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2020年11月の記事一覧

子供たちへのお願い

 今週、学校にちょっとした“変化”がありました。気がつかない場合もあるかもしれません。一方で言われてみれば大きな変化かもしれません。実は体育館東側の敷地(教職員の駐車場として利用)にあるサクラとケヤキの木を切りました。結構大きな2本の樹木なので、高所作業車のクレーンによる、数日かけての作業でした。枝が伸びると道路にせり出し、マイクロバス等の屋根を擦ったり、落ち葉が大量に落ちたりと、少なからず、近隣の皆様に影響を与えてきたはずです。プール側から体育館を見上げると、随分明るくなりました。「切っちゃったんですね」と、近隣の方から、残念がる声もいただきました。当たり前のことですが、樹木も年月が経つと成長します。社会の変化の中で、「地域の学校」としてあり続けるには歴史を感じさせる樹木の伐採も必要なことかもしれません。体育館横の旧文房具屋さんも今は解体作業中です。富勢東小勤務時代、「注文すると即、持ってきていただける」とてもお世話になった文房具屋さんでした。正門のクスノキ、校門坂、そして東側の風景と、121年目を歩む、1つの節目かもしれません。
 先週から子供たちにお願いしてきたことがありました。1~3年生は芸術鑑賞会の挨拶の中で行い、4年生以上は各教室を回りました。内容は感染症対策への継続的な取組についてであり、4部構成でのお願いです。印象に残ったことは「子供たちがとてもよく聞いてくれたこと」です。特に教室を回った4年生以上の子供たちの表情は真剣で、何度も頷きながら聞く姿があり、気持ちよく話すことができました。内容は、
 ①6月から6か月間の、子供たちの取組に感謝!
 ②感染者が増えている現状
 ③今、大切な2つのこと
 ④「できなくなっていることはないだろうか?」との振り返り

の4部構成です。11月もまもなく終わり、6か月間が過ぎますが、子供たちは新しい生活を本当に良く頑張っています。学校内では落ち着いてはいますが、世の中の現状はそうなっていはいません。そこで③では「感染症にかかることは仕方ない、悪いことではない。感染したら全力で回復に努めること」「感染しないように引き続いて、取り組むこと」の2つを取り上げました。「感染してもしかたない」と話すと、頷く子供たちが多かった様子には嬉しく思いました。④では学級の様子を振り返ってもらいましたが、「必要のないおしゃべり」「友だちと密になる」の2点は、多くのクラスでの課題でした。ここが再出発点、子供たちには「続けてできるようにしていくのは大変。できない人を責めるのではなく、励まし合いながら、みんなの力で、みんなができるようにしていこう」とお願いしました。ここでも大きな頷きと「はい!」という返事、やっぱり嬉しかったです。おしゃべりになる、密になることは教職員側から見ても最大の課題です。決まりにして監視したり、注意し続けることはできないし、それでは持続可能な力にはなりません。大切なのは子供たちの意識を高め、自らの行動として身についていくことです。そのためには「共感を進めるために励ましながら、時間をかけながら継続し続けること」だと考えます。理解してくれる子供たちはたくさんいます。そこに期待を持って、子供たちの意識を高めていこうと思います。
 昨日実施予定であった、富勢小出身のオペラ歌手・横山和美さんの演奏会が都合により、延期になりました。前日夜のお知らせであったため、5,6年生はもちろん、保護者の皆様にもご心配をかけたことと思います。代替日については調整して、お知らせいたしますので、お待ちください。突然の変更で大変申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。

子供たちの笑い声が体育館に!

 今年度、富勢小は創立120周年を迎えます。6年生だけが参加した航空写真、学級ごとに写真を撮り、1人1人の「夢」を掲載した記念誌、そして芸術鑑賞と、コロナ禍ではありますが、工夫をして、できる内容で取り組んでいます。今日は1~4年生が低学年、中学年に分かれての芸術鑑賞会を体育館で実施しました。
 9時半からは1,2年生の部です。ステージに向かって左側に1年生が、右側に2年生が、隣との距離をあけて座ります。1年生は体育館で行う行事への2回目の参加で、何と入学式以来であり、隣に他学年の児童が座ることは今までありませんでした。いつもなら当たり前のことなんですけどね。お決まりではありますが、会を始めるにあたり、私が挨拶、感染症へのお願いと120周年を迎える学校について話しました。
 感染症については全国的にも、柏市内においても感染が拡大している状況を踏まえ、子供たちへのお願いをしました。「感染することは仕方ないこと、悪いことではないこと」そして「引き続き、感染防止に努めること」の2つです。マスク、手洗い、検温&カード提出、おしゃべり、距離をとると、今まで取り組んできた子供たちですが、6か月が過ぎ、少しいい加減になってきている取組があるようです。その点を振り返り、「みんなで励まし合い、またできるように頑張る」という意識づけを図る機会としました。
 学校については、「120年前の明治時代、5月22日が誕生日。児童数は269名、初めての修学旅行は柏駅まで歩き、汽車で上野へ、目的地は上野動物園」「60年前の学校の様子…校長の仕事として、朝登校せず、近くの山で遊んでしまう子たちを探しに行くこと」の2つを紹介しました。その上で、今は感染症の影響の中、工夫をしながら富勢小を支えている子供たちに、保護者の方からのプレゼントという位置づけをしての芸術鑑賞会です。
 昨日は“江古田博士”を中心とした3人のメンバーによる『サーカス・エコロジカル』という環境問題を取り上げた内容でした。ピエロが登場し、楽しいパフォーマンスと実験を取り入れながら地球温暖化という問題を子供たちに考えさせていました。二酸化炭素、酸素、ブタンガス、液体窒素と、聞くだけでは難しい感じがしますが、紙コップが飛び上がったり、風船が縮んだり、火が燃え上がったり、「おっ!」「わあーっ!」と、子供たちの歓声が続きました。合間合間に展開されるコミカルなピエロのパフォーマンス…低学年の子供たちも夢中です。私たち教職員も巻き込まれた場面もありました。「幸せになるために人間がいろいろと開発しながら生きているのに、それが地球破壊につながっている。1000年先まで考えて、新しいクリーンなエネルギーを考える科学者に!」と博士に投げかけられた子供たちは真剣でした。子供たちは「地球を守っていこう!」そんな思いになったのではないでしょうか。
 低学年の子供たちも、中学年の子供たちも、目の前で展開される光景に夢中になり、素直に笑い、驚く、…今までとは変わらない素の子供たちが目の前にいます。久しぶりに子供たちの楽しそうな表情、そして笑いと、富勢小の子供たちの“集団”を感じた1日でした。そんな意味でも子供たちにとっては印象に残ったはずです。高学年は明日、27日に富勢小出身、横山和美さんをお招きしての『オペラ演奏会』を実施します。子供たちは記念誌にそれぞれの「夢」を掲載しました。夢の実現について横山さんにも伺い、コロナ禍ではあっても子供たちがこれから歩む社会に、すこしでも期待を持ってくれればと思います。今回の鑑賞会実施においてはPTAからの援助をいただきました。保護者の皆様、ありがとうございました。

感染者“増”の中で…

 ここ数日は「感染者が増加傾向」「その対策は」という報道がトップニュースになっています。昨日の数値も「最多更新」の見出しが目立ちました。千葉県も最多となり、柏市も20名と多く、検査をする人が以前より増えているということはわかってはいても、その数の多さに目を奪われてしまいます。柏市内でも小学校の児童が感染し、休校という報道もありました。きっと市教委から感染症に関するメールがある度に、ため息をつく方も多いのではないでしょうか。感染症の状況や柏市長、教育長からのメールにより、「気をつけなければ」という危機感は持つことができます。大事なことは、それをみんなで共有し、どのような行動にしていくのかだと思います。学校では現状をしっかりと認識し、家庭の協力を得ながら共通行動にしていくことだと考えます。
 先日の打合せで、職員から感染症防止に取り組む子供たちの現状を聞きました。まずは、
○マスク着用と検温&カード提出は習慣化され、子供たちは頑張っている。
という報告はどの学年からもありました。検温忘れ、カード忘れがいても、「忘れてしまった!」という思いになり、職員室に検温しに来る子供がいます。「明日は持ってこなければ」という思いから行動につながり、忘れない状況につなげたいものです。ここは家庭の協力が必要です。ぜひ支援してください。
①寒くなり、長袖を着ていることもあって、手洗いが簡単になっている。
②マスクをしていても、あごまで下げて話す様子も見られる。
③肩を組んだり、腕を組んだり、子供同士の距離が近い!
④給食準備中や給食中のおしゃべりが以前よりは目立つ。

以上の4点が課題としてあげられました。給食中はどのクラスも班の形にはせず、全員が前を向く形で食べています。「もぐもぐタイム」を設定し、食べることに集中する時間を設けながらの喫食ですが、おかわりをする際や食べ終わってからの時間帯に、ついしゃべるという行動が目立ってきているという状況です。子供たちも感染者が多い最近の状況を知っている子も多く、「6月の頃の学校には戻りたくない」という声もあるとの報告もありました。6月は今までとの違いが多く、我慢することばかりが目立ち、何か異様な雰囲気でした。あれから6か月、子供たちが積極的に取り組むことで、できるようになっていることは数多くあります。そのことはしっかりと認めていくことは大切です。その上で上記の4点には、できないことを注意するのではなく、子供たち同士が意識を高めるために「がんばろう」と励まし合って取り組むことが必要だと思います。
 もう1つ大事なことは感染した後のことです。現状を考えると大人も子供も感染することは十分に考えられる状況です。「しっかりと療養し回復する」ことに努めることはもちろんですが、「もしかしたら」「念のために」という行動も必要です。ご家族や子供たちの様子で何か気がかりなことがあればご相談ください。これは私たち教職員も同様です。
 気が滅入ることが多い3連休かもしれませんが、気持ちを切り替えて「楽しめること」を見つけていきましょう!

今日は金曜日だ!

 11月も後半になろうとしているのに、気温は20℃を超え、9月後半のような暖かさが今朝も続いています。今週は学校を出ることが多かったのですが、ネクタイを緩めたり、上着を脱いだりと、いつもとは違う行動になっている気がします。でもこの異常な陽気も今日までがピークでしょうか。来週にかけて気温も一気に下がり、通常の11月に戻るとか。「晩秋から冬へ」という今の季節は忘れないでいたいですね。
 毎朝、子供たちの登校を見届けた後、校庭をぐるっと1周するのが日課になっていますが、校舎から離れた校庭の奥、住宅地に面した場所に楓の木があり、葉が色づいてきた今、とても楽しみな場所です。ここ数日の暖かな陽射しの下、色づいた葉が輝いていてとてもきれいで、先日は思わずカメラに収めました。楓はもう1か所、1校舎と2校舎の間に数本、やはり色づいていて秋を感じさせられます。9月なみの陽気であっても、しっかりと今の季節を味わわせてくれています。今朝、学校に来てみると校庭に黄色いジュータンを敷いたようになっていました。この時季、恒例となっている銀杏によるものです。見る分には良いのですが、掃き掃除は大変ですが…。
 そんな場所を過ぎ、校舎に近づくと、この時間に登校してくる低学年男児がいます。「おはようございます!」としっかりとした声で挨拶ができ、「元気?」と声かけすると、「はい、元気です」と、私の顔を見て返してくれます。時間はかかるのですが、毎朝、自分のペースでしっかりと歩いてきます。表情もとっても明るくなりました。先日実施した校外学習の日、8時前には登校できました。大切なことはしっかりとわかっているのです。入学当初はお母さんと一緒だったり、行き渋ったりしていましたが、今は違うこの様子は大きな成長です。この歩みを続け、中学年から高学年へと進めばどれだけ成長するのでしょう。そう思うと大きな楽しみです。今日は高学年女児にも会いました。とぼとぼとした歩みでしたが、離れたところから「おはよう!今日は金曜日だ、頑張ろう!」と声かけすると、「はい!」と返事、ペコッと頭を下げました。「今日は金曜日だ、頑張ろう!」そんな言葉を今朝は、子供たちに何度かかけました。やはり元気は出ますよね。それに加えて、今週末は3連休。子供たちだけでなく、私たちも「よし!」という気持ちになります。生暖かい、ちょっと強めの風が吹いている今日ですが、楽しいことを期待して過ごそうと思います。

あけぼの山への校外学習

 11月12日、2年生があけぼの山への校外学習を実施、私も同行しました。この日は朝からどんよりとした曇り空、加えて冷たい空気…思わず上着を1枚着込みました。雨は降らないとの予報ですが、「寒いかな…」そんな心配だけがありましたが、2年生は全員参加でみんな元気です。今日は生活科の学習も兼ねていて「働く人を見つけよう」というめあてがあります。東門から出てまずは特別養護の施設や企業の野球練習場など、立ち止まって担任教諭が確認していきました。「来たことある!」「幼稚園の頃、ここで太鼓をたたいた」などと、子供たちの興味は思いのほか高い様子です。布施新町を通り、富勢東小入口道路からあけぼの山公園へと進みました。布施新町は25年前に勤務していた富勢東小の学区です。家庭訪問をした子供の家もあり、懐かしさを感じながら歩きました。当時はイチゴ園やミカン園はなかったので、私も興味津々でした。「来たことある!」公園に入っての子供たちの第一声です。公園にはとみせ幼稚園の小さい子達がいましたが、曇り空のせいもあり、閑散としていました。その理由はもう一つ。あんなにきれいだったコスモスがありません。コスモス畑がきちんと耕されて、春に楽しませてくれるチューリップ畑の形になっていました。区画ごとに色のテープが貼られていて、「ここには○色のチューリップ」ということがわかります。数名の方々が球根を植える穴を器具で開けていました。広い畑一杯に咲き誇っているチューリップしか見たことのない子供たちがほとんどでしょう。こんなふうにしてコスモスが終わり、次のチューリップのために時間をかけて準備をしていく…とても貴重な光景を見た気がしました。2年生が3年生になる春、あけぼの山のチューリップを見た時、きっとこの日の光景を思い出してくれることを期待したいと思います。時折陽射しもあり、寒さは余り気にならず、待ってましたのお弁当&おやつタイムでは子供たちの笑顔が弾けました。往復1万3千歩とのこと。結構歩いた子供たちでしたが、頑張って歩き通しました。交通量が多い道路の歩行も、2列から1列になり、気をつけながら歩いていて、「3年生に近づいている2年生」をたくさん実感し、嬉しくなりました。保護者の皆様、様々な準備をありがとうございました。
 「第3波」「感染者が増加」と、不安を感じる状況になっています。柏市内でも学校内での感染者が発生し、報道されました。想定していたこととは言え、やはり不安が募ります。「冬場であっても換気は必要」「やはりマスク着用と手洗い、3密回避に健康管理」という」見出しも多く見られます。これから寒さが増す時期になりますが、エアコンである程度暖めてからの換気開始、常時開の窓を減らしつつ、休み時間には換気タイム、そう取り組んでいきたいと思います。学校生活の中で心配なのは、子供たち同士が密になることと、給食中の食べ方です。必要のない密着を避ける、給食中、同じ方向を向いて食べてはいるものの、始めに比べておしゃべりは増えてきました。この2点については子供たちに再確認しながら、意識を高めていきたいと思います。ぜひ家庭でも声かけをお願いします。このような状況ではありますが、昨日「12月12日は授業参観日」という手紙を配付しました。感染防止策を講じての実施なので、保護者の皆様にもご協力いただくことが多くなると思います。また今後の状況と学年活動の内容を踏まえて、参観方法についてはお知らせいたします。どうぞよろしくお願いします。

 


 

4年生の特設クラブ体験

 朝の空気が冷たく感じる毎日になりました。登校指導に行く際にも、手袋を考えるほどです。実際は陽射しの暖かさもあって、必要はないのですが、身体全身で「冬近し」を感じるようになりました。「だいぶ、寒くなりましたね。風邪をひかないように気をつけましょう」朝の見守りをしてくださっている地域の方と、そんな季節の挨拶を交わすようにもなりました。
 今週火曜日、10日の朝から4年生の特設クラブ体験を始めました。希望する4年生は7時20分に登校し教室へ、7時半からの練習に参加しています。密集を考慮し、運動部は2クラスずつ分けて、交互に実施しています。運動部は30mほどの距離を、走ったり、スキップしたり、変則ダッシュをしたり、担当教諭の指示を聞きながら運動を繰り返していました。昨日は吹奏楽部が活動している音楽室へ。並べられた椅子に23名の4年生が座っています。吹奏楽部の体験活動は実際に吹いて音を出すというのは難しいので、上級生の、パートごとによる演奏を聴く内容でした。まるで4年生のためのミニコンサートです。昨日はパーカッションパートが披露し、4年生は興味津々の表情で見入って、聴き入っていました。実際に吹いたり、たたいたりはしなくても、「自分もあんなふうになりたい!」という思いは募るでしょうね。今週の体験を経て、希望する子供は入部し、活動に参加することになります。音楽も運動も、今年はいつもとは違う活動になっていて、目標を決め、それに向かって取り組むことが難しいのですが、それでも子供たちは練習に参加し、元気に活動しています。「継続は力なり」を形にしていくため、様々工夫しながら、子供たちの意欲に応えていきたいと思います。
 学校でのボランティア活動を紹介します。この日も吹奏楽部の活動には1名、朝から参加してくださっていました。運動部の活動にも1名、参加してくださっています。子供たちを見守り、声かけ、先日はイチョウの木から落ちた銀杏の実をほうきで掃いてくださっていました。今週火曜日は環境整備で草取りや校庭清掃、体育をしていた2年生が「ありがとうございます!」と、嬉しい関わりもあったようです。その他にも校舎内の清掃や消毒、図書室の本の整理整頓や修繕など、今までに数回、または定期的に数回、ご協力いただいています。本当にありがとうございます。「消毒って大変ですね」「学校は広いし、古いし、掃除は大変」という声かけもしてくださいました。学校の実情を見ていただき、理解していただくことは嬉しいことです。またお子様が富勢小に通っているわけでもないのに、募集案内を見て応募されたり、「将来子供が富勢小に通うので」ということで参加していただいている方もいます。皆さんのこのような活動は間違いなく、学校にとって助かることですし、子供たちにとってもとても良い環境になっています。「学習支援」に応募された方も多くいますが、まだ活動ができていません。どのような形が良いのか検討し、お願いをしていきたいと考えています。PTA活動ができない今年ということでの取組でしたが、それとは別に学校や子供たちへの支援ということで、今後も継続していけたら本当に助かります。反省と見直しをしていきながら今後もどうぞよろしくお願いいたします。

11/7 立冬

 日に日に冷え込む朝を感じながら学校に向かいましたが、気がつくとこの辺りの樹木も色づいてきたようです(先日の日光の東照宮のようにはいかないですが…)。校庭のイチョウの銀杏落下はもう少し、続くでしょうか。校庭でも紅葉を楽しめる樹木は数本ありますが、それも楽しみになってきました。今日は立冬。暖かな陽射しの中、紅葉を楽しむことは良いのですが、朝夕は肌寒さを感じるようになりました。先日、学校のエアコンも暖房運転を前にフィルター交換を実施し、準備を進めています。「寒さの中の換気」が話題になっています。今までは教室の両側の窓を開けるということで取り組んできましたが、寒くなると同じようには行きません。「部屋を暖めてから換気を始める、常時開閉は対角の窓、30分に1回の換気」そのような取組をニュース番組で紹介されていました。新しい生活様式の仕方を冬用にマイナーチェンジが必要ですね。考えて行きたいと思います。
 今週5日には、来年度入学する子供たちを対象に、就学時健康診断を実施しました。予定人数は99名です。今年はいつもとは違い、5年児童のサポートはなく、密集を防ぐために時間差受付を実施して、保護者同伴で各教室を回りました。人が集まる場面はなく、また子供たちの側にはお家の方がいるので安心、とても落ち着いた雰囲気の中、実施できました。5年生にとって来年度、6年生として関わるための準備という機会はなくなってはしまいますが、「こんなふうに実施することもできるんだ」感染症の影響による新たな気づきでした。入学まで5か月です。今日は子供たちがいない教室を回りましたが、「4月からはここで勉強するんだ」というちょっとした印象を持ってもらうと良いかな、それを少しずつ膨らませて欲しいな、そう思いました。
 校外学習は来週12日の2年生で、全学年実施することになります。校外学習へのワクワク感は何とも言えないものがありますが、毎週そんな場面を持つことはなかなかできません。毎日実施する授業の中でも子供たちが「ワクワクする、楽しい場面」を持ってもらうために、職員は日々努力しています。先日、4年生の国語の授業を参観しました。自由に創造して、短い物語を作るという内容でしたが、子供たちの書きたい意欲にあふれた、子供たちと担任教諭のワクワク感が伝わる楽しい授業でした。1番良かったと思うのは、担任教諭が例として準備した物語を、ワクワク感一杯で子供たちに紹介、それが子供たちに伝わっていったところです。担任教諭の楽しい表情を子供たちは見逃さなかった…そう感じました。授業を通して楽しいことを考え続けられるのは教員としての大事な資質であり、誰もが得意とするところです。その自分の力をどのように形にしていくか、それが授業前の大事な準備です。「『今日の授業のどこが楽しかった?』という問いかけを授業後にしてみてはどうか。それを繰り返していくことで、子供たちが「楽しさ」という視点で授業を振り返り、主体的に学ぶことにつながる」4年生の授業から感じたことを、先日、職員にはそう伝えました。「授業も楽しいんだ!」そう感じられる子供たちにしていきたいと思います。
 今日、明日は気温が高いとのことですが、来週は低温が続くようです。寒暖の差から風邪を引くことは多いと思います。健康管理には十分に気をつけていきましょう!

秋の日光街道を楽しむ!

 「今年は修学旅行は無理だと思っていたのに、このように行けるとは思わなかった。楽しかった!」到着の会で実行委員の女児は話しました。ただ、楽しかったことだけではなく、6月からの学校再開に立ち戻り、コロナ禍の中、学校行事等は中止の連続、その中で揺れに揺れた6年生の気持ちが痛いほど伝わってきました。この子は毎朝、「校長先生、おはようございます」と、名前付きの挨拶をずっと続けている子です。影響され続ける教育活動の中でも淡々と受け止めながら確実に成長を遂げているのでしょう。日帰りではありますが修学旅行が実現し、実行委員になり、楽しく過ごした後にしっかりとまとめられる…本当に立派だと思いました。予定よりも1時間以上遅れて到着、保護者の皆様の中には来校され、遅れるので自宅に戻り、再度来校という方が多かったと聞きました。その上、到着の式までお付き合いいただき、本当に申し訳ありません。「ぜひ、到着の会を!」という担任の熱意と日光で1日、一緒に過ごした子供たちを見て「これは最後まで見届けていただきたい」思いが強く、19時を過ぎた遅い帰宅になりました。早い集合時刻に始まり、遅い帰宅、そして様々な準備、保護者の皆様、本当にありがとうございました。
 子供たちと満喫した秋の日光・東照宮。「今日1日だけ」という状況が、何でも吸収しようと観察眼がフル回転したような感じでした。まずはバスの中。1組から4組まで5~6名ずつ23名が混合で乗車、2号車は担任は不在で私と本田教諭の2人、そしてバスガイドさんと運転手さんと27名で過ごしました。担任の代わりは本田教諭が務めましたが、一度も「ほら、聞いて!」「静かに!」という注意は学校に戻るまでありませんでした。みんなが担任の話をしっかりと聞き、反応してくれるのです。本当に安心できる雰囲気でした。東照宮や日光街道散策でのグループ行動でも、「待っていようよ」「そうだね、待ってるよ」そんな会話が随所にあり、他を気遣う姿にとても微笑ましく、嬉しくなりました。神橋から東武日光駅までが散策ルートでしたが、これは何と言っても子供たちのお目当てでした。「この店でこれを買う。ここで買った物はここで食べる」と、学校ではイメージを膨らませながら計画してきました。その際、想定外であったのは同じ思いの他人がいて、並ぶということです。プリンのお店でも。ラスクのお店でも、そして団子屋さんでも人は一杯。密を避けながらも、何としても計画実行と整然と並び、本当に嬉しそうな顔ばかりでした。時々小雨が降る天候でしたが、アイスクリームやかき氷まで…かき氷の値段は何と700円。「氷が違う、本当に美味しかった!」と興奮気味でした。途中途中に立っている我々は傘を差しましたが、子供たちには必要なく、雨なんか全く気にならない様子でした。帰りのバス内での感想コーナーでも、「友だちとの買い物が楽しかった!」が2/3、わずかではありましたが、「紅葉が素敵だった」「下調べをしての東照宮、世界遺産に触れて良かった」という感想もあり、ホッとしました。この日ばかりは世界遺産も、プリンの魅力にはかなわなかった…そんな感じかもしれません。
 到着の会で岡﨑教諭が子供たちに2つのことを話しました。1つ目は周囲への感謝、2つ目は
この経験をこれからの学校生活に活かすということです。話を聞く子供たちの様子を見ていて、しっかりと聞き、受け止めている様子がひしひしと感じられて嬉しく思いました。秋の日光と成長した子供たちの姿、そして卒業までの残された日々への期待と、楽しみがこれからも続くことを嬉しく思いながら、1日が終えられました。

11月、明日は修学旅行

 あけぼの山のコスモス、とってもきれいでした!ピンク、赤、白、オレンジ、…単色のコーナーだけでなく、混合のコーナーも。広いあけぼの山公園の中央に、存在感が十分にあります。先週のこと、「あけぼの山のコスモスがきれい!そのため車の渋滞も凄い」という話を聞きました(遅いですよね)。朝、7時前にもかかわらず、近くの駐車場はほぼ一杯です。見に来た人よりも、撮影が目的の方ばかり。絶好のアングルなんだろうなと思われる場所にはカメラが10数台並んでいます。中央にピンクのどこでもドアを発見!この時間帯にも撮影している方は多かったので、きっと日中は並ぶはずですよね。コスモスに風車、横並びの樹木、そして青い空…どこでもドアで、どこかのどかな別世界に行ったような気分になりました。
 10月最終日をきれいなコスモスで締めくくり、いよいよ今日から11月になりました。明日は6年生の修学旅行、日光東照宮への日帰りです。30日(金)は体育館での最終打合せのための学年集会を実施、私も参加して話をしました。7月9日もやはり体育館、目の前の6年生が不安そうな顔で集まっています。「今年の修学旅行は実施しない」という話を淡々と受け止めてくれた子供たちでした。その6年生に対して「日帰り修学旅行だけれど、2日は思い出に残る修学旅行にしようね」と話せる気持ちは、何とも言えない嬉しい気持ちです。『協力して、歴史を学び、思い出に残る修学旅行にしよう』というめあてに対して、雑誌に掲載されていた「ちょっといい話」を紹介しながら、「思い出に残すためには何をするべきか」という話を子供たちにはしました。コロナ禍の中、大勢の人と関わることができるのは6年生ならではです。日帰りということで、訪問先は日光東照宮のみですが、東照宮から東武日光駅までの、日光街道沿いの街並みをグループ散策する時間が設けられています。ここでも多くの方々との関わりはあるでしょう。子供たちの自主性と仲間同士の関わりが求められる場面です。「思い出に残したいのは6年生だけではないよ。先生達も思い出に残したい。そのために全員が考えて過ごすことが大事」そんな話で締めくくりました。「ただ行けば良い」ということだけでなく、「コロナ禍でも子供たちにこんな体験をさせたい」という学年職員の熱意を嬉しく思います。今日までは好天ですが、明日は「曇り一時雨」という予報ですが、気温は思ったほど低くはないようです。祝日の前日でもあり、「東照宮辺りの紅葉は見頃」という情報もあって、車の渋滞や往来の混雑が心配です。「天気が悪いから出かける人が少ないと良いなあ~」、「天候は悪くても、気分が晴れれば良い!」と、勝手な思いになっています。状況に応じて判断し、子供たちにとって貴重な時間となるようにしていきたいと思います。「集合時刻は6時45分」と早く、申し訳ありません。どうぞご理解の上、ご協力ください。
 【逆上がりのコツ】
 30日の17時を過ぎ、暗くなった頃です。戸締まり点検のため、外から校舎を見回っていたところ、逆上がりを練習している母子がいました。思わず私も参加したほど、一生懸命さが伝わってきます。今、体育の学習で鉄棒運動に取り組んでいる学年が多く、休み時間は鉄棒が人気です。その女児は逆上がりを練習していました。「こうしてみようか」ということに対し、本当に一生懸命に練習を続けました。きっとできるようになるはずです。
 技が「できない」状態から「できるようになった」状態になるためにはコツがあり、そのための練習を積み上げていくことが必要です。逆上がりには ○足を振り上げること ○体を引きつけること ○体を巻きつけること が大切で、そのためには台(学校では逆上がり練習補助板)を使っての振り上げ練習や鉄棒に布団干し状態になってから、スイングしながら頭を起こす練習などをしてみると良いでしょう。近くの公園にある鉄棒でもできます。ぜひチャレンジしてみてください。