし、「現状では実施は難しい」と多くの市内小中学校の校長も考えるようになりました。バスの座席数を工夫することはできても、出かけた先での不特定多数との接触や宿泊先で、体調を崩した場合の対応など、準備しきれないことが多く、子供たちにとっては残念で、悔しい結果となりました。
 昨日、5年生には1校時前に、6年生には業間休みに、体育館で伝えました。前日のこと。そろそろ実施についての決定があることを感じている6年生は、何度かすれ違う度に、「先生、修学旅行行きたいな」「どうなるの?先生」そんな声かけや表情がありました。昨日の体育館でも「良い知らせですか?それとも、…」そんな声もかけられました。「マスクをしていて良かった」とは正直な気持ちです。全員の前に立ったとき、刺さるような視線を久々に感じながら話しましたが、5年生も、6年生も私の話を淡々と、それでいてしっかりと聞いていました。そんな子供たちの姿に一層、悔しく、そして申し訳なく思いました。「『中止』という現実に向き合い、投げやりになるのではなく、どうすれば良いのか一緒に考えたい。これだけの人数がいれば何かしら、今までの行事ではできなかったことができるはず。みんなと先生達に与えられた学習問題は『修学旅行や林間学校のような大切な経験は、どうしたらできるだろうか?』この問題を、少し時間をかけて考えよう」と、話の最後に伝えました。
 「中止」にはなったものの、「学校の状況に応じて、感染防止対策を十分に講じた上で、代替の日帰りでの旅行を実施することは可能」という教育委員会の判断がされたことは救いです。感染症の影響がまだまだ続く中での企画は簡単ではありませんが、現実に子供たちと向き合って考え、保護者の皆様に協力していただけるようにしていきたいと思います。

七夕の願い事

 昨日は七夕でしたが、九州地方はそれどころではありません。泥水が勢いよく流れ、あっという間に家が流され、橋が流され、…住民の方の「何でこんなに試練を受けなければならないのか」という声が心に染みました。亡くなられた方も50名を超え、被災し、避難している方の人数は増えるばかり。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。学校周辺も朝から雨、強風、一時中断と、めまぐるしく変わる天候でした。大休憩時のこと。1年生のアサガオの鉢が、強風で飛ばされそうです。それを3年生と4年生の数名が必死に押さえてくれていました。そして「鉢を寄せよう」と声掛け合いながら、動かしてくれることも。1年生のアサガオを、自分事のように心配していた姿に嬉しくなりました。
 豪雨で七夕どころではなかった地方は少なくなかった昨日でしたが、今、1年生の廊下はホッとさせられる場所になってます。廊下の掲示板には1年生、一人一人が書いた願い事の短冊が入れられています。「足が速くなりたい」「バスケットボールが上手になりたい」「速く泳げるようになりたい」「計算が速くなるように」「文字が上手く書けるように」など、「できるようになりたい!」願い事はいっぱいです。「サッカー選手になりたい」「ケーキ屋さんになりたい」と、「将来の夢」も多くあり、中には「アイドルになりたい!」という子もいれば、「みんなを助ける人になりたい」という子もいました。「弟が元気になりますように」「勉強が楽しくできますように」と、成長を感じさせられる願いもあったり、「早くコロナが終わりますように」「パパがコロナにならないように」と、涙が出るくらい嬉しい願いもあったり、1組から3組まで、短冊を読みながら楽しい時間を過ごせます。季節の行事が感染症の影響で様々なくなり、時が過ぎても、季節感を中々味わえないことが多い現状です。1年生が七夕の願い事を大事にし、自分のことだけでなく、家族や世の中のことにも願いが広がっていることはとても嬉しいですね。願い事はきっと1年生だけではないはずです。ちょっと話題にしても良いかもしれません。
 今日は若手教員の国語の授業を参観しました。2年生は図鑑からクイズをつくり、みんなの前で披露しました。自分のお気に入りの生き物のことを取り上げていることもあり、みんな表情は生き生きとしていました。知らなかったことには「へえーっ!」という声も上がり、盛り上がる姿を見て嬉しく思いました。5年生の授業は「敬語」の学習。「校長先生は今朝、何を召し上がりましたか?」というインタビューを受けながら、敬語の学習の一役を担った気がしました。いつもと違って、私も参加しているので子供たちの意識も違ったようです。私の授業参観を上手く活用した内容と感心しました。関心を持ちながら意欲的に取り組む5年生の様子を嬉しく思いました。ただ授業についてはまだまだ課題もあり、その点は今後につながるように職員に伝えていきます。
 今日はこれから市内の校長が柏中に集まり、今後の感染症対応についての協議があります。修学旅行や林間学校についても取り上げられるはずです。どんな結論になっても、しっかり子供たちに向き合っていこうと考えています。今日の内容を受けて、学校から発信していきますのでどうぞよろしくお願いします。

紹介したいこと

 「激しい雨」のトップニュースが続いています。ここ数年、毎年のように発生する激しい雨が降り続くことによる川の氾濫の被害が今年もまた、発生してしまいました。「コロナ乗り越え、営業再開したのに…」と熊本のホテル経営者の方の話がとても印象に残っています。熊本豪雨、そんな表現ができるほどの雨で、深夜の時間帯であったこともあり、被害も大きかったとのことです。保護者の皆様の中にもご親戚やお知り合いが被災されたということもあるかもしれません。お見舞い申し上げます。関東地方も今朝は激しく降る時間帯もあり、激しい雨音がずっと続くと怖さを感じることもあります。登校の時間帯は強風もあり、傘が思うようにさせない中、子供たちは頑張って学校に向かいました。雨が上がり、外に出られた時間帯もありましたが、降ったり、やんだりの蒸し暑い1日、関東地方も夕方から夜、そして明け方のかけて強く降る予報もあります。明日の朝はどうなっているのかが心配です。激しく降っていたり、強風もあったりしていた場合、雨は収まっていても、道路が冠水という場合もあるかもしれません。子供たちの登校は、くれぐれも安全第一でお願いします。小降りになるまで登校を見合わせたり、傘が壊れたので自宅に戻ったり、登校が遅れても大丈夫です。「安全第一に!」と、子供たちにも声かけしてください。
 今日の検温忘れは20名。月曜日ということもありますが、やはり多い数で、このままではダメです。繰り返しになりますが、「検温することは大事なこと、健康観察カードは大事な物」「検温とカードは自分から取り組むこと」「自分から意識してできるようにすることは可能、それは素晴らしいこと」を伝え、ぜひサポートしてください。毎日の取組から、子供たちに力をつけていきましょう!目指すは「忘れゼロ」です。
 最後は嬉しくて、ホッとする話です。5年生のテストで「クラスの人にあなたの身近な人やものなどを紹介するとします。紹介したいものと、それを紹介したい理由を書きましょう」という問いに対し、「校長先生」「(理由)毎日、坂を歩いているとき、いつもあいさつをしてくれるからです」と記入した子供がいたと知らせてくれました。他にも「富勢小」や「富勢小の歴史」と記入した子もいたとのことです。担任教諭のコメントには「子供の受け取り方はそれぞれですが、挨拶をすることを嬉しく思ったり、紹介したいと思ったりしてくれるんだなと、気づかされました。挨拶を当たり前ではなく、『有難い』と感心してくれる様子を嬉しく思います。諦めず、コツコツ、挨拶の指導をしていきたいと思います」とありました。先生が言うように、子供の気づきも嬉しいですが、子供の気づきから考えが深まった先生にも嬉しく思いました。挨拶も、先ほどの検温とカードと同様に、「自分のために必要なもの」「できるようになると嬉しいもの」のはずです。諦めずにコツコツと…頑張りましょうね!