校長雑感ブログ

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9月9日(火)第2学年林間学校事前指導

〇明日から2泊3日、2年生は長野県白樺湖方面へ林間学校に行きます。主な日程です。

第1日目 : 9月10日(水)

5:50 係生徒集合 6:00 生徒集合

6:10 出発式(雨天時は体育館)

6:30 バス乗車 6:45 バス出発

6:50 朝の会 バスレク

8:30 三芳PA到着  トイレ休憩

10:05 横川SA到着 トイレ休憩

11:45 女神湖到着 写真撮影 昼食

13:00 ホテル到着

13:40 ウォークラリー開始

15:50 ウォークラリー終了 

16:00 開校式

18:00 夕食

19:15 キャンプファイヤー

20:30 入浴・休憩・学級会議

21:45 リーダー会議・就寝準備

22:20 消灯

第2日目 : 9月11日(木)

6:00 起床

7:00 朝食

8:30 バス出発

9:15 八島湿原に到着 登山開始 

12:00 昼食

15:30 終了・バス出発

14:30 登山終了

15:45 炊事場に集合 飯盒炊爨開始

19:15 飯盒炊爨終了

19:30 入浴・お土産購入・学級会議

21:45 リーダー会・就寝準備

22:20 消灯

第3日目 : 9月12日(金)

6:00 起床

7:00 朝食

8:15 閉校式

8:30 バス出発

9:00 鷹山ファミリー牧場到着 農場体験学習

11:45 昼食

13:00 バス出発

13:35 横川SA到着 トイレ休憩

15:10 三芳PA到着  トイレ休憩

17:00 学校到着・解散

6校時の事前指導の集会では、私から生徒たちに次のように話しました。

「しおりにも書きましたが、明日からの2泊3日は、本やインタネットを通してではなく、直接自分の目や耳や感覚を総動員して、観察や体験等をする「フィールドワーク」がメインの活動となります。そして体験したことは、それと関連した知識と結びつくことにより、「生きて働く知識」と昇華します。この林間学校が、みなさんにとって大切な『学びの場』となることでしょう。期待しています。そして君たちにはこの林間学校を十分に楽しんでもらいたいと思う一方で、二泊三日の合計55時間がすべて楽しい時間ばかりというわけにはいかないことはあらかじめ理解してもらいたいと思います。なぜなら集団でしかも学校以外の不慣れな場所で、活動&生活するということは、裏を返せば、気を抜く時間がない(一人の時間がない)ことになります。つまり全員がそれぞれある程度の我慢をしたり窮屈な思いをしたりすることも出てきます。ましてや86名の生徒を私も含めてたった8名の職員で引率しますので、君たちへのお願いがあります。当日発生したトラブルに対して、まず自分たちで問題解決を図ってほしい。またその問題解決をリーダー一人に任せっぱなしにせず、その他の人がリーダーを支えるフォローアーとして自覚して下さい。特にトラブルが起きても、その場はあえて黙っていて、あとから『本当はあの時私は~だと思っていた』だけは避けてください。それは一生懸命やっている仲間に失礼にあたると思います」と少し強めに話しました。

〇生徒たちがその事をどこまで意識してくれたかは、今は把握できませんが、明日からの二泊三日で彼らの成長した姿をみるのが楽しみです。

須藤昌英

 

9月9日(火)「どんな人間が最後に生き残るか」を人工知能に問う

〇今、生徒たちから國分功一郎教授への「質問事項」をまとめています。その内容は多岐にわたりますが、主に「哲学とは何ですか?」「読書について教えてください?」「相手に伝わる話し方は?」「生きるって何ですか?」「効果的な学習方法を教えてください」「その他」に分けることができます。國分教授からの回答が楽しみです。

〇4年前にお亡くなりになった、筑波大学名誉教授の村上和夫氏(遺伝子研究のエキスパート)については、4月17日のこのブログでも書きましたが、いろいろな著書でわたしたちにわかりやすく「人間の無限の可能性」を遺伝子の視点で教えてくれています。

〇「一個の細胞内の遺伝子がもつキャパシティー(潜在能力)は、とても大きく、かりに遺伝子のもつ全能力を100とすれば、その3%から5%くらいしか私たちは用いていないと言われています。この『遺伝子のスイッチをオン』にして生きていけば、これまでとは違う新たな自分をつくっていける」と指摘しています。

〇読むたびにいつも勇気づけられます。何より科学者の言葉には説得力がありますし、私も経験上「素直な人は伸びる」という言葉を実感してきました。「素直」とは、「今の自分を大切にし、将来の自分に期待する」心情をもてることだと確信していまし、この「素直さ」が「遺伝子のスイッチ」だと思います。

〇その村上和雄氏の著書『人生の暗号』(サンマーク出版)に、興味深い部分があります。要約して紹介します。

「当時の最新のコンピュータに『どんな人間が最後に生き残るか』を推測させました。その結果、『力の強い人、自分のことを優先させて考える人、競争に勝ち抜いていく人』などという大方の予想緒を裏切って、『譲る心をもった人』という回答が出てきたという話があります。これはいったい何を意味しているのでしょうか?『他人のためを第一に考える人が結局報われる』ということではないでしょうか?このことは遺伝子のはたらきからも納得のできることです。人の心は、『他人のため』に献身的に努力しているとき理想的な状態ではたらく。よい遺伝子がONになるのです。」

〇今から25年前の文章なのですが、今にも通じることだと感じます。そこで私もチャットGPTに、「どんな人間が最後に生き残るか」という同じ質問をしてみました。そして次の回答を得ました。

①適応力が高い人 

②協調性と共感力を持つ人 

③自己管理ができる人 

④学び続ける姿勢を持つ人 

⑤ポジティブで希望を持ち続ける人

〇①は生物は一般的にそのように進化してきたので、わかりやすいです。②は前述のコンピュータの回答と通じるところがあります。「力が強い」とか「競争に勝ち抜く」ではありません。③には「感情のコントロールができ、冷静に判断できる」という文も付随していました。つまり①と②のような人になるための不可欠な要素といえるでしょう。

〇校長として歓迎するのは、④と⑤です。これは今の中学生にとって一番身に付けてもらいたい資質ではないでしょうか。中学生には生きていく上で今後何らかの苦難が訪れても、この2つを意識してもらえば、たくましく生き残る力を育んでいけると思います。

〇さらに村上名誉教授の『人生の暗号』には、「人類は百年以上もの間、生存競争に勝ち抜いたものが生き残るというダーウィンの説を主流においてきましたが、科学が進歩して生命の仕組みが解明されるにつれて、まったく違った考え方が大きく浮上してきているのです。その一つに『共生的進化論』というのがあります。人間に限らず生物は、お互いに助け合いながら進化したという考え方です。」と書かれています。

〇村上氏の唱える「サムシング・グレイト(偉大な何かの力が働く)」のはたらきにも通じる「譲る心をもった人」と、昔のコンピュータが答えたのも合点がいります。村上氏は「『人のために』を実行するとなぜ報われるのか。それは自然の姿そのものであり、自然体こそが最適な生き方の選択といえるからです」と結んでいます。

〇最新の人工知能は大きく進化しているとよく聞いていますが、先ほどの5つも、ある程度的を得た解答をするものだなと少し感心しました。でもやはり哲学的な問いに対しては、機械のコンピュータやAIではなく、國分先生のような生身の人間に答えてもらった方が、生徒たちの心に残るだろうと感じます。

須藤昌英