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子供たちへのお願い

 今週、学校にちょっとした“変化”がありました。気がつかない場合もあるかもしれません。一方で言われてみれば大きな変化かもしれません。実は体育館東側の敷地(教職員の駐車場として利用)にあるサクラとケヤキの木を切りました。結構大きな2本の樹木なので、高所作業車のクレーンによる、数日かけての作業でした。枝が伸びると道路にせり出し、マイクロバス等の屋根を擦ったり、落ち葉が大量に落ちたりと、少なからず、近隣の皆様に影響を与えてきたはずです。プール側から体育館を見上げると、随分明るくなりました。「切っちゃったんですね」と、近隣の方から、残念がる声もいただきました。当たり前のことですが、樹木も年月が経つと成長します。社会の変化の中で、「地域の学校」としてあり続けるには歴史を感じさせる樹木の伐採も必要なことかもしれません。体育館横の旧文房具屋さんも今は解体作業中です。富勢東小勤務時代、「注文すると即、持ってきていただける」とてもお世話になった文房具屋さんでした。正門のクスノキ、校門坂、そして東側の風景と、121年目を歩む、1つの節目かもしれません。
 先週から子供たちにお願いしてきたことがありました。1~3年生は芸術鑑賞会の挨拶の中で行い、4年生以上は各教室を回りました。内容は感染症対策への継続的な取組についてであり、4部構成でのお願いです。印象に残ったことは「子供たちがとてもよく聞いてくれたこと」です。特に教室を回った4年生以上の子供たちの表情は真剣で、何度も頷きながら聞く姿があり、気持ちよく話すことができました。内容は、
 ①6月から6か月間の、子供たちの取組に感謝!
 ②感染者が増えている現状
 ③今、大切な2つのこと
 ④「できなくなっていることはないだろうか?」との振り返り

の4部構成です。11月もまもなく終わり、6か月間が過ぎますが、子供たちは新しい生活を本当に良く頑張っています。学校内では落ち着いてはいますが、世の中の現状はそうなっていはいません。そこで③では「感染症にかかることは仕方ない、悪いことではない。感染したら全力で回復に努めること」「感染しないように引き続いて、取り組むこと」の2つを取り上げました。「感染してもしかたない」と話すと、頷く子供たちが多かった様子には嬉しく思いました。④では学級の様子を振り返ってもらいましたが、「必要のないおしゃべり」「友だちと密になる」の2点は、多くのクラスでの課題でした。ここが再出発点、子供たちには「続けてできるようにしていくのは大変。できない人を責めるのではなく、励まし合いながら、みんなの力で、みんなができるようにしていこう」とお願いしました。ここでも大きな頷きと「はい!」という返事、やっぱり嬉しかったです。おしゃべりになる、密になることは教職員側から見ても最大の課題です。決まりにして監視したり、注意し続けることはできないし、それでは持続可能な力にはなりません。大切なのは子供たちの意識を高め、自らの行動として身についていくことです。そのためには「共感を進めるために励ましながら、時間をかけながら継続し続けること」だと考えます。理解してくれる子供たちはたくさんいます。そこに期待を持って、子供たちの意識を高めていこうと思います。
 昨日実施予定であった、富勢小出身のオペラ歌手・横山和美さんの演奏会が都合により、延期になりました。前日夜のお知らせであったため、5,6年生はもちろん、保護者の皆様にもご心配をかけたことと思います。代替日については調整して、お知らせいたしますので、お待ちください。突然の変更で大変申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。