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2025年12月の記事一覧
柏駅で乗り換え
◯柏駅でJR常磐線に乗り換えます。
増尾駅東口集合
◯班ごとに出発チェックを行います。柏駅まで東武線に乗ります。
12月5日(金)1学年校外学習(上野恩賜公園)
〇朝は冷え込みましたが、風もなく日中は陽ざしがあり、昨日よりは暖かくなる見込みです。本日の1学年校外学習は、公共交通機関の電車を利用し、上野恩賜公園にある博物館や美術館、動物園等の見学が主な行動です。
R7年度1学年校外学習スローガン
「マナーを守り、協力して、次の一歩へ」
【校外学習のしおり:校外学習実行委員長 森下裕仁さん】
「マナーを守る」
公共の場でのマナーというのは、ポイ捨てをしない、物を壊さない、食べながら歩かない、電車では大声で話さない、座席の座り方など、様々なマナーがあります。そのすべてを守ろうと行動してください。
「協力する」
まだ新しい班になってから少ししか経っていないので、この校外学習を通して、班の人や、部会のメンバーと仲良くなってほしい、協力し合える関係性を作ってほしいと思います。また、今後の学校生活や、2年生の林間学校にもつなげていける協力をしましょう。
「次の一歩へ」
校外学習を通して、マナーを守り、当たり前のことをしっかりとやることや、みんなと協力することで自分自身も周りの人も成長し、次の一歩へつなげてほしいです。
【校外学習のしおり:校長 須藤昌英】
新しい発見と小さな感動の体験を!
1学年の皆さんを見ていると、4月の入学式の頃に比べて、中学校生活にも慣れ、充実した毎日を過ごしているようです。入学前に想像していた生活と大きな違いを感じる人もいるでしょうし、一方で段々と「中学校とはこういうところなんだ」と達観し始めている人もいることでしょう。
小学生だった頃までは、ある程度大人が計画したことを素直にやってみることを求められてきたと思います。しかし、中学生は自分で考え、実行していく力をつけていく必要があります。
今回の校外学習もあらかじめ決められたスケジュールはありますが、その一つ一つを「これは何のためにやるのか?」「どうやったら上手くいくだろうか?」と自分たちに問いかけてみましょう。人を頼りにするのではなく、自分で考え正しく判断し、自分でやり遂げていくことを「自立・自律」といいます。
一人ひとりの自立した行動が、校外学習が成功するかしないかのカギとなります。そしてこの経験が、来年以降の林間学校や修学旅行につながる行事となることを願っています。
事前に調べたことを実際にその現地に行き、観察・実験・体験、さらには資料収集等をすることを「フィールドワーク」と言います。本やインターネットで見たり知ったりした知識は、実感が伴わないことが多いので、時間が経過すると忘れがちです。しかし、自分の目や耳、その他の感覚をフル稼働して体験したことは、それと関連した知識と結びつくことにより、「生きて働く知識」と昇華します。
この校外学習で皆さんにお願いしたいことは、現地でどれだけ多くの新しい発見ができるか、そしてそれらを心の底から素直に感動できるかを意識して、楽しんでほしいということです。きっとみなさんにとって、上野の地が「学びの場」となることでしょう。
各クラスの実行委員の皆さん、よろしくお願いします。校外学習を終えてから、さらに一回り大きくなった、中学生としての皆さんの姿を見られることを期待しています。さあ出発しましょう!
〇朝から生徒たちの様子を随時アップしていきます。
12月4日(木)「僕には鳥の言葉がわかる」
〇本校敷地の西と北側は斜面林となっており、今いろいろな木々が紅葉しています。残念ながら表側からはほとんど見えず、校舎3階から見下ろしてやっとそのきれいな全貌が見えます。そこから「たとえ人に見られなくても自分らしく生きる」のような教訓を教えてもらっている気がします。
〇またその木々のおかげで、朝から夕方まで一日中、鳥の鳴き声が聞こえてきます。4月から学校に来るたびそれを楽しみにしていますし、毎日聞いていると、その鳴き声が日によって違うので、数種類の鳥が来ていることがわかります。ただ姿はほとんど見えないので、いまだに鳥の名前を調べることはできないでいます。
〇今年の「書店員が選ぶノンフィクション大賞」に、東京大学准教授の鈴木俊貴氏が書いた「僕には鳥の言葉がわかる(小学館)」が選ばれました。鈴木氏は自ら「動物言語学」という分野を起ち上げ、今、いろいろなメディアでその活動を発表しています。
〇早速、図書室にあった本を学校図書館指導員さんにお願いして借り、読みました。また同時にいくつかのYouTubeに出演しているので、興味深く観ました。第一印象は、鳥が好きでたまらない雰囲気を全身から醸し出しており、研究者というよりも少年が自由研究をしているようなイメージがありました。
〇これまでの常識として、地球上で言葉を持つのは人間だけであり、鳥やその他の動物は、「快か不快」のみの単なる感情で鳴いているとしか認識されていませんでした。その常識を覆し、「鳥のシジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っていること」を世界で初めて解明した研究者が鈴木氏で、「僕には鳥の言葉がわかる」は科学エッセイになります。
〇そもそも鳥は1万種以上あり、シジュウカラはスズメくらいの大きさで都会にもたくさんいます。本校の周辺にも来ているのでしょう。鈴木氏はシジュウカラは他の鳥よりもよく話し、単語をもち組み合わせるたりジャスチャーもしたりして、コミュニケーションをとるといいます。
〇多いのが仲間への危険を知らせる合図で、「ヒ、ヒ、ヒ」は鷹が上空にいる、「ジャージャージャー」はヘビが地面や木の上にいることを教えているそうです。危険な相手の違いによって、鳴き声を変えるとは驚きです。
〇また自分よりも少し大きく肉食のモズのような鳥には、違う種類の鳥でも鳴き声で知らせ、強いモズをみんなで囲むようにして圧力をかけるなど、協力して追い払う映像も紹介していました。
〇さらに「ヂ、ヂ、ヂ」は、「ここに餌があるから集まれ」のサインで、自分だけでなく仲間にも生きるために必要な餌の情報を流しているそうです。動物はすべて弱肉強食の世界に住んでいると思っていましたが、共存共栄の意識?本能?があるのかと思いました。
〇どうやら鳥はそれぞれ違う言葉を使いますが、お互いの言葉を学習しあっていることも仮説として考えられるそうです。であれば人間が普段は日本語を使っていますが、新たに英語を学ぶのと同じではないでしょうか。言語によるコミュニケーションは人間だけではないことは、この世界にまだまだ未知なことが多いということです。
〇鈴木氏は3年前に日本人で初めて、国際行動生体学会で基調講演し注目を集め、そこで動物言語学を創設することを提唱しました。これに影響を受けて、世界の動物行動学者が他の動物の言語について研究を始めたそうです。
〇例えば「アフリカゾウにはそれぞれ名前があってお互いにそれを呼び合っている?」や「チンパンジーも言葉の組み合わせによって文らしきものを理解している?」など、20年~30年後にはいろいろな動物の言葉がわかる時代がくるかもしれません。
〇この研究が進めば、動物をより正しく理解することにつながりますし、もしかしたら普段から動物が人間に対して何かを教えてくれていることが分かってくるのかもしれません。世界は人間だけでのものではなく、もっと知らない世界が身近に広がっている可能性も高いと感じます。
〇最後に鈴木氏は、「当たり前を疑う」ことの重要性を説いています。それには鈴木氏の母の言葉が大きいそうです。鈴木氏が幼少の頃、自宅の庭で昆虫の蜘蛛を観察していた時です。事前に図鑑で「蜘蛛は何を捕食するのか」と調べたのとはまったく別の昆虫(カブトムシ)を食べていたのを見つけました。
〇鈴木少年は困惑し、悩んだ挙句に母親に「蜘蛛がカブトムシを食べるとは図鑑にのっていないけど、どちらが正しいのか?」と相談しました。すると母親はすぐに、「あなたが観察した方が正しい。あなたの図鑑を書き換えなさい」と言ったそうです。
〇それ以来鈴木少年は、新たに分かったことをボールペンで図鑑に書き加え、世界で唯一の図鑑をつくりました。鈴木氏は「図鑑は自然を解釈した一部に過ぎない。目の前に起きたことが正しいことで、真実はもっと存在することを学んだ」と言っています。
〇素晴らしいお母さんです。子どもを信じ、咄嗟に「あなたが正しい」と言い切れたことに敬意さえ感じます。親の方も自分に余裕がないと下手したら「そんなの図鑑が正しいに決まっているんだから、細かいことを気にしないの!」などと言ってしまうかもしれません。もしそのお母さんがそう言っていたら、今の鈴木氏はいないと思います。子育てをしてきた私もとても参考になる話です。
〇昨日の「ジクソーパズルとレゴブロック」でも書きましたが、学校の教科書や出版会社の図鑑などは、これまでの人間の歴史を踏まえた「人類の英知の結晶」でもあり、正しいことには間違いありません。でも現実の世の中は、もっと複雑で不思議なことばかりです。新しい課題を追求するには、これまでの知識の上に、自分で見て聞いて確かめたことを上書きしていくしかありません。
〇最後に鈴木氏は、「研究には膨大な時間がかかる。20年や30年どころじゃやない。じっくりと楽しんで追求していきたい」と結んでいました。
〇明日は1学年の校外学習です。すべての班が上野恩賜公園内にある「国立科学博物館(科博)」を見学します。科博にも鳥類だけでも1~2時間では見切れないほどの広大な展示スペースがあります。私の住んでいる我孫子市にも日本で唯一の鳥類専門の「鳥の博物館」があります。生徒たちにも鳥に少しでも興味をもってもらいたです。
須藤昌英
【東京大学先進科学技術研究センターHPより:鈴木俊貴准教授】
12月3日(水)ジグソーパズルとレゴブロック
〇幼い子どもから大人まで、時間を忘れて熱中してしまうパズルとして、ジグソーパズルがあります。ジグソーパズルは、1枚の絵がバラバラになった多数のピースを、接合部分や絵柄をヒントにすべて組み合わせて、1枚の絵を完成させるパズルです。
〇意外に歴史は古く、もともとは18世紀中頃に教育用教材として作られ、イギリスの地図職人が地図の絵を「糸のこぎり(ジグソー)」で切断したことからその名がつけられたそうです。
〇特に大人に人気のジグソーパズルには、1000ピース前後の難易度が高いものや、お洒落なデザイン、人気キャラクターなどが描かれたものがあります。一般的には完成までに10時間から20時間程度ですが、絵柄が難しい場合には、数日を要します。
〇このパズルが人気の理由は、集中力や達成感を得られたりするだけでなく、気分転換として心身のリラックス効果やストレス解消にも役立ったりします。完成すれば部屋に飾ることもできます。
〇このジグソーパズルは、学習で例えると「典型的な正解探し」、つまりは教科書に書かれていることを暗記し、テストで正確にそれをアウトプットすることにあたります。
〇もちろん教科書の内容をしっかりと理解することは重要なのですが、その内容の背景や成り立ちまで考えて、「教科書には~と書いてあるが、自分ならば~と考える」までいかないと表面だけの理解にとどまりそれ以上昇華しません。大げさに言えば、それが「ジグソーパズル的学習の限界」です。
〇一方で私もかつて幼い頃に遊びましたが、もう一つ夢中になるもので、レゴブロックがあります。レゴブロックは、デンマークのレゴ社が製造・販売する、互換性のあるプラスチック製の組み立てブロック玩具です。
〇突起と空洞を組み合わせることで、様々なものを自由に組み立てることができ、教育用としても利用されるなど、創造力や想像力を育む知育玩具としての側面があります。
〇子どもがレゴブロックで遊びはじめるとき、最初は何もないところから段々とパーツを組み合わせ、新しい形を創ることができるのが、ジグソーパズルとの大きな違いです。
〇こちらは学習面に例えると、単に知っているだけでなく、様々な状況に応じてその知識を活用する学習にあたります。新しい知識を既存の知識と関連付け、修正・更新しながら使いこなすことを指し、問題解決能力や創造性を育むので、これを生きて働く知識と言います。
〇今の生徒たちが成人して社会で活躍する頃には、我が国はますます厳しい挑戦の時代(予測が困難な時代)を迎えます。そして一人ひとりが持続可能な社会の担い手として、その多様性を原動力とし、質的な豊かさを伴った個人と社会の成長につながる新たな価値を生み出していくことが期待されます。
〇要するに目の前に現れた問題や課題に対する正解は、どの教科書や書籍、インターネットでも探すことができません。自分や周囲の人たちと対話し、それぞれの知識や経験を持ちより、「とりあえず今は〇〇をやって試してみよう。それでダメならまた別の方法を一緒に考えよう」と仮説を立てて検証するしかありません。
〇これはパズルやブロックをする時と思考パターンは同じですが、パズルのような正解はないので、ブロックのように新しい形を創造していく方がより近いと思います。
〇自分が父親になって子どもにレゴブロックを買ってあげた時にふと気になったことがありました。レゴブロックには「クラシックセット」というシリーズがあります。これは何か明確な完成形があるのではなく、さまざまなパーツが入っていて好きに組み合わせられる昔ながらのレゴブロックです。
〇一方で商品の箱に表示されている完成形を目指して、パーツを組み立てるシリーズもあります。たとえばお城であったり何かのキャラクターであったり。このようなレゴブロックは、つくる形が明確に存在し、優れたデザイン性を有するため、心情的には一度組み立てると壊しにくいです。実際、我が家でもこのようなレゴブロックは作り終えるとコレクションケースに入れて飾りました。
〇残念なのは私がかつて遊んだように、それを壊してもう一度組み立てることがありません。これでは市販の「プラモデル」またはジクソーパズルが立体になったと同じで、それらを自由に組み合わせた創造的営みではなく、完成図に合わせて作るだけです。
〇これでは前述した従来のレゴブロックの良さが薄れてしまう気がします。試行錯誤して、納得しなければいったんバラバラに戻して、再度組み立てることこそ、レゴブロックの一番の良さであり、それは普段の学びと本質的に同じだと思います。
〇最近は「レゴストア」というレゴ専門店もショッピングモールで見かけますので、また今度孫たちと一緒に入ってみようか・・と思います。
須藤昌英
12月2日(火)「言葉の職人」のご逝去から1年
〇昨年の11月、現代の日本を代表する詩人の谷川俊太郎さん(当時92歳)が亡くなられました。それから1年が経ちましたが、いまだに多くの追悼の意が表せられています。谷川氏の影響は、詩の世界にとどまらず文学界、音楽界などにも広く及んでいます。
〇谷川氏は1931年に東京で生まれ、高校時代に詩を作り始め、1952年、詩集「二十億光年の孤独」を発表しデビューしました。鋭いけれども誰もがもっている感性を大切にし、テンポのよいことばを連ねるなど、半世紀以上にわたり数多くの作品を発表し続けてきました。
〇私は若い頃から谷川氏の詩を、自分が担当する林間学校のキャンプファイヤーや3年生を送る会などで生徒たちに朗読させていました。とても平易な言葉ばかりですので、読んでいるうちに生徒たちはその独特の世界に引き込まれ、普段は見せない表情をしていたことをよく覚えています。
〇代表作の「生きる」を紹介します。
生きる
生きているということ いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること あなたと手をつなぐこと
生きているということ いま生きているということ
それはミニスカート それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス それはピカソ
それはアルプス すべての美しいものに出会うということ
そして かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ いま生きているということ
泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ
自由ということ
生きているということ いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ いま生きているということ
鳥ははばたくということ 海はとどろくということ
かたつむりははうということ 人は愛するということ
あなたの手のぬくみ いのちということ
〇「生きているということ いま生きているということ」の韻を踏み、心地よいリズム感で、生き物などの有機質や生物以外の無機質なものまで引き合いに出して、生きていることの素晴らしさを見事に表しています。
〇自分の解釈ですが、この詩のテーマは、「普段の生活(日常)にこそ生きていくことのすべて(意義)がある。そのことを再確認することが幸せを身近に感じる唯一の方法である」ではないかと感じていました。
〇よく言われますが、十代の若者がこの詩に共鳴する部分ともっと年を重ねた大人が共鳴する部分は異なり、それが詩の素晴らしさではないかと思います。
〇谷川氏は数年前の生前のインタビューで、「詩というか言語というものは、われわれの世界を記述するのに、非常に不完全なもの。作品がうまくできれば満足だけど、それが真理を示しているとか、そんな気はまったくなくて、きれいで人が楽しんでくれればいい。芸術家というよりも『言葉の職人』っていうのかな。自分としては『職人』と言いたいんですよ」と答えています。
〇「言葉の職人」というあたりが谷川氏の人柄を表しています。生前を知っている多くの人がその人柄を「その作品と同様に気さくで親しみやすく、ユーモアがありながらも、物事を深く見つめる自由な精神を持った方」との印象があるそうです。
〇あえて自分を「専門家」と言わずに「職人」と呼ぶには、それなりのこだわりを感じます。「職人」は長年の経験や勘を磨くことを重視する一方で、「専門家」はその分野の高度な知識や技術で客観的な資格や実績を持つ人を指します。
〇つまり人からの評価などは二の次で、自分が好きなことをただ一心不乱にやるということで、結果として自分が納得できる仕事やそれによって他に貢献しているということだと思います。
〇谷川氏が「詩や言語は非常に不完全なもの」と言っているように、日本の教育も決して完全(正解)ではなく、常に現在に沿ったものに変化させていかねばなりません。
〇我々教員も一面に「専門家」としてのプライドをもたなければなりませんが、そういう面では「職人」のように完全なものを追い求めてく気概も必要かもしれません。
〇長年多くの詩によって勇気づけられたことに感謝しつつ、谷川俊太郎氏のご冥福を心よりお祈りいたします。
須藤昌英
12月1日(月)音楽まつり2025(土地区青少協主催)
〇12月に入りました。今朝の日の出時間は6時32分で、出勤途中の橋の上から、ちょうどオレンジの太陽が手賀沼から昇ってくる瞬間を見ました。東の空全体が朝焼けで輝いていました。あと1ヶ月すると、新年の初日の出です。
〇今日は暖かくなりそうですが、週の後半にかけて寒波が来る予想があります。インフルエンザ流行も心配ですが、特に金曜日に予定している1学年校外学習(上野恩賜公園)では、少しでも暖かい日差しがあるといいな・・と思っています。
〇先週末の土曜日、土中地区青少年健全育成協議会が主催する「音楽まつり2025」が本校体育館で行われました。土小・土中の吹奏楽クラブの演奏や地域のダンススクール(教室)等の6つの団体がダンスや踊りを披露しました。
〇本校吹奏楽クラブは5曲を演奏しました。皆さんから温かい手拍子や声援をいただきました。生徒たちにとって、いつもの練習の成果を発表する良い機会となりました。
〇青少年健全育成協議会は、地域の住民、団体、行政が連携して、青少年の健やかな成長を支援する自主的な活動組織です。これまで地域ぐるみで青少年問題に取り組み、あいさつ運動や地域パトロール、イベントの開催など、様々な事業を通して青少年の育成と非行防止を目指してきました。学校にとっては「心強い応援団」です。
〇日本は少子・高齢化が世界でも類をみないほど急速に進み、各地では学校の統廃合が進んでいます。同じ千葉県でも南東部は、毎年のように学校数が減少しています。しかし一昨日のような音楽まつりに参加している多くの子どもたちを目の前にすると、そのことは遠いことのように思えてきました。
〇地域住民がみんなで地域の子どもたちを温かい目で見守り、学校と家庭・地域が「子育て」の共有な視点をもって、お互いの役割を果たしていけば、子どもたちは安心して暮らしていけます。また一番の効果は子どもの社会性を育むことにつながることです。そしてそれがめぐって地域全体の活性化も生むことになります。
〇学校教育だけでは達成することのできない「子どもたちの豊かなで社会とつながる学び」のために、これからも地域の方々の力をかりたいのが校長の本音です。
〇閉会式で会場校の校長として挨拶を頼まれ、その中に感想も話してほしいと言われました。私が感想を言ってもあまり面白くないので、ちょうど見に来ていた4歳の孫娘にマイクを向けましたが、恥ずかしがって下を向かれました。帰宅して遊びに来ていた孫に再度感想を尋ねると「楽しかったよ」と笑顔でたくさん教えてくれました。
〇恐らく幼い子にとって、ちょっと年上のお兄さんやお姉さんが楽しそうに演奏したり踊ったりするのは、驚きと羨望の気持ちが沸き上がっていたのでしょう。
〇こども園・幼稚園の3年間、小学校の6年間、中学校の3年間と便宜上分かれていますが、それぞれの狭い年齢範囲では決して学べない子ども同士の共感は、このような地域行事でしか味わえないと感じました。
須藤昌英
出席停止の感染症にかかったら、こちらをご確認ください。
【通知】治癒証明書等の取扱いの変更について.pdf
柏市立土中学校
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千葉県柏市増尾1-23-1
TEL:04-7172-4809
FAX:04-7174-5846