柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

手西っ子と共に「学び」・「進む」学校図書館 手賀西小学校

手賀沼の南部,周囲を自然に囲まれた高台にある手賀西小学校。

112名の児童は,年間通して1年生から6年生までが8つのグループに分かれて様々な活動を行うので,

学年関係なく仲がいいです。低学年が高学年と手をつないで図書館に来る姿をみることもあります。

★授業ではICTと本を使って★

1年生は,2学期の国語「はたらくじどう車」の単元で自分が調べたい車を,本とタブレット端末を活用して

「のりものカード」を作成しました。本を選ぶのも早くなってきました。 

 

4年生は手賀沼について調べました。インターネット上にある難しい言葉などは,本で確認しながら進めています。

他の学年でも,ICTと本を上手に併用して学習しています。

 

★新しいことを取り入れています★

 

今年度から低学年の図書館活用授業に,教頭先生が入ってくださっています。

時には大型絵本の読み聞かせも…。みんな大喜びです!

「二人読み」・「辞書引き」・「読書会」など,学年に応じて学校図書館活用授業を進めています。

 

秋の読書イベントとして,全校参加で「ことばの宝箱」を実施しました。

お気に入りの本から,たくさんの素敵な言葉が集まりました。

先生方にも参加していただき盛り上がりました。

 

冬の読書イベントは校長先生提案の「ブックサンタ」です。

図書館の本から,友だちに読んでほしい本を選びメッセージカードを添えて渡します。

みんな楽しそうに真剣に本を選んでいました。

イベントの景品(しおり)や掲示物は,8名の図書委員が協力して作成してくれました。

 

年間を通して,手西っ子と学校図書館は新しいことを取り入れながら繋がっています。

これからも,「学び」・「進む」学校図書館でありたいと思います。

司書教諭研修会

 1月29日(月)沼南庁舎において「令和5年度司書教諭研修会」が開催されました。

柏市では昨年度まで学校図書館指導員との合同研修との形で司書教諭研修が行われてきましたが、今年度より「司書教諭研修会」として学校図書館の専門的職務を担っていただく司書教諭の研修を開催することになりました。

教育委員会指導課では、学校図書館指導員との2回の合同研修と合わせ、年間3回の司書教諭研修で柏市内63校の学校図書館活用が広がっていくことを目指しています。

 

★司書教諭の役割 ~学校図書館指導員との連携~

  羽山指導主事より

 学校図書館における司書教諭としての業務と学校図書館指導員との連携についての講義のあと、各学校図書館での業務について交流し、確認しました。 

  

 

★学校図書館オリエンテーション

  学校図書館コーディネーター 笹間ひろみ先生 より

 来年度の学校図書館始動に向け「学校図書館オリエンテーション」の意義についてご講義いただきました。

年1回のオリエンテーションでは「利用指導」によって身についた基本的知識や技術の延長上に「情報活用能力の育成」があり、教科担任(担任)と学校図書館指導員の協働で行うことが確認できました。

 

引き続き、学校図書館指導員リーダーと共に実践例の実演がありました。

 ①小学校 4年国語「学校図書館利用指導と本の分類について」

 ②中学校 3年国語「俳句の味わい」

 

★「体験読書会」

 笹間コーディネーターからの「読書会について」のご講義のあと、事前に読んできていただいた本で3グループに分かれ「読書会」を体験していただきました。

 ①「ジオジオのかんむり」 小学校低学年

 ②「キング牧師の力づよいことば」 小学校中・高学年

 ③「杜子春」  中学校

半数以上が「『読書会』は初めて」との声がある中、司書教諭は読書会での読書の新たな楽しみ方を感じていたようです。

 

★実践報告会

 「令和5年度 学校図書館活用実践記録」に掲載した実践例を示しながら、学校図書館活用の発表を行いました。各校学校図書館の活用にどのような工夫をしたのか、国語だけではなく幅広い教科での活用事例の報告がありました。

 

 

柏一小図書館へGO! 柏第一小学校図書館

 柏駅前の賑やかな一角に,四季折々の木々に囲まれた柏一小があります。今年創立115周年を迎え,数々の伝統が受け継がれてきました。多くの卒業生が学んだ学校図書館は,教室から遠い第三校舎にありますが,図書館へ向かう階段には『図書館へGO!』の張り紙!毎週の授業や休み時間には,児童でいっぱいです。

図書館活用が進む,柏一小の取り組みを紹介します。

 

【調べよう!本とICTの併用】

 1年生が初めてSagasokka!を活用する調べ学習の授業です。一つ一つ確認しながら,操作を覚えていきます。簡単なクイズに答えながらどんどん進めていくと,鳥の鳴き声も聞くことができました。

これから本と併用しながら,たくさんのことを調べて学んでいきます。 

  

 

【新着本展示会】

 今年柏一小図書館に新しく仲間入りした本の展示会を行いました。

新調した布を机に敷き詰め,図書館はいつもと違う雰囲気です。全クラスが来館し,一冊一冊少しずつの味見読書をしました。多くの本と出合い,触れ合うことができました。

 

【おはなし隊さんのゾロゾロこわ~いおはなし会】

 創立記念行事『いちょうっ子まつり』で,読み聞かせボランティアのおはなし隊の方々が,怖いテーマのおはなし会を開いてくれました。怖い本が好き,苦手の児童たちもみんな興味津々です。

ある食べる場面では,大きなそしゃくの音も流れ…とてもドキドキした様子!

おはなし隊さんは,毎月学年ごとに定期的に読み聞かせをしてくれます。

「今日はどんな本かな?」児童たちの待ち遠しい時間になっています。

 

【日本の特産品が勢ぞろい】

4年生が,社会で日本の都道府県を学びました。自分たちで本を選び,インターネットも活用して,どんどん調べていきます。千葉県や他県の各地域の名所や特色,くらしがわかり,特産品を紙粘土で作りました。

工夫をこらした品々が並んでいますね。『いちょうっ子まつり』では,都道府県マスターや日本一周すごろくなど,楽しく学べるブースとなりました。

 

【読書の木】

 全校の取り組みとして,読書の木を掲示しています。本で調べたり読んだりした後は,読書の記録(学年によって用紙やPC)に記入していきます。後の振り返りとして,また記録して整理していくことの大切さを学ぶ機会になります。読書の木には,学年ごとの目当ての冊数によって増える3色の名前のお花が咲いています。

一定数読んだ児童は,殿堂入り!1冊多く借りられるブックパスポートがもらえます。

これからもたくさんのお花でいっぱいになるといいいですね。

 

 学校図書館へGO!きっと,知りたかったことや読みたかった本,新しい発見があるはずです。

そんな何かが見つかったら…。これからもさまざまな活動を通して,学び続ける子どもたちを応援していきます。

 

第6回学校図書館指導員研修

12/11(月)沼南庁舎にて第6回学校図書館指導員全体研修が行われました。

★授業実践研修

 柏市立柏中学校 伊原 紘平 先生

 「学校図書館とICTを効果的に活用した国語科授業」について実践報告をいただきました。中学2年生国語「二千五百年前からのメッセージ ―孔子の言葉―」の授業実践です。

 学校図書館指導員との連携により、生徒が主体的に資料を選択でき多面的な考え方につながったこと、情報の取捨選択と本当の意味での知識の蓄積が、学校図書館活用の意義につながる、など様々なお話をいただきました。また、小学校の単元が、中学校につながっているということも実感できたお話でした。

 

★グループワーク「リーフレット更新作業」

 小学校と中学校のグループに分かれ、令和6年度版 学校図書館活用単元例<柏モデル>への更新作業を行いました。

 小学校グループは来年度新しくなる教科書の内容に合わせ、中学校グループは各校の実践を持ち寄り、全教科について検討しました。

 

★グループワーク「選書検討会・交流」

 今年度後期に購入した図書について、選書検討会を行いました。

 

 お互いに意見交換をしながら、授業に活用できる新しい本を知り蔵書構成の見直しをすすめていきます。

 

 研修前や休憩時間には、指導員同士で情報交換をする様子が見られます。研修で得た学び、仲間たちと共有するアイデアを、勤務校にもちかえり、更に充実した学校図書館活用に活かしていきたいと思います。

読みたい!知りたい!を叶える場所へ 酒井根中学校

酒井根中学校は現在、669名の生徒が在籍。学校図書館は昇降口の前にあります。

年に2回、新着本の展示会が行われ、味見読書をした後、貸出が開始されると
長蛇の列に、担当する図書委員たちは大忙し!嬉しい悲鳴を上げています。

 

授業では、本とタブレットの両方の利点を生かし、調べ学習を行っています。

 

こちらは授業内でのビブリオバトル、おすすめ本を熱く語る予選の様子です。

 


今年度の秋のブックフェアは、“一行一会(いちぎょう いちえ)”
本は封筒の中に入っています。わかるのは、図書委員のおすすめ本の中の一行だけ!
一期一会ならぬ、一行からはじまる本との出会いを楽しんでもらえたらと思います。

 

知識にも、心にも、そっと寄り添える場所でありますように…。
学校図書館は、今日も扉を開けて、皆さんをお待ちしています。

 

第5回学校図書館指導員研修

11/7日(火)沼南庁舎にて第5回学校図書館指導員全体研修が行われました。

★パスファインダーについて  大野学校図書館アドバイザー

柏市学校図書館では児童・生徒の調べ学習に役立つパスファインダーを作成しています。情報を正しく活用するためには毎年更新作業が必要です。更新の注意点を確認しました。

★ステップアップ研修「学校図書館紹介」

笹間コーディネーターより

今年度新設された田中北小学校の学校図書館紹介がありました。児童の学習の場、読書を楽しむ場として、学校の中心に設置されている明るい図書館の様子を見ることができました。

  

グループに分かれ、勤務校の授業支援の様子や学習コーナー、書架の様子を紹介しました。他校の様子を知ることはとても勉強になります。他校の工夫に興味深く聞き入っていました。

 

★グループワーク

小学校は来年度から使用する教科書が変わります。小学校担当者は新しい教科書を見て内容を確認し、気付いたことや図書館活用について情報交換しました。

中学校担当者は、授業支援について情報交換を行いました。

 

児童・生徒の学びを支えるために図書館指導員ができることはたくさんあります。研修で学んだことを生かすために指導員一人一人が思いを新たに自校での勤務にもどります。

いつもにぎやか♪学習でもたくさん活用されています 旭東小学校図書館

旭東小学校は柏駅から近い所にありながら,閑静な住宅地の中にあります。桜の木に囲まれた落ち着いた雰囲気の中にある,全校児童328名の学校です。

児童はとにかく本が大好き!学校図書館は教室の近くにあるので,児童にとって常に身近な存在です。

 

【休み時間は図書委員やボランティアさんが大活躍】

休み時間には低~高学年までの児童がたくさん本を借りに来ます。

図書委員は大忙しですが,カウンターに入る子,本の整頓をする子と,係を分けてテキパキと取り組んでいます。

また,「なにか手伝うことありますか?」と声をかけてくれる児童のボランティアさんがよくいます。そして学校図書館のお手伝いをよくしてくれます。

学年の本を運んだり,棚に本を戻してくれたりと大活躍です。

 

 

【ICT授業では本と端末を上手に使います】

ICT授業も盛んに行われています。

一人一台端末を駆使して,様々な調べ学習を展開しています。

今年は2年生以上にデジタル百科事典「Sagasokka!(さがそっか)」の使い方を図書館オリエンテーションに組み込みました。児童は端末と本を併用しながら,上手に調べ学習を進めています。

 

【ブックパスポートが欲しい!】

「読書の記録」は児童にとって,読書意欲のモチベーションとなっています。

記録を付けて,各学年の目標数に達すると「ブックパスポート」がもらえます。

これがあると,1冊多く借りられるのです。オレンジ色のブックパスポートは,児童にとって自慢の一品です。「私,もう少しで40冊!!」と,読書冊数を知らせてくれる声がよく聞かれます。

 

【これからも児童の癒しや学びの大切な場所であるように】

旭東小学校は,本への親しみが深い学校です。

読み聞かせボランティア「おはなしピーナッツ」の活動も盛んで,保護者の積極的な本への関わりが,児童の読書意欲へ繋がっていると感じます。

学校図書館が,これからも児童にとって居心地がよく,また活発な学習活動が行われるような場所であり続けたいと願います。

 

深い学びへの支援と心安らぐ学校図書館 柏第四中学校

柏市が誇るプロサッカーチーム、柏レイソルのホームグラウンドにほど近い立地に柏市立柏第四中学校があります。(全校生徒428名)各休み時間・放課後と図書館指導員が在館時は常時開館しており、いつでも生徒を受け入れる態勢になっています。来館者の多い昼休みは、読書だけではなく学習や気分転換など「心の整理整頓」に利用され、生徒たちを細やかに見守る場所となっています。

 

 

 

 

学校図書館年間計画に基づき、国語科を中心に図書館資料が多く使用され「一歩深い学び」への支援を行っています。またその際はICT活用に不可欠なメディアリテラシー等についても触れます。特別支援学級では毎週図書館の時間を設け、学びに図書資料を利用しています。

 

★3年国語「和歌の調べ」の様子

 

★1年国語「ベンチ」の様子

 

 
今年度より全学年で「朝ライブラリー」が導入されました。(図書館で朝読書と朝の会を行うもの)いつもと違う場所での朝の時間は特別感を高め、また読書による心の落ち着きを促します。これは図書委員が積極的に教室準備を担うため、委員の意識向上にもつながっています。

 

★朝ライブラリーの様子(読書後の朝の会)

 

作家の小手鞠るいさんから四中生に向けて直筆メッセージを頂くご縁があり、学校給食とのコラボレーションを実施。

『ごはん食べにおいでよ』((著)小手鞠るい 講談社)の主人公ゆき君が作る「レンズ豆とゆで卵のカレー」を再現し、プロの作家さんを身近に感じながら美味しく頂きました。

 

 

今後も「一歩先の深い学び」と「生徒たちの笑顔」をフォロー出来る魅力的な学校図書館を目指していきます。

 

知りたい!学びたい!に応える学校図書館をめざして   酒井根西小学校

酒井根西小学校は,柏市の最西南部に位置し,手つかずの林や「下田の杜」が学区内にあり

豊かな自然に恵まれた児童数205名の小規模な学校です。

 

校舎の中心にある学校図書館は,授業時間,休み時間と児童が訪れやすい環境になっています。

今年からは,机上の個人用に仕切っていたパーテーションもなくなり,調べ学習に,読書にと

利用しやすくなりました。

 

6年生の調べ学習の様子です。修学旅行に向けて,本とインターネットの情報を利用し,

オリジナルパンフレットを作成しました。これまで調べ学習を繰り返し行っていることで

パンフレットへの引用の記入の仕方もスムーズです。

修学旅行へのワクワクが伝わるパンフレットが多く作成されていました。

 

 

 

こちらは2年生。二人で一冊の本を読み,自分の意見をタブレットで入力。

まずはじっくり「ふたり読み」の作業中です。

 こちらは「新刊展示会」の様子です。この期間はいつもの図書館の様子が少し変わります。

机上には分類別に並べた新刊があり,その机をぐるりと囲むように椅子を

配置します。この準備をしてくれるのが図書委員さんたちです。

休み時間を利用してテキパキと準備を進めてくれました。

気になる本が早く読みたい!と授業時間の他に,休み時間にも多くの児童が

訪れました。

 授業中には先生からの読み聞かせも行われます。この日は,4年生の食育に絡めての

読み聞かせでした。

 

学校の周りの木々の様子も秋らしくなり,10月は読書イベントも行われます。

心豊かな読書の時間,また「知りたい!」「わかった!」の声が多く聞ける

調べ学習の時間,児童に寄り添う学校図書館でありたいと思います。

 

 

 

 

 

第4回学校図書館指導員研修

 9/5(火)沼南庁舎にて、第4回学校図書館指導員研修が実施されました。 2学期スタートにあたり、63校の学校図書館指導員が一堂に会し、実践的な研修となりました。

★2学期の業務について
    大野学校図書館アドバイザー

 「学校図書館の整備」「学校図書館での学び」「選書の実務」等について講義をいただきました。

 児童生徒の学びを支援するため、図書資料を計画的に更新し、「学校図書館図書廃棄規準」を参考に適切に廃棄すること、新聞等様々な資料を備えることが大切だと確認しました。

  

 ★情報BOXのバージョンアップについて
        教育システム 本間達哉氏

 柏市の学校図書館に導入されている図書館電算化システム「情報BOX」をバージョンアップするにあたり、各学校で必要な作業について、説明をしていただきました。

 

★グループワーク「特設コーナー(展示)の紹介」

 小学校と中学校のグループに分かれ、各学校の展示「特設コーナー」を紹介しました。

 


 単元学習に関する展示、児童生徒の作品、季節や行事に合わせた飾りなど、実物や写真を持参しての発表は分かりやすく、「さっそく自校で取り組もう!」とアイデアをたくさん得ることができました。

 グループワークの後、学校図書館コーディネーターの笹間先生から、市内の学校図書館の「特設コーナー」を写真で紹介していただきました。

 児童生徒が本を選ぶ道しるべとなり、学びを支える「特設コーナー」を作ることが大切だと学びました。

 

 学習が深まり、行事も多く、実り多い2学期が始まります。研修で学んだことを活かし、子どもたちが発見・感動し、学びを深める学校図書館となるよう取り組んでいきます。