四中日記 令和3年度

十進分類法

 

机上には様々な種類の本が並べられています。           5分位で一斉に座席を移動し、次の本を手にとります。

「本は心の栄養」とはよく言ったものです。実際に栄養分が人の心に供給されるわけではありませんが、本を読むことで、その人が感動したり、新しい知識を得たりすることができ、人として成長することができます。このような成長を手助けする要素である本を「心の栄養」という言葉で表していることは皆さんもおわかりだと思います。この言葉の使い方が正しいかどうかはわかりませんが、読書することが人としての成長を後押ししていくというのは確かだと思っています。

ところで、先日1年生の国語の授業が図書室で行われていたので見に行きました。図書室のテーブル上には、様々な種類の本が載っています(冒頭画像参照)。図書室の本は、十進分類法によって種類分けされ、ラベルが貼られています。(1類:哲学、2類:歴史、3類:社会科学・・・等)テーブル毎に、異なる種類の本が置いてあり、そのテーブルを5分間位ずつでローテーションして、多くの種類の本を読むようにさせる取り組みです。

平素、どうしても、読む本の種類は偏りがちです。このような様々な種類の本に接っする機会をつくる取り組みが、読書を促し、人としての幅をさらに広げていくことにつながることを期待しています。(文責 飯田)

卒業おめでとうございます。

 

 令和3年度 第49回卒業証書授与式が、好天の中取り行われました。

 お世辞抜きで卒業生の態度はとても立派でした。リモートで参加した下級生達に「伝統のバトン」は確実に渡されたと思います。

 今日まで、四中の教育活動にご理解、ご協力いただきました保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。

(文責 飯田)

 

式辞(一部抜粋)

この一年間,皆さんには,最上級生としてあるべき姿を、ことある毎に求めてきました。「リーダーシップを発揮すること」、「後輩達の手本となること」、「自分が何をするべきかを考えて行動すること」等、みなさんはいつもその言葉にしっかりと応えてくれました。

全学年揃っての行事ができなかった分、様々なメッセージを後輩達に残してくれました。生徒総会で決めた活動方針「発展~継承から発展へ」は今も受け継がれています。スポーツフェスティバルの4つの柱「主体」「称賛」「全力」「団結」この言葉を胸に、下級生達はそれぞれ精一杯に頑張りました。合唱交歓会でも・・・、普段の生活でも・・・、先輩としてのプライドを示してくれました。

「あったか あいさつ あかるい 四中」というキャッチフレーズは、皆さんの中に根付いており、いつも実践してくれました。地域の方々からも称賛をいただいています。本当にすばらしい生徒達と巡り会えたと思います。

節目となる始業式等では、「志を持つこと」や「感謝の気持ちを持つこと」等について話してきました。特に「感謝」については、繰り返し話しました。今日まで保護者や地域の方々に支えられ立派に育てていただき、こうして多くの仲間と共に、卒業式を迎えられたことへも感謝の気持ちを忘れてはなりません。これからも常に感謝の気持ちを持ち続けてください。

これからの時代を生きていく皆さんに、心にとめておいてもらいたいことを一つお話します。「時代の流れを捉える」ということです。

今、社会情勢はどんどん変化しています。今ある常識が常識ではなくなるかもしれません。高度経済成長期以降は、たくさんの知識を身に付けている人材が重宝されていましたが、今はどうでしょうか。コンピュータが発達し、多くの人が知識をすぐに検索できるスマホという機器等を持つようになると、知識だけを持っていることは、以前ほど重要性をもたなくなりました。

私たちの身の周りの職業も、コンピュータに取って代わられつつあります。様々な分野で使われるようになっている人工知能はますます進化し2045年には人間を超えると言われています。このような変化を理解しておかねばなりません。

価値観やものの捉え方も変化していきます。毎年、年始めに行われている箱根駅伝では、今年も青山学院大学が優勝しました。青学の原監督は、やみくもに厳しい練習をさせるのではなく、学生の主体性を重んじる指導法で成果を上げています。勝つことだけではなく、社会に出て必要とされる人材を育てるためだそうです。それが主体性をもって練習に臨むということにつながり、結果として強い青学を支えているのです。

時代が変われば、求められる人材も変わります。そんな「時代の流れ」をしっかりと捉えていって欲しいと思います。

皆さんが社会で活躍するようになる10年後、20年後がどのような時代になっているかは予想がつきません。自分たちで時代を見据え、「何が大切なのか」「何をする必要があるのか」を考える等、柔軟な対応をしていく必要があります。時代の流れを冷静に見つめる目をぜひ持ち続けて欲しいと思います。

                           令和4年3月11日  柏市立柏第四中学校長 飯田和夫

 

全校卒業式練習もリモートで

      

式に臨む3年生の態度は本当に立派です。            「退場」の練習です。

     

卒業式当日もこのような感じで、各教室にライブ配信の予定です。  後ろ姿からも3年生の立派さがわかります。

今日は、全校生徒による卒業式練習が行われました。明日予定されている予行練習は3年生だけで実施するため、今日が最初で最後の合同練習となります。例年と異なるのは、1,2年生ともに教室にてリモートで参加ということです。

式典や歌声に対する心構えやお辞儀の仕方等の指導が担当教員からありました。下級生が教室でどの程度できていたかはわかりませんが、体育館で練習していた3年生のお辞儀や起立、着席等の作法は大変立派でした。この3年生の有志を後輩達に直接見せられないことが残念でなりません。下級生は卒業式当日もリモートでの参加となりますが、できる限りの姿を目に焼き付けて欲しいと思います。

ところで、体育館から各教室へのリモート配信ですが、やはり一筋縄ではいかない部分があります。今まで様々な場面で何度もリモート配信をしてきましたが、簡単なことではないようです。最近は配信元(今回は体育館)と、受信先(今回は各教室)とで、職員が携帯電話を使って連絡を取りあい、それに合わせて進行しています。なぜか受信できないとか、途中で切れてしまう等のトラブルもあります。「リモート実施」を発案するのは簡単ですが、実働の先生たちの努力に支えられているということも忘れてはなりません。3年生が下級生にバトンを渡す卒業の日まであと3日です。(文責 飯田)

 

子どもたちの底力~三送会の動画に感動~

 

進行は放送室から生徒会役員が行います。             動画をお見せできないのが残念です。 

 

下級生の発表に聞き入る3年生                 校内のいたる所に「三送会」のメッセージが・・・ 

                                                      

この掲示物も動画になっていました。              3年生代表お礼の言葉 

枕詞のように「コロナ禍で・・・」ということが多くなっている今日この頃。今日は3年生に感謝の気持ちを伝える「三送会」、3年生にとっては「送られる会」です。コロナ禍ですので、計画しても歌声等は実施が不可能になってしまう可能性が大でしたので、計画段階からコロナを見据えて、「できることを考えよう」ということで始まった今年の「三送会」です。

1,2年生は、先輩達への感謝の気持ちを、3年生は下級生へのメッセージを、それぞれ動画にまとめました。会の企画・運営をする生徒会からの動画も作成されました。実施場所は何と、全クラス、各教室で座ったままの実施です。進行役の生徒会役員だけが放送室に詰めて進行していきます。どんな会になるのかと、正直、不安はありましたが、そんな思いは杞憂に終わりました。

1年生の動画上映の際、3年生は身じろぎもせず集中して視聴していました。感動を誘ったと思います。2年生の時には、各クラスから終始笑い声が上がっていました。懐かしい場面の再現動画を見ながらとても楽しんでいたようです。下級生からのメッセージに涙している3年生もいたとのことです。3年生から下級生へのメッセージ動画・・・1、2年生とも先輩方からの言葉を聞き逃さぬよう、真剣な表情で聞き入っていました。3年生が築き上げてきた伝統のバトンは、確実に下級生に渡されようとしています。

過去に行われてきた体育館に全学年が集まって行う「三送会」は一体感が感じられます。過去の価値観にとらわれるならば、動画による三送会は味気ないものなのかもしれません。しかしながら「メッセージ性」という意味では、動画による今回の形の方が、格段に強かったのではないかと思います。

コロナ禍で密を避けながら、すばらしい動画を作成してくれた各学年の生徒達と、あたらしい形での「三送会」を企画・運営してくれた生徒会の皆さんの、想像力と柔軟性、行動力に感謝します。過去に縛られ、過去と同様のものができないことを残念がっているのは、私たち大人だけなのかもしれません。(文責 飯田)

穏やかな陽気の中でレク大会

卒業を祝うかのような穏やかな天候の中、3年生のレク大会が行われました。卒業式練習と同様、学年委員が全体をリードしており,3人の担任は生徒のゼッケンと同じ色の服に身を包み、生徒と同化して応援・声援に専念していました。

   

  

  

  

  

  

 

〔長縄〕

いわゆる「八の字跳び」と「大長縄(全員で一緒に跳ぶ奴です。)」の2種目です。運動不足なのか体力的に辛そうな生徒もみられますが、皆真剣そのもの。大長縄では何度も「せーの~」というかけ声でタイミングを合わせます。回し手は1秒も無駄にしまいと間髪入れずにかけ声を・・・、跳ぶ方は必死でついていきます。しかしながらとても温かな雰囲気で、終了時には、自然発生的に自分たちのチームへの拍手が起きていました。

  

  

〔ドッジボール〕

ソフトバレーボールを使用していたので恐怖感はなかったと思います。楽しそうに試合をしていました。

〔全員リレー〕

走り終わった生徒達は、ほぼ総立ちで、走っているクラスメートを追いかけるように、あっちにより、こっちにより応援しています。「がんばれ~」「いけいけ~」と温かみのあるかけ声が校庭に響きます。どこが優勝したのでしょうか?

残り少ない中学校生活を満喫する3年生。明日は下級生が3年生に感謝の気持ちを伝える「三送会」です。

(文責 飯田)

卒業式を自分たちの手で

  

繰り返される「礼」の練習。学年委員が角度等をチェックします。

  

学年委員の説明を聞く生徒達。                 教師役も生徒が行います。

昨日から3年生の卒業式練習が始まりました。小学校時代とは異なり、短期集中、数日間で仕上げます。昨日は起立、着席やお辞儀の仕方等の礼法を、今日は証書のもらい方を、それぞれ練習していました。昔と異なるのは、練習を学年委員が中心になって行っているという点です。司会や進行、先生役等も生徒が行い、教師は求めに応じて細かな部分を教えるという立場でした。進行役の学年委員はおごらず丁寧に、他の生徒は思いを込めて素直な面持ちで、そんな様相を見て取ることができ、改めて学年のチームワークの良さを感じました。

 

  

熱心な練習態度です。                     質問に答え、実際に立ち位置の説明をする学年委員

進行中に生徒からの質問も出ていましたが、学年委員がしっかりと答え、説明していました。教師が説明するよりも時間はかかりますが、自分たちの手で卒業式を作るという意味では、大変意義深いことだと思います。義務教育の最後の儀式、生徒達が作り上げる生徒達の卒業式です。当日までの練習経過を思い浮かべながら参列していただけると、その立派さがさらに際立ってくるのではないかと思います。卒業まで残り7登校日です。(文責 飯田)

 

 

 

思春期の生と性~自分らしく生きる~

 

千葉県助産師会 助産師の小路和子先生              真剣に話しを聞く生徒達。ふたクラスはリモートで聴いています。

今日から始まった3年生学年内日課の初日は、学年全クラス合同で性教育を実施しました。「思春期の生と性~自分らしく生きる~」という表題で、千葉県助産師会から小路(しょうじ)和子助産師をお招きしての講演となりました。あと数日で義務教育を終え、1ヶ月後には新しい世界へと進んでいく生徒達、活動範囲も交友関係も広くなります。このようなタイミングだからこそ重要な意味合いをもつ本日の授業だったと思います。以下に小路先生の講演のキーワードを記します。子どもたちがどのような話を聞いているのかを知る手掛かりとしていただければ幸いです。

 

3年1組の生徒達                        3年2組の生徒達

 

3年3組の生徒達                        生徒代表お礼の言葉・・・立派でした。

 表題「命の大切さと性」

1 序

 ・いのちの誕生  ・性を学ぶことは、生きることを学ぶこと

 ・体の性と心の性の不一致

2 体と性

 ・精通、排卵、性毛  

 ・思春期の悩み(性器、マスターベーション、プライベートゾーン、月経)

3 心と性

 ・欲求と脳  ・デートDV

4 妊娠について

 ・希望しない妊娠  ・人工中絶  ・避妊

5 性感染症について

 ・エイズ  ・性感染症への対処 

講演中派手なリアクションはなかったものの、生徒達は終始真剣な表情で頷きながら聞いていました。先生の講演では「自分を大切にできる人になって欲しい」「(心や経済的な)準備がきちんとできないうちは性行をしない」「臨まない妊娠や性感染症になったら早く大人に相談すること」等の言葉が印象的でした。

2時間授業の最後に生徒代表お礼の言葉がありました。「自分は男子なので女子の大変さを全て理解することはできないが、相手を支えられる存在になりたい。」というすばらしい言葉が聞かれました。(文責 飯田)

 

定期テストは何のため

テスト直前の生徒達の様子です。

 

 

 

 

今日は今年度最後の定期テスト日、学年末テストの最終日です。1年生は入学したばかりのような印象がありますが、もう1年が終わろうとしています。はじめは緊張感が大きかった定期テストだと思いますが、すっかり慣れたことでしょう。1時間目前に教室に行ってみましたが、互いに教え合う姿、一人黙々と自学する生徒、集中力を高めようと?している生徒、様々な姿が見られました。

また2年生はもうすぐ最上級生となり受験生と呼ばれるようになります。今日は千葉県公立高校の検査日ですので、丁度1年後には高校受検真っ最中ということになるはずです。

ところで、定期テストと言えば、忘れられない生徒がいます。私が中3の担任をしていた時、丁度この時期(公立高校合格発表直後)のことです。その生徒は検査日に、それまでの実績以上の力を出し見事第一志望の県立高校に合格しました。出願時には塾等から「無理だから他の高校に変更した方がいい。」「あなたはチャレンジャーだね。」等と言われていました。しかしどうしても合格したい高校だったとのことで、変更せずに受検し、当日は普段よりも70点程多く得点し、合格することができました。

その生徒が、成功の秘訣は?との問に話してくれたのは、「定期テストの間違い直しを徹底してやってきたこと。」だそうです。確かに定期テストは、それまでの学習内容がどれだけ自分の身に付いているのかを知るためのものです。どうしてもマルが付いている部分ばかりに目がいきがちですが、本当に大切なのは×だった部分です。そこが自分の身に付いていない部分ですので、×の問題を徹底して復習していくことは非常に重要なことであり、学力を高めていくには合理的な方法です。

3年生になっても、1年生の時のテスト直しノート(毎回の定期テスト問題と解答用紙が貼ってあり、隣のページに解説や再度問題を解いた形跡がある。)を見返し、復習に使っていたとのことです。テスト直しノート3年間分では何冊位になるのでしょうか。ボロボロになったノートに向き合う姿が目に浮かびます。

せっかく多くの時間を割いて臨む定期テストです。点数だけに一喜一憂するのではなく、できる限り活用していった方が得策だと思われます。(文責 飯田)

 

楽しそうな「確率」の授業

   

   

   

昨日、2年生の数学で「確率」の単元導入の部分が授業公開されました。単元の最初の授業ですので、生徒達が「確率」への興味関心を高め、今後の授業に意欲的に取り組んでいけるようにすることがねらいの一つです。

「確率」というと数字の羅列のようなイメージがあり、数学が余り得意ではない生徒にとっては意欲的に取り組みづらい単元のような気がします。しかし昨日の授業は,教科書巻末にある「特別なさいころ」を各自が作成することから始まり、実際に転がして統計をとり、班員や学級内でその結果をシェアして学びにつなげていくというものでした。

数学では教科書とノートで学習し、反復して身につけるイメージが大きいですので、昨日のような導入授業は新鮮な感じがしますし、生徒達も仲間とコミュニケーションをとりながら、時には大いに盛り上がり、学習を進めていました。「特別なさいころ」で学習意欲を高め、今後、主体的に学習を進めていけるようになるといいですね。(文責 飯田)

最後の授業日

  

       

      

来週はいよいよ大舞台、千葉県公立高校の入試日です(生徒達にはわざわざ緊張感を煽るようなこんな言い方はできませんが・・・)。このことに伴い、コロナ感染を避けるために、次週の月・火曜日は3年生のみ休業で自宅学習日になります。また入試が終了した後は奉仕作業や卒業式練習等を行う学年内日課となるため、3年生にとっては本日(2月18日)が最後の授業日になります。

今日3年生の教室を見に行きましたが、公立入試直前ということで緊張感漂う中での授業でした。あるクラスはテストの予想問題に取り組み、あるクラスは学年末テスト返却の中で、「入試ではこんなことが問われるかも・・・」などの解説がなされているようでした。また女子体育はダンスのまとめ、男子は体力が衰えぬよう元気にサッカーをやっていました。いずれにしても最後の授業日などという感傷に浸っている場合ではなく、目指すべき所に向かってラストスパートをかけている状況です。

先日の3年生の進路集会では、「最後まで後輩達に良い後ろ姿を見せてあげて欲しい。」ということをお願いしました。すでに進路が確定している生徒もいますが、頑張っている仲間達の妨げにならぬよう一人一人が意識して「良い後ろ姿を見せられるように」生活してくれているようです。3年生の学年のチームワークの良さを感じます。ともかくコロナ感染等、例年よりも気を遣いながらの追い込みになりますが,持てる力を100%発揮し、全員が成功できるよう祈っています。 (文責 飯田)

学校評議員会

     

本日、学校評議員会を実施しました。本校の学校評議員は元ふる協会長、青少協役員、民生委員等、地域から選ばれた7名の方々に務めていただいています。学校の様子を見ていただき、学校運営に対しての意見をいただく場となります。元々は年間に3回実施する予定でしたが、コロナ禍にあり、1,2回目は書面開催としたため、最終回の今回初めてご来校いただくことになりました。

本来ならば授業参観等を行い生徒の様子を見ていただくなどした上で、ご意見をいただければ良いのですが、それも叶わず、先日実施した保護者の皆様にもご協力いただいた学校評価を参考とし、ご意見をいただくのみとさせていただきました。

評議員の皆さんからは、コミュニケーションスキルの重要性、あったか挨拶の定着度合いの高さや、タブレット活用に対する前向きな考え方、また、(ありがたいことに)教師の頑張り等について肯定的な意見をいただきました。一方で、YouTubeやSNS等の使用についての注意喚起や、不登校生徒への対処等については、継続指導の必要性等の課題があるとのご意見をいただきました。

今まで生徒や保護者の皆様と直接お会いいただく機会があまりなかった学校評議員の皆様ですが、いつも影ながら学校を支えてくださいました。次年度より、コミュニティースクールへと移行することとなりますので、今回を最後に解散となります。長らく学校運営に協力いただきましたことに心より感謝申し上げます。

コミュニティースクール化した際には、学校評議員の皆様にご意見をいただいていた時よりも、学校と地域との距離はさらに近くなるはずです。今後も地域と共にある学校を目指していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  (文責 飯田)

保健指導

  

先日、1年生全クラスで、保健指導を実施しました。コロナ禍ですので、養護教諭が一教室からリモートで発信し、他のクラスはリアルタイムでスクリーンを見ながら学ぶという形での実施です。両教室を行き来してみましたが、どの生徒達も真剣な表情で学んでいました。

さて、指導の内容ですが、大きく分けて次の3つです。(1)思春期の体の変化 (2)思春期の心の変化 (3)いろいろな性 についてです。家庭ではなんとなく話し辛い雰囲気があるかも知れませんが、子どもたちが学校で学んでいる内容は保護者の皆様にも知っていただく必要があると思いますので、キーワードのみですが、ご紹介します。

 (1)思春期の体の変化

   ・ホルモンと二次性徴 ・精通 ・初経 ・受精の仕組み

   ・性的衝動と性差 ・プライベートゾーン(水着で隠れる部分)

 (2)思春期の心の変化

   ・思春期のイライラとのつきあい方(「もうひとりの自分」)

 (3)いろいろな性

   ・LGBTQ

また、保健指導に先立ち1年生からとったアンケートの概要は次の通りです。

男子については、「悩みあり」が21人、「悩みなし」が48人、一番多かった項目は「勉強や進路のこと(9人)」でした。

一方、女子については、「悩みあり」が61人、「悩みなし」が34人、一番多かった項目は「勉強や進路のこと(18人)」、次いで「友達関係(13人)」、「自分の性格や心のこと(11人)」という結果でした。

全体として、女子の方が、悩みを持つ生徒が多いとことが分かります。

指導のまとめとして「思春期は悩みや不安が多く、時には家族や友達とぶつかることもあります。身体の変化にとまどう人も多いと思います。そんな時には、心の中の『もう一人の自分』と向き合いいろいろなことを考えて欲しいです。」と養護教諭から話されていました。  (文責 飯田)

修学旅行準備が始まっています

生徒達が冬休み中にまとめてきた成果物です。2年生の廊下に掲示してあります。

  

 

次年度(令和4年)5月17日~19日に実施予定の修学旅行まで3ヶ月余り、本格的なコース決め等に先立ち、先週金曜日には、旅行業者の方に事前説明に来ていただきました。アイスブレイクと称しての簡単なクイズやプチ情報、京都・奈良の人気スポットの紹介に続き、学級別コース決めや、班別行動のポイント等を分かり易く説明していただきました。コロナ禍ですので、学年室からのリアルタイムでの配信でしたが、とても上手で興味をそそるような説明でしたので、生徒達も行きたい気持ちをさらに高めたことと思います。

大きな不安材料はコロナの感染拡大です。修学旅行の実施日時については、修学旅行列車(新幹線)使用の関係で(関東地方では、関西方面に旅行する学校がほとんどであるため)毎年入学後間もない時期に2年後の実施日時が決まります。昨年度(現3年生)は、この時期にはJRからコロナ感染者拡大に伴う実施日時変更の打診があったらしく、当初5月中旬予定だった期日を7月前半に変更していますが、本年度はまだそれがありません。林間学校等と同様、生徒達の健康を第一に考えて進めていきたいと思います。

オミクロン株拡大に伴い、見通しが不透明で、この先どのようになっていくかはわかりませんが、今は実施できることを信じて計画を立てています。まだ見ぬ京都・奈良への思いを馳せるお子さん達に、ぜひ訪問計画のアドバイスをしてあげてください。(文責 飯田)

「薬物は怖いです。」(生徒の感想箋より)

 

 

 

 1年生各クラスの生徒達:皆、真剣な表情で取り組んでいました。

寸劇をやるクラスも・・・

昨日1年生全クラスで、「薬物乱用防止」の授業が行われました。中学校では1年に1度実施することになっており、本校では1学年で実施しています。まだ早いのでは?という声も聞こえてきそうですが、「薬物の種類にはどのようなものがあるか。」との教師の問いかけに、麻薬、シンナー、大麻等々結構多くの回答がすぐに出されました。数十年前とは比較にならない程、情報が入手しやすくなっている時代ですので、生徒達にとっては、大人が思っているよりも身近に感じられるものなのかもしれません。

授業は、20分程度の動画視聴を元に行われました。薬物に手を染めることになるきっかけや、薬物から逃れられなくなり身の破滅を起こすまでの様子等がリアルに上映されました。今まで何度も見てきた動画ですが、視聴する度に「決して手を出してはならない」と思わせてくれる内容です。今回の授業をきっかけに生徒達の意識も高まっていると思いますので、ご家庭においてもぜひ、話題にしてみてください。子ども達全員が、絶対に薬物に手を染めることなく、健全に成長していけるよう見守り、声をかけていくのが我々大人の努めだと思います。(文責 飯田)

〔生徒達の感想箋より〕

・薬物をやると、大事なものを失い、家族や友達を悲しませてしまうことを知りました。

・日頃から「自分は絶対にしない」という強い意志をもつことが大切だなと思った。

・隠語のハッパ、アイス、アンパン、チョコなどにだまされないようにしたいです。

・そんなものが必要ないように、ストレスの発散や、悩みがあれば相談できるようにしたいと思います。

・少しの誘惑にも負けてしまったら自分の身に危険が生じてしまうので、今後誘われても必ず断るようにしようと思います。

・友達から誘われたときの断り方を知れて良かったです。

・周りの人や自分をつらくさせないために、誘われてしまったら、きっぱりと断りたいと思います。本当に薬物は怖いものです。

・薬物乱用防止の動画を見た人だけではなく、見た人から家族や友人に伝えていく事も薬物利用者を減らす1つの解決策であると思った。

主体性と想像力を育む新しい音楽

   

とても楽しそうに取り組んでいました。             タブレットなので指で操作できます。

  

 ◯や△などが、音になります。                 ◯には自然と目がついて顔になります。        

「楽しい~!」始まって間もなく、生徒から絶賛の声が上がりました。あじさい2組の音楽です。コロナ感染レベル3となり、授業内容に苦慮している教科の一つに音楽があります。合唱や打楽器以外の楽器演奏に制限が加わり、できることが限られています。制限された前回は、鑑賞やハンドクラップ等を中心に授業を行っていましたが、制限期間が長引くにつれ、そればかりでは厳しくなってきます。そのような中、昨日参観した授業では、一人一台のタブレットを活用した今までにない授業をみることができました。

「クロームミュージックラボ」の中の「カンディンスキー」というアプリを使用しての音楽です。上記画像を参照しながら読んでいただくと分かり易いのですが、画面に指やマウスで描いた◯△□などの図形が音楽になります。左側から右側に向かって音楽が流れていくことや、上の方に描くと高い音、下の方に描くと低い音となること等、まさに楽譜と同じような規則性があり、音楽作りの手掛かりを学ぶことができます。

また、タブレットを使用しての学習ですので、タブレットに慣れることはもちろん、主体的に学ぶ習慣や想像力を身につけるもできる等、今までとは少し異なる音楽の授業になっていると感じました。私もこのアプリに触れてみましたが、誰にでもすぐに本当に簡単にできるアプリで、かなり楽しいです。授業では、このアプリで身につけた感覚をどのように発展させていってくれるのかが楽しみです。(文責 飯田)

 

  

コロナと「正常性バイアス」

本日の生徒の様子(3年生美術:黙々と作業する生徒達)。下記本文と画像とは関係がありません。

  

コロナ陽性者が確認された旨のすくすくメールは、今日で4件目となりました。TVの情報番組でも放送されているとおり、全国的に、そして千葉県でも、最近、過去最多が更新されました。柏市からの情報では、柏市内の小中学校においても急激に陽性者が増加しているとのことです。今まで行事の延期・中止、授業での制限等、感染予防対策に腐心してきただけに、何とかとどまって欲しい、そして感染された方には早く回復して欲しいと祈るばかりです。

さて、昨日、学級閉鎖の連絡をさせていただきましたが、今回の学級閉鎖については、数年前まで冬場に行われることが多かったインフルエンザによる学級閉鎖とは若干違いがあります。今回の閉鎖にあたっては、教育委員会の学校保健課から情報提供をいただきながらの決定となりましたが、感染力の強さがインフルエンザとは異なりますので、少人数でも学級閉鎖ということにしました。

また、学校内での生徒達の様子を見てみても、インフルエンザの時には風邪ひき生徒数名が教室内で「ゴホゴホ咳をしている」という状況がありましたが、今回に関しては、前日まで見かけは元気でも、急激に熱が上がり陽性になるというようなイメージがあります(あくまでも私の個人的感覚です。)。

今登校している生徒達や教室の様子を見てみると、風邪が蔓延しているという状況は全くなく、むしろ、皆元気に活動していると言えます。このような様相だからこそ、少しでも具合が悪い場合には早めに受診し、ご家族に風邪症状の方がいる場合には、生徒本人を登校させないことを徹底する必要があると思っています。ぜひ、ご協力をお願いします。

大変な状況に陥った際、「正常性バイアス」が働き、「自分は大丈夫だ」と思い込むことがあるといいます。しかし今回については、風邪症状等がある場合には、「万が一陽性だった場合には、本人も辛い思いをするし、周囲の仲間にも感染させてしまうかもしれない。」というような想像力を働かせていただき、早めの対処をお願いします。刻一刻と変化していく社会情勢の中、学校とご家庭とが同様の考え方をもって、子ども達を守っていけるよう協力をお願いします。(文責 飯田)

 

どの学年も着々と準備を進めています

   コロナ禍で先行きが不透明な日々ですが、子どもたちは先を見据えて着々と準備を進めています。今日の6校時、総合的な学習の時間に、1年生は「林間学校の準備」、2年生は「3年生を送る会の準備」、3年生は「進路集会」を行いました。例年通り・今まで通りの活動ができない中ですが、この状況下で何ができるかを考え対応している生徒と職員の柔軟性には感心します。

  

 1年生は、次年度実施予定の「林間学校」の予察報告を聞いた後、タブレットを利用して福島県についての調べ学習をしていました。林間学校に関しての活動は今日が初めてということで、まだ知らないこと、わからないことばかりだと思いますが、これから地理的な特徴や訪問先の歴史等についてしっかりと学んでいって欲しいと思います。6月初旬の実施日まで4ヶ月余り、コロナ感染の終息を祈ります。

  

 2年生は、「3年生を送る会の準備」に入りました。送る会でイメージするのは合唱のプレゼントですが、歌を歌うことが困難な状況になっています。このような中ですが、今できる最大限のことを考え、準備を始めているようです。どの学級をのぞいてみても生徒達が中心になって話し合いを進めています。さすが2年生だと思います。ものごとに主体的に取り組んでいく様子が見られ嬉しいです。「もうすぐ最上級生になる。」そんな心構えはもうすっかりできあがっているようです。

  

 3年生の「進路集会」は、進路指導主任の学級が発信元となり、各教室のスクリーンにリアルタイムで配信し投影するという形で行われました。今までは体育館で学年生徒全員が一堂に会して行われていましたが、学級単位で話を聞く集会も、集中して話を聞いたり、わからないことをすぐに聞けたりするという意味では、メリットが大きいと思われます。いよいよ出願準備、公立の検査日まで1ヶ月を切りました。本当にラストスパートの時です。健康に十分に気をつけながら、悔いのないように準備して欲しいです。全員が納得いく結果を得られるよう応援します。(文責 飯田)

コロナ禍の授業(技術科)

   

板を押さえる足とノコギリを引く手の位置関係が大切ですね。   完成形をイメージします。

   

カンナがけは結構むずかしいようです。              黙々と作業する生徒達。

千葉県が、まん延防止等重点措置の適用になってから5日、先日もお伝えした通り、柏市では感染レベルが「レベル3」に引き上げられ、授業等での制限が以前より厳しくなりました。そのような中、学校での授業はどのような形で行われているのかと心配される方々も多いのではないかと思います。

授業で特に制限が厳しくなったのは、声を発する場面等での生徒同士の距離感です。やはり音楽での合唱や家庭科の調理実習、理科での話し合い活動や声かけ等が必要な実験観察等です。学級や学年を超えての活動も実施しづらいため、委員会活動や3年生を送る会の実行委員会も、時にはタブレットを使ったリモートや、大きな部屋で十分に距離感を保って行う等の工夫をしています。

冒頭画像にあるのは、1年生の技術科で木材加工を行っている場面です。ノコギリやカンナ等の刃物を使っていますで、おしゃべりをしている余裕はないようで、皆真剣そのものでした。

周辺の学校からは、コロナ陽性の児童生徒が出ているとの情報が入っていますが、本校では今のところ陽性者は出ていません。しかしながら、TVの情報番組等では、今後更に感染は広がっていくだろうと報道されています。学校では、日頃の感染予防対策を徹底し、感染者が出たとしても、それが拡大していかぬよう緊張感をもって生活させていきます。ご家庭においてもどうぞご協力をお願いいたします。(文責 飯田)

1、2年生の授業参観を断念!

12月から予定していた1、2年生の授業参観ですが、感染レベルが「レベル3」に引き上げられ、学校生活で様々な制限がかけられるようになったことから、実施を断念しました。前年度も授業参観は無かったと聞いていますので、子どもたちの様子を見られることを楽しみにしていた保護者の方々が多かったと思います。子どもたちも、自分が頑張っている姿を親に見てもらいたいと思っていたのではないかと思います。大変申し訳なく思っています。

代替措置と言えるかどうかは分かりませんが、子どもたちが真剣に、しっかりと授業に臨んでいる姿を見ていただきたく、授業風景の動画撮影を考えました。発案は簡単で、撮影も簡単にできるように思えますが、実際に撮影するとなると様々な障害が生じます。

しかしながら、1、2学年教員からは、すぐにリアクションがあり、どの角度でとれば見やすいのか、全員を写すのにはどうすれば良いか等々考えながら行った試し撮りの報告がありました。撮影機器や三脚の問題等も残されています。授業参観が予定されていた1月26日に配信とはいきませんが、職員が知恵を出し合いながら、頑張っていますので今しばらくお待ちいただきたいと思います。

感染は想像以上のスピードで拡大しているようです。学校ではできる限りの予防対策をしていくしかないと思っています。ご家庭においても十分にご留意いただきますようお願い致します。 (文責 飯田)

感染拡大に伴う活動制限

  

班員4人が頭を寄せ合って行う実感は難しくなってきます。

一時はこのまま終息かと思われるほど、数値が下がっていたコロナの新規感染者数ですが、今回のオミクロン株の拡大は急激で、あっという間に全国に広がりました。先日柏市教育委員会から(レベル1を)レベル2にするという連絡をいただいた際には、すでにレベル3への移行も視野に入っていたようですし、現に保護者宛プリントを作っている脇で、まん延防止とそれに伴うさらなるレベルアップのことを話している始末です。

3学期には、何と言っても人生の大きな節目としての「卒業式」があります。下級生にとっても今までお世話になった先輩達への感謝の気持ちを伝える「3年生を送る会」があります。どちらも事前の歌練習等には、ある程度の日数が必要ですし、急な変更はできる限り避けたいと思っています。市教委からの連絡をいただいてから、担当者等を含め、その実施方法等について幾度も話し合いをしていますが、例年通りの内容とはいきません。少しでも生徒達が満足感をもって終えられるよう、感染拡大のリスクを考えながら詰めていかねばなりません。

また、授業や給食等も、活動制限をせざるを得ません。添付の画像は2年生の理科ですが、本来は4人位のグループで行うはずだった「放電」の実験を,教師による演示実験とした場面です。他教科においても同様に制限する場面が出てきます。感染拡大防止と学びの保障、どちらも非常に重要です。子どもたちの状況を見ながら、保護者の皆様にご理解いただきつつ前に進めていきたいと思います。今後益々状況が厳しくなっていくと思われますが、どうぞよろしくお願いします。 (文責 飯田)