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校長雑感ブログ
5月2日(金)身体的技能や芸術表現をする教科と「こどもの日」
〇今日は午後に市内小中学校教員一斉研修が行われるため、3時間授業&給食で下校です。あいにく天気は雨ですので、室内で安全に過ごすようにお願いします。
〇市内小中学校教員の一斉研修は、年に3回あり、今日がその1回目です。そもそも教員には研修の義務があると法律で定められています。参考までに、
「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。(教育基本法9条)(研修)」とあります。
〇具体的には昨今の最新の教育に関する内容の研修を積み重ね、人間としての素養を高めたり、教員としての指導力を向上させたりすることにより、生徒たちの学びの質が高まるようにしていきます。
〇5日は国民の祝日の一つ、「こどもの日」です。この日は古来から「端午の節句」として、子どもの健やかな成長を願う行事が行われていたという歴史があります。つまり日本人が子どもを大切な存在としてきた証でもあるそうです。
〇有名な解剖学者の養老猛司氏は過去の講演の中で、「本来の教育は、身体を使って表現することでした。もともとインプットの学習とアウトプットの表現は一緒だったのですが、近代教育ではそれを分離してしまいました。昔の『文武両道』は、その2つ(学習と表現)がもとは1つであることを示しており、それがサイクルを描いて回っていないといけないのです」とおっしゃっています。
〇先日まで書いた5教科(国・数・英・社・理)は、高等学校の入試科目となっており、成績などへの関心も高くなっています。一方で音楽・美術・保健体育・技術・家庭などの教科を、通称「技能(表現)教科」などと呼んだりします。
〇私は先ほどの養老氏の話に関連しますが、前者が「主に文字や数字を使っていろいろな概念の理解を深めること」に対し、後者は「手や足などの自分の身体を使って何かをかたちにしていくことだ」思っています。
〇まさに別表の各5教科は、それぞれのねらいをもって、生徒たちの感性を豊かにするために、日々の授業を行っています。生徒も他の人と比較するのではなく、自分なりの作品制作や表現活動を行っているので、表情が豊かに見えます。
〇中学期はちょうど「子どもと大人の中間」にあたる時期です。子ども時代は「感性」で生きていることが多いですが、それが大人へと成長するにつれて、「理性」の部分が増えてきます。
〇つまり教科で考えると、感性の「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」と理性の「国語・社会・数学・理科・英語」の2つに分けられます。もちろんこの2つに優劣はありません。
〇各教科は別図のようにネットワークでつながっています。簡単に言えば知識などを積み上げていくもの(想像性)と技能を身につけてスキルアップするもの(創造性)がありますが、それは学びに向かう力の育成という目的は共通しています。
〇「こどもの日」を契機に、感性を育てる教科の大切さにも目を向けてもらい、明日からの4連休あけからも生徒たちには授業に楽しく参加してもらいたいと思います。
須藤昌英
5月1日(木)疑いをもつことの大切さ
〇5月に入りました。この時期の紫外線は強いですが、湿度はまだ低いので、木陰ではさわやかに過ごすことができます。ただHPのトップにも書きましたが、適度な水分補給は必要で、のどが渇く前に飲む習慣が大切です。生徒には休み時間に自分の水筒を活用するように指導しています。
〇連日のニュースでは、2回目の就任後100日を過ぎたアメリカ大統領のこれまでの発言を受け、日本を含めた世界各国の対応が詳しく報じられています。
〇足元のアメリカ本国でも様々な意見が飛び交っているらしく、国のリーダーに賛成する側と反対する側の分断が進んでいます。インターネット等による情報量の多さと速効性が、今後ますます様々な影響を及ぼすことでしょう。
〇3年が過ぎたロシア・ウクライナ情勢やまもなく2年が経とうとしているイスラエル・パレスチナ紛争についても、停戦の話は出ますが完全な終息にはまだまだ時間がかかりそうです。
〇正直に言えば両方ともどちらの国の言い分にどれだけの正当性があるかも、よくわからないことばかりです。特に過去の長い歴史がからんでいますので、現況を伝えるニュースだけではその裏まで見えないということでしょう。
〇また多くのメディアが伝えていることが、どれだけの中立性が保たれているのか?どこかの国の思惑で事実が歪曲されているのではないか?などの疑問で頭の中がいっぱいです。情報を受け取る我々の真実を見極める力は問われています。
〇国民性を表す有名なジョークがあります。紹介します。
「沈み始めた船から、乗客を速やかに脱出させるため、船長が海に飛び込むよう指示する時の言い方が相手の出身国によってまったく違う。米国人には『飛び込めば英雄です』、英国人には『飛び込めば紳士です』、ドイツ人には『飛び込むのが規則です』、イタリア人には『飛び込めば女性にもてます』、フランス人には『飛び込まないでください』、そして日本人には『みんな飛び込んでいますよ』だ。」
〇もちろんジョークですが、それぞれの国民性の特徴をよくあわらしていると思います。特に私たち日本人については、大きくうなずいてしまいます。
〇以前のコロナ禍でも、「同調圧力で仕方なく」や「皆がそうしているから」だけで、マスクを外せない日本人が話題になりました。また日ごろから疑いをもたすに報道を鵜呑みにする日本人が多いことも世界との比較でたびたび話題になります。
〇私も含めた日本人の「奥ゆかしさ」を決して否定するつもりはありませんし、むしろ大切にしたいと思っています。一方で当たり前を疑うことで、違うアプローチや価値を見つける思考方法を「クリティカルシンキング(批判的思考)」と言います。
〇変化の激しいこれからの時代を生きていく生徒たちには、自分で考え、他の人と意見を交わした上で、ある程度の根拠をもって判断していこうとする力を身に付けてほしいと願います。
須藤昌英
4月30日(水)子育て中のカラスと人間の子育て
〇4月が今日で終わります。土中に赴任してあっという間の1か月でした。この1か月で土中があるこの増尾地域の様子や本校生徒の特徴も大まかですが把握しつつあります。
〇世間ではゴールデンウイーク中ということもあり、朝の出勤の方々の数も少ないように感じます。ただ学校はカレンダー通りに教育活動を行います。
〇学校裏の林に今、カラスが群れています。何匹かは通路の屋根まで入り込んで、人間の姿を見ると一斉に飛び立ちます。こちらも驚くのでお互い様ですが、生徒たちが恐怖感を抱かないか・・不安です。
〇調べてみるとカラスの繁殖期は3月~7月で、春には公園の高木、街路樹、電柱などに巣を作りはじめ、特に5~6月は、カラスのヒナ鳥の巣立ちの時期に当たり、親鳥はヒナを守るため、特に神経質になるそうです。
〇人が巣やヒナに近づくと親鳥は、大きな声で「カッカッ」と鳴き、頭上を鳴きながら飛ぶ、枝などをつつくなどして威嚇します。それでも気づかずに人が近づくと、頭の近くをかすめて飛んだり、時には頭を蹴るなどして攻撃したりすることがあります。
〇実際に娘が高校生の時に自転車通学をしている最中に、カラスに頭をつつかれた(幸い怪我まではいきませんでした)ことを本人から聞きました。その後娘はカラスを見ると、今でもその時のことを思い出すようで、一種のトラウマになっています。
〇とにかくカラスの行動をよく観察して、適切な距離を保つことだと思います。巣立ったばかりの幼鳥が、上手く飛べず一時的に地面に下りてしまうこともありますので、親ガラスを刺激しないように、近づかないようにしましょう。
〇小児科医師及び発達脳科学者で、文教大学教授の成田奈緒子さんは、多くの著書がありますが、それらに一貫して主張しているのは、「子育て=脳育て」ということです。
〇子どもの脳(特に前頭葉)を「順序良く、バランスよく」育てる作業が大切で、脳を育てるとは、「神経細胞(シナプス)を増やすこと」だそうです。
〇「脳育て」を家づくりに例えると、2階建ての家をイメージし、その1階は、「からだの脳(朝起き、就寝、睡眠、食べる、排せつ、呼吸、体温維持等)」で、2階が「おりこうさん脳(会話、読書、学習、運動等)」と表現されています。
〇家と同様に2階をつくるにはまずはしっかりとした1階部分をつくることだそうです。その上で、あとから2階部分はゆっくりとつくればいいとなれば、やはり規則的な生活を優先させることが最優先です。よく言われ使い古された言葉ですが、結局「早寝・早起き・朝ごはん」が大切で、特にこのゴールデンウイーク中はそれが乱れがちになるので要注意です。
〇そして中学校時代は、論理的で人間的な思考ができるようになり、さらに抽象的な概念・言語を使って表現したりするようになります。ご家庭で最近、お子さまの言っていることが、「今までよりも『屁理屈』のような言い訳をすることが増えたのでムッとする・・」や「昨日言っていたことと今日の言い分がまったく違うので困惑している・・」などの様子があるとすれば、それが人にとって重要な成長の過程だと理解してあげてください。
〇今日と明日も保護者面談を行います。ご家庭でのお子様の様子を担任等にお伝えください。本人への声掛けの際に参考にさせていただきます。
須藤昌英
4月28日(月)英語の目的は話せることではない・・・?!
〇国語や数学にそれぞれの世界観があるように、世界の共通語と言われる英語も、近年は小学校の外国語活動が活発になっているお陰で、少しずつ生徒達にはその特性などは理解されていると思います。
〇英語を含む外国語科の目標は、「簡単な情報や考えなどを理解したり表現したり伝えあったりするコミュニケーションを図る資質・能力を育成すること」となっています。
〇よく「コミュニケーション能力」を考えるうえで最も大切なことは、「双方向のもの」であり、相手への伝達だけでなく、「相手からの情報をいかに上手に(正確に)受け取るか」という観点も持っていなければならないと言われます。
〇しかし世間では、すでに高機能でコンパクトな翻訳機はたくさん出回っており、外国へ行くにもそれをもっていけば、大抵のことは困ることはない時代になっています。
〇ではなぜ、英語を学習するのでしょうか?もちろんさきほどのコミュニケーションのツールとして、英語は日本語よりもある面は適していると思います。でもそれだけでしょうか?
〇これも私の私見にすぎませんが、私自身も中学校から英語を勉強し始めて、やはり英語の文法に馴染むのに時間がかかった記憶があります。当時はよく「S主語、V動詞、O目的語、C補語」を組み合わせた5文型をひたすら覚えましたが、それまでどうしても日本語との違和感が頭から離れませんでした。ところがある日突然その霧のようなものが晴れて、しっくりと英文が見えるようになったのは、今でも忘れられません。
〇そしてさらに、例えば日本語との一番大きな違いである、主語の次に動詞がくるのも、「これも悪くないな」と思うようになりました。と同時に、逆に日本語の奥ゆかしさなどの良い面も、両者の比較によってより明確になりました。実際に英語を日本語へ、日本語を英語に直す際、その感覚が一番役に立ちました。
〇生徒達には、互いにコミュニケーションをとりながら、英語と日本語のそれぞれの良さを自分なりに感じてほしいと思って、各学年の英語の授業を参観しています。
須藤昌英
本校のALT(外国語アシスタントティーチャー)
【名前】Cyril Sean Ortiz Buhat(サイリル ショーン オーティーズ ハット)
【出身国】フィリピン
【特技・趣味】バスケットボール
アニメを描くこと ギターの演奏
【メッセージ】私の国のお祭りや伝統的な食べ物・服装について、お話ししたいと思います。スポーツが好きなので、生徒の皆さんと一緒にバスケットボールをしたいです。また一緒に音楽も楽しめたら・・と思います。気軽に話しかけてください。
4月25日(金)仮説を立ててそれを実証していく力(理科の学習)
〇理科に関しては、先日の「中学生のころの学習は一つのきっかけ」の中で、私が中学生で理科の授業で「四季がどうして生まれるか」を習ったことについて書きました。実はそれは第2分野(生命や地球に関する自然の事物・現物を対象)になります。もう一つの第1分野(物質やエネルギーに関する自然の事物・現物)で、こちらは第2分野よりも生徒の好き嫌いが分かれるようです。
〇理科のある先生に、「どのような気持ちで授業に臨んでいますか」と尋ねたところ、「自然の不思議さとか、面白さとか、そういうものを伝えたい。こういうことを知識として持っていたら、豊かな生活になるということを伝えたい。また社会に出て、いろいろな人生を送っていく中で、未知の課題が出てきたときに、観察・実験を通して得てきた課題を解決していく能力というのは、そこできっと発揮されるのではないだろうかという期待も持ちながら、授業をしている。」と答えてくれました。
〇私も理科の学ぶ過程の中に、仮説や予想を立て、自分の問いを追求し、それをみんなに説明したいために、実験・観察をするというところが大切ではないかと思っています。この力は社会に出てからもよく使われるもので、成功しても失敗してもその原因を考え、そこからまた新しいアイデア(仮説)を立てていく・・この繰り返しは、どんな職業でも本質的に同じではないかと思います。
〇いずれにせよ、実験や観察などには安全性の確保が欠かせません。そのため柏市では年間を通して理科室での授業は、理科教育支援員さんのバックアップ(実験の準備、教材の提供など)を受けて、特に安全面に最大の配慮をしています。
〇昔は植物や動物などを調べる際には、図書室などの大図鑑を広げていましたが、近年のICT技術の発達で、タブレットで検索すれば最新の情報を写真付きで閲覧することができます。しかしやはり実物を手で触ったり顕微鏡で観たりすることは、それ以上に自分の五感をフル稼働させていきますので、欠かすことはできません。
〇最近の傾向として、大学の理科系学部への進学希望者が減っており、科学技術分野の研究開発の担い手不足や科学技術教育の質の低下といった科学への多岐にわたる悪影響を及ぼす可能性があります。本校生徒でも「科学好き」が増えることを期待しています。
須藤昌英
4月24日(木)「数学が苦手」の原因として考えられること
〇一昨日のブログで、国語の学習が全学年とも「詩」から始まっているとお伝えしましたが、同様に数学では全学年が「数と式」の領域から始めています。
〇数学の学習内容は、大きく「数と式」「図形」「関数」「データの活用」の4領域から成り立っています。最初の「数」と「式」は、数学全体の下支えをしていますので、当然のこと最初に学習します。
〇まず「数」についてですが、数学では学年が進むほど「新しい数」を定義し、その世界をひろげていきます。中1ではまず、マイナス符号のついた数を初めて学習します。でもこれはまだ身近に気温や成績などに使われているので、理解しやすいです。
〇ところが中3になると、「2乗するとある数になる数のもとの数」いわゆる平方根(√:ルート)というあまり馴染みのない数が登場します。昔授業で数学を教えていた際、よく生徒から「何でルートのついた数なんかでてくるの?」と質問を受けました。
〇疑問を持ったら素直に質問してみることはとても重要ですので、いつもどうやって説明しようかと悩んでいましたが、結局最後いつも「数学の世界を広げ、応用範囲をひろげるためには、どうしても新しい数が必要で、それがないと数学は発展していかないのだよ。疑問はとても大切だけど、まずは慣れるようにしてごらん。するといつのまにかその新しい数が自分に馴染んでくるから・・」と答えてきました。
〇次に「式」ですが、これはいわゆる「文字を使った式」のことで、算数と数学の違いの究極はここにあります。小学校では□を使った式で、「□のなかにはいろいろな数が入ることができるよ」と説明していますが、その□の代わりに、文字という抽象性の高い記号を使うことにより、式を形式的(アルゴリズム)に扱うようにできるようになります。
〇要するに式を計算する課程をより簡単し、「その結果として得られた最後の式から何がいえるのか?またその先は何を考えればよいか?」に意識を集中させやすくすることをねらっています。
〇いずれにせよ、数学に苦手意識をもっている生徒は一定数いますが、原因の一つが、「数学の独特の世界に違和感をもっていること」と私は経験上感じています。生徒には、「例えば旅行で、アメリカに行ったとしたら、その国の文化や風習にある程度合わせた上で、観光や食事を楽しむよね。数学もそれと同じで、数学の国の文化や風習にまずは慣れ、楽しむまでいかなくても、『まあ、こんなものか』くらいに思っていればいいよ」と話していました。
〇「郷にいれば郷にしたがえ」が今の生徒に通じるかわかりませんが、とにかく学習では「習うよりも慣れろ」の一面もあります。
須藤昌英
4月23日(水)社会科は人々の営みがメインテーマ
〇中学校の社会科は、「地理」「歴史」「公民」の3つの分野があり、主に前の2つは1~2学年に、並行して学び進めます。その後3学年で「公民」を学ぶのが一般的です。
〇まず地理分野は世の中で起こっている現象について、様々な角度から体系的に学習する分野です。今存在している文化や産業が、そもそもどのようにしてかたち作られたのかを学びます。最近では、少子化など「人」に焦点を当てた現代社会の諸問題について、地理の分野でもよく取り扱います。そのことから他の科目と比べて、非常に実用性の高い科目といえます。地理的なことを理解することが、自分自身の生活に、あるいは地域社会の課題解決に直接役に立ちます。
〇次に、歴史分野は今ある政治体制や文化を正しく理解するために、まずは過去にさかのぼって背景を知る分野です。例えばウクライナとロシアやイスラエルとパレスチナなどの状況を理解するには、それぞれの国民性やこれまでの経緯を学習することは必須でしょう。また用語の暗記にとどまらず、ものごとの流れにふれるなかで、物事の因果関係を学ぶことにもなります。そうすることで、先人たちの成功や失敗から、問題の原因の特定や解決策のヒントを学べます。よく昔から「未来を考えるには、歴史から学べ」とも言われています。
〇最後の公民分野は、「法律」「政治」「経済」などの現代社会のしくみや在り方について学びます。特に最近は、SDGsの理念から、持続可能な社会という視点から、環境問題や少子化問題における社会保障や財政の問題について考えさせる問題も取り上げています。学習指導要領には、「グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力を育成する」という大きな目標が掲げられており、これを読むと思わず私たち大人も「本当に自分はそこまで達しているか?」と振り返ってしまいます。
〇分野は違いますが、これらに共通するのは、「すべて人の生活や営みから派生している」のであり、最後は自分の生活にどのように活用していくかだと思います。自然科学と社会科学をつなぐ、重要な科目です。生徒たちの興味を喚起する授業を行っています。
須藤昌英
4月22日(火)国語科の詩の学習のねらい
〇柏市から我孫子市に移り住んで25年になります。我孫子市は大正から昭和にかけての昔、「北の鎌倉」と呼ばれていたほどで、今でも自然が多く残っています。
〇手賀沼と我が家の間には、田んぼと小さな山の林があり、春の田んぼからは蛙の声、夏の林からはうるさいほどの蝉の鳴き声が聞こえ、年間を通して四季を身近に感じます。
〇最近は朝の五時前から、鶯の「ホーホケキョ」の鳴き声が聞こえ、気分良く起床しています。耳を澄ましていると、その他に「ケキョ」とか「ホヶキョ」とか「グチュグチュ」のように鳴くことがあり、それがある一定のリズムをもっているような気がします。
〇リズムと言えば、今週から正規日課の授業が始まり、各学年の国語はそれぞれ「詩」の学習から入っています。1学年は金子みすゞの「ふしぎ」、2学年は吉野弘の「虹の足」、3学年は谷川俊太郎の「春に」と有名な詩人ばかりの作品を味わっています。
〇詩に取り組むことを通して、表現方法や作者の気持ちの変化などを自分や友達の考えを出し合い、読み取っていく過程を全学年共通で行っています。
〇詩を読み慣れることで、国語に必要不可欠な力が養われます。その力は、「映像化力」と呼ばれ、目の前に詩の情景をイメージしていく力だそうです。中学生は驚異的に語彙を増やしていく年代なので、美しい日本語も味わってもらいたいです。
〇「詩を難しい」と感じる人が多いのは、少しの言葉で表された世界を、十分につかみとれないのが一つの原因らしいです。生徒たちには教科書だけにとどまらず、図書館で詩集を借りて読むなど、これからの人生で繰り返し自分のイメージづくりに努めてもらいたいです。
〇授業での詩の学習では、詩の基本的な構成要素(題名、連、表現技法など)を理解し、詩の解釈や読解力を高めることや詩をより深く理解するために、作者の背景や詩の持つ意味を考察することも大切にしています。
〇詩は言葉を美しく響かせ、感情や思想を豊かに表現するという特徴があります。またリズムや韻律があり、それが魅力のひとつです。
須藤昌英
4月21日(月)正規日課開始&ミラーニューロン(共感)
〇週末の土曜・日曜日は、各部活動の春大会が行われ、いくつかの試合を応援してきました。生徒が自分が好きなことを日ごろから鍛錬し続けてきた種目に、精一杯取り組む姿は観ていていつも感動させてもらいます。
〇今日から正式な時間割での学校生活が始まります。一週間の授業時数は29コマで、その中に9教科+総合的な学習の時間+道徳+学級活動が組まれています。年間は35週間が標準ですので、1年間に1015時間、3年間で3045時間の授業があります。
〇教科を担任する先生によって、授業の進め方は特徴があるので、まずはその説明や評価の方法も具体的な例をあげて行います。教科書はもちろん副教材(ノート、ワーク、ドリル等)もその使い方に徐々に慣れていくことでしょう。「初心忘るべからず」のことわざにあるように、一年間の積み上げを大切にしてほしいです。
〇数年くらい前、「ミラーニューロン(鏡のような神経細胞)」という言葉(概念)を知りました。人間など高等な霊長類の脳には、「ミラーニューロン」という細胞があり、これによって、お互いに相手の行動をわが身のことのように置き換えることができるのだそうです。
〇たとえば、相手が笑っているのを見ていると、ミラーニューロンを通してなんとなく自分も楽しい気分になるというのです。逆に、相手が怒っているのを見ると自分も怒りたくなるというはたらきをするそうです。
〇人間の「共感」は、この「ミラーニューロン」が関わっており、子どもはどこか親に似たように育っていくのは、ミラーニューロンの働きです。私も息子2人と娘1人を育ててきました。3人とも成人して、もう親の影響など及ばないと思いますが、幼いころから一緒に住んでいた事実は今でも変わりません。少しおそろしい気もします。
〇昔から「子どもは親の鏡」ということわざがありますが、「生徒は教員の鏡」という面もあると思います。あらためて我々教職員が、「襟を正していかねば・・・」と思います。
須藤昌英
4月18日(金)探究心は学習のきっかけ&避難訓練
〇昨日くらいから外では暑さを感じますが、まだ湿度が低いので室内では快適に過ごせています。ただ週末は夏日に近くなる予報もあり、「まだ4月なのに・・。先が思いやられる・・。」などの声が聞こえてきそうです。最近の日本の四季はそのバランスを崩し始めているとも言えます。
〇「四季がどうして生まれるか」については、50年前に私が中学生の理科の授業で学んだことを今でも鮮明に覚えています。当時「なるほど何にでも根拠はあるのだな!」と強く印象に残ったのです。
〇その要点は、「地球は地軸を傾けて太陽を一年かけて回る。その傾きがあることで、一年間の間に地球が太陽に向かう部分が異なっていく。地表にあたる太陽の角度が変わり、そのため地球には日本のような美しい四季が生まれた。」ということなのです。なるほどある程度傾いているから、四季が生まれたのです。確かに地球儀も傾いて作られており、そのことにも意味があったのです。
〇更に、「しかも地球は、コマのようにきれいな軸を保ちながら回っており、もし軸が安定せずにドッタンバッタンしながら回っていたら、ある時は北極のような寒さ、またある時は赤道直下の灼熱の地になるなど、美しい四季どころか大変な気候の変化にさらされていたはず。」らしいのです。
〇実際に火星という星は、地軸が安定していないので、生物が生きていくには厳しい環境にあるということを大人になってから知りました。そして「なぜ地軸が安定しない」というと、火星を回っている衛星がとても小さくて、地軸を安定させるほどの力が無いそうです。
〇その点、地球を回っている衛星の月ですが、大きさは地球のおよそ四分の一だそうで、かなり大きいことが地球にとって良い影響があります。空に浮かぶ月を見ていると、地球の四分の一もあるとは想像できませんが、地球と月の関係が深いことは、大人になっても自分の視野を広げてくれました。
〇その他月の引力によって、海の潮の満ち引きがあることはよく知られています。月の引力で地球の海水が引っ張られ、それが人間の出生や息を引き取ることにも大きく関わってきていることは、驚きです。何はともあれともあれ、月のおかげで、地球は地軸を安定させることができ、穏やかな四季の移ろいがあります。
〇このように、中学生の学習が一つの起点となり、大人になっても物事を考えていく視点や学び続ける姿勢を身に付けていけるのではないでしょうか。来週から正式日課が始まります。いろいろな授業の中で、生徒たちが身近な問題や疑問に感じることに、興味関心をもってもらいたいものです。
〇6校時は全校生徒で避難訓練を行いました。こちらは同じく地球の内部がマントルなどの流動物で埋め尽くされており、その影響で定期的に大きな地震がくることへの対処を確認するものです。
〇全員真剣に取り組んでいました。日頃から「万が一はないだろう」ではなく、「万が一はあり得る」との危機意識をいつも持つことが大切だと思います。若い教員の話に耳を傾けていました。
〇ご家庭でも、自宅に使い避難場所の確認や災害備蓄品等について話し合ってみてください。
須藤昌英
出席停止の感染症にかかったら、こちらをご確認ください。
【通知】治癒証明書等の取扱いの変更について.pdf
柏市立土中学校
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