校長雑感ブログ

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4月17日(木)「遺伝子オン」で生きる&年度始保護者会

〇4年前にお亡くなりになった、筑波大学名誉教授の村上和夫先生はバイオテクノロジーの権威でしたが、何冊かの本で、わかりやすく「私たちに人間の無限の可能性」を遺伝子の視点で教えてくれています。私も若いころに一度だけご本人の講演を拝聴したことがあり、感動したことを今でも覚えています。要点だけ少し紹介します。

〇一個の細胞内の遺伝子がもつキャパシティー(潜在能力)は、とても大きく、かりに遺伝子のもつ全能力を100とすれば、その3%から5%くらいしか私たちは用いていないと言われています。

〇この「遺伝子のスイッチをオン」にして生きていけば、これまでとは違う新たな自分をつくっていけるのです。たとえば新年度の進級や進学で、環境が変わったり違う先生や友達に出会ったりすることによって、遺伝子は比較的簡単に「スイッチオン」になります。

〇特に人との出会いが「スイッチオン」の欠かせない要因であり、どんな出会いであっても「この出会いが自分にすごい結果を呼ぶかもしれない」と期待していいのです。

〇また環境というと「いい環境」と「悪い環境」という考え方がすぐに出てきますが、「スイッチオン」のためには、環境の善し悪しよりも、まず「変える」ということをだけが必要です。自分が行き詰っていると感じるとき、あるいは自分をもっと成長させたいようなときは、環境を変えてみる価値は大いにあります。

〇強い意志や使命感をもつことも遺伝子を「スイッチオン」にしますし、他を利する生き方も遺伝子をオンにします。特に他を利する生き方をしていると、ネガティブ・ストレス(欲・競争・出世・憎む・恨む・陥れる等)から無縁でいられるので、健康にもよいしいつも元気いっぱいでいられます。

〇人間は不思議なもので、同じ苦労でも自分の欲得でやるときは、こだわりが強いので結構疲れますが、純粋に人のためと思ってやるときは、なぜか生き生きわくわくできる経験がきっと誰にでもあります。

〇このように科学者が言うことには説得力がありますし、私も経験上から「素直な人は伸びる」という言葉の「素直」とは、「今の自分を大切にし、将来の自分に期待する」心情をもてることではないかと思ってきました。そして素直な人は、常に「感謝の心」も備えもっています。

〇生徒達には素直な心で自分の遺伝子をオンにしてもらいたいです。前任校では全校生徒にそのような話したことがありましたが、今度土中でも機会をみて話してみようと思います。

〇午後は今年度初の保護者会を開催します。全体会では教育課程の説明や教職員の紹介を行います。

須藤昌英

 

4月16日(水)虹のかけはし&正しい生活習慣の大切さ

〇昨夕の退勤時、西の空は異様に赤い夕焼けだったのに対し、東の空には大きくてしかも完全な半円型の虹がかかっていました。思わず写真を撮りましたが、同じように道路に多くの人たちが珍しそうにスマホを虹に向けていました。

〇調べると、

「虹は、空気中の水滴が太陽光を反射して見える現象で、光が空気中の水滴に屈折して入り、水滴の中で一回反射して、さらに屈折して水滴から出ていった時に現れる」

「光は波長によって屈折率が異なるので、「赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫」の7色に分かれる」

「虹は必ず太陽の反対側の決まった位置に出現する。太陽を背にして立った時、太陽光の進む方向(対日点)から常に42度の角度を保って現れるため、太陽が高い位置にある時は虹は出づらく、太陽が低い位置にある方が虹が出現しやすくなる」とありました。

〇幼いころはよく見た記憶がありますが、最近はほとんど見ていなかったので、少し得した気分になりました。昔から「虹を見ると幸せになる」と言われるように、虹が幸運の象徴とされており、7色そのものが幸福感を呼び起こす作用があるようです。

〇ただ虹はそんなに長い時間は存在せず、昨日もせいぜい20分程度でスッと消えてしまいました。帰宅すると近所に住んでいる4歳の孫娘が来ていたので、「虹見た?」と聞いたところ残念ながら見ていなかったようで、写真を見せてあげました。それから「本物が見たい!」と言っていましたが、さて次はいつ見られることか・・・?

〇五木寛之氏の『大河の一滴』という本の中に、数年前にお亡くなりになったC・W・ニコル氏のから五木氏が聞いた話があります。この時期に参考になると思います。

〇ニコル氏が南極へ探検に行ったときの話で、五木氏が「南極などの極地では、長いあいだテントを張って、くる日もくる日も風と雪と氷のなかで、じっと我慢して待たなければいけないときがある。そういうときに、どういうタイプの連中がいちばん辛抱づよく、最後まで自分を失わずに耐え抜けたか。」と尋ねると、ニコル氏は、「それは必ずしも頑健な体をもった、いわゆる男らしい男といわれるタイプの人ではない」と言ったとの内容です。

〇「ではどんなタイプの人か」と再び尋ねると、ニコル氏は、「南極でテント生活をしていると、どうしても人間は無精になるし、そういうところでは体裁(ていさい)をかまう必要がないから、『身だしなみなどということはほとんど考えなくてもいい』ようになってしまう。ところが、そんな中であっても、なかにはきちんと朝起きると顔を洗ってひげを剃り、一応、服装をととのえて髪もなでつけ、顔をあわせると『おはよう』とあいさつし、物を食べるときには『いただきます』と言う人もいる。そしてこういう社会的なマナーを身につけた人が、厳しい生活環境のなかで最後まで弱音を吐かなかった」という話でした。

〇過酷な南極のテント生活ほどではないにしても、この時期は大人も子どもも環境が変わり、気せわしく生きています。そういうときであっても、朝起きる時に起きて、きちんと身だしなみをととのえて、お互いに挨拶をするということは大事だとあらためて思います。

〇私達が何気なく毎日を過ごしていることの約四十%が「習慣」によって成り立っているといわれます。もし、習慣をまったく身に付けていないとどうなってしまうのか。朝起きて夜眠るまでの行動一つ一つに、「さて今日はどちらにしようか」とすべてその時に判断をしなければなりません。

 〇例えば朝の洗顔で「今日は右側と左側の歯のどちらから磨こうか?」などと一回一回考えていません。毎日の繰り返しであれば、いちいち考えなくても昨日までと同じことをすると思います。

〇そのように特に考えなくても自動的に行動を起こすことが「習慣」です。人間は「習慣」によって生かされている、まさに「習慣の動物」と言えます。

〇学校は学ぶ場でありますが、それ以外にも、良い生活習慣を身に付けることができ、よき生活習慣を身につけていることが、どんな時にも自分自身を守ることになるのではないでしょうか。

須藤昌英

【スポーツテストに取り組み3年生】

 

4月15日(火)新緑の季節&新入生歓迎会

〇ホームページの冒頭にあるように、本校の裏側(西側と北側の二面)は斜面林となっており、新緑が目にやさしく映っています。「緑」は、自然と直結した色で、そのみずみずしさで私たちは心身ともにリラックスすることができます。

〇「森林浴」といわれるように、木立にあるマイナスイオンによって、疲労やストレスの軽減及びリフレッシュ効果があります。木々の間からは、いろいろな鳥のさえずりも聞こえ、とても恵まれた環境に本校はあります。

〇ALT(外国語アシスタントティーチャー)のショーンさんも、その美しさに共感していました。新緑は英語で「Fresh green」ですので、まさに「いきいきとした生命力」を感じ取ることができます。人間も中学校時代が一番生命力に富んでいる時期です。

〇午後は生徒会主催の新入生歓迎会が体育館で開かれました。吹奏楽部の演奏で1年生が入場し、主なプログラムは、部活動紹介、全校合唱(校歌)、1年生お礼の言葉、部活担当からの連絡でした。

〇1年生は入学式とは違って少しリラックスしながらも先輩たちの姿を前のめりになって見ていました。放課後からは「体験入部・仮入部」が始まります。

須藤昌英

 

4月14日(月)大阪関西万博&1年生給食開始

〇2025年日本国際博覧会が昨日開幕しました。4月13日(日)~10月13日(月)で2800万人の入場者を目指しているようです。3月までの前任校では、6月に修学旅行の1日目に万博にいくスケジュールですので、「もしかしたら行けるかも・・?」と少し期待していましたが、土中に転任となりましたので、それだけは残念です。

〇「万博」として私の記憶に残っている一番古いのは、昭和45年の大阪万博です。当時私は小学校1年でしたので、「面白そうだな、行ってみたいな」と思ってはいましたが、結局その機会はありませんでした。その後大学生の頃につくば万博が開催されましたので、何度か行きました。

〇今回の万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」で、公式ホームページには次のようにあります。引用します。

「私たちのいのちは、この世界の宇宙・海洋・大地という器に支えられ、互いに繋がりあって成り立っている。その中で人類は、環境に応じて多様な文化を築き上げることにより、地球上のいたるところに生活の場を拡大した。その一方で、人類は、利己を優先するあまり、時として、自然環境をかく乱し、さらには同じ人類の他の集団の犠牲の上に、不均衡な社会を作り上げてきてしまったのも事実である。そして今、生命科学やデジタル技術の急速な発達にともない、いのちへの向き合い方や社会のかたちそのものが大きく変わりつつある。」

〇「多様性」もしくは「ダイバーシティ」という言葉を最近よく耳にします。私自身も職員会議で、「生徒の多様性を尊重していき、可能な限りその生徒にあった『オーダーメイド』の教育を模索していきましょう」などと教職員に説明しています。

〇大切なのは、それを耳障りのよい「キャッチフレーズ」で終わらせてはいけないと思います。オックスフォード英語辞典によると、多様性(diversity)は、「互いに非常に異なる多くの人や物の集まり」と定義されています。

〇様々な立場や考えの違う人へ配慮や理解を示すことで、お互いを尊重しあい、調和のある場所を一緒につくっていきたいものですが、特に日本は、社会の多様性が見えにくい国と言われています。

〇日常生活の中でも、自分とは意見の異なる人と出会うことはたくさんあり、そのたびに相手を拒否したり遠ざけたりしたのでは、自分も内向きになりますし、周囲にも良い影響を与えません。

〇まずは大人の私たちから、意識を変えていく必要があると感じます。ただ、難しいことではなく、相手に接する際には、その相手の中に自分には及ばない点を一点見つけるようにする、つまり自然と相手を尊重(リスペクト)しようとする意識をもつことだと思います。

〇以前に読んだ本の中に、「多様性は社会的、経済的活力の源泉である」とありました。土中もそういう意味では、「多様性の宝庫」です。今週も各学年別の特別日課(個人写真撮影、発育測定、スポーツテストなど)ですが、今日から1年生も給食が始まります。

〇中学校の給食は小学校よりもカロリーや量も多くなり、最初は戸惑うかもしれません。また器の数や大きさも大きくなるので、配膳の勝手も慣れるまでに時間がかかることでしょう。給食は学校生活の中でもホッとできる時間ですので、少し緊張感をといてたくさん食べてもらいたいです。

〇午後は全校集会で、学校生活の流れや約束、生徒会活動などについて確認しました。特に登下校の交通安全や不審者対応、熱中症を意識した服装選びや清掃活動は、この時期に再度確認しておくことが大切です。素晴らしい参加態度でした。

須藤昌英

 

4月11日(金)全学年がそろいました&新発見「土中校歌・第三番」

〇昨晩の雨は「花散らしの雨」となり、桜の花びらが地に落ちてしまいました。桜の花が散るのを見るといつもその「潔さ」に感心します。人間は過ぎてしまったことをいつまでもクヨクヨしてしまいますが、桜は単純に「咲いたら散る」こと、つまり「前だけ向いて進んでいく」ことだけを意識している気がします。

〇昨日の入学式を終え、今日から1~3学年がすべてそろいました。やはり学校は主役の生徒たちがそろうと活気にあふれます。ただし1年生の給食は来週から開始ですので、今日だけ午前中日課になります。みんな一生懸命に中学校生活に慣れようと頑張っていました。

〇ホームページの「学校概要」にも「土中校歌」があり、歌詞のほかに音声でも聴くことができます。創立79年の伝統を感じさせる歌で、私もこの数日で何とか覚えることができました。

〇作詞が館山一子氏となっており、学校運営協議会の方に「土小の校歌も同じ館山一子さんが作詞しているんですよ」と教えていただきました。同じ地域の小中学校で、同じ人が作詞をしているのはとても珍しいことです。

〇赴任して校長室を整理していましたら、「柏と文学」という小冊子を見つけました。めくってみると、館山一子さんのページがあり、その略歴に「歌人、明治二十九年生まれ、東葛飾郡土村(現在柏市)に生まれる。大正八年歌人窪田空穂に師事し『国民文学』に作品を発表する。のちに『郷土』を創刊し、同誌の主宰として活躍する。昭和四十二年歿す。享年七十二年」とあります。

〇そして最後のページに「土小学校校歌」と「土中学校校歌」が刑されていますが、なんと土中校歌には3番があったことがわかりました。せっかくですので3番だけ紹介します。

三 われらの日々の研鑽に  未開の宝庫ひらくべく

  謙虚に学び堅く持し   優しく援け担いつつ

  豊かに伸びて倦まざらん

〇どうして3番が歌われなくなったのかは不明ですが、何となくもったいない気がします。来年の創立80周年に向けて、全校生徒に紹介し、彼らが了承するならば今後は3番も歌っていこうか・・・と考えています。

須藤昌英