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校長雑感ブログ

2月17日(火)千葉県公立高等学校入学者選抜&ゴミ拾いボランティア活動

〇昨日の朝は、1・2学年の複数の学級で、複数の生徒が感染症(インフルエンザA型及びB型)と診断されたり、その他も発熱により欠席するとの連絡があったりしました。そこで感染症等の蔓延防止として、給食後の早帰りにしました。

〇ただ1・2学年は予定通りに、後期期末テストを実施しますので、体調不良の場合には、早めに休養や受診をしてください。

〇いよいよ本日と明日、千葉県立及び柏市立高等学校の学力検査が行われます。昨日の給食の時間は、いつもよりもどことなく大人しく緊張感をもっていることを感じました。無事に自分の力を出し切れるように祈っています。

〇今朝6時過ぎ、通勤路を少し遠回りし、廣幡八幡宮に参拝しました。「今日、千葉県公立高等学校入学者選抜に臨む3年生全員が、本来の実力を出し切れますように!」と祈願してきました。雨上がりのしっとりした空気で、いつも以上に厳かな雰囲気に包まれました

〇3学年は昨日までの事前指導として、確認事項(時間、持ち物や身だしなみなど)に加え、「トラブル対応」なども指導してきました。

【受検票を忘れた】

・慌てずに受付に『学校名、氏名、受検番号等』を申し出て相談する

・受検票は合格発表の際も必要なので、受検後も大切に保管する

【電車やバスを乗り間違えた】

・できるだけ公共交通機関を利用する(ただし感染症対策で車の場合は保護者判断)

・もし待ち合わせの相手がいてもその場所に時間とおりに来なければ、自分一人で予定通りに高校へ向かう

・もし間に合いそうになかったら、直接志望校に公衆電話等や近くのコンビニにお願いして連絡する

【体調不良(感染の疑い)】

・前日までに判明した場合には、土中に連絡する

・当日の場合には、直接志望校に連絡し、その後土中にも連絡する

・もし追検査(26日)を受けることになった場合、はやい回復を目指してしっかりと休養する

〇千葉県の入学者選抜の歴史をさかのぼると、今から40年前くらいまでは、一部の専門学科を除きすべての普通科では、1回のみ(2日間で行う学力検査等)でした。その後当時の文部省の通知で「受験機会については、同じ高等学校においても定員の一部を留保して、入学者選抜を2回にわたって実施するなど、受験生に複数の機会を与える工夫をすることが望ましい」とあったのを受けて、昭和61年度から平成14年度までは、「推薦」と「一般」に分かれ、徐々に募集定員に対する推薦枠を拡大(普通科で最大40%)していきました。

〇さらに平成15年度から22年度は、「推薦」に変わり「特色ある入学選抜」が導入され、生徒の多様な能力・適性等を多元的に評価するようになりました。そしてその理念を継承しつつ、4年前までは、「前期選抜(2月中旬)」と「後期選抜(2月下旬)」の2回行っていました。確かに受験生にとっては2回受けられるという精神的な安堵感や受験パターンを戦略的に構築できるなどのメリットはありました。

〇上記のような入学者選抜の推移をみると、単純に言えば今の制度は40年前に戻っているということですが、中学校の校長としては、「この感染症が蔓延しやすい時期にいつまでこのような選抜を行うのか・・、志願者はすべて入学させるような制度はいつになったら構築されるのか・・、少なくともそうなるための選抜方法の議論を不断に継続してほしい・・」などの疑問や要望があります。

〇学力検査(国語・社会・数学・理科・英語:マークシート解答)以外の検査については、各高等学校が決めて実施しています、いくつかを紹介します。

・面接(複数の面接官と受検生の個人面接や集団討論など)

・適性検査(作文・小論文を書く、運動・音楽の技能の検査など)

・自己表現(当日にパフォーマンスや実技等を行うなど)

・思考力を問う問題(論理的思考力や表現力などを問う内容)

〇過去には2月は雪の影響などで、受検会場に行くことを心配したことがありましたが、今日と明日はその心配はないので、防寒対策をしっかりして、全力を出してほしいです。ガンバレ!39名!!

〇公立高等学校を受検しない3年生は、5月に実施しようとして大雨で出来なかった「ゴミ拾いボランティア」を行いました。学校から増尾駅、商店街方面までの2㎞を1時間かけて行いました。私立高等学校へ入学内定をもらっている生徒がほとんどですが、かれらも仲間の健闘を心から願いながら、真剣にゴミを拾いました。

須藤昌英

2月16日(月)日本人は和製語が好き?得意?

〇暖かい週末でした。特に昨日は4月を思わせる陽気で、外を歩いている人の中には半袖の人も多く見かけました。ただこのまま春に向かって一直線とはいかないでしょうから、今後も気温が急降下し、寒さがぶり返す可能性もあります。

〇この時期は「三寒四温」の言葉通り、暖かい日と寒い日が交互に訪れます。一時的に記録的な暖かさになっても、冬の冷たい空気が戻ってくることが多いため、油断できない時期が続きます。寒暖差による体調不良も気をつけなければなりません。

〇以前にも外国人が日本語を習得するのは、非常に大変だということにふれました。その主な理由として「漢字・ひらがな・カタカナ」の使い分けや、複雑な敬語、主語が省略される曖昧な表現、そして英語などと異なる語順などがあると書きました。

〇逆に、外国語の要素を日本人が短縮・活用し、日常的に使いやすい形に変化させた外来語(カタカナ動詞)も多くあります。こちらは私なども若い人が日常的に使っていることを後から知ることが多く、意外な由来を持つ言葉も増えています。いくつか調べました。

〇「サボる」は、フランス語のsabotage(サボタージュ)という言葉を略し、さらに日本語の動詞化の接尾辞「〜る」をつけたものです。フランス語の「sabotage」は、sabot(サボ=木靴)に由来し、歴史的には産業革命初期、労働者が自分たちの権利を守るために、履いていた「木靴(サボ)」を機械に投げ込んで壊したり、機械を蹴って動かなくしたりして仕事を止め、怠業(生産性を落とす抗議)を行ったことが背景とされています。日本では大正時代に若者を中心に広まり、その後単に「仕事を休む」「怠ける」という意味で使われるようになりました。

〇もっと近年では「ディスる」があり、英語のdisrespect(ディスリスペクト:不尊敬、無礼)という言葉が語源で、接頭辞の「dis-(否定、反対)」を抜き出した言葉です。アメリカのヒップホップ文化の中で、相手(ラッパー)を「侮辱する」「批判する」「見下す」といった意味のスラング(卑語、俗語)として、「dis(ディス)」が使われるようになりました。日本では、さらにカジュアルに「〜する」をくっつけて「ディスる」という動詞として使われるようになりました。

〇私などは、前者の「サボる」を若い頃から日本語かも?と認識していましたので違和感がありませんが、後者の「ディスる」は、意味は理解していても日常で使うほどではありません。ただどちらもマイナスイメージの言葉なので、今後もあまり増えてほしくありません。

〇その他の「~る」として、外来語に「〜る」をつけた言葉は他にもあります。

①ダブる➡英語の「double(ダブル=二重)」からきていて、予定が重なる、量が2倍になる、大学などでは留年する(単位が二重になる)という意味でよく使われます。

②ググる➡「Google(グーグル)」で検索することで、インターネット時代になり、調べることをほぼ代用しており、最近はイメージ先行が強くあちこちで聞かれます。

③バズる➡「Buzz(バズ=噂、騒音)」からきており、SNSなどで話題になることをさすことが多いが、これもどちらかというとマイナスなイメージが強いです。

〇このように日本人が「和製語(和製英語や和製漢語)」を作り出す技術は世界的に見ても非常に特徴的で、よく言えばクリエイティブだと思います。単に外来語をいじるのではなく、独自の解釈や背景を加えて、日本人の感覚に合うよう作り替えるのが得意と言えます。

1.和製英語:直感的な短縮と組み合わせ

英語圏では通じない「和製英語」は、海外の文化を日本流に消化・加工したものです。これもいくつか典型があり、「リモートコントローラー」→「リモコン」、「パーソナルコンピュータ」→「パソコン」と短縮・合体させ、長い英単語を短くし、生活に浸透させました。また「ドライブイン」を「サービスエリア」の意味で使ったり、「ナイーブ」を「繊細」ではなく「単純」といった文脈で使用したりするなど、日本人のイメージに合わせて意味を変化させます。さらに「ランニングマシーン」のように、英語(treadmill)よりも動作や機能が直感的にイメージできる言葉を優先する傾向があります。

2.和製漢語:漢字の意をいかした概念の定着

明治時代以降、西欧の新しい概念を日本語に翻訳する際に、漢字を組み合わせて多くの「和製漢語」が作られました。ただこれもあまりにも浸透しているので、もっと昔から使われていた気がします。具体例として、「社会」「文化」「哲学」「科学」「経済」「民主」「主観」「客観」など、現代の日本語では欠かせない語彙が、実は抽象的な概念を漢字の持つ意味を組み合わせて造語として生まれ、日本人の感覚に上手く落とし込まれたのでしょう。

〇では「なぜ和製語が頻繁に生みだされるのか?」の問いに対しては、「日本人の頭の柔らかさが起因している」と答えてもいいかもしれません。AIで調べると、

①分かりやすさ・親しみやすさ➡英語の直訳ではなく、日本人が直感的に「何のことか」わかる言葉を優先します。

②ファッション性・モダンさ:➡外来語(カタカナ語)を使うことで、新しさや都会的なイメージを出したいというマスメディアや広告の傾向があります。

③生活に密着した表現➡日常生活で使いやすいように、日本独自の文脈で作られており、日本人は異なる文化や言語を「使いやすい」「分かりやすい」言葉に変化させ、独自の文化を形成する力に長けていると言えます。

〇最近の言葉としては、「推し活」は和製漢語、「隙間バイト」は和製英語になるのかもしれません。季語や自然の彩り、豊かな感情を表す古くからの日本語の美しさは大切にして、日々の日常会話で意識的に使いつつ、その一方で新しい感覚から生まれる和製語を楽しむのもいいかもしれません。

須藤昌英

2月13日(金)令和8年度学校教育活動年間計画の作成 

〇起床してテレビを観ると、どのチャンネルでも、前夜のオリンピックの結果が放送され、メダリストのインタビューも流れています。日本人選手だけでなく、外国人のスーパーなパフォーマンスにも驚きます。もちろん10歳・20歳代の活躍も気になりますが、30歳・40歳代のベテランの活躍にも注目しています。

〇昨日は、2026冬季オリンピックの最高年齢52歳の女性のハツラツとして、笑顔いっぱいで競技に取り組む姿が一番印象に残りました。私よりも10歳も若いとはいえ、その年齢まで自分を鍛え、限界に挑戦しようとする陰には、若い人とはまた違った苦労があるのだろう・・と想像します。久しぶりにスキーをやってみたくなりました。

〇最近のオリンピックでは、選手同士がし烈に競技の技を競うだけではなく、ライバル同士が抱き合い、お互いの健闘をたたえ合う場面が見られます。微笑ましく爽やかな印象を受けます。一昔前では想像できなかった光景です。

〇この変化は、競技の勝敗(メダルの色)だけではない「スポーツマンシップ」の新しい形として、多くの人々に感動を与えています。かつては「国の威信をかけた戦い」という面が強かったものの、現在は「自分を高めてくれたライバル」への感謝と、トップアスリート同士の「共感」が、スポーツの場をさらに豊かにしています。

〇特に印象に残っているのは、夏のオリンピックのスケートボードや今回の冬のスノーボートの競技です。どうやらこれらの競技では、対戦相手は「敵」ではなく「共にシーンを盛り上げる仲間(クルー)」として見なされており、競技が終了した瞬間に、そのパフォーマンスを称える抱擁や笑顔が自然と生まれているのだそうです。

〇これは中学校の部活動(週末のクラブ活動)の在り方の変化とも似ていると感じます。部活動の目的は、学校の教員による専門的・熱心な指導の下で競技力向上や根性を養うというかつての「勝利至上主義」的な側面から、スポーツや音楽等を通じて幸福で豊かな生活を営むことを目指し、各自の関心・適性等に応じて、日常的にスポーツ音楽等に親しみ、又はスポーツや音楽等を支える活動に参画することに大きく変化しています。

【作成中のR8年度年間計画】

 

〇あと6週間あまりで、4月を迎えます。現時点で令和8年度当初の予定として、始業式は4月6日、入学式は4月9日(ただし中学校は午後)と決まっています。これは柏市内の小中学校で統一です。同様に各学期の始業式・終業式、夏・冬・学年末の休業期間はあらかじめ市教育委員会から通知されています。

○その他の学校行事は、校長の責任の下に各学校で決定します。本校でも昨年末から検討を続けており、来週の職員会議で最終的な案を決めていく予定です。このことは昨日の学校運営協議会でも提案し、委員の皆さんからもご意見や質問をいただいています。

〇そもそも学校教育は、人間性豊かな生徒の育成をめざして、組織的・計画的に行われるものです。そのために、各学校では、適切な教育計画を作成し実施することが求められています。

〇教育計画の中でも、生徒の指導に直接かかわる「教育課程」は、教育活動の根幹をなすものです。その教育課程とは、「学校教育の目的や目標を達成するために必要な教育内容を、生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画」

です。

〇具体的には、各教科(9教科)、道徳科、外国語活動、総合的な学習(探究)の時間及び特別活動について、学年に応じて、その目標、内容、指導に充てる時間等を組織的に配列したものです。

〇教育課程の編成の基準である学習指導要領の総則(文部科学省発行)に、教育課程の編成の原則として、「各学校においては、学校の教育目標の具現化を図るために、さらなる創意工夫を加え、適切な教育課程を編成しなければならない」と記述があります。

〇視点を広げれば、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を学校と社会とが共有し、それぞれの学校において、必要な教育内容をどのように学び、どのような資質・能力を身に付けられるようにするのかを明確にしながら、社会との連携・協働によりその実現を図っていくことが重要です。

〇学習指導要領では、教育課程全体を通して育成を目指す資質・能力を、ア「何を理解しているか、何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)」、イ「理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)」、ウ「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養)」の三つの柱に整理するとともに、各教科等の目標や内容についても、この三つの柱で整理されています。

〇さらに、資質・能力の育成が実現されるよう、単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら、生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うこと、その際、各教科等の「見方・考え方」を働かせ、各教科等の学習の過程を重視して充実を図ることが示されています。

○先ほどの行事の実施日も大きな視点で、式行事(入学式、卒業式など)、学校行事(体育祭、合唱フェスティバル、定期試験、避難訓練、授業参観など)、旅行的行事(修学旅行、林間学校、校外学習)、生徒会行事(新入生歓迎会、3年生を送る会、生徒総会、生徒会選挙など)をバランスよく配置していきます。

○ただし一度は決めたものでも、諸事情の変化から新年度がスタートしてからの予定の変更も過去にはありました。これはもちろんできるだけ少ない方がよいことは承知していますが、その場合にはできるだけ早めにお知らせをしていきますので、ご了承ください。

○特に来年度の大きな変更点としては、創立80周年に関する行事を予定しています。特に生徒会役員とも検討を重ねていて、彼らがこのアニバーサルな来年度に、自分たちが企画したことをいかに実現させてあげるかに、日々頭を使っています。楽しみです。

〇年間計画等が正式に決まりましたらお知らせします。

須藤昌英

2月12日(木)青ペンで「書きなぐる」効果とは?

〇昨日の建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う国民の祝日」として、1966(昭和41)年に定められました。この日は、明治時代の祝祭日「紀元節(きげんせつ)」が元になっています。

〇「建国記念日」ではなく「建国記念の日」となっているのは、「建国された」という事実、つまり「初代とされる神武天皇の即位より連綿と続く126代の皇統と日本国の建国をお祝いする日である」という考えに基づいているからだそうです。

〇いずれにせよこの日は、古くからの歴史や先人の努力に思いを馳せ、日本の繁栄と平和を願う国民の祝日です。古代の歴史書である『古事記』(712年)や『日本書紀』(720年)において、神武天皇が橿原宮(奈良県)にて即位し、日本国の基礎を築いたと記されている神話を国民としては知っておいた方が良いでしょう。

〇外国人の方と会話していると、彼らの方が日本の歴史などをよく調べており、日本人のこちらの方がタジタジになることもあります。神話レベルのことでもそれを「ただの言い伝え」としてとらえるのではなく、神話がある国は世界でも少ないことを認識するべきだと思います。

〇古事記の「国生み・神生み」を題材にした絵本なども出版されており、若者もそこから歴史に興味をもつこともあるでしょう。イザナキとイザナミという二柱の神が試行錯誤して島々を生む様子から、死と生、男女の対話や亀裂といった深い内容が、美しい文章と絵で描かれていますので、一度読んでみるのもよいかもしれません。

〇私は小学生の頃から、赤と青の2色鉛筆をよく使っていました。半分が赤で半分が青なので、どちらかを多く使って削るとバランスが悪くなるので、気を付けて使っていました。マイルールとして、普通の鉛筆は主に授業の黒板の内容をノートに書き写す際に使用し、加えて赤鉛筆はその授業の重要ポイント、青鉛筆は自分の疑問や考えと仕分けしていました。

〇また小学校の算数ではよく、学習問題を青枠で、学習のまとめを赤枠で囲っていることがよくあります。色の使い分けによって、1つの授業内の問題解決の課程がよくわかるからだと思います。光の三元色は、「赤RED、緑GREEN、青BLUE」ですが、さすがに緑は少し見づらいので、ノートには適さないのかもしれません。

〇少し前に、青色ペンに意外な効果(ストレスを軽減し、集中力を高める)があることを知りました。2014年に長岡技術科学大学の野村収作准教授は、被験者に赤・青・透明の色つきメガネをかけた状態で計算問題を解かせる実験を行ない、その結果、青い色眼鏡をかけていると、課題への「集中」の値が高くなることが判明したそうです。

〇さらにストレスによって増加するホルモン「コルチゾール」の値も低下することがわかったようです。つまり青色には、精神をリラックスさせ、集中力を高めてくれる効果があるということで、それ以来私も「青ペンで何となくストレスレスになれるか?」と感じています。

〇また「青ペン書きなぐり勉強法」というのもあります。早稲田塾創業者の相川秀希氏が考案した、効率的な暗記やモチベーションアップに有効とされる学習法です。青ペンでノートに書きなぐるだけで、とてもシンプルですが、興味深いので引用します。

〇相川氏は次のように指摘しています。「意識しないと、私たちは自分の【主観】で勝手に情報の取捨選択をしてしまいます。でも、何が重要で、何が重要でないかなんて、通常、瞬時に判断できるはずがありません。だから効率よく復習したいと思ったら、まずは【全部書く!】と決める。そこから、再現性の高いノートが生まれるのです。」

〇私もまだ「本当に効果があるのか?」と疑問を持っています。でもやらないで批判するのは非科学的なので、少し継続していたことがあります。青ペン(私はボールペンとインクペンの2種類)とノートを用意して、ひたすら書きなぐる、これだけです。きれいに整理する必要はなく、ノート全面を使って、知った知識や考えたことなど、とにかく全てを隙間なく書き込みます。出来上がったノートは、見開きいっぱいに青文字がびっしりで、インパクトが強いです。

〇ただ私のようにもう脳の能力が衰退している年齢では、果たしてこの方法がストレスを軽減したり、集中の度合いが増してその分記憶の定着を促していたりしたかの実感までは得られませんでした。ただ、使ったノートのページ数やインク減りを見ると、「ここまでインプットした」という達成感を得やすいのは確かです。

〇生徒たちは今、定期テスト前で家庭学習(「土の音」を含む)に取り組んでいます。もし余裕があったらこの「青ペン書きなぐり勉強法」を一度試してもらい、その手応え(あった、なかったの両方)などを私に教えてほしいです。

須藤昌英

2月10日(火)丘の上の学校

〇始まったばかりのミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックで、スノーボード、スキージャンプ、フィギュアスケート、スピードスケートの種目で、日本人選手の活躍が目覚ましいです。7個のメダルはもちろんメダルを獲得できなかった選手も含め、見えないところでの努力に敬意を表します。

〇昔からオリンピックは「平和の祭典」と称され、スポーツを通じて世界平和と国際相互理解の推進を目指す国際的なイベントとされてきました。しかし今は、2020東京オリンピックの時もそうでしたが、開催による経済的効果の面がクローズアップされています。

〇メリットとして、都市整備の基盤であるインフラ整備や観光需要により一時的な経済波及効果(国内消費・雇用増加)をもたらす一方、競技場や選手村の施設建設費や警備費による巨額の公費投入及び財政負担や大会終了後の施設等の廃棄物化(負の遺産)が最大のデメリットとなっています。

〇ただ多様性の理解という面では、東京2020オリンピック・パラリンピックの基本コンセプトが「多様性と調和」だったりして、人種、性別、性的指向、障害の有無など、あらゆる違いを認め合い、尊重することで共生社会を実現し、次世代へ引き継ぐレガシーとして掲げられました。

〇いずれにせよ人間の能力の限界に挑戦し、超人的なパフォーマンスを見せてくれる機会はとても貴重で、観る人はみんなワクワクします。たとえスポーツではなくとも、一つのことに挑み続けることを、中学生にも自分事にしてもらいたいです。

〇先月の18日、2026冬季オリンピックのTEAM JAPAN結団式・壮行会が、船橋市のららアリーナTOKYO-BAYで開催されました。先に日本選手団の結団式が行われ、秋篠宮さまご夫妻も臨席されました。その後に開かれた壮行会には日本選手団と役員のほか、日本オリンピック委員会会長・橋本聖子さん、応援リーダーとしてタレント・松岡修造さん、サブリーダーとして元卓球選手・石川佳純さんに加え、応援パフォーマンスには歌手・中島健人さんも登場しました。

〇そこへ本校の教員も参加し、カーリング女子の選手たちが手書きでサインを書いたボールを投げた際、ラッキーにもそれを拾い、それを私に見せてくれました。女子カーリングのチーム名は北海道を拠点とした「フォルティウス(FORTIUS)」で、ラテン語で「より強く前進し続ける」という願いが込められています。期待しましょう。

〇昔ある先輩からかけてもらった言葉が今も記憶に残っています。「生徒たちやその保護者に【希望の登校と満足の下校】を叶えてあげるのは理想の学校だよ」と。当時はあまりピンときませんでしたが、今は私もその通りだと思います。そして少しでもそれに近づきたいと常に心掛けています。

〇ところでそもそも自宅から学校へ行くことを「登校」、その逆を「下校」というのは、何故だろう?と思っていた頃がありました。英語では登校を「Go to school」または「Attend school」といい、後者は少し形式ばった言い方です。

〇一方で下校は英語で「leave school」が最もシンプルでよく使われる表現で、「学校を離れる(出る)」という意味合いになります。どちらも「登る(上る)」や「下がる」とは違った言い方です。何かしら意味があるのだろうと疑問に思うと調べたくなります。

〇日本での「登校」「下校」という言葉は、かつて学びの場が寺や山の上にあり、そこへ通うことを「登山」と呼んでいたことに由来するようです。江戸時代の寺子屋教育では、寺へ入門することを「登山」や「入室」と言い、 学ぶという行為を「山を登り高みを目指すこと」になぞらえた経緯が本当なのでしょう。

〇また、知識や学問という「高い場所」へ向かうという意味や、教育の場所が崇高で特別な場所であるという敬意が、この表現の背景にあります。私は低いところから高いところへ登る際には必ず、顔が上がり顔に光があたることから、面(おもて)が白い➡面白いと言われるので、「学校は面白い場所」となることが理想だと考えています。

〇柏市立土中学校(千葉県柏市増尾1丁目23番地)の標高は、約20mです。周辺は下総台地に位置する安定した地盤のエリアであり、手賀沼につながる川などによる浸食で起伏が大きいです。20メートルは、一般的なマンションやビルにおいておおよそ6階から7階建てに相当しますので、東から南側方面の眺望はよく、増尾駅からも校舎がよく見えます。

〇生徒たちは、南側の正門や東側の通用門から登校するには、最後に必ず坂を登ります。何人かの生徒からは、「校長先生、この最後の坂がきついんですよ」と言われたことがありますが、そんな時は私から「でも帰りは下りだからスイスイでしょう」と返します。すると生徒は大抵苦笑いしています。

〇学校は、教員が児童・生徒・学生に対し、カリキュラムに基づいて継続的な教育を行う「学術的(アカデミック)」かつ教育的な場所です。知識の習得に加え、社会性や規律を養い、自主性を持って人格の完成を目指す場として機能しています。

〇アカデミックな場所と言えば、博物館や美術館を連想します。博物館・美術館は、研究成果に基づいた高い学術性と専門性を持つ、極めてアカデミックな場所です。歴史資料、考古遺物、美術作品が豊富で、教員や学生の研究拠点でもあり、一般の人も気軽に知的好奇心や探究心を刺激できます。学校もそこまでの施設はありませんが、本校にも2つの図書室に約1万冊の蔵書があります。

〇「希望の登校、満足の下校、また来たくなる学校をめざして」は、学校運営をする上で、最大のテーマです。

須藤昌英