柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

「学年を超えた学びの場へ」 富勢東小学校


   今日も高らかな歌声が階上から聞こえてきます。校歌にうたわれているように
  「ゆたかな未来 ひらくため」図書室も応援します。
 
  【2ヶ所の図書室の連携】
 
  図書室は2ヶ所。先生方や児童の希望もあり,3年生の教室近く教室棟2階の
 低学年図書室とコンピュータ室隣接の管理棟3階の高学年図書室です。
  前者は,絵本や物語中心で後者は調べ学習が出来るようになっています。    


  【希望の手助け 図書委員さん】

  図書委員さん大活躍。6月は雨の日のお話会を開催したり,ボランティアさんたちに
 感謝の気持ちをこめて掲示物づくりをしました。新聞立ち読みコーナーも作成中です。
   

  【継続は力なり 研修の場所】
 
 先生方は,昨年に引き続き「ユニバーサルデザインを学習に」の勉強を続けています。
102名の児童の為に,より良い授業を目指し庭野先生をお招きして図書室で研修です。
 昨年,リプレイスしたので電子黒板も大活躍です。
 

 【夢をはぐくむ 読み聞かせ活動】
 
 地域ボランティア・保護者(うさぎのみみ)の読み聞かせ活動は,平成17年度発足。
「うさぎのみみのように耳を読み手に傾けてほしい」との願いから年間15回の活動を
続けて下さっています。 この平和な時代に忘れないで欲しいことなど,時には人生経験を
交えてのお話もあります。
 さらに,保護者の皆さんには蔵書点検・環境整備をお手伝いいただきました。


 【チャレンジ  一歩前進】

 英語活動推進の為,今年度から「英語にふれよう」のコーナーを開設しました。
現在は,スモールステップですが,外国語担当の先生方との協働で,ペンでタッチ
すると英語の音声が出てくる教材づくりをしています。
 児童に「楽しい!」と思ってもらえるように進めています。


 学年の枠をこえて,図書室に学習の足あととなる児童の作品が並ぶのももうすぐです。

ホッとできる場所であるために 中原中学校

 広くてきれいな中原中学校の図書館 は、新校舎になって2年になります。これまで、皆さんにご協力をいただきながら、生徒たちがホッとできるような温かい雰囲気を持つ、充実した図書館を目指して、図書館づくりを行ってきました。


 スマイル(特別支援)学級 の皆さんは、季節ごとに素敵なオブジェを作製してくれます。9月はウサギのお月見・3月は3段飾りのかわいい雛人形を作ってくれました。カウンターに飾ると、みんながにっこりしながら、眺めていきます。

            
 

 用務員さん からは、100年ぶりの掲載となった夏目漱石の連載小説を、新聞からスクラップしたノートをいただきました。原則、貸出はしていませんが、どうしても家でゆっくり読みたいという人も多く、特別貸出をしています。
  
 保護者ボランティア の皆さんには、蔵書点検(中原中では毎年行っています)・書架整理などに、ご協力いただいております。

 図書委員会 も活発に活動しています。毎日のカウンター当番だけでなく、図書委員会新聞の発行や新着本のカバーかけ、POP制作・イベントにと大活躍。全校に向けて、図書館のPR活動に頑張っています。

 昨年は、念願だった図書委員会主催のビブリオバトル を開催しました。当日は、用意した椅子が足りなくなるほど、たくさんの人が観に来てくれて大盛況。それぞれの発表を熱心に聴き、たくさんの質問が飛び交って、とても盛り上がりました。今年度も、7月に開催する予定です。
        
             
         
 委員会活動のうち、1番のメインイベントは、文化祭です。毎年、先生方のおすすめ本をPOPに書いていただき掲示したり、体育館で、図書委員によるブックトークと、好きな本などを答えてもらう全校アンケートの結果を発表しています。好きな本は、全学年で『ハリーポッター』シリーズが、断トツで1位を続けています。今年は、『ハリーポッター』を超える人気作品が出るかどうか、楽しみです。

             

 3学期は、しおりコンテスト を開催。どれもすぐに使いたくなるような力作が並びます。

             

 新しい図書館になってから、貸出冊数も多くなり、授業での利用も増えてきました。図書館には、大きなホワイトボードがあるので、パワーポイントや実物投影機も使えます。3年生の家庭科「家族・家庭と子どもの成長」では、市立図書館からお借りした絵本と手づくり絵本を使って、読み聞かせの練習をしました。
 
             

 これからも図書館が、皆さんに大事にされる場所であり続けるよう、中原中学校みんなで頑張ります。

             

本を通してつながる図書館 柏中学校

 柏中学校の図書館は校舎の3階にあり,明るくゆったりとした,とても居心地の良い場所です。昼休みになると生徒がたくさん集まって来て,窓際の個別ブースでじっくり本を広げたり,また雑誌コーナーで友だちと一息ついたりと思い思いに過ごしています。



 新学期は図書のオリエンテーションから始まりました。1年生に校長先生がおすすめの本を紹介してくださり,皆とても真剣な表情で聞いていました。



 1年生の国語「ベンチ」では,図書館で授業を行い,本を活用してそれぞれの疑問点を調べています。これから3年間,どんな本と出会っていくのか楽しみです。

◇図書委員会の活躍

 図書委員は本の良さを皆に伝えたいと,クラスの代表として活発に活動しています。毎日のカウンター業務に加え,月ごとに図書館便り「Read Read」の発行,季節のコーナー作りなど全校に向けて発信しています。
 いろいろなイベントも企画し,現在は‘クラス対抗好き好きレース’と‘スタンプラリー’を同時開催中です。今後は,第13回校内ビブリオバトル・POPコンクール・新刊展示会等が予定されています。
 




昨年度は‘あしあとプロジェクト’と題して,図書館にある本の中からおすすめ本を紹介する冊子を作成しました。生徒だけでなく,保護者や図書館ボランティアの方々からも推薦して頂き,紹介文と共に展示したコーナーはとても人気があります。



時には図書館を飛び出しての活動もあります。学区内の小学校2校のこどもルームで,絵本の読み聞かせを行いました。図書委員にとって,大変貴重な経験となっています。

 柏中では約40名の図書館ボランティアの方々がいらっしゃいます。始業時間前や長期休暇中の開館,新着図書のカバー掛け,蔵書点検など図書館の整備にご尽力頂いています。今月からは新しく読み聞かせサークルが誕生し,生徒に本を紹介して頂くことになりました。

大勢の方々のご支援を頂きながら,生徒の読みたい・知りたい気持ちに応えていけるよう,今日も開館中です。

たくさんの人にささえられて・・・土南部小図書館

 風薫る5月,24クラス全てのオリエンテーションを終え,通常の図書の授業が始まりました。
今年も,読書活動や調べ学習に,たくさん活用されますように!


 土南部小図書館をささえる要,図書委員さん。
毎日の開館・閉館,休み時間の返却・貸出。その合間に,担当の棚の本を整理し,更に隙間時間を見つけて,しおり作り。とても便利で役立つ,返却日を書いたしおりは,何年も前から図書委員会が手づくりし続けています。



 委員会の時間には,おすすめ本POPを作成しました。本と一緒に展示した途端,次々借りられていきます。さすが!
 POPスタンドは用務員さんの手づくり。校内の木を剪定したときの端切れで作られています。館内の様々なPOPをしっかり支えてくれる心強い図書館ツールです。イチョウ,サクラ,モミジバフウの3種類からできています。樹皮の模様を見て,どの種類の木か,校内のどこにある木か,ズバリ当てる強者も・・・すごい!



 季節のコーナーでは,各学年の栽培がスタートしているのに合わせ,種や芽を楽しむしかけを,理科支援員の先生とコラボしながら,展開しています。
こちらは,色々な種のコーナー。国語で「すみれとあり」を勉強した2年生は,本物のスミレの種に大喜び。小さな「白いかたまり」見つけられたかな?土南部小の校庭のスミレは「タチツボスミレ」でしたね♪ 本の世界をより深く一緒に楽しみましょう!



 日がわりのコーナーでは,日めくり「金子みすゞの世界」,朝刊のきりぬきから「今日の季語」「今日の子どもの詩」。
 「せっかく図書館に来てくれた人に何か新しいことを知って帰ってもらいたい」そんな図書館指導員仲間の言葉に刺激されて作ったコーナーです。他にも様々な掲示や授業支援の工夫を,柏市小中62校62名の図書館指導員からアイデアをいただいています。頼りになるネットワークに感謝!です。



 5月は,6年生の修学旅行,5年生の林間学校,4年生の手賀沼と,様々な総合学習活動が続きました。毎日のように調べ学習に来館する高学年たち。よみきかせや本の紹介を楽しみにしてくれる低学年たち。子ども司書の活動も始まりました。修理ボランティアさんが今年も活動してくださることになりました。
 様々な人と人とのつながりが,土南部小図書館をささえています。
 感謝の気持ちで,今年も,児童と図書の橋渡しに励みます。

平成28年度第1,2回学校図書館指導員研修会

 平成28年4月4日に第1回学校図書館指導員研修会が行われました。
今年度は3名の新人指導員が仲間入りしました。
学校図書館指導員62名の採用通知交付の後,河嶌貞教育長と梅津健志
指導課長よりお話がありました。


 
 午後は,岩田久美統括リーダーより今年度柏市の学校図書館がめざすことについてお話がありました。
重点目標である「学ぶ意欲と学ぶ習慣を学校図書館で!」を掲げ,読書会とビブリオバトルを入口出口にして学校図書館活用を推進していきます。

 

 最後に図書館便りや係の役割を決め,28年度最初の研修が終了しました。




 4月7日,第1回の研修から2日おいて第2回の研修が行われました。
研修1)
中澤孝子学校図書館コーディネーターの講義「学校図書館指導員の役割」では,模擬授業を受けました。中澤先生が教師役となり,学校図書館指導員が子ども役となって国語の授業をするという設定です。
一人一人名前を呼ばれることから始まり,「大きなうた」を大きな声で歌い,教科書の詩をみんなで暗唱したり,グループになり「しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩」の中の詩をまねて創作して発表したりと,子どもの気持ちになって授業を受けました。
授業を楽しく有意義な時間にするには,どのようなことに気をつけたらよいのか,体験を通して知ることができました。




研修2)
 「図書館指導員の実務」という内容で中島史子アドバイザーからお話がありました。
オリエンテーションをする上で,伝える内容や伝え方の工夫について具体的な例をあげてのお話でした。
「図書館ってなあに」というテーマで図書館や本に関する図書の紹介もありました。



 オリエンテーションのブックトーク例を加治リーダーと國貞リーダーが行いました。
小学校は,4年生対象に国語の教科書にとりあげられている作家あまんきみこさんの作品「車の色は空の色」を中心に紹介しました。
中学校は,動物行動学者日髙敏高さんの「世界を、こんなふうに見てごらん」を紹介。
この後のオリエンテーションや授業支援に役立つ時間となりました。





研修3)
 新しいシステムになった学校図書館オンラインとOffice365の使い方について,教育システムの本間さんから説明を受けました。

研修4)
 「特別支援の視点を生かした学校図書館の支援」というテーマで教育研究所の庭野公恵指導主事より講義を受けました。
お話を聞くだけでなく,子どもたちを理解するためにはどうしたらよいのか,「こんな時どうする?」という例題について3~4人のグループで話し合い発表しました。
図書室は第2の保健室と言われます。
今日のお話を胸に刻み,どんな子どもがやってきても適切に対応できるよう心がけたいと思います。