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安心感のある学級

 昨日は本当に暑い日でしたね。いつものように朝、富勢運動場入口に向かいましたが、浴びる陽射しの感じがまず、違いました。まさに“射される”感じがしました。次に子供たちの様子。「先生、暑いよ!」「溶けそうだ!」という声かけの子供が多く、目が合った子供たちもとても辛そうです。今夏になって暑い日はたくさんありましたが、「辛いほどの暑さ」は今日が一番かもしれません。熱中症警戒アラートが千葉県にも出されたことを身をもって感じました。9時の時点で暑さ指数は「危険レベル」になっています。体育と外遊びは中止にし、下校時はマスクを外して帰るように、子供たちに伝えました。私は昼前から出張だったのですが、子供たちの下校時、特に異常は無かったとのことでホッとしました。「今日は本当に暑かったね」家庭ではそんな話題もあったのではないでしょうか。
 27日のこと。柏市のとある会場で「教師と子どもがつくる自信と安心感のある学級」をテーマにした講演会がありました。講師は菊池省三氏です。菊池先生は元教師で、退職されてからは「学級づくり」の実践を、全国の教員に伝えてくださっている有名な先生です。私も菊池先生の実践を雑誌で何度も読んだことがあります。この日私は会場には行かずに、自宅でオンラインによって講演を聴いていました。メモをとりながら聴いたのですが、後でまとめてみるとノート2ページ分、心に響く言葉が並びました。
 ・叱る言葉の中に“ほめ言葉”を入れることが大切だ。
 ・教師にとって大事なのは8割の観察力。
 ・普段の子供たちの、何気ない仕草から看取ること。そこからほめることが大事。
  ・良い学級は子供の観察力を育てることから始まる。
 ・いろいろな子供がいるからダイナミックな話し合いができる。
 ・ほめ言葉は「+(プラス)1」で。
 ・学級を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは担任次第。

と、今、そのノートを見ても、心に響いた言葉が並んでいます。「ほめ言葉は『+1』で」とはどういうことだと思いますか?「ありがとう」だけで終わらず、「○○が嬉しかったよ」「○○してくれて助かった」と、一言、具体的なことを添えると言うことです。それによって子供の気持ちは上がる…なるほどですよね。これは家庭でも使えそうですよ。「学級を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは担任次第」は置き換えると「学校を温かい雰囲気にするか、冷たい雰囲気にするかは校長次第」となりますよね。気持ちが引き締まりました。夏季日課が昨日で終了、来週からは平常日課となり、2学期も本格的に始まります。子供たちにとっての学校生活の場は学級であり、担任との関わりが中心です。学級には安心感が必要で、それが子供たちには伝わります。菊池先生の数々の言葉を機会を見つけて担任に紹介し、子供たちの観察力が磨かれるようになればと考えています。
 既にお知らせしましたが、来週9月1日から校門坂のブロック塀工事が始まり、正門から玄関にかけて封鎖され、通行ができなくなります。学校への出入りは富勢保育園前の給食室通用門となるので、事故がないよう十分に気をつけ、子供たちにも伝えます。子供ルームへの迎えをはじめ、学校への車の出入りが大幅に制限されますので、ご承知置きください。どうしても車で来校される際には事前に連絡いただきたいと思います。子供たちはこの動線に慣れていませんので、乗り入れの際は“最徐行”でお願いします。
 今日と明日もかなり気温が上がるとのことです。活動の有無にかかわらず、子供たちも、皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。