柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

第3回司書教諭・学校図書館指導員合同研修会/第11回指導員研修会

 2月20日に 第3回司書教諭・学校図書館指導員合同研修会 / 第11回学校図書館指導員研修会 が行われました。午前が学校図書館指導員研修会,午後から司書教諭が合流しての合同研修会です。

 学校図書館指導員研修会は,三本立てでした。

①パソコン研修(情報BOX, Word, Excel, PowerPoint)  浅野指導員
  バージョンアップした情報BOXver.7での「進級処理」の説明,
  PCのすぐ使える便利な機能等を教えて頂きました。
          
②新しい教科について
 「外国語について」 指導課 岩田将英先生
 「『特別の教科 道徳』の理解と学校図書館指導員の関わり」指導課 高橋静先生
             
③おすすめ本の情報交換
  今年度の購入本の中から2冊(調べ学習本,読ませたい本)を持ち寄り,
  グループで紹介しあいました。

14:30からの合同研修会は,6つの中学校区の発表が中心に行われました。

①柏市教育委員会指導課長 杉本秀彰先生の挨拶

②授業実践プロジェクト発表
   田中中学校区(田中中学校,田中小学校,花野井小学校,田中北小学校)
   豊四季中学校区(豊四季中学校,旭小学校,柏第二小学校)
   柏三中学校区(柏第三中学校,柏第七小学校,柏第六小学校)
   柏四中学校区(柏第四中学校,柏第八小学校,名戸ヶ谷小学校)
   大津ケ丘中学校区(大津ケ丘中学校,風早北部小学校,大津ケ丘第一小学校)
   風早中学校区(大津ケ丘第二小学校,風早南部小学校)
  いずれの中学校区も力のこもった素晴らしい実践発表でした。
                 

③「柏市図書館を使った調べる学習コンクール」の報告 指導課 岩田将英先生

 今年度は,司書教諭と学校図書館指導員の合同研修会を3回実施しました。
最後にあたる今回の合同研修会は,来年度に繋がる実り多い研修でした。
発表者の先生方,本当にありがとうございました。

★繋がる・広がる…土小図書館は土っこと共に成長します★ 土小学校

 土小学校では「主体的,意欲的に学び続ける子の育成~学校図書館を活用して~
という研究テーマを掲げ,図書活用の研究を行ってきました。今年は3年目の
集大成の年です。コツコツと1年1年積み重ねてきたことが実となって,大きな
喜びや,笑顔に出会える瞬間がたくさんあります。


*2年生 国語「生きものことをしらべてかこう」*







 2年生は1学期から理科で本を使った調べ学習を行ってきたので,
調べることが大好きです。今回は生きものの飼い方がわかる
かがく絵本』を作ることにしました。つなぎの言葉が入った説明文が
書けること,読んだ人がその生き物を飼ってみたくなるように,わかり
やすく書けることが目標です。



 3年生と1年生が,2年生が作った『かがく絵本』を読みました。
「知らなかったことがいっぱい書いてあったよ。」
「ハムスターを飼ってみたくなったよ。」
読んだ1年生は目を丸くします。3年生からもアドバイスや感想が
もらえました。裏表紙に貼られた付箋は,たくさんの人が読んで
くれたしるしです。



*3年生 国語「モチモチの木」*
 3年生は国語で「モチモチの木」の学習と並行で,まず「花さき山」の
読み聞かせを聞き,次は「半日村」で読書会をしました。同じ作者の3つ
の作品を比べてみることで,たくさんの気づきがありました。斎藤隆介
さんが作品に込めた思いを感じながら他の作品も読み,素敵な紹介カード
が出来上がりました。



図書を使った学習物を学校図書館に展示したり,掲示したりすると,
図書を通じて他の学年と繋がることができます。
現在は,6年生の「読書新聞」が飾られていて,紹介された本が
借りられていきます。

 
*こども司書の活躍の場が広がっています*
 こども司書も講座が終わった後の実践としてたくさん活動しました。
給食とコラボの「おはなし給食」で使用した本は,こども司書の
おはなし会で読み聞かせやペープサート,ブックトークなどでみんなに
紹介しました。

写真は「おおきな おおきな おいも」市村久子:作 福音館書店,
自分たちで作った”おおきなおいも”です。たたんだおいもを少しづつ
広げていって大きくなった時には,みんな大喜びでした。

 


未就学児健診の待合室での読み聞かせ,お昼の放送での本の紹介…
実践を通してどんどん成長していく,頼もしいこども司書です。

さて,今日はどんな気づきや「わかったよ!」の笑顔に出会えるでしょうか…
土っ子と共に成長し続けられる学校図書館でありたいです。

みんなで学ぼう!考えよう!-授業と学校図書館の連携を目指して-

★本を集めて「さぁ,授業!」

3学期のスタートともに,図書を使った調べ学習も始まりました。
『学びづくりフロンティアプロジェクト校』である酒井根中学校では,
学校図書館を活用した授業を行っています。

★テーマ,決まったかな?

図書を使った調べ学習で一番大切なこと,
それはテーマをしっかりと決めることです。
教室の授業では,『敦盛の最期』(中2国語教科書)を読んで
本文の内容を確認し,自分のテーマを考えました。
さらに発表をすることで他の人の考え方も学びました。

★本を使ってみよう!

学校図書館の授業では,本を2冊以上使うことを
目標にしています。ワークシートの完成までもう少し!
本の情報(奥付)のチェックも忘れません。

★みんなで考えよう!

疑問点や新しい発見があった時は,班の中で話し合いをします。
先生や学校図書館指導員も一緒にみんなで考えていくことが出来る場所,
それが酒井根中学校の学校図書館です。

東っ子の図書館は、いいところ♪

手賀東小学校の図書館は,2階の中央!特等席にあります。
南向きの窓からは四季折々の景色が見られる,素敵な図書館なんですよ。
全校生徒数50名の小さな学校ですが,
先生を含めて,まるで大きな家族のようです。

1月22日,柏にも4年ぶりに大雪が降りました。
図書館からは,元気に雪遊びするみんながよく見えます。

手前にあるのは,4年生が書いた”ものがたり”。力作揃いです。


図書委員会による「ALTジェレミー先生のおはなし会」


今回読んでくださったのは,「The big turnip(おおきなかぶ)」

初めの言葉は,なんだか同時通訳のようです。
はじめから終わりまで英語尽くしで,なんだか緊張気味ですが…

最後にはジェレミー先生がおじいさん役になり,飛び入り参加のみんなを巻き込んで
Heave-ho! Heave-ho!
みんなが笑顔になりました。


読書会


手賀東小では、今年も全学年で読書会が行われました。

4年生が読んだのは「おおきな木」。
読書会では,自分にとってのおおきな木は誰か?と考えて
「4年生のおおきな木」を作り…

後日行われた二分の一成人式では,
自分にとってのおおきな木である両親に,感謝の気持ちを伝えている生徒もいました。


これこそ,世界に一つだけの「手賀東小短編小説集」


昨年度,「小学生に小説の書き方を教え,短編集として1冊の本にする」という企画に参加した4・5・6年生。
小説家の神永学先生にお越し頂き,指導して頂いた作品たちが今年度1冊の本となって届きました。
神永先生が書かれたあとがきには,”全てが,個性的で,チャーミングで,胸が躍るような素晴らしい作品ばかり”との記載が!!
みんなとても誇らしそうでした。

手賀東小の子供たちに 図書館ってなんだか楽しい!と思ってもらえるよう,これからもがんばります。

第9回 学校図書館指導員研修

2017年最後の研修。
まずは,今年度より取り組んだ調べ学習コンクールの報告からスタート。
すばらしい作品が数多く出品され,来年度に向けてより良い調べ学習となるよう支援して行きたいと思います。


続いて【みんなでつくる魅力ある学校】プロジェクトに取り組んでいる3校の活動報告。
西原小学校 2年生;国語「さけが大きくなるまで」
高柳小学校 4年生;国語「ごんぎつね」「読書発表会をしよう」
光ヶ丘中学校 1年生;社会「古代までの日本」 2年生;英語「英語でおすすめの場所(都道府県)を紹介」 3年生;国語「おくのほそ道」
3校ともに授業の中で図書を活用しながら生き生きと学習に取り組んでいる児童・生徒の様子が印象的でした。


また,中学校地区で集まり,調べ学習や読書指導での図書の活用についての話し合いもおこないました。
授業で使用した資料等も持参し,各校の実践を持ち寄りました。


そして,くじを引いて当たった人がブックトークをする,その名も“ドキドキブックトーク!”
小学校担当者は「ごんぎつね」新美南吉 「雪わたり」宮沢賢治
中学校担当者は「夢を跳ぶ」佐藤真海
の単元をテーマに本を紹介しました。



さらに,学校図書館環境チェックシートや選書についても再確認しながら,今年度最後の研修を締めくくりました。

来年も,子どもたちの「読みたい」「知りたい」を全力でサポートして行けたらと思っています。
皆さま良いお年をお迎えくださいね。

第7回 指導員研修


2学期は,11月,12月に3校にお邪魔して授業見学と研修です。


【柏第二小 4年生国語 ~読書発表会をしよう~】
 新美南吉「ごんぎつね」の学習後,新美南吉のいろいろな作品を読み,
本のナビカードを作成,それをもとに読書発表会を行いました。
指導員は,新美南吉の作品を34作品から7作品に選書し
ブックトークを行って支援をしました。





【高柳西小 2年生音楽 ~童謡~】
 たくさんの童謡の詩集の中から「お気に入りの詩」 をみつけだし,その詩の情景を想像して絵を描きました。歌詞に込められた思いや,言葉の意味を考えながらの授業です。
 大人にとっては懐かしい童謡ですが,子どもたちにとって初めて知る・聞く童謡はとても新鮮だったようです。



【南部中 1年生国語 ~故事成語~】
 各班1つ,故事成語を選び複数の本を広げてその意味を調べたり,どんな場面で使えるかを
考えました。このあと劇で発表するそうです。どんな発表になるのか楽しみです。
 


 どの授業にも共通するのは,学習後に絵やナビカードを作成したり,劇にしたりと,
学んだことを様々な形に変えて,工夫して表現するということでした。

また,教科書には載っていない作品や故事成語を用意された本で知ることができ
より一層学習が深まったのではないでしょうか。


 新年を迎えました。
子どもたちの学習がより深まるように,そして本を通して広い世界へつながる
一つの窓になるように,今年も学校図書館は頑張ります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

読書でいきいき!名戸ヶ谷小学校図書館へようこそ


 名戸ヶ谷小学校には,「低学年80冊,中学年60冊,高学年50冊読もう!」という
学校目標冊数があります。学校図書館は教室棟の中心に位置し,児童が気軽に
立ち寄れる環境となっています。
 学校図書館では,「授業での図書館の活用」と「児童の心を豊かにする読書」を
2本の柱に,年間を通してさまざまな取り組みを行っています。

調べ学習・並行読書・・・学びに活用される図書館

 今年度の新しい取り組みとして,3年生の「放課後子ども教室」があります。
名戸ヶ谷小学校では,調べ学習を取り入れています。学習アドバイザーの
ブックトークでスタートし,その後,宿題やプリント学習の他,学習ルームに
隣接する学校図書館で調べ学習をすることができます。
ブックトークは調べ学習のきっかけ作りです。児童たちはブックトークをヒントに,
興味を持ったテーマを自分で見つけて取り組んでいます。
 

 授業では,先行読書・並行読書ができるように,主に国語の単元に合わせて
「本の配達便」という名前でクラスに本を届けています。
また,国語に限らず社会や総合的な学習の時間の調べ学習にも図書館の本が
活用されています。

 学校図書館指導員が,クラスに本を持って行き授業に参加することもあります。
この日は,柏市の読書会用図書「ペンギンのヒナ」を用いて,2年生が
「ペンギンクイズをつくろう」と題した読書会を行いました。

 
読書を身近にする取り組み

 とってもおいしい名戸小の給食。みんなの大好きな給食を通して本をより身近に
感じてもらおうと,毎月,栄養教諭と相談し,給食のメニューに合わせた本の紹介や
展示を行っています。
 11月には,「みんなでつくるおはなし給食」として,料理やデザートの出てくる
本を展示し,投票を行いました。第1位は「ルルとララのスイートポテト」。
12月の給食に登場しました。

 
 年間を通して行われる,ボランティアさんによる読み聞かせや,職員による
オープン読み聞かせ,理科支援員とのコラボなど,いろいろな方々の協力のもと,
読書に親しむ環境づくりに取り組んでいます。

なくてはならない存在「図書委員会」「子ども司書」

 たくさんの児童や職員に活用される名戸小図書館にとって,図書委員会や子ども司書の
児童たちはなくてはならない存在です。毎日のカウンター当番,本の整理や修理,
読み聞かせやPOPづくり,秋の読書イベントなど活動は様々。本の面白さや大切さを
全校児童にアピールすると同時に,自分たちが成長する場にもなっています。

 

 このように,たくさんの人が関わる名戸小図書館です。すべての児童がたくさんの
本と出会い,成長できるよう,これからも進化していきます。

~来てね‼ 出会う図書館,調べる図書館~  光ヶ丘小学校


光ヶ丘小学校は児童数798人と大きな学校です。
2階にある図書館も広くて日当たりがよく,
エアコンもついてより快適になりました!
蔵書数は現在約12,900冊です。
今年度,千葉県教育委員会から優秀学校図書館に認定されました。

今はクリスマスに向けて,入り口に絵本を展示しています。
図書館の中も少しずつにぎやかになっています。

後期の新刊図書が届き,図書委員会でさっそく新刊展示会の準備をしました。
新刊の目印のテープを貼り,分類ごとに分けて見やすく展示し,
おすすめの本のPOPもあっという間に作ってくれました。


図書委員会は,10月には「読書でビンゴ!」を企画して
クイズつきのビンゴを実施しました。ビンゴの賞品は
「プラス1冊貸出券」で,低学年に大人気でした。
先月末からは全員がクラスごとに本を決めて練習し,
昼休みに図書館で読み聞かせを行いました。
お客さんを前にみんなちょっぴりどきどき。
面白さが伝わったかな?


4年生が「ウミガメの命をつなぐ」の単元で調べ学習をしました。
ウミガメの絵本の読み聞かせを聞いた後,
図書館で本,パソコンルームでポプラディアネットを利用して,
ウミガメについてわかったことをどんどん書き出しています。


わかったことを元にして,各クラスで
ウミガメのパンフレット,新聞,ポスターなど
調べたことを工夫をこらして表現しました。

これからも,知りたいことをすぐ調べられる図書館,
様々な世界に出会える図書館をめざします。

始まりました!図書館で主体的・対話的で深い学び 柏第五中学校

11月に1年社会科の地理アフリカ州「アフリカの課題と展望」の授業で図書館を
使いました。生徒は班でアフリカの課題を調べ,課題を解決するための発表を
行いました。

 

【1時間目】

6人掛けテーブルを二台くっつけて,生徒のフォーメーションを4人の班にしま
した。先生からマインドマップの書き方とこの授業はしゃべったり,立ち歩いて
いいと説明がありました。

 

はじめにアフリカの課題をマインドマップにしました。字の向き・間違いなど
気にせず,先生の「どんどん書く!」の声かけに,連想される言葉を書きこんで
いきました。

途中でほかの班の様子を見にいき,また自分の班に戻ってマインドマップを仕上げ
ました。

 

先生の「課題はどうか?」の問いに,生徒は「たくさんある」「どれもつながって
いる」と答え,「何かを解決しようとすると次の課題が出てくる。それらを少しで
も解決していけるように班で課題を1つ決めよう」と指示がありました。

 

決めた課題に赤で丸をしました。


【2時間目】

課題を知り,解決方法を探るために本とタブレット端末を使いました。

課題設定の理由→根拠→対策→結果と発表の仕方も話し合いました。



【3時間目】

最終日は発表です。質問にも答えました。答えられないときは「考えていない」こ
とを伝え,自分たちの課題になりました。黒板に全部の班の課題を解決するシート
を掲示しました。最後に先生から「発表や質問は前向きな話しをしよう」とアドバ
イスがありました。



【感想】

今回の授業は新鮮でした。特に印象的だったのは生徒の話し合いと発表・質問・返
答の場面でした。用語を理解し,考えが深く広いほど活発な意見交換ができていま
した。

「授業改革」に対応できる学校図書館を目指します。







本でつながる手西っ子の絆♪


手賀西小学校は今年で創立132周年を迎える伝統のある学校です。
187名の児童は1年生から6年生までが8グループの縦割りグループに分かれて
行事などを行うので,学年関係なく子どもたちが仲良しです。
図書室でも,ひとつのテーブルに色々な学年の児童が座り,高学年が低学年に
本を読み聞かせしたり,本を通じて自然に交流したりしている姿をよく見かけます。



10月の生活目標は「本をたくさん読みましょう。」です。
全校朝礼でたんぽぽ学級の児童が,おすすめ本の紹介と10月に行われる読書月間の
取り組みについて話しました。

読書月間の取り組みの1つとして,読書ビンゴをやっています。
ビンゴの内容は学年ごとに違っていて,普段なかなか手に取らない分類の本や,
長いお話を読むいい機会になります。
開始してすぐ,全てのビンゴを達成する児童もたくさんいます。1枚目が終了して
まだチャレンジしたい児童は,1つ学年が上のビンゴに挑戦しています。
また,先生方におすすめ本のPOPを書いていただき,図書室に先生のおすすめコーナーの展示をしました。
児童が次々に本を手にとって,あっという間になくなってしまいました。
借りたことを先生に報告して,先生と児童のコミュニケーションにもなりました。




 
図書室を使用した授業では,図書館指導員が本を読み聞かせした後に,
児童が「友達にぜひ読んでほしい本」をブックトークするクラスもあります。
簡単なあらすじと自分が読んで楽しかった部分を話すと,その本はすぐに
人気の本に変わります。



 

手西っ子たちは,本を開くとすぐにお話の世界に入り集中して聞くことができます。
それは,毎週金曜日の朝にほのぼのタイムというボランティアさんの読み聞かせが
あるからです。


「今日はどんなお話かなぁ」「続きが読みたい!図書室にあるかな?」
「この本読んでくれた本だ!」

今日も元気な子どもたちの声が聞こえてきます。