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2022年3月の記事一覧

3年生のいない学校

金曜日の卒業式を終え、3年生がいなくなった学校は本当に寂しいものです。3年生が築いてくれた伝統を1,2年生は守っていってほしいとともに、より良い学校を目指して頑張ってほしいと思います。写真は3年生の教室にされた卒業式の装飾の一部です。

 

 

第45回卒業証書授与式

 本日、晴天の空の下、地域の皆様、保護者の皆さの御理解、御協力のもと、第45回卒業証書授与式が行われました。卒業生一人ひとりに気持ちを込めて卒業証書を渡しました。中学生活の3分の2以上をコロナの影響を受けながらも、学習活動、部活動、委員会活動を一生懸命取り組んでくれました。卒業式の態度が素晴らしく、下級生にその態度を見てもらいたかったです。学年目標が「百花繚乱」でありましたが、それぞれの道で卒業生の才能が花開き、将来いろいろな立場で活躍することを信じております。

 

校長式辞

 式辞,まん延防止等重点措置法の適用が延長される中,地域の方々,保護者の皆様の御理解・御協力のもとに,第四十五回卒業式を挙行できたことを心より感謝申し上げます。ただ,ここにいる卒業生の立派な姿を地域の皆様,そしてご家族の皆様全員に見ていただけないことが残念でなりません。

  卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます。私は,皆さんと一緒にこの柏五中にやってきました。入学式の後,体育館ステージで,皆さんのお父さんやお母さんと一緒に写真を撮ったこと日からもう三年が過ぎたと思うとそれだけで感慨深いものです。一年生の五月に行った上野公園は,中学校に入学して初めての行事でした。九月に実施された体育祭・十一月の柏陽祭を経験し,当時の先輩を見て自分たちもいつかそれ以上の演技・発表をするんだと強い気持ちを抱いたのではないでしょうか。

  しかしながら,2019年,12月に確認された新型コロナウィルスの影が日本にも徐々に忍び寄り,あっという間に日本中に広がりました。その波は,低くなったかと思えば,さらに高い波が押し寄せ,あきらめと希望が何度も繰り返される中で,今年こそはできる,行けると思っていた学校行事を私たちから奪っていきました。運もあって,ディズニーシーには行けましたが,それでも,みんなと一緒に寝泊まりをする旅行にこの中学生時代に一度もいけなかった皆さんの気持ち,青空の下で思いっきり声を出して,全校生徒が一体となり,青春を躍動させる体育祭中学生最後の年に出来なかった皆さんの無念を察するとかける言葉がありませんでした。

 2年間も前を向いての給食時間を過ごし,昼休みや体育の時間,時期によっては,部活動もマスク着用が義務付けられる中での活動を強いられました。そんな状況の中での受検との闘いは,言葉には表し難いストレスであったはずです。

 そんな歴史の一ページに残るパンディミックの渦中にあって,ホッとさせられたのは皆さんの日常生活でした。日々の授業,清掃活動に真面目に取り組む姿。昼休みにおしゃべりに花を咲かしたり,校庭で楽しく遊んだりしている姿を見て何度も救われました。部活動にも,限られ時間の中で,全力で取り組み,素晴らしい成果をあげてくれました。こんな苦しい時代に中学生時代を過ごし,それでも五中を「良い学校」から「自慢できる」学校へのレールを敷いてくれた誇りある三年生に,私から敬意を込めて最後のメッセージを送ります。

 一つ目は環境への感謝です。2018年の統計では,世界で530万人の子供が5歳未満で亡くなっています。サハラ以南のアフリカでは13人に1人の子供が5歳の誕生日が迎えられません。。努力しようにもできない状況にある子供たちが世界にはたくさんいます。ロシアとウクライナが戦争状況にあり,少なからずの子供たちがその戦禍に巻き込まれ、今も絶望の淵にいます。

 教師,ミュージシャン,動物飼育員,パン屋,トリマー,ピアノ・エレクトーンの先生,航空自衛隊,パティシエ,絵に関わる職業,IT,鉄道,医療,音楽,海洋生物,服飾,プログラミング,アニメーション,スポーツ関係,薬剤師,看護師,建築士,美容師,助産師,介護士,保育士、そして警察犬訓練士。これは,校長面接の中で,皆さんが教えてくれた将来就きたい職業です。

 日本という国に生まれた環境,仲間がいて,支えてくれる人がいる環境,自由に勉強,運動ができる環境。それが今あることに深く感謝し、自分の幸せを感じ,粘り強く夢に向かって夢に向かってチャレンジできる人になってください。

 最後に「努力」ということについて話したいと思います。記憶に新しい北京オリンピックでフリー演技の終了後に,羽生結弦選手の「報われない努力」というフレーズが話題になりました。皆さんはこれをどう受け取ったでしょうか。「報われない」という意味が結果という意味,「メダル」であるとか「合格」であるとか「地位」であるとするならば,努力が報われないということは誰にでも起こりうることでしょう。

 しかし私は,こう思います。自分の過去を振り返った時,精一杯頑張ったという過去,努力したという自信は,皆さんのこれからの未来を必ず励まします。頑張ったと自分が言えることが、たとえ、時に結果にはつながらなくても,未来への笑顔につながるのです。生涯努力し続けられる人になってください。

 三年生の担当の先生方,子供たちも頑張りましたが,近藤主任を中心に粘り強く,あきらめずに、時には時間を度外視して子供たちと歩んだ日々。そののご褒美が皆さんの目の前にいる立派に成長した生徒ではないでしょうか。

 保護者の皆様,三年間,時には厳しい目で,そして時には寛容な思いやりを持って、本校の教育活動を見守っていただき心より感謝します。生まれた日から,中学校を卒業するまでの15年間には,皆様にしかわからない喜び,悲しみ,感動,そして苦悩があったことでしょう。初めて,歩いたあの日,初めて「ママ」といったあの日,病気になって病院に駆け込んだこと,運動会で声をからして応援した時,今走馬灯のようにお子様との思い出が胸を駆け巡っているのではないでしょうか。不安と期待でくぐった門から今日この良き日にお子様は旅立ちます。本当に立派になりました。自慢の三年生でした。是非,誇りに思ってあげてください。

 昨年度,皆さんが,お忙しい中,教室やトイレの消毒活動をお手伝いいただいたこと,コロナ禍における学校の判断が、時として皆様の意見と食い違っていても,御理解いただき,支えていただいたことに改めて心より感謝いたしま。す。

 それでは,卒業生の皆さん。厳しい時代に中学生時代を送った皆さんが,この逆境を乗り越え,小さな努力を繰り返し,その努力がやがて実を結び,花が咲き乱れ,207人の才能が開花し、まさに「百花繚乱」の学年でであったと振りかえることができることを固く信じ、私の式辞といたします。

 

                        令和四年三月十一日 柏市立柏第五中学校校長 鈴木 淳一

   

   

 

感動の3年生送る会

 

 3月4日(金)3年生送る会が行われました。体育館に一堂に会することが出来ないため、自分たちのパフォーマンスをあらかじめ動画に収め、各教室で観るという方法で実施しました。構成は一二年生の発表、生徒会監修の「思い出ビデオ」、お世話になった先生からのメッセージ、3年生の発表でした。文字で、その感動を表すことはできませんが、本当に3年生に楽しんでもらいたい、そして感謝の思いを伝える会でした。